2000年(平成12年)にアルゼ(現・ユニバーサル)から登場した
Aタイプ4号機「グランシエル」
★ボーナス確率
★払い出し表
★リール配列
ユニバーサルの4号機台頭を決定づけた、名機中の名機「クランキーコンドル」(1995)。
個性的な「鳥」をメインキャラクターとした、バリバリの技術介入機…その系譜は、
以後もクランキーコンテスト(2)⇒アレックスと、形を変えつつ受け継がれて行った
(そういや、フローズンナイツのペンギンも、一応は「鳥」である)。今回紹介する
「グランシエル」も、元祖コンドル以来の特性(鳥が主役の技術介入機)を発展的に
受け継いだ、後継機種の一つと言ってよいだろう。秀逸な演出群、多彩なリーチ目、
そして適度な技術介入性と打ち手を引き付ける特性は多く、特に若者世代を中心に
受け入れられた。ビッグ中の複合15枚狙いやリプレイハズシは効果抜群だがビタは
不要。そんなとっつき易さも手伝って人気を博し、2000年代初頭のスロブームを
牽引する主力機種の一つになった。なお、当時の流れと言おうか、一部で〇モノも
出回った。
本機のメインキャラは、威厳漂う「大鷲」。そして、機種名「グランシエル」は
「Gran(Grandの語尾略)-ciel」、即ち「大空」を意味。ビッグ図柄の大鷲は
無論、下パネルの鳥のシルエットも、広大な空を羽ばたく鷲を表していた。
なお、機種名を「グランシェル」と表記するサイトを散見するが、正しくは
「グランシエル」である(細かい点かもしれないが…)。
個人的にも、本機は「勝てる機種」という印象が色濃く残っている。現役当時、
守備範囲の店で見かけるたび、条件反射的に座っていた事を懐かしく思い出す。
有楽町「DUO」(2F)、渋谷「マルハンパチンコタワー」(4Fエスカレーター脇)、
新百合ヶ丘「ジアス」(2F)などで幾度も対峙。「コイツさえ打てば、何とか
勝負になるだろう」と思いつつレバーを叩いていた。当時、目押しには自信が
ある方だったが、ビタが求められる局面だと、緊張度は半端なかった。その点、
複合役狙いはビタ不要で、ハズシも2コマ目押しOKだった本機にはストレスを
感じる事も少なく、打ち込むほどにその魅力にハマっていった。但し、店側も
その「甘さ」を良く知っていて、末期にはベタピンで待ち構えていたという。
(等価店だと、末期じゃなくても設定1中心だったと思うが…)
本機目当てに「プチ遠征」をかけた、相鉄線・天王町駅「ルモンド」での実戦も
懐かしい。当時、同店は過去10日分の詳細履歴が頭上データランプでチェック
出来たから、不慣れなアウェイでの立ち回りに役立った(北電子の技術介入機、
キングオブザタイガーもここで実戦)。また、本機の導入初日に長時間並んだ、
田園都市線・たまプラーザ駅の「PLAZA(プラザ)」も、何気に思い出深い。
夕方の新装に備えて早く並んだが、入店の段になって「会員の方から優先入場」
と店員に告げられて入場を後回しにされ、初日は本機を触れずじまい。代わりに
ハネモノのファインプレーを打ったのだった。その後も会員にはならなかったが、
新装から暫くの間は出玉も良く、本機の空き台で勝利する展開に幾度も恵まれた。
また、旅打ちで訪れた富山の「ノースランド太郎丸店」では、高設定とおぼしき
好調台を閉店まで打ち、「BOSS&しのけん」の旅打ちビデオに触発される形で
閉店時にコインを1枚仕込んだ所、翌日出目が同じでコインが飲まれていて設定
変更を確信、そのまま打たずに店を去った。「だから、何?」と言われると返す
言葉もないが、グランシエルに思いを馳せるたび、過去のこうした思い出が次々
フラッシュバックしてくるのだ。
本機は人気機種ゆえ、そのゲーム性も多くのファンに知られていたが、登場から
17年の月日が経てば、細かい特性などを失念してしまった方も少なくないだろう。
