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100点取り損ね事件

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中学の頃、何とも悔しい形でテストの「100点満点」を
取り損ねた経験が、2回ほどある。


しかも、同じ学年の時、同じ教科で…。


1度目は、中1の1学期の期末試験。


科目は「地理」。担当は、銀縁眼鏡でいかにも神経質な雰囲気の
T先生。女性教師で、年齢は確か30代後半だったと記憶している。


この地理の期末試験を、私は万全の体勢で臨んだ。試験範囲を
チェックペンとチェックシートを駆使して完璧に暗記。教科書・
ノートにある事なら、何でも解答できる状態に仕上げた。その
甲斐あってか、試験の感触は大変に良好。特にひねった難問も
出なかった。自己採点では一問の誤答も見つからず、「100点
疑いなし」と自信満々で結果を待った。


だが、答案を返して貰うと、そこには「95点」と書かれていた。
あれ、どこか間違えたか…おかしいな。そう思って、誤答した
箇所を確認すると、たった1か所だけバツが付いている。よく
見ると、正解を「インドネシア」と記入すべき欄に、私はこう
書いていたのだった。


















何だ、ちゃんと正答してるじゃないか。T先生、うっかり採点ミスしたな。


すぐ彼女の元へ行って、「これ、正解なのに間違いになってるんですが」
とアピールした。すると、T先生は冷静な表情で、私にこう言ったのだ。









「これ、『フンドネシア』って書いてあるから、ダメよ。」


えっ?何だよ、それ!!(心の声)


確かに、私が解答欄に書いた「イ」の文字にはかなりクセがあって、
「フ」に見えなくもない。だが、この世に「フンドネシア」なんて
妙な地名が無い事など、誰でも知っている。私が、正解の「インド
ネシア」を書こうとしている事も、当然に伝わったハズだ。しかも、
「100点満点」のかかった大切な所で、たった1か所、そんな細かい
ミスに拘って誤答扱いするなど、あまりにも厳しいのではないか…。
血も涙もないのか、この人は、と腹が立って仕方なかった。


だが、こちらの主張は聞き入れて貰えず、採点は覆らなかった。
待望の100点満点も、「幻」に終わってしまった訳だ。これが、
30数年経っても忘れえぬ、「フンドネシア事件」の全容である。



また、同じ中一の頃、立て続けにこんな「事件」もあった。


次の2学期の中間試験。私は同じ地理で「88点」という結構な
高得点をゲット。だが、答案の返却から数日経って受け取った、
全教科の点数、クラス順位、学年順位などがまとめて書かれた
「成績シート」を見ると、あろう事か、地理の得点が「48点」
と表示されていた。返ってきた答案は、確かに88点でバッチリ
だったのに…おかしい、何かの間違いだ。


私はビックリして、すぐ職員室に駆け込み、T先生に抗議した。
「なんで、自分の点数が48点なんですか!?88点でしょう?」


すると、T先生も驚いた様子で私の成績シートに目を通すと、
手持ちの成績データと照らし合わせて、こう謝罪したのだ。
「あらホント、御免なさい。貴方の点数をコンピューターに
入れる際、入力ミスで間違った数字を入れてしまったみたい。」


何とも、ありえないようなミスである。しかし、既に全体順位が
出てしまった後なので、今更訂正して貰ってもどうしようもない。


今思えば、1学期に「フンドネシア」の件で楯突いたのを逆恨み
されて、T先生に嫌がらせをされたのかな、とも思わなくもない。
ただ、先生は「今回フイになった40点は、次の期末試験の点数に
そっくり上乗せしてあげるので、どうか勘弁してね」とも言った。


まぁ、次も普段通りに勉強して、期末で80点を取ってしまえば、
40点の上乗せがあるので、余裕で100点満点だ。20点くらいは
無駄になるから(120点にはならない)少々勿体ない気もしたが、
私はその申し出を承諾する事にした。


しかし、そういう時に限って、人というのは気が緩むものである。
「40点」ものアドバンテージが最初からある、という油断が祟り、
期末では地理の試験勉強に全く身が入らず、得意なハズの暗記も
見事にサボりまくって、完全に「準備不足」の状態で期末試験を
受けた。当然、点数も芳しくなく、「52点」というヒドい有様。
ボロボロな惨敗の答案が返ってきたのだった。


結局、入力ミスした40点が加算され、2学期末の地理の成績は
「92点」にアップして事なきを得たが、あの時、いつも通りに
頑張っていれば、普通に100点満点を取れたのに…と、今でも
大きな悔いが残る。





という訳で、今回は、パチ・スロと全く関係ない話に終始したが、
ふと思い出した、学生時分の他愛ない思い出を紹介させて頂いた。
それでは、また。

 

(「100点取り損ね事件」の項、了)


ミリオンシティEX(パイオニア、4号機)

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今回は、1994年(平成6年)にパイオニアから登場した
初期4号機、「ミリオンシティEX」について振り返る。

(認可時期は94年10月。但し、ホール導入開始は95年3月頃)


かの「シティボーイ目」(上・上・中や上・中・中などの変則的リーチ目)で
マニアなファンを唸らせた4-1号機「シティーボーイII」、兄弟機の4-2号機
「シティーボーイBL」に次ぐ、パイオニア4号機第3弾が本機である。筐体は、
2-2号機「ムサシ」以来使われていた旧型から、本機よりガラッと刷新された。


ゲーム性はオーソドックスなAタイプ。あまりビッグ偏向スペックでは
なかったものの、バケ確率や通常時のコイン持ちは良好な部類に属した。


ビッグ図柄は赤7と青7の2種類。青7は「黒の塊に3連の小さい青7」を
あしらったデザインで、一見するとバケ図柄にも見えた。かくいう私も、
初めて青7を揃えた瞬間、バケかと思いきやビッグが始まって戸惑った
経験がある。なお、バケは赤7or青7が同色テンパイして、右リールに
色違いの7が停止した形(赤・赤・青と青・青・赤の2通り)。


また、本機の面白い特徴を挙げれば、下皿の容量がかなり大きく、軽く
1500枚は入ってしまう程の余裕があった。ただ、これは自分にとって
「良し悪し」だった。好調時はドル箱にコインを移す手間が省けたが、
ハマリに捕まると、ギッシリ下皿に詰まった大量コインが、いきおい
「全ノマレ」になる危険も多分にあった。「これだけノマれたらヤメ」
と決めておけば何の心配もないが、私の場合、いったんハマり出すと、
ついアツくなってコインを入れる手が止まらなくなり、下皿に入った
分をとことん使い切ってしまう、悪い癖があった。それを防ぐ意味でも、
本機のような大きな下皿であれ、なるべくビッグ1回分以上のコインは
入れないようにするのが、自分なりの勝ち逃げのコツだった。まぁ、
よほどの好調で余裕があれば、下皿をギュウギュウのカチカチの
パンパンにして、コインをどれだけ詰められるか試したりしたが。


当時、本機を打ったホールは、百合ヶ丘「J-ONE」や、新宿西口
「フレスコ」など。高田馬場「国際センター」でも何度か打った。
J-ONEは、ダイバーズXXやセブンリーグ、スープラ(赤パネル)
などの山佐台がメインだったが(後に、ピンクパンサーも入った)、
本機も「守備範囲」にしていた。フレスコ新宿は、当時ワシントン
ホテルの1FとBFに新規開業したばかりの近代的ホール。女性層や
若者層を強く意識した、綺麗で洗練された店内設備が特徴だった。
本機では、高設定らしき好調台に幾度か座った記憶があるのだが、
当時の換金率は「8枚交換」であった。なお、このフレスコ新宿、
1996年に日テレで放映されたパチンコドラマ「グッドラック」
(松本明子主演)のロケ地にもなっている(メインロケ地である
「飛鳥球殿」のライバルホールとして登場。松本演ずる鈴子が
ライバル店の偵察に行き、奥村のCR権利物「CRサーカス3」を
打つ際、台間カードユニットに百円玉を入れようとして戸惑う
シーンも、この店で撮影された)。また、同時期テレビ東京で
大人気だったバラエティ番組「TVチャンピオン」(コチラも
松本明子がMCやコーナー進行担当)のパチンコ対決企画でも、
たびたび対戦会場になった。とかく、メディアへの露出が高い
店としても知られた((個人的には、相模大野の系列店にも、
チョイチョイ出向いた時期がある(時期はズレるが、ロデオの
大量獲得機「ガメラ」などを目当てに。ガメラの初ビッグは、
相模大野のフレスコだった(2パンだったが))。




(ボーナス確率)





(払い出し表)




(リーチ目)

基本的には、両ボーナス図柄とチェリーの「一直線型」「大V型」
「大山型」がリーチ目になるが、揃ったラインや組み合わせ次第で
NGとなるケースも。具体的には、「左・中・右」の順で以下の
(1)~(3)の形であればOKで、それ以外はガセる。法則的に、
先行機のシティーボーイIIよりも分かり易くなっていた。なお、
ボーナス成立中は赤7、青7を最大限引き込んでテンパイさせる
制御がある為、リーチ目以外に「スベリ」によるフラグ判別も
可能。


(1)上段or中段の一直線でリーチ目となる並び

 (a)赤7・赤7・チェリー
 (b)赤7・青7・チェリー
 (c)赤7・青7・赤7
 (d)赤7・青7・青7

※同時にチェリーが払い出された形はNG。
※チェリーの払い出しが無くても、下段or
右下がりor右上がりの一直線は無効。


(2)大V字or大山型でリーチ目となる並び

 (a)赤7・赤7・チェリー
 (b)赤7・青7・チェリー
 (c)赤7・青7・赤7
 (d)赤7・青7・青7
 (e)赤7・赤7・赤7
 (f)赤7・赤7・青7
 (g)青7・青7・赤7
 (h)青7・青7・チェリー

※同時にチェリーが払い出された形はNG。
※小V字、小山型はNG。但し、中リールの
配列上、大Vと小V(大山と小山)を同時に
作る場合もある。その場合、大V(大山)が
優先されるのでリーチ目となる。



(3)ボーナス成立後のリーチ目

 (a)3連チェリー(上段、中段、右下がり)
 (b)右下がり2連チェリー⇒右「プラム・ベル・リプレイ」

※下段、右上がりの3連チェリーはNG。


(4)チャンス目(期待できるがガセもある)

 (a)中リール上段に、赤7or青7(切れ目の青7を除く)停止

※左枠内にボーナス図柄が無いとアツい
※右リール上段にもボーナス図柄が止まれば期待度アップ
※中リールが「スベリ」を伴って止まれば期待度大幅アップ
※左⇒中で小役非テンパイ(ズレ目)なら期待度大幅アップ




(リプレイハズシ)

ビッグ中のメイン小役が10枚(ベル)なので、ハズシ効果は
かなり高い。手順は様々あるが、簡単なものを紹介すると…

(1)1、2回目の小役ゲームは、順押しで左枠内チェリー狙い。
中・右は適当打ちでOK。


(2)3回目の小役ゲームは、中⇒右(右⇒中)の順で適当打ち。
ベルがテンパイしたら、左に1つしかない青7をテンパイラインに
狙えば、ベルは取りこぼさない。一方、リプレイがテンパイしたら、

(a)上・中段受けならベル同様、左のテンパイラインに
青7を狙ってハズす(4コマ余裕があるので楽にハズれる)

(b)リプが下段受けになったら、左に青7の4コマ上にある
プラム(5コマ上のオレンジでも可)をテンパイラインに
狙ってハズす。上中段受けと違い、余裕は2コマしかない。
また、ボーナス図柄を基準にして狙うのが難しい位置の為、
目押し難度は高い。プラム直視が難しい場合、左に2つある
「上チェリー付き赤7」のうち、「青7が付いていない方の
赤7」を基準にする事で対処。この赤7を左の「枠2コマ上or
枠上」に狙えばリプレイは外せる。


(3)残り11ゲームから順押し・左チェリー狙いに戻す。



(通常時の小役狙い)

通常時のメイン小役はチェリーとベル。ベルは適当押しでも
こぼさないが、チェリーは適当だと取りこぼす。また、15枚
(プラムとオレンジ=同一フラグ)は、右リール適当押しだと
取りこぼす。但し、15枚役はさほど出現率が高くなく、また、
小役補正時はベルが揃い易くなる為、あえて15枚は狙わずとも
OK。メイン役で取りこぼし易いチェリーのみ狙えば、通常時の
コイン持ちアップ。



(兄弟機)



筐体カラーとボーナス確率、小役確率の異なる
「ミリオンシティRX」
(1994年11月認可。ホールデビューは95年夏。
本機よりもやや遅れて登場。)

⇒ビッグボーナス確率を本機より甘く、バケと
小役の確率を辛めに変更。ビッグ比率の上昇で、
連チャン性アップ。無論、コイン持ちは低下。






(パイオニア「ミリオンシティEX」の項、了)



※※記事中、記載ミス、勘違い、誤植などにお気付きの際は、
「非公開コメ」と明記の上、そっと指摘して下さると幸いです。


CRガオガオキッズ4

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1996年(平成8年)にサミーから登場したCRデジパチ
「CRガオガオキッズ4」


恐竜(の子供)がモチーフのCRデジパチ。スロでお馴染みのサミーが、
SANKYOと提携してドラム機をリリース。先行機「CRくだもの畑」や
後続の「CRタートルダッシュRX」など、この当時、サミーのドラム機
(無論、パチの話)に食指を動かされる機会は、意外と多かった。


主な実戦店は、新百合ヶ丘の「Z店」(現存)の2F。デジタルの回りは
正直イマイチな記憶もあるが、ヒキに助けられて収支は案外と良かった。
初打ち時にいきなり確変を引いたが、出玉が異様に少なくて焦ったっけ…
(確変は10R継続、出玉1500個)。



★ドラム機(5ライン)

★賞球:5&15

★大当り確率:1/376.8(通常時)、1/61.1(確変中)

★最高継続ラウンド、出玉:
単発=16R(2300個)、確変=10R(1500個)

★大当り図柄:「3」「7」「BAR」と恐竜5種の、計8図柄
⇒恐竜図柄は名前アリ(盤面にも表示)
「ガオ(GAO)」(ティラノサウルス、大恐竜)⇒上・中・下の
三段を使ったデカ図柄。必然的に、大当りパターンは1通りのみ。
私は当時、「ティラノ」と呼んでいた。
「アンモ(ANMO)」(アンモナイト)
「トップス(TOPS)」(トリケラトプス)⇒左ドラムに2つ配置
「ブロント(BLONT)」(ブロントザウルス)
「プテラ(PTERA)」(プテラノドン)⇒右ドラムに2つ配置


★3、7、BAR、ティラノ(ガオ)揃いで、+2回の確変突入
⇒「1/3で+2回」のスペックだが、確変時の出玉が1500個
(10R継続)しかない。黄門や源さんのようなフルスペック
と比べれば、出玉感は劣った。なお、連チャン数が同じでも、
途中で引いた単発の回数によって、最終出玉も変わってくる。




本機の目玉的な存在、ティラノ(サウルス)。
「ガオ(GAO…歌手ではない)、大恐竜」
とも呼ばれた。


※本機の確変突入率が「1/3」である理由
⇒図柄8種類で5ラインだが、ティラノの大当りパターンは
1通りのみ。また、トップス図柄は左に2つ、プテラは右に
2つあるので、これら単発当りのパターンが10通り増える。
一方、上段「BAR」と下段「3」は、必ず重複揃いとなる。
よって、大当りパターンは「ティラノ揃い(1通り)」+
「7図柄×5ライン+10通り=45通り」-「重複(1通り)」
となり、計45通り。

一方、確変は3、7、BAR、ティラノの4つ。ティラノ以外は
5ラインなので、3×5=15通り。だが先述の通り、一か所だけ
重複揃いの箇所がある為(上段BARと下段3)、実質は14通り。
残りのティラノ揃いは1通りのみなので、確変当りパターンは
15通りとなる。

よって、確変突入率(継続率)は15/45=1/3。



★確変平均連チャン数:4.75回


★リーチアクション

デジタル停止順は左⇒右⇒中。基本、左右テンパイでリーチ。
上下ラインで平行テンパイするダブルリーチが3パターン存在。
いずれも、一方が確変、一方が単発の並び。

本機のリーチは、「ノーマル」系と「恐竜」系の2つに大別。

ノーマル系は、「ノーマル」と「高速」の2種類が存在。
右停止時にドラムの「スベリ」が起これば、リーチ確定。
必ずノーマル又は高速となる。

一方の恐竜系は、一旦ティラノ図柄が揃って「ガオー!」と
雄叫びをあげた後、様々なパターンに発展。左⇒右⇒中の順で
止まる「恐竜ノーマル」や、種々の「全回転」系に発展した。

ノーマルの信頼度は極めて低い(ごく稀に当たるが)。一方、
高速やスベリ高速なら、そこそこ当ることもあった。しかし、
最も期待できたのは、やはり恐竜系リーチに発展した時。

なお、直近10回のリーチが全て「恐竜系以外」のリーチ、即ち
「ノーマル」か「高速」(右スベリのノーマル及び高速を含む)
だった場合は、それ以降の「恐竜ノーマル」リーチ選択率が
アップする(逆に、高速とスベリ高速の選択率は低下)。
よって、直近のリーチ状況次第で、恐竜ノーマル、高速、
高速スベリの信頼度も変わってくる。無論、選択率が低い
状態で掛かれば、リーチ信頼度はアップ。


(1)ノーマル
・左右テンパイ後、中ドラムが通常スクロール。ほぼハズレ。

(2)ノーマル(右スベリ)
・(1)と同じリーチだが、右ドラムはスベッてテンパイ。

(3)高速
・ノーマルから発展。中ドラムがノーマルで暫く回った後、
いきなり高速回転に変化する。その後、ブレーキがかかる
ようにビタッと急停止。ハズレも多いが、ノーマルよりは
遥かに期待が持てた。

(4)高速(右スベリ)
・(3)と同じリーチだが、右はスベッてテンパイ。コチラも
そこそこ当る。

(5)恐竜ノーマル
・一部図柄が揃った状態でドラムがしばし回転の後、ティラノが
揃って「ガオー」と咆哮。これが「恐竜リーチ」発生パターンで、
「恐竜ノーマル」or「全回転(数種アリ)」に発展。恐竜ノーマルは、
メロディアスな効果音を伴って、左⇒右とドラムが停止(このときの
BGMを私は当時「ガーオガーオ、ガオガオ」と心の中で呟いていた)。
続く中デジも、一層甲高いBGMと共にスクロールする。派手な割に
よくハズれた。信頼度は高速よりも下。但し、ハズレで一旦停止後、
中デジが再始動すれば超高確率で大当りした。但し、「鉄板」では
ないので外れることも。いかにも100%当りそうな再始動だった為、
ハズれると精神的ダメージ大。


(7)全回転(コマ送り)
「ガオー」演出の後、すぐ全回転に移行。但し、ティラノ揃いは
崩れて、図柄が1か所のみ揃った状態でコマ送りしてスクロール。
周回が進んでスローに切り替わってから、約2周程度で最終停止。
全回転系の中では、信頼度はあまり高くない(高速よりは遥かに
当り易いが…)。

(8)全回転
「ガオー」演出後、コマ送り⇒全回転に移行。ティラノが揃った状態で
スロー(コマ送りではない)全回転を行う。但し、ティラノが通過する
時だけは、「ガオー」と叫んでコマ送りに。回転中はティラノの他にも、
「3、BAR、アンモ、トップス、プテラ」の5図柄が同時に揃っていて、
表面上の期待度アップ。無論、大当り信頼度も高かった。

(9)全回転(中出目追っかけ)
「ガオー」演出後、コマ送りを経て全回転に発展するが、前半は中出目のみ
大きくズレながら回転。その後、中ドラムが左右に追いつく形で回転速度を
上げる。最後は、ティラノが揃った(8)の状態でスローの全回転を続ける。
コチラも信頼度が非常に高い。

(10)全回転(一旦ハズレ)
「ガオー」演出の後、回転中の全ドラムがいったんバラケ目で停止。
その後、全回転に移行する。出現率は低いが、期待度は激高だった。





(その他の特徴)


・先述の通り、ノーマル系リーチ(ノーマル、高速(右スベリ
含)が10回続くと、恐竜ノーマルリーチが出現し易い特性アリ。
ノーマル系リーチが何連続したかを数える内部カウンタがあり、
カウンタが10を超えると、恐竜ノーマルの内部選択率が大幅に
アップする。別に大当り確率が変動した訳ではないが、単調な
リーチばかり続いた後は、派手なリーチ演出も適度に出現して
打ち手を飽きさせないシステムだった。


・ゲージ構成上、ドラム左右のワープ経由でステージに
乗らないと、ヘソ入賞はほぼ無理。そのステージは手前、
奥の二段に分かれており、奥からの方がヘソに入り易い。
無論、ワープへの寄りが良い台(釘)ほど有利になった。
また、台のネカセによっても、ヘソ入賞率は大きく変化。


・アタッカーは1個貯留で、貯留箇所はアタッカー左端。
大当り中、ストロークや釘調整が悪いと右ばかりに玉が
流れて、貯留に失敗してパンクすることも。右打ちして、
右サイドからアタッカーに拾わせると、巧く左端に貯留
するケースもあった。


・通常ストロークではサッパリ回らないような台でも、
右打ちした途端、がぜん回りがアップする事があった。




(余談)

かつて、日本テレビ土曜深夜バラエティ「DAISUKI」
(中山秀征、松本明子、飯島直子)のパチンコ対決で、
本機が対戦機種となった事がある。その際、確変中の
飯島の台の様子を見ていた松本は、電チューの動きを
盛んに気にしていた。電チューが1回開放するたびに、
「パカッと来た!」「パカ、来た~!」と一人で興奮。

松本によると、この電チューの動きは大当りの「前兆」
であって、飯島の台には、もうすぐ大当りが来るらしい
(初当り時も、松本は飯島の台の電チューがパカッと
一瞬開くのを、目撃したという)。

ただ、当然ながら、確変中は電チューがパカパカ開き続ける
訳で、大当りの前兆でも何でもない。無論、確変時は大当り
確率もアップしているから、次の大当りもすぐにやって来る。
そんな基本事項を中山に突っ込まれると、変顔で誤魔化して
ズッコケる松本。

だが、この松本の発言には、実は「裏」があったのだ。
「DAISUKI」収録の少し前、松本はテレビ東京「TV
チャンピオン」のパチンコ特番で、コーナー進行役を
担当。この時は、有名プロのベンツ小林と必勝G誌の
大崎一万発(ともに敬称略)が「台湾」まで出向いて、
地元パチプロと出玉対決を繰り広げる、という内容だった。
で、当時の台湾デジパチは、大当りが来る前「アタッカーが
一瞬だけパカッと開く」という、独特の前兆があったのだ。
この台湾ロケをよく覚えていた松本は、ガオガオキッズの
電チューにも同じ前兆があるものと、すっかり勘違いして
いたのだった…チャンチャン。
(この日のゲストは向井亜紀)




(サミー「CRガオガオキッズ4」の項、了)

ロードダンサー5(ニューギン、ハネモノ)

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1990年(平成2年)にニューギンから登場した
旧要件ハネモノ「ロードダンサー5」


★賞球:5&8&10
(オトシ、ヘソ5個、ヤクモノ10個、その他8個)

★最高8ラウンド継続

★大当り中、ヤクモノに最大3個貯留



「ラリーカー」をモチーフとした本機。こういう車がヤクモノで
活躍するハネモノは、独特のチープ感が伝わって好きだったな。
ミニカーやお菓子のオマケ、或いはチョロQ的な感じで、子供の
頃を思い出してワクワクするというか。ヘイ・タクシー(三共)、
スーパーレーシング(同)、ラリーダッシュ(平和)、ワイルド
4WD(西陣)、フォーミュラー(大一)、スーパーウィリー(同)、
チェッカー(同)など、このテの「4輪ハネモノ」に、少なからず
愛着や郷愁を覚えたものだ。


本機と戯れたのは、都電荒川線(及びJR線)大塚駅前の「ヒロキ」。
ニューギンの台が目立つホールだった。大学の講義が終わると(or
サボりたくなると)、近場のパチ屋「三光堂」「みよし」に直行する
機会が多かったが、さらに足を延ばしたくなったりもした。そんな時、
三光堂にほど近い始発駅の早稲田から都電荒川線に乗りこみ、大塚、
王子、町屋などに「プチ遠征」をかけたりした(パチりたくない時も、
鬼子母神前や東池袋四丁目辺りで下車して、プラプラと散策したり…)。

今思えば、あの頃の大塚はタイガー、ひょうたん島、ニューカワイ、
大塚センター、ロビーといった香ばしい店々が集まっていて、パチや
スロのハシゴが楽しいエリアだった。まぁ、換金率が全体的に高い分、
シブ台につかまる機会も多かったが。

そうそう、新庚申塚駅近くには、ここで説明するまでもないと思うが、
「天国」という昭和チックな国宝級レトロ店も存在(西陣のハネモノが
充実しており、上述のワイルド4WDも置いてあった。既に閉店)。






