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スロヤキュウ2(熱叫スロ野球)(高砂、4号機)

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2001年(平成13年)に高砂から登場した
4号機「スロヤキュウ2」(熱叫スロ野球)。
(Aタイプ、RT機能搭載)


★ボーナス確率



★払い出し

赤7・赤7・赤7 or
青7・青7・青7      15枚+Big Bonus
青7・青7・赤7      15枚+Reg Bonus
グラブ(&ボール)×3     7枚
バット(&ボール)×3      7枚
2連図柄(頭)                 通常時2枚、Big中5枚
2連図柄(顔)                 通常時2枚、Big中5枚
ボール(熱球)               Replay(5枚+Jac In)


現役時、さほど打ち込んだ訳ではないが、やたら「存在感」が強く
記憶に刺さったまんまの機種というのが、少なからず思い当たる。
今回紹介する「スロヤキュウ2」も、まさにそんな印象の残る台だ。


因みに、本機の型式名は「スロヤキュウ2」だが、下パネルに「熱叫
スロ野球」と大きく表記されていた。機種名をどう紹介すべきか少々
悩んだが、正式な型式名を優先させるべきと判断、「スロヤキュウ2
(熱叫スロ野球)」という記事タイトルにさせて貰った。便宜上、単に
「スロヤキュウ2」とのみ表記した箇所もあるが、ご了承の程を。


本機を打ったのは、川崎・溝の口にあった「ニューこがね」という
小さなパチ屋(まだ営業中と思って調べたら、タイトーステーション
溝の口2号店というゲーセンに変わっていた…)。他の店舗で遭遇した
記憶はない。


当時、此処のハス向かいにある「ミラージュ」(現存)というスロ専に、
「赤光の剣」「キングオブジャングル」「クリエイター7」などを触りに
よく通っていたが、不調な時は、至近距離にあるニューこがねにハシゴ
感覚でしばしば立ち寄った。


ニューこがねは、レトロな雰囲気漂う「昭和然」としたホールで、1Fが
パチ、2Fがスロだった。1Fは比較的明るい雰囲気だったが、スロの並ぶ
2Fは照明がやや暗く、狭い通路のこじんまりとしたスペースで、短めの
シマが並んだ地味な空間だったのを覚えている。ある日、ミラージュで
ヤラれてニューこがねにハシゴした際、この狭い2Fをフラついていると、
たまたま本機と遭遇。誰一人座っていないシマに、息をひそめるが如く
ヒッソリと並んでいたのだ。だが、筐体やリールからにじみ出る独特の
存在感が私を捉えて離さず、どうにも勝負したくなって座ってしまった。
以来、ミラージュからハシゴする度に、このシマに足を運ぶようになる。
(この店には初代ピンクパンサーも置いてあって、コチラも頻繁に実践)
但し、勝ち負けで言えば、負けがほとんど。ボーナスを引けばラッキー
という感じで、勝ってもせいぜい1000枚を流したくらいだ。それでも、
勝ち負け不問で「遊べればOK」といった意識で対峙したから、さほど
ストレスは溜まらなかった。完全に。「ゲーム感覚」の付き合いである。
某野球ゲームにそっくりなク〇台などと酷評する向きもあったが、私など、
そういうありきたりな表現を超越した、何か不思議な魅力を感じたものだ。


本機は、文字通り「野球」がモチーフ。先行機「ロッキー」と同タイプの
筐体を使っていたから(上部左右に丸スピーカーが付いている)、すぐに
「高砂の台」だと判る外観だった。但し、そのゲーム性はロッキーと全く
違っていて独特な点が多く、ゲーム性を把握せずに打つのは危険といえた。
(それでも、初遭遇した際、ほぼ何も知らずに打ってしまった訳だが…)


★3種類のビッグボーナス

本機は一応Aタイプだが、ビッグボーナスが3種類あるが大きな特徴。
即ち、(1)赤7のダブルライン揃い、(2)赤7シングルライン揃い、
(3)青7揃いの計3パターンである。加えて、揃えたビッグによって、
獲得枚数に違いが生じるというゲーム性も、大きなウリであった。


具体的に説明すれば、赤7ダブルで揃えると500枚越えを狙えたが、
赤7シングルはせいぜい360枚。青7は両者の中間で、400枚越えも
狙える感じだった。ならば、毎回赤7ダブルで揃えれば得な計算と
なるが、そう上手くはいかなかった。


本機は、ビッグフラグが成立して左に赤7を狙うと、左の上or下段に
赤7を引き込み易い制御がある。また、中リールの赤7は「2連赤7」
1か所だけなので、左⇒中と赤7を狙えば、「上段&右下がり」又は
「下段&右上がり」でダブルテンパイとなる。さらに、右リールの
赤7は「赤7・グラブ・赤7」と並んだ1箇所だけ。この配列と制御が、
赤7のダブルライン揃いを可能にしていた。但し、ダブルで揃うか、
シングルで揃うかは制御で振り分けられていて、目押ししても必ず
ダブルで揃う訳ではなかった。その振り分け率は、3/4がシングル
ライン、1/4がダブルラインを選択。つまり、毎ゲーム、25パーの
振り分けに勝たない限り、ダブルラインでは揃わないのだ。一方、
青7の方は、ほぼ自在に揃える事が出来た。赤7、青7の何れをを
狙うかは打ち手が自由に選べたが、赤7を狙った場合、ダブルで
揃うかシングル揃いかは、完全に「運次第」となっていたのだ。


では、なぜ揃えたビッグ図柄によって獲得枚数に差が出たか。それは、
赤7ダブルライン時は複合15枚(選手の顔を模した2連図柄)の確率が
アップするが、赤7シングルは15枚より7枚(バット/グラブ)の方が
圧倒的に出易いからである。また、青7ビッグは赤7シングルと同じく
7枚役中心だが、複合15枚の出現率も上昇したので、赤7シングルより
獲得枚数も増えた(赤7ダブルほどではないが)。また、赤7ダブルや
青7で揃えた場合、ハズシ効果が高いので実践不可欠。赤7シングルも、
適当打ち比で10枚以上の差がついたので、実行した方がお得となった。

上記の特性により、赤7ダブル時は平均500枚前後、青7は400枚前後、
赤7シングルなら360枚弱と、獲得枚数に明確な差がついていた訳だ。
堅実に青7で400枚を狙っていくか、500枚越えを目論み赤7を狙うか。
この選択が、本機を打つ楽しみの一つといえた。


(ビッグ中、左にこの2連図柄が止まれば、15枚の払い出し。
上段(帽子)も下段(顔)も5枚役扱いなので、複合15枚と
なる(通常時は、上下段とも2枚役扱い。カドに単独停止で
4枚、2連図柄全体が止まれば6枚)。アステカでいう所の
「デカチリ」だが、ユル~い雰囲気に独特の味わいがあった。


★ハズシ手順

・1、2回目の小役ゲームは、左枠内に2連図柄を狙い、中・右適当。

・3回目からハズす。中⇒右の順で2連図柄を狙って、小役ノーテンなら
複合15枚、小役テンパイなら7枚の可能性。何れも、左は2連図柄を狙う
(7枚はグラブとバットの2種類あったが、グラブは上段受け、バットは
下段受けでしか揃わない)。中⇒右適当打ちでも良いが、7枚役とリプが
ダブルテンパイする箇所があって、ハズシと小役の両方に対処する必要が
生じる為、左の目押し難度が上がる。一方、中・右共に2連図柄を狙えば、
どちらも成立時は単独テンパイするので、その分、左の目押しが楽になる。

・リプレイが上段受けでテンパイしたら、左は上段~枠上に2連図柄を
狙ってハズす。リプレイ下段受けになったら、左の枠2コマ上~上段に
2連図柄の顔の方を狙ってハズす。何れも2連図柄を基準にすればよい。

・但し、リプレイ確率があまり高くないから、赤7ダブルの時は残り
8G、青7時は残り12G、赤7シングルなら残り14Gから順押しに戻す。


★RT機能を搭載

本機はRT機能が存在。ビッグ終了後に、リールがカラーフラッシュして
RTの当否を告知する。赤のV字フラッシュならRT当選、青フラッシュは
ハズレである。突入率は設定不問で1/2。単純にヒキの問題だ。RT中は
リプレイ確率が大幅にアップして、コインの減りを最小限に抑えられる。
無論、RT中にボーナスを引けば、実質的な連チャンとなる。RTは最大
100ゲーム継続だが、途中でビッグが成立すると終了。バケなら継続。
RT中にボーナスを引くと、第3停止後に必ず告知ランプが点灯する。


★通常時の演出について

野球がモチーフの台なので、どれもこれも野球の対戦に因んだ演出ばかり。
大別すると、ピッチャー演出、バッター演出、ホームランコンテスト演出、
スピードガンコンテスト演出、キャラクター演出、キャラ非登場演出の6つ。

(a)バッター演出
リール窓の右上に「打者」、右下に「投手」のランプが存在。レバオンで
「打者」が点灯すると、バッター演出に突入する。対応小役はバットだが、
無論ボーナスの可能性もアリ。第1~第3停止の計3球で投手と勝負を行い、
何れかのリール停止時に「カキーン」と音が鳴って打てば、ボーナス確定。

(b)ピッチャー演出
レバオン時、リール窓右下の「投手」点灯で突入。対応役はグラブだが、
やはりボーナスの可能性アリ。コチラは第1~第3停止の計3球で打者と
勝負して、全球「ストライク」の音声なら、三球三振で勝利=ボーナス。

(c)ホームランコンテスト演出
レバオンで打者ランプが点灯し、さらにウグイス嬢が「さあ、ホームラン
コンテストの時間です」と喋って突入。第3停止後、「ホー…(←引っ張る)
ムラン」と叫べば、必ず告知ランプが点灯して、ボーナス確定となる。但し、
「ホー…(←引っ張る)ホケキョ」だとハズレ。

(d)スピードガンコンテスト演出
レバオンで投手ランプが点灯し、実況が「パンパカパーン、スピードガン
コンテストの時間です」と喋り突入。対応役はリプレイだが、ボーナスの
可能性アリ。リール窓下のインジケーターに、「777」などのゾロ目か、
「155」など150km以上の剛速球(球速)が表示されるとボーナス確定。
コチラも、必ず告知ランプが点灯する。

(e)キャラクター演出
レバオンで派手な予告音が発生して、打者か投手のランプが点灯。さらに、
第3リール停止後、枠内に2連図柄が停止していれば、この演出に突入する。
各図柄のバックライトが徐々に消灯して行って、最終的に2連図柄を除いた
全図柄が消灯すれば(2連図柄のみ点灯の状態)、ボーナス確定となる。

(f)キャラ非登場演出
途中までは(e)と同じだが、第3停止後に2連図柄がどこにも停止して
いない時(引き込めなかった時)、この演出に発展する。第3停止後に
実況が「バッター構えた!」と喋って、続けて「打った~!」と叫べば
ボーナス確定。

※リール窓右の打者ランプと投手ランプの間には、Vと大きく描かれた
告知ランプが存在。これが点灯すれば、問答無用でボーナス。通常時は
完全告知ではないが、上記のように、演出次第で必ず点灯することも。
また、RT中は完全告知なので、第3停止後に必ず告知ランプ点灯。


★BGMについて

ビッグ中は、あの「巨〇の星」を思わせるサウンドが流れた。また、
RT中のBGMは、野球よろしく「コンバットマーチ」になっていた。


★リーチ目

演出を重視する作りの為、リーチ目の概念自体ほぼ存在しない。
存在感のある2連図柄にしても、あくまで「チャンス目」扱い。
「いかにも入っていそうな形」からでも、普通にハズれまくる。



(高砂「スロヤキュウ2(熱叫スロ野球)」の項、了)


マクドナルドの「ホップステップ」(1986年頃)

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今回は完全に個人的な備忘録。記事も短いので、さらっと読み流して下さい。


1980年代半ば~後半にかけて、マクドナルドで何か商品を買うと、もれなく
「スクラッチカード」が付いてくる時期があった。「ホップステップ」という
クイズのキャンペーンで、カードには4択式(後に5択式)のクイズが上下段に
計2問書いてあり、正解だと思う選択肢の下の銀色部分をコインで削っていく。
で、見事に両方とも正解すると、削った部分に書かれた商品(フライドポテト、
コカ・コーラ、ハンバーガーetc)を貰える、というものだ。あの当時、かなり
大々的に行われたキャンペーンなので、今も記憶に残っている方は多いだろう。
運がいいと、高価なビッグマックが当ったりした。


カードに書かれた具体的な設問は、残念ながらハッキリと覚えていない。ただ、
脳裏にかすかに残るイメージだと、「超難問」というほどではなかったものの、
もっともらしい選択肢が用意してあったりして、微妙に難しかった印象がある。


因みに、ネット文献や映像資料などを探ると、カードには以下のような問題が
書かれていたことが判る。

・日本の都道府県の中で一番面積の小さいところは?(選択肢不明)
→当時の正解は「大阪」※1988年以降は「香川」
・「弘治」は何時代の年号か(選択肢不明)
→正解は「戦国時代」
・映画「俺たちに明日はない」のコンビは、ボニーと誰?
A:スマート B:クライド C:マーチン キーボー
→正解はB
・菊池寛が初代総裁を務めた連盟は何でしょう。(選択肢不明)
→正解は「日本麻雀連盟」
・ギリシア語で「行く」の意味を持つ、原子の「イオン」を発見した科学者は?
A:ハイトラー B:キュリー夫妻 C:マクラミン 
D:ファラデー E:フィッシャー →正解はD


まぁ、現在はネットが発達して情報検索など思いのままだから、こんなクイズの
キャンペーンなど、成立しないといってよい。ただ、当時はこの程度の設問でも、
正解を知りたければ、図書館に駆け込んで資料を漁ったりする必要があったので、
大手ハンバーガーチェーンのイベントとして、それなりに成り立った。今思えば、
情報収集には極めて不便な時代だったが、それ故に、こういった楽しみもあった。
何でもすぐに正解を探せる現代と、暗中模索が当たり前だった80年代。果たして
どちらが良かったのだろう。


当時を思い返すと、わざわざ正解を調べるのが面倒臭くて、いつも適当に選択肢を
削っては、ハズしまくっていた記憶も。まぁ、ハズレカードを捨てずに取っておき、
別のカードに同じ問題が書かれていたらラッキー、みたいなことはあった訳だが…。
マメな人は、毎回図書館に直行して、常に正解出来たハズ。ただ、自分の周りには、
そういう律儀な性分の人間が、あまりいなかったな…。



(マクドナルドの「ホップステップ」の項、了)

スピード(山佐、4号機)

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1998年(平成10年)に山佐から登場した
4号機「スピード」(A-400)



(ボーナス確率)




(払い出し表)


※左・中リールには「7とBAR」の兼用図柄が存在。赤7に小さなBARを
あしらったデザインは、一見すると赤7図柄そのものに見えた。その為、
リーチ目かと思うような一直線の並びがバケだったりして、慣れないと
意表を突かれる事も。



(概要)

90年代の山佐4号機というと、名機「パルサー」の名前を受け継いだ
機種、そしてカエルやカメなど「生物」をキャラに据えた台が大半を
占めた。その定番ともいえる流れに「異変」が生じたのが、新筐体
(上パネル中央に非常ベル的な円形電飾を配置)の「タムタムA」が
登場した1997年辺りである。まぁ、タムタムは「南国小島の住人」、
つまり人間という「生物」が一応モチーフになっていたが、その後
登場した「ターボ1000」などは、従来の系譜と明らかに違っていた。


今回紹介する「スピード」も、先行機ターボ1000に負けず劣らずの
「個性派」4号機として、当時注目を集めた。新筐体の時期の山佐を
「迷走」などと揶揄する向きもあるが、むしろ、新境地の「開拓」や
斬新なゲーム性への「挑戦」など、肯定的に捉えるべきではないか。
本機の後に登場した「ピカ吾郎」(LEDランプでBR成立を告知)は、
その新筐体の代表格の一つといえよう。


(出会い)

