15年前の2002年、パイオニアの沖スロ4号機「シオラー30」ばかりを朝から
晩まで打っていた時代(人生最初で最後の「専業期」)。その実戦データを
書き連ねたノートが手元にあるので、一部を紹介させて頂く。実戦ホールは
東京・町田の「さくら屋」という小さなスロ屋(既に閉店)。ここで1年半の間、
ひたすらシオラーのレバーを叩く生活が続いた。ただ。普通の立ち回りとは
違って、この店が当時採用していた「台予約システム」(前日に専用端末で
翌日の希望台を予約すると、朝イチから優先で打てる)を活用していたので、
皆さんの参考にはならないかもしれない。まぁ、当時を振り返る資料として
ご覧頂ければ幸いである。今回は、2002年5月の計7日分のデータを掲載。
今後も、気が向いたら順次アップしていく予定である。
ゲーム性は単純明快、レバオンでリール窓左右上部のハイビスカスが
チカチカと点滅すれば、ボーナス確定だ(完全先告知)。但し、元祖
シオサイ30と違って、レバオン時に沖縄チックな香ばしいサウンドが
鳴り響いたり、リール間の照明がカラフルに光ったりと、告知演出が
充実していた。
★ボーナス確率
Big Bonus
設定1 1/315.1
設定2 1/292.6
設定3 1/273.1
設定4 1/256.0
設定5 1/240.1
設定6 1/240.1
Reg Bonus
設定1~5 1/655.4
設定6 1/468.1
★払い出し表
・赤7×3/Siolar×3/華×3⇒15枚+Big
・赤7・赤7・Siolar/赤7・赤7・華/
華・華・Siolar/華・華・赤7⇒15枚+Reg
・単チェリー⇒通常時2枚、ビッグ中4枚
・連チェリー⇒通常時3枚、ビッグ中6枚
・ベル/スイカ(共通)⇒通常時8枚、ビッグ中12枚
・ヤシ⇒リプレイ(ビッグ中は3枚+ジャックイン)
★告知音
・無音(初代と同じ)
・轟音(ボーッ)
・琉球三味線(ジャンガジャンガ・ジャンガジャンガ・ジャン)
・波音(サーッ、サーッ、サーーーッ)
・太鼓音(ドドドンドン・ドドドンドン・ドン)
★リールサンド照明演出
⇒レバオンでリールサンドがカラフルに点滅して、
最終的に赤、黄、水色、白、緑赤(ハイビスカス
カラー)の何れかが点灯。色は告知音とセットに
なっていた。色によってBR比率も判ったようだが、
個人的に、あまり気に留めていなかった。緑赤の
ハイビスカスカラーは、ビッグ確定。そういえば、
太鼓(赤)でバケは「ハマリのサイン」だと、当時
勝手に思い込んでいた(完全なオカルト)。オカルト
と言えば、ビッグ終了後のリールサンド照明の点灯
パターンで、連チャンするかしないを予想する事も
あった。赤から始まれば連チャン、青なら単発…と
いった感じである(無論、根拠はないが)。因みに、
上記演出の他に、リール間が一瞬青く「チカッ」と
光る地味なパターンも存在。
(赤)⇒太鼓音又は波音に対応
(黄)⇒轟音に対応(轟音でサンド非点灯もアリ)
(白)⇒波音に対応(バケ多し)
(水色)⇒波音に対応
(ハイビスカスカラー(ビッグ確定))⇒波音に対応
★リール消灯演出
消灯しない通常パターン以外に、リール窓が消灯して
ブルーブラックのバックライトに切り替わる事がある。
因みに、非消灯の告知パターンでも、告知プレイで
ボーナスを揃えないと、第3停止後に消灯。
★ハイビスカスの点灯タイミング
・レバーオン時
・ストップボタンが有効になった瞬間
・第1停止時(轟音発生⇒押しドン)
因みに、2002年当時、町田さくら屋でシオラーを打った頃の
シマ見取図は、こんな感じであった。
「大和横丁」と呼ばれる小さな路地沿いのドアから入り、
左サイド4シマが沖スロ、残りのシマは全て25φだった。
左の2シマがハイハイシオサイ30。一方、シオラーは
左3と左4の2シマ(後に増台、シマ増設)で、入口側の
先頭が23番台、奥が35番台。右側に折り返して36番台、
37番台と続き、入口側の最終が57番台だった。計20台。
また、台頭上のドル箱置き場に、「シーサー」の置物を
置いていた時期もある。これは、各台の設定を暗示する
もので、金、銀、黒の計3色に分かれていた。基本的に
金>銀>黒の順で期待できたが、黒に集中して高設定が
入ったり、シーサーの無い台が一番のお宝台だったりと、