そこで今回は、本機のゲーム性などについて、「まにあっく」な考察も交えつつ、
あらためて振り返ってみたい。
(鳴り続ける予告音)
実戦経験をお持ちの方ならすぐ思い出すのが、コインを投入した瞬間「ジャカジャカ
ジャカジャカ・ジャカジャカジャン~」というサウンドが突然流れ出す、あの独特な
予告音機能ではないだろうか。一度始まると、リール回転中も停止間も鳴りっ放しで、
容易に止まない(非ベット状態で30秒放置すれば一旦静まる)。「常に何かしら音が
出ていて騒がしい」と批判的に捉える向きもあったが、これが「ハイテンポ&大音量」
に変わったり、「デレレデレレデレレ~」と重低音のBGMになったりと、音声演出の
「起点」になっていた。うるさかろうが煩わしかろうが、コイン投入後のジャカジャカ
サウンドこそ、本機の基本である。なお、予告音の変化については、別途説明する。
(スタート音)
レバオン時に鳴るスタート音は、通常音、SP音、初代コンチ音の3つ。通常音は
いかにもアルゼらしい固い感じの電子音で、個人的に、2号機リバティベルIVや
3号機アメマグなどを思わせる音だった。一方のSP音は「フィリフィリ」と甲高く、
乾いた音色。レバオンでSP音が鳴ると、後述の予告音変化とループフラッシュが
確定した(演出確定音)。また、初代コンチのビッグ時ファンファーレが鳴れば、
問答無用でボーナス鉄板。このコンチ音、厳密には「予告音変化」の一つだが、
便宜上スタート音に含めた。
ゲームの流れとしては、レバオン⇒通常音だと演出発展に繋がらない為、リーチ目に
期待。一方、レバオンSP音なら予告音変化とループフラッシュが確定する為、様々な
演出を通じてボーナスを期待…という感じだった。
(予告音変化)
レバオンで「フィリフィリ」とSP音が鳴ると、コイン投入直後から鳴り続けていた
「ジャカジャカサウンド」(これを「予告音A」とする)に「変化」が起きる。即ち、
予告音Aがテンポアップして大音量になる「予告音B」か、「デレレデレレデレレ」と
重低音で迫力タップリな「予告音C」の何れかに切り替わるのだ。そのタイミングは
様々で、第1停止時に音が変わる事もあれば、意表をついて第2停止又は第3停止で
切り替わったりもする。いったん予告音がBかCになると、全リールが停止するまで
鳴り止むことはない。しかも、非ベットで30秒放置しない限り、全リール停止後も
鳴りっ放しである(ベットかコイン投入で、予告音Aに変わる)。SPスタート音⇒
予告音変化⇒ループフラッシュは、原則3つでセットになっていて、どれか一つが
欠けるケースは、ほぼなかった(チェリー/スイカ成立時などの例外あり)。
(ループフラッシュ)
レバオンでSP音(フィリフィリ)だと予告音AがB又はCに変わるが、その瞬間、
必ずリール消灯となりバックライト点滅を開始。これが「ループフラッシュ」で、
点滅パターンによって「マシンガン」「スターダスト」「スネーク」「ウェーブ」の
4つに分かれた。ループフラッシュは、予告音変化と同じタイミングで発生。即ち、
フラッシュが始まるのは第1停止時、第2停止時、第3停止の何れかである。また、
各フラッシュには対応小役があって、フラッシュ⇒対応役ハズレならボーナスの
可能性がある。但し、ハズレ時に出るフラッシュも多数あるので、全フラッシュが
対応役ハズレで鉄板ではない。無論、フラッシュと成立役が矛盾して、ボーナスが
確定するパターンも多い。但し、発生したら第3停止まで必ず鳴り続ける予告音と
違って、第3停止よりも前にフラッシュが途中終了してしまう事もある。この場合、
フラッシュ終了と同時に、各リールも消灯状態から点灯に戻る。
本機の場合、予告音の選択、ループフラッシュの種類、フラッシュの開始タイミング
(第1停止、第2停止、第3停止)、消滅タイミング(第2停止で消滅、第3停止で消滅、