本機と最初に出会ったのはJR南武線・武蔵新城駅南口「アクセス」。
この日は、1駅隣の武蔵溝ノ口駅に程近い「日拓」で勝負後、新たな
エリアを開拓しようと武蔵新城まで出向いて、駅周辺を探っていたら
たまたま本機を発見した(休日にはこんな「プチ遠征」を良く行った。
その延長が、地方への「旅打ち」だ)。同じ「アクセス」チェーンの
2号店の地下でゲッターマウスやクランキーコンテストを打った事や、
小さなアーケードの中にある「ムサシ」の2FでウィリーチャンプVを
触った事、北口にある「ひまわり」(ユニバのアンテナショップ)で
実戦経験のほとんど無かった「ダンクシュート2」を打てた事(1Fの
パチフロアがドル箱不要システムだったのも印象的)など、この日の
行動は今でも記憶に刺さる。


武蔵新城で本機を見た際は何の予備知識もない状態で、「例の山佐の
「非常ベル的新筐体」が置いてあるな…」位の意識しかなかった。だが、
新規エリアの開拓中、こんな初モノと遭遇した以上、打たない訳には
行かないと思って、適当な空き台に着席。リーチ目も制御もイマイチ
掴めないまま、ボーナスすら引けずに実戦終了となった。そういえば、
あの日はやたらとシマが混んでいて、ドル箱を多く積み上げる光景も
目立っていた。新台入替から間もない時期だったのかもしれない。


それから暫くして、仕事帰りによく立ち寄っていた赤坂「エスパス
日拓」でも本機を見つけて、実戦機会も増えていく。本機を打った
人ならお判りだろうが、一番のセールスポイントは「ビッグ確率が
全設定共通で1/240」という点であった。リプレイ図柄に「240」
という数字があるのも、まさにその意味だ。設定1でビッグ確率が
1/300前後の台も少なくなかった当時、この良心的な値は大きな
魅力であった。低設定台でも、ワンチャンスでビッグ連チャンを
引き当てて、1000枚、2000枚…と出玉を伸ばせる。甘い誘惑に
釣られるように、赤坂エスパス(A館)で本機と頻繁に対峙した。


ただ、甘いビッグ確率のシワ寄せは、通常時のコイン持ちにハッキリ
現れていた。メイン小役のベルは6枚役(ビッグ中は10枚だが…)と
払い出しが少ない上、出現率イマイチ。投資ペースは早くなりがちで、
ゲーム数がさほどハマっていないのに、財布の中だけ速攻で減って行く
感じだった。まさに、「スピード」の名の通り、出る時も吸い込む時も
スピーディー、そんな波の荒さが、本機の大きな特性だったといえよう。


(リーチ目の妙)

一方、従来の山佐と一線を画するような独創的なリーチ目も、特筆すべき
点だった。中でも、左リール「3連ホイール」の存在は、本機を語る上で
決してハズす事のできないポイントであろう。



左に緑の3連ホイールが降臨した場合、ホイールが外れた時点で鉄板。但し、
中・右でこぼす箇所がある為、キッチリ目押しして外れる事が条件となる。
ただ、私は本機を打つ際、適当押し・ハサミ打ちを好んだ。3連ホイールが
左に来て、右中段にボーナス図柄が止まれば2確目だったから、ホイールの
こぼしを犠牲にしても、右適当打ちでハサミ2確目を拝みたいと思っていた。


また、左が3連ホイールの前後で止まった時も、それなりにアツかった。即ち、
1コマ上の「ベル・ホイール・ホイール」や1コマ下の「ホイール・ホイール・
リプレイ」の形だ。何れも小役ハズレでリーチ目。ベルやリプはハサミ打ちで
取りこぼす事はない為、ホイールさえ目押ししてハズれれば鉄板となる。但し、
適当押し・ハサミ打ちであっても、右のホイールが枠外に逃げて止まり、ベル
(リプ)もテンパイしないノーテン形などは、その時点で二確目となった。







私がハサミ打ちをアツいと思う理由は、他にも色々あった。

 

 

 
 
 



上掲のハサミ目が出た時点で、全て二確目となる。普段はなかなか停止
してくれないが、好調時はこのハサミ目がいとも簡単に降臨したりして、
やたら気分が高揚したものである。


それから、以下の形は小役ハズレ目である。



 

右リールに1つしかない赤7は、1コマ下がベルで、1コマ上がリプレイ。
つまり、ハサミ打ちで赤7と小役がダブルテンパイした形は、全て上記
小役ハズレ目の形になるのだ。この点も、私がハサミ打ちを好んだ理由。
(中リールで小役が外れた瞬間も気持ち良い)


  

 

 
中リール「チェリー・ホイール・チェリー」も、左右の停止形に
よっては激アツとなった。基本的には、左右でボーナス図柄が
止まっていればリーチ目。

その他、(a)左中段ボーナス→右中段にホイール停止のハズレ目、
(b)枠内にホイールが4個以上のハズレ目、(c)枠内チェリーが
4個出たハズレ目などがリーチ目になる。但し、(b)はホイールの
目押しが前提条件であり、後者は配列上、出現率そのものが低い。
また、かかる特徴的な目が目立つ半面、一直線を除く「山佐型」の
停止形(山型、V型、L字型など)がガセり易かったのも特徴である。



(リプレイハズシ)

ビッグ中は、メイン小役のベルの払い出しが6枚から10枚に
増えたので、それなりに獲得枚数の期待できる仕様であった。
その反面、ジャックイン確率が低かった為、ハズシなしでも
パンクの危険が常につきまとった。


1、2回目の小役ゲームは、順押し適当打ち。3回目からハズシ実行。
中押しで赤7とBARの塊を狙い、(1)中・中段にベルが止まったら
ベル確定なので、左に「赤7・ホイール・赤7」の塊を狙って、右は
適当押し。(2)中・中段にリプレイ停止ならジャックイン。右は
適当に押して、リプ上段受けなら左枠内にチェリー狙い、リプ中段
又は下段受けなら左下段にBAR狙いで、リプレイは外れる。あまり
引っ張るとパンクするので、残り14Gから順押し・適当打ちに戻す。
残り11Gから音楽がアップテンポに変化。残り6Gでさらに変化する。
ハズシ使用時は、平均約400枚の獲得枚数が見込めた(適当打ち比
プラス約25枚)。


(山佐「スピード」の項、了)

ビーキッズクラブF(オリンピア、4号機)

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1998年(平成10年)にオリンピアから登場した4号機
「ビーキッズクラブF」(A-400)

(ボーナス確率)


(払い出し表)



ユニバ系を中心とする技術介入機が幅を利かせていた当時、
目押し力に一応の自信を持っていた私は、ご多分に漏れず
それらの台を積極的に追っていた訳だが、仕事が忙しくて
体も眼も疲れていると、「もう、ハズシもDDT(KKK)も一切
したくない。オヤジ打ち(フリー打ち)全開で遊びたい!」
と無性に感じたものだ。そんな時、リーチ目不要の「完全
告知台」などは、実に有難い存在だった(四谷駅のスロ屋
「エース」でネットの「サハラ」に入れ込んだ原因も、まさに
それだった)。


今回紹介する「ビーキッズクラブF」も、そんな完全告知機の
一つ。スタートレバーを叩いた時、ボーナスフラグを引いて
いれば、レバオンから間をおかずにリールが真っ赤に染まる
仕様であった。「蜂」がモチーフで、愛嬌あるメインキャラ
(正式名は知らない。当時、勝手に「ビーキッズ」と呼んで
いた。記事内でもそう呼ばせて頂く)にも存在感があった。


メーカーはこの斬新な告知機能について、「赤い衝撃」とか
「キープフラッシュ機能(一旦赤に変わるとボーナス図柄を
揃えるまで赤いまま)」などと呼んでいた。実際、この告知
システムはシンプルながらに味わい深く、打ち手のハートに
ズブリと「刺さる」インパクトがあって、打っていると昼間の
仕事の疲れなど吹飛んだ。「中毒性」さえあったといって良い。


当時の実戦店は、地下鉄・赤坂見附駅「エスパス日拓」など。
本機で「赤告知」の魅力を体感したのが契機となり、その後、
職場近くの有楽町「UNO」では、後継機「キャロルクラブ7」
にドップリハマる事になる。コチラはリール内が赤フラッシュ
すると共に、派手な「告知音」もセットになっていた(これを
メーカーは「スパークフラッシュ」と命名)。UNO2F片隅の
小さなシマで、身をかがめつつキャロルセブンと戯れた日々が
懐かしい…。


これは余談だが、キャロルクラブ7というと、かつてスロマガ
「旅打ち」ビデオにおいて、BOSS氏がしのけん氏に「これが
キャンディ?」と機種名を勘違いして質問したところ、即座に
しのけんが「キャロル」と冷静に指摘した場面が妙に印象深い
(大阪・梅田駅「E-FLAT」地下フロアにおいて)。


おっと、今回はビーキッズクラブFの話だったな…。


さて、当時のオリンピアといえば、コブラII、ファイナルバニー、
ナースファンタジーなど、ビッグ中にリール照明が赤く染まる
機種が多かった訳だが(それ故にリール視認性が悪く、ハズシも
難儀したが…)、本機はその赤フラッシュを告知システムに採用。
上記先行機と違って、ビッグ中にリールが赤く染まることは無い。
但し、通常時に小役が揃うと、一瞬だけ赤フラッシュが発生する。


今思えば、本機を打つのは疲れて「技術介入意欲のわかない時」と、
ほぼ相場が決まっていた。通常時、延々と適当打ちだったのは勿論、
ビッグ中もハズシなどはほとんど行わず、順押し・適当打ちばかり。
まぁ、通常の小役狙いの効果は微々たるもので、赤フラッシュ発生
→ボーナス狙いで問題なかったが、ハズシについては反省点がある。
兄弟機で告知システム非搭載の「ビーキッズクラブ」よりも効果は
薄いものの、一応本機の場合もハズシ効果があったので(+20枚弱)、
面倒臭がらずハズシくらいやっておくべきだった…と後悔している。


なお、今更ながらにハズシ手順を説明すると、以下の通り。

(1)1,2回目の小役ゲームは、順押しで左を適当→中、右は
ビッグ図柄の「ビーキッズ」狙い(中、右に12枚をこぼすNG
ポイントがある)。

(2)3回目から中押しに切り替えて、上段赤7狙い(赤7下に
12枚役のベル)。押し順は「中⇒右⇒左」。

(a)そのまま上段赤7停止(中段ベル、下段リプ)なら、右枠内に
ビーキッズ狙い。ベル単独テンパイ、ベルとリプレイのWテンパイ
何れの場合も、左枠内に「ベル付き赤7」を狙えば、ベルも取れるし
ハズシもできる。
(b)赤7中段停止(下段ベル)なら、右枠内ビーキッズ狙い。ベルが
テンパイしたら、左枠内に「ベル付き赤7」狙い。小役ノーテンなら、
左はチェリーを狙う(ほぼ揃わないので、適当でも可)。
(c)赤7下段停止(上段リプ)なら、右を適当打ち。リプレイが上段に
テンパイしたら、左上段に「チェリー付き赤7」を狙ってハズす。
(d)赤7枠下停止(上段ベル、中段リプ)なら、右枠内にビーキッズ
狙い。(a)と同様、ベル単独テンパイでも、ベルとリプのWテンパイ
でも、左枠内にベル付きの赤7狙う。12枚役、ハズシ双方に対応可能。

(3)残り10Gから、順押し手順に切り替える。



(設定判別)
※当時のスロマガ推奨手順を紹介

兄弟機ビーキッズクラブは5以上判別と6判別が出来たが、
本機は6判別のみ可能。手順は兄弟機の5以上判別と同じ。

(1)ビッグ後、クレジットを落としてコイン32枚投入
(2)1プレイ消化
(3)3枚手持ち
(4)13枚手持ち
(5)11枚手持ち
(6)以後は13枚→11枚の繰り返し
(7)ビッグ後82P以降、CR表示30の時が判別P
(8)判別Pで小役出現率が35%以上なら設定6


☆後継機…ビーキッズクラブ2000
(平成12年登場)

レバーオン時、筐体上部LEDで表示される「ビーキッズ予告」
(蜂の動きを模した多彩なドット演出)が特徴。BR成立後の
1/3でリールフラッシュ告知(コチラは赤ではなく青)が発生。
これは、新宿・東南口の「マルハン」地下でよく打った。夜に
設定発表が行われる事が多く、本機やガイキッズ、乾杯RDII
などで、自分の台に設定5や6の札が刺さった事が何度もある。
大都「バンバン」で、目押し力を鍛えたのもこの店。時代は
ややズレるが、沖スロ「NEW島唄30」の実戦機会も多かった。
若い茶髪のホスト達と肩を並べて、和気あいあいとした空気で
レバーを叩いた(懐)。見た目はチャラいが、意外と人間性は
良かったりして、「人は見た目で判断すべきではないな…」と
痛感したものである。



(オリンピア「ビーキッズクラブF」の項、了)

エクセル2(奥村、一般電役)

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~忘れ去られた90年代の名機を、ザックリ振り返る~




奥村遊機「エクセル2」
(1994年5月登場)


・一般電役(新要件機)

・賞球…6&13

・3穴回転体と2桁デジタルの二段階振り分け

・回転体振り分け率…クセにもよるが概ね1/3

・デジタル確率…1/21.7

・デジタルが揃ったら右打ちで消化

・出玉…3000~4000個(釘調整等で変化)

・ゲーム性(ザックリと)

(1)天下左右の命釘を通す(但し、右は潰されている事も)
(2)命釘を抜けた玉は、盤面センターのヤクモノに入賞
(3)ヤクモノは外周がクルーンで、中心が3穴水平回転盤
(4)玉はクルーンを回って回転盤の何れかの穴に入賞(即入賞もアリ)
(5)回転盤3穴のうち、当り穴は1つのみで残り2つはハズレ
(6)当り穴に入賞すると、回転体奥の2桁7セグデジタル変動
(7)デジタルが「11」「33」「55」「77」「99」で止まれば大当り
(8)右打ちで2回開きチューリップと複数の電チューが連動
(9)電チューは内臓の小デジ当選で開放(当選率は255/256と高い)
(10)但し、小デジは1/256で稀にハズれる(空振り→出玉減)
(11)出玉は釘調整等によって3000~4000個と幅がある
(12)デジタルの連チャン性は無し(連チャン規制期の台)




アナログ回転盤とデジタルの2段階振り分けが特徴の一般電役。
3つ穴回転盤の当り穴が「デジタル始動口」の役割を果たした。
1/3の回転盤振り分けに負け続ければ、デジタルすら回らない。
デジタルは、左→右の順で停止。停止パターンは以下の4通り。

(a)左、右共に通常停止(ノーマル)
(b)左がコマ送り、右が通常停止(SP1)
(c)左が通常停止、右がコマ送り(SP2)
(d)左、右共にコマ送り(SP3)
※コマ送り時はBGMが変化。
※(d)の左右コマ送り(SP3)は大当り鉄板。


(止め打ち攻略)
3穴回転盤の当り穴(デジタル始動口)を狙い打つ、止め打ち攻略が存在。
回転盤の当り穴が正面を向いた瞬間に数発打つと、ヤクモノ入賞した玉が
高確率で当り穴に入賞。投資を大幅に抑えて、デジタルを効率的に回す技。
手間はかかるが効果は絶大。店は、止め打ち禁止で対抗したが、黙認する
ホールもあった。なお、台毎にヤクモノのクセが違う為、打ち出し開始の
タイミングを前後にズラすなどして、臨機応変に対応する必要もアリ。


一方、止め打ちが面倒臭い時はあえて中途半端に止め打ちせず、ひたすら
打ちっ放しにするほう却って効果的だった。理由は、以下の通り。

・天左の命釘ゲージ構成がさほどキツくない為、立て続けに2個以上
センターヤクモノに飛び込むケースもあった。
・この時、回転盤のハズレ穴に収まった玉が、数秒間ハズレ穴を塞ぐ。
・その瞬間、追加玉がヤクモノに飛び込み回転盤にアプローチすれば、
当り穴(始動口)への入賞率は必然的にアップ。
・当り穴の狙い打ちには到底及ばないが、止め打ち禁止店などでは有効。
ただ、普通に打ち続けるだけなので、「攻略」と呼べるかどうかは微妙…。



