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Channel: まにあっく懐パチ・懐スロ
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フィーバーネプチューン(SANKYO、デジパチ)

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1994年(平成6年)にSANKYOから登場した
ドラム式デジパチ「フィーバーネプチューン」


人気お笑いグループ、ネプチューンとのタイアップで話題に。
「ネプ投げリーチ」で女の子のパンツが見えるカットインが
入れば、超・高確率で大当りとなった。



…というのは冗談で(最近このパターンが続く)、本機は1994年に
SANKYOが満を持して送り出した新台。Neptuneとはローマ神話の
「海神」を意味。その名の通り、「海(深海)」がモチーフだった。

94年9月6日、SANKYOは大々的に新台発表会を開催。その中でも、
一番の目玉だった台が、ドラムの本機と6インチカラーブラウン管の
フィーバーウォーズIだった。特に本機は、ホール設置率もグングン
上昇して、90年代半ばにおける人気機種の一つとして数えられた。





・1994年9月6日、東京・品川の新高輪プリンスホテル
「飛天の間」にて行われた、SANKYOの新機種発表会。






~発表会でお披露目となった最新台~
・フィーバーネプチューン(デ)
・フィーバーウォーズI(デ)
・フィーバーキャッスル(デ)
・CRFワールドI(デ)
・ソンブレロ(羽)
・力士I(羽)
・CR力士(羽)

(デ):デジパチ、(羽):ハネモノ
※Fネプチューン、FウォーズI、ソンブレロの3機種は、
カラフルで近代的、独創的な形の「ナスカ枠」を新採用。




★基本スペック

・現金機、三共お家芸のドラム機
・賞球:7&15
・大当り確率:1/205
・最高16R継続(9カウント)
・出玉:約2200個
・図柄:「赤7、青7、赤BAR、青BAR、宝箱、潜水艦、
サメ、人魚、波(nEPTUnEの文字)、宝箱」の9種類
・有効ライン:上・中・下段とクロスの5ライン
・意図的な連チャンのないノーマルデジパチ
(連チャン現金機の規制時代に登場)
・ラッキーナンバー用の7セグ搭載
(ドラム上部に「F0~F9」の表示)


★リーチアクション

全回転を除き、左⇒右⇒中の順に停止する。
華やかなデジタル回転音。Fウォーズより高音が
けたたましい感じ。左ドラム停止後にテンパイ音が
鳴ればリーチ確定(テンパイ音がないとハズレ)。
リーチ時、中ドラムは三つ揃いの位置から周回を開始。

「上段+下段の平行ダブルリーチ」が、計6パターン存在。
⇒「宝箱・赤7」「赤7・波(ネプチューン)」「赤BAR・人魚」
「人魚・青7」「サメ・青BAR」「青BAR・潜水艦」の6通り

リーチは「ノーマル、SP(コマ送り)、深海竜巻」の3種類と
少ないが、シンプル故にアツさ倍増。二段階(鉄板)もアリ。

・ノーマルリーチ
左右テンパイ後、中ドラムが速度を落としてスクロール。
最大3周(2周でも当る)。ビタ揃いの他、一旦ハズレ後
再始動でドラムが進む鉄板アクション搭載(+1コマの
ハズレから、中ドラムが無音で1周して当るパターンも)

・SP(コマ送り)リーチ
大当り1コマ手前~1コマ先の範囲を、中ドラムが派手な音と
共に、カクカクとコマ送りでスクロール。3周or4周で当る。
マックスの4周まで伸びればアツいが、ハズれる事もある。
鉄板の再始動は、+1コマハズレと思った瞬間、フワリと戻る。
シングルリーチは、コマ送りの範囲が3コマだったのに対して、
ダブルリーチ時は7コマに増えるので、いっそう期待を煽った。

