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Channel: まにあっく懐パチ・懐スロ
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横綱伝説(平和、権利物)

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※記載ミス、誤植等ありましたら、非公開コメと明記の上、ご指摘頂きたく思います。




一昨日より、大相撲の春場所(三月場所)が始まった(大阪)。19年ぶりに誕生した
日本出身の横綱、稀勢の里に大きな注目と期待が集まる今場所。その稀勢関は、初日、
二日目と連勝を飾り、プレッシャーのかかる中で順調な滑り出しを見せている。若貴、
曙、武蔵丸以来となる「四横綱」の実現に、ファンの熱気も高まるばかりだ。そんな
「相撲ブーム」に思いを馳せていたら、この台をふと思い出した。





1995年(平成7年)に平和から登場した、新要件権利物「横綱伝説」

★2回権利
★カラー液晶モニタ搭載
★賞球:6&13
★大当り確率:1/239
★図柄:一~九(前頭)、十両、小結、関脇、大関、横綱、祝儀袋(計15種類)
→左デジタルのみ、オールマイティ図柄の「力士」図柄もあり
★大当りパターン:各図柄の三つ揃い、左オールマイティ+中右ゾロ目(計30通り)
★出玉:2回権利消化で約3600~3900個
★開直出目:「一二三」(十両、金星、小結(十、金、小)ではない→「金星」が無い)



数珠連チャンの代表格「綱取物語」(1993年)を、権利物でリメイクした本機。
図柄や音楽は「元祖」を踏襲していたが、「金星」の図柄が無くなり、代わりに
「祝儀袋」を採用(故・田山プロは「懸賞金」と呼んでいた)。また、左デジのみ、
リーチ確定となるオールマイティ図柄(力士)もアリ。連チャン規制期に登場した
本機は、綱取の「十八番」だった数珠連仕様とは異なり、ノーマルの2回権利モノ。
初代と違って「朝イチ狙い」の技も無し。


また、リーチアクションにも変更が加えられた。綱取で好評だったSPリーチ
(単にスーパーリーチやロングリーチと呼ばれた他、軍配リーチ、ノコッタ
リーチ、クルクルリーチと呼称される事もあった)は、受け継いでいない。
代わりに、「シコ踏みリーチ」と「どすこいリーチ」のSPリーチ2種類を、
新たに用意。シンプルな軍配クルクルから、液晶を駆使した力士の動きへ
シフトした訳だが、その評価については、肯定、否定と様々あった。


当時の権利物としては割と珍しく、ヘソがスルーではなく6個戻しだったので、
玉持ちに貢献。アタッカーは13個戻しの為、2回権利で出玉4000個を切るが、
大当り確率は1/239と良心的。その分、釘もシブくされがちだったが…。


故・田山幸憲氏のファンにとっては、桜新町「H店」(パチーノヒノ桜新町)を
ネグラとした時期、氏が守備範囲とした台として知られる。1Fの現金機シマに
当初19台設置。その後、18台→9台に減台された。決して芳しいシマ状況とは
いえない中、そして田山さん自身も舌ガンで入院→退院と体調も万全でない中、
何とか戦える台を探そうとする様子が、代表作「パチプロ日記」(白夜書房)で
赤裸々に綴られている(好調時は確変の如く次の初当りが早い、といった持論も
展開)。

また、同作を映像化したビデオ版「田山幸憲のパチプロ日記」(主演:斉木しげる、
1997年、KSS)でも、田山プロのメイン機種として頻繁に登場(強制基板(?)で、
撮影開始後1回転目に当るカットも多い)。重田千穂子(チーボー)演ずる常連の
「ドツキ女性」が、リーチ時に台を思いきりドツいて、「ガシャーン!」と豪快に
盤面ガラスを割ったのも本機である。ガラスを粉砕してもなお、チーボーは不敵な
笑みを浮かべてハンドルを握り、平然と大当りを消化していたのだが…。


デジタル停止順は、左⇒中⇒右。リーチアクションはノーマル、シコ踏み、
どすこいの3パターンとシンプル。軍配がクルクル回る、綱取お馴染みの
SPリーチは無い。

ノーマルは、右デジが普通にスクロールした後、スローダウンして停止。
右デジはスローになった後、1~5コマとランダムに進むが、3~4コマの
ケースが多い。ハズレが大半であまり期待できないが、たまに当ったり。

シコ踏みは、画面に力士が出現。柏手を打った後にシコを踏み、その勢いで
右図柄を上下に揺らす。3回のシコ踏み後、右デジは高速スクロールしてから
停止する。シコは右足だったり左足だったり一定でないので、3回のシコ踏み
パターンも「左⇒左⇒右」「右⇒左⇒右」など様々だった。リーチサウンドは
綱取のSPリーチと共通。