※ネット上に詳細スペック紹介も実機動画も見当らないので
(なぜか「奥村教授の神エクセル」という記事ばかりヒット)、
「流れ」を変える為に記事作成…ザックリしすぎだったかな。
まぁ、いいか。



(奥村遊機、一般電役「エクセル2」の項、了)

イプシロンR(山佐、4号機)って楽しかったよな…

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1999年(平成11年)に山佐から登場した4号機「イプシロンR」



(ボーナス確率表)



(払い出し表)



山佐の機種には好き嫌いもあった私だが、これは良く打っていた。
初打ちは新百合ヶ丘Z店。事前情報も無いまま、ハズシも自己流で
(恐らく取りこぼしまくり)適当に打ったが、設定が良かったのか
3000枚近く出して快勝。ただ、その後やたらと客付きが良くなり、
空き台探しに苦労する程の人気ぶりに。いつシマに顔を出しても
ほぼ満席状態で、なかなか実戦機会に恵まれなかった。そのうち、
この店ではIGTダイナマイトやアルゼのジロキチ、ビーマックス、
パイオニアのローズフラッシュ等に傾倒するようになり、本機を
触る頻度は減って行く。


それから暫く後、所用で四谷三丁目に出向いた際、90年代前半の
学生時分よく通った「T」というパチ屋に久々に入る機会があった。
かつて、バイトの日は講義終わりに早大正門から渋谷駅東口行きの
バスに乗り、四谷三丁目で降りてバイト先の書店に出向くスタイルを
とっていて、早めに現地に到着すると「T」とか近くの「R」といった
ホールでよく時間を潰していた。数年ぶりに足を踏み入れたこの店の
2Fスロコーナーで、たまたま本機を発見。初打ち時の快勝が脳裏を
よぎり、座ってみる気になった。シマは薄暗く、Z店とは対照的に
客付きガラガラで、台も選び放題である(とはいっても6台ほど)。


この時は安ゼニで食いついたが、ひたすら揉みまくる展開に見舞われて、
残念ながらノマレヤメで終る。しかし、機種情報はしっかり抑えており、
そこそこ長い時間ジックリと打った事で、3000枚出た時よりも遥かに
本機を面白く、そして奥深く感じたのだった。


それ以来、本機に対する「熱」は再び上昇。新百合Z店は勿論の事、
赤坂見附E店や新宿・歌舞伎町G(タワー)などでも実戦を重ねた。
仕事終りに会社前でタクシーを拾い、「歌舞伎町まで」と行き先を
告げて、メーターをガンガン上げてタワー店に出向いた事もあるが、
あれは、仕事のストレスの反動だったのか…。


こうも私を虜にしたイプシロンR。そこまでハマらせた原因は、
やはり秀逸なゲーム性にあった。山佐得意の多彩なリーチ目に
加えて様々な告知機能も搭載、飽きの来ない作りになっていた。
従来の山佐に比べて「高い技術介入性」が強調されていた点も、
攻略意欲を大いにそそった。後続のシーマスターXが増加すると
共に設置が減って行ったのは残念だが、私の中では今も確実に
「名機」のままである。


★代表的なリーチ目(抜粋)
・「王冠・赤7・赤7」一直線(全ライン有効)
・「王冠・ダイヤ・ダイヤ」一直線(全ライン有効)
・「王冠・BAR・赤7」の中段一直線
・「王冠・王冠・赤7」の小山型
・「王冠・赤7・王冠」の大V型
・「BAR・BAR・王冠」の右下がり一直線
・左上段赤7→中中段王冠(ダイヤ付)(二確)
・左上段赤7→中「リプ・チェリー・ダイヤ」(二確)
・左上段赤7(下ベル)→右下段赤7(小役ハズレ)
・左上段赤7(下ベル)→右下段王冠(ベルハズレ)
・左上段王冠→中上段BAR(チェリー付)(二確)
・左上段王冠→中中段ダイヤ(チェリー付)(小役ハズレ)
・左中段王冠→中上段王冠(ダイヤ付)(二確)
・左下段王冠→中中段王冠(ダイヤ付)(二確)
・左下段王冠→中下段王冠(ダイヤ付)(二確)
・左下段王冠→中上段赤7(二確)
・左上段BAR(リプ付)→中上段BAR(チェリー付)(二確)
・左「ベル・リプ・ダイヤ」→中中段赤7(二確)
・左「ベル・リプ・ダイヤ」→中トリテン(小役ハズレ)
・左「ダイヤ・リプ・ダイヤ」→中リプ・ダイヤWテン(小役ハズレ)
・左「ダイヤ・リプ・ダイヤ」→中段リプ揃い(成立後)
・左「ダイヤ・チェリー・ダイヤ」(一確、成立後)
・左ボーナス図柄(チェリー付)→右対角ボーナス図柄(成立後)
・左中段ダイヤ(チェリー付)→右中段ダイヤ(成立後)


★デジタル予告機能(先行機ハイブリッドから発展継承)
レバオン後、効果音が発生してリール窓左下の払い出し表示部で
7セグアクションが起こるとチャンス。アクションは以下の5種類。
(1)左右7セグの横棒が上昇
(ハズレ、全小役、BR対応)
(2)左右7セグが照準器のように中央→外に拡大
(チェリー、ダイヤ、ベル、BR対応)
(3)左右7セグが「無限大」(∞)の形を示す
(ベル、ダイヤ、BR対応)
(4)(1)のアクションの前に7セグが全灯(BR確定)
(5)効果音のみ鳴り、7セグアクション発生せず(Big確定)
※(2)(3)は小役以上確定なので、小役ハズレで入り。小役を
目押ししてノーテンなら二確となる。


★上パネル点灯告知
第3停止後、ボスン!という派手な効果音と共に、上パネル全体が
点灯(中央のεマークも赤く点灯)すればボーナス確定。完全告知
ではなく、成立後の1/5で発生。インパクト絶大で気持ち良いが、
不意を突かれて腰が浮く事も。周囲の客へのアピール度も高かった。


★リプレイ成立後のワンチャン機能
リプが揃った次プレイでビッグ図柄がテンパイすれば、ボーナスの
期待度が大幅アップ(リプの次プレイ専用の特殊テーブルが存在)。
赤7右下がりテンパイは二確。中段に王冠停止ならビッグ一確。
脇役になりがちなリプレイに「付加価値」を与えた斬新な機能。


★ビッグ図柄テンパイ時のSPテンパイ音
赤7or王冠がテンパイした時、ジャキーンと派手な効果音が鳴れば
チャンス。ビタ止まりテンパイor4コマスベリテンパイだった場合
のみ発生。小役以上確定で、ビッグ単独テンパイなら二確目となる。




とまぁ、上記5つの特徴がどれも「刺さる」ものだったからこそ、当時
あれだけ本機に肩入れしたのだと思う。そういえば、「イプシロン」は
ギリシア文字で「5」の意味も有する訳だが、通常時の主だった特性が
「5つ」存在する、という点に由来しているのだろうか…(未確認)。


とはいえ、本機の特筆すべき点はさらにある訳で、とりわけ「高い
技術介入性」が目立った。通常時の小役狙いについては、ダイヤに
挟まれた中段チェリー(1枚)がリーチ目の為、通常時に当該箇所を
キッチリ狙っていれば、BR未成立時は角チェリー(2枚)で落ちる。
また、配列上、リプ以外の小役を全て取りこぼす可能性があるので、
ベルやダイヤを目押しする事で、1000円当りの平均回転数もアップ。


さらに、ビッグ中のリプレイハズシも非常に効果が高かった。但し、
変則押し時のイジワル制御により小役を取りこぼす事があったから、
正確な手順の実行が求められた。


(ハズシ手順の一例)
(1)1,2回目は通常時の小役狙いと同じく、左枠内に「ダイヤに
挟まれたチェリー」を狙う。下段ダイヤ停止なら中・右もダイヤを
狙う。中段ベル停止時は、中リールにベルを狙って右は適当押し。

(2)3回目から右押し。右枠内に王冠を狙い、王冠が止まったら
中リールはチェリー付BAR狙い。王冠非停止なら中は赤7を狙う。
小役が上段受けになったら、左は「ダイヤに挟まれたチェリー」、
中段or下段受けなら「下にチェリーの付いた赤7」を狙う。なお、
右→中でベルがクロステンパイした場合は上段受けとみなす。

(3)逆押しでリプが中段テンパイしたら、左の上or中段に
「上チェリー付赤7」を狙ってハズす(2コマ余裕)。一方、
下段受けテンパイは、左枠内「下チェリー付赤7」でハズす。

(4)残り10Gから順押し・小役狙いに戻す。適当打ち比で
プラス30枚程度の増加(約400枚)が見込めた。



(山佐「イプシロンR」の項、了)

リスキーダック(タイヨー、2-2号機)

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1989年(平成元年)にタイヨーから登場した
2-2号機「リスキーダック」


先行機ガルーダと同じく「右レバー」が特徴だった。個人的に言えば、
私は運動については左利きなので(文字書きは右)、扱いにくかった。
ストップボタンも、妙に硬くて押しづらかったり…。


(ボーナス確率)


(払い出し表)

※SIN揃い→JACハズレもアリ


「クレジット内のビッグ速攻連がアツかった」
「ツボにハマると1G連頻発で噴きまくった」
「20連、30連、時には100連以上も続いた」
「シマ中が鉄火場状態でドル箱積みまくり」
「ビッグ中に7が揃うと再びビッグスタート」
「ビッグ中に小役が落ちなかったりパンクなら連チャン」


ブログやHPなどで、本機を回顧するこんなコメントを見る度に、
正直「羨ましいな~」と思ったりする。


まぁ、リスキーダックといえば「爆裂連チャン機」として
当時は大いに世間を賑わせたが、私自身そんな連チャンを
体感する事は無く、いたってマイルドでノーマル然とした
出方の台を打った経験しか持たない。故に「いつ終わるか
知れない」魅惑の大連チャンをリアルタイムで経験できた
方々に、つい羨望のまなざしを向けてしまうのだ。


本機との出会いは、1990年(平成2年)の夏頃、西武新宿駅
近くの「日拓3号店」の地下。割烹「勇駒」など海鮮料理店が
並ぶ、小さな路地沿いで営業していたホールだ。現在は、同じ
日拓エスパスの大きなタワー店が同じ路地にデンと構えていて、
あの当時とはガラリと印象が異なる。


この時期は、大学入学を機に覚えたパチ・スロの面白さに段々と
「覚醒」し始めた頃で、資金的余裕こそあまりなかったが、新宿、
特に歌舞伎町の店をハシゴするのを好んだ。一応、大学の講義は
ちゃんと出ていたから(翌年からサボリ魔と化すが…)、講義が
終わって都バスで歌舞伎町に直行するパターンが多かった。同じ
日拓の2号店で、奥村「ドリームX」とよく対峙した事も思い出す。
等価で2500発以上出たので、当たれば1万円越え確定。その割に、
デジタルの回りが良さげな台も多く、意外と勝率は高かったのだ。


で、日拓2のドリームXでガッツリ勝たせて貰ったりすると、すかさず
他店で「第二の勝負」を挑みたくなる。勝った時点で帰ればいいのに、
そうも行かない所が「パチ・スロ中毒」にかかっていたあの当時の私。
同時期、歌舞伎町では20軒近くの店が営業しており、スロの設置台は
店によって様々だった。まさに、店から店へ夢遊病者の如く渡り歩き、
資金を増やしたり減らしたりしつつ、最後はスッテンテンになったり
したものだ。当時の各店の設置台で、記憶に刺さるものを紹介すると…

(西武新宿駅前エリア)
「ムサシ」(スロ専)→フラッシュ、スーパーセブン
「日拓1号店」→チャレンジマンAZ、センチュリー21
「日拓2号店」→センチュリー21
「日拓3号店」→リスキーダック、アラジン
「日拓ビッグプレイ1(1F)」(スロ専)→リバティベルIII
「日拓ビッグプレイ2」(2F)(スロ専)→ロックンロール
「日拓ビッグプレイ3」(スロ専)→アメリカーナX2
「日拓4号店」→アニマルG

(コマ劇場周辺エリア)
「モナミ」→ニューペガサス
「747」→バニーガール
「オデヲン」→ガリバースペシャル
「ラスベガス」→センチュリー21、ファイアーバードEX

(一番街通り)
「ニュープリンス」(スロ専)→パルサーXXΣ

(さくら通り)
「TOP’S」→ビッグパルサー

(あずま通り)
「ニューメトロ」→センチュリー21

(花道通り)
「コスモ」→アニマルG

(区役所通り)
「大番」→アニマルG



上記リストを見ればお判りの通り、歌舞伎町界隈でリスキーダックを
置いていたのは、日拓3のみ。地下フロアにズラリと2シマ並んでいた
気がするが、それほど客付きが良かった記憶はない。出方についても、
センチュリーやバニーガール辺りと大差のない、いたってノーマル然
としたものだった。まぁ、新台入替から相当の期間が経過していたと
思われるので、導入当初の段階では露骨に噴いていた可能性もあるが…
少なくとも、私がシマに通った頃は、意図的に連チャンする台、との
印象は全くない。無論、ビッグやバケが数珠っぽく続いたり、小役の
集中がボーナスに絡んだりして出玉がグイッと増える瞬間はあったが、
それとて、ノーマル台の好調な展開といって差し支えなかった。


まぁ、そんな訳で、私は「リスキーダック=ノーマル機」という
イメージしか持っていなかったので、数年前、東京・上野のスロ
ゲーセン「殿堂」でリスキーダック(バリバリの連チャンVer)を
打った時、「ああ、やっぱこれだけ派手に連チャンする台なんだ」
と、あらためて驚かされた。


露骨な連チャンこそ体感していないが、リール挙動の「異変」で
ボーナス成立を察知した瞬間は、やはり、心踊らされたものだ。


本機で「リーチ目」といえるのは、「スベリ」と「チェリー」の2つ。
但し、チェリーは時折ガセもあったから、確実に「入ったな」と確信
できるのは、ある条件でリールがスベッた時である。因みに、先行機
「ガルーダ」(日暮里会館に設置)も、スベリがリーチ目であった。
この特徴は、3-1号機「ミラクルUFO」(渋谷の白鳥、キャッツに
置いてあった)にも受け継がれた。



もっとも典型的なのは、左上段にボーナスがズルッと滑ってくる
パターンだ。基本的に即止め制御の本機だが、ボーナスフラグが
立つと、成立したボーナスを左上段に引き込もうとする。それ故、
この「左上段スベリ」は信頼度の高い入り目だった。



左がスベリを伴わずとも、中リールがスベッてボーナステンパイ
すれば、やはり信頼できるリーチ目。但し、成立したボーナスを
「最小限のスベリコマ数で引き込む」制御の為、左上段に赤7が
停止した時に、中リール中段まで赤7がスベって来る事はない。


以上のスベリの特徴は、BARもシングルボーナスも全く同じだ。

 
 


 
  


スベリ以外のリーチ目といえば、やはり「チェリー」であろう。
通常、1/128で抽選されているチェリーだが、ボーナスフラグ
成立後は約1/2.6にアップ。通常時も出るのでガセもあったが、
立て続けにチェリーが落ちれば「入り」と判断できた。





また、機械割をアップさせる「小技」も存在。13枚役(ベル、プラム、
スイカ→共通フラグ)が成立した時、左・中でダブルテンパイさせれば、
上下ダブルラインで13枚役が揃って、15枚の払い出しになる。わずかに
2枚増えるだけだが、塵も積もれば山となる。とりわけ、小役の集中時に
技を駆使すれば、いっそう高い効果が望めた。


(配列と制御の隙をついて、13枚役をダブル15枚で取る小技)


但し、ボーナス図柄と小役図柄のダブルテンパイに関しては、
仮にフラグ成立していても、ダブルで揃う事はない。13枚役
成立でボーナスも揃ってしまったら大変である。当然の処理。


(小役同士と違って、ボーナスと小役のWテンパイはフラグが
成立していても揃わない。この特性を利用して、Wテンパイで
捨てられている台のハイエナも、時に有効となった。)


因みに、ビッグ中のBGMは、ベートーヴェンの「トルコ行進曲OP-113」。
ノリが独特…というか、リズム感がイマイチだった。むしろ、味がある?