センターヤクモノ奥には、赤いラリーカーが前面を向けて
デンと構えていた。盤面には「DAKAR PARIS」なんて
英字ロゴが入っていたし、エッフェル塔的な建物や砂漠の
イラストも描かれていたから(天穴下もエッフェル塔の形)、
かの有名な「パリ・ダカールラリー」を意識したものだろう。
ヤクモノの車前面の窓上には、「TEAM NEWGIN」の表記。



通常時、このラリーカーは静止状態だが、ハネが開閉すると
垂直上下動を数回行った(ヘソ入賞で2回、オトシ入賞4回)。

また、ラリーカーの前面ボンネット中央には、ちょうど玉1個
通過できる筒状の通過口が存在。この通過口に入ると、縦長の
筒(ガイド)から下段中央奥に落下。そのまま手前に真っすぐ
折り返す。Vゾーンは手前中央にあるから、上段奥でボンネット
中央の通過口をくぐれば、V獲得の大きなチャンスとなった。

但し、通過口に入るには、上下するラリーカーが「一番上」まで
上がっていることが条件。玉が上段奥にアプローチする際、車が
下降していたり、上昇途中だったりすると、通過口が完全に顔を
出さないので、入賞は難しい。玉の動きと、ラリーカーの上下動
タイミングがピッタリと合った時、下段中央からVを目指す「王道」
ルートが期待できた。但し、通過口を通り抜けた場合でも、下段で
左右にバラけてしまって、あっさりVを逸らすケースも…。


一方、上段で通過口に嫌われたり、左右奥に転がったりした場合は、
ラリーカーの両サイド(左右ヘッドライト前方)から下段に落ちる。
この場合、下段でもステージ両脇を通って直進し易い為、必然的に
ハズレが多発。但し、上から落下する角度次第では、下段で左右の
壁にクッション後、巧く角度を変えて中央Vへと向かうチャンスも
残っていた。

通過口に拾われた場合、拾われなかった場合、双方にV入賞の
チャンスがあった訳だ。無論、台毎の「クセ」も重要となる。



首尾よく大当りすると、奥のラリーカーが最上部まで上昇して停止。
したがって、ボンネット中央の通過口を、玉が通り易い状態となる。
また、通過口下の出口手前にストッパーが働く為、上下ステージを
結ぶ筒の中に、複数の(縦)貯留が可能となる。貯留は最大「3個」。
ここに貯留できるか否かが、V継続の大きなカギとなる。ハネが玉を
拾うタイミングや、ハネのどの部分で玉を拾うか(ヤクモノ入賞する
際に玉の勢いの「強弱」が生まれる)によって、巧く通過口に入るか
左右にバラけるかといった違いを生んだのは、言うまでもない。


ハズレ4カウント若しくはハネ16回開閉後、下段のストッパーが
ハズれて、貯留は解除される。解除された玉は、下段奥中央から
手前に転がって一斉にVを目指す。ただ、貯留後の動きは不確定な
要素も多く、3個貯留があるから安心できるとか、貯留1個なので
期待できない、ということはなかった。3個が全てVを逸れたりも
したし、虎の子の貯留1個が、ビシッとVを射止める場合もあった。
なお、解除後はラリーカーが上下動を再開する為、V入賞率は格段に
下がる。但し、早めにハズレ4カウント解除したような場合、復活の
チャンスも残っていた。16回ハネ開閉後の解除で失敗するとキツイ。



本機はオトシ、ヘソの戻しが5個、ヤクモノ10個なので、通常時の
玉持ちはイマイチ。V継続も幾分不安定で、平均出玉も少なめだった。
だが、その分、店も釘を甘く出来たし、ヤクモノもそれ程厳しくない
ので、ある程度は初当りの期待も出来た(鳴きは良いが、寄りが悪い
台に泣かされたりもしたが)。今思えば、やはり賞球の少ない同社の
ポップアートと同様、「遊べる部類」のハネモノだったように思う。
小銭投資で、小箱1箱800個出したら満足…そんなささやかな幸せが、
この時代のハネモノやチューリップ台にはあった。とはいっても、
店によっては、そんな前提など全く意味をなさない、シブシブな
ボッタ釘を叩いたりもしたが…そんな店に限って、全台にもれなく
「開放台」の三角プレートが刺されていたり。




新要件版「ニューロードダンサー」(1991年)も後続で登場。
(賞球は「6&9&12」に変更、最高継続ラウンド数は15R)




(ニューギン「ロードダンサー5」の項、了)


銀玉命!銀次郎(1993年、Vシネマ)

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巷で話題の女性芸人、ブルゾンちえみを見る度に、劇画版「田山幸憲
パチプロ日記」の「チビ子」を思い出してしまう私は、どこか感覚が
ズレているのだろうな…。それはともかく、今回はコチラを回顧。









~一発逆転、一攫千金、究極の男のロマン~

「銀玉命!銀次郎」





ジョニー大倉(右)と渡辺典子




左から住田隆、ジョニー大倉、石井愃一



・リリース日:1993年(平成5年)6月25日(VHS)
・定価:16274円(税込)
・発売元:ビデオチャンプ
・販売元:タキコーポレーション


堂上まさ志の同名漫画(白夜書房刊)が原作の90年代Vシネマ。
主演は、約2年前に病で逝去した元・キャロルのジョニー大倉。
歌手が本業だが、俳優業においても非凡な才能を発揮していた。
共演は石井愃一、住田隆、丹古母鬼馬二、渡辺典子ほか。配役の
イメージは原作と少々違う感じだが、その掛け合いは実に軽妙で
面白く、なかなかにハマっていたと思う。なお、本作はジョニー、
石井、住田、丹古母の同メンツによる続編が、第3弾まで続いた。

・銀玉命!銀次郎2(1993)⇒青山美恵子、中島宏海、渡辺典子など出演
・銀玉命!銀次郎3「パチプロ東北戦争」(1994) ⇒(故)可愛かずみ出演




90年代といえば、パチンコ、パチスロの漫画を原作としたVシネマ作品が、
レンタルビデオ屋の台頭などもあって、大きな流行りとなっていた。同じ
堂上まさ志原作の「銀玉マサやん」シリーズも、たけし軍団のダンカンが
主演で数回映像化された)。また、漫画原作の他にも、間部洋一原作の
「パチンコ物語」シリーズなどは、90年代・定番パチンコ作品の一つと
いえた。かくいう私も、当時は地元のビデオ店に通い詰めて、パチンコ
モノコーナーにズラッと(店によってはチョロッと)並ぶ各タイトルを、
頻繁に借りたものである。個人的には、テレ東の映画番組で初めて存在を
知って大ファンとなった「パチンコ・グラフィティ」(1992年、主演:
布川敏和)を借りた回数が、もっとも多かったと記憶(パチンコモノで)。


因みに、思い出深いレンタルビデオ屋というと、そのパチンコモノの
作品が案外充実していた、小田急・百合ヶ丘駅の「ビデオキッズ」と
いう店が真っ先に思い出される。本作や件のパチンコ・グラフィティ
共に、ここでよく借りた。すぐ近くには「パーラー百合ヶ丘」という
パチ屋(現・スロットユアーズ)もあったので、勝負終りにビデオを
借りてから帰る機会も多かった。当時、このビデオ屋に隣接する形で、
小さなコインランドリーとラーメン屋も入っていた。ビデオキッズは
既に閉店。再開発された跡地には、現在コンビニとマンションが建つ。



ビデオキッズの会員証は紛失した模様。代わりに、以前貰ったまま残っていた
レンタル補助券をアップ。ここは、アダルト作品も充実していたな。そういや、
隣の読売ランド前にも、やや離れた所に「オリオン」というデカいビデオ屋が
存在。2Fが充実したAVの品揃えだった。現在は、「ツタヤ」に変わっている。
(当時、ランド駅前にはパチンコチェーンでもお馴染みの「日の丸」という
ビデオ屋もあったのだが、何故かあまり利用しなかったな…)





~あらすじ~

自称・パチプロ銀次郎(ジョニー大倉)は、天下に名だたる風来坊。
新装開店の恩恵にあずかりに、ノムさん(石井愃一)、先生(住田隆)を
従え、今日も銀玉を弾く。新装荒らしの糞蠅・大河原一家を叩き潰した
銀次郎相手に、出玉勝負を仕掛けてきた奴がいた。浜崎優子(渡辺典子)
通称スターダストのお銀!パチプロ殺しのお銀と銀次郎が幻のクギ師・
大門の台で一騎討。そんな矢先、ノムさんが息子の手術代欲しさに自殺を
図った。心臓を患う息子の手術代、300万円!あぶく銭でその日暮らしの
銀次郎や先生に貯えなどある訳がない。しかし人の命の為、毛嫌いしていた
新装荒らしを開始する。次々と777を出し、ドル箱を重ねてゆく3人だが…。
(ビデオパッケージより)



~主なキャスト~

・銀次郎(ジョニー大倉)
パチンコを心から愛する、自称パチプロ(世間的にはプータロー)。
人情深く仁義にも厚い。地元店の「ピノキオ」のみをネジロとする
ジグマスタイルを貫き、ノムさん、先生といった顔なじみの常連と、
連日銀玉を弾いてはアツくなっている。店のみならず、台に対する
拘りも強く、己が出ると信じた一台に座ったら、テコでも動かない
粘りが持ち味。大負けからの逆転も得意。だが、ある時、ツレの
ノムさんの息子の手術費を稼ぐ為、慣れない新装開店回りを決行。
ガンガン稼ぎまくる。大雑把な面も目立つが、打ち止めする度に、
自宅の貯金箱に100円づつを貯めるという、こまめな性格も持つ。
(これは原作にも出てきた)

・ノムさん(石井愃一)
元サラリーマンだが、リストラで女房子供にも逃げられた。不況で
再就職もままならず、大好きなパチンコで何とか凌いでいる。そんな
苦境にもめげず、家族には毎月の生活費を渡している。パチンコ愛は
銀次郎に負けないものがあって、節操なく稼ぎ回る開店プロが大嫌い。
特に、常連を騙して台を奪い取る輩を、「糞蠅(クソバエ)」と呼び
心から軽蔑する。離れて暮らす息子(小学生)は、心臓疾患を持つ。


・先生(住田隆(ビシバシステム))
売れないエロ漫画家。パチ好きだが腕はイマイチ。家賃が払えなくなり、
安アパートに引っ越してきた。そのアパートに長年住む「主(ヌシ)」が
銀次郎だった。引っ越し当初は負けが込んでいて「パチンコをヤメる」と
決意していたが、銀次郎が新装開店の情報を吹き込んだ途端、あっさり
その禁を破る。性格は温厚でお人よし。行きつけのスナックのホステス、
ナオミに好意を寄せる。


・マムシの源三(丹古母鬼馬二)
銀次郎の宿命のライバル。一応ジグマプロだが、他人がさんざん金を
突っ込んだ後のハイエナが大の得意。ハマっている客の元に行っては、
「この台は出ないから、もうヤメた方がいい」とうそぶいて、先客を
どかして後釜にちゃっかり座る。銀次郎と狙い台がカブることも多い。
(狙いの222番台の爆裂を狙って、互いに駆け引きしながら取り合う)
上皿にライターを投げ入れて台を確保するのが得意な銀次郎に対して、
足を引っかけて、相手を転倒させて横取りするのが巧い、姑息な源三。
実に対照的な二人だが、どこか似た者同士の「戦友」的雰囲気も漂う。


・大河原一家(中山一也、中山正幻、天田益男)
稼げる店あらば、どこへでもすっ飛んでいく開店回りのプロ集団。だが、
その手口は誠に汚い。入店後、良い台を確保した先客に「台の指定券は
あるのか」と因縁をつけて強引にどかしたり、ドル箱を積んだ常連客に
「この店は2箱出したら交換だ」と大嘘を言って無理やり台を奪ったり
している。その卑怯なやり口をノムさんに「糞蠅」と罵られて逆上。
表に連れ出して三人でボコボコにする(これも原作にある話)。なお、
中山正幻氏は後に制作されたパチンコVシネマ、「田山幸憲のパチプロ
日記」(1997年、主演:斉木しげる)にも出演。田山氏の高校の後輩、
本田(巨漢)の役を好演している。


・浜崎優子(渡辺典子、特別出演)
パチプロ殺しの異名をとる、女流パチプロ。通称「スターダストのお銀」。
その絶対的な腕前で、多くのプロ達から恐れられている。類まれな美貌の
持ち主でもあり、どの店に行っても男性客の注目の的。赤い派手なスーツを
纏い、4号機「イブ(イヴ)X」の「原型」かと思わせるような大きな帽子を
被り、シマ通路をファッションショーのステージよろしく華麗に歩く。その
彼女は以前、看護師をしている時分に銀次郎と恋仲にあったが、三角関係の
もつれからライバルの男に刺されかけて、逆に彼女の方が男を刺してしまう。
銀次郎は、そんな優子の身代わりとなるべく、罪をかぶって服役。そのまま、
彼女の前から姿を消した。諦めきれない優子は彼を探し出そうと全国各地の
ホールを回り、いつしか凄腕の女流プロとなっていた。遂に「ピノキオ」で
彼を見つけた優子は、自分との復縁を賭けて銀玉勝負を行う。改めてみると、
渡辺典子の美貌とスタイルの良さに感動すら覚える。その足の細さたるや…。

(本作の渡辺は、このイメージ。因みに、本作の方がイブXより先)


・ママ(小川美那子)
銀次郎ら行きつけのスナック、「リバーサイド」の美人ママ。男気溢れる
銀次郎に惚れており、「部屋の模様替え」を口実に自宅へと誘う。かつて、
ピンク映画などで名を馳せた小川のセクシーシーンが拝めて嬉しい限り。


・ナオミ(丘咲ひとみ)
「リバーサイド」のホステス。パチプー状態の銀次郎やノムさんと違って、
地味でも漫画で生計を立てている「先生」に好感を抱く(確か、原作では
漫画家稼業はサッパリで、ほぼパチプー状態だった記憶もある)。趣味は
バイクに乗ること。昔の彼もバイク乗りだったが、その彼と先生は面影が
どこか似ていると感じている。AV界からタレントに転身した丘咲ひとみが、
高い演技力を披露。無論、お決まりのベッドシーンもある。


・門田(坂本長利、特別出演)
「幻の釘師、伝説の釘師」と呼ばれるパチンコ界の重鎮。通称「大門」。
銀次郎行きつけの食堂で偶然出会ったのをきっかけに、銀次郎と懇意に
なる。スターダストのお銀とも顔なじみで、二人の銀玉勝負の立合人を
引き受ける。


~その他の出演~

・西田静志郎(引っ越し業者、トラックドライバー)
・大島蓉子(「ピノキオ」常連。恰幅のよい厚化粧な女性)
・大城戸千春(小役)(ノムさんの子供、オサム)
・竜咲隼人
・坂川和久
・永田幸也
・和田譲太
・加藤えり
・米津透
・内木場金光
・丹波道場
・クロキプロ
・RAJプロモーション



~スタッフ~

・監督:南部英夫
・製作:酒井俊博、夏山静香
・企画:伊藤秀裕、末吉博彦
・プロデューサー:内田貴夫、小野文彦、吉田晴彦
・原作:堂上まさ志(白夜書房「銀玉命!銀次郎」より)
・脚本:国見岳志、伊藤秀裕
・撮影:満井坦彦
・照明:竹前和弘
・録音:土屋和之
・美術:島村博
・編集:福田憲二
・記録:岡田真理
・スタイリスト:小野今朝義
・メイク:井上多貴子
・助監督:谷口和彦
・製作担当:小宮慎二
・監督助手:中島雄一、滝本智行
・撮影助手:岩松茂、岡崎文保
・照明助手:田渕信之、堀直之、浅子智
・録音助手:森下礼司、熊迫恭一
・スタイリスト助手:池田謡子
・スチール:奥川彰
・製作主任:大沢忠生
・製作進行:萬俵雄一
・プロデューサー補:夏山昌一郎、添田克敏
・整音:山本逸美
・選曲:中田裕章
・効果:脇坂孝行
・ネガ編集:大橋まさみ(神谷編集室)
・VTR編集:石川高史
・現像:東京現像所
・車輛:ランナーズ
・制作:エクセレントフィルム
・制作協力:映広


~撮影協力~

・Myピノキオ(メインロケ地。埼玉県内のチェーン。どの店舗かは現在も検証中)
・八重洲センター(JR東京駅、八重洲口のパチ屋。現・ピースタシオン。銀次郎と
スターダストのお銀が出玉対決を行うホール)
・パチンコマツヤ(中目黒) ※銀次郎が仲間と開店回りする場面のロケ地。
同じ中目黒の「ボタン」や「日の丸」などのネオンも、一瞬だが映っている。
・株式会社SANKYO(ピノキオ店内のシーンで「FパワフルIII」「FキングII」使用)
・株式会社西陣(銀次郎とお銀の対決シーンで「花鳥風月」使用)
・株式会社ニューギン(同じく両者の対決シーンで「スターマイン3」使用)
・NEC
・株式会社ココナッツ・ジャパン(冒頭、引っ越しトラックの運転席のシーンで、
同社のパチンコゲームを使用)
・MEGA DRAWING
・Atelier Osaku

※その他、銀次郎らの開店回りシーンで、平和「舞羅望烈火」の
実戦映像が出てくる。また、住田演じる先生がアパートの自室に
持ち込む台として、同じ平和の「ブラボーキングダム」が映る。



~衣装協力~

・Bigアイ
・Reporter



(「銀玉命!銀次郎」(1993年、Vシネマ)の項、了)


鈴木清順監督、逝く

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昨晩配信されたYahoo記事によると、映画監督の鈴木清順氏が今月13日、
慢性閉塞性肺疾患の為、都内の病院にて逝去されたという。享年93歳。
代表作は「ツィゴイネルワイゼン」(1980)、「夢二」(1991)など。

監督業の他、役者として映画、ドラマの出演も多数。「白ヒゲにメガネ」の
飄々とした風貌は、一度見たら忘れられぬほど、強烈なインパクトがあった。
かの「斉木名人」も出ていた「美少女仮面ポワトリン」では、神様役を怪演。


前回記事では「パチンコ・グラフィティ」(1992にっかつ、主演・布川敏和)
というVシネマについて軽く触れたが(「銀次郎」絡み)、同作の舞台である
パチ屋に連日通う、個性溢れる常連を演じたのが、他ならぬ鈴木氏であった。
単なる偶然とはいえ、不思議な宿縁を感じずにはいられない(なお、同作は
1990年公開の松竹映画「パチンコ物語」に対して、ライバルのにっかつが
対抗心を燃やして制作したのでは、と推測。無論、パチンコブームもあろう)。


それから、今回の訃報に接する前、もともとアップする予定だった記事が、
実は「33年前のTV番組」という内容だった。1984年(昭和59年)2月の
日曜夜7時台に首都圏で放映された番組をリストアップしたもの。中でも、
私が当時もっとも好んで視聴したのが、NHKで毎週19:30からOAされた、
「クイズ面白ゼミナール」だった。司会は、当時、同局の名物アナだった
鈴木健二氏である。そして、その健二氏の実兄こそが、鈴木清順氏なのだ。
以下は、当時の番組リスト。


(1984年2月12日(日)、19:00~20:00に首都圏で放映されたTV番組)
・NHK総合
19:00~ニュース、天気  19:20~クイズ面白ゼミナール
・日本テレビ
19:00~びっくり日本新記録  19:30~すばらしい世界旅行
・TBS
19:00~新アップダウンクイズ  19:30~ザ・チャレンジャー
・フジテレビ
19:00~さすがの猿飛  19:30~牧場の少女カトリ
・テレビ朝日
19:00~世界一周双六ゲーム  19:30~クイズヒントでビント
・テレビ東京
19:00~ヤンヤン歌うスタジオ  19:54~各駅停車 



ところで、当ブログを昔から知る方ならご承知と思うが、私は件の
パチンコVシネマ「パチンコ・グラフィティ」の大ファンを自認する。
したがって、自分にとっての清順氏は、本職である「監督」よりも、
同作で演じた常連客の方が、遥かに強く脳裏に焼き付いているのだ。

(C)にっかつ


その常連とは、「1日500円しか打たない老人」。周りからは、
「曽根の爺さん」と呼ばれている。パチンコ好きの彼は、毎日
必ずパチ屋(ロケ地は東船橋の「船橋センター」(閉店))に
足を運ぶ熱心なファンだが、所持金は黒い小銭入れに忍ばせた
100円玉5枚のみ。年金生活者の曽根が店に通うには、これが
限度だったのだ。その虎の子の500円を、コレと決めた一台に
つぎ込むのだが、彼が好む機種はよりにもよって「デジパチ」
(特に好きなのがマルホン「パールセブン」)。ハネモノなら
兎も角、僅か500円でデジパチを大当りさせるなど、容易では
ない。案の定、来る日も来る日も、500円分の玉を飲まれては、
ガックリ肩を落として帰るパターンが続いた。ときには、床に
落ちている玉を拾い逆転を図ろうとするのだが、腰をかがめて
玉を拾おうとした瞬間に、店員がマグネットで玉を吸いつけて
しまい、惨めな思いもする。

そんな「500円負け」で連敗街道まっしぐらの曽根は、ある時、
家族の勧めで「養老院」(老人ホーム)へと入ることになった。
馴染みの船橋センターで玉を弾くのも、これが最後だ。しかし、
タネ銭は相変わらずの500円。そして無情にも、彼が打つ玉は
いつも通りアウトに吸い込まれて、最後の勝負も負けてしまう。
一度たりとも大当りを引けないまま、店を去る事になった曽根。
「さよなら…」と台にポツリ呟くと、寂しく船橋センターから
出ていく。

だが、そんな曽根の様子を忸怩たる思いで見ていたのが、やはり
常連の「原の婆さん」(故・淡路恵子)だった。同年代の曽根が
サッパリ当たらないのが、歯がゆくて堪らなかったのだ。一度は
勝って帰って欲しい…との強い思いで、「自分が1万円出すから、
勝負してくれ」と懇願する。「施しは受けたくない!」と最初は
拒む曽根だったが、婆さんの熱心さに押されて店に戻る。

いつもと違い、軍資金タップリでパールセブンを打ち始める曽根。
だが、台選びが悪いのか、さっぱり当たらない(よく見るとヘソは
ガバ開きなのに回らない。ヘソへの寄りが、極端に悪いのだろう)。
主役の浩平(布川敏和、元々エリート商社マンだったが、会社の
方針で郊外店の店員を命じられている)は、曽根の代わりに千円の
両替に走る。他の常連らも、曽根の様子を心配そうに見つめている。
5000円、6000円、7000円…と、曽根は100円玉を次々とサンドに
つぎ込むが、玉は無情にも吸い込まれるばかり。そのまま持ち金の
一万を使い果たすか…と思った瞬間、最後の一発がヘソに入賞する。
デジタルが回って左右デジタルが0でテンパると、待望のリーチが
掛かる。そのデジタルにアツい視線を送る、曽根と常連。中デジは
しばしスクロールした後、とうとう待望の大当り。「000」で初めて
フィーバーした曽根は大喜び。常連もそれを祝福。だが、上皿には
玉が一発もない。このままではパンクする。慌てふためく曽根だが、
常連らが玉を持ち寄り、上皿に供給。常連たちの親切心で事なきを
得た曽根は、「有難うよ、有難う」と涙ながらに感謝するのだった…。
実に感動的で、忘れられない名シーンである。

(C)にっかつ
安堵の表情で、パールセブンの大当りを堪能する曽根(鈴木)。
背後のバブリーな女性は、常連の百合子(左、長田江身子)と
祥子(右、井上彩名)。その他、本作は先述の故・淡路恵子、
映画監督の故・藤田敏八(「ツィゴイネルワイゼン」繋がり)、
河原さぶ、松澤一之、石塚英彦&恵俊彰(ホンジャマカ名義)、
古本新之輔、電撃ネットワーク、石倉三郎、国実百合(國實唯理)、
伊東真美、小森谷徹といった個性的な面々が出演。ただ、いかにも
「オッサン店長」といった風情の河原さぶは、当時46歳。現在の
私よりたった一つ上と知り、「自分も、随分年取ったものだ」と、
軽くショックを受ける。



あらためて、鈴木清順さんのご冥福をお祈り致します。合掌。



スーパーヘビーメタルA(サミー、4号機)

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1994年(平成6年)にサミーから登場した4号機
「スーパーヘビーメタルA」
(つい「ヘヴィーメタル」と表記したくなるが…)



(殿堂上野店で撮影)


(殿堂上野店で撮影)



サミーの記念すべき4号機第1弾。ビッグボーナスとシングルボーナスの
集中を搭載したA-Cタイプ。「アラジン」(ニイガタ電子)⇒「アラジンII」
⇒「ミスターマジック」と続いた集中搭載機の流れを、一応引き継いだ格好。
但し、「集中メイン」の台ではなかった。





(ボーナス確率)


※レギュラーボーナス非搭載
※ビッグ確率は全体的に低く、集中確率もさほど甘くない。
その割にはパンクし易い。先行機のようにワンチャンスで
ガッツリ増えるスペックではなかった(絶対ではないが…)。
ビッグ低確率で、集中も辛め。一見、激辛なスペックだが、
その不利を補う形で、通常時のコイン持ちは良好(⇒後述)。



