16年前の2001年、小田急線(JR横浜線)町田駅に足を運んでいた頃、
「アイスストーリー」というオリンピア4号機と頻繁に対戦していた。
アイスストーリー(オリンピア4号機、2000年登場、Aタイプ)
(ボーナス確率)
(払い出し表)
当時の町田駅周辺エリアでは、大小合わせて14軒ものパチ屋・スロ屋が
営業していて、どの店で勝負しようか迷うほどだった。といっても、別に
他地域と比べて甘い店が多かった訳ではなくて、設置台のラインナップが
店ごとに様々で、私の如き「守備範囲」の広い打ち手にとって大変魅力的に
映ったからである。パチ・スロのハシゴ三昧には、最適の環境ともいえた。
(勝ち負けは別として…)
(2001年頃の町田駅パチンコ・パチスロマップ)
A:モモタロー(スロ専) B:エースゾーン(併設)
C:大松(併設) D:ピア(併設) E:バカラ(併設)
F:ゴードン(併設) G:レインボー(スロ専)
H:スーパースター(併設) I:ガイアWEST(併設)
J:ガイアEAST(併設) K:さくら屋(スロ専)
L:ひまわり(併設) M:アルファ(併設)
N:フジ(併設)
2002年にKの「さくら屋」で運命の「シオラー30」と出会ってからは、毎日の
ように同店でシオラー終日実戦が続いたが(人生最初で最後のスロ専生活を送る)、
そうなる迄は、なるべく良い店を探そうと町田中をウロツキまくった事を思い出す。
また、さくら屋に居を定めた後も、連日シオラーだとさすがに飽きてくるし、店に
設定が入っていない時期も少なからずあったので、別のホールに度々「避難」した。
モモタロー(A)なら「クランキーコンドル」「玉緒でポン」「ダイノ2」、エース
ゾーン(B)は「しむけんG」(後に「パイジマ」「ガンダム」も実戦)、大松(C)は
「リズムボーイズ」、ピア(D)は地下フロアの「美麗」「大江戸桜吹雪2」や最上階の
「カウントダウンファイアー」、隣のバカラ(E)は「ロッキー」(高砂)、裏通りの
レインボー(G)は「ライトアランプ」「ウルトラセブン」、スーパースター(H)は
2Fの「大漁2」「エイトマン」「タンゴブラザー」「ツインサーファー」という具合に、
店と設置機種をセットで思い出す。
私が件のアイスストーリーと頻繁に勝負していたのは、上図のJにある
「ガイアEAST」という店だ(登戸駅「スロットハトヤ」でも打ったが、
戦績は芳しくなかったな…)。当時、町田エリアではガイアチェーンが
2店舗出店していて、小田急線の駅から近い方がWEST(I)、遠い方が
EAST(J)だった。共に併設店だったが、WESTは2Fがスロ、EASTは
地下がスロ。どちらも足繁く通ったから、当時のシマの雰囲気も脳裏に
刺さっている。WESTは2Fへの階段を上るとすぐリアルボルテージ2の
シマがあり、さらに奥には山佐キュロゴスやタイムクロスが並んでいた。
また、沖スロも台数こそ少ないが設置。ハナハナ30やサザンコースト30
目当てに出向いたりした(沖スロの真後ろにはマネーゲームがあったな)。
一方のEASTは、地下への階段を下ると、真っ先に目につくのが大花火の
シマで、いつも何かしらの出玉イベントをやっていた。出玉も割と良好で、
大花は、この店の「看板台」的な雰囲気だった。また、それを打つ客層も
結構レベルが高い感じで、カド台で頭上にドル箱を5つ、6つと重ねつつ、
ビッグ中の15枚を毎回リール一周でキッチリ取り続け、ハズシもビタで
素早く決める「猛者」を見かけたりもした。一方、アイスストーリーは
地下階段を下りた裏手にヒッソリ置いてあって、出玉の派手な大花とは
対照的な地味な感じのシマであった。それでも、A-400やオリンピアを
好む客はそれなりにいたから、割と稼働は良かった。勝率も思いのほか
良好で、高設定に座る機会に多く恵まれた感じだ。そうそう、EASTの
すぐ隣にあった「ぎょうてん屋」というラーメン屋が当時お気に入りで、
入ると必ず「ラーメン中盛、味濃い目、麺柔らか目、油少な目」を注文。