第3停止ボタンを離すまで継続(最終継続))などは、(ハズレを含む)成立役ごとに
全て内部テーブルで振り分けられる仕組みだった。細かいテーブルの内容や振り分けは
割愛するが、基本的にループフラッシュが第3停止前に消滅するとボーナス期待度も低く、
最終継続まで行けば期待度上昇、という感じだった。但し、最終継続でも普通に入って
いない事は多々あったので、過度の期待は禁物。
以下、各ループフラッシュの主な特徴を分説。
(フラッシュ時のバックライトの動きを示した図も参照)
(a)マシンガン
(フラッシュ最終継続⇒ベルorボーナス)
マシンガンは、各リールともバックライトが「上段⇒中段⇒下段」の順で点滅。
順押し時、第1停止でフラッシュが起これば、予告音変化と共に、左リールの
バックライトが「上⇒中⇒下」と点滅移動を繰り返す。中リールも同じだが、
光の移動タイミングが、左リールとワンテンポだけズレている。右リールも
同じ。フラッシュが最終継続すると、バックライトは上段⇒中段⇒下段の順で、
左から右に移動を続ける。三つ並んだ直線的な光の動きが、マシンガンの弾を
模していた訳だ。最終継続時はベルorボーナスに対応(ベルハズレなら鉄板)。
但し、フラッシュが途中消滅した場合は、リプレイやハズレの可能性もある。
(b)スターダスト
(フラッシュ最終継続⇒スイカ/チェリー(共通フラグ)orボーナス)
上のマシンガンとは、光の動きが微妙に異なる。左リールと右リールは「上⇒中⇒下」と
光が移動するが、中リールのみ「中⇒上⇒右」の順で動く。結果、フラッシュが最終継続
すると、上記の数字の順に点滅・移動を繰り返す。一連の動きは、左右リールが「上から
下に光が落下」、中リールは「いったん真上に上昇した光が急降下」するように見えた。
まさに、夜空でサッと光っては流れ落ちる、流星(スターダスト)である。フラッシュが
最終継続した場合、チェリー/スイカ(同一フラグ)orボーナス。よって、チェリーや
スイカがハズれればアツいが、チェリーは引き込みが悪く、4コマ以内の範囲で押しても
引き込まないケースが多々あった。また、チェリーを引き込めないとスイカを揃えようと
する制御もあるが、この時も「約89%」の高確率でスイカを強制的に取りこぼす処理が
働くので、目押しが適当だと「ガセスターダスト」フラッシュが頻発した。
因みに、マシンガンとスターダストは、左右リールの光の動きが全く同じだった。
したがって、ハサミ打ちだと、どちらのフラッシュなのか中リールを止めるまで
判らなくなる。これを「欠点」と見るか「ドキドキ継続」と見るかは打ち手次第。
(c)スネーク
(フラッシュ最終継続時⇒リプレイorボーナスorハズレ)
左右リールは「下⇒上」、中リールのみ「上⇒下」に光が移動する。フラッシュが
最終継続すると、左下段から上昇した光が中リールで反転して降下、さらに右で
再上昇して「S字」の挙動を見せる。文字通り、スネーク(蛇)の動きであった。
フラッシュ最終継続でリプレイorボーナスorハズレだが、単なるハズレでも頻発。
(d)ウェーブ
(フラッシュ最終継続時⇒ボーナスorハズレ)
スネーク同様、左右リールは下⇒上に光が走るが、スネークが一方通行的に
上昇する光り方なのに対して、ウェーブは一度上昇した光が下に戻りながら
消灯する、「往復動作」を見せる。中リールも光は上昇(スネークとは真逆)、
やはり上下往復の挙動を示した。フラッシュ最終継続時は、上に示した数字の
順番で点滅を続けるが、点滅間隔や速度が絶妙で、全対角ラインで左右両端を
光が行ったり来たりした。寄せては返す波の動きは、「ウェーブ」そのもの。
最終継続時はハズレorボーナス。但し、BR未成立時に選択される割合は低く、
ウェーブが最終継続まで行けば、ボーナス期待度アップ。
(ウイニングフラッシュ)