(構成役 ~実機画像で紹介~)



        「赤7・赤7・赤7」で15枚+Big Bonus



ドクロ三つ揃いで7枚+シングルボーナス(JAC当選で15枚、JACハズレあり)
確かに「ヘビメタといえばドクロ(スカル)」のイメージもある。通常時は
1/31の確率で抽選するので、コイン持ちアップに貢献。JACの当選率は9割。
JACハズレもある。集中に入ると、シングル出現率は1/3.5に大幅アップ。
本機にレギュラーは無く、ボーナスはシングルと集中役、そしてビッグ。


ハート(ハネ付き)の3つ揃いで5枚。抽選確率は1/273。その絶妙な
出現率がガセスベリをアツくした…とはあまり感じず(理由は既述)。


オレンジ揃いは15枚。本機のメイン小役。15枚がメインな事に加え、シングルや
リプレイなども貢献したので、通常時のコイン持ちは大いに良好。しっかり小役を
取り切れば、1000円平均で45回。ヒキ次第では、150プレイ以上も回った。無論、
オレンジやシングルが出ないと話にならないので、「回りムラ」はあったが。この
「よく回る」特徴こそ、本機の大きな利点といえる(ノーマルの話)。ビッグや
集中がキツい分、コイン持ちは甘い…見た目こそ重厚な「ヘビーメタル」だったが、
挙動は穏やかな「フォークソング」という感じ(ノーマル)。なお、左リールには
オレンジを取りこぼすポイントが1か所存在(緑POW・赤7・ドクロをビタで狙うと、
オレンジを引き込めない)、ガセスベリの原因となった。また、通常時は約1/18で
成立するオレンジも、集中に入ると出現率が1/107に大幅低下。よって、集中中の
オレンジは「パンク」のサインともいえた(註:無論、パンク「確定」ではない)。


チェリーは3種類のフラグがあり、単チェリーは2枚(角4枚)、2連チェリーは
5枚(角は複合で9枚)、3連チェリーなら15枚。2連、3連の出現率は低いが、
単チェは約1/55と適度に揃う(設定で微差あり)。左リールにはチェリーが
2か所しかない為、取りこぼしを嫌うならチェリーを毎回狙うべき。但し、
上下赤7に挟まれたチェリーを狙うと、左で「ハート(5枚)」をこぼす為、
ガセスベリも増える。一方、上画像の位置(リプと赤7に挟まれたチェリー)
を中~下段に狙えば、全ての役に対応。ここを毎回狙うのが、ガセスベリに
悩まされない為のポイントだった。



「青POW」の三つ揃いはリプレイ。青POWは通常時リプレイ、ビッグ中は
ジャックイン。但し、緑POWアタマ(緑・青・青)は、ジャックインでも
リプレイでもなく、単にジャック中のセンター揃いのみ有効。しかも、左で
緑POWを狙うと、青POWを引き込めずにリプレイを取りこぼすポイントが
複数存在する。この場合もガセスベリが発生。但し、チェリーの項でも説明
したように、「青POWと赤7に挟まれたチェリー」を狙っていれば、リプは
取りこぼさない。因みに、「POW」は英語における「破裂音」の擬態語で
(パン、ドン、ボン)、「POWER」の略語ではない。実際、POW図柄の
「O」部分は、「爆弾」を模した形だ(それが爆発した感じのデザイン)。


左をリプレイNGポイントで押すと、リプ成立時に「7・緑POW・7」が枠内に
ズルリとスベってきたりする。この枠3コマ上に青POWがあるが、下チェリー
付きなので引き込めず、ここ迄しかすべらないないケースもあるからだ。左が
この形で止まり、中、右共にズルズルッと来ても、リプレイ取りこぼしによる
ガセスベリが多い(但し、何ゲームも続けてスベれば、信頼度は上昇)。なお、
左リールには、同様のリプレイ取りこぼしポイントが3箇所あった。因みに、
スベリに関していえば、「他の小役を蹴って、赤7がスベッて優先テンパイ」
した形だと、信頼度も大幅に上がった。





(当時の思い出など)

本機と最初に出会ったのは、小田急・読売ランド前駅のL店(現存)。
ここは、2号機時代の初代アラジンから、3号機アラII、ミスマジと
サミー系(ニイガタ含む)の機種を代々設置していたホールである。
(ビッパル⇒スープラ⇒ニューパルの流れで、山佐の各機種も設置)
当時、アラIIとミスマジに目が無かったた私は、ごく自然な流れで
本機とも対峙する。だが、実戦当初に抱いた印象は、決して芳しい
ものではなかった。


私がサミーの3号機を好んだのは、当時流行った〇モノ特有の
爆裂どうこうよりも、リールの「スベリ」であった。ボーナス
フラグ(ビッグ、バケ、シングル)が立つと、普段は味気なく
ビタ止まりしていたリールが、違和感タップリにズル、ズルと
スベリまくる。チェリーを枠外に蹴ったり、単に小役を引き込む
ような消極的なスベリとは、明らかに次元の違うダイナミックな
スベリ。その大スベリが起きる「最初の一瞬」を体感するのが、
何とも言えず気持ちよかった(成立Pで「入った」と察知した瞬間、
ゾクッと来た)。だからこそ、アラIIやミスマジと付き合っていた、
といっても過言ではない。


そんな背景があったから、先行機と同じ筐体かつ集中アリの本機も、
「スベれば当然にボーナス成立」と信じて疑わなかった。そして、
L店での新装初打ち時、1000円か2000円投資した辺りで、待望の
大スベリが発生。3号機の頃と何ら変わらず、リールがズルリッと
激しくスベッてきた。「よし、安銭で入った」と直感して、まずは
シングルのドクロを狙うが揃わず(冷静に考えれば、本機のドクロは
取りこぼしがないので、最初からビッグを狙うのが正解)。そこで、
ビッグを狙ってみるが、やはり入っていない。というか、ボーナス
フラグ成立後ならその後も「ズルズル」と続いて然るべきリールが、
通常のビタ制御に戻っている。そう、ビッグでもシングルでもない、
単なる小役こぼしによる「ガセスベリ」だった。


「大スベリしたのに入っていない…」この事実は、私にとって
かなりショックだった。無論、以前も2号機スーパーセブンで
「レモン」のガセスベリがあったように、偽スベリに騙される
機会は何回もあった。しかし、こと「サミーの台」に関しては、
前身のアラII、ミスマジ共に、大スベリが入れば、ほぼ確実に
何らかのボーナスが期待できたのだ(貯金Verなどにはガセも
あったが、それは別として…)。それまで信じていたサミーの
大きな「特性」或いは「魅力」というものが、本機をたった
数十ゲーム回した時点で、あっさり裏切られてしまったのだ。
唖然、茫然、驚嘆である。


このガセスベリの原因は、先程もいったように、小役の取りこぼしに
よるものであった。本機は、チェリー(単チェ=2枚、2連=5枚、3連=
15枚)やレア小役のハート(5枚)は当然のこと、メイン小役のオレンジ
(15枚)或いはリプレイに至るまで、適当打ちだと配列上、取りこぼす
可能性があった(オレンジは左に1か所、リプは3か所、NGポイントが存在)。
しかも、コントロール制御に基づき、成立図柄を引き込める範囲にあろうが
無かろうが、成立時は各リールを最大限スベらせて引き込もうとする。つまり、
小役を引き込めない位置で押してしまうと、ガセスベリに直結したのだ。これは、
先行機のアラIIもミスマジも、小役については基本的には当てはまらない挙動だ
(配列上、チェリー以外の小役はこぼすことはなかった)。その後継たる本機に
ガセスベリが頻発して、言いようのない不快な感情が沸いたのだ。


ただ、左リールに特定箇所を毎回狙っていれば、小役取りこぼしも極力減らせたので、
ガセスベリでぬか喜びする機会をなるべく減らそうと、目押しに極力気を遣うように
なった。それでも、目押しミスによるガセスベリに、繰り返し翻弄された。スベリに
対する信頼性がガタ落ちして抱いた、「不信感」にも似た感情。それを完全に拭い去る
ことは、なかなかできなかった。


とはいっても、別に本機に悪い感情のみを抱いていた訳ではない。「ヘビーメタル」の
名の通り、重厚な筐体デザインや特徴的な図柄、耳に残り易いサウンド等、好んだ点も
多い。シングルが揃った時のジャックゲームサウンドは、「アイアン・メイデン」の
「Aces High」のCメロを思わせたりして、妙に高揚した気持ちでジャックゲームを
消化したものである(高校時代に組んだバンドでは、同曲を演奏した経験もある。ただ、
シンセ担当で肩身は狭かったが…)。

そして、何より「コイン持ちの良さ」は特筆モノだった。低投資で粘りに粘って、
うまくビッグや集中を引っかける、というスタイル。資金的余裕のなかった当時の
私にとっても、何かと有難いゲーム性だった。



いかにもメタルバンドのアルバムジャケットに使われて
いそうな、上パネルに描かれた「SAMMY」の英字ロゴ。
余談だが、ロゴの「M」の形を見ると、必ず聖飢魔Ⅱの
ライデン湯沢が脳裏に浮かぶ。「ツノ」に見えるから?



リール窓右のボーナスゲームランプ。日活興業3号機
「スペースバトル」の「太陽」図柄を思わせるデザイン。
上部には、やはり象徴的なドクロマークが描かれている。


リプレイ表示部は、コンビーフに付いているような缶切りの工具で
薄い鉄板をクルリとめくって、下から「Replay」の文字が現れる
という、味わい深くコアなデザイン。「メタル」だけに金属的な
イメージを強調している感もある。




(リプレイハズシ)
ビッグ中のメイン小役も、15枚のオレンジ。約1/4.8で揃うので、
ハズシ効果は一応あった。但し、ジャックインの確率も1/1.45と
非常に高く、ハズシまくりで結局は微増、或いはコイン減となる
ケースも多い。

ハズシ手順は、1,2回目はオレンジもジャックインもこぼさないよう、
左枠内に通常時同様、「青POW・チェリー・赤7」を狙う(チェリーは
ほぼ出ない為、遅めに押してOK)。3回目から「中押し」に切り替える。
中リール中段に赤7⇒右リール上段に赤7と狙い、青POWテンパイなら
ハズシ。オレンジテンパイ(下段テンパイ)なら、左下段にオレンジ狙い。
ハズシは、目押しが正確なら「上段受け」になる為、左に「赤7・チェリー・
赤7」辺りを狙えば、ラクに外せる。残り7ゲームから、順押しオレンジ&
リプ狙いに戻す。



(「新宿」絡みの小ネタ)

本機は、読売ランド前駅L店の他に、西部新宿駅前の「マイリバー」や
新宿東南口の「てんとう虫」(グリンピ本店隣)でも実戦した。特に、
てんとう虫はユニバーサル系アンテナショップだったから、サミーの
新台が入っていて妙な違和感を覚えた。その設置の事実を示す当時の
映像がある。本機が登場した1994年に制作された、「新宿アウトロー」
という新宿が舞台のハードボイルド作品だ。同作中、主役の渡辺裕之
(後に「パチプロ梁山泊」シリーズでも主演)が新宿の街を歩く
場面がある。その時、ほんの一瞬だが、東南口「てんとう虫」の
店の前を通過する映像が出てくる。そして、その入口前に貼られた
ポスターこそ、まさに「スーパーヘビーメタル」のものであった。
その証拠画像がコチラ。



極めて不鮮明だが、中央の男(渡辺)の背後に紫色のポスターが。よく見ると
「HEAVY METAL」のロゴが。そして、頭上には「777 パチスロ」の文字。
これは、まさに「新宿てんとう虫」の入口部分である。その証拠画像がコチラ。


(1991年頃の同店入口)


何気ないVシネマのワンカットの中にも、大変貴重な
90年代パチスロ史の資料が残存していることが判る。





★★設定6データ★★
(以前、「殿堂上野店」で取ったもの)

268  BIG
192  BIG
351  BIG
179  BIG
(066)集中
(180)パンク
(229)集中
(249)パンク
498  BIG
374  BIG
096  BIG
511  BIG
182  BIG
(8) 集中
458  BIG
268  BIG
088  BIG
074  ヤメ

計3539ゲーム
Big12回(1/294.9)
集中3回(1/1179.7) 
集中平均継続ゲーム数:194.7G
最終獲得枚数:3502枚

ビッグはほぼ設定値通りのヒキだった。
集中突入回数は理論値より少し良い程度。
継続G数はヒキに助けられてかなり良好。
「ショボい」といわれた集中でも、時には
400ゲーム以上続くと再確認できる、貴重な
実戦データではないだろうか(集中パンク後、
すぐに次の集中を引いた可能性もあるが…)。



(スペック違いの兄弟機など)



スーパーヘビーメタルX(1994)
パネルは「青」を採用。設定2~5のビッグ確率が「A」よりワンランク上。
集中は突入率、パンク率共に「A」と共通。全体的に見ると「A」より甘い。


スーパーヘビーメタルR(1994)
パネルは「赤」採用。やはり設定2~5のビッグ確率が
「A」より甘く、設定2~4に限っては「R」よりも上。
一方、集中確率は全設定共通「1/1489」に変更され、
低設定でも集中突入が期待出来た。但し、低設定ほど
集中がパンクし易いスペックでもあった。



リッチマン4(興進産業、1994年)
サミーの技術協力により生まれた、スーパーヘビーメタルの
兄弟機的存在(興進産業初の4号機)。その為、リール配列や
各役の構成などは共通(図柄も、オレンジとチェリーが一緒)。
ビッグ確率は「A」とほぼ同数値(設定3のみ異なるが)。一方、
集中には入り辛いスペックだが、パンク確率は「A」と変わらず。
そのキツさを、ビッグ中の小役獲得枚数のアップで補っていた。
但し、これらはあくまでもノーマルの話であって、当時ひっくり
返ったB〇ノが蔓延。本来の特性だったコイン持ちを極端に悪くして、
ビッグの連チャンに上乗せするタイプなどが出回った。バケが無い
事もあって、出玉の波は荒かった。なお、スーパーヘビーメタルに
についても、マイルドなゲーム性で客離れを起こしたホールなどが、
ビッグ連チャンタイプの波荒な〇モノを入れるケースが次第に増加。





(サミー「スーパーヘビーメタルA」の項、了)


ハネモノ展覧会

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撮影後、長い事ファイルにしまいっ放しのハネモノ(ヒコーキ台)画像
(過去にレトロゲーセンで撮ったもの)を再発掘。この機会に「陽の目」を
見せてやろうと思う。数はさほど多くないが、「ハネモノ展覧会」の形で
今回ご紹介したい(ヤクモノ画像が中心)。ピンボケも目立つが、どうか
ご勘弁頂きたい。因みに、以前にも同じような企画をやったので、一部の
機種はカブっていると思うが、画像自体は違うハズなので、ご了承の程を…。







三共「ブルーエンジェルI」




平和「ビッグタイガー」




三洋「グラマン」




平和「ファイター」




平和「Wウィング」




平和「スフィンクスV2」




西陣「アイアンキング」




奥村「権太」




西陣「パチンコ大賞13」




西陣「ミスターフォール13」




西陣「スケボーキッズ11」




平和「ラリーダッシュ」




三共「ナイトドラゴンGP」




平和「ボイジャーI号」




西陣「火の玉ボーイ」




三洋「サーカスIII」



平和「ファミリーペンギン」




西陣「ヘブンブリッジ」




レッドメテオ(平和(オリンピア)、4号機)

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※記載内容にミス等ありましたら、「非公開コメント」
と明記の上、ご指摘頂ければ幸いです。







1999年(平成11年)に平和から登場したAタイプ4号機
「レッドメテオ」(販売は平和、製造はオリンピア)


★ボーナス確率



★払い出し表




レッドメテオ(RED METEOR=赤い流星、隕石)、いい名前だ。


かの「ビーナスライン」「ビーナスセブン」の流れを汲む後継機。
(前者は通常時の逆押し及びハズシ併用の破壊的効果で、プロ、
セミプロの餌食に。後者はその対策版)。同筐体を使用しており、
図柄も先行機をほぼ踏襲。リール窓左上の「チャンスナビ」も、
様式を変えて受け継いだ。また、ビッグ確定となる「エメラルド
フラッシュ」※(リール窓が緑に染まる)も健在(「レッド」メテオで
「エメラルド」という粋な組み合わせ)。攻略面ではビーナスライン等に
遠く及ばなかったが、全体的な完成度は高く、多くのファンを魅了した。

※エメラルドフラッシュは、ビッグ成立中、毎ゲーム1/5で抽選。
(チャンスナビ出現、非出現を問わず)。なお、「大流星群」ナビ
出現時は、必ずエメラルドフラッシュにつながる。ご存知の通り、
当時のオリンピア系各機は、このテのリール窓フラッシュ(赤/緑/青)
を得意とした。ビーキッズクラブFに始まり、スノーキー、ルパン三世、
スーパースターダスト2、ガイキッズ、フライングモモンガ、
ホットロッドクイーン、バトルナイトなど…他にもまだまだ
あるハズだ。


センスの良いサウンドも、先行機譲りであった。勇壮で軽快な赤7の
ファンファーレ。勇ましくも哀愁の漂う黄7ファンファーレ。歌詞を
乗せれば速攻チャートインしそうな、耳障りの良好なビッグ中BGM、
ドラクエのレベルアップ音にも似たジャックイン時のサウンドなど、
何処をとってもスキのない、作り込まれたBGMであった。あの当時、
これらのサウンドやエメラルドフラッシュ目当てに、本機と対峙した
フシもある。勝ち負け不問、触っているだけで幸せになれた。




★現役時の実戦店…東京・有楽町マリオン近く「DUO」(現存)

当時の職場に程近く、昼休みや仕事帰りなど頻繁に通ったホール。
(通りを挟んだ系列店の「UNO」にも、よく足を運んだ)


(DUOに通っていた頃の店舗宣伝用「脂取り紙」が手元にあった)


(新規開店時ではなく、店舗スペースを拡げたリニューアル時のもの。
1999~2000年頃ではなかったか。)



ここ最近は行っていないので詳しくないが、2000年頃の店内見取図は
大体こんな感じだった(上が駅側、下が商店街通り側)。1Fがパチで、
2Fがスロ。2Fスロットフロアは、大きく3つのスペースに分かれていた。
階段とエスカレーターに挟まれた、大きくて薄暗いスペース「A」には、
主にアルゼ系(当時)の機種が並んだ。ゲッターマウス、クランキー
コンテスト、ビーマックス、ジロキチ、バーサス、アレックス、アステカ、
ワードオブブライツ、デュエルドラゴン2、グランシエル、オオハナビなど。
それらに交じって、山佐のシーマスターXが孤軍奮闘していたのも印象的だ。
一方、景品カウンターを挟んで「B」のシマは、大漁2やタイムクロスなどを
設置。さらに奥の「C」には、ダイナマイト、セブンダラーズ、レーザー2、
フライングモモンガといった辺りが鎮座。私が本機を打ったのは、「C」の
エリアであった。ただ、本機の設置が2、3台しかなかった記憶も。

余談だが、1Fパチのシマに、かつてSANKYO「CRFしむけんSR」が置いて
あった。それと同時期、斉木しげる「今夜も千両(ドル)箱」で、この店が
ロケ地になった回があり、件のしむけんSRが対戦機種に。ゲストは志村けんと
ダチョウ倶楽部の肥後克広。その放映の少し前、まさに私も同じシマで、件の
「しむけん」を(かなりアツク突っ込んで)仕事帰りに打っていたのだった。
なので、番組のOAを見た時は、同じシマの同じ台を斉木名人や志村けんらが
打っていて、妙に感慨深かったのを思い出す。今思えば、偶然でもいいから、
撮影現場に遭遇したかったが…。なお、有楽町DUOでは、ギンパラの権利中
330回ハマるという、全く以て有難くない経験もした(高田馬場の日拓EO
(当時)では、3回権利ニューロードスターで権利中450回ハマり、出玉を
ガッツリ削られた事も…)。


※書いている途中で思い出したが、ここは数年前に火災に遭った筈。
当時、大きなニュース報道もあったので、ご記憶の方も多いだろう。
大変な状況だったと思うが、その後復活を遂げたようで嬉しい限り。





★「ビーナス~」から受け継いだ、予告機能「チャンスナビ」

本機はリール窓左上部に、ボーナス期待度や成立役をナビする
インジケーター「チャンスナビ」を搭載。ビーナスライン等の
特性を踏襲していた。但し、先行機は「レバーオンで予告音+
上パネ消灯⇒第1停止で小役ナビ⇒第2停止で期待度表示」だった
のに対し、本機は「レバーオンで予告音+リール緑フラッシュ⇒
第1停止でボーナス期待度を示す流星⇒第2停止で成立役をナビ」
であり、演出の内容や順番は異なった。具体的には以下の流れ。


(1)レバーオン時
「バシュッ」と予告音が鳴り、リール窓全体が一瞬
緑色にフラッシュする(⇒チャンスナビ発動が確定)。
ナビ対象役は、BIG、REG、プラム、リプレイ、ベル。
それぞれ、成立時行われるナビ抽選に当ると発動する。


(2)第1停止時(ボタンから指を離した瞬間)
リール左上のナビランプに、赤い光がサッと流れる。パターンは
以下の(a)~(d)の4つ。演出が派手な程、ボーナス期待度も
アップする。

(a)流星1本(右下がりに光がサッと流れる)

期待度=低

(b)流星2本(右下がり⇒左下りの順に光が流れる)

期待度=中

(c)流星3本(斜め右向きの光が、3本立て続けに流れる)

期待度=高

(d)大流星群(流星3本に続き、左向きの光が斜めに3本走る)
⇒⇒
期待度=ビッグ確定(鉄板)のプレミアフラッシュ※

※手持ち資料の中には「大流星群はハズレ時も僅かに出るようだ」と
言及しているのもあるが、解析的裏付けがないので「鉄板説」をとる。
なお、大流星群はビッグ成立かつナビ当選時の「34/256」で出現。


(3)第2停止時(ボタンを離した瞬間)
再度、チャンスナビが光る。但し、第1停止時と違い、第3停止まで点灯状態
キープ。パターンは「X」「Y」「Z」の3種類あり(「ビーナス~」は「四隅、
V字、逆T字」だった)、成立した小役をナビ。対応役は、Xがリプレイ、Yが
プラム、Zはベル。対応役がハズれれば、ボーナス確定となる(但し、ベルは
右リールで取りこぼすので、要目押し)。なお、先述の通り、ナビ対象小役は
リプ、プラム、ベルのみで、チェリー成立時はナビ発生せず。

「X」=リプレイ対応。リプハズレで入り。


「Y」=プラム対応。プラムハズレで入り。


「Z」=ベル対応。ベルハズレで入り。



上記のように、「第1停止でボーナス期待度、第2停止で成立役」を
それぞれ表示したので、当然に第2、第3停止時がアツくなる。特に、
本機は「小役ハズレ目」が豊富な為、ナビを絡めたアツい目も多い。
無論、ナビ否定による「二確目」降臨の機会も、少なくなかった。



★主なリーチ目(順押し)


右リール「黒・黄・黒」の最強目


ビッグ一直線は、右が赤7なら鉄板(全ライン有効)


同じ一直線でも、右が黄7だと「ベル付の黄7」と条件が付く。
但し、左と中に関しては、赤7でも黄7でもOK。


ハサミ打ちなら二確目となる


右下がりベルからベルハズレ


一確目「プベプ」


「ミサプラハズレ」(右下がりプラムハズレ)。赤7付はガセる。


斜めプラムハズレは右上がりでもOK。


ベルクロステンパイからベルハズレ。


小役の平行Wテンパイハズレも多い。


左「プべリ」から下段リプテンハズレ。


コチラもWテンパイハズレ。


「ズレ目」の二確。様式美である。


左「ブベナ」から中段ベルハズレ。


ハサミ打ちなら二確。


コチラもハサミ打ちなら二確。


チェリー付きビッグハサミ目。成立後の鉄板目。右下段赤7でもOK。
右は、赤7の代わりに黒でもOK。左はチェリー付き黄7でもOK。


左が大きくスベった形もアツい。コチラは小役ハズレで入り。



★リプレイハズシ

ビッグ中もチャンスナビが働くので、成立フラグが分かり易い。
また、先行2機種と比べると、ハズシ手順の難易度は遥かに低下。
(但し、その効果も同様に低下したが…)

小役ゲーム中は、ナビに従い消化。「X」はジャックイン、「Y」は
プラム。どちらも取りこぼしは無いが、適当打ちOKはプラムのみ。
「X」(ジャックイン)時は、1回目からハズす必要あり(⇒後述)。

なお、「Z」は取りこぼしのあるベルだが、出現率は低い(約1/1638)。

ナビが出なかった場合、「14枚」(ビッグ中のみ、ベル・ベル・黒)か
「チェリー」かハズレ。チェリーは1/1638で低確率だが、出現率の高い
14枚(約1/8)を取りこぼさないよう、キッチリ目押しする。左・中は
適当打ちでOK。右はベルのテンパイラインに黒を狙う。


