1994年(平成6年)に西陣から登場した
新要件デジパチ「フリーゲームEX」
(小デジ確変+変則時短システム搭載)
・賞球:7&15
・大当り確率:1/230
・「春夏秋冬」の代替機として販売(台数はあまり出回らず)
・ドットデジタル(なんちゃって5ケタデジタル⇒実質3ケタ)
⇒「左2と左端」「右2と右端」は同図柄しか表示されない為、
実質3ケタデジタル。普段は左右からセンターに寄せるような
スクロールを見せて、リーチがかかるとセンター以外の4つの
デジタルがゾロ目状態となり、非リーチなら左右両端に装飾的
デザインが停止したような気もするが、記憶がやや曖昧。
・ピンボールを模した盤面(アタッカー下にフリッパーの飾り)
・一方、図柄はトランプがモチーフ
・デジタル停止順:左⇒右⇒中
・大当り図柄:A、2~10、J、Q、K、クローバー、ハートの
各3つ揃い(計15通り)
・デジタルのカラーは確変図柄(A、3、5、7)が赤一色で、
その他の単発図柄が「赤・橙」「赤・緑」「橙・緑」などに
色分けされていた。
・大当り最高16R継続(10カウント)
・出玉:約2400個
・小デジ確変機能搭載
⇒全15図柄中、「A、3、5、7」の4図柄で当ると、次回大当りまで
小デジ(ヘソの電チューに内臓された1ケタ7セグ)確率が1/6から
5/6にアップして、電チューが頻繁に開く(開放時間は5.8秒。但し
1個入賞で閉鎖)。また、小デジ変動時間も大幅に短縮(通常時は
約29秒変動だが、確変中は約5秒に短縮される)。但し、メインの
大当り確率は1/230のまま変わらず。
・確変突入率:4/15
・2回ワンセット機。確変中に再度上記4図柄で当っても、ループ無し。
・但し、初回が「3、7」で当った場合、さらなる特典が付いてくる。
⇒「2、4、6、8」の4図柄で当るまで、小デジの「時短」は継続する。
・時短ループ率:11/15
・例えば、初回「3」で当たると小デジ確変に突入するが、次回
大当りが「Q」なら確変状態は終了。但し、小デジの時短状態は
そのまま残る、という事。つまり、3、7で当った場合、確変2回
ワンセットに(不定継続の)時短モードが付いてくる仕様。但し、
確変中「2、4、6、8」で当ったら、確変も時短も即・終了となる。
・無論、時短中に確変図柄で当れば、そこから再び小デジ確変突入。
・メーカーは、小デジ確変モードを「チャンスタイム」、時短
モードを「チャレンジタイム」と名付けていた。大当り終了時、
ドット画面には、大当り終了後が確変なら「CHANCE TIME」、
小デジ時短が継続なら「CHALLANGE TIME」とメッセージが
流れた(その他の場合は「YOU ARE THE CHAMP」の表示)。
・時短中は、小デジ確率こそ1/6と通常時と同じだが(確変時5/6)、
そもそも1/6自体が高めの値であり、電チュー開放の機会も格段に
アップしたから、小デジ変動時間の短縮のみでも、投資を抑える
事が可能となっていた。
・現在の滞在モードは、盤面左の大きな1ケタの7セグで確認可能。
ここに「7」が出ていれば小デジ確変中、「3」なら時短モード中、
「8」なら通常時(朝一状態も「8」)と、一目で識別できた。これを
知らない人が、時短中の「3」のままでヤメていくケースも(⇒無論、
即ハイエナ)。
・リーチアクション
ノーマル、コマ送り、レインボーリーチの3種類。どのリーチでも当る。
大当り信頼度は、レインボー>コマ送り>ノーマルの順。
ノーマル…左右テンパイ後、中デジがスローでスクロール。ビタで当る他、
1コマ戻って当る事も。
コマ送り…ノーマル発展。大当り図柄が近づくと中デジがコマ送りに変化。
レインボー…図柄がカラフルに光って伸縮する。中デジは一旦ハズレ停止後、
高速回転を経て停止。当たる時は、高速回転後ビタ止まり又は1or2コマ進む。
・デジタル下のステージには上下動するヤクモノがあり、ヤクモノに当った
玉がヘソ方向に流れる仕掛けも存在。但し、それほどヘソ到達率は高くない。
・当時の対戦ホール:新宿・東南口「メトロ」(現存)
活動範囲での設置店は多くなかったが、新宿メトロは長い1シマにズラッと設置。
場所柄、昼間は客付きイマイチでも、夕方から急に混雑するのが特徴でもあった。
スペックをよく知らないオッサンなどが本機を打つと、小デジ時短モードのまま
(7セグ「3」)でヤメて行ったりしたから、意外とハイエナの恩恵にあずかれる
ケースも。流石に、小デジ確変のままでヤメていく客はいなかったが…。因みに、
同時期、この店ではスロ4号機「ジャックポットIIA」(尚球社)も頻繁に打った。
既に「連打攻略」は対策済だったが、ゲーム性自体が好きでしつこく追っていた。
(西陣「フリーゲームEX」の項、了)
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フリーゲームEX(西陣、デジパチ)
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