また、EASTの角を入った路地に「ゲーヒャク」という小さなカレー屋も
あって、「ご飯の盛りが自由」というサービスに驚いた(残すのは厳禁)。
(当時使用したガイア町田のロボカード。但し、コチラはWESTの方。
アイスストーリーを触ったEASTのカードは手元に残っていなかった。)
では、なぜ当時の私はアイスストーリーという台にハマったのか。
それは、元々オーソドックスなAタイプが好みだったという単純な
理由(因みに、本機の開発コンセプトは「大量獲得機ブーム」への
アンチテーゼともとれるA-400への「原点回帰」である)に加えて、
いかにもオリンピアといった香ばしい4thリール、その4thと出目の
コンビネーションの妙、さらには適度な技術介入性と、私のツボを
グイグイ突く特徴を数多く兼ね備えていたからに他ならない。また、
背筋がゾクッとするほど気持ちよかったボーナス中のサウンドには、
ある種の中毒性があった。まさに「老舗」の名に恥じぬ、バランスの
取れたゲーム性だったといえる。ただ、4thリールにマンモスが出た時、
変則押しするとバグでフリーズする可能性があり、このバグの発覚後は
早々に撤去してしまう店も少なくなかった。全体的に完成度の高い台で
あっただけに、この点に関しては残念だった。
本機は4thリールを搭載、またリール上にはLEDの赤いドットランプも
装備していた(共に当時のオリ系定番)。基本的には、レバーオン時に
LED作動で4thが回り、4thにアザラシやペンギンが出現なら小役ナビ。
アザラシはプラムとチェリー、ペンギンはリプレイとベルに対応した。
ナビ出現時、対応役ハズレでボーナス確定。但し、ベルとチェリーは
適当打ちだとこぼす事もあり、各リールの正確な目押しが前提となる。
また、リプやチェリーは第1停止、プラムは第2停止、ベルは第3停止と
キャラが止まり易いタイミングがあり、普段あまり出ないタイミングで
4thにアザラシやペンギンが出れば、期待度アップ。なお、4th作動時の
スタート音は、乾いた感じのSPサウンドに変化。また、レバーオン時に
スタート音の「遅れ」が発生すると、チェリーorボーナスとなる。さらに、
スタート音が「無音」ならプレミアでビッグ確定。一方、4thリールが動く
タイミングが通常よりも遅れた場合は(4th遅れ)、ベルorビッグ。
4thリール作動後、一旦ブランク(無地)で停止して再始動すればチャンス。
4thは「三日月」⇒「オーロラ(UFO)」⇒「星座(こと座)」⇒「青7」の
順に進んでいき、青7で止まればボーナス。さらに、最終的に白7で停止なら
ビッグ確定となる。一方、4thに「スカ」が出るとハズレで、「CHANCE」が
止まれば次プレイに期待。4thの動き方には様々なパターンが存在(コマ送り、
スロー、繰り返しなど)。最終停止の直前、青7やスカ(CHANCE)を何度も
行ったり来たりする動きは、打ち手をジリジリさせるのに十分だった。この時、
上下で往復する回数が多くなればなるほど、ボーナス期待度も増した。因みに、
4thの星座は「こと座」が描いてあったが、これは当時オリンピアが得意とした
「ハープ音予告」から着想を得たのではないか(ハープ≒琴)、と勝手に推測。
因みに、4thに「CHANCE」表示が止まった場合、次プレイそのまま消灯する
事もあるが、次プレイ4thが回り、右上に妖精が付いた「CHANCE」が出ると、
「妖精チャンス」。この時は小役orボーナスなので、小役ハズレで入り。
さらに、レバーオン時、LED内に赤い隕石が降り注ぎ、ストップ音が爆発音
(ダーン)に変わると「爆発隕石予告」でチャンス。大抵は第1、第2停止で
ストップ音が通常音へ戻ってしまうが、第3停止まで「ダーン」のままなら
ボーナス確定。
そして、本機の4th演出において最もアツいのが、マンモス出現だ。約8割が
ボーナスに繋がる信頼度の高い演出で、ハズれるとかなり悔しかった。この
