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ウルフエムX(アルゼ、4号機)


過日、「Windows10」へのアップグレード絡みで、当方が意図しない形で
「自動更新」がいきなり行われた挙句、PCが予期せぬ不調をきたして、
丸々四日間、インターネット接続のできない状況に陥った。

昨日になってようやく復旧したが、不具合解消までの心理的ストレスは、
結構なものがあった。もっと、ユーザー意思を尊重した対応というのが、
できないものだろうか?

まぁ、個人的な愚痴や不平は、ほどほどにしておいて。

本日から、通常通りに更新を再開(のんびり更新ではあるが)。



今回は、1998年(平成10年)に登場したパチスロ4号機
「ウルフエムX」(アルゼ)について、ちょっと振り返ってみたい。

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(役構成)
・「赤7・赤7・赤7/オオカミ・オオカミ・オオカミ」…15枚+Big Bonus
・「オオカミ・黒・黒/黒・黒・黒」…2枚+Single Bonus
・「スイカ・スイカ・スイカ」…15枚
・「プラム・プラム・プラム」…4枚(ビッグ中は10枚)
・「黄色チェリー」…4枚
・「月」…リプレイ



「確かに面白いけれど、なんか相性が悪い…」

現役時の本機の印象を一言で表すと、こうなるだろうか。

新宿・歌舞伎町、靖国通り沿いの「グリンピースタワー」で
幾度も対峙したが、当方の想いとは裏腹に、展開に恵まれず
返り討ちに合う惨敗パターンを、たびたび食らった。

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愛嬌ある「黄色オオカミ」も、あまり微笑んではくれなかったな…。


同フロアに並んだAタイプ4号機「ボーナスショップ」(ECJ)なら、
かなりの勝率を誇ったし、やはり同フロアにあった集中付きCT機
「チェリー12X」(アルゼ、本機の兄弟機、配列共通)でも、好調で
ドル2まで伸びた事なら何回もある。

だが、本機で快勝した記憶は、ほぼ皆無。せいぜい、ドル箱1杯サラ盛りの
「ショボ勝ち」がいい所。大半は、追加投資を繰り返しての、飲まれヤメ。

まぁ、それだけ相性の悪い台でも、最後の実戦から15年近く経てば、
自然と郷愁を覚える訳で、こういった回顧記事だって書きたくなる。

そうそう、2種類あるビッグのファンファーレやBGM、それに
JACゲーム時のブルース調サウンドも、耳に残るテイストだった。




さて、本機は、いわゆる「BC-CT」タイプの4号機である。

「BC」とは、シングルボーナス集中付きのBタイプ。Bタイプゆえ、
主流のAタイプと違い、ビッグ中のJACゲームは2回(Aタイプは3回)。

しかも本機は、小役ゲームが「20G」と少なく、JACも「6回当選」まで。
ビッグ獲得枚数は、平均約200枚。小役ゲーム30G、JAC8回当選のA400と
比べて、ビッグ1回の出玉は格段に落ちる。

さらに「シングル集中」がある為、Bタイプにしては、ビッグ確率も低い。

また、本機にはビッグ、CT、集中があるが、レギュラーボーナスは無し。
その為、投資がやや嵩みやすい特徴もあった。


次に「CT」だが、ご存知「チャレンジタイム」の略称。ビッグ後、
決められたゲーム数の間、特定のリールが「無制御状態」となり、
目押しで小役の連続払い出しが可。無論、「永久に無制御」という
訳ではなく、規定ゲーム数又は純増枚数を超えると、CTも終わる。
CT中にビッグを引けば「CT連チャン」で、大量獲得のチャンス。
しかも、本機はCT中も集中の抽選があって、シングルのJAC分は
純増に含まれないから、CT中の集中当選なら、出玉はさらに増加。

「ビッグ確率が悪い、ビッグ出玉が少ない、バケ無し」の欠点はあれど、
ビッグ、CT、集中の「三役」ががうまく絡めば、結構な爆裂を見せた。

かくして、ゲーム性自体は、非常に「香ばしい」部類に入るが、
個人的には、どうにも「負け易い」イメージが付きまとう本機。
月並みな言葉だが、やはり「相性が悪い」と思ってしまう。

では、当時の私が、いかに本機と相性が悪かったかについて、
基本スペックを交えながら説明しよう。



まず、ビッグボーナス確率(REGは非搭載)。

設定1 1/348.6
設定2 1/327.7
設定3 1/309.1
設定4 1/292.6
設定5 1/273.1
設定6 1/240.9

この数字を見ても、さほど違和感は覚えない。Bタイプにしては
低い値だが、先述の通り集中役が原因なので、特に問題は無い。
また、実戦で、初当りまでに1000オーバーのハマリを食らったり、
終日ビッグ確率が1/600を切ったりした記憶はない。ビッグの「ヒキ」で
見れば、割と確率通りに引いており、相性の悪さも感じなかった。



