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Channel: まにあっく懐パチ・懐スロ
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Youtube ’90年代動画・まにあっく分析

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色々あって、少々更新意欲が萎えていたが…何とか充電して「通常営業」に戻ったので、ご心配なく。


なお、充電中は、コメント欄を一時的に「閉鎖」させて頂いた。書き込めなかった人、御免なさいね。

閉鎖の理由は…何となく察して頂きたい。現在、コメ欄は全て元に戻してあるので、ご自由に書き込んで頂いて結構である。



さて、この充電期間、何を考えていたかというと、「これからは、本当に書きたい記事を、書きたい時に自由に書いて行こう」という、非常にシンプルな事だった。

ただ、「まにあっく」というブログタイトルに執着しすぎて、この「初心」をすっかり忘れていた気がする。

今後は、機種の「詳細データ」に固執する堅苦しいマネはやめて、もっとのびのびと自由気ままにに更新して行く所存だ。その旨、ご了承願いたい。




で、今回は、これまでずっとやりたかったが我慢していた、「90年代・Youtube動画分析」というのを、試みたいと思う。


ご存知の通り、動画共有サイトの「Youtube」には、ン十年前という過去の貴重な動画を、惜しみなく次々とアップする投稿者が、少なからず存在する。

なかでも、90年代前半に個人撮影した「都内・東京近郊」の懐かしい映像を公開してくれる、「ライル(Mr.Lyle Hiroshi Saxon)」さん(80年代から東京に居住する、外国の方)という投稿者は、私にとって「神」ともいえる存在だ。彼がヨウツベに動画アップを開始した初期(当ブログの開設前)からの「大ファン」である。

当ブログでは、しばしば「タイムマシン」というキーワードが出てくるが、何を隠そう、これが「ライル動画」の事である。「タイムマシンに乗って~」などと書いた時は、大抵が彼の動画に感化されたものだ。

以前、反響があった「渋谷・井の頭ガード下」(立ち食い「陣馬そば」など)の記事も、彼の動画投稿があったからこそ、あのように詳細に「再現」できた。

もちろん、私自身にとっても思い入れあるエリアだからこそ、回顧記事にしたくなる訳だが。


また、ライルさんの動画をくまなくチェックすると、故・田山幸憲プロが通った1990年(平成2年)当時の池袋・西口「S店」(山楽)の様子や、1992年(平成4年、田山さんがネグラにする少し前)の溝の口「B店」(PSビッグトップ、既に再開発により消滅)などの姿も、見事に映りこんでいる。

世界中の動画サイトを探しても、そうした貴重なものが映っているのは、ライルさんの動画以外にないだろう。

なお、過去に当ブログ宛コメントで、ライルさんの動画について、当方に動画リンク先を付けて「情報提供」して下さる方も複数いたが、全て「非公開」扱いとさせて頂いた。無論、いずれの動画も、コメントを頂く以前の段階で、当方チェック済みである。基本的に、動画がアップされた一両日中に、ライルさんの90年代動画に関しては、ほぼ全てに目を通している。


さらに、私の手元には、「ライル動画」を元に作成した「レトロパチンコ店リスト」というのもある。新着動画が上がるたびに、隅から隅まで映像を細かくチェックして、「この動画の〇分〇秒の部分で、〇〇というパチ屋が映っている」という情報を、動画URLとセットで書き溜めてきた。そうやって確認できたホールの数は、すでにのべ300軒を超える。なかには、平成初期の「上野」「品川」「東銀座」「渋谷」などにあるホールに入って内部撮影を敢行した、稀有な映像もある。

この「リスト」を当ブログが公開すれば、レトロファンにとっては、それなりの「歴史資料」ともなろう。

だが、それでは、「他人の褌(ふんどし)で相撲を取る」事になりかねず、動画投稿主であるライルさんに失礼な気がして、今までは極力「自重」していた。


ただ、よくよく考えてみると、動画の「リンク先」を紹介する事自体、共有サイトのヨウツベにおいて、「原則」認められた行為である。

むしろ、多くの動画をリンクして紹介すれば、それだけ投稿動画へのアクセス数も増える訳で、投稿者自身を「支援」する形にもなろう。

こうした「お宝」動画の紹介は、「わんさとマツタケの生えた、裏山の穴場」を簡単に教えてしまう感じで、少々勿体ない気もしていた(笑)。だが、度量の狭い考えはとっとと捨て去り、「神動画」の投稿者ライルさんが発信する、香ばしい90年代レトロ動画の数々を、皆さんと共有していきたい。




