1999年(平成11年)末に登場した4号機「赤光の剣」(高砂電器)
(発表時期は99年12月、ホール導入開始は翌年1月)
(ボーナス確率)
※ノーマルの数値
(代表的なリーチ目)
左リール・3連青7 中リール・3連BAR
右リール・3連赤7 贅沢なオール3連
赤7右下がり(旗付き)の二確目…リプとWテンパイ
青7中段テンパイ=二確 こちらも青7の中段二確目
旗の右上がり二確目(赤7付き) ボーナス一直線(5ライン有効)
※中リール中段のボーナス図柄は強い。ズレ目(左・中で小役ノーテン)や、リールの大スベリもアツい。メーカー発表では、単チェリーも「高確率」とされた(ガセあり)。
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本機は、「あかみつのけん」ではなく、「シャッコウノツルギ」と読む。何となく、響きがカッコイイ。
妖しげな雰囲気の筐体、各リールともリーチ目の「3連図柄」、腰浮き必死のド派手なボーナス告知、そしてB〇ノ特有の香ばしい挙動…と、個人的に「刺さる」要素は多かった。
当ブログ的には「チョイ懐」の範疇だが、登場から15年以上の年月が経過した。
実戦時を思い返せば、それなりに感慨も深く、私にとっては間違いなく「懐スロ」の1つだ。
今回は、そんな赤光の剣と「初対面」を果たした、2000年当時の記憶を辿る。
(当時の実戦データに基づく)
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出会いは、15年前の2000年夏、川崎・溝の口某店。ここは今も健在だが、取り上げる機種が「アレ」なだけに、実名は伏せる。至近距離に、某マーケットがあった…とだけ言っておこう。
当時、溝の口は、別店舗(チェーン)の地下にあった沖スロ、とりわけ「シオサイ30」目当てで、ちょくちょく通っていた。
ただ、その日はあいにく不調で、シオサイでやられた後、近辺に点在する幾つかのホールを、未練がましく「ハシゴ」していた。
そんな中、たまに寄る某店に足を延ばすと、1F最奥部の壁付きシマに、本機が8台ほど並んでいた。シマは、かなりの活況で、空き台は皆無。
シマを見ると、箱を積む台と、現金投資中の客が半々。なるほど、設定にメリハリがついているな(←この段階では、まだ「ノーマル」だと思っている)。
さて、出方はどんなものかと、各台頭上のデータランプを見て回る。
この店のデータランプは、当日の両ボーナス回数と総回転数、過去3日のBR回数、そして直近10回のボーナス間隔(インディケーター1粒で100回転)が確認できるタイプ。
過去三日のビッグは、多い台で35、6回。当日のビッグも、10~20回台が多い。バケも結構付いている。ただ、ボーナス間隔を示す「ツブツブ」の挙動が、どうにも怪しい。
出ている台は、500~700ゲーム台のハマリ後に、1粒(100G以内)の連チャンが何発か続くパターン。単発もチョイチョイ挟んでいるが、やはり、ノーマルらしからぬ履歴に見える。
バカみたいな大連チャンではなく、3、4連程度がメイン。それでも、4000枚ほど持っている台は、全て一粒で来ている。10連クラスの大波も、稀にあるようだ。やはり、Bと見た方が自然。
一方のハマリ台は、見るからに「単発地獄」の様相で、ゲーム数は深くないものの、300単発、500単発、400単発、200単発…といった感じ。ノーマル設定1の「ドツボ」パターンにも見えるが、Bでハマる時の典型でもある。
この当時(2000年夏)、合法的連チャンを実現した「ストック機」は、まだ出ていない(同年末、ネット(NET)から初のストック機能(ST=ストックタイム)付き4号機「ブラックジャック777」が登場)。つまり、このテの履歴を見れば、それ即ち「B濃厚」と推測できたのだ(ノーマルヒキ強のケースもあったが)。
他のシマはどうかと思い、あらためて店内を見回る。定番のアルゼ系や山佐などに混じって、「ユニコーンSP」や「ゴシック」といった、「アレ」なシマを確認。で、その履歴を見ると、やっぱり「アレ」なのだ。この時点で、赤光の剣も「アレ」…と思わせるに充分であった。
赤光のシマに戻ると、依然として空き台は無し。サンドに千円札を突っ込む客の様子からは、必死に「何か」を追い求める感じも伝わる。無論、それは、めくるめく「連打」の嵐であろう。
