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Channel: まにあっく懐パチ・懐スロ
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トリプルエース(ニューギン・3回権利物)

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1992年(平成4年)1月にニューギンから登場した、新要件・3回権利物「トリプルエース」



★3ケタドットデジタル

★賞球…7&9&15

★大当り確率…1/320(高確率中は1/32にアップ)

★図柄…左デジタル=「7、¥、?、3、$」  中・右デジタル=「7、¥、ロ、?、〇、3、X、$」

★大当りパターン…777、¥¥¥、???、333、$$$の計5通り

★出玉…約6000発(釘次第で変動アリ)



1991年(平成3年)の新要件時代に入り、それまで黙認されていた一発台の撤去が本格化すると、大量獲得が可能な「ポスト一発台」として、(新要件)権利物のリリースが相次いだ。
(アメリカンドリームやフルーツパンチ、アニバーサリーなどの「一般電役」も重宝されたが。)

これは、内規変更で、いわゆる権利物の「確率変動」が認められた事によるが、大半のメーカーは、変動を「プラス1回」と解釈した為、当初は「2回権利」タイプしか市場に出回らなかった。したがって、出玉的にも「4000発~4500発」が妥当な線となっていた。

ただ、内規を読むと、「プラス2回の変動を禁止」するという、積極的な記載はなかった。これを「都合よく」解釈した平和は、91年6月に「エポック」という新要件初の3回権利物を登場させる。2回権利が当然とされる中、まさに「コロンブスの卵」といった感じで、他社を驚かせた。

当然、他社も「3回権利」で対抗したいと考えたが、当局としては、ギャンブル性の高い一発台を排除した手前、一撃6000発という荒波の権利物が、多く出回るのを好まなかった。そこで、とりあえず「各社1機種」に限って、3回権利物のリリースを認める事とした。

これを受けて、大同「エトワールDI」(91年12月)、京楽「ラッキーベア」(同)、三共「エトワールI」(92年1月)、藤商事「スキップボール」(同)、西陣「ガンショット」(92年2月)、奥村「スーパースター」(同)、豊丸「ダウンタウン」(同)など、各社こぞって3回権利タイプを送り出した。やがて、「1社1機種のみ」の規制も解除となり、出玉感のある3回権利モノは、さらに存在感を増した。


本機は、そうした3回権利の草創期(92年1月)に登場。「ニューギン初の3回権利物」である。

後の「カーニバル」(92年8月)→「カルメン」(93年5月)→「トリオ」※(93年11月)→「キューティーバニー」(94年2月)といった「ニューギン3回権利物旋風」に先鞭をつけた、記念碑的な台といえる。

※「トリオ」は変則3回権利物(3・7揃いで3回権利、1・5・9揃いで2回、その他は1回)


新要件のニューギン権利物といえば、第1弾が「ダブルエース」(2回権利、1991年)。7セグデジタル(一発台「タイムトラベル」の流用)と回転盤の、2段階振り分けを採用。デジタル確率は1/80と甘めだが、その分、回転体で弾かれるケースも多かった。続く第2弾が「ミルキーエース」(2回権利、1991年)。1/20のデジタルに加えて、内外2つの回転体振り分けがあったが、止め打ちで回転体の当り穴を狙う「技」があった。そして、ニューギン権利物第3弾は「ツインズ」(2回権利、1991年)。コチラも一応2クッションだが、実際は3ケタドットが揃えば、ほぼ確実に権利発生となった。


そして、その「ツインズ」の3回権利版として登場したのが本機だ。「3ケタドット」と「お飾り役物」という二段構えの構造は、ツインズと同じ。但し、名称的には、ダブルエース→ミルキーエースと続く「エース」の名を、こちらが継承している。

但し、メインデジタルの位置は、センター下部から盤面左へと移った。ちょうど、前年に人気を博した三洋の2回権利物「スーパースリー」とよく似た配置で、スーパースリー好きだった私は、好印象を持った。