上記ループフラッシュは各リール停止時の演出だが、ウイニングフラッシュは
全リール停止後(第3停止でボタンを離した時)に発生するラストフラッシュ。
やはり対応役が存在。「狼煙」(のろし)はハズレ時にも出るが、他は対応役
ハズレでボーナス。但し、チェリーのように取りこぼし易い小役に対応する
フラッシュは、ガセである事も多い。
以下、各フラッシュについて、簡単に図解。
(a)燕(つばめ)返し
(チェリー/スイカorボーナス)
リールセンターを左⇒右に光がサッと走る
(チェリーはこぼし易いので、ガセフラも多い)
(b)狼煙(のろし)
(ハズレorチェリー/スイカorボーナス)
左・中・右の全リールで、下⇒上に光が素早く上昇
(c)三雷閃(さんらいせん)
(ベルorボーナス)
光がリール内で三か所、大きな円を描くように時計回りに動く
(d)大車輪
(ベルorリプレイorボーナス)
リール窓全体を、無数の星がきらめくようにキラキラと光る
(e)疾風
(ボーナス確定)
リールが「ビカビカッ」とV字フラッシュすると、ボーナス確定。
告知ランプ非点灯時に疾風が出たら、ほぼ確実にフラッシュ後は
告知ランプ点灯となる。「ほぼ」としたのは、内部テーブルで
「ランプ非点灯」を選択する可能性も僅かにあったから。疾風
イコール告知ランプ点灯確定…とはならない訳だ。
(スペシャルテンパイ音)
ボーナス成立プレイ限定演出。成立Pの3/4で、ボーナス図柄が
テンパイした瞬間、通常のテンパイ音とは異なる「スペシャル
テンパイ音」が発生する。全部で6種類あって、何れも過去の
ユニバ系人気機種の効果音となっていた。ただ、予告音変化が
絡むと聞こえ辛いのが玉に傷で、「あれ、今のテンパイ音って、
SPっぽかったよな?」程度の認識しかできない事も多かった。
SPテンパイ音の内訳は、以下の通り。
・センチュリー21のボーナステンパイ音(ブッタカ)
・フリッパー3のイルカ揃い音(キュイキュイ)
・オリエンタル2のボーナステンパイ音
・クランキーコンドルのボーナステンパイ音
・タコスロのスタート音
・サンダーVのレバーオン時予告音
(告知ランプ)
BR成立プレイ又は成立後に内部テーブルで「告知点灯あり」が選択されると、
最終リール停止後に派手なファンファーレが鳴り、リール右の青い「WIN」
ランプが点灯してボーナス確定。告知ランプは、ウイニングフラッシュの
「疾風」やレバオン初代コンチ音経由で点灯することが多いが、その他の
ウイニングフラッシュ発生後に点灯したり、ウイニングフラッシュ無しで
いきなり点く場合もある。
(リーチ目について)
上記の如く、演出が充実していた本機。ただ、レバオン通常音だと演出が起きない
特性もあって、演出発展や告知ランプ点灯よりも前に、リーチ目降臨でボーナスを
察知する機会が少なくなかった。
本来、本機は「順押し・枠内チェリー狙い」が効率的な打ち方とされた。だが、
現役当時、とあるリーチ目にすっかり魅了されてしまって、その目を出そうと
同じ箇所ばかりをハサミ打ちで狙っていた。それが、以下のリーチ目である。
左「鷲・ベル・スイカ」⇒右「チェリー・リプレイ・チェリー」(二確)
この「二リール確定目」が妙に己のツボにハマり、できるだけ多く拝もうと、
「上段鷲(枠上チェリー)狙い」に拘ったのだ。ただ、鷲を左上段に押せば
チェリーを枠内に引き込んでくれるが、鷲を「枠上」に押すと、チェリーを
100%取りこぼす(枠2コマ上にあるチェリーが、2コマスベッて来ない)。
一応、その救済処理として、チェリーを引き込めない時には同一フラグの
「スイカ」を揃えようとするが、先述の通り、成立したスイカの約89%は、
強制的に取りこぼしてしまう。よって、こぼしの多発するスイカは捨てて、
枠内に狙えば必ず落ちるチェリーを毎回狙う手順が、当時推奨されていた。