と、ここで、ボーナス間隔のツブツブ履歴から、ある「特徴」に気付く。
どの台も、最大ハマリが「700ゲーム台」となっていて、1000オーバーの大ハマリがない。もちろん、単発も多いが、ひょとして、仮天井付き・ハマリ浅めの「良心的」タイプでは…。
それと、連チャンに繋がる初当りは、レギュラーが多い。これは、「ダイナマイトVer」の期待大。但し、ビッグからショボ連の履歴もある。
そうこうしているうちに、ようやく空き台が出た。連チャン後、単発を2,3個挟んだ状態。ボーナス後200ゲーム程度だが、ハマリがキツくなければ、とりあえず初当りまで追えそう。すかさず抑えることに。
実機の前に座ってみると、随分と個性的なデザインの台だ。下パネルには、デカデカと漢字で「赤光の剣」とある。その左には、RPGの「勇者の剣」チックな剣が…。
これが、本機の「主役」か。人物ではなく、剣を主役にするとは、高砂め、なかなかやるな。
ただ、店の照明が暗めで、下パネルのデザインが、ボンヤリしか見えないのが残念だ。
リール窓の上にも、「赤光の剣」と書かれている。なるほど、機種名を強調しているな。
また、リール窓右には、妙な「石盤」のメッセージがある。「弱き音が鳴りし時 2つ目の音色に変化あらば…3つ目の音色変わりし時 選択された衝撃あらば…心の弱き者は 戦うべからず」。
何やら演出の「ヒント」っぽいが、少々謎めいている。まぁ、打っていれば、そのうち判るハズ。「心の弱き者は、戦うべからず」が、妙に気になるな。
一方、上部パネル中央には、「一閃翔」、「雷激剣」、「赤光烈斬」と記された三色のランプ
(一閃翔=青、雷激剣=黄、赤光烈斬=赤)。ヒーロー物アニメの「必殺技」を思わせる、やけにお堅いネーミングだ。まぁ、ここが動けば、ボーナス確定だろう(←勘違い)。とりあえず、「三色ランプ」と呼ぶ事にする(実際は「三連殺ルーレット」)。
ともかくも、無事に台を確保して、打ち始める。良く見ると、図柄もけっこう特徴的だ。赤7には「剣」、青7には「盾」のデザインが施されている。
「7」と「剣」の組合せは、前に新宿「悟空2」で打った、瑞穂の「グロリアハーツ」(1998年)を思わせるが、アレは「青7と剣」の組合せだったな…。
黒い海苔みたいな図柄は「旗」。「赤光の剣」の機種名入りで、コチラはレギュラー。
小役は、鉄カブト、斧、宝石、チェリー。チープさの中にも、高砂独特の「味わい」がある。
そういえば、左に「青7」、中に「黒BAR」、右に「赤7」の「3連図柄」があるが、サッパリ枠内に止まらない。もしや、これが止まっただけでOKか?あ、台にリーチ目シールが貼ってあった。確かに、各リールの3連図柄は全てリーチ目扱い。他にも、赤7、青7の2リール確定型もある。なんだか面白そうだね。
しばらく回すと、普通のハズレ目から、上部の「三色ランプ」が、ルーレットの如くダダダダ…と、左から右に動き始める。やがて、センターの「雷撃剣」で停止。「オッ、これは」と思ったが、全く入っていなかった。そうか、ここが回るだけではダメなんだ…。
ストップ音は、低音・高音の二種類ある。たまに、スタート音も派手に変化する。これは「予告音」かな。石盤に書かれた「弱き音」や「音色の変化」は、これらの演出の事に違いない。普段と音が変わればチャンス…という感じか。
で、さらに回し続けると、600ゲームチョイで、再びハズレ目から、上部ルーレットがガガガガ…と作動。確か、全リール、ストップ音が高音に変化したような…。さっきと同じ真ん中の「雷撃剣」で停止したが、今度はそれに続いて、凄まじく派手な効果音が鳴り響き、ライトがビカビカと光って、耳をつんざくような高音を伴ってリール窓が「夕焼け色」に染まった。
いやぁ、ビックリした。さすが高砂、告知時のキレは天下一品だ。名古屋・太閤口T店で打った「電撃アラッタロウ」や、地元L店の人気台「007SP」、それに新宿・歌舞伎町のスターダストで遭遇した「ビッグアクション」の告知を体験した時にも驚いたが、なかなか、コイツも「殺人的」である。なるほど、ランプ停止から演出がさらに発展して、初めて「入り」となる訳だ。
石盤の「心の弱き者は、戦うべからず」の意味が、これで判った。心臓の弱い人だと、ちょっと危ないかもしれない。それと、Bなので「少々ハマっても、心が折れたらダメ」という意味もあるのかな…あ、メーカーとB〇ノは無関係か。
