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Channel: まにあっく懐パチ・懐スロ
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ボーナスショップ(ECJ、4号機)

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1997年(平成9年)にECJ(エレクトロコインジャパン)から登場した
Aタイプ4号機「ボーナスショップ」(B-SHOP)




★ボーナス確率

         Big Bonus   Reg Bonus
設定1   1/292.5     1/327.6
設定2   1/277.6     1/321.2
設定3   1/264.2     1/309.1
設定4   1/248.2     1/309.1
設定5   1/244.5     1/303.4
設定6   1/240.9     1/260.0


★払い出し表




★リール配列





本機に思いを馳せるたび、新宿・歌舞伎町の今はなき、
「パチスログリンピース・新宿タワー店」のことを思い出す…。


(在りし日の新宿グリンピ、タワー店)


「歌舞伎町」といえば、90年代前半の学生期を、パチ・スロ三昧で過ごした「戦地」なのだが、
本機が出回った1997年~2000年当時は、丸の内界隈で働く只のサラリーマンだったから、
学生時代のように自由奔放に、まる一日「歌舞伎町めぐり」をする事も、出来なくなっていた。

それでも、仕事終りに電車やタクシーで、歌舞伎町まで足を伸ばす機会は、意外と多かった。

そんな時は、決まって、このタワー店のボーナスショップのシマに直行。夕方から閉店まで
ガッツリと打ち倒しては、仕事のストレスを発散した。

(休日、歌舞伎町のハシゴをする時は、タワー店の他、西武新宿駅前のエスパス日拓チェーン、
コマ劇前のオデヲン、セントラルロードのモナミに宇宙センターにエルニド1にスターダストNEO、
エビ通りのエルニド3、仲見世通りのBIS-II、さくら通りのグリンピース5にトップスなど、
カネとヒマの続く限り、これら各店を飛び回った。西武新宿駅前のスロ屋「マイリバー」は、
まだこの時期だと健在だったかな…。ある時期、靖国通りに「マリオン」という地下の店が
オープンした事もある。今では、随分と店が減ったなぁ…)




新宿・東口エリアと歌舞伎町に挟まれたメインストリート、「靖国通り」に面したタワー店は、
高設定営業ゆえの朝の行列や、賑やかな店員のマイクパフォーマンスでよく知られた。

1F入口の左脇には、小さな階段とエレベーターがあり、その先のB1F~5Fの各フロアは、
割と古めの台から最新機種まで、多種多様なラインナップ。それが、店のウリでもあった。

で、肝心のボーナスショップは、この店の3階にあった。階段を上り、フロアに入って、一番奥の
壁付きのシマ一列に、7台置いてあった。背中のシマは、CT機の「ウルトラマン倶楽部3」。

また、同じ3階フロアには、「チェリー12X」や「ウルフエムX」など、アルゼ系(ユニバ系)の
香ばしいCT機もあった。今思えば、何とも贅沢なラインナップである。


本機のシマに通った時期は、1998年~2001年頃。初見で4000枚オーバーも出てしまった事が
尾をひいて、その後は、歌舞伎町に出向くと、このシマで本機に触っておかないと気が済まない、
ちょっとした「中毒症状」が出ていた。


(初見の時は、こんな感じで、ジェットにタップリと流したっけ…)


加えて、「いつも、さほどハマらず、低投資でボーナスを引ける=遊びやすい」という
相性の良さも、このシマに通う動機になっていた。

ただ、それを過信したあまり、あるとき、中ハマリ⇒バケの繰り返しで、ビッグ間で
1500ゲーム以上もハマって、そのまま閉店して、半ベソかいて帰路に着いた事もある。
まぁ、若気の至りというヤツだ。