本機で重要なのはジャックイン成立時。配列上、中段受けだとハズシが
できない上、制御で変則押し時の1/2は強制的に中段受けとなる。また、
約1/2.5とジャックイン確率が高く、1回目からハズシを行う必要あり。
但し、1回目は残り22Gから、2回目は16Gから順押しに戻した方が安全。


ハズシ手順は、「X」ナビが発生したら「右⇒中」の順で逆押し。この時、
リプレイが中段受けだと、ハズす術はないので潔くジャックインさせる。
一方、リプが上段受けになったら、左上段付近に黄7を狙う(多少早めで
よい)。また、リプ下段受けは、左上段付近に「上にチェリーの付いた
赤7」を狙う(多少早めでもよい)。



上段受けは黄7狙い


下段受けはチェリー付き赤7狙い


中段受けはどうやってもハズシ不可。
全ては、「1/2」のヒキ次第となる。






とまぁ、あれこれ乱雑に書いたが、最後に一言。


名機「レッドメテオ」。華麗なサウンドや秀逸なリール制御、それに伴う出目の妙、
単純なようで奥深いチャンスナビ、そして美麗この上ないエメラルドフラッシュで、
仕事疲れの心と体を癒してくれた。ハズシに一定の制約こそあったが、それも含めて
本機の「魅力」だと思っている。今後もその存在を忘れることは、決してないだろう。
18年越しに本機へ謝意を伝えたい。ありがとう、レッドメテオ。



(平和(オリンピア)「レッドメテオ」の項、了)


トラベルチャンス2(三洋、デジパチ)

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1994年(平成6年)に三洋から登場した現金機デジパチ
「トラベルチャンス2」


★カラー液晶モニタ搭載
★賞球…6&13
★大当り確率…1/213
★最高16ラウンド継続
★出玉…約2000個
★意図的な連チャンの無いノーマル機
★無制限用スペック
★大当り図柄…3、7、飛行機、船、及び8種類の「国旗」(計12図柄)
★5ライン有効(大当りパターン60通り)
★兄弟機
・トラベルチャンス7(1994)
⇒大当り確率は1/211と甘め。賞球7&15、出玉2300個(一回交換、LN用)。
・CRトラベルチャンス2(1994)
⇒大当り確率は「1/230、1/254、1/284」(3段階設定付)。出玉2300個。
全12図柄中、3か7で大当りすると、プラス2回の確変に突入(突入率1/6)。
確変突入率(継続率)が低い代わりに、大当り確率が甘めに設定されていた。





今思えば、ごく普通のノーマルデジパチだった。初打ちは新宿・歌舞伎町の
「モナミ」。特段、大勝ちした機種ではないが、「国旗が図柄」というのは
案外記憶に刺さるもの。22年以上の月日が経っても、色褪せず覚えている。
果実や花などのありきたりな図柄と違って、国旗の三つ揃いはどこか豪華な
印象も受けた。


日本、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス辺りの図柄は「定番」と言う
感じもしたが、インドや韓国、さらには北朝鮮も図柄に採用されていた。
まぁ、当時ならではの図柄選択という感じがする。無論、今ならありえない
訳だが…。また、ダブルリーチとなるパターンも複数存在。日本ーアメリカ、
イギリスーフランス、カナダーインドなど、当り障りない組み合わせに加え、
韓国ー北朝鮮の「禁断のダブルリーチ」も存在。因みに、北朝鮮と7のダブル
リーチもあった。


デジタル停止順は「左⇒右⇒中」。リーチパターンは、ノーマル、アメドリ、
高速の計3パターン。アメドリ(中デジが大当り図柄に近づくと超スロー)は
ジリジリさせる割に、よく外れた記憶がある。なお、リーチが掛かった時に、
画面右下にカワイイ子供の魔法使いキャラが登場すると、「SP予告」。この
魔法使いは「杖」を持っていて、登場後、図柄に向って杖をかざす。杖から
星が出ればSP突入が確定となり、アメドリか高速にのみ発展。出てくる星の
数が多いほど、期待度もアップ。一方、杖から星でなくハテナマークが出ると、
ノーマル確定。なお、ノーマルは一旦ハズレ後、再始動して大当りする事も。
計3パターンのリーチに魔法使い予告を加味した、割とシンプルな演出では
あったが、派手な演出・発展の連続で過度に期待を煽るより、当時の機種は
どれも演出がスッキリしていて潔かったな…と思う次第だ。


なお、大当り中は、同時期出回った「CRFワールドI」(SANKYO)などと
同様、世界各国を旅して回る画面に。図柄になっている国々の「名所」が
次々と登場する。日本は富士山、フランスはパリの凱旋門、カナダでは
ナイアガラの滝、イギリスはビッグベン、といった具合だ。また、この時、
各国に合わせたBGMが流れてくるのも面白い。日本は「さくらさくら」の
古風な旋律、パリはお洒落な「オー・シャンゼリゼ」。他にも「80日間
世界一周」のテーマや「エレクトリカルパレード」など、様々なメロディが
用意されていた。出玉面はアッサリしていたが(連チャン規制期だったので、
やむ無し)、図柄、音楽、液晶演出など、遊技面で強く印象に残る一台だ。



(三洋「トラベルチャンス2」の項、了)

ニュービッグシューター(平和、ハネモノ)

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1992年(平成4年)に登場した新要件ハネモノ
「ニュービッグシューター」(平和)

★賞球…7&13
★最高15ラウンド継続



言わずと知れた昭和ハネモノの名機、「ビッグシューター」のリメイク版。
かの故・田山プロが、溝の口B店(P.S.ビッグトップ)で打っていた台だ。
(池袋S店「山楽」では、元祖ビッグシューターも守備範囲にしていた。)
その後、幾度も形を変えて復刻版が出たが、新要件初の試みが本機である。
(個人的には、2000年代初頭に出たリメイク版「ビッグシューターV」も
好きで打ったので(向ケ丘遊園「バンバン」1F)、いずれは記事にしたい)


私なんぞは1990年(平成2年)デビュー組だが、90年当時はちょうど
「旧要件末期」。既にベテランと化していた元祖ビッグシューターも、
都内や神奈川の活動範囲では、まだバリバリの現役(又は主戦)として
活躍していた。初代は勿論、後続の「ビッグシューターIII」(BGMが
「音痴」な台)も出回っていた。



(旧要件ビッグシューター)


二層構造からなるヤクモノの上段奥で、反時計方向に回る三つ穴ローター。
その穴を通った玉が下段に落ちて、手前に折り返してV方向に戻ってくる。
ローター手前には憎らしい突起が待ち構えていて、穴への入賞をガード。
そのガードをかわしてローター穴を通り抜け、下段で手前に戻った玉が、
スッと糸を引くように中央Vに吸い込まれて大当り。祝福のファンファーレ
「パッパカパー、パパパ、パッパカパー、パパパパー!」が聞こえてくる。
但し、下段の玉がV左右に逸れ、ジリジリする機会も多かった。まさに、
「遠心力の妙」に一喜一憂させられた瞬間である。


大当り中は、ローターが穴を正面に向け停止。その左右に玉が貯留されて、
貯留玉のアシストで中央ローターの穴に玉が寄り易くなり、継続チャンス。
但し、ハネが8回開閉を終えると貯留解除、その後は穴に入り辛くなる為、
パンクの危険も高まる。ローター左右両側に均等に貯留するほどピンチと
なり、片側に偏って貯留するほど継続し易かった。「なるべく早めに多く」
貯留するのもポイント。解除前は「ワッチャカ、ワッチャカ」とイケイケで
テンポ良いBGMだが、解除後は「テケテケテ…」と打ち手を焦らせるサウンドに
変わる。あえなく途中パンクすると、打ち手の神経を逆なでするかのような、
「ブッブー」の嫌味な効果音。但し、大当り8R完走時も最後にブッブー音が
鳴り、コチラはむしろ心地よく聞こえた。ローターのデキなどヤクモノのクセや
台のネカセ等により、Vが来易い台と来づらい台に分かれた。釘調整のみで台の
実力を測れない辺りも、当時のハネモノらしく奥が深かった。


…とまぁ、これらは全て「旧要件ビッグシューター」の話である。そして、
その旧要件時代、ビッグシューターを通じてハネモノの、いやパチンコの
面白さを大いに知ってしまった私。この台に対しては、強い「愛情」さえ
抱いていた。その旧要件ビッグシューターが、新要件時代に入って設置を
徐々に減らすと(但し、人気は根強く、しぶとく残すホールも数多く存在)、
入れ代わりでインフレ感満載の大量獲得型ハネモノが増殖。これはこれで
面白味もあったが、やはり「小銭で玉の増減を堪能する」ハネモノ本来の
遊技性とは乖離していた。そういった「カネのかかるハネモノ」の台頭が
続くにつれ、ハネモノファンの不満も増幅。それを感じとったメーカーは
「原点回帰」の姿勢にシフトして、ブンブン丸などマイルドなハネモノを
増やしていった。本機が世に出たのも、まさにそうした流れの中であった。


「あのビッグシューターが、ホールに帰ってきた…」私もリメイク版の
登場を大いに喜んだクチだ。リメイクされた機種の中には、「元祖」と
ヤクモノの構造や動きが少なからず変わっていたり、BGMが全く別物に
なっていたりする場合もあったが、ニュービッグシューターに関しては、
かなり忠実に初代のゲーム性を踏襲していた。「ブオーン」というハネ
開閉音しかり、オトシ約0.4秒、ヘソ0.75秒と差のついたハネ開閉時間
しかり(細かく言えば旧要件版は0.45秒で、0.4秒のニューよりも長め)、
香ばしい大当り時のファンファーレしかり、大当り中の騒々しい効果音
しかり。玉を持った宇宙飛行士のハネの形しかり、ローターの形や動き
しかり、大当り中の貯留方法しかり、貯留が左右に割れたら右打ちなど
ストロークを変える打ち方しかり、パンク時のブッブーしかりである。


…とまぁ、これだけ元祖をしっかり再現していれば、打ち込みたくなるのが
人情であろう。かくいう私も、当時ホームだった新宿の各ホールで、本機の
姿を見つけては、旧要件時代を思い出しながら対峙した。西口大ガード前の
「ニューミヤコセンター」、東南口の「平和」や「メトロ」などで多く実戦。
とりわけ、ニューミヤコと平和は、過去に初代ビッグシューターを設置した
店だったので、自分がパチを覚え始めた2年前にタイムスリップした感覚で
打っていたのを思い出す。


但し、その挙動が「全く以て元祖と同じ」という訳ではなかった。例えば、
賞球数。旧要件版はオール13で玉持ちが比較的良好だが、本機は7&13で
ヘソ、オトシの戻しが7個と少ない。当然、玉の打ち込みペースも早くなる。


また、新要件版の本機は最高15ラウンドと継続R数が長く、完走すれば
1500個越えの出玉まで望めた。一方、旧要件版は8R。この差も大きい…
かと思いきや、実はそうでもなかった。なぜならば、本機は「パンク」
し易いという、有難くない特徴もあったから。最後まで完走させるのは
なかなか難しく、初回や2回でのパンクもザラだった。では、旧要件版が
完走し易かったのかといえば、決してそんなことはない。台のクセ等にも
左右されたが、「元祖」にもパンクがついて回った。ビッグシューターは
そういう台だったのだ。たまに完走、頻繁にパンク…これらをこきまぜて
打ち止めまで持っていくハネモノ。それは、初代も新要件でも変わらない。


それから、旧要件版は大当り中、「ハネ8回開閉後」に貯留が解除されたが、
ニュービッグシューターの方は、ハネ「9回」開閉後の解除だった。ならば、
「ニュー」の方がV継続において有利だったかというと、意外な落とし穴も
存在。それは、ニューが「ハズレ2カウント」でも解除されてしまった点だ。
大当り中、貯留が片方に上手く偏って、立て続けにローターの穴に入賞した
場合、下段で2回Vを外しても、旧要件版では貯留解除されなかった。一方、
「ニュー」の場合は、同じ条件でVを2個外した瞬間、貯留は解除となる。
まぁ、頻繁にVを2連続で外すような台は、明らかにクセ悪といえたが…。




それと「クセ」についていえば、一部の攻略誌において、大当り中、
ローター停止時にきちんと正面を向かず、やや右ズレで止まる台は
下段でVを逸らし易い「クセ悪」…と分析するものがあった。私自身、
そこまでヤクモノ内部を注視していなかったから、それが「特定台
のみ起こった現象」なのか、「そもそも全ての台のローターがやや
右ズレで止まる仕様だった」かは判らない。ただ、実戦経験において
いえば、ローター経由の玉がやたらVを外すクセ悪台は確実にあった
ので、ローターの停止位置に着目した分析は、あながち間違いでは
ないと思う。今更ではあるが、当時こうした細かな挙動に目を向け、
ニュービッグシューターのV継続について考察した攻略誌の姿勢は、
真偽はともかく尊敬に値する。



★兄弟機…ビッグシューター8(1992)

賞球は7&13。ニュービッグシューターと同時デビュー。
より「本家」に近づけるべく、最高継続ラウンド数は
15回でななく、旧要件と同じく「8ラウンド」までに
なっていた。まぁ、「ニュー」もパンク頻発だったから、
両者の平均継続Rに大きな差があったとは思わないが…。
むしろ「8」の方が継続し易い印象もあるが、ホールが
「ニュー」よりもマイルドな台と判断して、釘を甘めに
調整していたからだろうか。




※今回、ビッグシューターのネタを扱ったので、
コチラの画像も紹介。分かる人には分かる…ハズ。

ヤクモノの上に水着の外国人美女…お判りとは思うが、「ニュー」
ではなく、「元祖ビッグシューター」のヤクモノである。つまり、
旧要件時代。いかにも昭和チックな演出である。



エキサイトクリスタル3(ニューギン、デジパチ)

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1995年(平成7年)登場の現金機デジパチ(時短機)
「エキサイトクリスタル3」(ニューギン)を回顧。


★賞球:7&9&15
★大当り確率:1/227
★図柄:0~9の数字(数字間にブランク図柄)
★大当り図柄:各図柄の横並び3つ揃い(24通り)
★有効ライン:上下2ライン
★最高16ラウンド継続(アタッカー1個貯留+9カウント)
★平均出玉:約2300個
★図柄に関係なく、大当り後は60回の時短に突入
★時短終了条件:大当り後メインデジタル60回消化or時短中の大当り
★時短連チャン率:約23%
★時短ループ(連チャン)による箱積みも可能なスペック


エキサイトレディ2、7ショックに次ぐ、ニューギンの時短デジパチ第三弾。
Eレディ以来、純粋な「時短」機能(小デジ確率は変えず、変動時間のみに
差をつける手法)により、「疑似連チャン」効果を実現した、ニューギンの
功績は大きい。


エキサイトレディ同様、カラー液晶採用。5分割(6分割)されたデジタルの
動きが特徴的だった。日本人ギャルが実写で登場するのも、特に男性客には
嬉しい演出だった(⇒E・レディは外国人女性の実写)。「うそぴょーん」の
一旦ハズレ後カットイン(再始動⇒大当り確定)も懐かしい。


新宿、渋谷など様々な店で打った記憶があるが、旧台扱いとなった後も、神楽坂の
「パチンコ神楽坂(神楽坂21)」には長らく残っていた。当時、飯田橋で某・資格
試験の講習会を毎週受けていたが、その帰り道、神楽坂下の交差点から坂を上って、
通り沿いにある同店に立ち寄っては、勉強疲れを癒すべくハンドルを握った。ここは
行くたびにガラガラだったのだが、それが却って心地よかったりした。勝負終わりに
近くの熊谷組本社辺りまでテクテク歩いて、贔屓にしていた「どさん娘ラーメン」
(現「みそ神楽」)で味噌チャーシュー麺を啜ってから帰宅していた事も思い出す。
なお、調布駅北口「リラ」も、2000年を超えた辺りまで本機を設置した。


(独特なデジタルの動き)


液晶画面は5分割されており、一風変わったスクロール挙動を見せた。
上図で説明すると、チャッカー入賞で、デジタルA~Cが一斉に変動。
まず、上段左と下段中央の「A」がほぼ同時に止まり、次いで上段中央と
下段左の「B」が同時停止。最後に一番右のCが停止…という具合である。
どのデジタルも時計回りに流れる為、デジタルが円状(というか角状)に
クルクル繋がって、ベルトコンベアのような挙動だった。但し、動きに
慣れないうちは、目が疲れたのも事実だ。


A、B何れのデジタルも、上下独立して動いてはおらず、互いに「連動」
していた(繋がっていた)のも特徴。具体的には、上段Aが、下段Aに
対して、常に「プラス1コマ」の関係だった。これは、Bの場合も同様。
この動きと配列により、上・下段で同時にテンパイするダブルリーチも
多かった。但し、上下とも同じ数字になる事は無い(上段33、下段も33
のようなWリーチパターンはあり得ない)。

Wリーチのパターンを挙げると、「上段3、下段2」「上段5、下段4」
「上段7、下段6」「上段9、下段8」の、計4通り。いずれも、上段が
「奇数」の時であった。但し、上段に奇数の「1」がテンパイしても、
ダブルリーチにはならない。

配列についてさらにいえば、「A」のデジタルには7図柄が2個、また
「B」のデジタルには0図柄が2つあった為、0と7の出現率が多くなる
特徴もアリ(他の数字は全て1個のみ)。図柄は0~9の計10通りだが、
0、7が2つあった分、大当りパターンも20ではなくて24通りとなった。



(リーチアクション)

上段or/and下段に同数字が横並びテンパイするとリーチ。ノーマルの他に、
コマ送り、ユラユラ(ウロウロ、縦揺れ)、再始動のSPリーチも存在。その
挙動は、E・レディのリーチアクションを発展させた感じだ。なお、リーチの
瞬間に、ギャルの実写画像が一瞬出現する。因みに、偶数の「6」と「8」の
色と形と模様がよく似ており、案外と見分けづらかった。

・ノーマル
右デジが普通にスクロール後、大当り2コマ手前からスロー回転に切り替わる
(アメドリリーチ)。期待度は非常に低い。大半は大当りを1度通り過ぎた後、
あっさりハズれる。但し、2周まで届けば、SPのユラユラに発展するチャンス。
なお、ユラユラのタイミングで発展せず、そのまま右デジがスローダウンして、
ノーマルのまま当るパターンもある。

・コマ送り
ノーマルから発展。「高速回転後、大当りと前後の数字をコマ送り」
の動きを繰り返す。最終的に、大当りか前後1コマの数字でハズれる。

ユラユラ…ノーマルで2周に届いた後、(ノーマル当りを除き)この
リーチに発展。右デジの当り図柄が上下にユラユラ揺れて期待を煽る。

再始動(二段階)…ハズレ停止かと思いきや、画面端に女性が現れて
「うそぴょーん」の声と共に右デジが再始動。必ず大当りとなる鉄板
アクション。本機を語る上で、このうそぴょーんを忘れてはならない
だろう。何だか馬鹿にされたような台詞だが、大当りに直結する演出
である以上、嬉しい瞬間だった事は間違いない。


(「うそぴょーん」の瞬間、脳汁が溢れた)

※なお、ダブルリーチの場合、コマ送りやユラユラのSPアクションは、
演出上も「ダブルチャンス」となる。上下それぞれのラインで演出が
行われる為、右デジが大当りに近づいた時、演出対象となるラインを
赤枠で囲って打ち手に告知。「コマ送りリーチ」を例に取れば、同一
周回にて、まず下段が赤枠で囲われてコマ送り演出を行った後、立て
続けに上段が赤枠に囲われ、上段コマ送りに切り替わる…という流れ。


(時短機能)

どの図柄で当っても、大当り後は60回転の時短突入。先行機のE・レディ2も
7ショックも、時短回数は「50回(49回説もアリ)」だった。つまり、時短が
10回増えた訳だが、何れも大当り確率が本機より高いので(Eレディ:1/223、
7ショック:1/220)、「時短10回の増加」のみを以て、スペックの単純比較は
できない。だが、そうした確率の違いを加味しても、本機の時短連チャン率は、
理論上約23%と高い。E・レディも7ショックも約20%程だから、時短連チャン
期待度は、本機に軍配が上がる。


時短中は、電チューの開放頻度が大きくアップ。但し、小デジ確変機と違って、
小デジの当選確率は、通常時も時短時も変わらない(1/3の高確率で当選する)。
変化するのは小デジ変動時間。通常時は「7~30秒」と長いが、時短に入ると
「0.6~5秒」に短縮した。結果的に、時短中は電チューが頻繁に開き、極力
持ち玉を減らさずに消化できた。また、時短中は、メインデジタル回転時間も
短縮される上、リーチアクションも省略。大当りは、即止まりか「うそぴょん」
再始動)のみになる為、スムーズに時短消化できた。さらに、先行2機種と違い、
時短の残り回数が液晶に表示されたので、チャンスが後何回転残っているのか、
一目瞭然だった。データランプ無しの店も多かった当時、時短残数を表示する
機能に、メーカー側のさりげない親切心を感じた。


因みに、E・レディ2の場合、電チュー開放タイミングを狙った通常時の
「止め打ち」に大きな効果があり、根気よく粘れば1000円で80回以上
回る事もあった(当時の「必勝ガイド」誌は、そのスクープ記事を掲載)。
続く7ショックはステージ搭載で、Eレディほど顕著な効果はなかったが、
時短システムは共通。やはり止め打ちに一定の効果が見られた。何れも、
通常時の小デジ確率が1/3と高く、小デジ変動時間が29.8秒と一定な点、
また、電チュー開放時間も常に1.5秒だった事を利用したもの。約30秒の
小デジ変動時間の大半を止め打ちで凌ぎ、電チュー開放タイミングを狙って
数発打ち出す事で、投資を大幅節約するものだった。無論、労力はかかった。


本機の小デジ確率も常に1/3だったから、先行機と同等の止め打ち効果が
あった…かというと、実はそうではない。理由は、止め打ち攻略を防ぐ為、
小デジ変動時間が出目によって違っていた為である。即ち、小デジに2か
3が出る時は「7秒」、4か5は「15秒」、1、6、7、8、9なら「30秒」と、
変動時間が3段階に分かれていた。一方、電チューが開くのは、小デジに
「3、5、7」の何れかが出た時だ。つまり、3つあるタイミングのどこで
電チューが開くか、小デジが実際に止まる瞬間まで判らなかった。その為、
「絶えず約30秒の周期を狙う」止め打ちは不可。しかし、そんなガードが
あっても、「開放するであろうタイミング」は、ある程度予想できた。即ち、
小デジ変動後、「7秒、15秒、30秒」とポイントを3点に絞り、各タイミングの
2秒前まで止め打ちして、2秒前から数発打つ…という手順を繰り返すのだ。但し、
これも時間のカウントなど相当な労力を要したので、打ちっぱなしの客も多数。
因みに、7秒と30秒の2か所のみにポイントを絞り、労力軽減する手順もあった。


(ラウンド間の止め打ち)

本機は、図柄が揃って大当りが始まってから、実際にアタッカーが開くまでの
時間が異様に長い。また、各ラウンド間のアタッカー閉鎖時間も、同様に長い。
これらの時間をキッチリ止め打ちすれば、最終的な出玉に少なからず差が出た。


(大当り画面)

大当り中は、Eレディを彷彿とさせる分割画面が現れて、アタッカーが
玉を拾うたびに、パネルが1個づつ埋まっていく演出を楽しめた。登場
したピチピチギャル(死語)達が誰なのかは不明だが、改めて見ると、
「いかにも90年代」な雰囲気が漂う(「TVチャンピオン」パチプロ
選手権の回で、液晶の女性が実際に登場して機種名を答えるクイズが
あったが、その時も名前は出なかったハズ)。また、大当り中、赤い
水着の女性は「アンダーヘアーが見える」といった噂も当時流れたが、
結局はガセネタだった。なお、大当り終了後は、女性の画像が左右に
スクロールするが、これには法則があって、上段で当った時は右⇒左、
下段での当りなら左⇒右にスクロールする。この時の画像は3パターン。



(兄弟機、後続機)

エキサイトクリスタル2(1995年)

盤面、賞球数、大当り確率、液晶演出、リーチアクションは
「3」と同じ。相違点は、アタッカーが1個貯留+8カウントで、
出玉が約2000個と少ない所。その分、時短回数が「70回」と
本機より10回転多く、時短連チャン率も約27%と高かった。
また、アタッカーの1個貯留の位置が中央にあり、左端にある
「3」とはアタッカー構造が異なる。



CRフリークエント7(1996年)

本機や「2」に約1年遅れてデビューしたCR版。大当り確率は
1/393.5とかなり低いが、大当り24通りのうち、「3、5、7」
の3種類で当ると、プラス2回の確変に入るフルスペックタイプ
(コチラもやはり7が2つで、有効ライン上下2段の確変並びは
8通り。8/24=1/3となる)。なお、賞球数は「5&10&13」。
アタッカー13個戻しの為、出玉は約2000個と少ない。また、
現金機と違い、確変中のリーチアクションあり。但しSPのみ。
ノーマル当りはビタ止まりアクション。1個貯留スペースは
「3」と同様、アタッカー左サイドにある。ユラユラリーチが、
現金機より「ジラす」印象も残るが、単なる記憶違いだろうか…。