だが、当時の私は、多少コイン持ちが悪くなったとしても、このハサミ目が
「ズドン」と降臨した瞬間の興奮を何よりも優先していたから、「上段鷲・
中段ベル、下段スイカ)」をビタ押しして、ハサミ打ちばかりやっていた。
故に、知っているリーチ目も、上段鷲付近からの派生形ばかり。機種情報と
してはいささか偏るが、自分なりに思い入れのあるリーチ目を厳選した。
~左「鷲・ベル・スイカ」狙い時の主なリーチ目~
まずは、ここをビタで狙う(己の目押し能力を信じるのみ)。左枠上には
チェリーがあるが、先述の通り、枠上に鷲を押してしまうと、チェリーが
2コマスベッてくれない為、チェリー成立時に100%取りこぼしてしまう。
後は、89パーの強制取りこぼし処理をかわして、スイカ揃いに期待となる。
(1)1コマ早く停止した時のリーチ目(ベル・スイカ・リプ)
上段ビタで押すべき鷲を枠上に押してしまった「ミス」の形だが、
枠上鷲からの香ばしいリーチ目も多数存在。以下は、その典型。
(鉄板の二確目)
(ベルの大V型)
(中段スイカのハサミテンパイハズレ)
(上の形で中・中段がボーナスなら、スイカこぼしは無い)
(上段ベルテン⇒右下段ボーナス)
(ベルは右下がりテンパイでもOK)
(2)左上段に鷲が停止したリーチ目(鷲・ベル・スイカ)
キッチリ上段ビタで鷲を押した場合の他、枠上に鷲を押しても1コマスベって
この形になる事が多い。目押しが正確か否かは、出目からは判らない。己の
能力を信じるのみだが、以下の形は目押し精度に関わらず確実に入っている。
(わが極上目(ハサミ二確)。チェリーを犠牲にしても拝みたかった)
(スイカハズレで入りだが、左の目押しが正確なら二確※)
※左上段ビタで鷲を押せていれば、チェリー/スイカ成立時は
チェリーが左枠内に止まるので、この形からのスイカは無い。
(スイカ&ベルのハサミWテンパイハズレ)
(本機はボーナス一直線もガセるが、これは入り(註:鷲揃いはビッグ))
(ガセの多い右下がり一直線も、中上段スイカ付きで鉄板)
(左上段鷲⇒ボーナスの逆L字型も強い。但し、右の青7が
チェリー付きだと、「チェリーこぼし」の可能性もある。)
(スイカの並び方が大事。「下・上・上」で入り)
(左上段鷲からスイカ「下・上・下」の大山型もOK)
(上の派生形。右下段がスイカではなくボーナスでもよい)
(中リール上段スイカは強い。ボーナスの小V字型も入り)
(ほぼ鉄板だが、中リールの赤7がチェリー付だとNG)
上段鷲の目押しの正確性が如実に出るのが、何といってもこの形だ。鷲の
上段テンパイはボーナスorチェリーこぼし目。左の目押しの精度が低いと、
ガセも多発する。
(3)左枠内にチェリーが停止したリーチ目
左チェリー付きのリーチ目は、何れもボーナス成立後の目。
この形が出る前にBR成立を察知しないと、大鷲打ちとして
少々恥ずかしい。といっても、私自身も結構出していたが…。
(左チェリー付き鷲の中段ハサミ目⇒二確)
(上の派生形。右中段がボーナスではなくスイカでもOK)
(通常時、BR未成立で複合役の可能性ゼロ⇒揃えばリーチ目)
(左チェリー付き中段スイカのハサミテンパイ⇒二確)
(上の派生形。右スイカの代わりに青7でもOK)
(4)左「ベル・リプレイ・スイカ」からのリーチ目
左上段鷲狙いで1~2コマ遅いと、チェリーを上or中段に押す事になる。本来は、
チェリーをこぼさないこの打ち方がベストだが、個人的な極上目の「左上段鷲⇒
右チェリチェ」のハサミ二確目の出現頻度が下がってしまう。それ故、あまり
出したくない形だったが、「左でチェリーをこぼしたくない」思いが強いと、
どうしても枠内チェリーを狙ってしまい、その結果、チェリーが枠下に逃げて
この形で止まる機会も増える。さらに、左上段鷲のビタ押しが正確なら、リプ
成立時は、必ずここまでスベってくる。それでも、左「ベリス」のリーチ目は
