1995年(平成7年)にタイヨーから登場した
Aタイプ4号機「マフィアX」。
初見は小田急・読売ランド前「パチンコランド」(現存)
(1996年に導入。当時、正面入口から見て左端のシマ。
初期4号機の頃、ニューパルサー、スーパーヘヴィメタル、
ウィリーチャンプなんかも、ここで初打ち。2号機時代は
初代アラジンとビッグパルサー、3号機はアラジンII
にスーパープラネット…青春の思い出が詰まった店)
★ボーナス確率
★払い出し表
小洒落た横文字の「マフィア(MAFFIA)」だから検定も通ったが、
もっとストレートに「ヤクザZ」や「暴力団SP」なんかだったら、
確実にアウトだったと思われる(金角・銀角辺りの得意ネタ?)。
しかし、危険でアウトローなそのネーミングに違わず、ホールで
香ばしい挙動を示してくれたのも事実(〇モノの話だが…)。
また、サウンド面も非常に秀逸。何とも「硬派」なBGMで、
我々打ち手の感情を揺さぶったのだった。
初期4号機時代、タイヨーはオリンピアと技術提携していて、
4-1号機「ゴールデンダックIII」、4-2「マスターダックII」
の2機種をリリースした。しかし、4-3号機の本機から提携は
解消となり、タイヨーは再び「独自開発」に舵を切ったのだ。
筐体は3-2「トライアンフ」の流用であった。また、図柄も、
7の形状※やベル、ブドウ、チェリーは、トライアンフ譲り。
(下の「図柄比較表」を参照)
※7のフォルムは、トライアンフ⇒マスターダックIIの流れ
(図柄比較表…上段:マフィアX、下段:トライアンフ)
7は色、サイズ、縦横比などが異なる。ブドウは色を変更。
チェリーは「つや」の有無に違いアリ。ベルは一緒。なお、
本機の「プラム」は、マスターダックIIの流れを汲む。
さらに、トライアンフの顕著な特徴、レバーでない
「タッチ式スタートボタン」も受け継いだ。傾斜の
付いた前面パネルには、左からベット(INSERT)、
スタート、ストップの順に丸いボタンが並んでいて、
「将棋」の如く、指先でペシペシ叩けば操作も可能。
初見で「あ、トライアンフと同じ」とピンときた。
(筐体比較…左:トライアンフ 右:マフィアX)
タイヨーといえば、ハイアップターボ(1.5)、ガルーダ(2-1)、
リスキーダック(2-2)ミラクルUFO(3-1)で、まさに異色の
「右レバー」を採用。さらに、後続のトライアンフ(3-2)は
件のタッチボタンという具合に、他メーカーとは一線を画した
「拘りの操作性(賛否両論あったが)」をウリにしていた(無論、
連チャン性も忘れてはいけない)。4号機に入り、オリンピアと
技術提携すると、一旦「オーソドックスな操作性」に変わったが、
本機の登場により、再び3号機以前の流れに戻った格好だ。以後、
「ゾディアックα」「アクアリオ」「ファントム」「ジーワンウィナーズ」
「ギャンブラーリュウ」といった後継機にも、連綿と受け継がれていった。
但し、1997年の「ブーブーブロス2」以降、タッチ式スタートボタンは
採用されていない。
★連チャン性について
ご存知の通り、マフィアといえば「連チャン」(もっと言えば、
「タイヨー=連チャン」だが)。おっと、「メーカーとBモノは
関係ありません」と、一応「おまじないの呪文」をかけて
おかねば…。あくまでも、カバン屋らの「チューンナップ」
の結果、との見解をとるものだ。
デビュー当初はノーマルも出回ったが、やがて、各地でBマニアを
唸らせる様々なバージョンが増殖。ビッグ偏向(ノーマルはバケが
出易いスペック)で、ツボに嵌れば1ケタ連をバシバシかますVer、
速攻連とダラダラ連が絡むもの、BRの混合連チャンを見せるもの、
2~4連の小規模な連チャンと500G程度の中ハマリを繰り返すもの、
普段ノーマル低設定そのものだが、突如豹変して放出状態に転ずる
ものなど、店によって多様な出方だった。但し、全バージョンの
特徴を網羅するのは、私なぞには到底不可能だ。いずれにしても、
「ガツンと連してガツンとハマる」メリハリが、Bモノフリークを
ヒリヒリさせた事だけは間違いない。仮にノーマル一色だったら、
今頃は、記憶に刺さらぬ「忘れ去られた遺跡台」に落ちぶれたハズ。
やはり、あの過激な連チャンあってこその「マフィアX」であろう。
★リーチ目について
筐体や(一部)図柄に加え、リール制御もトライアンフを踏襲。
トライアンフには、通常時の特徴として「成立小役は左リール
上下段に停止」「左⇒中のテンパイ制御」「成立役は最小限の
スベリ幅(最大4コマ)で引き込み、引き込めないとビタ停止」
の三大法則があった。本機も、基本的に上記を受け継いでいる。
なお、2つ目のテンパイ制御については、引き込み100%の
「ベル」or「リプレイ」をテンパイさせようとする、通常時
(ボーナス未成立時)の制御を指す。
また、「成立役が左・上下段停止」の法則は、小役のみならず、
ビッグやレギュラーにも当てはまった。したがって、通常時、
黒7、白7が左・中段に止まると、その時点で「ほぼ」ノーチャンス。