裏をかかれる事も少なくなかった。その他、イベントで
一部台のハイビスカスのカラーを変えたりもした。
以下、2002年5月(7日分)の実戦データを紹介。
Kは投資金額(1K=千円)。Bはビッグ、Rはバケ。
B、Rの左隣の数字が、ボーナスを引いたゲーム数。
文字が小さく、乱雑で読みにくいが、ご了承の程を。
2002年5月10日(金)。この日は右シマ入口側の56番台(カド2)で実戦。
金シーサー。投資3000円、56ゲームで初ビッグ。3Kで56回転。回りが悪い。
ただ、食いついてからは至って順調な展開に。39B、22R、29Bと、速攻の
ボーナス4連チャンで出玉を固めると、大ハマリもなくBR回数が増えていく。
ゲーム履歴の右に②、③、④という数字があるが、これは100ゲーム以内の
BRを「連チャン」としてカウントしたもの。基本的にはノーマルの出方だが、
シオラーはノーマルでも波が荒く、好調台ほど連チャンでボーナスを引き易い
傾向にあった(と、日頃感じていた)。初ボーナスが連チャンに繋がり易い台
ほど、追っかける価値があると独自判断して、こんなデータを取っていたのだ。
因みに、同時期、この店では「設定判別」をさほど重視しなかった(他店は別)。
コチラが店にハッキリ申告して台予約する以上、店側の「善意」を信じる他は
なかったし、等価の通常営業で予約台に設定5,6が多く入るとも思えなかった
(来店ポイントで5や6の確定台を打てるサービスもあったが、台予約に必要な
ポイントの何百倍も要した)。また、判別できない設定4以下でも、設定3以上
入っていれば、終日実戦で一応勝負になった。その為、あくまで当日の「出方」
を見ながら、その台を追うか追わないか決めていた。判別を駆使して、連日設定
5、6を拾いまくっていた方々からすれば、「何だ、その素人っぽい立ち回りは」
とバカにしたくなるかもしれない。でも、こんなデータを毎日取り続け、他台の
挙動も観察して、翌日の狙い台に目星をつけて台予約、というスタイルに拘った
結果、毎月の安定した勝ち額に繋がったのだ。因みに、私が連チャンと共に重視
したのが「ハマリ」具合。その日の実戦データの右隅には、必ず赤字でビッグ間
ハマリゲーム数(ビジ間で600以上ハマったらチェック。バケを挟んだ時も含む)
を併記していた。この日は「676G」(R1回挟んで)、「701G」(ストレート)、
「774G」(R2)と3回のハマリ。何れも単、即ち単発ボーナスに終わっている。
こうしてみると、ノーマルのシオラーなのに裏〇ノっぽく捉えて立ち回っている
感は否めない。結局、7807P回してB32回(1/243.9)、R13回(1/600.7)で
2850枚(57K)獲得。投資3Kなので、プラス54Kと快勝。
2002年5月15日(水)。いきなり4日間の空白があるが、理由は失念。
単なるデータの取り忘れか、或いは所用で打てなかったのか…。それは
ともかく、この日は左シマのカド2、25番台が相手だ。金シーサーの台。
運よく1000円投資、30ゲームで初ビッグ。そのコインが飲まれる前に
203Gでバケ、94Gバケ、6Gビッグと繋がり、持ちコインで323Gまで
頑張ってビッグを引き戻すと、30B、36B、14Bとビッグオンリー4連。
その後もほぼハマらずに、遅くとも400回転台で次のボーナスを引いて、
ダラダラと連チャンを織り交ぜてコインも増える。途中、ストレートで
626Gハマるが、ビッグ3連チャンしてすぐに復調。結局、7662P回して
ビッグ39回(1/196.5)、バケ11回(1/696.5)と大爆発。投資1Kで
5538枚(110.5K)獲得の大勝ちとなった。この店はドル箱が小さく、
デカコインの沖スロでここまで出すと足下にガッツリ箱が積まれたが、
あまり増えると店員がバケツに移し替えたりした。
2002年5月16日(木)。この日は昨日の25番と同じ並びの31番台で勝負。
シーサーは無い。自分がシーサー無しに座る場合、「前日のクソハマリ台」と
ほぼ相場が決まっていた。4K投資の133G目に初バケ。46Gビッグと繋がるも、
ノマれ追加後に単発とか、ダラダラと100~200G台の単発ボーナスばかりで、
イマイチしっくり来ない。結局は、1850GでB7(1/264.3)、R2(1/925)
