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Channel: まにあっく懐パチ・懐スロ
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スマイル(マルホン、2回権利物)

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★★はじめに★★

 ここ数日、皆様より公開・非公開で励ましのコメントなどを多く頂きました。どうも有難うございます。大変励みになります。
 
記載ミス絡みで更新意欲が萎えてしまうのは、私の悪い「生来癖」かもしれません。変に完璧主義に陥っている気もします。その割には、注意力散漫ですが。
 
更新前に何度もチェックしたつもりが、一時の思い込みや勘違い、見逃しなどで、記載ミスが残ってしまう事があります。で、記事アップ後、ズバッとピンポイントで指摘される始末…。
 
本来なら、「ミスを指摘して頂き、有難うございます」とすべきところ、「苦労を重ねて古い情報を多く出したのに、着目点はそこか…しかも、ミスを指摘された事実は、未来永劫コメ欄に残ってしまう」と、気落ちしてしまう。そして、「次の更新も、労力の割に同じパターンで突っ込まれるかも…」と妙に空しくなって、更新意欲がガクッと落ちる。

これが、コメント欄の開設以降、常々私の心にあった「葛藤」です(ブログ開設当初は、これがすごく嫌で、コメ欄をずっと閉じたままでした)。
 
ただ、今回こうして「心のモヤモヤ」を吐き出した事で、また、皆様から暖かい応援コメントを頂いた事で、気持ちは楽になったように思います。

せっかく掲げた「まにあっく」の看板を、あっさりと引っ込めるのは、やはり不甲斐ないですね。正確な情報提供を心がけて、これからも、従来タイトル通りやっていこうと思います。

皆様、今後とも、当ブログをどうぞ宜しくお願いします。

(なお、記事中の明白な凡ミスは、「非公開コメ」で、そっとご指摘して頂けると有難いです。)





それでは、「通常営業」に戻ります。









1994年(平成6年)1月にマルホンから登場したドット2回権利物「スマイル」

★賞球…7&15
★大当り確率…1/235
★図柄…「0~9」「ネコ(ウサギっぽい)」「ヨット」「キャンディ」。
左デジタルのみ「ス、マ、イ、ル」(ハズレ)と、「ニコニコマーク(オールマイティ)」あり。
★大当り…各図柄の3つ揃いか、左ニコニコマーク+中・右ゾロ目 (計26通り)
★2回権利で出玉は約4400個
★ヘソ始動チャッカーはスルー式で、玉持ちは悪い(ヘソ下・賞球口の釘調整にもよる)
★当時の実戦店…新宿・西口「アラジン」(現存)など
★兄弟機…CR版の権利物「CRスマイル」(1994年3月デビュー)
⇒大当り確率は1/153と高め。但し、アタッカー12個戻しで出玉は約1800個。オールマイティの「ニコニコマーク」は共通。全11図柄(22通り)中、「3、5、7、女の子」(左はニコニコマークでもOK)で当ると、次回までの確変突入(ループ有。ループ率=4/11)。






先日、民事再生法の適用を受けて、残念ながら倒産となった老舗メーカー「マルホン」。

当ブログも、これまで幾度となく、同社のリリースした香ばしいレトロ台を振り返ってきた。

個人的には、1990年(平成2年)、大学1年の春(ほぼ初心者の頃)、スタートチャッカーがガッチガッチだった地元L店のデジパチ「パールセブン」(出玉3500個オーバーの準一発調整の上、例の「いぶし銀攻略」の影響で、釘はシマっていた)に出会って以来の長い付き合いだったから、今般の倒産報道は本当にショックだった。


ただ、こうなってしまった以上、最後は笑って「今まで本当にお疲れ様。心に残る台を沢山作ってくれて、どうもありがとう」と、感謝の「スマイル」で行く末を見守りたい。


という訳で、今回は、マルホンが平成6年にリリースした2回権利物「スマイル」を振り返る。
(1990年登場の旧要件ドットデジパチ「スマイル」(三洋)とは、もちろん別物だ)


現在、ネット上では、既に多くの方が、本機の懐古記事を残している。また、ヨウツベにも、貴重な動画がアップされている(nobさん、thanks)。

なので、今さらゲーム性をこまごまと書いたところで、「二番煎じ」のレッテルを貼られるだけだろう。よって、今回は、既存情報であまり触れていないネタを、補足的に供出したい。



まぁ、そうはいっても、「21年前」の大昔に出た台なので、すでに記憶が遠のいてしまった方もいるかもしれない。簡単なゲーム性は、ざっと振り返っておきたい。


まず、時系列的に見ると、同社の超・爆裂権利物「ソルジャー」(1993年5月)登場の8か月後(94年1月)に出た後続機種という事で、当初は「ソルジャー並みの連チャン性」を備えた爆裂機ではないか、と大いに期待された。

実際、私も新装時などで、初当り「1/235」なのに、露骨に数珠連するケースが度々あった(開〇基盤だったという説もあるが…)。

だが、内部解析の結果、意図的な連チャン性は、遂に確認できなかった。特に、マルホンお得意だった「スタックエリアのパンク」が発生しない仕様の為、連チャン誘発の「カラクリ」は無し、との結論に至った。ただ、地域によっては、本機のBモノが存在したとの情報もある。