これも余談だが、上パネルのアヒルの顔が非常に個性的で…

一度見たら忘れられないインパクトがあったが、私なんぞは
この顔を見るたびに、当時人気だったTV番組をよく連想した。
カケフくんでお馴染み、「所さんのただものではない!」。



(C)フジテレビ




下パネルのダックは、ライフルを抱えて葉巻を咥えた
ハードボイルドなスナイパー姿。リスキーというか、
コミカルというか。



上パネルの右サイドに書かれた、クレジット機能の説明書きを再現。
今では当たり前のクレジットだが、1.5号機以前からの古参ファンは
CR機能も無く手入れで遊戯していたので、2号機から新たに備わった
「新機能」を、筐体に書いて周知させる必要があった。時代である。


露骨に連チャンせずとも、何かと「心に刺さった」思い出深き台。
それがリスキーダックである。



(タイヨー「リスキーダック」の項、了)

フジテレビ「カルトQ」(パチンコ)レビュー

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~90年代パチンコ番組レビュー~

 

「カルトQ」(フジテレビ、視聴者参加型クイズ)

・テーマ「パチンコ」

(1992年11月8日、22:30~OA)

・MC:うじきつよし、中村江里子アナ

・ナレーション:牧原俊幸アナ

 

☆冒頭、牧原アナのナレーション。BGMは東京パノラマ・マンボボーイズ「パチンコ」

「パチンコ。かつてはギャンブルに過ぎなかったこの遊びに、今、大きなうねりが押し寄せようとしている。パチンコを巡る風景が、いま確実に、激しく変化しているのである。デジパチ、ハネモノ、権利物、それぞれの技術的進歩は、留まる所を知らない。かつては、打つ技が注目を浴びたパチンコが、今では0.6秒に一発、規則正しく打ち出される、確率の遊びになった。パチンコに熱狂する人々の姿も、オジサンから若い女性へ。15兆円を超えるその規模は、遊戯の王様と呼んでも過言ではない。日曜夜のブレインパーティー、カルトQ。今夜のテーマは、今、ギャンブルからサブカルチャーへの階段を一気に駆けのぼる、パチンコ。」

 

 

(問題1)パチンコ玉の直径と重さはそれぞれいくつ?

うじき「あ、神保さん!」

神保「えー、直径11ミリ、重さ5.5グラム」⇒正解!

うじき「凄い!因みに、今100円で何発、買える?」

神保「25発」

中村「25発…」

 

 

 

中村「カルト」

うじき「Q!」

(問題2)デジパチの元祖といわれるフィーバーが登場したのは何年?

うじき「村田さん」

村田「昭和56年」⇒不正解 

うじき「神保さん!」

神保「昭和55年」⇒正解!

うじき「当たりです!」⇒正解の解説中、スーパーコンビの「静かな湖畔」が流れる

うじき「ここからデジパチの流れが変わってしまって、サッパリ訳判らなくなってしまった私です」

(「パチンコ」の流れが変わってしまって、と言いたかった模様) 

うじき「続いての問題です。」

中村「カルト」

うじき「Q!」


(問題3)台と台の間にある玉貸し機は通称何と呼ばれる?

うじき「村田さん!」

村田「サンドイッチ」⇒正解!

うじき「おー、当り!」⇒「サンドイッチ一丁、サンドイッチ一丁」とマイクパフォーマンスを見せるが、何のことやら意味不明。

うじき「続いての問題です。」

中村「カルト」

うじき「Q!」


(問題4)“新要件”の権利モノとして初めて“権利3回”を採用した機種は何?

うじき「神保さん」

神保「えっと、平和のエ、エポック」⇒正解!

うじき「当たりです!」

中村「すごい」

うじき「新要件ってのは…」

神保「法律が変わりまして、あのぅ…出玉の上限とかが、改正になった以降の…登場した機種の事を、新要件機と言います」

うじき「新要件機という…これ知っていないと」

神保「(笑いながら)ええ、そうですね、ハイ」

うじき「続いての問題です!」

中村「カルト」

うじき「Q!」

 

(問題5)天釘の左側を狙う打ち方の名称は何?

うじき「広田さん!」

広田「え、ぶっ込みねらい」⇒正解!

うじき「早い!あそこをブツブツって狙う」

中村「狙っていく…」

 

 

 

うじき「さあ、本日は、日曜の夜のカルトQと言う事で、ですね。うじきつよしです。どうも今晩は。」

中村「中村江里子です。」

うじき「さあ、今夜のテーマはですね、まぁ、来るべき(く)して来るというか、パチンコと言う事でね。」

中村「パチンコ。」

うじき「うん。」

中村「今や、本当あの、15兆円産業って…パチンコ。ええ、言われていて。だから、日本の国家予算の、およそ1/6を上回っているんですよ。女性もねぇ、パチンコ屋さん、かなり多いみたい。」

うじき「もう、今や本当に、アミューズメントパーク化してて。」

中村「そう。綺麗ですよね、パチンコ屋さん。」

うじき「ねぇ、美しい、もう内装でですね、そのへん全然変わっている事をですね、まぁ、知っている方はさらに確認。知らない人は、あらびっくり。で、今日のテーマを、楽しんで行ってほしいという風に思います。」

中村「はい。」

うじき「それでですね。日曜夜はカルトQと言う事になって、何と変わった所にですね、コイツが…」

中村「これです、トロフィー。」

うじき「うん」

中村「これ、もう、マーク・ウィーガンの…」

うじき「そうですね、友達のように、アンタ言っちゃうんですね。」

中村「(苦笑)いや、凄い方なんですけども」

うじき「今やですね、イギリスの新進気鋭のですね、アーティストです。マーク・ウィーガンのデザインしてくれた、このトロフィーが…」

中村「トロフィーが、カルトキングには、プレゼントされると。」

うじき「もちろんプラス、カルトキングの名誉…ということでですね、お送りしたいと思います。」

中村「それでは、その予選問題の方、ご覧ください。」

 

 

牧原「今や、老いも若きも、男も女も、アッ、ソレソレ、パチンコだ。そう、パチンコをやらずして、現代人にあらず。そんなブームを反映して、パチンコの予選は、全国から、カルト史上でも三本の指に入るほどの、大予選会となった。(予選問題Q) “パチンコの日”は何月何日?正解は11月14日。さすがフリーク、基本中の基本か、正解率は何と82%。(予選問題Q)スターダストが、大当りの時流れる曲は何?正解はライディーン。難しいかと思われたが、さすが、体で覚えた知識は強い。正解率は61%。(予選問題Q)デジパチ「麻雀物語」の絵柄で一筒(イーピン)の中に書いてあるアルファベットは何?正解は、小文字の“h”。難しいと思われたのに、なんなく突破され、正解率は57%。平均点も51点と、ハイレベルの戦いとなった。そして今夜、上位5人が、パチンコカルトを目指す。」

 

 

 


うじき「さあ!さて、厳しいこの予選をですね、バシッと勝ち抜いた、5名の回答者の方々を紹介して行きたいと思います。」

中村「はい。村田邦夫さん、26才。お蕎麦屋さんの若旦那さんです。」

うじき「こんばんは!」

村田「こんばんは。」

中村「こんばんは。」

うじき「若旦那は、パチンコの時間帯としては…」

村田「そうですね、休憩時間…一日、二時間ぐらいです。」

うじき「まぁ、一万発は、もう出されているという…」

村田「えー、運が良かったです。」

うじき「ってことは、出る時は、それぐらいの時間でも、一万発、まぁ出ると。」

村田「ええ。そうですね。」

うじき「あの、おっきい、こう、何て言うのかな、こんぐらいの箱(台本の大きさ)?」

中村「これくらい入る…」

村田「ええ。」

うじき「あれで、ひと箱でどれくらいですか?」

村田「ひと箱、4000発ぐらい(註:うじきは「2500発箱」を指したと思われる)。」

うじき「すると、一万発っていうと、それを二つ半…」村田「はい。」



うじき「続いては。」

中村「はい。笠原淳司さん、19才。予備校に通っていらっしゃいます。」

うじき「こんばんは!」

笠原「こんばんは…(声が小さい)」

中村「こんばんは」

うじき「今まで出した最高の…」

笠原「えー、四万発…(声が小さい)」

中村「周りの方も、びっくりしますよね。やってる。」

うじき「やっぱり、人だかりとかできちゃいました?」

笠原「できます(声が小さい)。」

中村「あー、やっぱり、そうですよねぇ。」

うじき「それで、まあ、その後は、やっぱなんか人生変わりました?四万発のあとは。」

笠原「…パチンコが、より好きになりました(笑)。」

 

 

中村「続いては、神保美佳さん、28才。近畿出版社、東京編集室にお勤めになっていらっしゃいます。」

うじき「こんばんは!」

神保「こんばんは」

中村「こんばんは」

うじき「好きな台っていうのは…」

神保「やっぱりあの、キャラクターの凝っているようなものとか、音が可愛いものとか」

中村「まったくやった事ない女性が、初めてやるんだったら、そういうものから入った方がいい?」

神保「そうですね。そういう台は、比較的その、台の難しさっていうんですか、難易度も易しいものが多いので」

中村「あぁ、そうですか。」

 

 

うじき「続いては!」

中村「はい。竹本勝和さん、21才。専門学校に通っていらっしゃいます。」

うじき「こんばんは!」

竹本「こんばんは(声がカッコいい)」

中村「こんばんは」

うじき「竹本さん…は、どのへんに楽しみを見つけて…」

中村「うん」

竹本「(首をかしげて)何でしょうね…なんか、足が向いちゃうんですね。」

うじき「今までに出した、最高の出玉数というのは」

竹本「(首をかしげて)いやぁ…、恥ずかしくてちょっと、言え、言えないぐらい…少ないです。」

中村「少ない?」

うじき「少ないですか。300発とか、そういうんじゃ?(笑)」

竹本「(首をかしげて)いやぁ、そんなではないですけど、まぁ、ボチボチという…」

うじき「続いては」

中村「ハイ。広田薫さん、22才。フリーターの方です。」

うじき「こんばんは!」

広田「こんばんは」

中村「こんばんは」

うじき「広田さんは、どのへんにパチンコの、魅力を…」

広田「えー……、ギャンブル性があるところですね。ハイ。」

うじき「その他のギャンブルも、やられるんですか?」

広田「えー、ボチボチとやりますけど。」

うじき「まぁ、このパチンコ人生、勝ってます?」

広田「(即答で)負けてます(笑)」

中村「あっ…」

うじき「まぁ、大体、負けてる人が…多い?」

広田「の方が、多いと思います。」

中村「多いですよね」

うじき「そのへんの駆け引きが、面白いという事ですね。」

中村「はい」

うじき「というわけで、続いては。」

中村「はい、続いては、初級映像カルトです。」

うじき「はい」

中村「只今から、皆さんに、パチンコ台の一部をお見せいたします。その台が何という機種か、その機種名をお答えください。」

うじき「それでは、さっそく、映像カルトクイズ、行ってみたいと思います!」

中村「カルト」

うじき「Q!」



(問題6)

(とある台の盤面拡大写真が映る)

 

うじき「(第一ヒントでピンポーン。反応の速さに)おおぉ、ああぁ、わぁ、神保さん!」
神保「花鳥風月」⇒正解!

うじき「あー、当たり!」

中村「今のきらびやかな、随分…」

うじき「な、何だったんですか」

神保「後ろに描いてある絵とかが、波とか、ちょっと金とか…」

中村「金箔を施してるんですか?」

神保「と、言われていますけれども」

うじき「ハイ、花鳥風月。和風な台、ということです。続いての問題です。」

中村「カルト」

うじき「Q!」



(問題7)

とある台の釘配列(一部)、始動チャッカー、ヤクモノキャラなどが映る

 

うじき「ん…?ん…?(第三ヒントでピンポーン)お、笠原さん!」

笠原「パチンコ大賞」⇒不正解

うじき「神保さん!」

神保「CRうちどめくん」⇒正解

うじき「当たり!今、パチンコ大賞の後に、どうして(動きが)激しくなったんですか?」

神保「顔の一部が映っていたんですけれども、それが、あの、パチンコ大賞のオジサンではなかったので…(笑)」

中村「CRうちどめくん、だったんですね」

うじき「続いての問題です」

中村「カルト」

うじき「Q!」



(問題8)

 (とある台の釘配列アップや盤面イラスト(パイナップル)などが映る)

 

うじき「(第二ヒントでピンポーン)お、村田さん!」

村田「フルーツパラダイス2」⇒正解!

うじき「当たり!」

中村「はい!」

うじき「台の特徴って何ですか?当ると、なんか南国調の音楽が流れてくるとか…」

村田「7が揃うと大当りという。絵柄にパイナップルとか…ええ」

うじき「あ、絵柄…ということですね。続いての問題です」

中村「カルト」

うじき「Q!」

 

 

(問題9)

 (とある台の釘配列アップや、特徴的なウィングアタッカーが映る)

 

うじき「お…なんだろう。(第二ヒントでピンポーン)お、広田さん!」
広田「えー、フィーバーレジェンドI」⇒正解!

うじき「当たりです!」

中村「すごい」

うじき「これはどこで…」

広田「あのー、アタッカーのところで」

うじき「アタッカー…」

中村「アタッカーって?」

広田「開くところ。三つそろうと、大当りの時に開くところが…」

うじき「ブヮッと開くところが、アタッカーのところが、えー、フィーバーレジェンド、Iと。続いての問題です。」

中村「カルト」

うじき「Q!」



(問題10)

 (とある台の釘配列アップやアタッカー、盤面イラスト(竜)などが映る)

 

うじき「ん?違うか(第二ヒントでピンポーン)お、笠原さん」

笠原「ブラボーキングダム」⇒正解!

うじき「当たり。これは、どこで…」

笠原「竜のところで…分かりました。」

うじき「なかなか、でも、まぁ、人気あるんですよね」

笠原「はい、あります」

うじき「ですよね。今の当てた笠原さんが、10点と追い上げてですね、神保さんが、ちょっと…」

中村「ちょっと(得点が)抜けています」

うじき「ちょっと男子部が、ですね、ちょっと、まだツッ込み気味かな…」

中村「はい」

うじき「というような感じですね。はい」

中村「CMの後は、問題がますます難しくなります」

 

 

(番組提供のテロップ「この番組は、ご覧のスポンサーの提供でお送りします」⇒CM入り)

(CM明け…お馴染みのサウンドステッカー、番組再開)

 

うじき「さぁ!結構、みんな行ってるパチンコですけど、今日はどんどん、スゲー問題が出てきます。」

中村「はい、続いては、中級カルトです。」

うじき「それでは、さっそく中級カルト、行ってみましょう」

中村「カルト」

うじき「Q!」

  

 

(問題11)ハネモノ「OL娘I」の大当りサウンド“むすめミンミン”を歌う3人組“HI-ME”。デビュー曲のタイトルは何?

うじき「村田さん」

村田「わたしの777」⇒正解!

うじき「いやぁー!すごいですね」

中村「ホントにこれ、どんな歌ですか?」

(わたしの777のサビが流れる)

村田「SANKYOの…あの、台のイメージキャラクターというか…三人娘です」

うじき「はい、続いての問題です!」

中村「カルト」

うじき「Q!」

 

  

(問題12)デジパチ「エキサイトビューティー」の大当りの組み合わせは全部で何種類?

うじき「神保さん」

神保「316通り」⇒正解!

うじき「うわぁー、当り!」

中村「組み合わせ?」

うじき「あのー、これは、316通りを、あの、もう全部知り抜いてないと、当りを出せないっていうことは…」

神保「全くないです」

うじき「全くないですね…」

神保「はい」

うじき「すごい…でも、316通りもある。」

中村「316通りもあるんだ…」

うじき「まだまだ、凄いの来ます。」

中村「はい」

うじき「次の問題です!」

中村「カルト」

うじき「Q!」

 


(問題13)ドラム式のデジパチでスロー回転を初めて採用した機種名は何?

うじき「笠原さん」

笠原「フィーバーアタック…GP」⇒不正解

うじき「広田さん!」

広田「フィーバーレクサスV」⇒正解!

