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Channel: まにあっく懐パチ・懐スロ
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CRチキチキドリームR(西陣、デジパチ)

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1995年(平成7年)に西陣から登場したCRデジパチ「CRチキチキドリームR」



(「鳥夢」=ドリームというダジャレ。)


「CR花満開」(1993年)「CR球界王EX」(1994年)と、人気CR機種を相次いで世に送り出した西陣が、平成7年に満を持して登場させたのが本機である。

私は当時、確率の甘い現金機を中心に打っていたが、確率が厳しめのCR機の中にも、リーチアクションなどのデキがよく、「妙にあとをひく」機種というのがあった。本機も、そんな魅力を感じた台の1つで、ちょいちょい追いかけていた。

リーチになると、卵から可愛い黄色のヒヨコが出てきて、左・中・右いずれかの穴(土管)に入る。どの穴に入るかでリーチアクションも異なり、いずれのリーチもコミカルで遊び心タップリだった。

この時期のCR機は、3段階の設定付きタイプが主流で、本機も設定1~設定3で大当り確率が異なる。最も甘い設定1は1/300を切る良心的な数値だが、通常営業では「設定3だらけ」と想定してボーダー等を考えた方が無難であった。


(スペック)

★賞球…5&10&15(ヘソ5個戻し、アタッカー15個戻し)

★大当り確率
 (通常時)…設定1=1/298   設定2=1/329      設定3=1/353
 (確変中)…設定1=1/99.6  設定2=1/82.25   設定3=1/88.25
 ※確変中は「設定2」が一番当り易い。逆に、最も確変中にハマり易いのが「設定1」。一応、確変時の当り方で設定を読む方法もあるが、確率の「ムラ」に騙される場合アリ。

★大当り図柄…「1~9、ニワトリ、ヒヨコ、コイン、気球、鍵、ハート」の各三つ揃い(15通り)
(確変図柄の「1、3、5、7」は緑色、その他の数字(通常図柄)は赤色で表示)

★出玉…約2300個(最大16R継続)

★確変機能搭載
・全15図柄中、「1、3、5、7」の4図柄で当ると、プラス2回の確変に突入
⇒突入率&継続率は4/15。1/3確変2回ループのフルスペックよりも爆発力は劣る。その分、初当り確率が良く(とはいっても設定3だと「1/353」だが)、また、ツボにハマった時の出玉の伸びもなかなかだった。

★現役時の実戦店…新宿・西口「アラジン」(現存)、新宿・中央東口「メトロ」(現存)など


(90年代の新宿「アラジン」)


90年代の新宿「メトロ」


★本機の主な特徴

・カラーブラウン管画面(6インチ)搭載(西陣デジパチ初の試み)。美麗な画面表示による、多彩なデジタルアクションが特徴。
※なお、新要件機で最初にカラーブラウン管(CRTモニター)を搭載したのは、三共の「フィーバーファイターI」(1994年登場)である。

・デジタル下の始動チャッカーがヘソ一つではなく、左右「Wチャッカー」(2連チャッカー)になっていた。
Wチャッカーを採用した新要件機は、本機以前にも存在したが(エキサイトビューティー、エキサイトバトル、フルーツマシン2Aなど、ニューギンの機種に多かった)、その大半は左右のセンサーが裏で一つに繋がっていた。
一方、本機はセンサーが左右で独立しており、当初は「右のチャッカーに入ると当りにくい」とか「左に入るとリーチが多く掛かる」など、まことしやかに噂された。だが実際は、左右どちらのチャッカーに入っても、大当りやリーチに偏りは生じなかった。
なお、釘次第では、天釘狙いや右打ちの方が回る事もあって、何気にストロークの選択も重要だった。


・飽きの来ないリーチアクション
「ニワトリの産んだ卵がデジタルを止める」という通常時のアクションに加えて、リーチの多彩さや面白さも大いに際立っていた。
デジタル停止順は左⇒右⇒中で、左右テンパイすると、金の卵からヒヨコがかえり、左・中・右いずれかの穴(土管)に飛びこむ。ヒヨコの動きには愛嬌があり、また、入った穴次第でリーチが異なるのも楽しかった。
なお、各穴ごとのリーチは以下の通り。