さて、いかにもマルホンらしいカラードットのデジタルは、左⇒中⇒右の順に停止。

ここで注目すべきは、左デジのみ存在する「ス・マ・イ・ル」(カタカナ)と、コミカルな「ニコニコマーク」(スマイル)だろう。

前者は、単なるハズレ絵柄で、後者はリーチ確定のオールマイティ図柄。

左デジが高速⇒低速に切り替わる時、普段よりゆっくりスクロールすると(停止音も変化)、「ス」「マ」「イ」「ル」か、その先のニコニコマークで停止する。カタカナならハズレだが、「ル」を超えればオールマイティのリーチが確定する。即ち、左スロー回転時は、「カタカナ超え」がアツいポイントだった。





デジタル停止パターンはこのくらいにして、肝心の「リーチアクション」に移ろう。


本機のリーチは、基本的に「ノーマルリーチ」と「SPリーチ」の2パターンしかない。

但し、ノーマルには、一旦ハズレで止まって再始動する「二段階」(鉄板アクション)もあったから、正確には3パターンともいえる。

SPは、リーチ途中でサウンドが変わり、右デジも超スローとなり、打ち手をジリジリさせた。SP発展時は、大当りか前後1コマでしか停止しないので、大いにアツかった。

プログラム上、ハズレ時は、右デジが「前後1コマ」のハズレならば、必ずSPリーチとなる。それ以外のハズレリーチは、100%ノーマルを選択。

一方、大当り時は、3/4(75%)でSPリーチを選択。この時、右デジの動きは、当り図柄を通り過ぎた後に、ピョコっと戻って当る(この「フェイント」アクションがアツかった)。残る1/4(25%)はノーマルから当たる。

ここで、選択率1/4の「ノーマル当たり」を内部プログラム的(⇐ここ大事)に見ると、「一旦ハズレ停止からの再始動」という、二段階アクションを経由する仕様だった。即ち、二段階は鉄板の大当りアクションである。

なお、一旦停止の図柄は、13個の中からランダムに選択される為、右デジが大ハズレで止まったとしても、再始動の期待が持てた。

ここで、「一旦停止図柄が、大当り図柄と偶然重なった場合、どういう処理になるのか」との疑問が湧くかもしれない。実際、本機ではそういったケースがあった。

実は、この「偶然の一致」が起こった場合にのみ、「ノーマルビタ止まり(再始動せず)」の当り方をする。大当り図柄で一旦止まった後、グルッと一周して同じ絵柄で当るのではなく、「再始動の移行コマ数=0コマ」と判定して、再始動せずに、そのまま大当りする訳だ。

これは、見た目でいえば、普通に「ノーマルビタ」での当りそのものだった。ただ、内部的にみると、(1)大当り時にノーマル当たり(1/4)を選択して、かつ(2)一旦停止図柄が、最終停止図柄(大当り図柄)とたまたま一致した場合に限って、ノーマルビタで当るようになっていた。よって、ビタ当りの選択率は低い。




次に、大当り判定について。

本機は「2段階判定方式」を採用しているが、やや変則的な手法で、判定を行っていた。


・大当り判定用カウンターは、「0~234」の計235コマ。

・カウンターから取り出した値が「7以上」なら、一次当選(⇒「0~6」だとハズレ)。

・二次抽選の判定値はRAMに格納されており、通常は「8」(高確率中は「17」)がセットされる。一次抽選の値が、RAMに格納された判定値よりも下(通常時なら「7」以下、高確率中は「16」以下)なら、二次当選となる。

・結果的に、カウンターから取り出した値が「7」の場合のみ、一次・二次の両方を通過する。よって、本機の大当り確率は1/235となる訳だ。因みに、高確率中は、「7~16」の10通りが一次と二次を通過するので、10/235=1/23.5で、通常時よりも10倍アップする。


このテの判定方式は、RAMの書換で連チャンを誘発させる時に、好都合な仕組みだった。だが、そうした書換による連チャンの「カラクリ」は、本機には存在しなかった。

これはあくまで「推察」だが、当時の「連チャン規制」が原因で、当初予定された連チャンプログラムを急遽ノーマルに組み変えて、こうした変則的な判定方法が、連チャンの名残として残ってしまったのかもしれない…。



続いて、連続回転中の「右出目移行法則」について。


(A)連続回転を条件に、左デジタルにハズレ図柄(ス、マ、イ、ル)以外が止まった場合、次回転の右デジタルには、「前回右出目+3~4」の図柄が止まる。
(ex:前回右出目が「3」なら、次回は「6」か「7」が右デジに停止)

この特徴はハズレリーチ時にも当てはまる為、上記移行法則を利用した「大当り判別」が可能だった。連続回転中のリーチがハズれる時、右デジには「前回右出目+3~4」の図柄が止まって外れる。しかし、大当りの場合は、この法則が崩れるのだ。