の587枚(11.5K)獲得で、早々に退散。昨日の大勝ちを守ろうと、弱気に
なった感がある。閉店前に再び店を訪れたら、自分がヤメた後、600~659で
B2連+バケ⇒350GオーバーでB単発⇒300オーバー終了となっていて、大した
台ではなかった模様。当時は、途中で退店しても必ず閉店前になると店へ戻り、
全台のチェックや翌日の台予約などに励んだ。なお、この店のデータランプは
正確なゲーム数までは見られなかったが、丸い粒ドットの色や数や点滅などで、
BRの別や50G刻みの大まかなゲーム数履歴などが確認可能。
2002年5月17日(金)。前日と同じ31番台に着席。但し、前日と違って
金シーサーが置いてある。5K投資、169Gで初ビッグ。ノマれて2K追加の
331Gで2回目のビッグ。これで食いついたと思いきや、ダラダラと単発が
続いて結局は全飲まれ。その後も調子上がらず、飲まれて追加投資の連続。
ほとんど見せ場の無いまま、時間だけ無くなっていく。と、トータル47K
投資の434Gで引いたビッグを起点に、僅かだが回復の兆しを見せ始める。
しかし、そういう時に限って閉店終了。8763P回して、B28(1/312.96)、
R11(1/796.6)。投資47Kで1675枚(33.5K)の獲得は不幸中の幸いと
いった所か(-13.5K)。この日のハマリは684G(R2)、660G(R1)の
2回。こうしたハマリデータを付けるうちに、ビッグ間600~799G辺りが、
「ハマリ解消地点」になっている場合が多い事に気付く(ノーマル台では
明らかにオカルト的な思考だが、これが立ち回りに奏功したのは事実だ)。
2002年5月18日(土)。凝りもせず31番台。この日も金シーサー。
初期投資がやや嵩んで、17K投資の515Gで初ビッグ。65B、43R、
85Rと気持ちよくボーナスが続く。その後、300以上のハマリなく
出玉もダラダラ増えていく。しかし、354G回して引いたビッグが
連チャンしなかったので、昨日の据え置きを警戒して引く事にする。
結局、3198G回してB12(1/266.5)、R6(1/533)。投資17K、
1500枚(30K)獲得で+13K。但し、閉店前に視察しに行ったら、
ビッグ31回まで伸びていた。止めなきゃよかったが、仕方がない。
2002年5月19日(日)。この日は朝イチではなく、やや遅れての入店。
見ると、金シーサーの33番台が500オーバーハマリで空いている。誰か
餌を撒いたままヤメた模様。常日頃の「ハマリ研究」から、シオラーは
700ゲーム台までにビッグが来やすいと踏んでいたので、こういう時は
狙ってみるのが筋。着席すると、読み通りというか、読みよりも早めの
投資2K、540Gでバケ。それが3連チャンするも、全部バケ。設定6なら
ともかく、バケ確率共通の設定5以下であれば、あまり嬉しくない展開。
しかし、心配は無用だった。そこから徐々にビッグに偏り始めて、かつ
100G以内のボーナスも多く、好調台の予感。それに、ビッグ1回分の
コインを飲まれずに、次のボーナスが来ることがほとんど。粘る価値
ありと見て回し切った所、6570GでB26(1/252.7)、R15(1/438)
と設定5以上を思わせる合成確率。投資2Kの3067枚獲得(61K)で快勝。
ビジ間のハマリは、756G(R3)、619G(ストレート)、713G(R2)
の3回だった。やはり、600~800Gは「引き易いポイント」と思われる。
2002年5月21日(火)。1日分空いているが、詳細は失念。この日は
金シーサーの32番台で朝イチ勝負。前日はリセット(50G以内をこう
呼んでいた)で放出して、ビッグ16回だった台。この日は3K投資の
103Kで初ビッグ。ノマレ⇒チビチビ追加を繰り返して、計5K目の
406Gに引いたビッグが100G以内の7連チャンに繋がる(56R⇒44B⇒
21B⇒58B⇒19B⇒78R)。ノーマルを超越した荒い出方ともいえるが、
ここまで長い連は珍しく、大抵は100G以内の4連程度で終わってしまう。
通常時やビッグ中の小役カット、初当りカットもなく、えげつないような
「状態」もほとんど見られないから、間違いなくノーマルだろう。しかし、