遅ればせながら説明すると、本機は、先行機「ゲッターマウス」の後ガマとして、1997年に登場。

リール配列は共通だが、リーチ目は大きく異なる。両者は、完全に別の機種と思った方がよい。

なお、「ライトアランプ」(瑞穂)も配列が共通。しかし、ライトアランプはゲッタマを踏襲しており、
本機とは一線を画する。


本機のデビュー時期は、「1997年11月」とされるが、これは正式導入の時期。

その4か月前の7月、都内・神奈川の一部店舗で、すでに先行導入(テスト導入)されている。



さて、本機のモチーフは、西洋将棋ともいわれる「チェス」である。

「紳士の国」と言われる英国の遊技機メーカー、ECJらしい発想といえよう。

一種独特ともいえるチェスの世界観は、筐体や図柄にも、しっかり反映されている。


下パネルに描かれた、小洒落た「B-SHOP」のロゴ。

個人的に、グリンピタワーと記憶が直結する、香ばしいデザインだ。

本機の正式名称は「ボーナスショップ」だが、パネルでは「ビ(ー)ショップ」と読める。

これが、チェスの駒「ビショップ(Bishop)」に引っかけた名である事は、言うまでもない。

ロゴの真下には、赤いチェスの駒が3つ並んでいる。恐らくは、「ビショップ」を模した駒だろう。


さらに、パネルの一番下には、以下のような「英文メッセージ」も、さりげなく添えられている。


"Enjoy the artsitic etude of this intellectual game ・・・ The Chess !!"

(訳:「チェスという知的なゲームの、芸術的なエチュードをお楽しみあれ。」)


「エチュード(etude)」というのはチェス用語で、いわば、戦いの最終盤における、
「寄せ手筋」のこと(詰将棋的な意味)。時には、それが芸術的な詰み筋になる事もあり、
しばしば「鑑賞」の対象となる。また、そうしたエチュードを集めた「作品集」というのもある。
(将棋の「詰将棋集」のようなもの)


つまりは、毎ゲーム、リール窓に出てくる「3ライン×リール3本」の9図柄を、終盤戦の
寄せ合いでアツく盛り上がる、チェスの「盤上」に見立てた訳だ。なかなか風流な試みである。


それから、図柄についても、冒頭で紹介した通り、ビッグが「赤7」と「白7」の2種類。いずれも
チェスの駒に因んだデザインだ。赤7は、駒と「B-SHOP」のロゴ。白7には、赤い馬の絵。

一方、バケは緑と黒の「ROOK」。さらに、リプレイ図柄には、「ポーン(Pawn)」と呼ばれる
小さな駒の絵が描いてある。


ここで、「チェス」がイマ一つピンと来ない方の為に、全ての駒を、
お馴染みの「将棋」に置き換えてみよう。




まぁ、完全な対応関係にはないが、大まかにいえば、上記のような関係といえる。

計6種の駒のうち、本機では、「赤7=ビショップ(Bishop)」、「白7=ナイト(Knight)」、
「BAR=ルーク(Rook)」、そして「リプレイ=ポーン(Pawn)」と、それぞれ対応。

各駒の動きには、それぞれの特性があるが、面白いのは、白7の「ナイト」だ。これは、
将棋でいう「桂馬」の動きに近いが、桂馬と違って、8方向に移動できる。また、動く際は、
「直進2コマ+左右何れかに1コマ」の、「3マス移動」となる。

実は、このナイトの動きも、本機のリーチ目に「反映」されている。

本機は、一見ハズレ目にしか見えない、「左・上段(下段)白7⇒右・中段白7」のズレ目が、
ボーナス確定目である。
その白7は「ナイト」に対応するが、左リール上段/下段の白7を、チェスの要領で
「3マス移動」させれば、自然と右リール中段に辿りつく。逆に、右リールが起点でも、結果は同じ。

かくして、マニアックな左右の白7ズレ目も、チェスの駒の動きに因んだものだと判る。




こうした独特なモチーフに加えて、本機は、変則的なリール制御や、出目の豊富さでも知られた。


当時、台のベットボタン脇には、メーカーが発表した「リーチ目シール」が貼られていたりしたが、
基本的出目の多いシールにも、興味をそそる「まにあっく」な目が幾つも入っていた。