うじき「当たりです!」

中村「この、スロー回転というのは…」

広田「えー、リーチが掛かると、ゆっくり回り出すんです、1つだけ。」

中村「最後の1つだけが…」

うじき「7・7と来て、バッバッとなったら、その絵が、カッカッカッ…8!とか、そういうようなことですね(ハズレリーチの様子を再現。判りにくい)」

中村「ハラハラ・ドキドキを楽しむっていう(笑)」

うじき「はい、続いての問題です」

中村「カルト」

うじき「Q!」

 

 

(問題14)「OL娘」のセル盤デザインを担当したイラストレーターは誰?

うじき「神保さん」

神保「スージー甘金さん」⇒正解!

うじき「アハハハハー。イラストレーターが描かれてる…」

神保「ええ、そうです」

うじき「ハイ、続いての問題です。」

中村「カルト」

うじき「Q!」

 

 

(問題15)密教行者、阿部弘心が唱えるパチンコ必勝の極意を何と呼ぶ?

うじき「竹本さん!」

竹本「四次元サイクル(打法)」⇒正解!(ちょっとオマケ)

中村「すごいですね。この密教行者、阿部弘心さんというのは…」

竹本「あの、何か、パチンコは時間で出るという説で…」

中村「ああ…」

竹本「時計を見て、出るらしいですね」

うじき「いろんな方がいらっしゃいます。」

中村「はい」

うじき「さぁ、竹本さんがですね、10点と追い上げつつですね、凄いです。紅一点、突っ走るのを、男子部追い上げ。続いては」

中村「はい、続いては、ショップカルトです」

中村「只今から、皆さんに、パチンコ店の一部をご覧に入れます。そのパチンコ屋さんが、何というパチンコ屋さんか、お店の名前をお答えください。」

うじき「それでは、ショップカルトクイズ!」中村「カルト」うじき「Q!」

 

 

(問題16)

(店内装飾や休憩スペース、蒸気船型のオブジェなどが映る)

うじき「(3枚目の映像で)お、神保さん」

神保「ピーアーク南行徳店」⇒正解!

うじき「当たり!」中村「はい!」

うじき「見た目がちょっと何というか、西部風というか」

中村「西部っぽいですね」

神保「回るものが見えたんですけども、それが、あの、船の…なんか、こう回転する動力を、イメージして」

中村「綺麗ですから、行き易いですよね、こういうところだと…」

神保「はい、ええ」

うじき「そうだね、きっと。はい、続いての問題です。」

中村「カルト」

うじき「Q!」

 

 

(問題17)

(店内映像が次々映る。店員がボディコン、景品カウンターにバニーガール)

中村「(誰も答えられず)皆さん、お判りじゃないみたいで…」

うじき「マッキー、答えは?」

牧原「浅草国際ゲームセンター」

うじき「だそうです。従業員の女性、姉ちゃんはボディコン。バニーガールもいる。」

中村「バニーガールは、夕方4時から。ウフッ。」

うじき「続いての問題です。」

中村「カルト」

うじき「Q!」

 

 

(問題18)

(店内のオシャレなリラクゼーションスペースなどが映る)

うじき「どうだ…神保さん!」

神保「ピア綱島店」⇒正解!

うじき「当たり!」

中村「パチンコ屋さんに、なんか、リラックスルームみたいのが…」

神保「絵画とかが、非常にたくさん描いてあったりする…ところです。」

中村「絵を見ながら、パチンコをする」

うじき「ギャラリー風パチンコ店っていう。はい、続いての問題です」

中村「カルト」

うじき「Q!」

 

 

(問題19)

(景品コーナーの映像が映る。本棚に本がズラッと並んでいる)

中村「(景品コーナーの本棚に)へぇ…」

うじき「本屋みたい…」

(誰も解答しない)

中村「本屋さんみたいですね」

うじき「何これ?本屋じゃないの、これ…。(第二ヒントでピンポン)神保さん!」

神保「人生劇場」⇒正解!

うじき「当たり!どこにあるんですか?」

神保「神田の神保町で、あの、古本屋街の…」

中村「だから、本があれだけ沢山あるんだ…」

うじき「じゃあ、あれ景品?」

神保「ええ、景品です」

うじき「古本屋街まで行って、わざわざパチンコをして、取り替えることない。本買えばいいじゃん、そのままねぇ?」

中村「や、やっぱり、そこに、こういろいろ、パチンコ好きな人の…そこに、なんかあるんですよ、きっと(笑)」

うじき「ということで、ですね。神保さんが何と、この段階で3桁の大台に乗ってしまったってことは、出るかもしれない、カルトな旅。続いての問題は?」

中村「はい、続いては、サウンドカルトです。」

 

 

中村「只今から、皆さんにパチンコ台の効果音を、お聞かせいたします。その音は、一体何という機種の効果音か、その機種の名前をお答えください。」

うじき「まぁ、普段聴き慣れている…とは思いますが、よく聴いて、お答え頂きたいと思います。」

中村「はい」

うじき「サウンドカルトクイズ。」

中村「カルト」

うじき「Q!」

 

 

(問題20)

⇒Mr.フォール(西陣)の大当り音が流れる。

うじき「神保さん」

神保「Mr.フォール」⇒正解!

うじき「当たり!これ、こんなの聞こえないでしょ。BGMもガンガン鳴ってるし…割とこう、他の音がジャーッと」

中村「ジャラジャラジャラって音が…」

神保「でも、やっぱり、打っている時は熱中してますから、結構聞こえるものなんです」

中村「あぁ…」

うじき「はい(笑…ぶっきらぼうに)。続いての問題です。」

中村「カルト」

うじき「Q!」

 

 

(問題21)

⇒名人会(GPA/SPII、三共)の大当り音が流れる。

うじき「(誰も答えず)あら?これは…(時間切れ)ああっ!マッキー、答えの方は?」

牧原「名人会」

うじき「これは、ほら、傘回して、玉乗せて、染之助・染太郎師匠のような…という事なんですね。」

中村「うん、だから、これも、大当りの時の音…」

うじき「はい、続いての問題です。」

中村「カルト」

うじき「Q!」

 

  

(問題22)

⇒フィーバーパワフルIII(三共)のエラー音と、夢夢ちゃんの音声メッセージ「店員さーん、アタッカーに玉を入れて下さーい」が流れる。

うじき「神保さん!」

神保「フィーバーパワフル」⇒正解!

うじき、中村「どこに出るんですか、これが?」

神保「いえ、あのー、大当りの時とかに、あのー、アタッカーの10カウントなどの異常があった場合に、ああいう映像と音が流れます。」

中村「だから、障害発生って書いてあったんですか。あの女の子の名前は?」

神保「あ、夢夢ちゃんです(笑)」

中村「夢夢ちゃん(笑)」

うじき「あっ、そう…」

中村「可愛い」

うじき「ンフフ…。続いての問題です」

中村「はい、カルト」

うじき「Q!」

  


(問題23)

⇒花らんまん(西陣)のリーチ音が流れる。

うじき「(しばらく音が流れて)笠原さん」

笠原「花らんまん」⇒正解!

うじき「当たりです!パチンコって、やっぱ、あの音は、やっぱホント、結構強力ですね。うん、でも、何かホント、あのゲームセンター…に、近づきつつあるような」

中村「そう、ああいう感じで、すごい、楽しい音がしてる」

うじき「そうですよね。夢夢ちゃんなんかね。」

中村「夢夢ちゃん、可愛いですし」

うじき「ええ。さあ。という訳でですね、神保さん…が、またちょっと何と、得点を伸ばしてるってことでですね、早くもカルトゴッド誕生かという事で、番組に今日は弾みを付けて頂けるんじゃないかって、気がしないでもないですが。男子軍、頑張って頂きたいと思います。」

中村「頑張って下さい」(サウンドステッカー、CM入り)

 

 

(CM明け、サウンドステッカーからMCへ)

うじき「何か、パチンコ屋ってスゲー変わってんだなと…」中村「そう」

うじき「何か、勉強しちゃったりなんか、したりして。という訳で、続いては」

中村「続いては、パチンコキャラクターカルトです。」

 

中村「只今から、パチンコ台の盤面にいる、キャラクターの映像をご覧にいれます。良く見て、そのキャラクター名をお答えください。」

うじき「それでは、早速行ってみましょう!」

中村「カルト」

うじき「Q!」


 

(問題24)

⇒西 陣太郎(西陣、びんびんバラエティ―P2)の映像が流れる。
うじき「竹本さん!」

竹本「西陣・太郎」(正確には、西 陣太郎だが)⇒正解!

うじき「当たり!西陣太郎は、どこにおるので…ある?」

竹本「西陣のびんびんバラエティ―って台の、メインキャラクターみたいな(会場笑)」

うじき「続いての問題です!」

中村「カルト」

うじき「Q!」

 

 


(問題25)

⇒玉遊亭和平(平和、寿限無)の映像が流れる。

うじき「神保さん!」

神保「玉遊亭和平」⇒正解!

うじき「ウハハハハ!当たり!この方は、どの台のどこで見れるんでしょうか?」

神保「あの、平和の寿限無というハネモノの中にいるんですけども。大きな口で、凄くユニークな、キャラクターになってます。」(バックに笑点のテーマが流れる)

うじき「続いての問題です!」

中村「カルト」

うじき「Q!」

 

 

 

(問題26)

⇒ワーリー・ドーリー(ニューギン、元祖ワニ道楽)の映像が流れる。
うじき「神保さん!」

神保「ワーリー・ドーリー」⇒正解!

うじき「当たり!」

中村「はい。これは、どういう台…?」

神保「これは、ニューギンの、あの元祖ワニ道楽という…。ウォーリーを探せをモジって、それを探すような。」

うじき「探してる暇なんて、あるんですか?」

神保「(笑って)ないですね」

うじき「続いての問題です。」

中村「カルト」

うじき「Q!」

 

 

(問題27)

⇒ポン、ポコ、リン(京楽、たぬ吉くん2のタヌキキャラ3匹)の映像が流れる。

うじき「笠原さん!」

笠原「たぬ吉くん」⇒不正解

うじき「(他に回答者出ず、時間切れ)答えの方は?」

牧原「ポン、ポコ、リン(会場笑)」

中村「たぬ吉くんというモノの、キャラクター、ポンポコリン。」

うじき「はい。得点がですね、末広がり状態ですね。」

(末広がり⇒回答者5名中、中央の神保さんがダントツトップで、脇の男性陣が軒並み低得点)

中村「こうなって、あ、ホントだ」

うじき「ホント男性陣、追い上げなきゃなりませんが、次は?」

中村「次は、いよいよ、超カルトクイズです。」

 

中村「ここからの問題は、一問につき20点になります。えー、逆転のチャンスがありますので、皆さん頑張って下さい。」

うじき「そうですね、ここからブイブイと追い上げれば…」

中村「逆転できます。」

うじき「超カルトクイズ、行ってみたいと思います。」

中村「カルト」

うじき「Q!」




(問題28)“新要件”ハネモノの中で1チャッカー入賞での羽根開閉時間が一番短い機種名とその時間を挙げなさい。

うじき「神保さん」

神保「えー、平和のニューヨーカーで0.2秒」⇒正解!

うじき「当たり!0.2秒間、パッと開くんですか?」

中村「0.2秒だけ?」

うじき「まばたきと一緒よ。」

中村「凄い…」

うじき「それぐらいのスピード感が必要ってことです。続いての問題です。」

中村「カルト」

うじき「Q!」




(問題29)現在のパチンコ台の釘配列の基礎を作った“パチンコの神様”は誰?

うじき「村田さん」

村田「あー、何つったけな…正村……ああっ、ちょっと判らない、ああっ…(悔しそう)」

⇒間があって、オマケで正解(正しくは正村竹一)!

うじき「おーっ、今の呼吸が凄かった。うーん、マサムラ…なんっつたろう…うーん…、上が(正解と認めて)良しって。でも、この人、超有名な…」

村田「あの、今のパチンコの、基本的なクギ構成を…」

うじき「正村ゲージ」

村田「ええ」

うじき「はい、続いての超カルト問題です」

中村「カルト」

うじき「Q!」

 

 

(問題30)ハネモノ「タヌ吉くん2」でデジタルにダイヤマークが表示された時の最高継続ラウンド数はいくつ?

うじき「笠原さん!」

笠原「4回(ラウンド)」⇒正解

うじき「当たり。続いての問題です」

中村「カルト」

うじき「Q!」




(問題31)最近統一されたカード対応機のガラスの縦と横の長さはそれぞれ何ミリ?

うじき「神保さん」

神保「えー、405かける405(ミリ)」⇒正解

うじき「当たり。あ、今まであれ、バラバラだったっていうのは…」

神保「えっと、関東と関西で違っていたので、統一されました」

うじき「あっ、もうパチンコ屋行ったら、もうパッと行って、405かける405って言ってやるようにしましょう。」

中村「だ、誰に言うんですか?」

うじき「店員さんに。すると、ツウだと思って、こうやって。405、405、統一っていう…(会場笑)続いての問題です」

中村「カルト」

うじき「Q!」

 

 

(問題32)“Winning pachinko”という外国人向けパチンコガイドブックを書いた人は誰?

うじき「(回答者出ず、時間切れ)答えはっ?」

牧原「エリック・セデンスキー」

うじき「秘密のパチンコ術に、コラム※を連載している…」

(※註:読者ページで「汗と涙のスパルタ必勝塾」など連載)

中村「雑誌…ええ」

うじき「続いての問題です」

中村「カルト」

うじき「Q!」

 

 

(問題33)デジパチ「フィーバーパワフルIII」の大当りの組み合わせは全部で何通り?

うじき「村田さん」

村田「……二千…二百……幾つだっけな…あっ」

うじき「若旦那、頑張って」

村田「二千二百三十…七万…九百四十六通り」⇒正解!

中村「わーっ、すごーい、すごーい!すご…すごーい。」(会場、大拍手)

うじき「良かった!当たり!」

中村「わあっ、あの、感動してしまいました」

うじき「スゴイ数ですが?」

中村「ええ、そうですね。あのー、デジタルが9つあって、確率的には、並びとしては縦でも横でもいいから、通りが多くなる」

うじき「そうすると、もう、結構、最近のパチンコ台で勝とうと思ったら、その辺のなんか、デジタル的な…その、頭の中身もついてないと…」

村田「いえ、ただ打ってれば、いいと思いますけど」

うじき「そうなんですかー(笑)」

中村「有難うございます…」

うじき「嬉しいような、哀しいような…続いての問題です。」

中村「はい、カルト」

うじき「Q!」

 

 


(問題34)“新要件機”スーパーゴルフ2のモデルとなった“旧要件機”の機種名は何?

うじき「竹本さん!」

竹本「マジックカーペット(I)」⇒正解

うじき「よおーし!面白けりゃいいじゃない、という事で…」

竹本「そうですね、素晴らしい機種だから。」

うじき「ええ。続いての問題です」

中村「カルト」

うじき「Q!」

 


(問題35)パチンコメーカーの会長が外国人留学生に奨学金を出すために最近設立した財団法人の名前は何?

うじき「神保さん」

神保「えー、平和中島財団」⇒正解

うじき「当りー!あーっ!」

中村「あーっ!」

うじき「200点の大台に神保さんが乗ってしまった…という事は、カルトゴッドのラインに…」

中村「そうです。そう、ええ。」

うじき「まさに、近づきつつある…続いての超カルト問題です!」

中村「カルト」

うじき「Q!」

 

 

(問題36)三共が現在使用している台枠のモデル名は何?

うじき「はあっ、竹本さん!」

竹本「ステラ(92モデル)」⇒正解!

うじき「あー、当たり!やっと追い上げ体勢に、男子部入ってきました!続いての超カルト問題です!」

(最終問題を知らせるBGMが流れる)

中村「あれー?」

うじき「あーっ、嘘過ぎる!(笑)という訳で、最後の問題になっちゃんたんですか…?分かりました、最終問題です。」

中村「カルト」

うじき「Q!」



(問題37=最終問題)180度回転して玉の流れを変えるチューリップの名称は何?

うじき「広田さん!」

広田「……えー、回転式チューリップ」⇒不正解

うじき「神保さん!」

神保「カイザーチューリップ」⇒正解!

