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Channel: まにあっく懐パチ・懐スロ
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V-ツイン2(ニューギン、ハネモノ)

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1991年(平成3年)にニューギンから登場した、新要件ハネモノ「V-ツイン2」


★賞球数…5&8&10
(オトシ、ヘソが5個、ヤクモノ内が10個、その他が8個)

★最高15ラウンド継続
(但し、各ラウンドでVに入らないとパンク)



当時、ウネウネしたヤクモノ内部の動きを見て、ニューギン開発陣の発想力が何気に
凄いと思ったり…。西陣のハネモノには定評があったが、ニューギンも負けていなかった。



本機は、4年前に当ブログで紹介したハネモノ、「大和撫子」の兄弟機(登場時期は一緒)。

ヤクモノ構造は共通(色は違う)。賞球は本機の方が少ない(大和撫子は「7&9&15」)。

また、大当り中のヤクモノの動きも、両者は色々と違いがあった(⇒後述)。

全国的な知名度や設置台数では、大和撫子よりも、本機の方が上だったと思われる。


但し、自身の「活動エリア」でいうならば、新宿・歌舞伎町の「オデヲン」や新宿・西口
「アラジン」には本機があったし、新宿・西口大ガード「ニューミヤコセンター」や
高田馬場「ダイナム」には大和撫子があったから、設置状況に違いは感じなかった。


4年前は、本機のネット情報が複数存在した一方、大和撫子に関する情報が
ほぼ皆無だった為、あえて、知名度の低い大和撫子の方を取り上げさせて貰った。

ただ、その記事では、両機の大きな特徴だった「ダブル(連チャン)」について、
一言サラリと触れたのみだった。今回は、連チャンについても、少々掘り下げて記したい。


因みに、本機が出回った’91年秋に、ニューギンが出した広告がコチラ。



91年当時は、いわゆる「(平成)新基準機」初期。デジパチの最高継続ラウンド数が
旧要件時代の「10R」から「16R」に、ハネモノは「8R⇒15R」に、それぞれ増えた。
また、賞球数についても、最大「13個戻し」から、「15個戻し」に変更された。

一方、デジパチの「オマケチャッカー」が明確に禁じられ(従前もNGだったが、実際は「黙認」)、
出玉の「画一化」も起こった(オマケの調整次第で、出玉に差がつくのが面白かったが…)。

尚、上記広告では、本機の他、ミラクルエキサイト2(デジパチ、3・7当りで小デジ確変)、
ダブルエース(7セグと回転盤を使った2回権利)、スターマイン3(蛍光管を採用、
保留連チャン機)、ニューロードダンサー(車のヤクモノを使ったハネモノ)を掲載。
キャッチフレーズは「遊気凛凛(ゆうきりんりん)」(勿論、「勇気凛凛」に因んだもの)。




(ゲーム性・通常時)

・左右オトシ入賞で1回、センター(ヘソ)入賞で2回、ハネが開放。
・ハネに拾われた玉は、ヤクモノ上段奥、左右穴から下段に落ちる。
・下段には、階段状の黄色い可動体が、縦に7本並ぶ(大和撫子は、竹を意識した「緑」)。
・階段は奥が一番高く、手前が一番低い構造。
・階段は、奇数列4本(左から1、3、5、7番目)と偶数列3本(2、4、6番目)がセット。
・階段は、奇数列・偶数列が、それぞれシンクロしている(上下動を伴って回転)。
・下段に落ちた玉が階段に乗り、巧く「一旦貯留」されれば、大当りのチャンス。
・ハネ開閉時、階段は「前方回転(順回転)」している為、一時貯留された玉は、
手前(下方)に向う。
・手前中央の「FIRST」と書かれたVゾーン(初当り用)に入賞すれば、大当り。
・但し、V手前に設けられた「小突起」が、V入賞を妨害。
・階段に乗るか否かは、ヤクモノ入賞タイミングの他、各台の「クセ」によっても左右。
・Vの主なパターンは、4本目(中央)の階段に乗った玉が、真っ直ぐ手前Vに転がる時。
(但し、件の小突起に邪魔される事も、少なくなかった)
・また、Vの手前で、2、3本目や5、6本目の階段に跳ね返って、Vに入る事もあった。
・こうしたV入賞率にも、台毎の「クセ」が存在した。クセ悪台を追うのは危険。
・賞球や大当り時の出玉が少ない分、当初は甘釘調整され易い「利点」もあった。
(賞球の多い大和撫子は、最初から釘がキツかった印象が強い)
・但し、「ダブル」狙いの客が増えるとシブ釘化が進み、早めに撤去する店もあった。



(ゲーム性・大当り中)