・深海竜巻リーチ
高速回転中、「赤7、人魚、青BAR」の3図柄が揃った状態で
シンクロ。その後、速度を落として全回転状態でスクロール
開始(始点は赤7)。超高確率で大当りする激熱リーチだが、
「鉄板」ではない為(信頼度約95%)、稀にハズれる事も。
当時、全回転で有名な先行機に因んで、「春夏秋冬リーチ」
とも呼ばれた。ダイレクトで当る他、ハズレで一旦停止後、
全回転のまま大当り図柄まで進む二段階と、「戻り」で当る
パターンが存在。高速回転中にドラムを見極めて、「赤7が
揃った状態で回っているか」判別できれば、「この回転で
深海竜巻が来るかも…」と期待は大きく膨らんだ。まぁ、他の
リーチだったり、単なるハズレでスカされたりする事も、
少なからずあったが。なお、「ドラム機初の全回転」が、
本機の深海竜巻リーチとされる。

因みに、どのリーチになるかは、予定停止目が「深海竜巻型」の
並び(赤7、人魚、青BARの横並び)か、そうでないかで変わる。
深海竜巻型で大当り判定に合格なら、高確率で深海竜巻リーチが
選ばれるが、判定ハズレ時にも低確率の振り分け率で深海竜巻が
選択されるので、「鉄板」アクションとはならない。
(ハズレ出目カウンタが、偶然に赤7、人魚、青BARの横並びを
選んだ場合、1/20で深海竜巻に振り分けられる。但し、判定は
あくまで「ハズレ」。強制的に、中ドラムは+1コマでハズれる)


★兄弟機

CRFネプチューン(本機の後追いで、94年末に登場)
賞球は7&15。確率は1/352、1/371、1/391(設定1~3)。
本機と同じドラム機。大当り図柄も共通。コチラは1/3で
プラス2回継続のフルスペックタイプ(赤7、赤BAR、人魚で
確変)。三段階設定付きのCR機で、当然ながら大当り確率は
本機よりも低い。また、リーチアクションにも違いがあって、
現金機にあったコマ送り(SP)リーチが無い。その代わり、
ノーマルリーチが6周続く「超ロング」が用意されていた。
また、本機で約95%の信頼度を誇った深海竜巻リーチは、
約7割と信頼度が大きく低下。



★余談1(思い出の実戦店)

当時、本機は様々なホールで打ったが、特に記憶に刺さるのは、
小田急線・百合ヶ丘駅(南口)の「J-ONE」という店(現存)。

ここは、比較的導入時期が早く、本機とフィーバーウォーズIを
背中合わせで1シマづつ設置(同時登場のFキャッスルは、隣の
新百合ヶ丘Z店でよく実戦)。斬新なナスカ枠に前後を囲まれた
シマは、なかなか壮観だった。


(写真はあくまでイメージ)

ただ、この店での本機の成績はあまり良いといえず、好んで
座ったのは寧ろウォーズの方だった。どちらも大当り確率は
1/205だが、個人的な「体感確率」でいえば、ウォーズが
1/170程度と当りが比較的「軽かった」のに対し、本機は
1/250~260ぐらいで、いつも苦労させられた記憶がある。
また、本機は出玉がウォーズより少ない割に、デジタルの
回りはあまり変わらなかった(持ち玉遊技の条件が違って
いた気はするが…)。

結果的に「ウォーズの方がおいしい」との結論で、そちらを
中心に打ったが、常にブラウン管画面では、ドラムが恋しく
なったりもする。そんな時は、シブ釘も構わず背中のシマの
本機に座ったが、あろう事か、このシマではネプチューン初
となる「パンク」も体験してしまった。しかも、まだ序盤の
ラウンドだったので、出玉は上皿プラス下皿程度…。店員の
好意により、交換ナンバーにも拘らず継続遊技にはなったが、
この一件で、ネプチューンへの苦手意識はさらに強まった。

なお、百合ヶ丘「J-ONE」では、90年代(特に中~後半)に
現金機との対戦機会が多く、本機やFウォーズの他、フィーバー
ルーセントI、大江戸日記7、ケロケロジャンプ、花満伝説SVZ、
カンカン天国S、華観月3、3回権利のマーメイドSP、同じく
ニューロードスター、ハネモノのドラキュラ城などを実戦。