うじき「当たり―!」

中村「はい!」

うじき「神保さん、パチンコカルトクイーンに輝きましたぁー!」

(「パチンコ 神保さん 優勝!」の赤いテロップ⇒優勝ファンファーレ)



(最終得点:神保220点、村田70点、竹本60点、笠原40点、広田30点)

 

中村「おめでとうございまーす」

うじき「いやいやいやいやいや、これは、だけど、素晴らしい得点なんですけど、これは…惜しかったですね。」

中村「ちょっと、ゴッドラインが近かっただけに…」

うじき「そうですね、あと30点という事ですね。」

神保「(トロフィーを受け取り)あ、どうもありがとうございます」

うじき「どうですか、感想としては?」

神保「まぁ、ちょっとしたカルト的な知識が、あのー、非常に役に立って…でも、嬉しいです、ハイ(笑)。」

うじき「まぁ、でもホント好きだから、やってるっていうのが、これで出たっていう感じですよね」

神保「そうですね、はい(笑)」

神保「なかなかですね、一応、やっぱりそのー、好きで研究なさってる方の中にもですね、得点が全然取れなくて、ガックリして帰られる人もいるんですけど、まぁ、好きこそもののパワーという所を見せて頂いて220点、立派だと思います。」



(エンディング)

うじき「パチンコ、中村さん、いかがでございました?うん。」

中村「何か、行ってみたいなっていう…」

うじき「そうですね、やっぱり…」

中村「キャラクターとか、可愛いですよね。凄く…」

うじき「それで、だから、ただ、ただ、そのー、玉を出すために、とかいう訳では無くて、そういうホントに、付加価値というか…」中村「そう」

うじき「いろんな部分もついてきて、まぁ、デジタルとかビシビシ導入されてて。サウンド的にも盛り上がって来てて。」中村「そう。」」

うじき「さらに、お店の中では、何かトカゲやなんかも…なんかまで、替えられちゃったて。」

中村「そう。で、雰囲気もいいですよね、何か。オシャレで。」

うじき「つー訳で、パチンコもジャスジャスと変わって…来ているという事が、判ったんですけども。その中で今日はですね、静かな、カルトクイーンが生まれちゃった、という感じでした。ハイ!ほんで来週の、テーマの方は?」

中村「来週は、競馬です。」

うじき「うーん。競馬ね。」

中村「うーん。秋に競馬」

うじき「という訳で、来週も頑張っていきたいと思います。日曜、夜は!」

中村「カルト」

うじき「Q!回ろう(といってクルリと回る)」

中村「回っちゃうの?(と言いつつ、一緒に回る)」

 

~番組終了~


消防車2(マルホン、ハネモノ)

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1992年(平成4年)にマルホンから登場した
新要件ハネモノ「消防車2」

★賞球…6&10
★最高15R継続
★平均出玉…約700個


縁起の良し悪しは別として、火事、火災絡みの台と言うのは、
過去にチョイチョイ出ていた。京楽の旧要件ハネモノ「め組」
シリーズ(まさむら版は「火消し」シリーズ)、西陣の新要件
ハネモノ「火の玉ボーイ」、SANKYOの新要件変則3回権利
「レスキューキャッチャー」などが、真っ先に思い当たる。


まぁ、まさむらのマイナー台はともかく、め組一番、火の玉
ボーイ、レスキューキャッチャー辺りは、ファンの認知度も
割と高かった。とりわけ、91年に登場した火の玉ボーイは、
「火災モノ」の代表格として、今でも多くのレトロファンの
記憶に刺さる存在。危険なビル火災現場で、逃げ遅れた人を
果敢に救出する姿は、「正義の味方」「ヒーロー」を彷彿と
させた。してみれば「火災」自体、パチのテーマとして十分
適していたともいえる。上下に動くゴンドラ式のVゾーンや、
複数の貯留玉を磁力でいっぺんに釣り上げるギミックなどは、
インパクトも十分。当時、斬新で特徴的な挙動に魅了された
ファンは多いハズだ。


そんな著名なレトロ台が存在する一方、1990年代前半に
マルホンが「消防車」をモチーフにした新要件ハネモノを
世に送り出した事は、意外と知られていない。ネットにも
ほとんど台情報がないが、マイナー機種好きな当ブログが
扱うには、ある意味うってつけの存在と言える。


ヤクモノは上下二段構造で、小さめのハネに拾われた玉は、
上段ステージから下段へと落ちる。上段中央には消防車の
「ハシゴ」を模した白いレール状の役物が配されており、
玉が下段に落ちる際は、必ずこのハシゴを通る。ハシゴは
正面を向いているが、通常時、玉が奥に転がるよう傾斜が
付いていた。ハシゴのレールを伝って上段奥へと転がった
玉が、下段奥に落ちる仕組み。


その下段ステージには、キャラメルの「おまけ」を彷彿と
させる(平和ラリーダッシュ、大一スーパーウィリー系統)、
少々チープな感じの消防車ヤクモノがデンと身構える。通常、
この消防車は、一定周期で前後に動いている。ハシゴを通り
下段奥に落ちた玉は、前後動する消防車の屋根や前方などに
当たって、手前に戻る。その玉が、角度良く手前中央にある
Vに向かえば、大当りのチャンスだ。但し、玉が落ちる際の
消防車の位置(前、後)や玉の勢いで、下段での玉の動きも
千差万別である。消防車にぶつかり、ランダムに跳ねた玉の
多くは、V左右にそれてハズれてしまう。なお、V入賞率は、
台のクセやネカセよっても変わってくる。


大当りするとVゾーンの「フタ」が閉まり、再入賞できない
状態に。ヤクモノに入った玉が、ハシゴを経由して下段奥に
落ちる流れは変わらないが、Vにフタがあるので、ラウンド
前半でのV入賞⇒継続は無い。


Vのフタが再び開放するのは、ヤクモノ8カウント時。この時、
上段のハシゴが下降を開始する。さらに、ハシゴの傾き方が、
従前の「奥に向って傾斜」から、「手前側に傾斜」に変わる。
つまり、通常と違って、上段のハシゴを通った玉が、奥では
なく手前に転がって、正面Vに直接アプローチする格好に。


その為、V継続のチャンスは8、9、10個目にヤクモノ入賞した
玉のみにあるが、ハシゴの先から手前に落ちた玉は、そのまま
正面のVをとらえ易くなっていたから、継続率は良好だった。
但し、ハシゴから落ちる玉の勢いが強すぎたり、台のクセが
悪かったりすると、あっさりVを外すケースも…。この弱点を
補うべく、8カウントの直前から弱め打ちに切り替えて、玉が
ヤクモノに飛び込む際の勢いを殺して、V継続率を上昇させる
「小技」も存在。


賞球6&10でヤクモノ10個戻しの為、ワンチャンスの大量出玉
こそ狙えない本機。だが、8カウント以上でV継続のゲーム性が
幸いして、完走の連続で一気に出玉が増えるケースも。



なお、本機と同時期に「消防車」という兄弟機も登場している。
ヤクモノは本機と共通だが、賞球7&15とやや多め。コチラは、
デジタルによる振り分け抽選付きで、大当り時、ヤクモノ上の
2桁デジタルに「10」~「15」の数字が出現。停止した数字が、
最高継続ラウンド数となる(振り分け率は1/6)。但し、最終
ラウンドまで届かず、パンクするケースも多い。


さらに翌1993年には、元祖「消防車」を焼き直した連チャン
ハネモノ、「ファイアーマン」も登場。京楽「タヌ吉くん2」
よろしく、「V」出現で15R。しかも連チャン性が高かった。
当時、マルホンの連チャンハネモノは「お笑い道場」などが
人気を博したが、ファイアーマンの爆裂も相当のものだった。
ヤクモノやデジタル等は先行機の「流用」でも、中身は全く
別物。当時の爆裂ハネモノブームに乗じて出た事は明らかだ。


消防車2、消防車、ファイアーマン…90年代「火災ハネモノ」を
振り返る際には、これらマルホン台も思い出してやって欲しい。
それと、当たり前だが、火災にはくれぐれも気をつけましょう。



(マルホン「消防車2」の項、了)

サワーコロン(グリコ)の思い出

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例の「個人的昭和備忘録」なので、サラッと読み流して下さい…。


グリコ「サワーコロン」


昭和50年代の小学生時分に、大好きだった菓子の一つである。


「コロン」自体はいまだに販売が続くロングセラーだが、この
サワーコロンについては、とうの昔に製造中止となっているハズ。


当時、コロンには定番のクリームコロン(バニラ味)の他に、
このサワーコロンや、コーヒー風味のカカオなんかがあった。


どれも美味しかった記憶があるが、とりわけ好んだのがサワーコロン。


子供の頃、「ヨーグルト味のお菓子」に目が無かった私。


ちょうど明治の「ヨーグレット」(タブレットのヤツね)なんかも
出始めた頃だと思ったが、あれもバリバリとかみ砕くように食べて、
あっという間に一箱分食べつくしていたのを思い出す。


当時のグリコお馴染み、ペラペラに薄い銀の内袋をビリッと破ると、
中からサワーヨーグルトの芳醇で甘い香りが、プーンと漂ってくる。


(当時のCMでは「シャンペンの香り」とか何とか言ってたな…)


外はカリカリのクッキー(ワッフル生地)。そのクッキーの筒の中に、
シットリしたクリームが存分に詰まっていた(説明するまでもないか)。


カリカリとシットリによる、「夢の競演」である。


このサワークリームが甘酸っぱくて、何とも「後引く美味さ」だった。


そのまま1個つまんで咀嚼して、クッキーとクリームの混然一体とした
歯ざわり、味わいを堪能するも良し。


小指で中のクリームをグイグイ押し出して、先にクリームだけ食べるも良し。


クッキーの「継ぎ目」にうまく歯を当て、外筒だけ先に剥がして食べてから、
残ったクリームを最後に食べるのも、また良し。これもオツな食べ方だった。


そうこうしているうちに、どうにもならなくなって、バリバリ、ムシャムシャと
「一気食い」が始まる。


一度食べ出すと、もう止まらない。「スイーツ版・かっぱえびせん」
みたいなヤツだった。


あっという間に食べ終わると、「もう終わりか?足りないな~」と、
いつも不満に思ったものだ。


ン十年経った今でも、あの独特の風味は、我が記憶に残ったままである。


また、生産再開されないかな~、懐かしのサワーコロン。




(グリコ「サワーコロン」の項、了)

シオラー30実戦データ(2002年)~大勝ちと大負け~

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パイオニア4号機「シオラー30」で喰っていた、人生最初で最後の
「専業時代」。その頃の実戦データを、小出しに公開するシリーズ。
今回は「大勝ち」と「大負け」、対照的な2つのデータを紹介したい。



~実戦店~
東京・町田「さくら屋」(閉店)

★大勝データ

2002年(平成14年)7月2日(火)


「イベント」とメモってあるが、イベントの中身がサッパリ思い出せない。
「沖スロ祭」…辺りかな。金シーサーの23番台に着席。知らない人の為に
説明すると、この店は各台の頭上(ドル箱を置く棚)に「金、銀、黒」と
3種類のシーサー人形を置いた時期がある。高設定を示唆する印みたいな
ものだ。基本的には、金>銀>黒の順に期待できたが、裏をかかれる日も…
(人形の置いていない台に、当日No.1のお宝台が眠っていたり)。




投資9本で食いついた後、順調にボーナスを重ねていく。100G以内の連が
妙に多い。ストレスの溜まらない良好な展開。途中、バケ2回挟んで1128G
ハマっているが(345R⇒320R⇒463B)、ハマリ抜け後にBIG5連ですぐ回復。
ノーマルのシオラー(多分…)でも、こうして一旦出始めると、見事なまでの
ポテンシャルを見せてくれた。

トータルで6523P回して、ビッグ35回のバケ13回、6430枚の獲得と相成った
(等価)。最後の所に「189ヤメ」(再投資1K)とあるのは、コインをいったん
全部流した後で、再び千円だけ投資した、という意味である。そこで食いつけば
儲けもの…という、少々オカルト的な行動が見てとれる。また、読みづらいが、
その下には「後日チェック…400オーバーB単発ノマレ」とメモってある。本来、
閉店まで打ち切るべき優秀台にも拘らず、6000枚以上出た事に満足してしまい、
少し早めに切り上げた格好だ。まぁ、後釜の人は、単発のビッグ1回だけなので、
ヤメ時は良かった感じもするが…。

総プレイ数 6523P
B35(1/186.4)
R13(1/501.8)
投資:10K(初期投資9K、再投資1K)
換金:128.5K
収支:+118.5K





★大敗データ

2002年9月6日(金)


この日勝負したのは、前日不調だった30番台(銀シーサー)。
普段は金シーサーを狙う事が多かったが、前日に「狙い目」
と感じる台があれば、銀でも黒でも朝から積極的に座った。


因みに、この店は「台予約システム」を採用、前日に端末で
好きな台番号を選んで予約しておくと、翌日、優先的に座る
事が出来た。予約台の場合も、店側が金シーサーを置いたり、
他のシーサーを置いたり、何も置かなかったりと様々だった。


ただ、金シーサーだからとむやみに粘ると、店に裏をかかれて
こっ酷い負けを食らったりもした。まぁ、設定5判別や6判別を
行って、落ちなければ即捨てというテもあったが、勝負になる
設定4まで捨てるのは勿体ないので(金シーサーは、4と思しき
展開になる事も多かったのだ)、ヤメるか否かの判断を展開に
委ねるケースが少なくなかった。


それはともかく、30番台は前日の挙動が非常に悪く、ボーナス
3連後、バケを2回挟んで1400回転以上もハマって閉店。前日の
ヘコミ台の上げ狙いで朝一から勝負をかけた訳だが、ご覧の通り、
この日も結局、惨憺たる結果終わった。1000P以上のストレート
ハマリを2回喰らってしまい(1359P、1233P)、現金投資の嵐。
タネ銭が底をつき、休憩札を入れてJR町田駅そばの三菱信託銀行
ATMで、忸怩たる思いで金を下ろした事をハッキリと覚えている。


結局、4800G回して「ガセ銀シーサー台」の結論を出してヤメ。
もっと早くに引くべきだったが、シーサーに拘りすぎた感がある。
メモには、「BONUS11回中、音なし光のみは0(回)、太鼓音
Bigが4(回)、ゴー(轟音)Bigが4(回)」とか「この音(註:
太鼓や轟音)で連しない…悪い台」などとある。「翻訳」すると、
様々なボーナス告知がある中、(1)無音で光のみの地味な告知が
多く発生したら好調台の証し、(2)太鼓や轟音など派手な告知の
ビッグが連チャンしないパターンが多いとダメ台…という意味だ。
明らかに「オカルト」の類である。大敗を喫した日には、なぜか
このテの怪しげな検証作業に走りがちだった。気分転換の一種か。

総プレイ数 4881P
B8(1/610.1)
R3(1/1627)
投資:82K
換金:0
収支:-82K


なお、収支ノートを見ると、この30番台に妙な執着を見せていて、
翌日以降もずっと座り続けて「リベンジ」を果たそうとしている。
その結果…

 9/7…30番台(銀シーサー、予約台)-56.5K
 9/8…30番台(金シーサー、予約台)+29K
 9/9…30番台(金シーサー、予約台)+89K
9/10…30番台(金シーサー、予約台)-20K
9/11、9/12…データなし(休んだ?)
9/13…30番台(銀シーサー、予約台)+3K
9/14、9/15…データなし(休んだ?)
9/16…30番台(金シーサー、予約台)+40.5K

(9/17は予約台28番台で+90.5K。30番を諦めた途端、大勝ち)

と、こんな具合だった。30番台では9/7以降、実働6日で収支+85Kと
芳しくない。9/9に89K勝った時点で、サッサと見切るべきだったかも
しれない。


ただ、こんな大負けを食らった9月のトータル収支は、

総プレイ数:107464P
Big回数:412回(1/260.8)
Reg回数:145回(1/741.1)
投資:339K
獲得枚数:730.5K
収支:+391.5K

と意外にも健闘している。ビッグ確率が設定4(1/256.0)と3(1/273.1)
の間でこの収支だから、通常時の8枚役狙い、ハサミ打ちで連チェリー狙い、
リプレイハズシなど技術介入を駆使した時のシオラーが、いかに甘かったか
お判りだろう。


