1998年(平成10年)にオリンピアから登場した4号機
「ビーキッズクラブF」(A-400)
(ボーナス確率)
(払い出し表)
ユニバ系を中心とする技術介入機が幅を利かせていた当時、
目押し力に一応の自信を持っていた私は、ご多分に漏れず
それらの台を積極的に追っていた訳だが、仕事が忙しくて
体も眼も疲れていると、「もう、ハズシもDDT(KKK)も一切
したくない。オヤジ打ち(フリー打ち)全開で遊びたい!」
と無性に感じたものだ。そんな時、リーチ目不要の「完全
告知台」などは、実に有難い存在だった(四谷駅のスロ屋
「エース」でネットの「サハラ」に入れ込んだ原因も、まさに
それだった)。
今回紹介する「ビーキッズクラブF」も、そんな完全告知機の
一つ。スタートレバーを叩いた時、ボーナスフラグを引いて
いれば、レバオンから間をおかずにリールが真っ赤に染まる
仕様であった。「蜂」がモチーフで、愛嬌あるメインキャラ
(正式名は知らない。当時、勝手に「ビーキッズ」と呼んで
いた。記事内でもそう呼ばせて頂く)にも存在感があった。
メーカーはこの斬新な告知機能について、「赤い衝撃」とか
「キープフラッシュ機能(一旦赤に変わるとボーナス図柄を
揃えるまで赤いまま)」などと呼んでいた。実際、この告知
システムはシンプルながらに味わい深く、打ち手のハートに
ズブリと「刺さる」インパクトがあって、打っていると昼間の
仕事の疲れなど吹飛んだ。「中毒性」さえあったといって良い。
当時の実戦店は、地下鉄・赤坂見附駅「エスパス日拓」など。
本機で「赤告知」の魅力を体感したのが契機となり、その後、
職場近くの有楽町「UNO」では、後継機「キャロルクラブ7」
にドップリハマる事になる。コチラはリール内が赤フラッシュ
すると共に、派手な「告知音」もセットになっていた(これを
メーカーは「スパークフラッシュ」と命名)。UNO2F片隅の
小さなシマで、身をかがめつつキャロルセブンと戯れた日々が
懐かしい…。
これは余談だが、キャロルクラブ7というと、かつてスロマガ
「旅打ち」ビデオにおいて、BOSS氏がしのけん氏に「これが
キャンディ?」と機種名を勘違いして質問したところ、即座に
しのけんが「キャロル」と冷静に指摘した場面が妙に印象深い
(大阪・梅田駅「E-FLAT」地下フロアにおいて)。
おっと、今回はビーキッズクラブFの話だったな…。
さて、当時のオリンピアといえば、コブラII、ファイナルバニー、
ナースファンタジーなど、ビッグ中にリール照明が赤く染まる
機種が多かった訳だが(それ故にリール視認性が悪く、ハズシも
難儀したが…)、本機はその赤フラッシュを告知システムに採用。
上記先行機と違って、ビッグ中にリールが赤く染まることは無い。
但し、通常時に小役が揃うと、一瞬だけ赤フラッシュが発生する。
今思えば、本機を打つのは疲れて「技術介入意欲のわかない時」と、
ほぼ相場が決まっていた。通常時、延々と適当打ちだったのは勿論、
ビッグ中もハズシなどはほとんど行わず、順押し・適当打ちばかり。
まぁ、通常の小役狙いの効果は微々たるもので、赤フラッシュ発生
→ボーナス狙いで問題なかったが、ハズシについては反省点がある。
兄弟機で告知システム非搭載の「ビーキッズクラブ」よりも効果は
薄いものの、一応本機の場合もハズシ効果があったので(+20枚弱)、
面倒臭がらずハズシくらいやっておくべきだった…と後悔している。
なお、今更ながらにハズシ手順を説明すると、以下の通り。
(1)1,2回目の小役ゲームは、順押しで左を適当→中、右は
ビッグ図柄の「ビーキッズ」狙い(中、右に12枚をこぼすNG
ポイントがある)。
(2)3回目から中押しに切り替えて、上段赤7狙い(赤7下に
12枚役のベル)。押し順は「中⇒右⇒左」。
(a)そのまま上段赤7停止(中段ベル、下段リプ)なら、右枠内に
ビーキッズ狙い。ベル単独テンパイ、ベルとリプレイのWテンパイ
何れの場合も、左枠内に「ベル付き赤7」を狙えば、ベルも取れるし
ハズシもできる。
(b)赤7中段停止(下段ベル)なら、右枠内ビーキッズ狙い。ベルが
テンパイしたら、左枠内に「ベル付き赤7」狙い。小役ノーテンなら、
左はチェリーを狙う(ほぼ揃わないので、適当でも可)。
(c)赤7下段停止(上段リプ)なら、右を適当打ち。リプレイが上段に
テンパイしたら、左上段に「チェリー付き赤7」を狙ってハズす。
(d)赤7枠下停止(上段ベル、中段リプ)なら、右枠内にビーキッズ
狙い。(a)と同様、ベル単独テンパイでも、ベルとリプのWテンパイ
でも、左枠内にベル付きの赤7狙う。12枚役、ハズシ双方に対応可能。
(3)残り10Gから、順押し手順に切り替える。
(設定判別)
※当時のスロマガ推奨手順を紹介
兄弟機ビーキッズクラブは5以上判別と6判別が出来たが、
本機は6判別のみ可能。手順は兄弟機の5以上判別と同じ。
(1)ビッグ後、クレジットを落としてコイン32枚投入
(2)1プレイ消化
(3)3枚手持ち
(4)13枚手持ち
(5)11枚手持ち
(6)以後は13枚→11枚の繰り返し
(7)ビッグ後82P以降、CR表示30の時が判別P
(8)判別Pで小役出現率が35%以上なら設定6
☆後継機…ビーキッズクラブ2000
(平成12年登場)
レバーオン時、筐体上部LEDで表示される「ビーキッズ予告」
(蜂の動きを模した多彩なドット演出)が特徴。BR成立後の
1/3でリールフラッシュ告知(コチラは赤ではなく青)が発生。
これは、新宿・東南口の「マルハン」地下でよく打った。夜に
設定発表が行われる事が多く、本機やガイキッズ、乾杯RDII
などで、自分の台に設定5や6の札が刺さった事が何度もある。
大都「バンバン」で、目押し力を鍛えたのもこの店。時代は
ややズレるが、沖スロ「NEW島唄30」の実戦機会も多かった。
若い茶髪のホスト達と肩を並べて、和気あいあいとした空気で
レバーを叩いた(懐)。見た目はチャラいが、意外と人間性は
良かったりして、「人は見た目で判断すべきではないな…」と
痛感したものである。
(オリンピア「ビーキッズクラブF」の項、了)
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ビーキッズクラブF(オリンピア、4号機)
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