(左穴)…「宝探しリーチ」※(海中のヒヨコが、魚に体当りされつつ左右に動き、海底の宝箱を目指す)
(中穴)…「アミダリーチ」(アミダくじの要領でヒヨコが移動。アミダの先に宝箱(常に移動)があれば大当り)
(右穴)…「レースリーチ」(4匹のヒヨコによるレース。黄色のヒヨコが勝てば大当り)
※「マリンリーチ」と呼ばれる事もあった。

各リーチにはノーマルとスーパーがあり、ノーマルは期待薄だが(但し、当る事もある)、スーパーだと大当り期待度も大きく高まる。なお、各スーパーの特徴は以下の通り。

(宝探しSP)…亀が出てきて、海底の宝箱を動かす。
(アミダSP)…通常1つの宝箱が、2つに増える。
(レースSP)…黄色いヒヨコが、スケボーに乗って一気に加速。

※もちろん、これらのSPアクションでも外れる時は外れる。


(アミダリーチ。SP時は宝箱が2つに増えるので激アツだが…やはり、外れる時は外れる。)

アミダリーチで絶妙のタイミングで宝箱に届いてハズレたり、宝探しリーチで宝箱の目前で魚に体当りされて飛ばされたり、レースリーチでゴール直前で転倒したり、断トツのトップから最後にマクられたりと、悔しさ倍増のハズレパターンもあった。


・ワープルート搭載…天下ワープ入賞口に入った玉は、デジタル下のステージに乗った後、2つの始動チャッカーにアプローチする。よって、ワープに良く飛びこむ台ほど、デジタルの回りも良い。


・ラッキーナンバーランプ搭載(1~0の10種類)。無制限主流の現在と異なり、当時は店ごと・シマごとに「継続/交換」のルールがあり、「無制限」(無定量、ノーパンク)、「確変時のみ継続可」、「完全一回交換」、「メインデジタルが7で揃えば無制限」、「3・5・7でラッキーナンバー(LN)継続、2・4・6・8で交換(アンラッキーナンバー)」など、多くのバリエーションが存在した。ラッキーナンバーランプは、こうした店のルールに対応した機能で、大当りごとにLNランプの抽選があり、何れかの数字のサイドランプが点灯する。


・大当り中は、アタッカーに入賞した全ての玉が、アタッカー下部にいったん貯留される。アタッカー下部には透明な窓があり、貯留された玉の状態が、外から見えるようになっていた。貯留が「ドバッ」と解除された時の豪快さが気持ち良かった。


・リーチによって、大当り中のストーリーが変わる。
大当り中は3つの異なるストーリーがあるが、通常時はどのリーチで当ったかによって、選択するストーリーが決まる。宝探しリーチで当ると「海底冒険(宝探し)」、レースリーチで当ると「麻雀、競馬などのギャンブルを満喫」、アミダリーチで当ると「世界一周旅行」を選択する仕組み。


・確変中の止め打ちが有効
確変中は、小デジ確率が1/14(通常時)から10/14にアップ(10倍アップ)。それほど高確率ではなく、小デジハズレも多かったが、電チュー開放時間が5.5秒(or2カウント※)と長めで、空振りしにくい。その為、確変中は、止め打ちを駆使した「節玉打法」が有効。
天下の小デジ(7セグ)に「7」が出ると電チューが開くが、小デジの動き方に、止め打ちに有利な特徴があった。
小デジは、変動開始から約7秒の高速変動後、スローに切り替わってから一周で停止する。つまり、スローになった瞬間(判読可能になった瞬間)に見えた数字が、最終停止出目となる。よって、小デジの高速変動中は打ち出しを停止して、「7」からスローに切り替わった時のみ、約2秒後に玉を5~6発打ち出せばよい。
※タイミングが良ければ、一度の電チュー開放で3個入賞することもアリ。

