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Channel: まにあっく懐パチ・懐スロ
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ブレイクショット(大一、デジパチ)

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(’90年代・マイナー機列伝)




1996年(平成8年)に大一から登場した現金機「ブレイクショット」




★ノーマルデジパチ(意図的な連チャン性無し)

★ビリヤードがモチーフ

★カラー液晶モニタ採用

★賞球…7&15

★大当り確率…1/215.5

★大当り図柄…0~9、王冠、BAR、$の各3つ揃い(計13通り)
⇒下段デジタルのみ、ブランク図柄アリ(4種のトランプマークと星)

★最高16ラウンド継続

★出玉…約2300個

★デジタルの回転時間短縮機能
⇒保3、保4点灯時、通常時よりも2秒以上、回転時間が短縮
(回る台ほど、時間効率アップ)





同時期リリースの兄弟機、「ブレイクチャンス2」(3回権利)や「CRブレイクチャンスV」(CR権利物)と
比べると、本機は、設置も人気も今一つだった。私自身、新大久保の「パイナップル」というパチ屋で
遭遇したのみ。なお、当時、池袋東口「イースタンパール」に設置があった、とする資料もある。


(在りし日の新大久保(明治通り沿い)「パイナップル」…その後、早稲田の「三光堂」跡に移転)




「ブレイクチャンス2」(1996年)…3回権利の現金機。
大当り確率1/359、出玉約6000個。大当り図柄14種類。


「CRブレイクチャンスV」…1/2確変ループのCR権利物。
大当り確率1/239、1/263、1/283(設定1~3の順)、出玉2300個。
大当り図柄12種類。奇数(1、3、5、7、9)かBARで確変。




本機は、「ビリヤード」を題材にした台で、デジタルも、ビリヤードの「球」を模したもの。

但し、他の兄弟機と比べると、デジタルの作りが異なる。

兄弟機(2機種)は、球を模した丸デジタルが、左・中・右と、「横一列に3個」並んでいた。

一方の本機は、球が上から「1個⇒2個⇒3個」と、タテ三段重ね(ピラミッド状)になっていた。

これら6つの数字が全て揃えば、大当りとなる仕組み。



パッと見だと、揃いづらい「6ケタデジタル」の様相を呈するが、実際には、中段も下段も、
同じ数字がシンクロして「全回転」で動く為、3ケタデジタルと何ら変わらなかった。
それでも、一風変わったデジタルなので、それなりに外観上のインパクトがあった。


また、上記したデジタル構造の違いから、リーチアクションも、兄弟機とはかなり異なっていた。

(兄弟機の特徴である、「スポットライトリーチ」も「バウンド(ジャンプ)リーチ」も、本機には無い)


デジタル停止順は、「上⇒中⇒下」。上述の通り、中デジ(2個)と下デジ(3個)は、常に同数字が
揃って表示される。上⇒中が揃ってリーチになると、下デジは全回転状態でゆっくりスクロール。


リーチは、「ノーマル(スロー回転)」「コマ送り」「高速(スピードアップ)」の3パターンが存在。

基本的に、下デジの周回が1周+2コマ進むと、ノーマル⇒コマ送り⇒高速と、段階的に発展する。

この時、デジタルの背景色も、「青⇒黄⇒赤」と、リーチ発展に合わせて変化(通常、背景は緑)。

もちろん、リーチが伸びれば伸びるほど、大当り期待度もアップした。

(ノーマルは大抵ハズレだが、当る事もある)

とりわけ、最後の「高速リーチ」まで伸びると、大当りor前後1コマでしか止まらない為、アツさ倍増。

この時、下デジの3個のボールは、大当りの「半コマ」前後で一旦止まってから、前後どちらかに
ゆっくり動いて最終停止する。「丁か半か…」と、ジリジリ焦らす動きで楽しかった。


それから、たまに発生する中デジタルの「スベリ」も、かなりアツいアクションだった。
(中デジのスベリ自体は、兄弟機にも存在)

本機は、中デジがスベッて停止した場合、「必ずリーチが掛かる」仕様だ。

しかも、スベリ発生時は、ノーマルをすっ飛ばして、いきなり「コマ送り」からスタートする。

さらに、コマ送りでハズれる事は無く、1周+2コマ以上進んで、ほぼ確実に「高速」まで発展する。

つまり、スベリ発生の時点で、「大当りor前後1コマのハズレ濃厚」となった。

当時、こうしたスベリが、大当り信頼度と無関係な機種も多かった。だが本機は、中デジにスベリが
起これば、それだけで期待度もグンと上がった。

全体的にみれば、リーチの構成はシンプルな部類だった。しかし、それが却って、各リーチの
「持ち味」を引き出していたともいえる。



意図的な連チャン性を持たない、至ってノーマルなデジパチだったが、10箱も20箱も積むような
爆裂CR機で金をジャブジャブ使うより、こんな穏やかな台をマッタリ打つのが、パチンコ本来の
楽しみ方ではなかったか。

中には、ノーマル機でも釘をガチガチに締めてしまい、満足に遊ぶ事さえ出来ないようにした、
いわくつきのボッタ店もあったのだが…。まぁ、「ノーマル」とはいっても、クギと展開次第では、
爆裂機顔負けの大勝ちもあったから、店側の危惧も、全く判らない訳ではない。
(私も過去、大同「FルーセントDI」の自力大連チャンで、短時間で箱をバカ積みした事がある)

因みに、冒頭紹介した新大久保「パイナップル」は、私が足を運んだ当時でいうなら、どの台も、
割と「遊べるクギ」にしてくれていたと、フォローしておこう(現在は知らないが…)。



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