因みに、「J-ONE」の隣には当時「マジックランド」という
ゲーセンがあって、1F・左奥の一角にパチンコとパチスロの
ミニコーナーもあった。不調でタネ銭切れの時などは、よく
ここで遊んだものだ(出たコインはカウンターに預けていた)。
設置は、パチが「綱取物語」「フィーバールーセントDI」、
スロは「ニューパルサー」と「フリッパー3」。いずれも
超甘釘、高設定(推定)だったが、デジパチはチャッカーが
3発戻しの為、持ち玉カウンタは減りっ放し。止め打ちを
駆使して粘り倒すのが、勝利の秘訣(爆)だった。土日に
綱取の朝一狙いもやった事がある(一円にもならないが)。
また、ニューパルの脇に、ご丁寧に詳細なリーチ目表まで
用意してあって、様々な入り目を金をかけずに再確認する、
絶好の機会となった。懐かしき百合ヶ丘「マジックランド」…
2Fでは鉄拳2、3にもハマった。現在は、コインパーキングに
なっている。

さらに余談になるが、件の百合ヶ丘「J-ONE」は、かつて
松本明子が主演したパチンコドラマ「グッドラック」にも
登場した事がある(最終回、たった一度だけの出番だが…)。

黒部興産との争いに敗れて、取り壊しが決まった「飛鳥球殿」。
オーナーの鈴子(松本明子)を支えていた祐二(原田龍二)や、
他の従業員たちは、すでに鈴子の元を去っていた。そんな祐二が、
とあるパチ屋で勝負を終えて外へ出てみると、どこからとものなく
「リン、リン、リン」と、手打ちパチンコ台の音が聞こえてくる。
その音を聴き、ずっと気にかけていた鈴子に思いを巡らせた祐二は、
飛鳥球殿に戻る事を決意する(「鈴子」(りんこ)は、手打ち台の
払い出しの音に因んで両親が付けた名前)。その音は、佐藤(勝村
政信)や妙子(網浜直子)といった元・従業員や、鈴子の妹である
友利(秋本祐希)の元にも届いていて、皆、お店と鈴子が自分達を
呼んでいると直感して、すぐ飛鳥球殿に戻りたいと思ったのだった。

この最終回のワンシーンで祐二が外に出てきたホールが、
実は「J-ONE」だった(背後の自動ドアに、店名ロゴが
映っている。また、エンディングロールに「J-ONE」の
クレジットもある)。

本作は、飛鳥球殿として登場する「パチンコ平和」があった
「代々木駅東口」や、鈴子が悲しい時に立ち寄った神宮前の
「原宿陸橋」(今年で解散するSMAPの「夜空ノムコウ」の
PVロケ地にもなった)、或いは、ライバル店としてたびたび
登場した新宿・西口の「パチンコフレスコ」等が主なロケ地。
さらに、よみうりランドに近接する日テレの「生田スタジオ」
でも、本作の撮影・編集が行われたようである。その関係で、
スタジオからアクセスのしやすい、百合ヶ丘のJ-ONEが使用
されたものと思われる。同じ理由で、安達祐実主演のドラマ
「家なき子」でも、やはり生田スタジオに近い小田急線の
「読売ランド前駅」傍にある「パチンコランド」(現存)が、
ロケ地となった回がある(第5話)。


★余談2

1995年にNHKで放映された「新・電子立国」でパチンコが
特集された回があるが、SANKYOの工場を取材する場面が
何度も出てくる中、製造ラインを紹介するワンシーンで、
せっせと作られていたのが本機だった。他に「フィーバー
結婚の条件」の誕生秘話を社員が話したり、幻のデジパチ
「フィーバービューティフルI(IIではない)」の映像が
出てきたり、ダイコク電機の社長インタビューがあったり、
麻生財務相似のコワモテが仕切るパチ屋の新装の模様が
流れたり、かの正村竹一氏の子供らが当時のエピソードを
あれこれ語ったりと、見どころはタップリであった。


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