どすこいも、力士が登場するSPリーチ。右図柄が左から右に横スクロール後、
大当り手前3コマから、力士が右デジに張り手を食らわせ、右図柄を画面外に
押し出していく。最後は大当りor前後1コマで停止。ビタでの大当り以外にも、
当り図柄が押し出されかけて、戻って当るパターンがある。リーチサウンドは
シコ踏みリーチと一緒。

それから、上記二種のSPリーチには、顕著な特徴が存在した。シコ踏みは
「左・中が同一出目(オールマイティではない)のリーチ」、どすこいは
「オールマイティ図柄のリーチ」の時しか、発生しないようになっていた
(どすこいは、オールマイティ図柄から力士が飛び出してくる演出で開始)。
ただ、こういう法則は作らずに、何れのリーチもランダムでかかった方が、
意外性があって面白いと個人的には思っていたが…まぁ、賛否両論あろう。


メインデジタルが揃うと、天下の権利アタッカーが5.8秒開放。ここに
玉を入れて1個貯留に成功すれば、V入賞で権利獲得となる(液晶では、
行事が「あなたの勝ち~」と祝福。V獲得のサウンドは、綱取の大当り
ファンファーレと一緒)。権利アタッカーが盤面下部ではなく、上部
(天下)にある変則構造の為、ストロークの注意を怠ると(ex:弱く
打ったままストロークを変えない、など)、天下の権利アタッカーに
玉が流れずパンクする恐れがあった。


権利獲得後は右打ちで消化(液晶では行事が「右打ちへ」と指示)。
右上回転体とセンター下段のメインアタッカーが連動して、出玉を
増やす(16Rまで)。なお、2回目の権利中は、大当り確率が10倍
アップ(1/239→1/23.9)。また、液晶もピンクに変わり、高確率
状態を示唆する。


なお、大当り中は、綱取譲りの軽快な和風サウンドが流れるが、
綱取のVゾーン入賞後サウンドが、本機ではラウンド間BGMに
使われていた。一方、本機のアタッカー開放中BGMは、綱取の
「V入賞前サウンド」である。また、綱取は液晶で多種多様な
「決まり手」を各ラウンドで見せたが、本機は、主役の力士が
「ドスコイ、ドスコイ」の突っ張り技を(初日から千秋楽まで)
延々と見せるのみ。この点は、少々味わいに欠けた気がする。
なお、楽日が終っても15ラウンドなので、最終Rが優勝画面に
切り替わるのは、綱取と同じ流れである。




★参考

田山プロがネグラとしていた「桜新町H店」(パチーノヒノ桜新町店)の
1F=現金機シマの見取り図を作成した(「パチプロ日記」を参考資料に)。
かつて、本機などが設置されていた1Fシマの配置を、台番号入りで再現。
設置台の変遷や日記での立ち回り等を、より視覚的に把握すべく作った。
皆さんが日記を読まれる際に、幾ばくでも参考となれば幸いである。
(地下はCR機のシマ。球界王、黄門ちゃま、Fピンボールなど設置)


   桜新町H店(パチーノヒノ桜新町)、1Fシマ見取図(1995~1997年)




★字が小さく見づらいと思われるので、改めて機種名と台番号を表記。
(入替の経緯なども追記した)

ミラクルガール5
187~220(減台前)
210~220(アクダマン導入時、9台に減台)

アクダマンSP(ミラクルガール(半数)と入替))
187~208

ハニーフラッシュ7(地下から移設、但し9台に半減)
221~231

マーメイドSP(ハニフラと入替で導入)
221~231

横綱伝説
221~253(マーメイドとメガトンのシマに導入、19台)
267~288(夢幻導入時にファンキーとシマ入替、18台(1台減))
267~277(ナナシー導入で半数に減台、9台)

メガトンパンチ
221~253
232~253(ハニフラ移設に伴い、半数減台)

ファンキードクター
255~277(F忍NINとFギャラクシーのシマに導入)
221~253(夢幻導入でシマ移動)

夢幻伝説(旧ファンキーDのシマ。横綱とファンキーはシマごと総入替)
255~266

ドリーム・チャンピオン
255~277

F忍NIN絵巻SP、FギャラクシーSP(Dチャンピオンと入替)
255~277(並び不明)

エキサイトレディ2
278~311

セブンショック(Eレディ(半分)と入替)
278~288

ナナシー(横綱伝説(18台時代の半分)と入替)
278~288

セブンゲッター(Eレディ(半分)と入替)
300~311


※青葉台B店にネグラ替えする直前の1Fシマ状況

アクダマンSP(187~208)
ミラクルガール5(210~220)
ファンキードクター(221~253)
夢幻伝説(255~266)
横綱伝説(267~277)
ナナシー(278~300)
セブンゲッター(300~311)


(平和「横綱伝説」の項、了)


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