(ニューギン「エキサイトクリスタル3」の項、了)

※記事中、記載ミスや誤植などありましたら、「非公開コメ」と
明記の上、該当箇所を指摘して頂けると有難いです。



横綱伝説(平和、権利物)

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※記載ミス、誤植等ありましたら、非公開コメと明記の上、ご指摘頂きたく思います。




一昨日より、大相撲の春場所(三月場所)が始まった(大阪)。19年ぶりに誕生した
日本出身の横綱、稀勢の里に大きな注目と期待が集まる今場所。その稀勢関は、初日、
二日目と連勝を飾り、プレッシャーのかかる中で順調な滑り出しを見せている。若貴、
曙、武蔵丸以来となる「四横綱」の実現に、ファンの熱気も高まるばかりだ。そんな
「相撲ブーム」に思いを馳せていたら、この台をふと思い出した。





1995年(平成7年)に平和から登場した、新要件権利物「横綱伝説」

★2回権利
★カラー液晶モニタ搭載
★賞球:6&13
★大当り確率:1/239
★図柄:一~九(前頭)、十両、小結、関脇、大関、横綱、祝儀袋(計15種類)
→左デジタルのみ、オールマイティ図柄の「力士」図柄もあり
★大当りパターン:各図柄の三つ揃い、左オールマイティ+中右ゾロ目(計30通り)
★出玉:2回権利消化で約3600~3900個
★開直出目:「一二三」(十両、金星、小結(十、金、小)ではない→「金星」が無い)



数珠連チャンの代表格「綱取物語」(1993年)を、権利物でリメイクした本機。
図柄や音楽は「元祖」を踏襲していたが、「金星」の図柄が無くなり、代わりに
「祝儀袋」を採用(故・田山プロは「懸賞金」と呼んでいた)。また、左デジのみ、
リーチ確定となるオールマイティ図柄(力士)もアリ。連チャン規制期に登場した
本機は、綱取の「十八番」だった数珠連仕様とは異なり、ノーマルの2回権利モノ。
初代と違って「朝イチ狙い」の技も無し。


また、リーチアクションにも変更が加えられた。綱取で好評だったSPリーチ
(単にスーパーリーチやロングリーチと呼ばれた他、軍配リーチ、ノコッタ
リーチ、クルクルリーチと呼称される事もあった)は、受け継いでいない。
代わりに、「シコ踏みリーチ」と「どすこいリーチ」のSPリーチ2種類を、
新たに用意。シンプルな軍配クルクルから、液晶を駆使した力士の動きへ
シフトした訳だが、その評価については、肯定、否定と様々あった。


当時の権利物としては割と珍しく、ヘソがスルーではなく6個戻しだったので、
玉持ちに貢献。アタッカーは13個戻しの為、2回権利で出玉4000個を切るが、
大当り確率は1/239と良心的。その分、釘もシブくされがちだったが…。


故・田山幸憲氏のファンにとっては、桜新町「H店」(パチーノヒノ桜新町)を
ネグラとした時期、氏が守備範囲とした台として知られる。1Fの現金機シマに
当初19台設置。その後、18台→9台に減台された。決して芳しいシマ状況とは
いえない中、そして田山さん自身も舌ガンで入院→退院と体調も万全でない中、
何とか戦える台を探そうとする様子が、代表作「パチプロ日記」(白夜書房)で
赤裸々に綴られている(好調時は確変の如く次の初当りが早い、といった持論も
展開)。

また、同作を映像化したビデオ版「田山幸憲のパチプロ日記」(主演:斉木しげる、
1997年、KSS)でも、田山プロのメイン機種として頻繁に登場(強制基板(?)で、
撮影開始後1回転目に当るカットも多い)。重田千穂子(チーボー)演ずる常連の
「ドツキ女性」が、リーチ時に台を思いきりドツいて、「ガシャーン!」と豪快に
盤面ガラスを割ったのも本機である。ガラスを粉砕してもなお、チーボーは不敵な
笑みを浮かべてハンドルを握り、平然と大当りを消化していたのだが…。


デジタル停止順は、左⇒中⇒右。リーチアクションはノーマル、シコ踏み、
どすこいの3パターンとシンプル。軍配がクルクル回る、綱取お馴染みの
SPリーチは無い。

ノーマルは、右デジが普通にスクロールした後、スローダウンして停止。
右デジはスローになった後、1~5コマとランダムに進むが、3~4コマの
ケースが多い。ハズレが大半であまり期待できないが、たまに当ったり。

シコ踏みは、画面に力士が出現。柏手を打った後にシコを踏み、その勢いで
右図柄を上下に揺らす。3回のシコ踏み後、右デジは高速スクロールしてから
停止する。シコは右足だったり左足だったり一定でないので、3回のシコ踏み
パターンも「左⇒左⇒右」「右⇒左⇒右」など様々だった。リーチサウンドは
綱取のSPリーチと共通。

どすこいも、力士が登場するSPリーチ。右図柄が左から右に横スクロール後、
大当り手前3コマから、力士が右デジに張り手を食らわせ、右図柄を画面外に
押し出していく。最後は大当りor前後1コマで停止。ビタでの大当り以外にも、
当り図柄が押し出されかけて、戻って当るパターンがある。リーチサウンドは
シコ踏みリーチと一緒。

それから、上記二種のSPリーチには、顕著な特徴が存在した。シコ踏みは
「左・中が同一出目(オールマイティではない)のリーチ」、どすこいは
「オールマイティ図柄のリーチ」の時しか、発生しないようになっていた
(どすこいは、オールマイティ図柄から力士が飛び出してくる演出で開始)。
ただ、こういう法則は作らずに、何れのリーチもランダムでかかった方が、
意外性があって面白いと個人的には思っていたが…まぁ、賛否両論あろう。


メインデジタルが揃うと、天下の権利アタッカーが5.8秒開放。ここに
玉を入れて1個貯留に成功すれば、V入賞で権利獲得となる(液晶では、
行事が「あなたの勝ち~」と祝福。V獲得のサウンドは、綱取の大当り
ファンファーレと一緒)。権利アタッカーが盤面下部ではなく、上部
(天下)にある変則構造の為、ストロークの注意を怠ると(ex:弱く
打ったままストロークを変えない、など)、天下の権利アタッカーに
玉が流れずパンクする恐れがあった。


権利獲得後は右打ちで消化(液晶では行事が「右打ちへ」と指示)。
右上回転体とセンター下段のメインアタッカーが連動して、出玉を
増やす(16Rまで)。なお、2回目の権利中は、大当り確率が10倍
アップ(1/239→1/23.9)。また、液晶もピンクに変わり、高確率
状態を示唆する。


なお、大当り中は、綱取譲りの軽快な和風サウンドが流れるが、
綱取のVゾーン入賞後サウンドが、本機ではラウンド間BGMに
使われていた。一方、本機のアタッカー開放中BGMは、綱取の
「V入賞前サウンド」である。また、綱取は液晶で多種多様な
「決まり手」を各ラウンドで見せたが、本機は、主役の力士が
「ドスコイ、ドスコイ」の突っ張り技を(初日から千秋楽まで)
延々と見せるのみ。この点は、少々味わいに欠けた気がする。
なお、楽日が終っても15ラウンドなので、最終Rが優勝画面に
切り替わるのは、綱取と同じ流れである。




★参考

田山プロがネグラとしていた「桜新町H店」(パチーノヒノ桜新町店)の
1F=現金機シマの見取り図を作成した(「パチプロ日記」を参考資料に)。
かつて、本機などが設置されていた1Fシマの配置を、台番号入りで再現。
設置台の変遷や日記での立ち回り等を、より視覚的に把握すべく作った。
皆さんが日記を読まれる際に、幾ばくでも参考となれば幸いである。
(地下はCR機のシマ。球界王、黄門ちゃま、Fピンボールなど設置)


   桜新町H店(パチーノヒノ桜新町)、1Fシマ見取図(1995~1997年)




★字が小さく見づらいと思われるので、改めて機種名と台番号を表記。
(入替の経緯なども追記した)

ミラクルガール5
187~220(減台前)
210~220(アクダマン導入時、9台に減台)

アクダマンSP(ミラクルガール(半数)と入替))
187~208

ハニーフラッシュ7(地下から移設、但し9台に半減)
221~231

マーメイドSP(ハニフラと入替で導入)
221~231

横綱伝説
221~253(マーメイドとメガトンのシマに導入、19台)
267~288(夢幻導入時にファンキーとシマ入替、18台(1台減))
267~277(ナナシー導入で半数に減台、9台)

メガトンパンチ
221~253
232~253(ハニフラ移設に伴い、半数減台)

ファンキードクター
255~277(F忍NINとFギャラクシーのシマに導入)
221~253(夢幻導入でシマ移動)

夢幻伝説(旧ファンキーDのシマ。横綱とファンキーはシマごと総入替)
255~266

ドリーム・チャンピオン
255~277

F忍NIN絵巻SP、FギャラクシーSP(Dチャンピオンと入替)
255~277(並び不明)

エキサイトレディ2
278~311

セブンショック(Eレディ(半分)と入替)
278~288

ナナシー(横綱伝説(18台時代の半分)と入替)
278~288

セブンゲッター(Eレディ(半分)と入替)
300~311


※青葉台B店にネグラ替えする直前の1Fシマ状況

アクダマンSP(187~208)
ミラクルガール5(210~220)
ファンキードクター(221~253)
夢幻伝説(255~266)
横綱伝説(267~277)
ナナシー(278~300)
セブンゲッター(300~311)


(平和「横綱伝説」の項、了)

桜新町H店(パチーノヒノ桜新町)のシマ見取図(1995~1997)

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※記載ミス、誤植等ありましたら、非公開コメと明記の上、ご指摘頂けると幸いです。




前記事(平和・横綱伝説)の続きのような形になるが、故・田山幸憲プロが
90年代中~後半にネグラとした、東京世田谷区桜新町の「H店」(パチーノ
ヒノ桜新町)の当時の「シマ見取図」(台番号入り)を作成。前記事では1F
現金機シマのみだったが、この機会にBFのCR機シマの分も併せてご紹介。


以下の見取図を見ながら「パチプロ日記」に目を通して頂けると、記載内容も
より「立体的」に把握できるのではないか。かくいう自分も、見取図の完成後、
改めて日記の(V)~(VIII)を読み返した訳だが、桜新町時代の田山さんの
立ち回りが、まるで手に取るが如くハッキリと伝わってきた。そして、日記を
読み進めるうちに、まるで自分自身がH店のフロア内を下へ上へと動き回って、
狙いをつけた各台に挑んでいるような錯覚すら覚えた。朝イチの釘見の動きや
その後の台移動など、H店時代の田山さんが「どこからどこに動いたのか」が、
脳内で映像化できたからに他ならない。こうなると、日記を読むのがいっそう
楽しくなって、読む速度も不思議と上がる(慣れないうちは、見取図と文章を
交互に眺めて、脳内を整理する必要もあろう)。


パチプロ日記の単行本は絶版となって以降、その希少価値が非常に高かったので、
以前ならば、入手するにはネットオークションなど利用する他はなかった。だが、
現在においては、幸いにもガイドワークスさんが日記の「kindle版」(電子版)を
販売しており、より手軽かつ安価で入手できるようにもなった。お持ちでない方は、
この機会にお求めになってはいかがだろうか。田山さんのパチンコに対する姿勢は
勿論の事、生き様までもヒシヒシ伝わってくる、氏のライフワークにして最高傑作。
一人でも多くの方に読んで頂きたいと思う次第だ。





      桜新町H店(パチーノヒノ桜新町)のシマ見取図
      (1F、BF、台番号入り)1995年~1997年


★参考文献:「パチプロ日記」(V~VIII)(田山幸憲著、白夜書房刊)

※日記の記載でカバーできない分は、前後の文脈から当方が台番号やシマ配置を
推察した。恐らくは、これで間違いないと思うのだが、さらに検証を続けたい。
※1Fは現金機、地下はCR機(現金機ハニーフラッシュ7が
置いてあった時期もある)
※店の上に休憩所あり(販売機→牛乳屋さんのコーヒー)
※BF端にソファーあり



~BF~
入口左の地下階段を降りるとBF(計114台)


(設置機種及び台番号)

CRスーパーボーイII(三洋、デジパチ)
1~15

CRウルトラダイナマイト(京楽、デジパチ)
1~11(スーパーボーイとの入替で新規導入)

CRF・彩(SANKYO、デジパチ)
1~11(Uダイナマイトとの入替で新規導入)
1~7(もぐら組導入に伴い、9台から6台に減台)

CRF・ビーチ(SANKYO、デジパチ)
12~21(スーパーボーイとの入替で新規導入)
17~21(もぐら組導入に伴い、8台から4台に減台)

CR花のもぐら組V(大一、CR権利物)
8~16(F彩とFビーチを減台して、新規導入)

CRF・ピンボール(SANKYO、デジパチ)
16~33
22~33(CRF・ビーチ導入に伴い、15台から10台に減台)

CRミスパチプロ(平和、デジパチ)
22~33(Fピンボールとの入替で新規導入)

CRF・ギンガSP(SANKYO、デジパチ)
22~33(ミスパチプロとの入替で新規導入)

CRF・リノ(SANKYO、デジパチ)
35~56

CRFダウンタウン劇場(SANKYO、デジパチ)
35~56(CRFリノとの入替で新規導入)

CR黄門ちゃま2(平和、デジパチ)
57~116
70~103(撃墜王導入に伴い、40台から20台に減台)
82~103(大工の源さん導入に伴い、20台から10台に減台)

CR撃墜王(西陣、デジパチ)
57~81(黄門ちゃまの半数と入替で新規導入)
70~81(フリフリダービー導入に伴い、20台から10台に減台)

CRフリフリダービー(マルホン、CR権利物)
57~68
35~56(大工の源さん導入に伴い、シマ移動)

CR大工の源さん(三洋、デジパチ)
57~68、105~116(フリフリをシマ移動、黄門を10台に減台して新規導入)

ハニーフラッシュ7(西陣、一般電役)
117~151
※竜神とバトルヒーローの導入に伴い、1Fへ移設(19台→9台)

CRバトルヒーローV(大一、デジパチ)
117~128(ハニフラ移設時に新規導入)
130~151(ハッピーデート導入に伴い、シマ移動)

CR竜神(平和、デジパチ)
130~151(ハニフラ移設時に新規導入)

CRサイころん(平和、デジパチ)
130~151(竜神と入替で新規導入)

CRハッピーデート(平和、デジパチ)
130~151(CRサイころんと入替で新規導入)
70~81(モンスターハウス導入に伴い、旧撃墜王のシマに移動)

CR球界王EX(西陣、デジパチ)
152~172
152~160(モンスターハウス増台に伴い、17台から7台に減台)

CRモンスターハウス(竹屋、デジパチ)
117~128(旧ハッピーデートのシマに新規導入)
117~128、161~172(10台→20台に増台。球界王は7台に減台)


※溝の口B店からネグラ替えした直後のBFシマ状況
CRスーパーボーイII(1~15)
CRF・ピンボール(16~33)
CRF・リノ(35~56)
CR黄門ちゃま2(57~116)
ハニーフラッシュ7(117~151)
CR球界王EX(152~172)

※青葉台B店にネグラ替えする直前のBFシマ状況
CRF・彩(1~7)
CR花のもぐら組V(8~16)
CRF・ビーチ(17~21)
CRF・ギンガ(22~33)
CRフリフリダービー(35~56)
CR大工の源さん(57~68、105~116)
CRハッピーデート(70~81)
CR黄門ちゃま2(82~103)
CRモンスターハウス(117~128、161~172)
CRバトルヒーローV(130~151)
CR球界王EX(152~160)



~1F~
入口右手の小階段を上がると1F
(パチンコ計73台。他にパチスロ2シマ(その後、1Fは全部スロに))

(1F:設置機種及び台番号)

ミラクルガール5(ニューギン、3回権利)
201~220
211~220(アクダマン導入で8台に減台)

アクダマンSP(SANKYO、3回権利)
201~210(ミラクルガールの半数と入替で新規導入)
ハニーフラッシュ7(西陣、一般電役)
221~231(地下から移設。但し20台から9台に減台)
マーメイドSP(三共、3回権利)
221~231(ハニフラと入替で新規導入)
メガトンパンチ(大一、3回権利物)
221~253
232~253(ハニフラ移設に伴い、半数に減台)

横綱伝説(平和、2回権利)
221~253(マーメイドとメガトンのシマに新規導入、19台)
267~288(夢幻導入でシマ移動、1台減って18台)
267~277(ナナシー導入で9台に減台)
ドリーム・チャンピオン(奥村、確変デジパチ)
255~277
F忍NIN絵巻SP(SANKYO、時短デジパチ)
FギャラクシーSP(SANKYO、確変デジパチ)
255~277(並びは不明、Dチャンピオンと入替で新規導入)
ファンキードクター(マルホン、時短デジパチ)
255~277(F忍NINとFギャラクシーのシマに新規導入)
221~253(夢幻導入に伴いシマ移動)

夢幻伝説(京楽、時短デジパチ)
255~266(ファンキーDがあったシマに新規導入)

エキサイトレディ2(ニューギン、時短デジパチ)
278~311
セブンショック(ニューギン、時短デジパチ)
278~288(Eレディの半分と入替で新規導入)
ナナシー(豊丸、一般電役)
278~288(横綱伝説(18台時代の半分)と入替で新規導入)

セブンゲッター(大一、確変デジパチ)
300~311(Eレディの半分と入替で新規導入)
※溝の口B店からネグラ替えした直後の1Fシマ状況
ミラクルガール5(201~210)
メガトンパンチ(211~253)
ドリーム・チャンピオン(255~277)
エキサイトレディ2(278~311)

※青葉台B店にネグラ替えする直前の1Fシマ状況 アクダマンSP(201~210)
ミラクルガール5(211~220)
ファンキードクター(221~253)
夢幻伝説(255~266)
横綱伝説(267~277)
ナナシー(278~300)
セブンゲッター(300~311)


爆裂大相撲・紫(平和、4号機)

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※記事中、誤植や記載ミス、勘違い等にお気付きの方は、
「非公開コメ」と明記の上、ご指摘頂けると幸いです。






大相撲春場所で、注目の新横綱、稀勢の里が勝ちっ放しの快進撃を続けている。
同部屋の関脇、高安も絶好調。誠に喜ばしい展開なので、性懲りもなく今回も
「相撲」絡みの機種を振り返ってみる。




2000年に平和から登場した4号機「爆裂大相撲・紫」
(Aタイプ、4thリール搭載機)

妙にノリの良い、ビッグ中の和風サウンドが気持ちよかったな…。



(ボーナス確率)

※獲得枚数の多い兄弟機「紅」のBR確率は、以下の通り
(Big)
設定1:1/364.1 設定2:1/341.3 設定3:1/329.3
設定4:1/297.9 設定5:1/273.1 設定6:1/238.3
(Reg)
設定1:1/873.8 設定2:1/873.8 設定3:1/655.4
設定4:1/655.4 設定5:1/546.1 設定6:1/546.1



(払い出し表)

ビッグは赤7と力士の2通り(力士はコミカルな仕切り姿)
BARは「大相撲」と書かれた青い化粧まわし
12枚役は波(ビッグ中12枚役とは別フラグ)
7枚役は金杯
2枚役はチェリー
1枚役(通常時)はBAR・軍配・軍配(ビッグ中は12枚役)
ビッグ中のみ15枚役は赤7・軍配・軍配(ビッグ中12枚役と共通フラグ)
軍配はリプレイ(ビッグ中は7枚+ジャックイン)




伝説の数珠連機、「綱取物語」の「パチスロ版・後継機」といった位置づけで登場。
同時発表の兄弟機に、獲得枚数の多い「爆裂大相撲・紅(アカ)」。パチで頻繁に
見かけた「相撲モノ」も、スロは本シリーズ以前だとマツヤ「力士7」ぐらいしか
思い付かない。本機の登場後、2002年に千代大海をCMキャラに起用したロデオ
「灼熱牙王」が発売中止になったり、2005年にエレコ「闘神雷電・花田勝」が登場
したり…。5号機時代の2009年、オリンピアから「アイアムコニシキ」という台も
出ているが、既に私は引退後なので、詳細については判らない。


メインリール3本に加えて、小役告知などの演出用に4番目のリールを搭載した
「4thリール」機。その元祖は、1999年に山佐から登場した「シーマスターX」
(1999年)であった。「テトラリール」と呼ばれたこの4thリール、その後も
多くの後続機に採用された。その斬新で魅力的なゲーム性にファンは魅了され、
「テトラ」は山佐の代名詞的存在になった。

そのテトラ人気に対抗する如く、同時期4thリールを積極的に取り入れたのが、
アルゼ(現・ユニバーサル)である。やはり1999年に「オオハナビ」で同社
初の4thリール搭載機(大量獲得機)を販売。コチラは、メインリール上部に
大きな4thリールを配した「鉢巻きリール」が特徴。やはり、後続機にも多く
搭載されて、同社の定番となる。


こうした山佐とアルゼの「4th推し」に、機敏に反応したのがオリンピアだ。
2000年発売の「ビートザドラゴン2」では、メインリール右に4thリールを
搭載。さらに、リール上部にドットLEDを配する事で、演出面での奥行きも
生まれた。そこそこの目押し力で大量獲得できるスペックや、オリ系独特の
メインリール制御と4thの兼ね合い等で人気を博し、設置を大きく伸ばした。


そのオリ社との技術協力(提携)の下、当時4号機の販売を行っていたのが、
パチンコメーカーの老舗、平和である(現在、オリ社は平和の完全子会社)。
同時期に、4thリール搭載機の「大江戸桜吹雪2」を販売して、好評を得る。
スーパー、ノーマル2種類のビッグが存在し、ナビのあるスーパーならば、
平均約565枚の大量獲得型スペックだった。その平和が、「大江戸~」に
次ぐ4thリール搭載機・第二弾として送り出したのが、「爆裂大相撲・紫」
(及び兄弟機の「紅」)である。


以後、4thリールはオリンピア、平和でも定番の機能に。その後は、DAIDO、
大都技研、テクノコーシンなどが、Exリールを3本備えた6リール型タイプで
対抗したり、アリストクラートがメインリール両脇に第4、第5の演出リールを
あしらったりと、さらなる発展、進化の形を見る事となる(これ以上、リールの
進化の歴史を書き進めると、記事が別方向に行きそうなので、今回はここまで)。





文字通り、本機は「相撲」がモチーフだ。先行機から発展的に継承した4thリールが
主たる特徴ではあるが、それと同じ位、いや、それ以上に記憶に強く刺さったのが、
「番付機能」や「決まり手ランプ」といった、斬新かつ独特なゲーム性ではないか。
オリンピアの安定した技術力に加えて、パチンコメーカーとしてノウハウを豊富に
持つ老舗・平和ならではの斬新なアイディアも、反映されていたことが窺える。




16年以上経って本機の存在をすっかり忘れている方も、この再現イラストを
見れば、記憶の引き出しが開くハズ。メインリール上(上パネル中央)には、
「番付表」と「決まり手」が、左右7個づつ並ぶ。なお、中央のブロックは、
演出用ドットLED。4th作動時に軍配がクルクル回る、ビッグ中に順押しや
逆押しの順を矢印でナビする、残り小役ゲーム数をドットの粒で示すなど、
様々な演出効果に供した大型ドットだ。この「4thリール+ドットLED」が、
平和、オリンピアの定番スタイルとなった時期もある。



★番付機能について

メインリール右の4thリールは、通常、「大相撲」と書かれた紫のノボリで
止まっているが、レバーオンで効果音と共に4thが回ると、小役告知演出が
発生。メインリールの停止に合わせて、4thにも小役図柄が3つ縦に並んで
止まる。この時の4th停止パターンは、以下の3通り。

(1)「波(12枚)、金杯(7枚)、軍配(リプ)」
(2)「金杯、軍配、チェリー(2枚or4枚)」
(3)「優勝カップ(4th用図柄)、波、金杯」

何れのパターンが止まっても、3図柄のうち1つだけ光が残り、成立役を示唆。
光っている小役が揃えば、番付が1つ昇格する(現在が前頭なら、小結に昇格)。
逆に、取りこぼしなどで光った小役が揃わないと、番付が1つ下がる。因みに、
昇格時は、拍子木の「カン」という甲高いBGM、降格時は「ビョビョビョ」と
残念な感じの電子音が鳴る。また、現在の番付位置は、番付右横にある星型の
LEDランプが赤く点灯して表示。この赤星のLEDが上がったり下がったりして、
番付位置は頻繁に変動した。

順押し時、金杯とリプは適当押しでもこぼさない為、ほぼ確実に番付昇格する
チャンス。一方、波とチェリーは適当押しだとこぼす恐れもあり、目押し力の
差が表れた。こうした小役をこぼせばこぼす程、番付降格の契機となったので、
本機を遊技する上で不利となる(波とチェリーの確率の低さを指摘する向きも
あろうが、高確率状態で約1/12と高かった以上、積極的に狙うべきであろう)。