何気に奥が深く、アツい形が多かった。
(止まると一瞬ゾクッとした、中段「リリボ」)
(中段「リリベ」も降臨するとシビれた)
(右ゲチェナ(赤)の強さを示す、ハサミ二確)
(スイカ大山型)
(ハサミトリテンハズレ。大抵リプレイが揃うが…)
(スイカ逆L字型にボーナス図柄が絡んだ形)
(左下・中上⇒スイカ、右上⇒ボーナスで入り)
(青7ゲチェナも、中リール条件付きでリーチ目)
(5)左上段に赤7が大スベリして来た場合(赤7・ベル・リプ)
左上段に鷲をビタで止め続ける限り、赤7がこの位置まで大きくスベッて
くることはない(リール配列表参照)。一方、鷲を左中段や下段に押すと、
チェリーが枠下に逃げて「ベル・リプ・スイカ」が止まるのが普通である。
その「ベリス」からさらにスベッて、赤7を上段に引き込んできた場合は、
その時点でボーナス確定となる。スベリ条件付きの一確目だ。
(リプレイハズシ)
さて、本機最大の見せ場が、ビッグ中の小役狙いとリプレイハズシである。
ビッグ中のみ有効の特殊12枚役(「鷲・赤7・赤7」「鷲・青7・青7」)は
適当押しだとこぼしまくるので、キッチリ目押しする必要がある。しかも、
この特殊12枚は、チェリーとの「複合役」で取る事が出来た。ビッグ中の
チェリーは3枚なので(通常時は1枚役)、成功すれば複合で15枚役となる。
ただ、制御で4コマスベらない箇所も多い為、2コマ目押しで狙う方が確実。
各リールの制御をトータルすると、赤7より青7の方が引き込み易い特徴も
存在。そして、これまた重要なリプレイハズシは2コマ余裕があり、さほど
難易度は高くなかった。さらに、ビッグ中の特殊12枚とハズレの確率には
「設定差」が存在した為、試行回数を重ねる事で設定推測も可能となって
いた。それでは、ビッグ中の手順を紹介していく。
(1)1、2回目の小役ゲーム
順押し消化。左リールの狙う箇所は、レバーオン時のスタート音によって
変わってくる。
・レバオンで通常音
⇒ジャックインorハズレ。全リール適当打ちでOK。
ジャックインなら、そのまま揃う。
ハズレ出現率で設定推測可能の為、ハズレ回数のカウントは重要。
・レバオンでSP音(フィリフィリ)
⇒複合役orベル。左の上段or中段に何れかの鷲を狙う。
複合役成立時は、チェリー付きの鷲が左枠内に止まる。
(リールは消灯、ループフラッシュも発生)
上記停止形なら、中・右リールに同色の7図柄を狙って複合15枚を取る。
常に2コマ以内で目押しすれば赤7でも青7でも問題ないが、引き込み率の
良さを勘案すると、青7を狙った方が安全。成功すれば複合15枚獲得だが、
失敗するとチェリー単独の払い出し(3枚/6枚)となって、大きなロス。
複合役の出現率で設定推測ができたので、成立回数のカウントは必須。
(ハズレにも設定差があり、同様にカウントする必要あり)
一方、左枠内にチェリー付き鷲が非停止なら、ベル確定(リール非消灯)。
ベルは、中・右適当打ちでも取りこぼさない。
(2)3回目の小役ゲーム
1、2回目同様、レバーオン時のスタート音で狙う位置を変える。
・SP音(フィリフィリ)
順押しで左の上・中段に鷲狙い⇒チェリー付き鷲停止なら、中&右に青7狙い。
・通常音
ジャックインかハズレなので、逆押し・適当打ち(中⇒右も可)。
ジャックイン成立時はリプレイが「左下がり」か「中段受け」に
テンパイするので、左は赤7をテンパイライン又は1コマ上に狙う
(2コマ余裕)。ハズシ成功時は、ウイニングフラッシュの疾風
(Vフラッシュ)で祝福。
⇒⇒⇒
(リプ下段受けなら、左の中段か下段に赤7狙い)
⇒⇒⇒
(リプ中段受けなら、左の上段か中段に赤7狙い)
※※残り8ゲームから、順押しに切り替える。打法は1、2回目と同じ。
(⇒ビッグ中のジャックイン確率:約1/3.4)
