1993年(平成5年)に、テレビ東京系にてオンエアされた、2時間ワイド・パチンコ特番
「15兆円の大フィーバー!日本全国パチンコ大特集」において、当時営業中だった全国各地の
「名物的」パチンコ店やパチスロ店が、幾つも紹介された。
ここで出てくる各店舗は、当時の最先端を行く設備を有する、店舗の内装・外装その他に
一風変わった特徴がある、昭和さながらの営業形態を続けるなど、様々な理由で取り上げられた。
まぁ、今やごく当たり前の設備なども含むが、’93年当時のパチ屋としては大いに珍しかった訳で、
パチに概ね「寛容」だった90年代のメディアが、こうしたホールに注目しても何ら不思議はない。
だが、「23年前」の古い番組であるから、現在も営業を続ける店がある一方、既に閉店と
なってしまったホールも少なくない。まぁ、これも時代の流れだから、仕方あるまい。
そこで今回、「90年代パチンコシーン」を回顧する意味で、同番組で登場した名物ホールを、
幾つかピックアップしてみた。皆さんが馴染みとしていた店は、入っているだろうか?
(1)ピーボールイッセン(京都市伏見区毛利町)
⇒閉店
(C)テレビ東京
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・キノコ型の巨大オブジェを思わせる、幻想的なホールの外観。見た目はパチ屋と思えない。
・店の装飾のイメージは、ノーベル文学賞、ガルシア・マルケスの小説、「百年の孤独」に基いたもの。
・床や柱が透明になっていて、店を循環するパチンコ玉の流れがまる見え。
(玉の動きも、装飾の一部として利用)
(2)よろこびの街100万ドル・神科店(長野県上田市小里)
⇒現在も営業中
(C)テレビ東京
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・店舗は、木材を使用した日本風の建築。
・瓦ぶきの屋根も特徴。
・店内には「茶室」もある。
(3)よろこびの街100万ドル・小諸店(長野県小諸市三和)
⇒現在も営業中
(C)テレビ東京
・こちらも木造の店舗。
・ドーム風の建物。
(4)よろこびの街100万ドル・丸子店(長野県上田市腰越)
⇒現在も営業中
(C)テレビ東京
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・こちらも木造店舗。
・外観はファミレス風。
・店の柱が「天然の巨木」で、独特の味がある。
・店内に小さな日本庭園も。
(5)ZAZアミューズメントスクエア(愛知県愛知郡長久手町)
⇒現在、「ZENT長久手店」として営業
(C)テレビ東京
(C)テレビ東京
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・女性受けする綺麗な店舗。内装も個性的で、競合店との差別化を図っている。
・敷地内には、社長が蒐集したF1やスーパーカー(フェラーリ)を展示した、「ミニ博物館」※がある。
(2Fが展示スペース、1Fはレストラン)
※スーパーカー博物館は、既に閉館したとの事。
(6)パチスロGANGAN(ガンガン)(大阪市中央区道頓堀)
⇒閉店
(C)テレビ東京
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・従業員全員が若い女性。
・制服は真っ赤なボディコンスーツ。
・従業員9名は、約800人の応募者から選出。平均年齢21才。
・ミニスカートの赤は、パチスロへの「闘争心」をかきたてる為。
・店長には、19歳の女性を抜擢。
・「最初は抵抗ありましたが、もうだいぶ慣れました」(女性店長・談)
・ボディコン店員目当てに、カメラを持ってシマをウロつく勘違い客が、たまに現れるという。
・設置機種は不明だが、映像から「コンチネンタルII」「バニーXO」が確認できる。
(7)ジャック&ベティ(神奈川県大和市中央林間)
⇒現在も営業中
(C)テレビ東京
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・女性客を意識した店づくりが特徴。
・ホテルのフロントを思わせる、豪華な入口。
・高級ブティック風の景品カウンター。
・綺麗な化粧室に加えて、シャワー室まで完備。
・店内にはカフェもある。
(8)ピーアーク谷中店(東京都足立区谷中)
⇒閉店
(C)テレビ東京
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・環境に配慮した、「エコロジーパーク」が店のテーマ。
・入口には小型の水族館(潜水艦の窓を思わせる作り)。
・全館禁煙の為、女性も安心して遊技可能。
(9)ピーアーク溝の口店(神奈川県川崎市溝口)
⇒現在、「マックスパチンコ溝の口」として営業
(C)テレビ東京
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・ホテルのフロントを思わせる、豪華な景品カウンター。
