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Channel: まにあっく懐パチ・懐スロ
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CR回転焼(藤商事、CRデジパチ)

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1993年(平成5年)に藤商事から登場したCRデジパチ「CR回転焼」 
(藤商事初のCR機)



生粋の関東人である私は、当初、「回転焼」という言葉に全くピンと来なかった。その後、アンコの入った「今川焼」や「大判焼」のことを、関西エリアでこう呼ぶ事を攻略誌で知って、いささかビックリした記憶がある。

まぁ、藤商事は大阪の会社であるから(当時は東大阪に本社があった。その後、大阪市中央区に移転。)、ごく自然な流れで、このネーミングも採用された筈だ。

盤面に描かれたコミカルなキャラも、よくみれば、まさに「回転焼」そのもの。また、メインデジタル下のステージ奥では、テキ屋のアンチャンが、「まいどおおきに」と鉄板で回転焼を拵えていた。このステージ上には、ピョコピョコ上下する3つの「突起」のヤクモノが付いていて、ちょうど「焼きあがった回転焼きが、上にポコッと出てくる」ような動きをしていた。

また、ステージは「ワープルート」の出口にもなっていて、ワープから来た玉が、突起の妨害をかいくぐり、中央から手前に転がると、ヘソに入り易くなっていた。ただ、ワープ経由のヘソ入賞率には台ごとの差もあって、ステージ左右に逸れ易い「デキ悪」だと回転率もダウンした。



★3桁ドットデジタル(デジタル停止順:左⇒中⇒右)

★賞球…5&15

★大当り確率…3段階の設定付き
 設定1:1/256  設定2:1/288  設定3:1/304 

★大当り図柄…全15種類
000、111、222、333、444、555、666、777、888、999
百百百、円円円、甘甘甘、豆豆豆、回回回

★16ラウンド継続、出玉は約2300個

★確率変動機能を搭載
 上記15図柄中、「333」「555」「777」の3図柄で当ると、次回までの確変突入

★確変中の大当り確率…表向きは、各設定とも通常時の「10倍アップ」。しかし、実戦上は確変中の当りが異様に早く(1ケタで当る事もザラ)、20倍くらいアップしていた…と推測。

★確変ループもアリ…表面上は突入率、継続率ともに1/5(3/15)。だが、実戦では一たび確変に突入すると、次回、次々回…とタテ続けに確変で当るケースが多く、とても「1/5ループ」とは思えぬ挙動を見せた(確変の2ケタ連も、たびたび発生。)。恐らく、CR花満開(西陣)と同じく、一旦確変で当ると、ループし易いスペックだったと思われる(当時の流行り)。

★保留玉連チャン…アリ(確変中や確変終了後の保4以内で、再び当るケースが多発)



…とまぁ、非常に曖昧な内容で申し訳ないが、手元の資料には、公表された大当り確率以外に解析データがなく、当時の実戦からの「推測」で書くほかはない。詳しい解析内容をご存知の方は、適宜補足して頂けると幸いである(当方も、引き続き調査を行う)。




この台に初めて出会ったのは、1994年(平成6年)の春。東京・渋谷駅の井の頭線ガード近くにあった「渋谷日拓」(現「エスパス渋谷」)というパチ屋であった(新台時期から少し経過)。

当時、この界隈には、ウチダ、大番、柳小路、タイガー、ファイン(スロ専)など、多くのホールが集結していた。新宿や高田馬場、向ヶ丘遊園などをメインにしていた私も、しばしば足を運んだ懐かしきエリアである。

当時の「渋谷日拓」には、同じ藤商事の「えびすV」(デジパチ)も置いてあった(えびすパニックに入れば爆連必死。高田馬場の日拓でもよく打った)。また、ソルジャーやキューティーバニーといった連チャン権利物のシマも、足下にドル箱を重ねる「鉄火場」的な雰囲気が漂っていた。本機のシマでも、目の色を変えたオッサンや若者達が、確変連チャンを決めてウハウハだったり、大ハマリを喰らってひたすら投資していたりと、まさに悲喜こもごもだった。


当時の藤商事といえば、いわずもがな、連チャンアレパチ「エキサイト」「アレジン」がお馴染みで、新台で入った「アレンジマン」も、爆裂アレパチとして人気を博した(やがて攻略のターゲットとされるが)。