上記手順で平均約450枚ものコインを獲得可能。ヒキ次第で500枚オーバーも
可能。但し、複合役とハズレは設定差があるので、平均獲得枚数も設定により
差がついた。
なお、店内BGMや店員マイクパフォーマンスがうるさかったり、台自体の
音量が小さかったりすると、スタート音を聞き分けづらいケースもあった。
また、時にはスタート音を思わず聞き逃してしまったりした。その対処法が、
スタート音不問の「中押し手順」だ。これなら、音が判別不能でも、全ての
成立役に対応可能。但し、通常の手順よりも、慎重に目押しせざるを得ない。
★リプレイハズシ(スタート音不問、中押し手順)
(1)1、2回目の小役ゲーム
毎ゲーム、左の上段or中段に鷲を狙う。チェリー付き鷲が止まれば複合役。
止まらなければ、ベルかジャックインかハズレ。チェリー付き鷲が止まった
場合のみ、中、右リールに同色の7を狙って複合15枚を取る(手順は既述)。
それ以外は、中・右適当押しでOK。ベルもジャックインも取りこぼさない。
(複合役とハズレのカウントを忘れずに行う)
(2)3回目の小役ゲーム
毎ゲーム、中リールの枠内に「青7」を狙う。別に赤7でも構わないが、
青7の方がトータルの引き込み率が良い。また、青7をキッチリ枠内に
押さなくても、中リールの青7なら4コマスベッて引き込んでくれる。
複合役成立時は中リール枠内に青7停止(リール消灯、フラッシュ発生)。
停止位置に応じて、右リールも青7を狙って同色テンパイさせる。なお、
中リール枠内に青7が止まっても、リールが消灯しなければベル確定。
青7テンパイ後、左リールには鷲を狙うが、「チェリーが枠内に止まる形」で
揃わないと複合15枚役にはならないので、左に2つある鷲(片方はチェリーが
鷲の上、もう片方は鷲の下にある)を、慎重に狙い分ける。逆の鷲を狙うと、
チェリー無しの単独12枚になってしまって、3枚の損。
(上段受けなら、「下にチェリー」の付いた鷲を狙う)
(中段受けなら、どちらの鷲でもOK)
(下段受けなら、「上にチェリー」の付いた鷲を狙う)
一方、中リール枠内に青7非停止で、ベルかジャックインかハズレ。
(中リールに青7が止まっても、リール非消灯ならベルが確定する)
先に右リールを適当打ち。ベルテンパイなら左も適当打ちでOK。
配列上、下段受けのベルは左で取りこぼす箇所があったが、ベル
成立時に変則押しすると、下段受けにならない制御もあり(上段
又は中段受けになる)、心配不要。
(ベル中段テンパイもベル上段受けテンパイも、右は適当押しでこぼし無し)
一方、リプレイが下段受けか中段受けなら、ジャックインなのでハズす。
ハズシ手順は、スタート音で打ち分ける場合と全く同じ。左のリプレイ
テンパイライン又はその1コマ上に、赤7を狙えば良い(2コマの余裕)。
中⇒右と押して、上記以外の停止形ならハズレ確定。左は適当打ちでOK。
無論、ハズレ回数は設定看破に必須となるので、必ずカウントしておく。
残り8ゲームから、順押しに変える。
★★上述の通り、ビッグ中の特殊12枚役(チェリー複合15枚)とハズレの
内部確率には設定差が存在。試行回数を増やせば、設定推測できる利点が
あった。フル攻略時は設定1でも機械割が100%を越えるので、等価店では
低設定を察知しても、好調な出方をしている限り、打ち続けたりもした。
(ビッグ中の特殊12枚確率)
設定1:1/3.4
設定2:1/3.3
設定3:1/3.3
設定4:1/3.2
設定5:1/3.0
設定6:1/2.8
(ビッグ中のハズレ確率)
設定1:1/8.2
設定2:1/8.4
設定3:1/8.8
設定4:1/9.2
設定5:1/10.9
設定6:1/16.1
※ベル確率は全設定共通で約1/3.4。高設定になるほど、
ベルよりも複合役の方が出易くなる。
(アルゼ「グランシエル」の項、了)