次に、本機の肝、シングルボーナス集中の確率。

設定1 1/1638.4
設定2 1/1260.3
設定3 1/963.8
設定4 1/780.2
設定5 1/655.4
設定6 1.546.1

こちらも、さほど違和感のない数値。ガンガン集中に入るタイプでは
無かったが(特に低設定域はキツい)、グリンピでは中間設定以上に
座る機会が多かったせいか、集中のヒキ自体も案外とマトモだった。

因みに、本機はビッグ又は集中に当ると、リール窓右の赤い「WINランプ」が
点灯(完全告知)。点灯後にリーチ目が出ればビッグ、シングルなら集中だ。
また、払い出しアリのゲームで点灯すれば、集中が確定。ランプが消えたら、
自力のパンクを意味する(7パンならランプは消えず)。



では、シングル集中の「パンク」確率(7パン除く)は、どうだったか?

1/160(全設定共通)

うーん、これが、どうにも腑に落ちない(汗)

解析上、自力パンク確率は「設定不問で1/160」だが、個人的記憶では、
体感的に「1/50」くらいの確率で、速攻のパンクが多かった覚えがある。

集中パンクは、自力の他に「途中でビッグ当選」もあるから、7パンを含む
パンクは「1/160」より高い。だが、それにしても、「集中が続かない」
展開ばかりが記憶に刺さる。集中を引いた時、嬉しさよりもWINランプが
すぐ消えてしまわないか…という恐怖の方が、常に強かった。
(そして、実際、いつもすぐに消えたのだ)

酷い時など、ランプ点灯⇒シングル⇒JACハズレ※⇒2ゲーム後に消灯と、
コインが全く増えず、せっかくの集中が、急ぎ足で去っていった事もある。
まぁ、2号機、3号機の集中機でも、しばしば食らったパターンだが…。

(※本機は、シングル当選時、JACハズレが頻発)


それと、集中の理想的な展開といえば、「なるべくパンクを回避して、
最後はビッグで終了」がベストだろう。しかし、私が集中に入ると、
なぜか、すぐにビッグが当ってしまう「速攻7パン」にも捕まった。
自力パンクではないし、「集中⇒ビッグ」の連チャンではあっても、
タイミング的にサッパリ嬉しくない。

なお、集中時にビッグが成立しても、WINランプは点灯したままで、
特に告知は行わない。よって、「完全告知」とはいえ、ある程度の
リーチ目も覚えていないと、フラグ察知が遅れてコインロスに繋がる。

基本となる「ビッグ図柄の一直線」は勿論、赤7中段テンパイ(二確)、
シングル(WOLF)のハサミ中段テンパイ(シングルハズレで入り)、
赤7の右下がりテンパイ(シングルハズレで入り)、左・上段オオカミ⇒
中・下段チェリー付き赤7(二確)など、味わい深い「入り目」も
少なくなかった。



次に「CT」に関して。

本機は、ビッグ終了後、リール窓下の3桁デジタルで、CTの当否を告知。
(内部的には、ビッグフラグ当選の瞬間、すでに当否も決定済みだが…)

で、肝心のCT突入率はというと…

39.06%(全設定共通、3枚掛け時)

うーん、これも、ちょっと違和感のある値だ。

スペック上、4割弱、つまり「ビッグ5回に2回」程度はCTに入る計算だが、
当時の実戦を振り返ると、その半分の「10回に2回」(2割)程度でしか、
CTに入ってくれなかった。引いても、引いてもノーマルばかりで辟易して、
展開の悪さとヒキ弱を恨んだことも多い。

ただ、CT告知時の演出が凝っていて、「777」が止まるとCT当選となる
デジタルの動きに、計9通りのバリエーションがあったから、ヒキ弱で
CTハズレが続いても、全く飽きなかった。むしろ、どの演出が出るか、
それ自体を、毎回楽しんでいた気もする。

「111」⇒「222」⇒「333」⇒と全回転したり(この動きにも2パターンアリ)、
「333」⇒「555」⇒「777」⇒と奇数の全回転だったり、「212」⇒「222」⇒
「323」⇒「333」⇒と左右ゾロ目を中デジが追ったり、「554」⇒「555」⇒
「655」⇒「665」⇒「666」と左から1個づつ数字が変わったり、「中右同時回転⇒
右のみ回転」に発展したり、中デジが「7」のまま左右が動いたり、高速回転中に
ゾロ目が一瞬止まって予告をしたりと、バラエティに富んだ演出だった。
特に、高速回転からダイレクトに「777」がビタ止まる演出は、CT当選率100%。



続いては、CTの終了条件を見てみよう。

ビッグ後60ゲーム消化
純増枚数200枚以上
CT中のビッグ当選

これは、目押しでカバーできるから、「相性」とは無関係かもしれない。
ただ、CTで出玉をガッツリ増やそうとした矢先、ビッグの1ケタ連で
CTが速攻で終わって、しかもそのビッグがCT非当選…なんて事も
度々あったので、ここでも相性の悪さを感じざるを得ない。