・大当り中BGMは、「マンボNo.5」(同時期に出たスロ3号機「リノ」も、同じサウンド)
・大当り中、階段は基本的に「後方回転」する為、貯留玉は奥(上方)に送られる。
・ヤクモノ入球数で玉の方向が上昇⇔下降と変わる大和撫子と違い、基本的に上昇のみ。
(大和撫子も、8カウント後は上昇のみ)
・但し、6、12ラウンドは、「前半(3カウントまで)下降、後半上昇」の動きに変わる為、
貯留機会が減ってパンクが起こり易い(大和撫子とのゲームバランスを考えた仕様?)。
・階段で上方に送られた玉が、最上部奥のVゾーン(継続用)に入れば、次Rに進む。
・機種名(Vツイン)が示す通り、Vゾーンが上下に2つ存在(上が継続V、下は初当りV)。
・大当り中、手前の初当りVは単なる「ハズレ穴」と化すが、ダブル発生時は事情が異なる。
・6、12R以外のラウンドでは、1カウントまで階段が玉を下に送る「順回転」の動きだが、
1カウントでゆっくりした後方回転に切り替わる。7カウント後、階段の速度がアップ。
・こうした階段の動きによって、貯留玉のアクションも種々に変化。
・上昇中、玉が隣のレーンに移動したり、階段の動きや玉突きによって、
階段からこぼれ落ちたりする事も多かった(台のクセも大きい)。
・ハネに拾われた玉が必ず貯留されるとは限らず、入賞タイミングや台のクセ次第。
・ヤクモノ10カウント後、又はハネ18回開閉後、大当り動作は一旦終了(⇒仮パンク)。
・但し、ヤクモノの階段は、仮パンク中も玉を上部に送り続ける。
・階段の貯留玉が、そのまま上部Vゾーンに入れば、仮パンクは無効となり、Vは継続。
・継続用Vは幅広で入り易く、階段の中心付近に貯留があれば、容易に入賞。
・仮パンクは、最終Rを含む全Rで発生。ここでチャッカーに入れば、ダブルのチャンス。
・但し、1~14Rでは、確実に継続しそうな貯留のある状態で、10カウントで仮パンクが
起こり、さらにチャッカー入賞もあると、上のVに入るべき貯留が、運悪く落下してしまう。
よって、最終ラウンドを除き、貯留状態が良い場合は、8カウント後で「止め打ち」を行い、
確実に貯留を上のVゾーンに入れて継続させた方が、得策となる。
一方、最終ラウンドは別の止打ち(⇒後述)を使って、積極的に「ダブル」を狙うべき。




(本機のダブル(連チャン)について)

・新要件・初期ハネモノの一部は、各ラウンド終了時に、上述の「仮パンク」が発生した。
(仮パンク…大当り中、18回のハネ開放や10カウントを機に、大当りが一旦パンク。
但し、その直後にVに入れば、パンクは無効となり、大当りも継続。)
・当時、三共の台は仮パンクするものが多かったが、本機など、他社にも一部存在。
・仮パンク中は、大当り中にも拘らず、始動チャッカーの入賞信号を受け付けた。
・この時、チャッカー入賞して、たて続けに貯留がVに入れば、再び初回(1R)からスタート。
・つまり、貯留がある状態で仮パンクすれば、ダブル(連チャン)のチャンスとなる。
(特に、最終ラウンドはこの条件を満たし易く、「純正ダブル」のチャンス)
・本機は、最終Rを含む全Rの「10カウント後」or「ハネ18回開閉後」に仮パンクする。
・ヤクモノ内の階段は、仮パンク時も玉を上昇させる動きを続ける。
・だが、仮パンク中にチャッカー入賞すると、階段は「通常時と同じ動き」に変化。
・即ち、玉を「上昇」させる動き(逆回転)から、「下降」させる動き(順回転)に切り替わる。
・こうなると、階段の貯留玉は落下するが、手前側の「初当りVゾーン」には入り易くなる。
・ここで、「チャッカー入賞⇒貯留が初当りVに入賞」だと、1R目からスタート(ダブル)。
・したがって、本機のダブルは、「1~15R」の全ラウンドで起こる可能性アリ。
・なお、ダブル発生の要因は、あくまで下の「初当りVゾーン」であって、最上部の
継続用Vは無関係(仮パンク中のチャッカー入賞で、上部Vゾーンは「ハズレ穴」と化す)。
・特に、階段上部に貯留があると、初当りVまでの距離が遠い分、チャンスタイムも増える。
・こうしたハネモノの「ダブル」は、旧要件時代にも幾つか存在。
・例えば、西陣「スーパーブラザース」は、大当り動作の終了直後、縦型回転体の
磁石に付いた玉がタイミング良くVに入れば、どのラウンドでもダブルが発生した。
・また、平和「ザ・トキオ」は、7ラウンド目に意図的にノーカウントエラーを起こした後に
自力解除すれば、ヤクモノのタワーが正面向きで停止して大当りが終わる為、
次回大当りが楽勝となった。
・こうした旧要件機の「ダブル」と比べると、新要件初期のダブルは、仮パンク中の
始動チャッカー入賞が条件となるなど、一瞬の偶然性に頼る部分が非常に強かった。
・そこで、新要件のダブルを「ニセダブル」「自力連チャン」と呼び、区別する事もあった。
・但し、本機はチャンスタイムが他機種より長く、賞球が少ない分、甘釘も期待できた為、
ダブル発生の機会も必然的に増えた。
・さらに、最終ラウンドでダブルを狙う「小技」も存在。15R目は8カウントで打ち出し停止。
ハネが17回目の開放を行う直前、打ち出し再開。18回目のハネ開閉時に10個目の玉を
拾えば、仮パンク中のダブルが起こり易くなる。後は、仮パンク中にチャッカー入賞して
(これは狙えない)、階段から落ちた貯留が下の初当りVに入れば、再び1Rからスタート、
ダブル獲得となる。
・以上のダブル(現象)は、兄弟機の大和撫子でも、同様に発生する。



※現在、Youtube上には、本機の実機動画が複数存在する(リンクは自重)。
特に、微妙な動きが掴みづらい「ヤクモノ階段を接写」した貴重なものもあり、
記事作成において重宝した。あらためて、動画をアップされた方々に感謝したい。


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