マンモスが4thに降臨すると、「パオーン!」という大迫力の鳴き声も響いた。
ただ、先述した通り、マンモス出現時に中押しなど変則押しすると、バグで
リールが止まらなくなり、リセットをかけないと復帰できないという大きな
不具合(フリーズ)が発覚。これは、ボーナスが成立していた時も同じで、
モノホンのマンモス演出でフリーズさせてしまうと、せっかくのボーナスが
フイになる。
リーチ目に関しては、私の場合、毎回左リールに「白7・プラム・リプレイ」
(枠上チェリー)ばかり狙っていた為、ここからのリーチ目しか詳しくない。
基本、この「白・プ・リ」狙いなら、1コマ早く押して枠上に白7が止まって、
左枠内が「プラム・リプレイ・ベル」の形になれば、小役ハズレでボーナス。
この小役ハズレ型が非常に判り易く、そのシンプルさ故にアツかった。また、
各リールにはその他の「強い目」も存在、それらが止まった時も小役ハズレで
「入り」となる。無論、出目と4thのナビ等との絡みで、一確、二確となる形も
少なくなかった。
★主な各リールの強い目(小役ハズレでボーナス)
~左リール~
・「プラム・リプレイ・ベル」(枠上は白7)
・「プラム・青7・プラム」
・「ベル・リプレイ・ベル」
・「中段チェリー」(成立後のリーチ目(「小役ハズレ目」ではないが))
~中リール~
・「チェリー・リプレイ・チェリー」
・「白7・リプレイ・BAR」
~右リール~
・「白7・プラム・BAR」
他にも「ビッグ図柄一直線」、「中段ベルテンパイハズレ」、「トリプルテンパイ
ハズレ(順押し/ハサミ)」など、判り易いリーチ目が多い。左の上or下段にビッグ
図柄が止まって、右下段に青7停止の対角形も、同時に小役が揃っていなければ鉄板。
上段青7と中段ベル(orプラム)の平行ダブルテンパイハズレなんかも、美麗な形だ。
また、左角チェリー付きビッグの中段ハサミテンパイも、成立後のリーチ目である
(色違いの7図柄で挟んでもOK)。さらに、左下段白7⇒右下段青7or白7の対角は、
左がチェリー付きでなくてもOK。他にも色々あるが、これ位押さえておけば問題は
無かった。
ビッグボーナス中は、レバーオン時の4thの動きを見て打ち分け。1、2回目は順押し
小役狙い。3回目からハズシ実行。何れもレバオン時の4thと予告音に注目する。
・4th順回転で白7停止(予告音「キン」)⇒角チェリー(ビッグ中6枚)+プラム複合(14枚)。
左枠内にチェリー付き白7狙い。中右適当で複合14枚(失敗時はプラム8枚)。角チェリーと
書いたが、変則押しはプラムが中段テンパイしてしまい、プラム8枚でしか取れなくなる上に、
左をNGポイントで押すとプラム8枚さえ取りこぼすので厳禁。
・4th逆回転で三日月停止(予告音「ピュルルル」)⇒ジャックイン確定。
入れる時は順押し・適当打ち。ハズす時は右⇒中を適当打ちでリプ中段テンパイ後、
左リール上段or枠上に「上にチェリーの付いた白7」を狙う。2コマの余裕あり。
・4th非作動(予告音「キン」)⇒単独プラム(8枚)確定。
順押し・適当打ちで、取りこぼし無し。
・4th非作動(予告音無し)⇒ハズレorチェリーorベル(ほぼハズレ)
左枠内チェリー狙い。左でベルがスベって来たら、中、右もベル狙い。
⇒残り8Pから順押し・小役狙い。よほどヒキ弱でない限り、しっかり目押しすれば
平均で420枚程度抜けたから、A-400というより「A-450」のスペックに近かった。
なお、ヒキ弱の原因としては、単に小役出現率が低い他、チェリー+プラム複合が
思うように引けず、プラムの単独ばかり揃う場合も。出現比率は、複合が13/21で
単独が8/21と複合役の方が出易いが、ヒキ悪だと単独プラムに大きく偏ったりした。
⇒ビッグ終了後、獲得枚数を4th図柄で示唆。枚数が増える毎に、三日月⇒
オーロラ⇒星座⇒マンモスと変化。マンモスは「パオーン」の雄叫びで祝福。
(「アイスストーリー(オリンピア、4号機)を町田で堪能」の項、了)