1994年(平成6年)に三洋から登場した新要件デジパチ「スーパーザウルス」
★賞球…7&15
★大当り確率…1/233
★最高16ラウンド継続
★出玉…約2300個
★小デジタルの確変搭載(333、777で当ると、プラス2回の確変)
★連チャン性…なし
「恐竜系」の各機種(恐竜天国、天地創造、恐竜王国、CR恐竜パーク、パックンザウルスなど)が流行った頃に出た、三洋の確変デジパチ(ドットの現金機)。左右の恐竜二頭が愛らしい。
かの「ダービー物語事件」(1993年10~11月)の数か月後に出た本機。当時、CR主導で現金機に対する規制が強かった為、意図的な連チャンは仕込まれていない。それでも、単発図柄が数珠っぽくポンポンと当ったり、確変と単発が巧く絡んだりして、足下に箱を積むことも少なくなかった。
高田馬場駅前の「国際センター」で、よく打った。あの店では、実戦3度目くらいで、すんなり確変を引いた記憶アリ。ドットにビシッと「777」が揃った時の高揚感は、なかなかのものがあった。向ヶ丘遊園の「ぱちんこ遊園」にも置いてあったな(台数は少なかったが…)。
本機は、全15図柄中「333」又は「777」で当ると、プラス2回の小デジ確変が付いてくる、いわゆる「3回ワンセット機」。突入率は2/15で、メーカーはこの確変を「ザウルスチャンス」と命名。初当りの約13.3%が確変となるが、やはり「狭き門」だった。
確変ループは無く、確変中、2、3回目の当りが3・7でも、さらなる上乗せは無かった。キッチリとワンセットで終わるのが、ちょっぴり残念だった…。まぁ、フルスペックCR機のような爆裂度こそ無いが、その分、CRより当り易い利点があった。
それでも、「2/15」のチャンスさえ掴めば、約7000個の大量出玉が獲得できた訳で、ツボにハマれば大勝ちの期待も。
大当り図柄は、「0~9」の各数字と、恐竜絡みの絵柄5つの、計15通り。オーソドックスな「ティラノザウルス」の他、「割れた卵」とか「サソリ(スコーピオン)」とか、一風変わったデザインも採用。
※恐竜絡みの五図柄…ティラノザウルス、プレシオザウルス、ビッグエッグ(卵)、アンモナイト、スコーピオン(サソリ)
黒をバックにした赤・黄・緑の三色ドットは、色彩が鮮明だった。恐竜図柄はラフな感じもしたが、却って、それが独特の「味わい」になっていた。
なお、数字図柄(0~9)については、3・7以外の通常図柄が「赤背景に緑数字」、確変の3・7が反転の「緑背景に赤数字」と、色分けされていた。
リーチはシンプルな部類で、左・中で図柄がテンパイすると、両デジタルが小刻みに上下に震えつつ、右デジが早めのコマ送り(図柄が次々切り替わる)でスクロール。SPリーチは無し。「リーチが地味」と批評されたりもしたが、シンプルならではの楽しさがあった。
但し、確変図柄でリーチが掛かると、通常図柄とは異なる派手な高音のリーチサウンドが鳴り、周りからジロジロ見られがちだった。出玉の爆発力は違えど、本機の確変リーチは、CR花満開のSPリーチ(「さくらさくら」の花びらリーチ)に通じるものがあった。
確変(小デジ)に入ると、以後2回の大当りが来るまで、電チューの開放確率が10倍アップ(1/24⇒1/2.4)。玉減りを抑えつつ、次回(次々回)の大当りを期待できた。確変中は、メインデジタルと小デジタルの変動時間も、大幅に短縮。
小デジ(1ケタ7セグ)を回すには、デジタル左右の風車下にある、「LUCKY」と書かれたスルーチャッカー(肩チャッカー)を通す。小デジが「7」で止まれば、電チューが開放。確変中は、小デジが1/2.4で当るので、電チューパカパカ状態が続く。
但し、メイン確率は「1/233」のままなので、確変消化に手間取る事もあった(閉店間際だと、取り切れない危険も)。まぁ、このテの確変機は、時間に余裕を持って勝負するのも大切だった。
電チュー開放時間は、通常時の「0.3秒×3回」から、「1.4秒×3回」に延長される。基本的に、玉を拾い易く、また小デジの時短も効いた為(小デジ保留が1個以上点灯で、小デジ変動時間が約1秒に短縮)、止め打ちせずとも、メインデジタルはよく回った。
但し、スルーがシマっていたり、電チュー周りがマイナス調整だったりすると、小デジの保留がサッパリつかないとか、電チューの拾いが極端に悪いとか、確変中でもストレスが溜まった。
そんな場合は、スルー通過で打ち出しを停止して、電チュー開放に合わせて数発打ち出す、止打ちの「小技」を使うと、玉の節約になった(クギ次第では玉増えもアリ)。
↧
スーパーザウルス(三洋、デジパチ)
↧