つまり、「移行法則崩れ」となるスーパーリーチが掛かれば、その時点で大当りが確定。

例えば、連続回転中、右デジに「3」が出た次の回転で、「2」のリーチが掛かったとする。
このケースは、スーパー発展の瞬間に「大当り」と判断できる。なぜなら、移行法則では、このリーチは右デジに「6」か「7」が止まって外れる事になるが、「2」のスーパーリーチは、右デジが「1、2、3」の何れかでしか止まらない。つまり、「出目法則の矛盾」が生じる為、事前に大当りを察知できた。

さらに、リーチの項でも説明した通り、右デジが「前後1コマ」で外れるリーチの時は、必ずSPリーチが選択され、それ以外のハズレは、全てノーマルリーチになる。この事から、以下のような大当り判別も可能だった。

(例)連続回転中、右デジに「3」が出た次の回転で、「6」のリーチが掛かったとする。
移行法則によれば、右デジには「6」か「7」が停止するから、「大当り」若しくは「+1コマハズレ」になる。ここで、右デジが「7」で外れる時は「+1コマハズレ」となるので、必ずSPリーチが選択される筈だ。だが、リーチがノーマルのままで発展しなかったら、右デジの「+1コマハズレ」は否定されるから、右デジに「7」が止まる可能性はなくなり、必然的に「6」の大当り(ノーマル一旦停止orビタ止まり)が確定する。



(B)一方、左デジタルにハズレ図柄(ス、マ、イ、ル)が止まった場合も、以下の右出目移行法則が存在する(全くランダムになる訳ではなく、一定の法則性はあった)。

「ス」…前回右出目と同じか+1
「マ」…前回右出目+1か+2
「イ」…前回右出目+3か+4
「ル」…前回右出目+5か+6

もちろん、こちらも大当り判別が可能。例えば、連続回転中「ス・5・4」が停止したとする。移行法則(B)によれば、次回転は右デジに「4」(前回と同じ)か「5」(+1)が止まる筈だ。だが、ここで「7」のリーチが掛かってSPに発展すれば、やはり「出目の矛盾」が起こるので、大当りだと察知できる(「7」のSPリーチは、右デジが「6、7、8」の何れかでしか止まらないので、移行法則上の右出目(「4、5」)と矛盾=必ず大当り)。

なお、上記(A)(B)の移行法則は、リーチが掛かった次の回転時、及び連続回転が途切れた時に限って、いったん崩れる(カタカナ停止時は、上記の移行法則(B)が存在)。




さて、メインデジタルが揃ったら、即・右打ちに切り替える。本機の盤面右サイドの構造は、先行機「ソルジャー」と非常に良く似たタイプ。即ち、盤面右上の権利アタッカーに玉を入れ、3個以上入賞でV⇒権利発生(普通に打っていれば、玉切れしない限り、パンクはしない)。その後は、右中段の回転体と、その真下の大きなアーム型の電チューアタッカー(ソルジャーとは形状が異なる。「CRスマイル」はソルジャータイプだった)の連動で出玉を稼ぐ。


因みに、権利中の内部確率は、以下の通り。

・デジタルが揃い、権利アタッカーV入賞で権利発生…1/235
・デジタルは揃ったが、Vに入らず権利未発生…1/23.5(救済措置)
・1回目の権利消化中(1~15R)…1/235
・1回目の権利消化中(16R)…1/23.5(フライング気味に最終Rは確率アップ)
・1回目の権利終了時…1/23.5(確率アップ。二回目の権利獲得は容易)
・2回目の権利消化中(1~16R)…1/235(最終Rも確率アップせず)
・2回目の権利終了後…1/235

⇒内部の高確率状態を利用した連チャン打法等は不可。

なお、権利消化中、再びデジタルが揃ってしまうと、権利アタッカーのV再入賞=パンクの危険があった。特に、本機はデジタルが当ると、即・右打ちするタイプで、保留消化中に回転体へ玉が乗ってしまうケースも多い。右打ち消化中にデジタルが再び揃うと、エラーや出玉減覚悟で打ち出しを止めない限り、パンクする可能性が高かった。

権利消化中の内部確率は、通常通りの「1/235」だったが、それでも無駄引きで「自力連チャン」してしまうケースはあった。一応、保留全消化するまで、打ち出しを完全停止する対処法もあったが、権利獲得前に回転体に玉が乗ってしまえば、それすら難しかった(権利アタッカーに3個きっかり入れて、無駄玉を打たない手もあった)。


今思えば、デジタルが揃った時に、保留が多く点灯していたら、あえて権利アタッカーに玉を入れず、「パンク」させる手もあったかもしれない。たとえパンクしても、内部確率は1/23.5と10倍アップしているので、あらためて単発打ちを行い、再びデジタルを揃えるというのも、パンク回避の意味では「アリ」だったか…(そこで投資がかさむと無意味だが)。


因みに、本機は、権利消化中に再度デジタルが揃うと、ドットに「注意!!」「打つな!」の警告メッセージが出て、打ち手にパンク回避を促してくれた(それでもパンクする人はいたが)。


(「打つな!」の表示は、現在捜索中)


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