今年も「ハロウィンシーズン到来」という事で、三洋の懐かしき
ドットデジパチ「ハロウィン」、高砂4号機「ハローウィニング」、
NETのCT機「ハロウィンIIVCT/SCT」といったタイムリーな
台を扱おうと思っていたが…なぜかコチラを回顧したくなった。
2001年(平成13年)にパイオニアから
登場した、Aタイプ4号機「オアシス」。
別に、「ハロウィンがモチーフ」の台という訳でもないが、
怪しげな顔のスイカが、例の「カボチャ」っぽくも見えた。
加えて、個人的な思い入れもタップリな台なので、思わず
ピックアップしてしまった次第だ。悪しからず。
(参考)
~現役時、オアシスを打ちに通ったホール一覧~
・荻窪「ダイアモンド」
・赤坂「エスパス赤坂A館」
・青葉台「フラミンゴ」「ダイエー」
・藤が丘「ミナト」
・武蔵溝ノ口「エスパス日拓溝の口駅前店」
・新百合ヶ丘「ZIATH」
・相模原(麻溝台)「ブルーホール」
・鷺沼「ニューサギヌマ」
・藤沢「フォーラム」
(他にもあったと思うが失念…)
本機に関して言えば、私は露骨な挙動の裏〇ノ
(スイカVer、ダイナマイトVerなど)よりも、
「ノーマル?或いはマイルドなハウス物?」と
思わせるような、連チャンとハマリと単発が
「適度」に訪れる出方を好んだ。上記の店も、
あからさまなBの出方では無かったから、多分
ノーマルだったと思う。それでも、好調時には
ビッグ5連、6連くらい平気でするし、ハマると
スコーンとビッグ間で1000超えなど食らうので、
波は非常に荒かった。また、ノーマル(濃厚)でも
低設定だと終日4000~5000枚平気で吸い込む事も。
当然、連チャン期待の過度な投資は禁物だった。
(逆に高設定をブン回せば、それ位出た訳だが)
★払い出し表
3種類のビッグボーナス(赤7、青7、OASIS)。
私は青7派。ビッグのファンファーレとBGMは
2パターン。赤7、青7共通。OASISのみ別の音。
バケは2種類。小役はスイカ、ベル、チェリー。
★ボーナス確率
★リール配列表
★所感
「華が光ればボーナス確定」のシンプルなゲーム性にハマった。
元々、同社の30Φ「シオサイ30」「ハイハイシオサイ30」を
追っていたので、その流れを継いでいた本機も、25Φながら
沖スロ感覚で付き合った。また、告知タイミングも絶妙だった。
上記の30Φ2機種は、共に「先告知」。レバーを叩いた瞬間、
ビスカスが光った。一方、本機は「後告知」も取り入れており、
25Φらしく、リーチ目の存在も重要であった。告知の50%は
成立ゲームのレバオン時だが、37.5%は第3停止後(正確には
第3ボタンを指から離した瞬間)、残る12.5%は次ゲームの
レバーオン時だった(見た目は「先」だが、実質は「後告知」)。
ランプが光る前に、出目を見て「よし、入ったな」と察知する
機会も多かった訳だ。「光待ち」で単調になりがちなゲーム性に、
幅・奥行きを与えた点を大いに評価したい。
※告知の発生比率を
・成立Pのレバーオン時50%
・成立Pの第3停止後35%
・次ゲームのレバーオン時15%
とする情報も存在。要・継続調査。
リール窓左右上部のハイビスカスは、シオサイともハイシオとも
毛色の異なる、かなり独特なフォルム。特に、左右の華が内側に
顔を向け合うのではなく、お互いに「外向き」なのも異色だった
(キングキャッスル30も外向き)。このビスカスに、ピカピカと
光が宿ればボーナス確定。通常点滅に加えて、「ボワボワッ」と
超高速でビスカスが点滅する、プレミア告知(ビッグ確定)も存在。
因みに、本機の沖縄Verとして後を追う形でデビューしたのが
ご存知「ハナハナ30」。配列や役構成、リーチ目が共通する
兄弟機である。プレミア告知もあったが、告知ランプの華は