(左がこの形だと、ボーナスの期待薄)
一方、両ボーナスのフラグが立つと、法則通り、
黒7or白7は「左リール上下段」に停止。さらに、
白7より黒7を優先的に引き込む制御があるので、
原則、BR成立中は左・上下段に「黒7」が停止。
即ち、左リールに「黒7・リプ・白7」或いは
「ブドウ・ベル・黒7」が止まった形である。
(前者で、左上段に黒7がズルッとスベるとアツい)
もっとも代表的でインパクトのあるリーチ目は、
この「トリプルテンパイ」形であろう。通常時
ペシペシ打っていて、唐突に降臨した時の衝撃。
それでいて、連チャン中はいともアッサリ止まる。
無論、ガセの無い鉄板目(これがガセる裏〇ノが
あったというが、経験なし)。なお、こういった
「2確目」(こぼし含む)が多いのも本機の特徴。
通常時の「テンパイ制御」法則が崩れた時もチャンス。
左リールがこの形だと、BR未成立時なら、中・中段に
リプレイがテンパイするが(但し、トリテンの形を除く)、
それ以外の図柄が止まって「ズレ目」になればアツく、
トライアンフ同様「ボーナスor小役こぼし目」となる。
(ベルやリプレイと異なり、チェリー、ブドウ、プラムは、
配列上、引き込みが悪い)
但し、中リールの引き込み範囲(4コマ以内)に黒7や
白7があるのに、同色の7を引き込まずズレ目になった
場合は、ボーナスの可能性無し(中リールでボーナスの
優先引き込み無し=BRフラグ非成立の「ガセズレ目」)。
なお、BR未成立時、左「黒7・リプ・白7」から
中リールの白7が右上がりテンパイする事がある。
これは、中リール中段に法則通り「リプレイ」を
テンパイさせたかったのだが、1コマスベらせると
「トリテン」のリーチ目が出てしまう為、リプの
下にある白7がビタ止まりするもの。但し、白7が
スベって右上がりテンパイならばボーナス確定。
(黒7・白7引き込み制御が働くのは、BR成立中のみ)
次に、左下段に黒7が止まった形。やはりチャンスはある。
この場合、フラグ未成立なら、「テンパイ制御」によって
中・中段に「ベル」がテンパイ。但し、ベルテンパイでも
「ノーチャンス」ではない。仮にベルが揃えば、後述する
「中段ベル揃い」で鉄板(アト目)だし、ベルが外れても、
中がビタ止まりなら、チャンスは残る。一方、ベルが中段に
スベッてテンパイした場合は、通常時の「ベルテン制御」
即ちハズレ濃厚だが、ベルが揃えば成立後のリーチ目だ。
中リール中段がベル以外だと、「ズレ目」でチャンス。
BR又は小役のこぼし。次ゲームでトリテン狙いも良し。
中が黒7でも同じだが、スベリテンパイは「7の優先引き込み」
発生=ボーナス確定となる。1コマでもスベればOKだ。一方、
ビタで黒7がテンパイした場合は、ボーナスor小役こぼし目。
(黒7の下段テンパイも同じ)
中・中段がリプレイだと、上段にブドウがテンパイする
ケースもある。この場合、ブドウが外れればリーチ目。
中段ベル、中段リプレイ、中段チェリーは、
何れも、ボーナス成立後の鉄板リーチ目。
これらも、トライアンフの系譜といえる。
(3号機トライアンフにリプレイはないが…)
先述の通り、通常(BR未成立時)、成立した
小役やリプレイは、左リール上下段に止まる。
一方、ボーナスフラグが立つと、ボーナスを
上下段に優先停止させようとする為、配列上、
どうしても上記小役は「左中段」に追いやられる。
結果、BR成立中に上記小役フラグが立つと、中段に
そのまま揃ってしまう。「積極的」に小役を中段に
引き込むのではなく、ボーナス図柄を積極的に(角へ)
引き込んだ結果、小役が「消極的」に中段で揃うのだ。
トライアンフも、同じ理屈で中段小役が鉄板目だった。
なお、フラグ成立後の「ブドウorプラム(8枚)の中段揃い」は
配列上考えられないから、本機のリーチ目に含める必要も無い。
★ビッグ中のリプレイハズシ手順
(1)1,2回目は順押し(ベルがメイン小役、目押し不要。)
(2)3回目は中押し(中は適当打ちでOK)
(3)中リール中段の停止図柄でフラグ判別
(4)中・中段にベルが止まったらベル。
・左⇒右の順で適当打ち、ベルが揃う。
(5)中・中段にリプレイが止まったらジャックイン。
右を先に押して、テンパイラインに応じて狙う位置を変える。
左下がりテンパイなら、左のテンパイラインに黒7を狙って外す。
(1コマ遅くても可)
中段受けも、左のテンパイラインに黒7狙い。
(1コマ遅くても可)
上段受けの場合は、左テンパイラインにチェリー狙い。
(1コマ遅くても可)
(6)中リール中段にベルorリプレイ以外が
停止したらハズレ濃厚。左⇒右の順で適当打ち。
(左はチェリーを狙ってもいい)
(7)パンクの危険を考慮して、残り13ゲームで
順押し・適当打ちに切り替える。
※確か、調子に乗ってハズしていたら、2連続パンク。
挙句に、連チャンもピタッと終わってしまったという
嫌な記憶が残る。それ以降、ハズシも止めたような…。
ハズさないのに、リプが来ずパンクするケースもあった。
効果はそこそこあったハズだが、リプのヒキが弱かったか。