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Channel: まにあっく懐パチ・懐スロ
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マドンナ(マルホン、一発台)

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1990年(平成2年)にマルホンから登場した
一発台「マドンナ」(正確には「普通機」)


★賞球:オール13


振り分けヤクモノのない「完全一発」タイプ。天穴を囲むような菱形ゲージの
左右命釘を抜けると、中心(天穴真下)の「in」穴に入賞して大当りという、
何ともシンプルで判り易いゲーム性が特徴であった。

以前紹介した同社の「タイムリー」と同時期の台で、いわば「兄弟機」関係。
(同社の一発台の人気台「ビッグポーター」と比べると、マイナーな存在)
タイムリーは新宿・歌舞伎町の「日拓III」で打ったが、本機は同じチェーンの
「IV号店」で対峙。ただ、初打ちから暫くすると「新要件機ラッシュ」が到来、
旧要件一発台は軒並み撤去された。この店でも、豊丸の一般電役の新台
「アメリカンドリーム」(一発型)が代わりに入った為、実戦期間は短い。

(C)Google
歌舞伎町「日拓IV号店」(現「スロットエスパス日拓歌舞伎町店」)

出玉の稼ぎ方も、兄弟機タイムリーと似ていた。天穴下のV穴に入ると、
その下にある「2」と書かれたセンターチューリップが開放。無論、2は
「2回開き」の意味(タイムリーは「8回開き」)。タイムリー同様、通常、
2チューリップは閉じていて、当然振り分けヤクモノなども無く、盤面全体に
何となく「華が無い」というか、地味な印象しかなかった。だが、センターの
チューリップが一つパッと開いただけで、あたかも「生命」を宿したかの如く、
全く別の台へと「変貌」する。このギャップを好んだ訳だが、一発抜ければ
「4000発定量の12000円」(3円交換)なので、天下の菱形ゲージの狭い
命釘を通すのは、実に困難を極めた。
基本通りブッコミを通したり、やや強め、やや弱めに変えてみたり、
さらに弱くして山釘と谷釘の間を通したり、谷釘間から風車に絡めたり、
逆に強めに打って天四本の間から落としたりと、ストロークをアレコレ
変化させながら、難攻不落の命釘にトライした事を思い出す。

バイト学生だった当時、投資額にも限度があって、「ン万円勝負」とは
なかなかいかなかった。それでも、時には数千円の投資で(運がいいと、
最初に崩した1000円分の小銭で)命釘を抜けて、あっさり当たる事も
あった。何とも「夢」のある、良き時代ではなかっただろうか。


白矢印で示した左右命釘を通れば、「in」穴(A)に直行して大当り。
(ゲージ上、命釘を抜けてもAの両脇からこぼれる可能性があるが、
店がこぼれない釘調整にしておけば、命釘を抜ける=大当りとなる)

Aに入ると、真下の2回開きチューリップ(B)が開く。大当り中、
Bに2個目が入ると、チューリップ閉鎖で「パンク」するが、やはり
店側が釘を巧みに曲げて、Bに再入賞しないようガードしていた為、
実際パンクの恐れは無かった。Bが開くと、チューリップの先端に
当って外へと弾かれた玉が、風車内側の三本釘(X)に当って戻り、
下のチューリップ(C)に入賞。すると、真下の電動チューリップ
(D)が連動して約3秒開く。後は、C・Dの連動で、予定終了まで
出玉を稼ぐ仕組み。

因みに、タイムリーはCがチャッカー、Dが1回開きチューリップだが、
本機はCが1回開きチューリップで、Dが電チューという違いもあった。
また、Dの電チューにはメモリー機能が付いていて、3個までの入賞を
記憶してくれたから、大当り中の出玉増加スピードは意外と速かった。
なお、大当り中の右打ちは不要で、通常ストロークでも出玉は増えた。





最後に、完全な余談で恐縮だが、当時、日拓4号店向いの雑居ビルの
2Fに、アダルトビデオを販売する少々怪しい店が入っていた(現在、
このビルの1Fでは、コンビニ「サンクス」が営業)。

何でそんな事を覚えているかといえば、同時期、新宿西口大ガード脇の
パチ屋「ニューミヤコセンター」(閉店、跡地は「新宿カレイド」)で
勝った時、たまに景品でVHSのアダルトビデオを取る事があった。他に、
文庫本やカセットテープ、食料品も取ったが(コンビニ並みの品揃え)、
若かりし頃、モヤモヤ時にはAVあたりにも手が伸びたのだ。

で、そこそこ「戦利品」が貯まったが、あるとき不調続きで金欠になり、
バイト料が入るまで日もあったので、景品で取ったAVを、歌舞伎町で
売ってやろうと思い立った。

今でもよく覚えているが、「女教師美冴の唇でレッスン(秋山美冴)」
「観音狂い咲き(樹まり子)」「(新東宝)痴漢電車・早くイッてよ!
(鮎川真理)」の3本(巧くいったら別のも売ろうと、試しに3本だけ
持っていった)をリュックに入れ、引き取ってくれそうなビデオ屋を探索。
すると、例のビルの2Fに「らしき」店を発見。が、中に入ると、いかにも
「その筋」な強面オヤジが2人、カウンターに陣取っていた。ヤケに低音の
「いらっしゃい」にビビりつつ、「あの、ビデオを売りたいんですが」と
申し出ると、急に鬼の形相に変わり「ウチは買取なんかやってねえよ!」と
怒鳴って来たので、慌てて頭を下げて店を出た。何とも他愛のない話だが、
状況が状況だったので、25年前の出来事でも、ハッキリと覚えているのだ。
(たかが買取の依頼ぐらいで、あんなに怒らなくてもいいと思うが)

結局、ビデオの類は売らずにそのまま持っていたが、引っ越し時に
ゴミ捨て場へ全部「不法投棄」してしまった。今なら、そこそこの
値段が付いているらしく、ちょっと勿体なかったなと反省している。

因みに、新宿「日拓村」に位置する喜多方ラーメン「坂内」(当時は
角地で営業、現在は隣に移転)の左隣にも、ノレンのかかった小さな
ビデオ屋が2軒並んでいた(別に「坂内」の隣に限らず、あちこちに
同様の店があったが…)

店内は、作品紹介のポラロイド写真がベタベタと壁に貼られており、
それを参考に注文番号を紙に書いて渡すと、店員が携帯でどこかに
電話した後、しばらくして現物が届いて、5本を1万円ほどで購入、
というシステムだった。こういう現場にいる時、たまたま当局の
「手入れ」があると、店員も客も一網打尽にされた、という話だ。
まぁ、私の場合、随分昔で時効の話だし、手入れでとばっちりを
受けた経験もないのだが、一応、参考資料用に書き残しておく。




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