仮に、「判別して5、6が落ちないから即ヤメ」の優等生的な立ち回りを
この店で行っていたら、収支はどうなっていただろう。同店では、来店
ポイントを沢山貯めると設定5,6を打てるサービスがあったが、単なる
台予約の時とは比べものにならないほど、大量のポイントを必要とした。


したがって、通常営業の予約台で5,6を期待するなど、虫の良すぎる
話であった。それでも店側の「良心」を信じて、「ただの予約台でも、
3か4くらいなら、時には入れてくれる日だってあるだろう」と勝手に
想定して、予約台やシーサーに拘って立ち回った結果、上記のような
収支となって表れた。


あくまで結果論だが、判別に頼りすぎない立ち回りだったからこそ、
あの店で約2年間、シオラー一本で喰えたのかもしれない。自分で
気づかない内に、「店に合った立ち回り方」をしていたのだろう。
(但し、店長が変わったのを境に、収支はガクンと落ち込んだ…)。



(シオラー30実戦データ~大勝ちと大負け~の項、了)

溝の口B店(P.S.ビッグトップ)シマ配置図を再現(田山幸憲さんを偲んで)

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明日、7月4日は「ナナシーの日」。


舌癌と闘病中だった田山幸憲プロが2001年7月4日に心不全で
逝去してから、もう16年になる(享年54歳)。


生前、氏がこよなく愛した名機「ナナシー」(豊丸、一般電役)に通じる日だ。


これまで、当ブログは田山さんの命日(7/4)や誕生日(10/3)やその前後に、
毎年「追悼記事」なるものをアップしてきた。2011年の最初の記事から数えて、
今回で7回目(各台の懐古記事で触れたのも含めれば、もっと多くなるハズ)。


(田山さん追悼記事一覧)

第1回(2011.8.25)
「パチプロ田山幸憲氏を偲んで」
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/0c36725259e9d4fe3ed752adc79b6b90

第2回(2012.10.3)
「10月3日、今日は何の日」
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/e5fd22b81111e73e9db4a576a1ceb20d

第3回(2013.7.4)
「2001年7月4日午後5時3分」
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/65b86c7027b44f2a5f8d182cf0fe30d7

第4回(2014.7.3)
「田山幸憲プロを偲んで…かつてのネグラを訪問」
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/bff8aef8fa27f216ca0ab1ef9af4821b

第5回(2015.7.3)
「田山幸憲さん追悼(三洋、サーカスIII)」
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/60103539cc78c5d0d24a61026dfbb266

第6回(2016.7.4)
「田山幸憲クイズ(池袋編)」
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/6e02a60d2df15e758a4dd6b9542e1bba



毎年、この日が近づくと「今回は何を書こうかな」とあれこれ
思いを巡らす訳だが、控えめで、目立つのを嫌った田山さんに
「もういい加減、俺の事をあれこれ触れ回るのは、ヤメにして
くれないか」と、嫌がられそうな気もする。だが、氏の飾らぬ
実直な人柄、そして人間臭い生き様を多くの人に知って欲しい
との思いから、何かしらの記事を毎年アップさせて頂いている。
今後も、しつこく貴方の記事を書き続けますが、どうかご容赦
下さい…。


で、今年の「ナナシーの日」だが、かつて田山さんがネグラにした
溝の口「B店」(P.S.ビッグトップ)のシマ配置図(台番号入)を
まとめてみたくなった。以前にも、池袋のS店(山楽)や桜新町の
H店(パチーノヒノ)の見取図を作ったから、今回で第3弾となる。


池袋S店のシマ配置図
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/0c1851d76d1286272d8b53122c5d5987

桜新町H店のシマ配置図
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/8dcdf684944534a1db2a67d4c94514b0



溝の口B店といえば、田山さんが1993年5月~1995年5月の2年間、
自身のネグラとして通い続けたホールである(95年5月28日に突如
閉店。当初は、駅前再開発で同年「春」閉店予定だったが、その後
「秋」に修正。しかし、5月に突然閉店の貼り紙)。池袋S店時代と
比べて期間こそ短いが、黒ジャン、帽子、ヤカン君、坊や、ノッポ君、
ヒッピーといった個性的な常連らと密度の濃い時間を過ごした事は、
田山ファンならよくご存じであろう。さらには、「コウさん」という
一人の魅力的な女性と、運命ともいえる出会いを果たしたのも溝の口
時代である(コウさんは1997年1月30日に逝去)。田山さんにとって、
この地をネグラとした2年間は、深く心に刻まれた大切なものになった
ハズである。なお、現在の溝の口界隈は、大規模な駅前再開発の影響で、
90年代当時と大きく様変わりしている。


今般紹介するB店のシマ配置図は、「パチプロ日記」(※白夜書房・刊)
II~V巻などを参考にして、できるだけ記載内容と齟齬が生じないよう、
慎重に作成したつもりだ。ただ、資料不足などもあって、「完璧」な
再現とまでは行かなかったのが残念。とりわけ、2Fのハネモノシマに
関しては、2か所ある階段とシマの位置関係や、パチスロコーナーの
場所、景品カウンターの位置などを完全に把握しきれなかった。一方、
1Fデジパチのシマ配置は、日記の描写が大変詳しかった為、再現度も
高くなっているハズだ。まぁ、不備こそ多いが、この配置図が契機と
なり、B店を熟知している他の方が「改良版」を作る可能性もあろう。
今後に期待…である。

※現ガイドワークス



          ~溝の口B店(P.S.ビッグトップ)シマ配置図~
              (1993年5月~1995年5月)


(1F)



・溝の口B店は、JR南武線・武蔵溝ノ口駅(再開発前、地上改札時代)の
目の前(ロータリーを挟んだ向い)に位置。但し、東急の二子玉川駅から
乗車していた田山さんは、まず東急・溝の口駅で下車、駅前ショッピング
センター「ヤストモ」のアーケードを通り抜けてから、小さな横断歩道を
渡ってB店に入店するルートを取っていた。
(開店前に、東急側の喫茶店に通うルーティンがあった。ヤストモ内の
小さなセルフスタンドに立ち寄る事も。)

・B店は、正面(武蔵溝ノ口駅側)と左横(商店街路地)の2か所に入口が
存在。田山さんは当初、正面の入口を利用していたが、Fパワフルのシマを
テリトリーに入れて以降、横の入り口を使う機会が増えた。因みに、横の
入り口を出た右隣には居酒屋「味の大関」(勝負後に仲間と一杯やった店)、
その隣には「マクドナルド」があった。また、横の入り口を出て左前方に
川崎市バスと東急バスの発着所があり、私自身、富士通ゼネラルの近くに
住む友人の家に行く際、このバス発着所をたびたび利用した記憶がある。

・1F、各シマの概要
☆A~Fの計9シマ(計150台)。主にデジパチを設置。
☆Aは1(左カド)~22(右カド)の18台。大一「エスケープ2」。
☆Bは23(左カド)~55(右カド)の18台。三共「フィーバークイーンII」。
☆Cは56(左カド)~77(右カド)の18台。平和「ダービー物語」→
平和「綱取物語」。
☆Dは78(左カド)~110番(右カド)の18台。平和「ダービー物語」→
豊丸「ピカイチ天国V」→西陣「花百景」→西陣「あんたはエライEX」→
三共「フィーバーファンタジーII」
☆Eは111(左カド)~132(右カド)の18台。平和「麻雀物語」→
三共「フィーバーキングII」
☆Fは133(左カド)~165(右カド)の18台。平和「麻雀物語」→
西陣「春夏秋冬」→三共「フィーバーファンタジーII」
☆Gは166(左カド)~187(右カド)の18台。三共「フィーバーガールズI」
☆Hは188(左カド)~212(右カド)の12台。三共「フィーバーパワフルIII」
☆Iは213(左カド)~227(右カド)の12台。三共「フィーバーパワフルIII」
☆田山さんが「入口に近いパワフル」「表のパワフル」と言っていたのはIシマ。
☆「裏側のパワフル」とか「反対側のパワフル」と言っていたのはHシマ。
☆当初、HかIに平和の爆裂ハネモノ「ニューヨーカー」→その後、2Fに移設。
☆横の入り口に面するIの背後には立見客が多く、田山さんも度々言及。

・階段は計2か所。CとDのシマの中央通路を抜けた突き当りの階段1と、
横の入口近くにあった階段2。田山さんは、Dでダービーやピカイチを
追っていた頃、階段1を使って2Fのハネモノシマもチェック。その後、
パワフルIII(H、I)やガールズI(G)が守備範囲になると、シマに
近い側の階段2から2Fに上がるように。但し、D「あんたはエライ」を
チェックするようになり、再び階段1メインに戻った。


(2F)

・ハネモノは計4シマ(他にパチスロが2シマ)

・2F、各シマの概説
☆Jは228(左カド)~238(右カド)の9台。三共「フライングカーペットII」
☆Kは250(左カド)~266(右カド)の14台。京楽「たぬ吉君2」
☆日記(B背時代)で一番多く登場したハネモノが、Kのたぬ吉。
☆Lは267(左カド)~283(右カド)の14台。平和「ペッタンラビット」
→大一「ザ・名古屋」
☆Mは285(左カド)~310(右カド)の13台。平和「ニュービッグシューター」
→平和「ニューヨーカー」
☆K、L、Mの中央付近には、シマを左右に分ける「柱」が存在。
☆1Fから2FのMシマにニューヨーカーが移った際、12台の機種が
13台シマに入ったので、1台分足りなかった。その為、左カドの
285番だけニュービッグシューターを外さず、そのまま設置した。

・先述の通り、当方の資料不足により、2F階段とシマの位置関係とか、
景品カウンターの位置、またパチスロシマの位置など、イマイチ把握
しきれなかった。ひょっとすると、シマの向きなどが上図とは違って
いる可能性もある。日記には、「階段1」を上がった目の前がたぬ吉の
左カドだった事、「階段2」を上がるとフライングカーペットの方が
先に目に入った事、さらにLシマの280番が景品所(カウンター)の
目の前に位置した事などが書いてあり、それらも考慮に入れた場合、
上図の配置が自然に思える。ただ、当方が全くもって勘違いしている
ケースも考えられるので、一応の「暫定版」と捉えて頂ければ幸いだ。





そんな訳で、日記の(II)~(V)をお持ちの方は、ぜひ一度、この
シマ配置図を見ながら、再度読み返して頂ければと思う。田山さんの
毎日の立ち回りが、より「立体的」に見えてくるのではないだろうか。
なお、同書はKindle(電子版)が販売(配信)されているので、興味
ある方はご購入を。




※余談だが、数日前、本記事の取材を兼ねて溝の口まで行った際、
南武線側のビルに入っていた「ライジング・サン」(B店閉鎖後、
同じ経営者が新たに開業したとパチプロ日記で読んだ覚えがある)
というパチ屋のビル屋上看板(店名の青いロゴマーク)がすっかり
外されていた(その跡が、白文字の如く薄っすらと残っていたが)。
3年前の7月に訪問した時には、まだ残っていたのだが…。かつて、
花火やカブトなど思い出深い実戦も多かったホールだけに、その
「象徴」がまた一つ消えた事を知って、一抹の寂しさを覚えた。



(溝の口B店(P.S.ビッグトップ)シマ配置図の項、了)

あんたはエライEX(西陣、デジパチ)

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1994年(平成6年)に西陣から登場した現金機デジパチ
「あんたはエライEX」


★サラリーマン(の昇進)をモチーフにした台

★数珠連チャン機「春夏秋冬」の入れ替え機
(当時、連チャン現金機への風当たりが強かった)

★賞球:7&14

★大当り確率:1/230

★最高16R継続

★出玉:約2200個
(アタッカーが15個でなく14個戻しの為、やや少なめ)

★カラー液晶画面を搭載

★デジタルは「タイムカード」を意識したデザイン

★デジタル停止順:左⇒中⇒右

★大当り図柄:計15通り
(OL、1ネン~9ネン、係長、課長、部長、専務、社長)

★小デジタル確変機能を搭載
(全15図柄中、係長、課長、部長、専務、社長の
5図柄で当ると、プラス2回の小デジ確変に突入)

★小デジ抽選用ランプは、保留ランプ上にある三段LED
(最上段の赤ランプ停止で当選⇒ヘソの小デジ1.6秒開放)

★確変中は小デジ確率が1/1.5にアップ(通常時:1/15)

★確変中は小デジ変動時間が約5秒に短縮(通常時:約29秒)

★確率アップは小デジのみで、メイン確率は1/230のまま
(ハマって出玉減を食らう事も。但し、止め打ちで回避可能)

★確変中の止め打ちが有効(玉減り防止、出玉増加)
(枠ランプの点滅回数でタイミングを取る方法が有名)

★確変ループ無し(3回1セット機)

★意図的な連チャン無し
(現金機の連チャン規制期に登場)

★リーチアクションは2種類とシンプル
(A)ヨッシャリーチ(ノーマルリーチ、信頼度低)
左・中テンパイ後、右デジが通常スクロール
(社長が「ヨッシャー」と発声(札を持つ))

(B)ボーナスリーチ(SPリーチ、信頼度高)
左・中テンパイから右デジが通常スクロール後、
大当り図柄手前2コマからコマ送りに切り替わる。
大当り図柄の2コマ先までコマ送りで進み、再び
通常スクロールに切り替わる…の動きを繰り返す。
(社長「ボーナスやで~」と発声、札をばら撒く)

★確変中はノーマルリーチが省略され、ビタ止まりの当り
(ノーアクション)か、SPリーチでの当りしか発生せず。






「あんたはエライ」…幼少期に「笑って笑って60分」(TBS)や
「みごろ!たべごろ!笑いごろ!」(テレビ朝日、当時NET)で
小松政夫のギャグと頻繁に接していた私にとっては、どことなく
懐かしさを覚えるネーミングだった(「表彰状、あんたはエライ」
の定番ギャグを想起してしまう…)。


それと、大当りのBGMが本機登場の数年前に流行った「リゲイン」
のCM曲を彷彿とさせた。時任三郎演じる「濃い」サラリーマンが
栄養剤をグイッと飲んでパワフルに動き回るヤツ。大当り中にあの
曲を聴くと、妙にウキウキしてしまったな。そういや、リゲインは
「三共」という製薬会社(現・第一三共ヘルスケア)の商品だったが、
「西陣」のデジパチが「三共」のCMソングを使っていたというのは、
今思えばユニークだったと思う。


当時、新百合ヶ丘Z店でよく打ったが、通常図柄ばかり当っていた
記憶がある。内部的には1/3で確変を引けるハズが、トータルでは
1/6程度でしか、確変にならなかったな…。その分、初当り確率は
1/200くらいで引いていたので、ノーマルデジパチのような感覚で
勝負に臨んでいた。相性が良いんだか、悪いんだか…。やたらと
巨大なアタッカーも、沢山玉を拾いそうだったが、案外そうでも
なかった。それと、ラウンド間の待ち時間が長いので、この間を
止め打ちすると、かなり出玉の節約になった。


また、本機は、故・田山プロが溝の口B店(P.S.ビッグトップ)で
追っていた台でもある(1F中央付近、左カド78番~右カド110番。
右カドを抜けた突き当りに、2Fハネモノシマに続く階段)。B店では
新台時期からシブめの調整が続いていたが、ヘソ及びヘソ横の1本釘
(ジャンプ釘)でアケシメしていると察知して以降、「守備範囲」に
加わった格好だ(同時期、エスケープ2、FパワフルIII、FガールズI
なども好んで打った)。ただ、確変中のゲーム性(展開)について、
「つまらなく出来ている」と、幾度となく嘆いていたのも印象深い。


因みに、本機の主人公は「西陣太郎(にし・じんたろう)」。T大出身
だったが、東大だったかは不明…。パチンコ好きで酒グセが悪い割には、
トントン拍子で出世していく。そういや、初期新要件時代の1991年に
「びんびんバラエティ」ってハネモノが出た時も、ヤクモノの演歌歌手
キャラの名前が「西陣太郎」だったが、或いは、同一人物なのだろうか。
仮に同じなら、ハネモノの方が先に出ているので、「T大出身の演歌歌手
として注目を集めたものの、鳴かず飛ばずで歌手を廃業。後に、会社員と
して再起を図り、見事トップにのし上がる」というサクセスストーリーが
思いつくが…果たして両者の関係や、如何に。




