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Channel: まにあっく懐パチ・懐スロ
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スカイヒーロー(平和、ハネモノ)

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1990年(平成2年)に平和から登場した旧要件ハネモノ「スカイヒーロー」


ゼロタイガーやビッグタイガー、ゼロタイガーキングといったオーソドックスな平和の「ヒコーキ台」路線を継承した、シンプルで味のあるハネモノ。盤面上のパイロットの表情も印象的だ。


ヤクモノ自体はそれほど凝った構造でもなく、「戦闘機の翼を模したハネが開き、ハネが拾った玉が手前Vゾーンに飛びこめばOK」という、単純明快さがウリ。

一方、大当り中は戦闘機が下降して、足下の車輪の間のストッパーに、「1個貯留」を行う。


「オール13」で玉持ち良好。また、オトシ、ヘソともに開放時間は長め。水平にガバッと開く、大きめなハネの拾いも良かった。大当り中の貯留効果も高く、高いV継続率も特徴。


反面、初V率はキツめ(波荒)の印象も残る。ナキと寄りはすこぶる良いが、ヤクモノでVに嫌われ続ける展開を、何度も喰らった。オール13で投資ペースこそ遅いが、変に粘り続けると、投資が5000円を超えたり…(当時の自分には、5000円とて凄い「大金」である)。


また、当時のハネモノの常識ともいえる、台の「クセ」も重要だったハズだ。しかし、実戦ホール「ぱちんこ遊園」⇒後述)には本機が「2台」しかなく、クセの良し悪しを明確に比較できる環境ではなかった。

それでも、クギと展開が良ければ、どちらの台でも終了させる事が出来た。300円で食いつき、すんなり8R完走、その後も完走の「ド連チャン」で、短時間で打ち止めの3000発に届く事もあった。

同駅北口の「銀座」チェーンでやられた後、最後の望みを託して、南口の「ぱちんこ遊園」までハシゴする。そして、財布に残ったラスト千円が、本機を打ち止めて6千ン百円に化ける…。

実に些細な出来事だが、あの時の感動は今も忘れられない(当時、ぱちんこ遊園は2.2円交換の3000個終了)。




(基本スペック)


★賞球…オール13

★ハネ開閉時間…オトシ0.6秒、 ヘソ0.6秒×2

★最高8ラウンド継続(9カウント付き)

★大当り中の最大貯留数…1個

★貯留解除の契機…ハズレ7カウントorハネ16回開閉



(ゲーム性について)


(大当り中は、ヤクモノ奥にあるT字型の「尾翼」が、重要な役割を果たす⇒後述)

(通常時)

Vゾーンは下段ステージ手前中央にあり、その両脇はハズレ穴である。

ヤクモノ内のコースは、大別して2つ。ハネからダイレクトでV穴周辺に落ちる「手前ルート」と、上段ステージ奥に転がって下段奥に落下した後、手前に戻ってくる「奥ルート」だ。

V入賞のメインとなるのは「手前ルート」で、ハネの先端で拾うと手前ルートになり易い。

一方、「奥ルート」は大半がハズレとなる。なぜなら、下段ステージには、センター奥からV手前にかけて、段差の付いた「レール」が一本通っており、このレールがあるせいで、ステージ上の玉が左右にバラけ易かったからだ。初当りを遠くした大きな障壁こそ、このレールである。

但し、奥ルートでも、運良くレールの上に乗った玉がVに直進したり、落下時の勢いに任せて、レールの段差を乗り越えてVに辿り着く事はあった。

とはいっても、V獲得の割合でみれば、圧倒的に「手前ルート」の方が多かった事は確か。


(大当り中)

首尾よく大当りすると、ヤクモノ内の戦闘機の位置が、通常よりも一段下がって停止。

同時に、戦闘機の下に付いた車輪も下降して、空中にあった左右の両輪が、下段ステージに接地する。なお、両輪の間隔は、玉1個分と狭い。

両輪の間には銀色の「ストッパー」が付いており、大当り中はストッパーに「1個貯留」を行う。


また、戦闘機の下降に合わせて、ヤクモノ奥の大きな「尾翼」も下降して停止。

普段は「お飾り」の尾翼だが、大当りを機に降下すると、ハネが拾った玉を一旦受け止める、「上段ステージ」の役割を果たす。

幅広な尾翼が受け止めた玉は、直接下段に落ちず、ヤクモノ奥に流れる(奥ルート)。

さらに、尾翼の中心には、玉1個が通過可能な「ミゾ」も付いており、このミゾを通った玉は、下段センター奥に落ちて、高確率でストッパーに貯留される。貯留は、それほど難しくない。


ハズレ7カウント後、又はハネ16回開閉後に貯留解除。解除玉は、V方面に真っ直ぐ伸びるレール上を手前に転がって、一直線に手前のVゾーンを目指す。玉突きなどはあったが、継続率は高い。通常時は邪魔なレールが、大当り時は一転、継続を強力にアシストした。8ラウンド完走率も高く、完走時には約800個の出玉が望めた。




★当時の実戦店

ぱちんこ遊園(小田急線・向ヶ丘遊園駅南口、中和ビル2F。既に閉店)

⇒当ブログでは、何度も取り上げているパチ屋。駅前の雑居ビル2F(左手)にあった小店で、当時はバラエティーコーナーよろしく、様々な台を1、2台づつ設置。本機も、僅か2台の設置。

一方、スロでは、北電子の名機(ニューキャスターII、ガリバーII、ガリバースペシャル、スーパーコップ、アポロンなど)が並んだ。小店だが、マイナー好きには貴重な存在。

同ビルの地下換金所は、守衛の詰所のような小さなブース。チェーンのかかった半開きの扉に、特殊景品を差し入れる仕組み。


当時の中和ビルでは、「ぱちんこ遊園」の他にも、2F入口付近(左)にあった「レストランジロー」や、フロア中央で鍋音をガチャガチャ響かせたカウンター式のラーメン屋(店名失念)、フロア右サイドのお好み焼き店「こいずみ」などが記憶に残る。1Fには江崎書店や第一家電が入っていて、珍しい室内の「噴水広場」もあった。

必勝ガイド誌の名物ライターである「負男」氏(当時は「パチプロ負男」名義)と初遭遇したのも、この店であった。詳細は、コチラの過去記事を参照。

http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/db0ad8ee631d1281222c7c711e126daa
(パチプロ負男との遭遇@ぱちんこ遊園)


(中和ビルは今も健在)


(中和ビル2F、階段上の縦長なネオン看板。昼も夜も、小さな電球群をピカピカさせていた。)


(ビル屋上、「ぱちんこ遊園」と書かれた赤い看板も、この界隈の象徴的な存在だった)


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