番付の最上位は「横綱」、最下位が「幕下」だった。で、この番付に何の意味が
あるかと言えば、ビッグ中、小役ゲームの「小役ナビ発生回数」が、番付位置に
応じて決まっていたのだ。ただ、これを説明する為には、小役ゲーム時の流れに
ついて、少々言及する必要があろう。

ビッグ中のメイン役は、JACINの軍配(7枚)を除けば、「赤7・軍配・軍配」(15枚)、
「BAR(化粧まわし)・軍配・軍配」(12枚)と「金杯揃い」(7枚)の3つ。「波」と
「チェリー」も揃ったが、共に1/800を下回る低確率なので無視してOK。また、金杯も
目押し要らずで揃うので(変則押し除く)、問題は無い。ポイントは、15枚(赤7頭)と
12枚(BAR頭)だ。両者は共通フラグだが、目押しの位置や制御次第で15枚になったり
12枚になったりする。しかも、変則押しだと、必ず少ない方の12枚になってしまうので、
ハズシに備えて逆押し機会が増えれば増えるほど、獲得枚数は減る。一方で、ビッグ中は
成立役を告知する「ナビ機能」も存在。15枚/12枚ナビ発生時に順押しすれば、(正確な
目押しを前提に)必ず15枚の方で取れたのだ。それ故、ナビ回数は獲得枚数を増やす上で
重要な存在だった。ナビが多い程、逆押し機会が減り獲得枚数アップに繋がるので当然だ。
まぁ、獲得枚数の多い兄弟機「紅」と比べると、その差は小さかったが(1回のロスが3枚
と少ない上、取りこぼしのない金杯も頻繁に揃ったから、致命的なロスとは言えなかった。
「紅」は、ビッグ中の15枚/12枚が約1/1.6と高確率な分、金杯の成立確率は約1/13.6と
低かったので、逆押しによる不利益もより大きい)、さりとて「塵も積もれば…」である。

その小役ゲームのナビ回数が、ビッグスタート時の番付によって決まっていたのだから、
番付機能の重要性もお判りであろう。具体的な数値を挙げれば…

横綱:30回、大関:20回、関脇:15回、小結:12回、
前頭:9回、十両:6回、幕下:3回

※ビッグ開始後、上記ゲーム数の分だけ4thリールでレバオン時にナビ発生。ナビを
使い切ると、4thは「大相撲」のぼりの位置で止まったままとなり、レバーオン時の
成立役判別は不可となる。

と、上記の通りである。横綱でビッグスタートなら、最大30回の小役ゲーム全てで
ナビが発生するから、当然に15枚役獲得のチャンスも増える。逆に幕下ビッグだと、
ナビは3回だけしかないので、早々に逆押しする羽目となって、獲得枚数は減って
しまう。その為、通常時はなるべく番付上位をキープして、ビッグに繋げたい訳だ
(上位でヤメた台はハイエナの価値あり)。波やチェリーなど、取りこぼす事のある
小役をキッチリ目押しすれば、不要な番付降格も防げる。

但し、小役を完璧に目押しすれば番付が下がらなかったかというと、そうではない。
第3停止後、4thが一瞬「残念」の位置で止まると、無条件に番付が1つ降格。これは
純粋に「ヒキ」の問題なので仕方ない。逆に、小役告知発生時、4thに「優勝カップ
(4th専用図柄、銀色の賜杯で「優勝」と書いてある)、波、金杯」が停止した時に、
一番上の優勝カップに光が残れば、番付は無条件で1つ昇格。コチラもヒキ次第だ。

なお、4thで点灯した小役を狙って揃わなかったら、対応役ハズレなのでボーナス。
但し、この時も「小役ナビ発生⇒点灯小役が揃わず」状態になるので、番付は1つ
下がってしまう。ビッグ成立に気づかず、いつまでも揃えないままだと、このテの
「矛盾演出」が多発して、番付降格に繋がる。よって、後述するリーチ目で素早く
ビッグ成立を察知してサッサと揃えるべき。但し、制御上、左リールを狙う位置に
よっては、成立プレイでビッグを引き込みづらいケースも。そこで、小役告知で
4thが回ったら、左枠内に「チェリー」(上に力士ビッグがある方)を狙っておく。
ここを狙う限り、ビッグ成立プレイでは力士ビッグが揃い易いし、波とチェリーの
双方にも対応できた。1枚役はこぼす位置だが、番付機能に絡まないので問題は無い。

因みに、ビッグ終了後の番付の位置は、毎回ランダムに再決定される。一方、
レギュラー終了後は「横綱特進機能」といって、番付が必ず横綱から再開と
なった。低確率かつ出玉の少ないREGにも、こうした利点があった訳だ。


★決まり手ランプ

第2の特徴的な演出は、パネル上部の番付反対側にある「決まり手ランプ」だ。
7つの決まり手は、何れも小役に対応。つまり、小役の(後)告知機能である。
以下、決まり手と対応役の関係をまとめると、

・呼び戻し:「波」(12枚)
・上手投げ:「BAR(化粧まわし)・軍配・軍配」(1枚)
・押し出し:「チェリー」(2枚)or「BAR・軍配・軍配」
・突き落とし:「波」or「金杯」(7枚)
・はたき込み:「波」or「チェリー」
・寄り切り:「軍配」(リプレイ)
・うっちゃり:「金杯」

となる。第3停止後、決まり技の左横にある★ランプが赤く点灯して表示。
小役を狙って外れたのに決まり手が表示された場合、取りこぼしを除いて、
ほぼボーナス確定となる。但し、制御上、左リールで全ての小役をカバー
できる箇所が無く(特に、1枚役の引き込みが悪い)、ハズレ目出現時に
上手投げや押し出しのランプが点灯しても、1枚役こぼしでガセったりした。
なお、決まり手の発動時には、メインリールで「リールフラッシュ」が発生。
フラッシュパターンは、各決まり手に対応した基本7種類+プレミア(BR鉄板)
2種類で、基本7種類については、パターン矛盾なら取りこぼしを除き、ほぼ
ボーナス確定。なお、「ほぼ」と書いたのは、波対応の「呼び戻し」ランプが
点灯した時のみ、波が外れたのにガセるケースが、稀に見られたからである。


★取組み演出

第3の特徴は、4thリールを使った「取組み演出」。第3停止後に発展する可能性アリ。
4thが回って、赤まわしの主人公と青まわしの敵キャラが、がっぷり組み合って対決。
4thが上下に揺れ動いた後、上か下何れかの方向に回って停止する。この時、下方向に
動いて、赤まわしの力士が勝てば勝利となる(上に動くと敵の勝ち)。続けざま、4thに
赤7図柄を賜杯の如く抱えた力士が停止して、ボーナス確定となる。取組み演出時には、
(元祖)綱取物語の派手なリーチサウンドが鳴って、期待を煽った。また、「負け」と
思わせておいて、「審議」となって二段階アクションに入る逆転パターンもあり。


★「待った」演出

レバーオン時、おもむろに「待った!」の声が流れるとボーナスのチャンス。1枚役
(「BAR・軍配・軍配」)orボーナスとなる。通常の1枚役確率は、低確時で約1/131、
高確率時で約1/11であった。高確率時はさほどアツくないが、この演出の出現率自体、
さほど高くなかったから、打ち手も期待しがちな瞬間となった。金杯が連続で揃って、
低確滞在濃厚の時に待った演出が降臨すると、ジワッと脳汁が出た。


★レバー点灯告知

スタートレバーがブルーに点灯すると、ボーナス確定となる。なお、兄弟機
「紅」では、レバーが赤く点灯。


★リーチ目

自分は順押し派だったので、順押し時の定番リーチ目を幾つか抜粋して紹介。
(ハサミ打ちのリーチ目も多く存在(但し、順押しと制御が異なる))

・ビッグ図柄の一直線形(BAR図柄が絡むと信頼度は低下)
・左「赤7・赤7・BAR」からの1枚役ハズレ
・二連赤7と二連BARの、中・下段平行テンパイ(二確目)
・右リールの3連チェリー
・軍配のクロステンパイハズレ
・軍配の中段テンパイハズレ
・軍配の小山型(上・中・上)
・金杯のクロステンパイハズレ(中・上段がビッグ図柄なら鉄板)
・左にチェリー付き力士ビッグ⇒右の上・下段にビッグ図柄(成立後)
など


★リプレイハズシ

先述の通り、本機はビッグ中のナビ回数がポイント。横綱や大関なら特に
問題もなく、ナビを見て適宜消化すれば良いが、幕下や十両などナビ回数が
少ない時は、ある程度の工夫が奏功する。以下、ビッグ中打法の一例を紹介。


(1)「4th順回転(力士停止)+上下振動」⇒15枚(赤7・軍配・軍配)or12枚(BAR・軍配・軍配)
「どすこい」の音声アリ。順押し時、ビタが決まれば必ず15枚で取れる。左上段にBARをビタで狙う。
ビタ成功で15枚、ビタ失敗でも約1/2で15枚、振り分けに負けると12枚。失敗時でも3枚ロスなので、
割と気楽に狙えた。
 
(2)「4th順回転(力士停止)、振動せず」⇒波、金杯、チェリー、ハズレの何れか
順押し適当打ちでOK(金杯は順押し時、取りこぼし無し)。波とチェリーは低確率なので無視。

(3)「4th逆回転(軍配停止)」⇒ジャックイン確定
JACINさせる時は、順押し適当打ち。ハズす時は逆押しで軍配が中段テンパイ⇒左枠上付近BAR狙い。
7コマの余裕があるので、枠のかなり上にBARを押してもOK。但し、BARを左下段に押すとアウト。

(4)4th動かず(「大相撲」のぼりで停止)
ナビが無い時は、必ずこの形になる。全役に成立の可能性がある為、順押し時は15枚狙い(左上段
BARビタ)。15枚/12枚が成立していれば、必ず15枚の方で揃う。波とチェリーは取りこぼすが、
低確率なので無視(波:1/936、チェリー:1/819)。

(5)基本は(1)~(4)の手順でOKだが、ハズシをいつから始めるかは、各人により違った。
シンプルに、小役ナビが尽きるまで順押しで、ナビが無くなったら逆押しに切り替える方法も
あったし、番付が低い時のみ、2回目の小役ゲームから消化する手順もあった。さらに、番付に
よってハズシ開始のタイミングを細かく変えた方が、獲得枚数が増えるとする考え方もあった。
以下、各番付に応じたビッグ時の消化手順の一例を説明。

(a)横綱…ナビは最後まで続く為、1、2回目の小役ゲームはナビに従って順押し小役狙い
(当然、ビタ15枚も狙う)。3回目もジャックインナビ以外は順押し、ジャックイン時のみ
逆押しでハズす。

(b)大関…ナビ20回と多い為、1、2回目はナビに従って順押し小役狙い。3回目もナビが
尽きるまで順押し(ジャックインナビなら逆押しハズシ)。ナビが尽きたら逆押しに切替え。

(c)関脇、小結、前頭…ナビ15回or12回なので、1回目は順押し。2回目もナビが尽きるまで
順押し。ナビが尽きたら逆押しに切替。3回目もナビが残っていたら順押し、なければ逆押し。

(d)十両、幕下…ナビは9~3回と少ない為、1回目からハズす。15枚/12枚ナビ時は順押しで
左上段BARビタ狙い。但し、残り24回付近で順押しに戻す(ナビが少ない時ほど、早めに戻す)。
2回目は順押しで消化。3回目は逆押しに切り替える。

(e)いずれも、残り8G以降は順押しに戻す(ナビが残っていればナビ通り、ナビ無しなら
上段BARビタ狙い)。ジャックイン成立時は、順押し適当打ちで入れる。


※逆押し(右⇒中を適当押し)時のフラグ判別
・軍配が下段受けテンパイ⇒12枚。左枠内にBAR狙い。
・金杯テンパイ⇒金杯を狙う。但し、左にNGポイントがある為、左枠上BAR狙い。
・軍配が中段受けテンパイ⇒ジャックイン確定。枠上付近にBARを狙ってハズす。
(7コマ余裕あり。BARはかなり早く押してOK。但しBARを左下段に押すとNG)。




(当時の実戦店)

小田急線・登戸駅前「スロットハトヤ」(閉店)

1Fが系列の「パチンコハトヤ」、2Fがスロ専門の「スロハト」だった。当時、
自動ドアを入り、目の前の4シマが沖スロ(ハイシオ、ハナハナ、オオハナビ30)。
奥に25φが並んでいた。怪しげな黒い「アクマでも予想台」札が刺さっていれば、
高設定の可能性があったが、裏をかかれる事も多かった…。因みに、この店には
先行機「大江戸桜吹雪2」も入っていて、後続の本機の方が先に外れてしまった。
ここでは30φ沖スロ以外に、やはりオリンピアの「南国育ち25」も打ち捲った。
初めて南国でビッグ50回越えして大勝したのも、確かこの店だったな…懐かしい。


余談だが、初代バニーガールを向ケ丘遊園北口の「銀座ホール」実戦して以降、
オリンピア系の各機種には大変お世話になった。4号機時代も、それは同じだ。
本機が出回った2000~2001年やその前後でも、オリンピア、平和の台と対峙
する機会は多かった。以下は、当時のリストのようなものである。思いついた
機種をざっと上げると同時に、実戦した店で脳裏にすぐ浮かんだものを併記。
これだけを眺めていても、思わず懐かしさがこみ上げて涙が出そうだ…。


(2000年前後に私が打っていた、オリンピア/平和の4号機リスト(店名入))

キャロルクラブ7(有楽町UNO)
ファイナルバニー(ビッグ真鶴(旅打ち))
ビーナスセブン(溝の口こがね会館)
キングシャーク(渋谷P-ONE)
スノーキー(新百合ヶ丘ダイヤモンド)
ホットロッドクイーン(新宿アラジン/渋谷マルハン)
ルパン三世(渋谷P-ONE/有楽町DUO)
ビーキッズクラブ2000(新宿(東南口)マルハン)
スーパースターダスト2(東銀座イーストヴィレッジ)
レッドメテオ(有楽町DUO)
ガイキッズ(新宿(東南口)マルハン)
ナイスデイワールド(溝の口こがね会館)
大江戸桜吹雪2(町田PIA/登戸スロットハトヤ)
ビートザドラゴン2(町田スーパースター/向ヶ丘遊園ダスベガス)
アイムエンジェルホワイト(相模大野パラッツオ/新宿西口アイランド)
アイムエンジェルブルー(溝の口ニューこがね)
エキゾースト(町田PIA)
爆裂大相撲紫(登戸スロットハトヤ)
アイスストーリー(町田ガイアEAST/登戸スロットハトヤ)
トムキャット(溝の口こがね会館)
バトルナイト(有楽町DUO)
アトランチスドーム(高知の旅打ち時(店名不明※))
宝船(登戸スロットハトヤ)
レースクイーン2(溝の口こがね会館/中野島バンバン本店)
ゴルゴ13(多摩センターグラナダ/登戸玉の家)
トリックモンスター2(赤坂サントロペ/有楽町DUO)
ラスベガス(新百合ヶ丘ジアス)
浪花桜吹雪(溝の口ミラージュ)
ツイスト(新百合ヶ丘ジアス)
不二子2(小田急永山ゴードン)
スペースバニー(新百合ヶ丘ジアス)
島唄30(町田さくら屋/溝の口エスパス本店)
島娘30(町田さくら屋)
ねぇ~ねぇ島娘(新宿メトロ/新百合ヶ丘ジアス)
荒野のマンボウ(府中ターゲット)
陸奥一番星(向ケ丘遊園ダスベガス)

など

※2000年夏の高知旅行の際、高知城見物の帰りに国道32号線に出て、
高知駅方面に歩いていると、路面電車の駅の真ん前に大型のパチ屋が
あったので入店。そこで、アトランチスドームがズラッと並ぶシマを
目撃した。都内でも見た事はあったが打った事は無く、興味津々に
座ったところ、お座り一発でビッグを引き、早い3連で1500枚以上
出たので、即換金。遊び感覚の試し打ちで、予想外にも勝ったので
今でも記憶に残っている。店名を完全に忘れていたが、あらためて
記憶を整理した所、位置関係から「タマイセンター本町店(閉店)」
が有力ではないかと推測。確定ではないので、今後も調査は続ける。



(平和「爆裂大相撲・紫」の項、了)



ルーピングスター(奥村、ハネモノ)

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1989年(平成元年)に奥村遊機から登場した旧要件ハネモノ
「ルーピングスター」(賞球オール13、最高8ラウンド継続)


パチデビューからまだそれほど経っていない、90年夏頃に
新宿・東南口の「パチンコ平和」(閉店)で出会ったっけ。
当時はまだスレてない頃で、小箱1箱800個満タンにしたら
ウキウキ、デジパチで1回フィーバーしたら天にも昇る気分、
ダメ元で打った一発台でVなど射止めたら、大富豪になった
ような錯覚を起こしていた時期だ(ちょっとオーバーか)。


大学1年で何もかも新鮮で楽しかった時期だが、バイトは
まだやり始めの頃で、財布の中身はイマイチな状態だった。
なので、打ちたい台や店は山程あっても「先立つもの」が
常に不足している感じだった。そんな中で、安銭で長時間
遊べるハネモノやチューリップ台は、何とも嬉しい存在で
あった。今回紹介するルーピングスターも、そんな「財布に
優しい」部類のハネモノだった事を思い出す。


何が好きだったかって、まずもって盤面のデザインが良い。
天下には、まんま「ルーピングスター」と機種名が書いて
あって、「私、こういう者ですよ」と自己紹介する正直な
姿勢に、好感が持てた。そして、「遊園地」を直感させる
華やかなイラスト。当時、地元が「よみうりランド」の
近くだった自分にとって、こういった遊園地モノは自然と
愛着がわいたものだ。表情豊かな乗客の顔も、盤面の至る
ところに描かれていて、幼少期の思い出が蘇るようだった。


「ルーピング」の名称や盤面イラストが示すように、本機の
モチーフは、遊園地のジェットコースター(ループコースター)
だった。ヤクモノは三層構造になっていて、ハネに拾われた玉は、
まず上段ステージの小穴から中段へ落下。中段ステージ中央には、
玉を左右に分岐するマウンドがあって、落下してきた玉を左右に
振り分ける。両サイドへと流れた玉は、半円状に弧を描きながら、
両脇から回りこむように下段に落ちた後、最後の「関門」に挑む。
下段中央には、玉が乗っかる細長い一本のレールが、奥に向って
伸びている。そのレールの先には、反時計回りする垂直回転体が
待ち構えていて、回転体の外周には均等間隔で4穴が開いている。
中段から弧を描いて勢いよく落ちた玉が、下段で中央のレールに
乗れば、奥の回転体にアプローチして何れかの穴に入る。4穴の
うち3つはハズレで、1つがV穴。タイミングよくV穴に入賞すれば、
見事大当りとなる。但し、玉がレールに乗る確率は1/2~1/3程度。
ネカセやクセの影響もあった。無論、レールに乗らなかった玉は、
回転体へ挑む権利すらないまま、アウトに空しく吸い込まれる。


大当りすると、回転体の3つのハズレ穴にストッパーが働き、
いったんハズレ穴に入った玉は即アウトにならず、回転体の
力で上へと持ち上げられ、再び中段ステージ左右から落下後、
下段でレールに乗るチャンスが生まれる。即ち、「ハズレ玉の
再挑戦」が可能なヤクモノだったのだ。いったんハズレそうに
なった玉が、何度もVに挑もうとする様は実に健気で、思わず
「頑張れ!」と声をかけたくなったものである。この「再挑戦」
仕様は、約5年前の「ダブルリバース2」の記事でも触れた通り、
当時の奥村モナコの得意技であった。本機では、回転体が玉を
何度も上部に戻す動きに特性があって、戻った玉がカーブして
下段へと落ちる動きも面白い。まさに、ジェットコースターが
緩急織り交ぜて、上に下にと豪快に動き回る様子を表していた。


こうした特性により、V継続率は良好な部類に属した。但し、
継続が良すぎてラウンド序盤でVに入ってしまう機会も多い。
完走しても出玉は少なかったが、少ない投資で食いついた後、
時間をかけて終了にもっていく展開は、パチ屋でハンドルを
握っているだけで無性に楽しかった自分にとって、長い時間
店にいられるのは却って好都合だった。まぁ、その甘さ故に、
鳴かない、寄らないの激辛調整の台も目立った訳だが…。


そうそう、この台は大当り中のBGMも華やかで魅力的だった。
自分が現金投資中でも、隣の台が大当りして、あのサウンドが
横から流れるだけで、思わずウキウキしたものだ。個人的には、
1~7ラウンドの音楽※が、アニメ「サザエさん」でよく使われていた、
定番のBGMを思わせて気持ちが良かった。サザエさんといえば、
スポンサーである東芝の業績低迷によって、その存続を危ぶむ
声も出ているが、昭和期から長く続く国民的番組には引き続き
頑張って欲しいと願っている。
※「アルプスの少女ハイジ」のイントロ的な匂いも、若干する。


これも余談だが、かつてパチマガ誌の「ご意見番」で有名だった
「田中勝男」プロ(パンチパーマ&色付きのメガネ)は、本機に
ついてこう語っていた事がある。曰く、ヨリの良い台に座った時、
大当り中はヤクモノに沢山玉が入ったら、一度打ち出しをヤメて、
それからまた打つようにすれば、継続率が上がるという。同氏に
よれば、大当り中にヤクモノに玉が入りすぎた状態では、下段の
レールに玉が乗りにくくなって、パンクが増えるという。当時は
初心者も同然で、そういった特性には気づかずに「うん、これは
寄りがいいから、ガンガン玉をぶっ込め~」なんてやっていたが、
「プロ」と言われた人の目線は違うな、と感心させられる。まぁ、
ライバルのガイド誌は、この田中氏に対抗して、「パチプロ負男」
なるキャラを誌面に登場させて、コミカルに皮肉っていたのだが。
その負男氏は、現在でもベテランライターとして活躍を続けるが、
田中氏は年齢もあるだろうが、自然消滅的にその姿を見かけなく
なってしまったな…。



(奥村「ルーピングスター」の項、了)

池袋S店(池袋西口「山楽」)シマ見取り図(1988~1993)

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池袋S店(池袋西口「山楽」)のシマ見取り図(1988~1993暫定版)
(シマ構成、台番号、設置台変遷など)


※先日リクエストがあったので、故・田山プロが長らくネグラとした池袋S店の
シマ見取り図を作成。但し、所持資料に限りがある為、引き続き検証すべき点は
多いハズ。よって、今回は一応「暫定版」とさせて頂く(修正箇所が判明次第、
適宜修正する)。参考資料は文末に明記。読み抜けもあろうが、「パチプロ日記」
のS店時代の記述(但し1989.12から1993.4まで)は、ほぼ網羅してあると思う。
また、1988年当時の設置状況に言及した資料もあったので、記事に反映させた。
日記を読まれる際の参考になれば幸いである。なお、山楽は既に閉店。現在では
「ガイア池袋西口店」が跡地で営業を続ける。



(BF)
主にハネモノを設置
昭和期にはデジパチ(三洋パニックPART3、三共FゴールドIなど)も設置。
92年11月に、デジパチのブラボーキングダムとミラージュが1F⇒BFへ移動。
93年春には、デジパチの花鳥風月とブルーハワイも1F⇒BFへ移動。
(徐々にハネモノの肩身が狭くなっていく)


※地下での田山さんの主な守備範囲は、A、B、C、Dの4シマ。
※E~Hの4シマは、この時期の田山さんがあまり釘見をしなかったエリア
(新装時のシマ移動でA~Dにあった台がコチラのシマに流れると、追う事は
あったが)。古くなり、老い先短くなった台がコチラに追いやられる事も多く、
田山さんはしばしば「うば捨て山」と呼んだりした(特にGやHのシマなど)。



★BFの設置ラインナップ変遷
(註)
「導入」:S店導入時期
「旧羽」:旧要件ハネモノ
「新羽」:新要件ハネモノ
「旧デジ」:旧要件デジパチ
「新デジ」:新要件デジパチ


A(318~353)22台
ローリングマシンI(三共、旧羽)※日記では「ローリングマシーン」
サーカスIII(三洋、新羽)⇒H3.4導入)
ブルーハワイ(三洋、新デジ)⇒H5.3に1Fよりシマ移動

B(355~381)22台
ザ・拳法(西陣、旧羽)
パチンコ大賞13(西陣、旧羽)⇒H2.4導入 ※日記では「オヤジ」の呼称も
ニューモンロー(西陣、新羽)⇒H2.8?導入

C(382~518)22台
パニックPART3(三洋、旧デジ)※日誌で「パニック」「パニックIII」と呼称
スーパーレーシングI(三共、旧羽)※日記では「レーシング」の呼称⇒S63.3導入
うちのポチI(三共、旧羽)⇒H2.4導入
パチンコ大賞13(西陣、旧羽)⇒H3.8シマ移動
カバ丸くんP-3(西陣、新羽)⇒H4.9導入

D(520~557)23台
ビッグシューター(初代)(平和、旧羽)
ビッグシューター(2代目)(平和、旧羽)⇒H1.8導入
玉ちゃん倶楽部(平和、新羽)⇒H4.9導入

