つい先日、コメ欄にてリクエストのあった、マルホンの権利物「ワールドカップ」。
正直、かなりのマイナー機である。私自身、残念ながら現役時の実戦経験はないが…ネタだけは一応押さえてあるので、この機会に情報提供したいと思う。
マルホン「ワールドカップ」
(新要件権利モノ、1992年登場)
※一応、盤面の画像も所持しているが…都合によりアップは差し控える。どうかご了承の程を。代わりに、盤面のイメージを「文字」で表現してみた。
・サッカーがモチーフの台 (90年・W杯(伊)と94年・W杯(米)の、ちょうど狭間に登場)
・盤面上部に「WORLD CUP」のカラフルな二段ロゴ。
・盤面全体にサッカーボールのイラスト。
・盤面下にはサッカー選手(数名)のイラスト。
・天下にアレジンっぽい3ケタの赤い7セグデジタルを配置。
・デジタル下には権利獲得用のセンター役物(中に水平回転盤(V穴は1個))。
・役物下には、「GO」と書かれたスタートチャッカー(賞球アリ)。
・盤面右上にアタッカー開放用の回転体。
・盤面右下にメインアタッカー(電チュータイプではない)。
(基本スペックなど)
★1回権利
★賞球…7&12
★デジタル…左右=「0~9」の数字、中=「0~9」の数字とハズレ図柄(英文字)6つ
★各数字の3つ揃い(計10通り)で大当り
★大当り確率…内部確率は不明(1/200程度か?)。表面上の確率は1/160
★時間限定の確変機能を搭載(大当たり後、2分間の「チャンスタイム」は、内部確率がアップ)
★当時の設置店…愛知県・瀬戸「パーラーミズノ」※(マルホン直営店)、愛知県・尾張一の宮「マルシン」、東京・世田谷区「上野毛会館」など
※現在は「みんなのたまちゃん」というパチ屋が営業。
(ゲーム性について)
天下に3ケタ7セグデジタル(保留ランプ4つ有)。デジタル下にセンターヤクモノ。ヤクモノ内には水平回転盤。ヤクモノ下に「GO」と書かれたスタートチャッカー。
GOチャッカー入賞で、3ケタデジタルが変動を開始。「000」~「999」の数字三つ揃い(10通り)が停止すると、センターヤクモノの入賞口が約6秒開放。ここに入賞した玉が、中の回転盤V穴に入れば、権利発生となる。
なお、デジタルが揃うと、回転盤が一時停止する。ヤクモノに3個入賞すれば、ほぼ確実にV穴に入って権利が発生。6秒開放で3個入賞は容易なので、実質的にはデジタルが揃えばOK。
権利発生後は右打ち。盤面右上の回転体と、その下のメインアタッカー連動で、出玉を稼ぐ。
16ラウンド継続だが、アタッカー賞球が「12個」戻しの為、出玉は約1800個と少なめ。
本機は「1回権利」タイプではあるが、珍しい「時間限定・確変機能」(⇐アヤシイw)を搭載。
大当り終了と同時に、ヤクモノ下(保留ランプ右隣)のLEDランプ(サッカーボールを模ったもの)が3個点滅して、独特の効果音(音楽)も一緒に鳴り始める。
この「特異な」状況は、大当り終了から2分間継続する(2分後にランプは消灯、音楽も停止)。
2分間の「チャンスタイム」中は、通常よりもデジタル確率が大幅アップ、連チャンが期待できた。
データ上、連チャンは10回転以内に来ることが多く、内部確率も1/10程度にアップしていた模様。設置店によって連チャン率が違っていた、との情報もアリ。
当然だが、デジタルの回りが良い台ほど、連チャン獲得の機会も増える。保2以上点灯で、デジタルの時短機能が働く為、2分の間で回せるデジタルの回数も、スタートチャッカーのクギ次第で大きく変わる。
なお、本機には、デジタルの「移行法則」が存在。連続回転中の左デジタルは、「前回の左出目マイナス1コマ~3コマ」で移行を続ける(リーチ直後の1回転のみ、「前回出目プラス0~5コマ」で動く)。
連続回転中は、上記の左デジ移行法則が崩れると、必ずリーチが掛かって大当りした。
今の所、当方が供出できるデータは、こんな所。うーん、一度は実機と対面したかったな。詳細な内部スペックも全くもって不明だが、「大当り後の2分のチャンスタイム」など、いったいどういう「カラクリ」になっていたのだろう?実戦経験のある方、何かご存知の方は、補足情報を頂ければ幸いである。
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マルホン「ワールドカップ」(権利物)情報
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