また、始動チャッカーの配置も、前3機種が全て「左右オトシ」だったのに対し、本機は左袖(デジタル真下)の1か所のみとなった。また、本機のチャッカーは「GO」と書かれた通過式(スルー)で、戻り玉はなかった。当然、投資もかさみがちだったが、スルー下の賞球口の調整が甘いと、玉持ちに貢献した。また、変則的な位置にチャッカーがある為、あまり回らない台でも、ストロークを弱めに変えた途端、ブン回ったりもした。


デジタルは、左が5種類(7、¥、?、3、$)で、これらの3つ揃いが大当りとなる。ツインズは「0~9」とオールマイティ図柄(タコ)だったので、図柄の数は大幅に減った(本機にオールマイティはない)。但し、中・右デジタルには、ハズレ図柄(ロ、〇、X)も配されている。

デジタル停止順は、「左→中→右」。左・中テンパイでリーチだが、本機にSPリーチの類はなく、右デジは1~3周程度でランダムに停止。デジタル確率は1/320。

★大当り抽選方式
2段階判定を採用(一次抽選…1/10、二次抽選…1/32)
一次抽選のタイミングは「始動チャッカー入賞の瞬間」だが、二次抽選は「左デジタルが高速回転からスローになる直前」に行われる。即ち、一次・二次の判定タイミングが異なる。なお、2、3回目の権利中は、1次抽選がフリーパスとなる為、1/32と高確率になる。


デジタルが揃うと、天下の電チューが約6秒開放。ここでは、ほぼ確実に電チュー下のヤクモノに1個貯留→V入賞となり、権利が発生する。この流れもツインズと一緒だ。まぁ、デジタルさえ揃えば、権利は約束されたようなものである。


権利発生後は右打ち。センター下段の「START」チャッカー入賞で、その上のアタッカーが9.9秒開放。但し、本機は回転体を使用しておらず、チャッカーに連続入賞すると、ラウンドロス(出玉減)が起こる。これを防ぐ為、単発打ちでチャッカーに入れると効果的とされた。

1回目の権利終了後は通常打ちに戻し、再びデジタルを揃える。2,3回目の権利中、デジタル確率は1/32と10倍アップしており、デジタルを揃え易い。3回権利で、出玉は約6000発(権利中のハマリ具合で変化)。

ただ、ヒキが弱いと、高確率中でも100回~150回程度はハマる事があった。因みに、当時の「攻略M」誌では、実戦スタッフが2回目権利時に「487回」もハマって(結局当らず、店員がVに手入れ)、続く3回目も150回ハマリ(またも店員が手入れでサポート)、都合「637回」の大ハマリを喰らった。
よほど頭に来たのか、同誌は「臨時掲載・怒りと悲しみのトリプルエース」という特別記事を載せた(1/32のデジタルを637回も外し続けた事に、「フザけるな!」「正規の基板がぶっ壊れた」「裏基板」と、盛んにボヤいていた)。




個人的な初打ちは、向ヶ丘遊園北口の「ニューギンザ」(「ダブルエース」もここが初打ち)。相性は良かったと思う。新装時から頻繁に追った為、甘釘台に座る機会も多く、好結果につながったのだろう。

当時のマイホだった新宿駅周辺でも、ある時期から立て続けに本機が入り、新装で打つ機会も多かった。等価の「日拓II」は、一発当てれば「24000円」の割に、デジタルの回りは良かった。うなぎの寝床のような地下ホール「747」は、すでに客が飛んでガラガラだったが、新装からしばらくは釘を締めず、個人的にオイシイ状況だった。他にも、東口・スタジオアルタ裏の「モナコ」、中央東口の「メトロ」など、本機で勝たせてもらった店は多い。そうそう、ちょうどスロの「アポロン」でも、歌舞伎町のNチェーンを舞台に、「ハイエナ全開」で結果を出していた頃だ。

因みに、新台時期、某・攻略誌が、本機の大当り確率を「1/360」と紹介していて、「幾ら大量出玉とはいえ、ずいぶんと辛い台だなぁ」と思っていた。しかし、実際打つと、そこまでキツイ印象はなく、その後、「1/360」は完全な誤りだと判った。


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