E(558~586)23台
フィーバーゴールドI(三共、旧デジ)
マジックカーペットI(三共、旧羽)⇒H1.3導入
バイキングキッド(平和、新羽)⇒H3.10?導入

F(587~626)24台
フィーバーゴールドI(三共、旧デジ)
マジックカーペットI(三共、旧羽)⇒H1.3導入
プリンセスI(三共、旧羽)⇒導入時期は調査中
ミスターフォール13(西陣、旧羽)⇒H2.9導入
平和の新要件ハネモノ(機種不明)⇒H3.10?導入
ニューピンボールP5(西陣、新羽)⇒H4.1導入。速攻で撤去。
ナパーム(西陣、新羽)⇒H4.2導入


G(627~666)24台
ペガサス(三洋、旧羽)⇒S63.3導入
おジョーズランド(西陣、旧羽)⇒H2.4導入
ミスターフォール13⇒H3.10にFよりシマ移動
ミラージュ⇒H4.11に1Fよりシマ移動

H(667~708)28台
サイドポケット7(平和、旧羽)
ローリングマシンI(H3.4にAよりシマ移動)
うちのポチ(H3.8にシマ移動。667~681の14台に減)
大和II(奥村、旧羽)⇒ポチとの混合シマ時代は682~708の14台(それ以前のシマ位置は調査中)
ブラボーキングダム(平和、新デジ)⇒H4.11に1Fよりシマ移動
花鳥風月(西陣、新デジ)⇒H5.4?に1Fよりシマ移動
※昭和期にはレッドライオン(西陣、旧羽)がここにあった⇒ソバケンの名機「676番台」

★設置シマ不明:タンクP-2A(西陣、旧羽)⇒S63.3導入




(1F)
デジパチ、一発台、権利物、パチスロを設置




※入口1(ロサ会館側(図の下側)入口、通り向いはロサ1F角「日拓ビッグプレイ」(アニマル)
※入口2(ロサと反対側、メイン通り沿いの入口)
※入口3(ロサと反対側、狭い裏路地沿いの入口(喫茶「ネスパ」の向い。
入口3を出て右手⇒ネスパと並びのビデオ屋「ロマン」の上が換金所。))
※隣はパチンコ「パール」
※1Fでの田山さんの主な守備範囲は、E、F、G、Hの4シマ


★1Fの設置ラインナップ変遷
(註)
「導入」:S店導入時期
「旧デジ」:旧要件デジパチ
「新デジ」:新要件デジパチ(現金機)
「CRデジ」:CRデジパチ
「旧一発」:旧要件普通機(一発調整)※「エンパイヤ」はデジタル一発台
「新権利」:新要件権利物

A、B(計47台)
パチスロ
バイキングマスター⇒リバティベルIV
(ベルIV撤去後は「CR花満開(西陣、CRデジ)が設置されてパチンコシマに)

C(77~118)26台
ブラボーエクシード(平和、旧デジ)※77~88の10台位
ルーキーデルタ(西陣、新デジ)⇒導入時期は調査中
ブラボーキングダム(平和、新デジ)⇒H4.4導入
パーラーキング(西陣、新デジ)⇒H4.11導入

D(120~161)26台
ニューヤンキーIII(ニューギン、旧デジ)
パニックイーグル(三洋、旧デジ)※157~161の4台程度
パニックコスモ(三洋、旧デジ)※135~156の10台程度、ニューヤンキーの後釜
ビッグスター(三洋、新デジ)導入時期は調査中
花鳥風月(西陣、旧デジ)⇒H4.5導入

E(162~203)26台
ジェットライン(西陣、旧一発)
ジャスティ(西陣、旧一発)⇒H2.9導入
スーパースリー(三洋、新権利⇒H3.4導入(162~173の10台か?)
フィーバーチャレンジII(三共、新デジ)⇒H3.4導入(175~203の16台。もう1シマは205~223)
マーブルDX(奥村、新デジ)⇒H3.6導入※日記では「マーブル・デラックス」の呼称
ニューヨーク(三洋、新権利)⇒導入時期は調査中
麻雀物語(平和、新デジ)⇒H4.7導入(Fに加えて、2シマに増台)

F(205~237)27台
キューピット(奥村、旧一発)※225~237の11台
エンパイヤ(三洋、旧一発(デジ式))導入時期は調査中
パールセブンII(マルホン、旧デジ)⇒H2.3導入
フィーバーチャレンジII⇒H3.4導入(205~223の16台。もう1シマは162~203)
マーブルDX(奥村、新デジ)⇒H3.6導入
麻雀物語(平和、新デジ)⇒H4.4導入

G(238~281)27台
パラダイス(奥村、新デジ)⇒H3.8導入
花らんまん(西陣、新デジ)⇒H4.9導入

H(282~317)21台
ドリームX(奥村、旧デジ)
舞羅望・極(平和、旧デジ)導入時期は調査中
フィーバーチャレンジII⇒H3.6にE,Fからシマ移動(32⇒21台※)※日記では「20台に減」
ブラボークイーン(平和、新デジ)⇒H3.11導入
ミラージュ(三洋、新デジ)⇒H4.7導入
ブルーハワイ(三洋、新デジ)⇒H4.11導入
アメリカンドリーム(三洋、新デジ)⇒H5.3導入

※シマ不明:麻王(西陣、新デジ)



(追記)2017.3.29(toshiman1さん)
設置台やシマ変遷に関する貴重な追加情報をお寄せ頂き、誠に
有難うございます。なるほど、ドリームXはHのシマでしたか。
パチスロシマにおける一連の流れも、良く判りました。内容は
全て記事に反映させました。また何かお気づきの点などあれば、
お気軽にコメント頂ければと思います。(追記、ここまで)



★参考文献★

・「パチプロ日記」(I)(II)
(著:田山幸憲、発行:白夜書房)
・「パチンコ必勝ガイド」1989年12月号~1993年7.5号
(発行:白夜書房)
・続・パチプロ告白記
(著:田山幸憲、発行:三恵書房)
・「田山幸憲パチプロ日記」(劇画版)(1)~(4) 
(脚本:橋野健志郎、劇画:伊賀和洋、原作:田山幸憲、発行:小池書院)
・「最強平成パチンコ伝説・パチプロ田山幸憲の世界」
(著:田山幸憲、構成:スタジオペテ、発行:コミックス)
・「一攫千金・FINALパチンカー必勝道」
(構成:スタジオペテ、発行:コミックス)
・「ヒコーキ型パチンコ機種別攻略本」
(編著:スクランブル俱楽部、発行:西東社)



イーカップ(エレコ、4号機)

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約16年前のスロ4号機時代、妙にツボにハマって気に入っていた台がある。


エレコの「イーカップ」という台がそれだ。



(エレコ「イーカップ」 2000年登場、A-STタイプ」)


ボーナス確率と払い出しは、以下の通り。


(ボーナス確率)


※REGは非搭載


(各役の払い出し)

赤7×3/黒7×3/白7×3…15枚+Big Bonus
バナナ×3…15枚
チェリー…1枚(角2枚)
キウイ×3…1枚
池×3…リプレイ(1枚+ジャックイン)
バナナ・リプレイ・リプレイ…ジャック中15枚

※バナナと2枚チェリーは共通フラグ
※キウイと1枚チェリーは共通フラグ




「ゴルフ」がモチーフの本機。初めて見た時は、エッジが利いて斜に
構えた感じのする7図柄(赤、白、黒)のデザインが、同社の先行機
「エヌジェーCT」(コチラのビッグは赤7と白7)を彷彿とさせるな…
くらいの軽い印象だった。だが、実戦経験を重ねるにつれて、徐々に
その独特な「味わい深さ」に気付かされる事になる。


本機はNJCTやデルソル2同様、エレコ(アルゼ系)得意の「鉢巻きリール」
(4thリール)搭載。但し、CT機ではなく、「ST」(スーパータイム)という
新機能(ストック・タイムではない)が大きなウリだった。言ってしまえば、
「AT」(押し順ナビのあるアシストタイム)の一態様だが、当時の一般的な
ATとは、少々趣が違っていた。その理由は、ST突入がビッグ終了後ではなく、
通常プレイ中にいきなり入ったから。ATにせよCTにせよRTにせよ、あの頃は
「ビッグ後のお楽しみ」というのが主流だったので、「通常時、常にST突入の
チャンスあり」という点が、斬新で興味を引いたのだった。


そのSTについて説明すると、通常時のメイン小役は「角チェリー」(2枚)と
「バナナ」(15枚)の2種類あり、両者は「共通フラグ」となっていた。但し、
バナナの15枚で取るには、「第一停止リールの押し順」を当てる必要がある。
普段、特にナビはなく「左or中or右」の三択となり、押し順を当てれば15枚、
ハズすと2枚で払い出す制御だった(第1さえ当たれば、残りをどう押しても
揃う)。普段は勘でしか三択は当らないが、ST中なら2枚/15枚フラグ成立で
「押し順ナビ」が働き、必ず15枚で取れた。即ち、ST突入後はコイン持ちが
アップして、投資を極力抑えてビッグに繋げたのだ(STが途中パンクしない
限り)。但し、ST消化中にコインが飛躍的に増えた訳ではなく、せいぜい
現状維持か微増程度(瞬間的に15枚が多く揃い、出玉が増える事はあっても)。
ヒキ弱だとST中でもコインが減って、追加投資のパターンさえ普通にあった。
ただ、ST中に引いたビッグは全て「スーパービッグ」(⇒後述)となるから、
獲得枚数の上乗せが見込めた。コイン持ちアップの面と合わせて、突入すれば
有難い機能に違いなかった。というか、STのヒキが悪いとほぼ勝てなかった。


なお、15枚の押し順ナビは、3分割した赤いトップランプで表示。左が光れば
左リール、中が光れば中リール、右が光ったら右リールを最初に押せばOKだ。
また、リール自体もライトアップされる為、押し順は容易に分かる。さらに、
レバーオン時は、鳥の鳴き声+人工音声で押し順をナビ(鳥が「ピヨ」と1回
鳴いて人工音声が「ワン」と言ったら左リール、「ピヨピヨ」と二回鳴いて
「ツー」の声なら中リール、3回鳴いて「スリー」なら右リールから押す)。
また、上記法則の崩れはビッグ確定。ST中にトップランプ非点滅で15枚揃い、
左のランプが光ったが鳥が3回鳴いて人工音声が「スリー」(ランプと音声の
矛盾)、ナビ通りに打ったのに2枚チェリー揃い(これも矛盾)、15枚時に
トップランプが全点灯、といった変則パターンは、何れも鉄板。


STは、設定関係なく通常「1/100」で抽選していて、当選するとレバーオンで
ガシャンと言う効果音と共に、リール窓左の「SUPER TIME」ランプが点滅。
但し、このST(仮)には大きな「関門」が待ち構えており、ST当選の次プレイで
必ず「1/2のパンク(継続)抽選」を通る。ここで弾かれると、その次プレイの
レバーオン時にSTランプは即・消灯。即ち、実質的なST抽選確率は「1/200」
となっていた訳だ。この50%さえクリアすれば、STランプは引き続いて点滅。
後は、毎ゲーム「1/100」で抽選されるパンクフラグに当たらない限り、STは
継続する。ヒキさえ良ければロングSTが期待できた一方で、1/2をクリアした
たった数プレイ後に、STランプが消えてしまってガックリ来ることも…。


さらに、STの存在は、ビッグ時の出玉にも大きな影響を与えた。本機のビッグは、
ノーマルビッグとスーパービッグの2種類。ノーマルは特典無しだが、スーパーは
2枚/15枚成立時に押し順を完全ナビ。正確には、通常時に引いたSTがビッグ中も
パンクしないので、引き続きナビが働いた(スーパービッグ終了後、STはパンク)。
即ち、ST中のビッグは3択の無いスーパービッグとなり、獲得枚数が大幅にアップ。
ノーマルは平均約375枚だが、スーパーなら平均560枚。そのスーパーが立て続けに
来れば、まさにウハウハだった。好調時なら、スーパー終了後サクッとSTに入って、
1/2の抽選も易々とクリア。そのST中に早いビッグを引いて、実質的なスーパーの
連チャンとも言える展開で、下皿もドル箱もガッツリ満タンになった。


ただ、こうしたゲーム性が意味したのは、「ヒキと展開」に極度に左右され易い
台だったという事である。終日のビッグ回数が同じでも、スーパーの回数によって
出玉は大きく変動。また、1/100のST(仮)を多く引いても、次プレイで1/2の
ヒキが悪いと、トータルのSTゲーム数もガクンと落ちて、スーパー獲得の機会は
当然に減る。ビッグ出現率で「高設定」と察知してプレイを続けても、STのヒキ、
展開に恵まれないで、コインがサッパリ増えずにジリジリする事も多かったのだ。
まぁ、これはデルソル2やアステカなどのCT機にも、同様に当てはまったが…。

次に演出面だが、こちらもアルゼ系の十八番だった筐体上の「鉢巻きリール」
(4thリール)が多彩な動きを見せて、単調になりがちな通常時を盛り上げた。
「ゴルフコース(エレコ・カントリークラブ)」を表現した鉢巻きリールは
「ゴルフリール」と呼ばれ、様々なキャラが登場。小役告知やチャンス演出
等の役割を担った。基本的には、主役のゴルファーがティーショットを行い、
コース上の障害をクリアしてカップインすれば、ボーナス確定となる。なお、
ボールそのものは、4thのプラスチックカバーの中心に描かれたイラストで
「固定式」だったが、奥の4thリールに描かれた背景表示が横に回転すると、
手前の(動かない)ボールの方が動いて見える仕組み。


以下、ゴルフリール(以下、適宜「4th」と略す)の演出について概説する。


レバーオンで4thが作動すると、主役のゴルファーがティーグラウンドに
立って、4th演出を開始。このゴルファーをメーカーは「トラキ」と命名。
なぜ「トラキ」かは、当時の時代背景などを考えれば、容易に想像がつく。
あの時代、「天才プロゴルファー」と世界中から称賛されていた選手こそ、
かの「タイガー・ウッズ」である(その後、別の面でも話題になったが…)。
これを日本式に読み替えれば、「虎」「樹」(ウッズには「森」の意味も
あるが)。つまり、「とら・き=トラキ」となる訳だ。別にウラを取った
訳ではないが、普通に考えれば、ネーミングの由来はこんな感じだろう。


因みに、トラキにはキャディの「ジェニファー」という女性がついて
いた。ティーショット後、ジェニファーが4thに出ると、ボーナスの
期待度もアップ。この時、ジェニファーはトラキのショットに対して
様々な声援を送る。ボーナス期待度の低い順に「ナイスショット!」
「スーパーショット!」「ミラクルショット!」。スーパーショットは
1枚役orビッグ濃厚。ミラクルショットと叫べば、さらに激アツとなる。


トラキのティーショットには5種類あって、その打球によってボーナス
期待度が変化。一番期待できない「チョロ」は、ほとんど距離が出ない。
次が「ノーマル」で、普通に球が飛ぶ。3番目の「エクスプロージョン」は、
ショット時に4th両脇のLEDがクルクル回る。また「スーパーフレイム」は、
トラキが「オリャー!」と気合を込めてショット。最も期待できる打球が
「スーパードライブ」。第1⇒第2⇒第3とリールを止める度に、4thリールが
「HOLE-IN-ONE」の位置に接近していく(「HOLE-IN-ONE」最終停止で
ボーナス確定)。なお、4thに「爆発マーク(打球加速)」が一瞬止まると、
小役以上確定となり、ボーナス期待度もアップ。


ティーショット後、4thはコース上の様々な地点で停止する。止まる位置は、
「木」「池」「バンカー」「池」「大木」「グリーン」で、直接カップイン
する場合もある(ビッグ確定)。「木、池、バンカー、池」の3つは小役対応。
一旦停止後に再始動しなければ、対応役ハズレでビッグとなる※。対応役は、
「木=チェリー2枚/バナナ15枚(共通フラグ)」、「池=ハズレ含む全小役」、
「バンカー=中段チェリー/キウイ(1枚役、共通フラグ)」。また、各地点で
愛嬌ある「動物キャラ」が待ち構える。木の上に「バブルス」(サル=ジェニファーの
ペット)、バンカーは「きゅうちゃん」(キウイ=動物。小役の「キウイ(フルーツ)」に
かけた)、池の上に「クロくん」(カラス)。これらのキャラが鳴き声を上げると、ビッグ
期待度アップ(バブルス=ウキキッ、きゅうちゃん=キュイ、クロくん=カァー)。一方、
4thが一旦停止後に再始動した場合、OB(大木)かグリーンで最終停止。OBはハズレだが、
OBと一旦停止地点を往復して、最終的にグリーンで止まるパターンもある。一方、打球が
グリーンに乗った場合は、後述するバーディーチャンスへと発展する可能性が高い。

※キウイ成立時、チェリー付き白7を中段に狙うと、キウイを枠内に引き込まずに
小役演出がガセる事もある。この付近はNGポイントとして避けるべき。


4thがグリーンに届くと、小役が揃っている場合を除き、「バーディーチャンス」
と呼ばれるチャンス演出に発展(リール右の「BIRDIE CHANCE」ランプ点滅。
「ナイスオン」の音声もアリ)。次プレイでパッティング演出に移行。最終的に
パットが成功してカップインすればビッグ確定。パット失敗ならハズレ。


次に、ビッグ中について説明。ノーマルビッグ中はナビが一切無く、メイン小役の
チェリー(2枚)/バナナ(15枚)成立時(4th非作動)は、勘を頼りに第一停止の
押し順3択に挑む。振り分けは、左=86/256、中と右は各85/256と、僅かに左の
選択率が高いが、ほぼ同値。つまり、順押し適当打ちで問題ないが、3択を楽しみ
枚数アップも目指すなら、毎ゲーム押し順を選ぶのもアリ。一方、4thが回ったら
ジャックイン確定。1、2回目はそのまま入れる。3回目はハズすが、ノーマル時の
15枚役は1/3でしか取れないから、あまり引っ張る必要は無い。残り12ゲームまで
ハズしたら、ジャックイン優先に戻す。ハズシ手順は中⇒右適当押しで、リプレイ
上段受けなら「黒7」を左枠内、中段受けなら「キウイ・バナナ・キウイ」の下の
方のキウイを左の中段or下段、下段受けなら「上にチェリーの付いた白7」を左の
中・下段にそれぞれ狙う。2コマ目押しができれば、比較的ラクにハズせた。


一方のスーパービッグは、通常時のST同様、2枚/15枚成立時に押し順ナビが必ず
発生するから、ナビ通りに押せば15枚のバナナで獲得可能。ハズシはノーマルと
同じだが、ナビがあるので残り7Gまで引っ張ってから、ジャックイン優先に戻す。


※パンク時は、トラキが「アチャー!」、ジェニファーが「残念~!」と声を出す。



(リーチ目、告知システム)

各リールには、いわゆる「強い形」(サンドイッチ目など)が存在。
それらが停止して特定の条件を満たせば、リーチ目を構成した。
以下、基本的な形を幾つか紹介。

・左リール
「キウイ・バナナ・キウイ」(小役ハズレで入り)
「リプ・赤7・リプ」(リプハズレで入り)

・中リール
「赤7・キウイ・赤7」(キウイテンパイハズレで入り。赤7上段テンパイで二確)
「チェリー・チェリー・黒7」(黒7下段テンパイで二確、左下段に白7(枠内に
チェリー無し)停止で二確。左上段に赤7停止で二確。)
「チェリー・バナナ・チェリー」(バナナテンパイハズレで入り)

・右リール
「リプ・チェリー・赤7」(ゲチェナ…チェリーorリプハズレで入り)

・その他
「赤7・赤7・白7」の右下がり一直線
「バナナ・キウイ・リプ」のハサミ平行トリプルテンパイハズレ
チェリー付きのバナナ揃い(成立後)
など

★リール窓右のWINランプ点滅でビッグ確定。但し、完全告知ではない為、
リーチ目で察知する機会も多い。トラキのボールがバーディーチャンスで
カップインしたり、ホールインワンが出た場合に、ランプが点滅する仕様。



(当時の主な実戦店)

・向ケ丘遊園駅北口「ニューギンザ」
(現「GINZA P-Style」)

2号機、3号機、初期4号機とよく通っていた店(ベンハー、コンチI、リノ、
チェリーバー、オリIIなど)。当初、スロットシマはメインの大きいシマが
4つのみだったが、4号機の頃、裏口前に沖スロなどの小さなシマが幾つか
出来た(キンバリー30など設置)、本機は、メインシマの右から2番目に設置。
自分の通った時期は客付きも良好だった。ただ、総じて「揉まれる」展開が多く、
スムーズな流れで快勝したのは数える程度。それでも、スーパータイム(仮)を
引いた後の「運命の1/2」には、いつも手に汗握ったものだ。それと、この店で
本機を打ち続けるうち、「スーパータイム」の声を聞く度に「幸田シャーミン!」
と、条件反射的に心の中で唱えるようになった。なぜ、逸見政孝さん(「素敵に
ドキュメント」の進行でお馴染み。大学の先輩。故人)や黒岩佑治さん(大学の
学部の先輩、現・神奈川県知事)、露木茂さん(やはり大学の学部の大先輩)らが
浮かばなかったのかは、今でも謎である。


・新宿西口(ヨドバシ本店近く)パチスロ「NASA」(ナサ)
(閉店、跡地は現在「磯丸水産」西新宿一丁目店に)

ここは、3号機時代にコンチIやコンチIIIをよく触っていたが、4号機時代はさほど
立ち寄っていない。本機の実戦も、僅か1回のみ。それにも拘らず、ニューギンザに
負けず劣らず記憶に刺さっている。昼下がりにフラッと入ったら、店員さえいるか
判らない程のガラガラ具合。そこへニューギンザでお気に入りだった本機が、1Fの
階段下に並んでいて思わず座ってしまう。安ゼニで頻繁にST(仮)には突入するも、
1/2の関門に負けたり、20~30ゲーム程度でパンクしたりで、スーパーが引けない。
時折ノーマルは引くが、コインは下皿で増減を繰り返すのみ。ジワジワ投資も嵩み、
3万ほど突っ込んだ所でようやく長いSTに入り、待望のスーパーに繋がる。しかし、
まさかの「0パン」で、獲得枚数はノーマル以下。その後、誰も居ない店内で寂しく
ハマり続けて、持ち金(5万位)が尽きて終了。疲れ果てて店を出ると、何となく
心に空しさ、侘しさのようなものを感じた。ただ、そんな一勝負終えた後の侘しさが、
私など好きだったのかもしれない。それ故、この店のたった一度の実戦が、今も心に
ガッツリと残っているのだ。因みに、NASAではテクノコーシンの「月夜の鷹姫S」も
打っているが(2Fの窓際)、どんな展開だったかはあまり覚えていない。恐らくは、
展開が普通すぎて、何の侘しさも感じなかったのだろう…。



(エレコ「イーカップ」の項、了)


ナイトフォックス(バルテック、4号機)

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※記載ミスや誤植発見の折は、「非公開コメ」にて
ご指摘下さるよう、宜しくお願いします。





1999年(平成11年)末にバルテックから登場した4号機「ナイトフォックス」
(A-400)
※「KNIGHT FOX」=狐の騎士


(ボーナス確率)



(各役の払い出し)

・赤7×3/白7×3/黒狐×3
⇒15枚+Big Bonus
・黒狐・黒狐・赤7/黒狐・黒狐・白7
⇒15枚+Reg Bonus
・青リンゴ…12枚
・ベル…7枚(右リールは黒狐でもOK)
・チェリー…2枚(角4枚)
・青狐…リプレイ(ビッグ中は3枚+Jacin)



(主な特徴)

・当時、ワニマル、ドットデルZ、喜々快々、アタナシアなど、個性的な
技術介入機を送り出していたバルテックから登場。本機も技術介入大アリ。
ビッグ中にベル7枚を複合14枚で取る事で、低設定でも勝負になった。

・本機から新筐体に変更(タイトーと提携)。操作性、デザイン性アップ。

・レバオン時のスタート音は2種類(ノーマル音、SP音(高音))。

・SP音発生時、筐体上部の赤い台枠ランプが光るとチャンス。
(トップランプフラッシュ)

・フラッシュは3種類。
左右のみ光る「サイドフラッシュ」、左⇒右と光が流れる「流星フラッシュ」、
その流星フラッシュが遅れて発生する「流星プレミア(ボーナス確定?)」。

・全リール停止後に発展する可能性がある「Wアクション」も特徴。

・Wアクション…「I」「II」「III」と描かれた上パネルの反射表示板の
何れかが点灯すると、その回数分だけ真下のLED(左から1~10の順で
横並び)の赤い光が左⇒右に走る。Iで1回、IIIで3回作動。そのLEDが
中央の6か7で止まればボーナス確定。

LEDの流れ方は3種類。ノーマル<スロー<超スローの順に期待度アップ。

・LEDが6,7で止まると「クォーン」と甲高い効果音(狐の鳴き声を意識か)。

・告知ランプ⇒リール窓右脇の何も見えない部分に、角ばったキツネの顔が
ジンワリ浮き上がればボーナス確定。BR成立後の1/5で点灯する。LEDが
6,7で止まった時には点灯。