てなわけで、今回取り上げるのは、ライルさんが先日アップした、こちらの動画。

https://www.youtube.com/watch?v=WWPzJtUg3jI


動画タイトルにもある通り、1993年(平成5年)の東京やその近郊(新宿、横浜など)の光景を、あちこち撮影したものだ(撮影時間は約12分)。

この映像をサラッと眺めて、当時を懐かしむのもよいが…私の場合、レトロな観察眼を働かせて、動画との「シンクロ率」をアップさせた。

優れた「タイムマシン」に乗る為には、これくらいの労力も必要だろう。また、そうした作業自体、結構楽しかったりする。

という訳で、以下は、この動画を私なりに「分析」したもの。



(0:00~0:09)
いきなりの車窓風景から始まる。「一体どこの路線だろう?」と思うかも知れない。実は、0:00(冒頭)の部分で、高田馬場の線路近くにある「ユーキャン」(通信教育の会社)本社ビルが、一瞬だけ映る。
(当時、私は大学通学で新宿-馬場間を山手線で移動したクチなので、目に焼き付いた光景)。
よって、この車窓シーンは、山手線・内回り(又は埼京線・南行)の「高田馬場駅~新大久保駅」の間だと判る。

(0:10~0:18)
ライルさんの乗った電車が駅に到着。階段を下りた映像の後、オレンジの列車がホームに到着。どこの駅かといえば、ヒントは0:18で流れる「発車チャイム」のメロディ。聞き覚えあるハープ音は、「JR新宿駅・8番線ホーム」(中央線・快速上り)のもの。つまり、山手線若しくは埼京線で新宿駅に到着後、8番線の中央線(東京方面)に乗り換えている訳だ。


(0:19~0:24)
これも車窓風景で、今度は中央線沿いの「お堀」が映る。0:22辺りで、お堀の向こう側に「家の光会館」「レインボービル」の建物が並んでおり、「JR飯田橋駅の手前」の風景だと判る。


(0:25~0:29)
電車がホームに到着する場面。やはり左にお堀が見える。これは「JR中央線・御茶ノ水駅」。


(0:30~0:55)
こちらも御茶ノ水駅か…と思いきや、そうではない。0:31の「徳力」の屋上看板、0:37の地下改札、0:39のガード下風景、0:42の東北新幹線、そして、0:47の「金銀プラチナ 石福」の屋上看板から、撮影場所は「JR神田駅」。つまり、御茶ノ水で山手線に乗り換えて、神田駅で一旦下車したのだろう。


(1:00~1:06)
京浜東北線の懐かしき青い車体が映る。ホームの階段を下りて地下通路を渡り、階段を再び上る。1:04では「7番線」のホーム案内板が映る。入線する列車はオレンジと緑のツートンカラー。明らかに、「JR東京駅の東海道線乗り場」だ。すなわち、神田から山手線・外回り(1:04の下車直後の映像で、京浜東北線が「6番線」に入ってくるのが見えるので、ライルさんは向いの5番線(山手線・外回り)ホームで下車したと思われる)、7番線の東海道線(下り)に乗り換えている。


(1:07~1:19)
東海道線で移動後、「どこかの駅」で下車。駅名把握のヒントは、1:08の東海道線がホームから出る場面。良く見ると、「6(番線)」の案内表示板がチラッと映る。6番線が東海道線・下りのホームなのは「JR横浜駅」。直後の1:09で映る青っぽい電車は、京浜東北線だろう。この時、画面奥に「4(番線)」の案内板が見える。JR横浜駅の4番線は、まさに京浜東北線の上りホームだ。1:12の車窓風景でも、「代々木ゼミナール・横浜校」らしき黄色い看板が、ぼんやりと見える。以上の事から、ライルさんは、東京駅から東海道線で横浜駅まで出た後、4番線の京浜東北線(上り)に乗り換えて、東京方面に「逆戻り」した格好だ。


