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スピード(山佐、4号機)

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1998年(平成10年)に山佐から登場した
4号機「スピード」(A-400)



(ボーナス確率)




(払い出し表)


※左・中リールには「7とBAR」の兼用図柄が存在。赤7に小さなBARを
あしらったデザインは、一見すると赤7図柄そのものに見えた。その為、
リーチ目かと思うような一直線の並びがバケだったりして、慣れないと
意表を突かれる事も。



(概要)

90年代の山佐4号機というと、名機「パルサー」の名前を受け継いだ
機種、そしてカエルやカメなど「生物」をキャラに据えた台が大半を
占めた。その定番ともいえる流れに「異変」が生じたのが、新筐体
(上パネル中央に非常ベル的な円形電飾を配置)の「タムタムA」が
登場した1997年辺りである。まぁ、タムタムは「南国小島の住人」、
つまり人間という「生物」が一応モチーフになっていたが、その後
登場した「ターボ1000」などは、従来の系譜と明らかに違っていた。


今回紹介する「スピード」も、先行機ターボ1000に負けず劣らずの
「個性派」4号機として、当時注目を集めた。新筐体の時期の山佐を
「迷走」などと揶揄する向きもあるが、むしろ、新境地の「開拓」や
斬新なゲーム性への「挑戦」など、肯定的に捉えるべきではないか。
本機の後に登場した「ピカ吾郎」(LEDランプでBR成立を告知)は、
その新筐体の代表格の一つといえよう。


(出会い)

本機と最初に出会ったのはJR南武線・武蔵新城駅南口「アクセス」。
この日は、1駅隣の武蔵溝ノ口駅に程近い「日拓」で勝負後、新たな
エリアを開拓しようと武蔵新城まで出向いて、駅周辺を探っていたら
たまたま本機を発見した(休日にはこんな「プチ遠征」を良く行った。
その延長が、地方への「旅打ち」だ)。同じ「アクセス」チェーンの
2号店の地下でゲッターマウスやクランキーコンテストを打った事や、
小さなアーケードの中にある「ムサシ」の2FでウィリーチャンプVを
触った事、北口にある「ひまわり」(ユニバのアンテナショップ)で
実戦経験のほとんど無かった「ダンクシュート2」を打てた事(1Fの
パチフロアがドル箱不要システムだったのも印象的)など、この日の
行動は今でも記憶に刺さる。


武蔵新城で本機を見た際は何の予備知識もない状態で、「例の山佐の
「非常ベル的新筐体」が置いてあるな…」位の意識しかなかった。だが、
新規エリアの開拓中、こんな初モノと遭遇した以上、打たない訳には
行かないと思って、適当な空き台に着席。リーチ目も制御もイマイチ
掴めないまま、ボーナスすら引けずに実戦終了となった。そういえば、
あの日はやたらとシマが混んでいて、ドル箱を多く積み上げる光景も
目立っていた。新台入替から間もない時期だったのかもしれない。


それから暫くして、仕事帰りによく立ち寄っていた赤坂「エスパス
日拓」でも本機を見つけて、実戦機会も増えていく。本機を打った
人ならお判りだろうが、一番のセールスポイントは「ビッグ確率が
全設定共通で1/240」という点であった。リプレイ図柄に「240」
という数字があるのも、まさにその意味だ。設定1でビッグ確率が
1/300前後の台も少なくなかった当時、この良心的な値は大きな
魅力であった。低設定台でも、ワンチャンスでビッグ連チャンを
引き当てて、1000枚、2000枚…と出玉を伸ばせる。甘い誘惑に
釣られるように、赤坂エスパス(A館)で本機と頻繁に対峙した。


ただ、甘いビッグ確率のシワ寄せは、通常時のコイン持ちにハッキリ
現れていた。メイン小役のベルは6枚役(ビッグ中は10枚だが…)と
払い出しが少ない上、出現率イマイチ。投資ペースは早くなりがちで、
ゲーム数がさほどハマっていないのに、財布の中だけ速攻で減って行く
感じだった。まさに、「スピード」の名の通り、出る時も吸い込む時も
スピーディー、そんな波の荒さが、本機の大きな特性だったといえよう。


