※記載ミス、誤植等発見の折は、「非公開コメ」と明記の上、
該当箇所をご指摘頂けると有難いです。
1995年(平成7年)に西陣から登場した現金機「ロイヤルクイーン」
★新要件デジパチ
★(小デジ)確変機
★デジタル表示はブロックドットの蛍光管(黒地に白)
★「トランプ」がモチーフ
★賞球…7&15(ヘソ7個、その他15個)
★大当り確率…1/230
★図柄…A、2~10、J、Q、K、ハート、スペードの15種類
★最高16R継続
★出玉…約2400個
★小デジ確変機能アリ
⇒全15図柄中、「A、7、J、Q、K」の5図柄で当ると、次回大当りまで
小デジ確率が10倍アップ(1/12⇒1/1.2)。1/3ループ。箱積みも可能。
★当時の設置店…高田馬場ダイナム、渋谷日拓、豪徳寺一番センターなど
(女性ディーラー奥の「1~4」表示は保留ランプ)
トランプがモチーフのデジパチ。デジタルの挙動はいかにも西陣らしく
「遊び心」に満ちていた。外観のみならず、1/3ループ(次回まで)の
小デジ確変は、それなりの出玉力もあった。ただ、登場時期が阪神淡路
大震災と同時期(95年1月)で、自粛ムード漂う中でのデビューだった。
微妙なタイミングが災いしたのか、「マイナー機」扱いされてしまった
感もあるが、完成度は何気に高く、味わい深いゲーム性だったといえる。
黒地に白というモノトーンで、ブロックドットタイプの蛍光管デジタル。
また、奥(上部)にはカラフルな外国人の女性ディーラーも待ち構える。
手前が3桁デジタルという構図で、デジタルのスクロールも個性があった。
単に縦スクロール変動⇒停止を繰り返すのではなく、カジノのテーブルに
見立てた画面の奥に陣取ったディーラーが、カードに見立てたデジタルを
左⇒右⇒中の順で、手前にサッサッと配っていく。左右テンパイでリーチ。
中デジが高速回転して停止するノーマルの他、リーチ図柄手前3コマから
1枚づつカードをめくる要領でコマ送りへと切り替わる「コマ送りリーチ」、
コマ送り時にカードがクルクル回転して奥から手前に近づく「回転リーチ」、
高速変動⇒停止を2、3回繰り返して止まる「緩急リーチ」等、SPリーチも
充実。特に、左右非テンパイと思わせてから、右デジが画面下に落ちると、
ディーラーが右デジを配り直してリーチがかかる「フェイントリーチ」は
意表を突く動きだった。フェイントリーチ時はコマ送り確定。大当り時は、
左・右・中が同図柄となり、見事「スリーカード」の完成…という訳だ。
流行りの液晶を使わずとも、立体的で味のあるデジタルの挙動を見せた。
(各リーチの正式名称が判らない為、自分なりに命名)
この時代の西陣は、本機以外にも「ラーメン道場」「フリーゲームEX」
「ビバシティ」「CRメロディボックス」「どんぐりこ」「CRエース
トレイン」「コスモフラッシュ」など、非液晶の香ばしい機種を量産。
無論、「アンタはエライEX」「CR撃墜王」「CRチキチキドリームR」
「ハニーフラッシュ7」「CRヤッタルデー」「CRマジックボックス」
「アミダロード」等々、液晶やブラウン管を使った台も人気だったが、
「液晶一辺倒」とはならなかった辺り、旧要件からドットデジタルを
得意とした老舗メーカーの「矜持」を感じたものである。
先述のように、小デジ確変機能を搭載(当時「(小デジ)確変」と
まだ出始めの「時短」は、明確に区別されていた)。全15図柄中、
特定の5図柄(A、7、J、Q、K)で当ると、次回当りまで小デジの
当選確率が10倍アップ(1/12⇒1/1.2)。また、小デジ変動時間も
通常の約29秒から5.5秒に大幅短縮する。小デジ当選時は、ヘソの
電チューが1.6秒×2回の開放を行う。さらに、メインデジタルの
回転時間も約8秒から約3秒に短縮される。無論、次回も確変図柄で
当れば確変継続。とびきり爆連仕様という訳ではないが、良心的な
初当り確率と1/3ループがうまく絡んだ時は、それなりにドル箱を
積めるスペックだった。
現在、本機を詳細に紹介したネット情報は極めて少ないが、この駄文が
契機となり、さらなる情報の判明や、実機動画のアップなどに繋がれば
幸いである。今後の展開に期待したい。それでは。
(西陣「ロイヤルクイーン」の項、了)
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ロイヤルクイーン(西陣、デジパチ)
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