本機よりも「エッジの効いた」形で、ビッグ中のBGMも別。
また、ボーナスの告知タイミングも違っており、コチラは
メインが成立Gのレバオンで、たまに第3停止。次ゲームの
告知は無かった。
(後述する小役狙い、リーチ目、ハズシ手順も本機と共通)
★通常時の小役狙い(DDT、KKK)
取りこぼし易い「スイカ」「チェリー」を毎回キッチリ狙えば、
コイン持ちアップとフラグ察知の迅速化(←コチラがより重要)
が期待できた。現役時、適当打ち(オヤジ打ち、フリー打ち)の
客が、「スイカこぼしorボーナス」の目を出して、一喜一憂する
場面によく遭遇した。勿論、そういう楽しみ方もあるが、無駄な
コインはなるべく節約して、ガセもなくして素早くフラグ察知する
必要があった。そういう意味でも、小役狙いは大いに効果があった。
当時の私のスタイルは、「左上段・青7狙い」。これだと
スイカ、チェリー共にフォローできるので、「こぼし目」
(ガセ目)がほぼなくなった(左にスイカが停止した時、
勢い余って中をすぐ止めてしまうと、こぼしたりしたが)。
(1)
左「青7・ベル・リプ」がそのまま止まれば、中・右適当押し。
ベルフラグが立っていれば中段に揃う。無論リプもこぼさない。
スイカ時に左がこの形で止まる事はない。チェリーも引き込む。
(2)
左枠内チェリー(角4枚or中段2枚)が止まったら、
中・右オヤジ打ち(フリー打ち、適当打ち)でOK。
(3)
注意すべきは、左にスイカが出た時。中・右適当打ちだとこぼしが生じる。
キッチリと各リールのスイカを目押し(スイカはリーチ目に絡む重要図柄)。
★リーチ目について
当時、私は愚直なまでに上記「左上段青7狙い」に徹したから、
拝むリーチ目の類も、その周辺図柄からのパターンが多かった。
赤7狙い時のリーチ目などは、ほとんど体感しなかったクチだ。
よって、今回は「左青7狙い時」に出易いリーチ目を紹介する。
(1)
ボーナス図柄(赤7、青7、OASIS)の一直線(鉄板)。
5ライン有効で図柄の組み合わせは不問。なお、右の
「OASIS・チェリー・赤7」は「強い目」。この目は
ボーナスorスイカこぼし。因みに、右ボーナス図柄の
代わりにチェリーも代用図柄となる(「ボーナス・ボーナス・
チェリー」の形。一部NGアリ)。
(2)
中段「ベル・ベル・スイカ」(鉄板)
(3)
リプレイの小山型(鉄板)。逆向きの小V型もOK。
(4)
左上段青7時、右・中段に「スイカ」が止まって、
リプレイが揃わなければリーチ目となる(鉄板)
(5)
ベル・スイカのWテンパイハズレも鉄板。
当然だが、右のスイカ目押しが必要だ。
(6)
中段リプ・リプ・スイカ。
「リリス」はコンドルのオマージュか。
(7)
スイカ、リプレイのWテンパイハズレ。
ハズれた時、右上段にリプレイが停止する
ことが多い。スイカを狙って外れたら鉄板だ。
(8)
上段リプ、下段ベルの平行Wテンハズレ。
(9)
左「スイカ・スイカ・ベル」(ススベ)は、
小役ハズレでリーチ目。無論、スイカを
こぼさない事が条件だ。
(10)
左「リスス」も小役ハズレで鉄板(要スイカ目押し)。
特に、中リールでスイカorリプがノーテンなら、
その時点で二確となる。
(11)
良く知られた一確目だが、左上段青7狙いだと
あまりお目にかからない。目押しをミスって、
早く押しすぎた時など、いきなり降臨する。
(12)
コチラも、左を押すタイミングが早いと出る。
中段スイカテンパイ⇒右上段or下段にスイカ。
右のスイカが枠外に逃げてしまうと無効だ。
(13)
上段オアシステンパイは小役ハズレ目。
上の形で左・中がテンパれば、二確目。
中の「オアシス・リプ・オアシス」は
いわゆる「強い目」。リプハズレで入り。