(リーチ目の妙)

一方、従来の山佐と一線を画するような独創的なリーチ目も、特筆すべき
点だった。中でも、左リール「3連ホイール」の存在は、本機を語る上で
決してハズす事のできないポイントであろう。



左に緑の3連ホイールが降臨した場合、ホイールが外れた時点で鉄板。但し、
中・右でこぼす箇所がある為、キッチリ目押しして外れる事が条件となる。
ただ、私は本機を打つ際、適当押し・ハサミ打ちを好んだ。3連ホイールが
左に来て、右中段にボーナス図柄が止まれば2確目だったから、ホイールの
こぼしを犠牲にしても、右適当打ちでハサミ2確目を拝みたいと思っていた。


また、左が3連ホイールの前後で止まった時も、それなりにアツかった。即ち、
1コマ上の「ベル・ホイール・ホイール」や1コマ下の「ホイール・ホイール・
リプレイ」の形だ。何れも小役ハズレでリーチ目。ベルやリプはハサミ打ちで
取りこぼす事はない為、ホイールさえ目押ししてハズれれば鉄板となる。但し、
適当押し・ハサミ打ちであっても、右のホイールが枠外に逃げて止まり、ベル
(リプ)もテンパイしないノーテン形などは、その時点で二確目となった。







私がハサミ打ちをアツいと思う理由は、他にも色々あった。

 

 

 
 
 



上掲のハサミ目が出た時点で、全て二確目となる。普段はなかなか停止
してくれないが、好調時はこのハサミ目がいとも簡単に降臨したりして、
やたら気分が高揚したものである。


それから、以下の形は小役ハズレ目である。



 

右リールに1つしかない赤7は、1コマ下がベルで、1コマ上がリプレイ。
つまり、ハサミ打ちで赤7と小役がダブルテンパイした形は、全て上記
小役ハズレ目の形になるのだ。この点も、私がハサミ打ちを好んだ理由。
(中リールで小役が外れた瞬間も気持ち良い)


  

 

 
中リール「チェリー・ホイール・チェリー」も、左右の停止形に
よっては激アツとなった。基本的には、左右でボーナス図柄が
止まっていればリーチ目。

その他、(a)左中段ボーナス→右中段にホイール停止のハズレ目、
(b)枠内にホイールが4個以上のハズレ目、(c)枠内チェリーが
4個出たハズレ目などがリーチ目になる。但し、(b)はホイールの
目押しが前提条件であり、後者は配列上、出現率そのものが低い。
また、かかる特徴的な目が目立つ半面、一直線を除く「山佐型」の
停止形(山型、V型、L字型など)がガセり易かったのも特徴である。



(リプレイハズシ)

ビッグ中は、メイン小役のベルの払い出しが6枚から10枚に
増えたので、それなりに獲得枚数の期待できる仕様であった。
その反面、ジャックイン確率が低かった為、ハズシなしでも
パンクの危険が常につきまとった。


1、2回目の小役ゲームは、順押し適当打ち。3回目からハズシ実行。
中押しで赤7とBARの塊を狙い、(1)中・中段にベルが止まったら
ベル確定なので、左に「赤7・ホイール・赤7」の塊を狙って、右は
適当押し。(2)中・中段にリプレイ停止ならジャックイン。右は
適当に押して、リプ上段受けなら左枠内にチェリー狙い、リプ中段
又は下段受けなら左下段にBAR狙いで、リプレイは外れる。あまり
引っ張るとパンクするので、残り14Gから順押し・適当打ちに戻す。
残り11Gから音楽がアップテンポに変化。残り6Gでさらに変化する。
ハズシ使用時は、平均約400枚の獲得枚数が見込めた(適当打ち比
プラス約25枚)。


(山佐「スピード」の項、了)


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