・店内設置の356台のうち、1割が女性専用台。
・買い物帰りの主婦の為、冷蔵ロッカー(無料)も完備。
(10)アイゼン石橋店(大阪府池田市石橋、阪急石橋駅そば)
⇒現在も営業中
(C)テレビ東京
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・店舗内に花屋がある。
・各シマを「べごにあ」「かーねーしょん」「しくらめん」「ひまわり」など、花の名称で呼ぶ。
・2Fの喫茶店から、コーヒーレディの出前サービスあり。
・係員がシマを廻り、おしぼりサービス。
・余り玉一発から、景品交換可能(飴玉など)。
・夕刊の無料サービス。
(11)コア21・下通り店(熊本県熊本市中央区中通)
⇒現在も営業中
(C)テレビ東京
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・設置台数「1398台」は、日本最大規模(当時)。
・5フロアあるビルのうち、1F~3Fが店舗(店内は吹き抜けで、各階をエスカレーターで移動)。
・「たぬ吉くん2」(京楽)のモーニング(「V」を仕込んで、連チャン状態に)。
・監視カメラを完備(自動追尾)。集中管理室にはモニター多数。広い店内だが、防犯は万全。
・社員食堂完備。
・若い女性客が多い。店舗前は、デートの待ち合わせスポットとしても有名。
・支配人の目標は、「店を満杯にする事」
(12)ニュー三共(大阪市浪速区恵美須東)(新世界)
⇒閉店
(C)テレビ東京
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・手打ち台(奥村・オール10)が、空き台が無い程の大人気。
・上向きの電動ハンドル台(三共)も設置。但し、人気はイマイチ。
・カウンターには、手動の玉貸機。台間の玉貸機も旧型。
・カド台(123番台)は、常連のお婆さん(90歳)の専用台として、空けておくのが不文律。
(13)かもめ(東京都千代田区有楽町)
⇒閉店(店舗のあった「朝日街通り」は、再開発により消滅)
(C)テレビ東京
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・アレンジボールと雀球の専門店(全台が手打ち台)。
・昭和26年開業。
・二代目オーナーが、手打ちにこだわって、店を守り続ける。
・一番古い台は、20年前に製造されたもの。
・天井裏には、古い台から取り外された部品が山積み。修理の代替品がない為、
この天井スペースが、店の「生命線」となっていた。
(14)パチンコ太洋(長野県須坂市大字須坂上中町)
⇒閉店
(C)テレビ東京
(C)テレビ東京
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・昭和26年開業の老舗。須坂界隈で一番古く、一番小さいホール(設置台数130台)。
・昔からの常連客が、店を支える。
・乱視で調整が出来なくなった旦那さんに代わり、奥さんがクギ師となって9年。
・娘さんも「見習いクギ師」として、母をサポート(母と娘の「親子クギ師」の店)。
(15)ピーアーク南行徳(千葉県市川市相之川)
⇒閉店
(C)テレビ東京
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・「冒険」が店のテーマ。
・定時になると、船の「汽笛」が鳴る。
・両生類や爬虫類など、珍しい景品を置く店としても有名。
(アホロートル600個、グリーンイグアナ2500発など)
(16)ジャパンニューアルファ(神奈川県相模原市下九沢)
⇒現在も営業中
(C)テレビ東京
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・店のすぐ隣に、大きな「景品専用館」がある※。
・2500種類という、豊富な景品を用意(食、遊び、ファッション)。
・ブランド品は、海外直輸入モノ。
・人気ベスト5は、5位おもちゃ、4位冷凍食品、3位パジャマ、2位アクセサリー、1位CD。
・J-NETシステムを使って、貯玉や景品の配送も可能
※景品専用館は現存しない。現在、跡地はラーメン店になっている。
(17)パーラーロッキー(愛知県名古屋市西区大野木)
⇒閉店
・新装で、設置台の半数を入替。その外された台が、中古台販売業者の元へ…という
「中古台コーナー」の中で、ほんの一瞬登場した店。その為、ホール自体の情報は、全く出て来ない。
ただ、現存しないパチ屋なので、あえて、当時のネオン画像と店内画像を入れた。
註:90年代前半の古い番組なので、画像は極めて粗いが、どうかご了承の程を…。
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1990年代放映のパチンコ特番より(名物ホール紹介)
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