・確変中は、確変図柄のみリーチアクションあり。
確変中、通常図柄がテンパイしてもリーチアクションは起こらず、大当りも「即止まり」のみとなる。一方、「1、3、5、7」の確変図柄がテンパイした場合、必ずリーチアクションが発生する。
通常図柄のリーチ省略については、「時間短縮に繋がるのでよい(肯定)」「その分、確変リーチがアツくなる(肯定)」「ゲーム性が単調になり、つまらない(否定)}など、意見は様々だった。




★余談…「CRチキチキドリームR」と、1990年代ドラマ「未成年」(TBS、1995年)の意外な関係



TBSドラマ「未成年」(1995年10月~12月放映)
・脚本:野島伸司
・出演:いしだ壱成(ヒロ)、香取慎吾(デク)、反町隆史(ゴロ)、河相我聞(優等生)、北原雅樹(インポ)、桜井幸子(モカ)、遠野凪子(カー子)、浜崎あゆみ(瞳) ほか
・主題歌:「TOP OF THE WORLD」「」(カーペンターズ) 「青春の輝き」(カーペンターズ) 
「イエスタデイ・ワンス・モア」(カーペンターズ) 
・5人の個性的な若者達を中心に、彼らの友情や苦悩、葛藤と対立、そして男女の恋愛などを、泥臭くも赤裸々に描いた90年代の人気ドラマ。若き日のSMAP・香取慎吾の出演作としても有名。「TBS・野島三部作」の1つ。

第2話「彼女のハートにダイビング」(放映日:1995年10月20日)
90年代の野島作品では、パチンコ屋での撮影場面をピンポイントで織り交ぜる事が多かった※。本作の第2話でも、非常に短いショットだが、パチ屋のシーンが登場する。

※詳しくはコチラ
90年代ドラマとパチンコに関する考察(記事リスト)
⇒「愛という名のもとに」「この世の果て」「家なき子」の各タイトルをクリック
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/02a149a8a5ce69d9ad45ec5ef656dcd9





咥えタバコ&グラサン姿でパチンコに興じるゴロ(反町)。あいにくヒキが弱く、「おい、全然出ねぇじゃねえか!」と店員に悪態をつくが、相手にされない。すると突然、向うのシマからカメラのフラッシュを焚かれる。驚いてフラッシュの方に目をやるゴロ。ちなみに、ゴロが打っていた台は「CRエーストレイン」(西陣、1995年)と思われる。


・CRエーストレイン…「汽車が吐く煙」を、花満開チックなデジタルに仕立てたCR機。確変突入率&継続率は1/2(次回まで継続、ループ有)



フラッシュを焚いた張本人は、一緒に来ていたデク(香取)だった。コチラは、調子良くドル箱を積んでいる。


デクの様子を見に来たゴロ。19年前のシマの雰囲気が懐かしい(デクの頭上には「継続中」の札も見える)。



ゴロはおもむろにデクの隣に座ると、デクが持っていたドル箱を自分の手元にサッと引き寄せて、何食わぬ顔で打ち始める。それを怒りもせずに、笑顔で許す人の好いデク。



実は、この時デクが打っていたのが、CRチキチキドリームRだった。



一瞬ではあるが、「レースリーチ」が掛かる様子も映る。残念ながら、大当りシーンは出て来ない。



なお、本シーンのロケ地となったホールは、全くクレジットされていないので不明だが、デクの足元に積まれたドル箱を見ると、「Minami」と思しき白いロゴが見える(気がする)。
本作は、「京王線」沿線(東府中、聖蹟桜ヶ丘など)がロケ地となる事が多かった為、恐らくは、聖蹟桜ヶ丘駅近くの「パチンコミナミ」(近頃、閉店した模様…)ではないかと思われる(詳細は継続調査中)。


(CRチキチキドリームRの項、了)


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