そのボーナスは結局ビッグだったが、連チャンはしなかった。まぁ、ダイナマイトVerなら、別に問題ない。
とにかく、「バケ」を引くことだ。そういえば、小役ゲームの落ちも、露骨なカットはなかったが、ちょっと悪かったぞ。配列上はハズせるが、やった分だけ減る感じ。回りを見てもハズしている客はいない。適当打ちで十分だろう。
ビッグのコインがノマれる間際に、待望の「レギュラー」を引く。もしコイツがダイナマイトVerで、しかもバケが「種アリ」なら、台が豹変するハズだ。
すると、運よく種アリで、クレジット内でビッグ4連を決める。バケから始まり、ビッグばかりが連チャンするタイプか…と思っていたら、次の速攻連はバケ、その次もバケ。なるほど、BR混合か。他の台の履歴でも、それほどビッグ偏向ではなかったな。それにしても、実にテンポよくボーナスが掛かってくれる。
告知も、ルーレット経由の夕焼けだけではなく、各リール停止時やボーナステンパイ時など、様々なタイミングで金属的(暴力的)サウンドを発するので、油断するとケツが浮く。
結局、このワンチャンスでBR混合9連、約2500枚を吐き出して連チャンは終了。その後、ビッグ1回分を呑ませてビッグが初当り、の展開が3回続いたが、全て単発で出玉は変わらず。よし、次の初当りが単発なら、潔くヤメよう。シオサイの負債も、回収できたしね。
すると、また200ゲーム前半で、上部ルーレット始動から、「ザザザザ」⇒「ピキーン」⇒「夕焼け」の心停止パターン(笑)。これが待望のレギュラー。
ここから、また3000枚くらい出たらいいな…と思っていたら、あえなく単発。まぁ、他台の履歴でも、単発レギュラーは結構あったので、さほどショックはない。ちょっと出玉は削られたが、100回して2000枚チョイを確保したところで、実戦を終了。
2Fの景品カウンターで特殊景品を貰うと、同フロアの階段付近にある窓口で勝ち金を受け取り(等価)、脱兎の如く店を出た。
まぁ、こんな感じで、赤光の剣との初対決は、ソコソコの勝利を納める事ができた。
(ゲーム展開は、当時の実戦データメモに基く)
この対戦以来、シオサイがダメなら、某店で赤光…という流れが増えたが、その後は重度の「単発病」に罹ってしまい、連チャンしてもショボい2,3連で、なかなか大連チャンに巡り合う事はなかった。おそらく、粘れば「大波」に出会えた筈だが、中ハマリで単発バケなどを立て続けに喰らうと、ハマリがさほど深くないとはいえ、腰が引けてしまったのだ。
やがて、同じ某店に入った「キングオブジャングル」の小役前兆Ver(初当りはキツめだが、連チャンはビッグ偏向、一撃の破壊力アリ。PAT突入は連チャン確定)がやたら面白くなって、赤光に座る機会は次第に減る。
結局、緒戦のソコソコ連による2000枚チョイが、赤光の「最高出玉」という、何とも絞まらない結果に終わった。但し、周りではバケからポンポンと連チャンさせて、引き戻しでまた連チャン、4000枚オーバーとか普通にやっていたので、自分がヒキ弱だった事は明らかだ。
因みに、溝の口某店以外だと、新宿・西口(ヨドバシ本店エリア)の「アイランド」(閉店)というスロ屋で、赤光と遭遇した。地下フロア、階段付近の左一列に並んでいたが、客がほとんどおらず、ガチで勝負するのは流石にためらわれた。
その時は、低投資で初当りこそ引いたが、連チャンせずに即ノマレ。後日、何度か再戦するも、2万でBR単発1回づつ引いて負け、3万弱使って単発4回負け(意外と突っ込んでいる)など、全く勝てなかった(相変わらず、シマはガラガラ…)。
結局、ここの赤光は「ノーマル」と判断したが、Bのヒキ弱だった可能性も、否定できない。
という訳で、今回は解析データや詳細スペックとは無縁の、単なる「体験談(実戦記)」になってしまった。とはいっても、B〇ノが蔓延した本機で、ノーマルの解析値を載せた所で、ほとんど需要はないと思うが…。
でもまぁ、ブログ開設当初は、こんな回顧記事ばかり書いていたから、「原点に戻った」感じもする。駄文、長文にも拘らず、最後まで読んで頂いた方、どうも有難うございます。それでは。
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赤光の剣(高砂、4号機)
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