(14)
コチラの上段OASISテンパイは、
右でベルがハズレたらリーチ目。
(15)
左・右でベルとリプがWテンパイして、何も
揃わないとリーチ目。なお、図示しないが、
左上段青7時、ハサミ打ちで右に「強い形」
(OASIS・チェリー・赤7)が止まっても、
スイカの可能性ゼロで二確となる。なお、
もう一つの強い目「リプ・OASIS・青7」は、
中リールでリプレイがハズれたら入り。
(左にスイカがあればスイカハズレも条件だが、
左「青7・ベル・リプは」スイカの可能性ゼロ」)
★フラグ察知後の「BR判別」
人により様々な手法があったが、割とオーソドックスなのは
以下の方法であろう。私の活動エリアでも、多くの客が実行。
・レバーオン告知時の判別
(3枚掛けでビスカス光り、リールは回転中)
※次プレイ告知の場合、小役やリプが揃う事もあり、
判別通りにいかないケースも出てくる。前ゲームで
ハズレが確定していれば、必ず法則通りになる。
(a)
左上段青7⇒右青7狙い。青7がテンパればビッグ。ズレればバケ。
(次プレイ告知だと、リプレイが揃う事も(揃ったらやり直し))
(b)
中押しで赤7を中段に狙い、そのまま止まればバケ。
一方、赤7が下段までスベってきたらビッグ確定。
(c)
左中段に「OASIS」を狙い、そのまま止まればビッグ一確。
また、下段にOASISが止まってもビッグ確定となる。
「OASIS」が落ちて左上段に青7がスベッて来たらBR共通。
ハサミ打って青7テンパイならビッグ、ズレればバケだ。
・第3停止告知時、又は未告知時(リーチ目でフラグ察知)の判別
(リールは停止中)
次プレイ、1枚掛けハサミ打ちで、左⇒右の順で
中段に青7狙い(赤7も可)青7がテンパイすれば
ビッグ。ズレたらバケだ。
※小ネタ
(1)後告知時、次プレイを1枚掛けで、右リールに
「赤7の2コマ上のOASIS」を中段に狙う。
→大抵、そのまま停止する。
(2)次に、左上段に青7を狙う。バケなら
青7が中段に落ちてテンパイするので揃える。
ビッグなら上段に青7が止まり、上の形に。
(3)ビッグが確定したら、中・中段に青7狙い。
これで準備目は完了(青7は枠下に落ちても可)。
(4)次プレイ、1枚掛けで右中段に赤7を狙い、
高速で中⇒左も続けて押すと、中段に赤7が揃う。
(小役・リプが成立したら揃わないが…)
隣の客にアピールする時などに有効だが、何度も
続けてやると確実に嫌われた。
★ビッグ中のリプレイハズシ
(1)1,2回目の小役ゲームは、順押しで通常時小役狙い
(2)3回目の小役ゲームに入ったら、中押しに切り替える。
(中段停止図柄が成立の可能性高)
狙うのは中リール上段に「赤7の上のスイカ」。
(別に、青7の上のスイカでもいいが)
(a)
そのまま中リール上段にスイカが止まれば、
ハズレorスイカ。
右に何れかのスイカを狙い、スイカ上段テンパイなら
スイカ確定。左にもスイカを狙う。取りこぼさぬよう、
「スイカ・オアシス・スイカ」の塊を狙うと安全。
(b)
中リール中段スイカ停止⇒スイカ確定。
右⇒左の順でスイカ狙い。狙う位置は
(a)同様、OASISを挟んだスイカ。
(c)
中リール中段ベルは、ベル確定。
左⇒右の順に適当押しすればOK。
(d)
中リール下段にベルが止まったら、ベルorハズレ。右適当打ち。
ベルテン時は、左下段にベル狙い。「OASIS・スイカ・ベル」を
狙えば取りこぼさない。ベルノーテンならハズレ確定。
(e)
中段リプレイは、ジャックインorチェリーorベル。
右を適当押し。リプレイ中段テンパイなら、左は
「上にチェリーが付いた青7」を中段に狙ってハズす。
(1コマ早くても遅くても可。3コマの余裕アリ)