それを再現したのが、コチラ。



(あまり正確な再現ではないが…当時、こういった手合いのリーチ目表(シール)が、
各台の手元や頭上に貼ってあった)


ユニバ系定番の「チェリー付きボーナスのチェリーハサミ目」や、「3連チェリー」、
「白7+ベルWテンパイのベルハズレ」、「中段リプレイのハサミテンパイハズレ」、
そして、例の「白7左右ズレ目」など。単純なようで、意外とパターンの読めない形も多く、
リール制御の奥深さを感じた。また、「2リール確定」や「小役ハズレ」の形も、非常に多い。


以下は、主なリーチ目の抜粋。



これでも、まだリーチ目の「一部」に過ぎない。全部あげれば、軽く300は超えてしまうだろう。


それと、右リールには、「白7・リプ・BAR」という強い形があった。原則的にいえば、
左上下段にボーナスがある時、右にこの目が止まったハズレ目は、ボーナスとなる。
また、左の上段or下段にベルが止まった時、中リールのベルこぼしがなければ、
右「7リプBAR」で入り。





ただ、私はさほどの「リーチ目マニア」という訳でもなく、どちらかと言えば、出来るだけ出目が単純に
なる箇所を狙い、時間効率を重視する一方、小役こぼしも極力防ぎ、しかも、フラグ察知は迅速に…
というタイプだった。

だから、グリンピタワーで本機と勝負する際も、常に、左リールは同じ箇所ばかりを狙っていた。

通常時、一定のリズムで打ち進み、ある瞬間、ふとしたリールの「異変」に気付いて、即座に
ボーナスを狙う…この繰り返し。

実に単純ではあるが、逆にシンプルだからこそ、「連チャン」「爆裂」云々ではなくて、
純粋に、スロットを「遊技」として楽しめたともいえる。

本機は、2000年を過ぎて、大量獲得機や爆裂AT機が出回るようになっても、
グリンピのタワー店の同じフロアの同じシマに、根強く置いてあり、私も末期まで打った。

スロットが「インフレ」状態だった時でも、本機のようなA-400タイプで、大いに満足できたのだ。



さて、私が使っていた通常時の手順だが…
「左上段に、下にチェリーの付いたBAR(Rook)」を狙う、というもの。

コイン持ちアップに資する「小役狙い」(DDT、KKK)を行う際に、チェリーこぼしを防ぐ為、
左リールに、チェリーの下にある「白7」を狙うのが、一般的によく使われた手順だ。

ただ、この手順では、左リールに「ベル」が止まる機会が増える。本機は、ベルが中リール、
右リールともに2つしかなく、中と右でベルをこぼし易い。そこで、左に極力ベルを出さない
打ち方が、個人的には好みだった。

その為、私は上記した、「下チェリー付きBAR」のポイントばかりを、ひたすら狙っていた。

ここを狙えば、通常の出目やリーチ目が大いに単純化されて、フラグ察知が素早くなる。
さらに、取りこぼすチェリーとベルの両方をカバーできるし、左にベルが止まることが、
白7狙い時よりも減るので、目押しの負担も減るなど、何かと都合が良かった。

ただ、「出目がワンパターンになる」副作用もあったから、「リーチ目マニア」と称する人には、
あまり、おすすめ出来ない方法だ。



以下、私が現役時に使用した、通常時・小役狙いの手順(順押し)。








では最後に、技術介入性を有する本機の大きな特徴でもあった、
ビッグ中の小役狙いとリプレイハズシ手順を紹介して、本記事を終わる。


・1、2回目の小役ゲームは、上記した、「通常時・小役狙い打法」(順押し)を実行。

・3回目は中押し。小役狙い時は「中⇒左⇒右」の順、ハズシ時は「中⇒右⇒左」の順で狙う。

・3回目の小役ゲーム、残り10ゲームになったら、再び通常時・小役狙い(順押し)に戻す。

・ハズシ効果は、オヤジ打ち比でプラス25枚
(通常8枚のプラムが、ビッグ中は10枚に増える)






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