今回は完全に個人的な備忘録。記事も短いので、さらっと読み流して下さい。
1980年代半ば~後半にかけて、マクドナルドで何か商品を買うと、もれなく
「スクラッチカード」が付いてくる時期があった。「ホップステップ」という
クイズのキャンペーンで、カードには4択式(後に5択式)のクイズが上下段に
計2問書いてあり、正解だと思う選択肢の下の銀色部分をコインで削っていく。
で、見事に両方とも正解すると、削った部分に書かれた商品(フライドポテト、
コカ・コーラ、ハンバーガーetc)を貰える、というものだ。あの当時、かなり
大々的に行われたキャンペーンなので、今も記憶に残っている方は多いだろう。
運がいいと、高価なビッグマックが当ったりした。
カードに書かれた具体的な設問は、残念ながらハッキリと覚えていない。ただ、
脳裏にかすかに残るイメージだと、「超難問」というほどではなかったものの、
もっともらしい選択肢が用意してあったりして、微妙に難しかった印象がある。
因みに、ネット文献や映像資料などを探ると、カードには以下のような問題が
書かれていたことが判る。
→当時の正解は「大阪」※1988年以降は「香川」
・「弘治」は何時代の年号か(選択肢不明)
→正解は「戦国時代」
・映画「俺たちに明日はない」のコンビは、ボニーと誰?
A:スマート B:クライド C:マーチン キーボー
→正解はB
・菊池寛が初代総裁を務めた連盟は何でしょう。(選択肢不明)
→正解は「日本麻雀連盟」
・ギリシア語で「行く」の意味を持つ、原子の「イオン」を発見した科学者は?
A:ハイトラー B:キュリー夫妻 C:マクラミン
D:ファラデー E:フィッシャー →正解はD
まぁ、現在はネットが発達して情報検索など思いのままだから、こんなクイズの
キャンペーンなど、成立しないといってよい。ただ、当時はこの程度の設問でも、
正解を知りたければ、図書館に駆け込んで資料を漁ったりする必要があったので、
大手ハンバーガーチェーンのイベントとして、それなりに成り立った。今思えば、
情報収集には極めて不便な時代だったが、それ故に、こういった楽しみもあった。
何でもすぐに正解を探せる現代と、暗中模索が当たり前だった80年代。果たして
どちらが良かったのだろう。
当時を思い返すと、わざわざ正解を調べるのが面倒臭くて、いつも適当に選択肢を
削っては、ハズしまくっていた記憶も。まぁ、ハズレカードを捨てずに取っておき、
別のカードに同じ問題が書かれていたらラッキー、みたいなことはあった訳だが…。
マメな人は、毎回図書館に直行して、常に正解出来たハズ。ただ、自分の周りには、
そういう律儀な性分の人間が、あまりいなかったな…。
(マクドナルドの「ホップステップ」の項、了)