・ビッグ中はベル(7枚)、角チェリー(4枚)、青リンゴ(12枚)が主な
小役だが、メインはベル。ベルは右リールが黒狐でもOK。配列及び制御上、
「ベル・ベル・ベル」「ベル・ベル・黒狐」をクロスで揃える事が可能で、
複合14枚が狙えた。本機の技術介入性のメインがコレ。

・但し、複合で取るには、中、右リールのビタ押しが必要。難易度高し。

・ビッグ中の打ち方の一例
(複合狙いで1回目の小役ゲームから逆押し。残り8GからJacin優先)

(1)右リール枠下に赤7ビタ。

(2)1コマスベって「ベル・チェリー・青リンゴ」停止でチェリーorハズレ。
⇒⇒左枠内にチェリー狙い。

(3)2コマスベって「リプ・ベル・チェリー」停止でジャックイン確定。
⇒⇒入れる時は左→中と適当押し。ハズす時は、上段受けなら左枠内に赤7狙い
(2つある内、2コマ上にチェリーがある方。2コマ下に白7がある方はNG)。
下段受けなら左枠内に黒狐の付いた白7狙い(赤7の2コマ下の白7はNG)。

(4)3コマスベって「黒狐・リプ・ベル」停止でベル7枚(複合14枚)。
⇒⇒左枠内に青リンゴに挟まれたチェリー狙い。右下がりベル(7枚)と
右上がり「ベル・ベル・黒狐」(7枚)がクロスでハサミテンパイする。
中リール中段に黒狐(2コマ下に白7がある方)を狙えば、4コマスベって
中・中段にベルが停止。複合クロスで14枚獲得。

(4)4コマスベって「リンゴ・黒狐・リプ」停止なら青リンゴ(12枚)。
⇒⇒左→右と適当押しでOK。

・上記複合狙い+ハズシを正確に実行すれば、適当打ち比+60枚以上。

・通常時のベルも複合で取れるが、メイン小役ではないので狙う必要なし。
(通常時のメイン小役は、青リンゴとチェリー)

・通常時は赤7の2コマ上のチェリーを枠内に狙っていれば、必ず4枚で取れる。
(適当押しだと「リンゴ・チェリー・リンゴ」の中段2枚チェリーになる事も)




(主なリーチ目)

・左「(切れ目の)青リンゴ・赤7・ベル」(一確)
・左「赤7・ベル・白7」⇒赤7中段テンパイ(二確)
・左「リプ・チェリー・青リンゴ」(成立後、一確)
・「中段ベル揃い(上に赤7付)」(成立後)
・(左ベル・リプ・青リンゴからの)「中段リプレイ揃い」(成立後)
・アツい小役ハズレ目…毎ゲーム、左に赤7の2コマ上のチェリーを狙って
いれば、大きくスベッて「ベル・白7・青リンゴ」で停止した時は、必ず
ベルorボーナスとなる。ベルはさほど頻繁に出ない。ボーナス期待度が
大きく膨らむ瞬間となる。



(主な実戦ホール)

・小田急線・相模大野駅前「エンジェル」
本機を最初に打った店。初打ちはノーボーナスでフィニッシュだったが、
フォックスランプ(告知ランプ)を拝みたい、ビッグ中のハズシを実戦
したいと、その後も度々シマに通う。ハズシの難しさを体感すると共に、
50G以内の5連やストレート800ハマリなど、波の荒さも実感する。
当時、駅北口を出て正面が「エンジェル」、右奥が「パラッツォ」(現
「ベルシティ」)、その左が「ガイア」、奥のアーケードに「フレスコ」、
さらに奥には「コンコルド」やボウリング場ビル内「ワールド」が存在。
エンジェルでは岡崎「グッドマン」なども打ち込んだ。パラはマツヤの
「戦艦」なんて香ばしい台を設置。ガイアではハナハナ30ばかり実戦。
フレスコでガメラ初打ち。ワールドには骨董品級のドリセブJr(ココの
サンダーVは、いわゆるゼブイだったかな…)。徐々に懐かしさも募る、
「活力満タン」だった2000年代の初頭。

・新宿・歌舞伎町(さくら通り)「グリンピース5」
グリンピの等価店。換金がいいので下皿満タン程度になるとサッサと帰る
事も多かった。「温泉天国」や「男の浪漫」といったテクノコーシンの
マニアック台も設置。勝負後は、同じさくら通りの(隣のビルだったか)
「ラーメン香月」(閉店)の長いカウンターで、ラーメン炒飯セットを
空っぽの胃に流し込むようにガッついてから帰宅。このさくら通りには、
元祖フィーバークイーンを長らく置いた、「トップス」もあったっけ。

・仙台駅近く「スロット円蔵」
法事絡みでたった1度しか足を踏み入れなかったが、設置台が香ばしくて
記憶に刺さる。本機の他、アタナシア、コンバットアームズ、エイトマン、
チャビーファンク、インベーダー2000など。周囲の挙動から、明らかに
〇返っているのが判った。まぁ、自身はさほど長時間打たなかったので、
肝心の「状態」は体感できなかったが…あの香ばしい空間に、僅かでも
立ち会っただけで満足だ。



(バルテック「ナイトフォックス」の項、了)

ルパン三世(平和、4号機)

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※記載ミス、誤植等発見の折は「非公開コメ」と明記の上、
該当箇所をご指摘頂けると有難いです。







2000年(平成12年)に平和から登場したAタイプ4号機
「ルパン三世」(製造はオリンピア。販売は平和が担当)





(ボーナス確率)




(払い出し表)




(コメント)

言わずもがなの人気漫画(アニメ)がモチーフ。私自身も、ルパンは子供の頃から
アニメや映画を好んで見たクチだ(「カリオストロの城」のカセットテープ(当然、
音声のみを収録)を親に買って貰ったりした。引っ越しで行方不明になったが…)。


本機が登場した当時、平和からは既にパチンコ版が出回っていて、私も現金機
(時短機)「ルパン三世V」などをよく打った(リーチは、ルパンが掃除機で
図柄を吸い込む、次元が図柄を拳銃で撃つ、五右衛門が図柄を斬る、不二子が
ヘリで降下する、銭形がパトカーで手錠を振り回す、など)。パチスロでも
打ちたいな…と思っていた所へ、ちょうど本機が出て嬉しかった事を思い出す。


なお、5号機のルパンは全く「管轄外」なのでコメントは自重する。私にとって
スロのルパンといえば、本機や後継の「不二子2」、大量獲得型「主役は銭形」、
或いはパイオニアが95年に出した「ルパン」(小説をモチーフにした硬派なヤツ。
赤7(ビッグ)と緑7(バケ)が左・中と並んで、右でハズレなら入り)辺りしか
思いつかない…。


まぁ、それはともかく。


パチンコメーカーならではの柔軟な発想が、随所に見られた本機。筐体上部に
ルパンと不二子の「ヤクモノ」を搭載(先行機「ガイキッズ」を発展的に踏襲)。
予告演出(小役等告知)や出目とも絡み、打ち手が飽きない作りになっていた。


また、赤7ビッグの揃い方が「シングルライン」「ダブルライン」の2パターン
あって、シングルラインなら「ビタハズシ」、ダブルだと4コマハズシOKと、
ビッグ中の制御が変化。ハズシの効果も非常に高く、ダブルラインの恩恵は
大きかったが、制御で2/3でしか揃わない仕様。シングル揃いの場合、己の
目押し力を駆使するしかないが、それが却って打ち手の挑戦意欲をそそった。
当時、お気に入り台の一つで、実戦機会も多かった。プチ遠征や旅打ち時に
遭遇した際も、積極的に狙っていたのを思い出す(当時のエピソードは後述)。



(演出について)

★予告音(レバーオンで発生)

スタート音はノーマルの他、小役(ハズレ)対応スタート音が4種類。

(a)「銭形予告」(リプレイ/ハズレ/BR対応)⇒「ポヮンポヮン」(サイレン音)
(b)「次元予告」(プラム/ハズレ/BR対応)⇒「バーン!」(銃声(コンバットマグナム))
(c)「五右衛門予告」(ベル/BR対応)⇒「シャキーン!」(刀の音(斬鉄剣))
(d)「SP予告」(ハズレ/BR対応、ヤクモノ演出確定)
⇒「タタッタタッ、タタッタター」(主題歌イントロ) 

・銭形予告、次元予告はハズレでも出現。対応役ハズレ=BR確定ではない。
・五右衛門予告は「ベルorボーナス」なので、ベルハズレで入り。
・小役ハズレ目も多く、予告音と絡めての一確、二確も多い。
・(D)はヤクモノ演出確定。(A)~(C)も小役が揃わなければ
ヤクモノ演出に発展。


★ヤクモノ演出



筐体上部にルパンと不二子を模したヤクモノ(先行機の「ガイキッズ」は、
パチンコ玉の動きを模したLED(チャンス目出現で作動)とヤクモノ内で
踊るコミカルなガイコツが特徴だった))。上記(a)~(c)予告発生で
小役が揃わなかったり(d)のSP予告が出たりすると、第3リール停止後に
ヤクモノが作動してチャンス。ルパン人形がガチャガチャと動き、ヤクモノ
左半分を囲む「ハートランプ」が、反時計回りに上から1つづつ点灯。なお、
ヤクモノ作動中は、主題歌のAメロ頭(真っ赤な~薔薇が~)のBGMも流れた。
ハートが17個以上つけば、リール全体がブルーフラッシュしてボーナス確定。
ハートランプは1~16が緑で、17~20が赤(レッドゾーン)。最大の20に
届けばビッグが確定。16個以下で演出が終わった後、次Pのレバーオン時に
ブルーフラッシュする「逆転パターン」アリ。なお、16個以下でもハズレ
確定ではない。


ヤクモノ下の1桁7セグデジタルも特徴。ハートランプが16以下で停止後、
7セグが変動するとセグに「H」か「L」が出現して、ハートランプ再始動。
Hなら「High」でボーナス確定、「Low」のLでも期待できた。再始動後、
17以上点灯でボーナス確定。


なお、ハートランプではビッグの獲得枚数表示も行った。300枚を起点に、
プラス10枚ごとにハートが1個づつ上から点灯。レッドゾーン17個(即ち
470枚)超えで、プレミアムエンディング音が流れた。ヒキ次第で500枚
超えも狙えた。



(通常時の打ち方)

私は出目をシンプルにして、一早くフラグ察知したいタイプだった為、
通常時は、同じ箇所を徹底的に狙い続ける事が多かった。楽しみ方が
限定されてしまう欠点はあったが、より多くの機種と幅広く接したい
自分にとっては、それで十分だった。具体的手順は、左リール枠内に
毎ゲーム「チェリー」を狙う。



左にチェリーは2か所あるが、自分が狙っていたのは、黒い「不二子」
図柄の下にある方(チェジコとも呼ばれた)。但し、単調と感じたら
黄色い「ルパン」図柄下にあるチェリーと、交互に狙ったりしていた。
この打ち方なら、全小役に対応できる上、フラグ察知も早い。とりわけ、
不二子が枠下にスベリ落ちて「ベル・プラム・リプレイ」が停止すれば、
ベルハズレでボーナス確定。


左枠内に不二子付きチェリーを狙うと、大半がこの形に。プラムも
リプも取りこぼさないので、中・右は適当打ちでOK。枠上にある
ベルを引き込んでおらず、チェリー狙いで上の形はベル否定。即ち、
五右衛門予告でココが止まれば一確。

以下、チェリー狙い時の典型的リーチ目を、幾つか紹介。


 

※参考※
 
  
下段不二子(枠下チェリー)から、ボーナス図柄が右上がりに並んだ形。
不二子絡みの一直線は弱い形もあるが、これは鉄板。なお、不二子図柄が
一直線に並ぶ「0枚役」は、全ラインで鉄板リーチ目(参考・左上)。また、
ビッグ図柄(赤7、ルパン)の一直線も、全ライン鉄板(参考・右上)。
ビッグの小山型、小V型も、小役が揃っていなければ入り(参考・下)。


中リール中段にベル停止で二確。中リールにベルは3か所あるが、
何れも左・中で「ズレ目」を形成。オリンピアらしい美麗目だ。
個人的にも、降臨時かなり「シビれる」瞬間だった。


中リール下段にボーナス図柄が止まって、下段にボーナス図柄が並ぶと、
右リール小役ハズレ目。この時、中リール下段が「赤7」か「ベル付き
不二子」なら、中段ベルも止まって例の「シビれる」二確目が重なる。
ルパンは中リールに2か所あるが、何れもリプレイorプラムが同時に
テンパイする為、小役ハズレ目(中リールのプラム付き不二子も同じ)。


ビーナスラインやレッドメテオでアツかった右下がりプラムハズレ
(ミサプラハズレ)は、本機だとそれのみではリーチ目とならない。
「右中段プラム」が条件となる。但し、中リール下段に不二子or
ルパンが停止していれば、右でプラムさえハズれれば入っている。


ハサミ打ち・右中段プラム(枠下7)の二確。まぁ、自分は順押し派だったが。


コチラもハサミ打ち。小役ハズレ目。プラム・リプ・不二子の
トリテンハズレ。不二子は揃っても0枚役で鉄板。


次に、左「プラム・リプ・不二子」が1コマスベって、不二子が枠下に
逃げた形、即ち「ベル・プラム・リプ」の停止形。この時は、中・右に
ベルを狙ってベルハズレならリーチ目。非常にボーナスを察知し易い
点が、私自身ここを狙っていた最大の根拠。左枠内チェリー狙い時は、
プラムorリプ成立時にここで止まることは無く、ハズレも無い。即ち、
ベルorボーナスとなるので、銭形、次元、SP予告時に停止すれば一確。
五右衛門予告だと、大抵ベルが揃ってしまうが、時折ハズれて驚く。


チェリーの目押し位置によっては、「ベプリ」からさらに1コマスベって、
「赤7・ベル・プラム」で止まる事も。チェリー狙いでここまでスベれば
プラムorボーナス(プラムハズレで入り)。ベル成立時は左上段にベルが
止まるので、中段までベルがスベってきたこの形は、自動的にベルを否定。
中リールで赤7を狙い、7テンをズルッと蹴って赤7上のベルが中段テンパイ
するも、右でベルが外れてビッグ…という変態挙動も見せたりして、流石と
いえるリール制御だった。


おっと、この際だから、チェリー狙い以外のリーチ目も、幾つか挙げておく。


ベルのプラムサンド目。中、右にベルを狙って小役外れで入り。
銭型予告、SP予告なら一確。


ベルのリプレイサンド目。中、右にベルを狙って小役ハズレで入り。
次元予告、SP予告なら一確。


豪華な小役トリテンハズレ。


左ナナベから、赤7ダブルテンパイで二確。
ダイレクトで右の2連7を狙うのも良し。


右リナナからの赤7ダブルテンパイも二確。


左ベナナからハサミ打って、右ナナリの香ばしいリーチ目。


ハサミ打ち時のプラムハズレ目。赤7とプラムの
上下平行テンパイハズレが、いい味を出している。


左チェリー狙い時にはお目にかかれない形。不二子とプラムの
ダブルテンパイからプラムハズレ。無論、不二子の中段揃いも
OK(0枚役ゆえ、払い出しは無いが)。


ハサミ打ちの二確目。コチラも左チェリー狙い時には、お目に
かかる機会があまりない。そういえば、本機は「変則押し」も
アツく、例えば右の「ベル77(ベナナ)」は逆押しで止まれば
ベルorボーナスだから、銭形、次元、SP予告発生時に逆押しで
ベナナ降臨なら、ボーナス一確だった。中押しも様々な法則が
あって奥が深かったハズだが(予告発生の中押しがアツいなど)、
いたって普通の「順押し派」だったので、多くは語らない。



(ビッグの揃え方)

既に述べた通り、本機の大きな特性として、ビッグ時に赤7を揃える形が
「シングルライン」「ダブルライン」の2通りある。で、シングル揃いと
ダブル揃いではビッグ中のリール制御が異なり、リプレイハズシ難易度が
格段に違った。シングルのハズシは常に「ビタ」。一方、ダブルラインは
左に4コマの余裕があった。


(ダブルラインならハズシも楽だが…)

(シングルラインだとビタ必須)

したがって、常にダブルラインで揃えれば機械割も大きくアップするが、
それは無理だった(「必ずダブルで揃う」という偽攻略法も出回ったが)。
制御上、ダブル揃いの選択率は毎ゲーム「2/3」。1/3を引いたゲームは
シングルラインで揃ってしまう。しかも、ハサミ打ち、逆ハサミ打ちだと
シングルライン優先の意地悪制御がある(ダブルテンパイしない訳では
ないが)。無論、1枚掛けで赤7を中段に揃えたり、黄色のルパンビッグを
揃えるのも損だ。即ち、確実にダブルテンパイさせる手順が求められたが、
順押しも意外と引き込みが悪い。一方、「中押し」又は「逆押し」すると、
ダブルテンパイを作り易かった。普段は順押しの自分も、この時ばかりは
変則押しに頼った。以下、中押し、逆押しそれぞれの手順を紹介。


★中押し・7揃え手順

ビッグフラグ確認後、3枚掛けで中リール上段に赤7を狙うと、他の小役
フラグが立っていない限り、赤7は中段に停止。


右リール枠内に2連赤7を押すとダブルテンパイするので、最後は
左リールに2連赤7を狙う。2/3振り分けをクリアしたゲームなら、
ダブルラインで揃う。

★逆押し・7揃え手順

逆押しの場合、まず右枠内にアバウトに2連赤7を狙えば止まる。次に
中リール上段に赤7を狙うと、中段に落ちてダブルテンパイ。左枠内に
2連赤7を狙えば、やはり2/3クリアを条件にダブルライン揃いとなる。



(リプレイハズシ)

しつこいようだが、シングルライン時はビタハズシ。ダブルライン時は
4コマの余裕アリ。当然、ハズシ手順も変わってくる。


★ダブルライン揃い時
1、2回目の小役ゲームは順押し。レバーオンで予告音が無いの時は、通常時と
同じく左枠内に「不二子付きチェリー」狙い。


上図のように「プラム・リプレイ・不二子」停止なら、中⇒右適当押し(プラム
orハズレ)。但し、左枠内にベルが止まったら、中、右にもベルを狙う。一方、
銭形予告が鳴ったらジャックイン確定。1,2回目は順押し・適当打ちで入れる。


3回目からハズシ実行。銭型予告時は逆押し・適当打ち。リプが必ず上段受けで
テンパイ。左枠上~枠内に「不二子付きチェリー」を狙えば、リプレイを外せる。
4コマ余裕があるので楽勝だ。







★シングルライン揃い

ハズシがビタになり、難易度は格段に上がる。目押しに自信のない場合、
1回目から「保険ハズシ」するのも有効。レバオンで予告音が無い時は、
ダブルラインと同じ手順。銭型予告の時は、逆押し・適当打ち。リプが
必ず下段受けにテンパイ。左リールには「リプレイに挟まれたベル」を
下段ビタで狙う。ここしか、ハズせる箇所はない。「リプのサンド目」
という特徴的な形が、目押しする上で、せめてもの救いだった。なお、
前ゲームの停止形によっては、「空回し」でハズせる場合もあったが、
自分は使っていなかったので説明は省く。






ダブルにせよシングルにせよ、残り8ゲームからジャックイン優先に
切り替える。ハズシがキッチリ成功すれば、適当打ち比で+約50枚の
大きな差が付いた。無論、シングルラインだとキツい。ダブル揃いの
「安堵感」、シングルライン時の「不安感+挑戦心」こそが、本機と
対峙する際の心理状態ではなかったか。



(余談…当時の思い出など)

当時の実戦店で記憶に残るのは、JR有楽町駅前の「DUO」や、小田急線
向ケ丘遊園駅南口「ダスベガス」、それに横浜都築の「パラッツォ」など。
(新百合ヶ丘「ダイヤモンド」にもあった気がするが、スノーキーの記憶
があまりに強すぎて、本機のイメージが沸いてこない…)。DUOは仕事帰り、
ダスベガスは土日に多く通った。都築パラは、やはり土日に「プチ遠征」を
かけた時期がある。元々、相模大野にあった系列店の会員だった私。ある時、
イベントハガキが自宅に届き、なぜか都築店の情報として、パチの「CR
ハクション大魔王」(サミー)を新規導入、と書いてある。たまにはパチでも
やるかと、電車とバスを乗り継いで慣れぬ都築まで出向き、新台ハクションを
打ったが返り討ちに。そのまま帰るのもシャクなので、負け分を減らそうと
スロのシマを探すと、お好みのルパンを発見。「これは」と思い勝負したら、
何とか負け分を回収。設定状況もよさげだったので、その後も土日のたびに
プチ遠征をかけたのだ。トータル収支も、満足いくものとなった。余談だが、
都築パラの近くには、当時「アトランタ」「楽園」と計2軒のホールが競合
(自分の気付いた限りでは)。アトランタに「キングガルフ」が並んでいた
のが印象的だ。リズムボーイズやリズマスなどによくヤラれていた私は、
尻込みしてスルーしてしまったが、今となっては、あのガルフの挙動を
一度は確認しておけば良かったな…と激しく後悔している。



(2000年当時作った、パラッツォ横浜都築店の会員カード)



それから、2000年8月に愛媛・松山を家族旅行で訪れた際、道後温泉近くの
ホールでルパンを打った記憶も蘇る。ウチの家族は元来、温泉巡りが好きで、
名湯・道後温泉もたびたび訪問(以前、アレパチの「マジックホール」を
紹介した際にも触れたハズ)。この時は、由緒正しき「道後温泉本館」で
一風呂浴びる予定だったが、建物近くの小さなアーケード入口にパチ屋が
あるのに気づき、中に入ってみるとルパン発見。当然のようにスロの虫が
騒ぎ出して、自分だけ風呂をキャンセル。ルパンを打ちつつ家族を待った。
こうした旅打ち時は何故かヒキが強く、この時もハマらずサクッと1箱出て
快勝。ビタハズシも面白いように決まり、温泉に入らずしてリフレッシュ。


この勝ちに気を良くした私は、翌日、帰宅予定だった家族と別行動を決意、
さらなる旅打ちを敢行。松山港からフェリーに乗り込むと、一路「広島」に
向う。この2年ほど前、やはり旅打ちと称して広島に出向いたのだが、たった
1泊で鳥取方面に移動してしまった(以前、旅打ちの思い出で語った事がある)。
なので、今度は2泊ぐらいしようと思い、ちょうど松山港から直通フェリーが
広島まで出ていて都合良かった為、再度の広島行きを決めたのだ(お盆休暇で
日程的にも余裕があった)。


フェリーで宇品港到着後、「広電」の味わい深い路面電車で広島駅を目指すも、
途中下車して、今はなき「広島市民球場」へ立ち寄る。長らくカープファンの
私も、本場の市民球場で応援した経験は一度もなく、試合があったら是非とも
スタンドに足を踏み入れたいと思ったのだ。折しも、「広島ー巨人」のナイター
開催日。グッドタイミングと喜んだが、入口ゲートに「当日券は全て売り切れ
ました」の完売看板が…。スタンドに入る事もかなわず、やや落胆して近くの
大きなアーケード街を彷徨い、なぜか豚骨ラーメン店で空腹を満たす。その後、
アーケード内のパチ屋やスロ屋を物色するも、感触イマイチ。当日の宿だった
広島駅近くの「ホテル川島」に直行。至近距離にて熱戦を繰り広げる「広島ー
巨人戦」をテレビで観戦。だが、巨人のワンサイド展開で退屈になり、途中で
テレビを消してホテル近くのパチ屋探し。すると、「ジャンボ会館・駅前店」
というホール発見。好きだった奥村の一般電役「マジカルランプ」を見つけて
着席。またも旅打ちパワーが炸裂して、短時間で3箱出てホテル代を稼ぎ出す。
翌日は、ボウリング場「広島パークレーン」隣にあった「スーパーエース」と
いうパチ屋で、ネット「デビューRT」を実戦。初打ちで飽きずに打ち込んたが、
夕方まで回してコイン全飲まれ。その後、少し離れたビジネスホテル(名前は
失念)で2泊目を過ごし、翌日帰京したのだった。確か、2泊目の夜はホテル
近くのコンビニ「ポプラ」(広島のコンビニは「ポプラ」が多い)で弁当調達。
まぁ、旅打ちと言う名の小旅行の、他愛ない思い出である。

(後半は、ルパンとほとんど関係ない話になってしまったが…ご容赦を。)




松山港から広島・宇品港行きのフェリーに乗った時の「乗船証明書」が
手元に残っていた。フェリーの中で夏の甲子園のTV中継を見ていた事も
思い出す。松山のある愛媛県の代表・丹原高校と、青森・光星学院(当時)
の熱戦。試合途中での下船となったが、結果は光星学院が大接戦を制した。
(スコアは10-8)


広島駅前の「ホテル川島」の領収証も残っていた。なお、現在は駅前が
再開発された為、ホテルのあった一帯は大きく変貌してしまった模様…。



(平和4号機「ルパン三世」の項、了)


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