なお、当時のCT機の代表格「ウルトラマン倶楽部3」(サミー)は、CTが
100ゲーム継続。また、高い技術介入性がウリの「ジャパン2」(同)は
99ゲーム継続。さらに、本機の兄弟分「チェリー12X」(アルゼ)だと、
150ゲームも継続する。よって、本機の60ゲームは短めといえる。

そういえば、マンクラも、ジャパンも、チェリー12も、本機と同様、
グリンピタワーの3Fに「鎮座」していた。いわば「CT天国」のフロアだが、
そこで一番多く座ったのは、Aタイプの「ボーナスショップ」だった…

CT継続が短い分、本機には「集中」があり、CT中も集中を抽選していた。
当たれば、CT完走後も、1/160のパンクorビッグ成立まで、集中は継続。


ただ、私自身は、CT中の集中の経験が、数える程度しかなく、しかも、
速攻パンクが大半だった。まぁ、CT自体のヒキの悪さも原因なのだが、
これも、やはり「相性の悪さ」がなせる業か。

因みに、CT消化中に集中に当たると、普通にWINランプが点灯するが、
CT効果音もランプ点滅もそのまま。一方、CT中にビッグに当選すると、
同じくWINランプが点くが、BGMとランプ点滅がピタッとやむので、
すぐ気づく。集中時のビッグと違い、フラグ察知が遅れることはない。




そんなわけで、過去の勝率は良くなかったが、ビッグ中のリプレイハズシ、
CT時の小役狙い、小役ハズシなど、それなりに技術介入性もあったから、
勝敗不問で「遊技」として楽しめたのも事実である。

通常時は、取りこぼしアリの「スイカ」(15枚)とチェリー(4枚、8枚)を
カバーする打法もあったが、いずれも出現率が低い為、全リール適当打ちでOK。
メイン小役は、4枚役の「プラム」で、こちらはこぼし無し。

また、集中でなくても、シングルが揃う事はあったから、シングルのヒキで
コイン持ちも大きく変わった。但し、シングル当選でも、「JACハズレ」で
スカされるケースも多かった。



ビッグ中は、メイン小役のプラムが「4枚」から「10枚」にアップする為、
一定のハズシ効果があった。ただし、小役ゲームが20Gと短い上に、
JACインやハズレも多発したので、劇的なコイン増加では無い。
適当打ちで200枚のところ、ハズせば平均でプラス15枚程度だったと思う。

また、JACゲームが2回(JACは6回当選まで)の為、パンクは禁物だが、
JACインのヒキ弱で、外してないのに1パンを食らったりもした(引き弱)。

ハズシ手順は様々あるが、私は、プラムとJACイン(ハズシ)のみに
的を絞った、「スピード重視」の手順が好きだった。
(スイカもキッチリ狙うのが、最善策ではあるが…)

スイカ無視の場合、1回目の小役ゲームは、順押しで、全リール適当打ち。

2回目に入ったら、「右⇒中」の順で適当押し。中段プラムテンパイ時は、
左適当押しでもプラムが揃う。他のラインにプラムがテンパった場合、
左枠内に黒い「WOLF」を狙って、プラムをフォローする。
(左適当打ちだと、プラムをこぼす箇所アリ)

一方、逆押しでリプレイがテンパイ(左下がり)したら、左リール中or下段に
「上にチェリーの付いたオオカミ」を狙ってハズす。手順は、さほど難しくない。


次に、CTの消化手順だが、ある程度の純増枚数に届くまでは、左枠内に
「オオカミ・2連チェリー・オオカミ」の黄色い塊を、毎ゲーム狙っていく。
(目押し力に自信があれば、15枚の「スイカ」を全リールビタで狙えば、
チェリー狙いよりも早く枚数が増えるが、その分、難度も高い。)

このとき、左枠内に2連チェリーがうまく止まれば、12枚の払い出しがある。
一方、単独(角)チェリーの払い出しだと、8枚になる。左2連チェリーと
単独チェリーでは、払い出し時の効果音が異なる。

上記手順で打ち進めると、やがて、筐体上部の赤ランプの点滅パターンが、
「左⇒中⇒右と光が流れる」から、「左・中・右が同時点滅」に変化する。
これが「純増177枚以上」の合図だ。点滅パターンが変わったら、以降は
左枠内に黒い「WOLF」を狙って、チェリー回避でCTパンクを防ぐ。

その後は、赤ランプ点滅が「流れる」になったら左「2連チェリー」狙い、
「同時点滅」に変わったら左「WOLF(黒)」狙い…を繰り返すだけ。

CT中は、リール窓下の7セグに、残りゲーム数が表示されるから、
残り5ゲームからはチェリー狙いに戻して、純増200枚の完走を目指す。



(「ウルフエムX」の項、了)


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