7連の反動か、303R⇒881Bと大きくハマる。それを抜けた後は、初当りが
100G以内の連チャンに繋がり易い好調な展開に。こういうのを、自分は
「反応の良い台」と呼んでいた。ダラダラ100G台でボーナスを引くより、
これくらいの連打が見られた方が、打っていて気持ち良いのは当然である。
再び800越えハマリを食らったりもしたが、何とか復調してピークよりも
少しコインを減らして終了。結局、8027PでB31回(1/259)、R16回
(1/501)とまあまあの優秀台。5K投資で2246枚獲得(44.5K)。但し、
ビジ間のハマリは多少キツめで、1184G(R1)、689G(R2)、845G
(ストレート)の計3回。
とまぁ、こんな感じである。むろん、これは長い実戦期間の内のほんの
断片に過ぎない訳で、これでシオラー30の性格を全て表している訳では
無い。一日140K勝った日もあるし、逆に、予約台をあまりに過信して、
100K近く突っ込んでノーコインでフィニッシュだった時もある。ただ、
前日の狙い目台(主に絶不調台)を予約して、次の日に金のシーサーが
乗っていれば、通常時の小役狙いとビッグ中のリプレイハズシを使って
終日ブン回すだけで、かなりの高確率で勝ちになった。
通常時は、チェリーが出たらハサミ打ちで連チェリーを取る。ベルや
スイカは中リールでこぼし易い為、ハサミ打ちテンパイしたら、中は
目押しをキッチリ行う。ビッグ中のハズシは必ず3回目から。残り8G
(サウンドが変化)からジャックイン優先に。これをひたすら続けて、
自身の会社員時代の給料より高い額を稼げたのだから、シオラー30の
スペックの甘さ、そして店の(自分にとっての)良心的な営業方針が
再確認できるというものだ。
★シオラー30のリプレイハズシ手順
レバーオン時のリールサンド照明の色で、成立役を把握。
黄or緑は、ベル/スイカ(ビッグ中12枚)確定。順押しで
左適当⇒中は赤7狙い。12枚成立時は、左にベルが単独で
止まることはなく、左枠内にスイカを引き込む制御がある。
したがって、中リールをスイカを引き込む位置(赤7枠内)
で押せば、順押しでも取りこぼしは無い。
赤はチェリー。ハサミ打ちが必須(ほぼ連チェリーで取れる)。
順押しは単チェリーになり易く、払い出しも減りがちになる。
紫はジャックイン。1、2回目の小役ゲームは順押し
適当打ちで、そのまま入れる。3回目からはハズす。
ハズシは、まず中⇒右の順で適当押し。リプのテンパイ形によって
左で狙う位置を変える(狙い方は様々。以下は、私が行った手順)。
・リプ上段受け⇒「チェリー付きSiolar」を左枠内~枠下
・リプ中段受け⇒「ハイビスカス」を左枠内
・リプ下段受け⇒「チェリー付きSiolar」を左枠上(枠々上を意識)
※サンド照明非点灯時⇒ハズレが大半だが、全役の可能性アリ。
1、2回目はハサミ打ちで左にチェリー、12枚役テンパイなら
中リールに赤7。3回目は中⇒右適当押し。リプレイがテンパイ
したら、左リールはハズシ時と同手順。
※残り8G(BGMがハイテンポに変化)からジャックイン優先。
(適当打ち比で、約30枚増の効果アリ)
★設定判別(さくら屋以外では、普通に使っていた)
・6判別
(1)ビッグ終了後、CRオフ⇒32枚投入(CR表示29)
(2)1プレイ消化後、5枚手持ちでプレイ
(3)手持ちが無くなったら、7枚手持ちを繰り返す。
(4)CR表示30の時が判別プレイ(対象小役チェリー)。
(5)判別P30回試行で5回以上チェリーが落ちたら合格。
※(3)の部分を9枚手持ちにすれば、5以上判別になる。
因みに、今回紹介した2002年5月の月収支は、以下の通り。
総プレイ数=100080P
総BIG数=388回(1/257.93)
総REG数=152回(1/658.42)
総投資金額=300K
総獲得枚数=37275枚
総収支金額=+445.5K
(等価交換)
以上、シオラー専業時代の「ヘボプロ日記」でした。おしまい。
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シオラー30(パイオニア、4号機)実戦データなど(2002年5月)
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