また、デジパチにおいても、上述した「えびすV」の他、「えびすIII」や「七福神」など、特定図柄で当ると連チャンが期待できる波荒な台を、立て続けに発表していた。

本機も、上記の各機種に負けず劣らずの、「香ばしい」連チャンを見せた。確変図柄の「3・5・7」でいったん当ると、ひたすら確変が続く…という、顕著な特徴を持っていたからだ。

こうした確変の挙動は、ホールを席巻していた人気台「CR花満開」(西陣)などを彷彿とさせた。いや、確変ループの激しさは、花満以上だったかもしれない(一撃でドル箱10杯積みも普通)。それだけに、せっかくの確変が2連、3連程度でショボく終わると、何とも残念に思えた。


リーチアクションについては、花満のような熱いSPリーチもなく、シンプルでやや地味な部類。左・中がゾロ目になると、右デジが淡々とスクロールする(独特のリーチ音と共に)。大抵は、2周程度で右デジが止まるが、3周目に突入すると期待感も増す。ただ、ロングになっても別にサウンドが変わる訳ではなく、また、1コマズレと程遠い位置でハズれることも多かった。それでも、チープな赤いドットがビタ止まりで当った興奮は、古き良き「旧要件機」を思わせた。

※現在、youtubeに本機の動画がアップされている(リンクは自重)。盤面(註:画像とは別のセル)、サウンド、デジタルの細かい動きなどは、是非そちらを参照されたい(golgoさん、thanks)



なお、上の方でも書いた通り、当方の手元には本機の「解析資料」がない(涙)。それでも何とか、あの怪しい連チャンの「カラクリ」に近づけないか…という事で、同時期に出た藤商事の「えびすV」と「七福神」、そして本機と類似する挙動を見せた「CR花満開」(西陣)の解析データを、ちょっと参考にしてみた。但し、以下はあくまで「憶測」の域を出ない為、サラッと読み流して頂けると幸いである。



(1)「えびすV」は、全15図柄中「777」で大当りして、さらに「1/4」の内部抽選に当ると、爆裂天国モードの「えびすパニック」突入。この状態は、再び「777」で当り、さらに「3/4」の転落抽選に引っかかるまで継続する為、継続率は95%と激高。なお、兄弟機の「えびすIII」は、「333」「777」の2図柄で当り、やはり「1/4」の抽選に当れば、えびすパニックに突入する(転落は、3・7当りで1/4に当選)。

本機の場合も、「3・5・7」で当った時、実はもう一つの突入抽選があって、当選した場合のみ、モノホンの「確変・爆裂モード」に入った(それ以外は3/15ループ)という事が考えられよう。

但し、「えびす」シリーズは「電チュー」を搭載しており、この電チューが連チャンやハマリと密接に関わっていた。一方の本機は電チュー非搭載の為、「えびす」シリーズとは異なるシステムだった可能性も、大いにある。


(2)「七福神」では、全15図柄中「777」で当ると、天国モード(数珠連モード)に突入。その後「0,4,9」の3図柄で当るまで、モード転落しない…というものだった(突入率は1/15、継続率は12/15)。通常時の大当り確率は「2/512(=1/256)」だが、天国時は「25/512(=1/20.48)」にアップする。

もし、本機が上記システムを採用したとすれば、確変の「3・5・7」で当った場合、予め設定された数種類の通常図柄で当るまで、内部確率が延々アップし続けた可能性がある。その場合、公表された「10倍アップ」どころではなく、20倍程度はアップしていたのではないか。

但し、これだけでは、確変中に「3・5・7」が連続して出現する根拠にはならない。やはり、花満開で見られたような、「確変ループ」を引き出す強力な「カラクリ」もあった筈である。


(3)本機と同じく確変ループし易い西陣「CR花満開」では、そのカラクリとして、以下のようなシステムを取り入れていた。

「CR花満開」には、確変/通常を決定する専用のカウンターがあった。カウンター値は、「0~44」までの計45コマ。通常は、確変に対応するカウンター値が6個しかないが(確変突入率は6/45=2/15≒13.3%)、確変に入ると3倍の18個に増えた(確変継続率は18/45=2/5=40%)。さらに、「保1連」も誘発し易い設計だった為、爆裂度もアップした。

よって、本機(CR回転焼)においても、確変時のカウンター値が、通常時よりも大幅にアップしていた可能性は高い。また、花満では「40%」だったループ率も、あの挙動からすれば、本機では80%程度はあったと思われる。さらに、保留連も頻発した為、一撃での爆裂は花満に引けをとらなかった。


※「CR花満開」の過去記事はコチラ
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/6036fd4fcc70a2fa6503dc9e3ba2faeb


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