(1:20~1:29)
1:21で大写しになる精算券をよく見ると、右下に小さく「大森駅」と書いてある。つまり、横浜から京浜東北線(上り)に乗った後、「JR大森駅」で下車した事になる。1:26辺りでは、駅ビル(商業施設)の「PRIMO(プリモ)」(現「アトレ大森」)が映っている。


(1:30~2:16)
1:30や1:37で見える大きな白いビルは、「大森駅東口ビルディング」。その後も、大森駅前界隈の様々なショットが登場。2:08~2:13の映像から、当時の大森駅前にはフルーツの「百果園」があった事も判る。


(2:17~3:08)
東口アーケードの「Milpa」(ミルパ)など、やはり大森駅前の光景がメイン。2:24では、パチ屋のネオンらしきものがチラッと見えるが、店名は不明。当時、この界隈で頻繁にパチった人なら、すぐピンとくるだろう。また、2:54で看板が映る「とんかつ専門 よし川」は、地元で知られた名店のようだが、現在は閉店した模様。さらに、3:00では再開発で消えた名店「西村果実店」(イトーヨーカドー向いの果物屋)の店先の様子が映る。


(3:09~3:30)
開店前の閑散とした飲み屋街。いかにも昭和チックな裏路地が映る。「居酒屋吾作」「スナックおとづれ」「ニュー万里」「CLUB VIVID」「リーベ」「松㐂」などの看板が見える。これは、大森駅前にある通称「地獄谷」(山王小路飲食店街)を撮影したものだ。


(3:31~3:54)
大森駅東口界隈の光景。3:45では区立山王小学校の裏手付近が、3:54では山王歩道橋が映る。


(3:55~4:47)
再びJR大森駅のホーム…ではない事に注意。3:55では、ホームの背後に「品川プリンスホテル」(品川駅・高輪口、現「イーストタワー」)の建物が見える。つまり、この駅は大森駅ではなく、再開発前の「JR品川駅」。多分、大森駅から京浜東北線(上り)に乗り、品川までいったん戻ったのだろう。4:00のホームの映像では、「11(番線)」の案内板が見える。品川駅の11番線は、東海道線・下りのホーム。また、4:09から続く車窓風景も、やはり下り(横浜)方面のものだ。特に、4:37では、今はなき「日清食品・横浜工場(戸塚)」が映りこんでいる。

その直後の4:43で下車したのは「JR戸塚駅」。ホームから出るクリーム色と青の列車は、どうみてもJR横須賀線。ただ、品川から東海道線に乗った後、途中で横須賀線に乗り換えたとは考えにくい(但し、可能性ゼロではない)。おそらく、品川駅の11番線ホームに乗り入れた横須賀線に、直接乗ったのではないか。


(4:48~5:46)
JR戸塚駅ホームの階段を下りて、地下改札を通り、多くの人でごった返す地下通路から、駅外に出る。続く5:04からのシーンは、再開発で消滅した戸塚駅西口の駅前商店街「旭町通り」を映したもの。

「横浜銀行」や「靴のイシイ」といった看板を横目に進み、5:17では「戸塚デパート」(かつて旭町通りに存在した、地元密着型ショッピングセンター)の看板が見える。これは、とりわけ貴重なシーンであろう。

続く5:21では、電気店(ハマヤ電気)のテレビの前に、ちょっとした人だかりができている(画面では相撲の取り組みらしきものが映る)。ちょうど、この動画の撮影日とされる「93年3月27日(土)」は、大相撲3月場所(大阪場所)の開催日(14日目)に当る。若貴ブームや、曙、小錦、武蔵丸のハワイ勢台頭など、相撲人気が高かった頃だ。この日、12勝1敗の小結・若花田(後の横綱・若乃花、現・花田虎上)、11勝2敗の大関・貴ノ花(後の横綱・貴乃花、現親方)、そして10勝3敗の小結・若翔洋(現在はプロレスラー)の3名が、優勝争いをしていた(いずれも二子山部屋(旧・藤島部屋との合併直後)の力士)。そして、若花田が平幕の寺尾に勝って、楽日を待たずに優勝を決めた(ライバルの2力士はともに黒星)。5:15の街頭デジタル時計が「17:33」と示しているので、ちょうど好取組が続く時間帯である事も判る。商店街で買い物中の人たちも、そんな大一番を見ようと、テレビの前でいったん足を止めたのだろう。