但し、中・右でベルが下段にテンパイしたら
ベル確定。左下段にもベルを狙う。取りこぼしを
回避すべく、「OASISの2コマ下のベル」を狙う。
ジャックイン成立時は、左の青7を中段に押せば左、
下段に押せば真ん中、「上段」に押せば右の形で
リプレイはハズれる。左をどの位置で押したか、
一目瞭然。
(3)
3回目、残り9Gになったら、順押し小役狙いに戻す。
⇒上記ハズシを駆使すれば、適当打ち比で30枚以上の差。
(12枚役のスイカは頻繁に成立する為、目押しミス厳禁)
★当時の思い出
当時、某店で本機を追っていた頃の話…
この店は比較的シマの平均年齢が高く、目押しは苦手だが
告知モノ好きなオッチャン、オバちゃんも頻繁に出没した。
また、国際色豊かで、巨漢でコワモテ&ヒゲ面のイラン人
(非常に温厚)、普段優しいが、ハマり出したら目つきが
急に怖くなる中国人のオバちゃんなど、香ばしい外国人が
好んでシマに寄り付いた。たまに態度の悪い連中もいたが、
総じて和やかな感じのするシマで、大変居心地が良かった。
その常連の中に「Aさん」という女性がいた。細身で
年の頃は30代前半か、人当たりもよく、和気藹々と
肩を並べて打つ機会も多かった。ただ、Aさんは相当
「アツくなり易い」タイプ。一度「これ」と決めた台に
腰を落ち着けると、「出るまで突っ込む」傾向にあった。
そんな立ち回りが祟って、ある日、夕方から打ち始めた
Aさんは、一台のオアシスでハマり続けて、ストレート
5万近くヤラれてしまった。彼女は大いに悔しがり、明日
同じ台でリベンジしたいと言った。だが、あいにく翌日は
仕事で夜からしか打てないとの事。そんなAさんは、私に
「明日、朝からこの台を代わりに打ってくれない?」と
頼んできた。負けても投資分は全部持つし、勝ってくれれば
幾ばくかのお礼も出すという。特に予定もなかったし、何より
自分が大ハマリした台が、次の日イチゲン客辺りに出されると、
やたら悔しい事は私自身も分かっていたので、快諾した。
翌日、誰にも台を取られてはならぬと、9時半オープンのところ、
イベントでもないのに、2時間半前の「朝7時」から並びを決行。
その甲斐あって、狙い台はゲット。しかも、店側が設定を上げて
いたのか、朝イチから順調に両ボーナスを重ねて行き、その後も
さしたるハマリの無いまま、持ちコインはグングン伸びていった。
夕方6時過ぎには既に4000枚近く。まさに、シマ一番の優秀台。
等価で8万両の快進撃だ。そこへ、仕事を終えたAさんが現れて、
私が頭上に積みあげた箱の山を見るなり、「やったじゃない!」
と狂喜乱舞の表情で大はしゃぎ。「この台、多分高設定だけど
まだ続ける?」と私がつとめて冷静に問うと、「昨日の負けも
取り返せたし、すぐにヤメていいよ」とAさん。勿体ない気も
したが、この日の勝ちを確定させるべく、ジェットに流した。
結局、この日の収支はプラス7万オーバー。大いに喜んだ彼女は
お礼に2万くれた(Aさんは二日トータルでチャラ以上に戻した。
私は、お礼が幾らでも文句は言わないつもりだったので、2万を
「いいバイトだったよ」と笑顔で受け取ったのだった…。
まぁ、この日いわゆる「代打ち」というのを経験した訳だが、
後にも先にも「人の為だけに打つ」機会は遂になかったから、
これが私にとって「最初で最後の代打ち」となった格好だ。
ただ、あの日ボロクソに負けていたら、どれ程重い空気が
二人を襲っていたか…そう思うと、己の幸運に感謝である。
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オアシス(パイオニア、4号機)
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