なお、5:28では、コーヒーロールが名物だった旭町通りのケーキ店「みどりや」(閉店)の看板が、チラッと映っている。


(5:47~7:08)
戸塚駅西口界隈のバス通りや、駅周辺の住宅・商店の遠景(高台から撮影)が、しばらく映る。


(7:09~8:46)
スーパーマーケットの中をとらえた映像は、戸塚駅西口の業務スーパー「いしぐろ」だろう。7:22では、「いしぐろ」の隣のパチンコ店「桃太郎」(現存)のネオンも見える。7:31~は「靴のハヤカワ」の店内。7:44から映る「いけす」(水槽)は、鮮魚料理店か寿司屋の店頭にあったものだろうか。水槽越しに見えるカウンター席では、ちょうど子連れの家族が食事中。ライルさんのカメラに気付いた子供が、「ビデオで撮ってる」などと反応している。なお、8:35で水槽越しに「しま」という文字が僅かに見えるので、この店は鮮魚料理店の「きじま」かもしれない。


(8:47~10:11)
戸塚駅前の夜景を撮影。


(10:12~10:48)
戸塚駅の地下通路。10:18の改札は、横浜市営地下鉄のものだろう。「マリンカード(プリペイドカード)をご利用の方は…」という女性の自動音声が聞こえる。10:34では、ライルさんが「自撮り」している(「ライル動画」では、しばしば自撮り場面が入る)。「ちょっと疲れてるな…このカメラも良いけど、新しいカメラ買いたいな」とつぶやいている。因みに、ライルさんはご覧の通り、かなりの「イケメン」だ。ビデオ片手にあちこち撮影して回っても、さほど咎められなかったのは、彼がカッコよい(good looking)外国人だった、というのも大きいだろう。ムサ苦しい日本の中年オヤジが、同じように撮影していたら、色々と問題が生じた筈だ(笑)。


(10:49~10:58)
JR戸塚駅ホーム。東海道線の上り電車(東京方面)が到着。帰宅ラッシュで混み合っている模様。


(10:59~11:15)
電車が到着する場面に切り替わるが、このシーンは戸塚駅のものではなく、「7番線」(向いが8番線)の案内表示板から「JR東京駅」だと判る。階段を下りて地下通路を通った後、何かしらの電車に乗り換えている。


(11:16~ラスト)
駅に到着。映っているのは、オレンジ色の中央線。つまり、先ほどの東京駅での乗換場面では、中央線快速(下り)に乗車していた事が判る。11:20で新宿駅南口の改札が映っているので、着いたのは「JR新宿駅」だ。その後、甲州街道やルミネ、駅ホーム、そして新南口の改札近くを撮影。ひょっとすると、当時、新宿のパチ屋やスロ屋を「ホームグラウンド」にしていた私が、東南口の「グリンピース」や「てんとう虫」で一勝負終えた後に、撮影中のライルさんとすれ違った可能性もある(笑)。





まぁ、こんな感じで、動画の「分析」を行った訳だが…

約12分の動画でも、こうして細かく観察すると、非常に密度の濃い映像である事が判る。また、投稿者ライルさんのアクティブさや好奇心の旺盛さも、手に取るように伝わってくる。

仮に、動画の順番通りにライルさんが動いたとすると、この日は「新宿」→「御茶ノ水」→「神田」→「東京」→「横浜」→「大森」→「品川」→「戸塚」→「東京」→「新宿」と、目まぐるしく飛び回っている。

この熱意…かつて、都内のパチ屋・スロ屋をハシゴしまくった、当時の自分と重なるものがある(笑)。

それにしても、「古き良き平成初期」にタイムスリップさせてくれる、素晴らしい映像である。

ライルさんは、この他にも多数の90年代映像をアップしている。皆様も、ぜひYoutubeでご覧頂きたい。私自身、こういった紹介記事の「続編」も考えていきたい。


では、今回はこの辺で…。


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