(西陣「あんたはエライEX」の項、了)


ナイトバーズ(テクノコーシン、4号機)

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1999年(平成11年)にテクノコーシン(ラスター)
から登場した、Aタイプ4号機「ナイトバーズ」


★ボーナス確率




★払い出し表




同年に登場した「ヒートウェバー」の兄弟機。図柄を入れ替えれば
リール配列は共通で、役構成や払出し枚数、ボーナス確率も一緒だ。
(但し、制御やリーチ目、演出などに違いがあった)


バリバリの技術介入機だったが、設置は少なかった(限定販売だった
模様)。私自身、新宿・南口「アラジン」で対峙した機会があるのみ
(ヒートウェバーは渋谷JRAのそばにあった「ピーワン」(閉店)で
実戦)。新宿で本機と遭遇した時に、筐体のデザインやカラーが凄く
洗練された印象があって、「格好いいな…」と直感したのを思い出す。
「シマ全体が、際立って光っている」ような感さえあった。


兄弟機との大きな違いは、告知システムにあった。ヒートウェバーは
「リーチ目連動告知システム」(業界初)と称した、メインリールと
リール窓下の7セグデジタルを併用した「チャンス告知演出」を採用。
一方の本機は、「リプレイ連動トップナビゲーションシステム(以下、
「RTS」と略す)」と呼ばれる、やはり斬新な告知演出が特徴だった。
脇役に徹しがちなリプレイが、ゲーム性の「肝」になっていた格好だ。


そのRTSについて概説すると、通常時リプレイが揃った瞬間、
筐体上部の赤いトップランプが点滅を開始。点滅は次ゲーム
消化中もそのまま続くが、消化後に点滅が終わってしまえば
只のハズレで、そのまま点滅が続くとチャンスだ。ハズレか
リプレイ以外の小役が揃っていれば、その時点でボーナスが
確定した。但し、続けてリプレイが揃った時だけはチャンス
継続となり、さらに次ゲーム以降でフラグ成否を判断。


トップランプの点滅パターンは、全部で8種類存在。上下二段に
配したLEDが種々に動く事で、ボーナス期待を煽る仕様だった。
派手な点滅のパターンほど、期待度も高くなる。まぁ、リプが
成立するたびに光った訳で、単なるリプのまま終わるケースも
非常に多かったが。


全ての点滅パターンを紹介するのは差し控えるが、幾つかの
例を上げれば、トップランプの左右両端だけがチカチカ光る
「漁火(いさりび)」や、左端から右端に光がサッと流れる
「流星」、トップランプ全体が派手に点滅する「ビッグバン」
などがあった。特に、ビッグバンはビッグ確定の激アツ演出。


原則的に「リプレイが揃った時」に光り出すトップランプだが、
何も揃っていないハズレ時とか、リプ以外の小役が揃った時に
点滅を開始する事もある。この場合は問答無用でボーナス確定。


なお、リプレイが揃った時の「効果音」には2種類あって、
通常の「ピロリ」音ではなく、「カキーン」という高音の
SEが鳴ればチャンス。必ず、期待度の高いトップランプ点滅
パターン(流星、ハレー彗星、ブラックホール、ビッグバン)
が発生した(但し、ボーナス確定ではない)。因みに、この
カキーン音は、ボーナス図柄テンパイ時に鳴るテンパイ音と
同じものだった。


因みに、ボーナス成立後は、リプレイが揃う度に、ランプの
点滅パターンが変化する特徴も有した。徐々に期待度の高い
点滅へと「進化」していく格好だ。但し、その前にフラグを
察知しないと、コインロスも増えてしまう。本機は完全告知
ではないので(RTSは、基本的に成立後告知)、リーチ目で
ボーナス成立に気付く機会も少なくなかった。


即ち、テクノコーシンらしい豊富なリーチ目も特徴。基本的には
ボーナスの一直線型、大山型、小山型、小V型、L字型、逆L字が
リーチ目だった(大V型は信頼度低し)。この場合、右リールの
「下にチェリーの付いたベル」が、代用図柄の役割を果たした。


他のリーチ目を例示すると、左中段チェリー付ボーナス図柄の
ハサミ目とか、「下段天馬&右下がりブドウ」のWテンパイで
ブドウがハズれた形とか、「右下がり黒図柄&下段リプレイ」の
Wテンパイでリプがハズれた形などがある。また、左上or下段に
ボーナスが停止して、右リールの中・下段に「2連チェリー」が
止まった形も入り。一方で、兄弟機ヒートウェバーでアツかった
「左にボーナス図柄が無い形からの小役ハズレ」は、リーチ目と
ならない。


ビッグ中の技術介入度も極めて高く、正確な目押しと「運」で
獲得枚数は大きくアップした。「運」と書いたのは、配列上、
リプレイが「上段受け」にならない限りハズすことが出来ず、
しかも中段や下段受けになってしまうケースが頻発したから。
ただ、ヒートウェバーと同じ押し順、つまり、「中押し」を
すれば上段受けを選び易い傾向が見られた事から、ハズシは
「中押し手順が最善」とされた。


ハズシ手順は様々あったが、一例を挙げると、1回目の小役ゲーム
から中押しを実行。まずは中リール上段に「赤7」を狙って、以下、

(1)そのまま止まれば(赤7・チェリー・ベル)、右上段に赤7狙い
(2)1コマスベったら(ブドウ・赤7・チェリー)、右は適当
(3)2コマスベったら(リプ・ブドウ・赤7)、右は適当
(4)3コマスベったら(ベル・リプ・ブドウ)、右枠下に黒狙い
(5)4コマスベッたら(チェリ・ベル・リプ)、右上段に赤7狙い


上記の如く狙って、ベル(15枚)かブドウ(10枚)がテンパイ
した場合は、左枠内に黒図柄狙い。また、リプレイが上段受けに
テンパイした時は、左上段にチェリー付きの赤7を狙ってハズす。
但し、既述したように、ハズシ可能なのは上段受けのみ。中段と
下段受けはハズせない。テンパイラインの振り分けに負けると、
速攻で3回ジャックインしてしまうケースも。


なお、上記(1)(5)で右上段に赤7を狙うのは、ベルにはNG
ポイントがあって、右適当押しだと15枚のベルをこぼす危険が
あったから。右上段赤7狙いだと、ベル成立時は必ず引き込んで
くれた。同様に、左リールもNGポイントを避けるべく、ベルが
テンパイしたら枠内に黒図柄を狙う(ブドウテンパイ時も同じ)。
なお、ビッグ中にチェリーはほとんど出ないので、無視してOK。


ビッグ中は15枚(ベル)も10枚(ブドウ)も1/3程度の確率で
出現したので、ハズシ実行時の獲得枚数は平均約440枚と高い。
これは、ボーナス確率から見ても、かなり甘めの数値といえた。


惜しむらくは、リプのテンパイラインが限定できなかった点と、
設置の少なさである。台のデキ、完成度自体は良かっただけに、
マイナー扱いで終ってしまったのが、今となっては残念である。



(テクノコーシン「ナイトバーズ」の項、了)

CRソニックシュートV(西陣、CR権利モノ)

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1995年(平成7年)に西陣から登場した
CR権利モノ「CRソニックシュートV」



★縦長のカラー液晶画面が特徴

★ピンボールがモチーフ

★賞球:7&15

★大当り確率:1/150

★最高8R継続

★出玉:1150個

★2ケタデジタル

★図柄:1~9、0、青い☆マーク、N、オレンジの☆マーク
(計13図柄)

★大当り図柄:33または77(3、7のみ赤い図柄)

★確変機能搭載…77で当った場合、次回の大当りまで
内部確率が1/15にアップ(33で当ると単発/確変終了)

★確変ループ有(ループ率=1/2)

★盤面左側にLN用の1ケタ7セグデジタル

★現役時の実戦店:西武新宿駅前「日拓1号店」(現:エスパス)




当時としてはかなり風変わりな権利モノだったので、
印象に残り易かった。出玉は少ないが確率は甘めで、
しかも1/2で確変がループ。低確率で取っつきづらい
CRが幾つも出回る中、「低投資で当ってくれるかも、
確変が長く続くかも」と期待しながら対峙したもので
ある。但し、確率が良心的な分、ガチガチにシマって
回らない台も転がっていたので、「高確率だから」と
無理に追っかけると、玉持ちの悪さも手伝って手痛い
目にあったりした。


縦長液晶のデジタルは2桁表示で、左⇒右の順に停止する。
左右共に13図柄あるが、大当りは「33」「77」の2通り。
必然的に、左に3か7(赤図柄)が止まればリーチとなる
(リーチが掛かり易い特徴アリ)。


リーチアクションは全部で3パターン。右デジがしばらく高速で
スクロールした後、低速に切り替わって数コマ進んで止まるのが
「ノーマル」。ノーマルの挙動を計2周繰り返すのが「ロング」。
右デジの数字部分だけコマ送りで進む「コマ送り」。一応、どの
リーチでも当たるが、特にコマ送り時の大当り期待度は高かった。


なお、液晶ではデジタル回転の度にピンボールの玉が発射されて
(液晶右下の4つの保留ランプは、ピンボールの玉を模したもの)、
右デジが止まるまで、玉が液晶内を上下左右に忙しく動き回る。


始動チャッカーの構造も、少々変わっていた本機。デジタル始動口
自体はヘソにあったが(デジタル下の「START」と書かれた部分)、
そのヘソには命釘が無い。デジタル左脇の「IN」と書かれた部分が
ワープ入口になっていて、INに入った玉はワープ経由でデジタル下の
ステージに到達。ステージに乗った玉は手前に転がり、100%ヘソの
STARTチャッカーに入る(INに入りさえすれば、確実にデジタルが
回る)。つまり、デジタル左の「IN」上部の釘こそ、実質的な「命釘」
であったのだ。因みに、INもヘソもスルー式で戻しが無いが、スルーの
出口の下方には7個戻しの入賞口が存在。ここが甘いと玉持ちが良くなり、
投資節約に繋がった(当然、逆もあるが)。


ここで、本機の通常時の流れと、大当り中の打ち方について概説すると…


(1)液晶左脇の「IN」に入り、、ワープを通って液晶下のステージに
乗った玉は、必ずヘソのスルーチャッカーに入賞して、デジタルが始動。

(2)デジタルが「33」か「77」で停止⇒盤面左下のアタッカーが開放。
アタッカーのVゾーンに貯留させれば、権利発生となる。

(3)権利発生後は右打ち。液晶右脇の「GO」と書かれた部分が回転体の
入口になっていて、GO入賞で、盤面右下のメインアタッカーが9.8秒開放
(10カウント付き)。以後、回転体とアタッカーの連動で出玉を増やす。


デジタルが「33」で当った場合は単発終了(確変終了)だが、「77」なら
次回まで確変。次も「77」だと確変継続するので、ループ率は1/2となる。
ヒキ次第でドル箱の積み上げも可能だが、初当り確率が1/150と甘めな分、
8R継続で出玉も通常の半分程度と少ない。CR機としては、案外マイルドな
出玉曲線を描いた。まぁ、見かけはCRでも、現金機的な感覚で付き合えた
一台といえる。


因みに、権利消化中は、液晶内に現れるモンスターを、ピンボールを使って
倒していく。また、「萌え系」女性キャラも登場、得点が表示されたりする。



★同時登場の兄弟機
「ソニックシュート」

・CRソニックシュートVの現金機Ver
・権利モノ(2回権利)
・賞球:7&15
・大当り確率:1/250
・最高16R継続
・出玉:4200個(2回権利消化)
・図柄、リーチアクションはCR版と共通
・但し、大当り図柄は「77」の1通り
・出玉の割に確率は甘い(その分、釘がシマりがち)



(西陣「CRソニックシュートV」の項、了)


エルビス(IGT、4号機)

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(C)EPE


1999年(平成11年)にIGTから登場した
4号機「エルビス」(REG無しのBタイプ)


★ボーナス確率表



★払い出し表



1993年、かの「ベガスガール」(初期4号機)で業界初参入を果たしたIGT。
当初は海外の新参メーカーゆえに技術力不足を露呈、同機のポン〇ツぶりが
何かと話題に上がったが、その後は打って変わって目覚ましい発展を遂げる。
トリコロール96、ホットペッパー、ジョーカーズワイルド、ダブルダイヤモンド、
エビゾー、マッスルトマト、ポッパーキングなど、個性的で味わい深い機種を、
続々リリース。今回紹介するエルビスも、そんな流れの中で世に送り出された、
存在感溢れる一台だった。後続で出たダイナマイトと同じく、当時打ち込んだ
機種である。


文字通り、伝説のミュージシャン「エルビス・プレスリー」がモチーフの
タイアップ台。ビッグ中は往年のヒットナンバーが流れた。赤7、青7、黒と
ビッグ図柄が3種類あって、各々に対応する曲が存在(以下を参照)。

赤7…「監獄ロック(Jailhouse Rock、1957」
青7…「ハートブレイクホテル(Heartbreak Hotel、1956)」
黒…「ハウンドドッグ(Hound Dog、1956)」
JACゲーム中サウンド…「冷たくしないで(Don't Be Cruel、1956)」、
ビッグ終了時サウンド…「ラブミーテンダー(Love Me Tender、1956)」

…となっており、オールディーズファン垂涎のラインナップ。サウンド面の
充実ぶりは、まるでジュークボックスを思わせた。


JACゲーム2回のBタイプでハズシも不可だが、メインの15枚役確率が高く、
簡単な目押しで平均獲得枚数は400枚を超えた(⇒設定差あり)。MAXで
560枚と、ヒキ次第で大量獲得可能。特に、設定6のハイスペックぶりは
顕著で、終日打ち切れば万枚越えも普通に狙える仕様。また、ビッグ中の
ハズレ回数で設定推測可能。一方、通常時の演出「エルビスチャンス」は
頻発する割にガセも多発したので、「煩わしい」と評する向きも多かった。
但し、予告音発生時に「中押し」して成立役を見抜けばガセの演出も減り、
がぜん面白くなったのも事実。シンプルなようで、打ち込むほどに新たな
魅力を知る、スルメのようなゲーム性も大きな魅力だったといえる。


「6なら万枚」の言葉に心揺さぶられ、私もよく追っかけた。ただ、展開や
出方から「6か?」と思う台に座った事は何度かあっても、万枚には一度も
届かなかった。6のヒキ弱か、他の設定のヒキ強だったかは、定かではない。
一方、設定確認させてくれる「6確定台」に腰を下ろした事は、残念ながら
無し。思い出すのは、新百合ヶ丘の「ダイヤモンド」(閉店)という店で、
一時期、ビッグを1回引くたび、ポイントカードにハンコを押すサービスを
やっていた。で、具体的な数字は失念したが、ある程度ポイントが貯まると、
エルビスの6確定台を打たせてくれたのだ。今思えば太っ腹なサービスで、
ぜひとも活用すべきであったが、当時このホールでは平日の仕事帰りに
短時間しか打てなかったので、このテのサービスはハナから諦めていた。
ただ、休日を活用するなどして地道にポイントを貯めていけば、何度か
エルビスの6にありつけたハズ。実に勿体ない事をした…と後悔している。


そういえば、この時代は丸の内に職場があったので、昼休みや仕事帰りに
有楽町駅前の「UNO」というパチ屋の2Fでも、よくコイツと勝負したな。
本機以外にも、サミーのメロディナーレやビンビンカミサマ、オリンピアの
キャロル7、北電子のレジェンダやプチマーメイド、山佐のコングダム、
それに岡崎産業のコアなんかも打った店で、香ばしいラインナップだった。
当時、UNOの一本隣の路地沿いには、「かもめ」という名の昭和然とした
小さなアレンジボールと雀球の店もあったっけ…懐かしい(遠い眼)。


(エルビスチャンス)

本機の大きな特徴は、通常時しばしば発生する「エルビスチャンス」と
呼ばれる演出だった。左リール中段に15枚役の「レコード」が止まると、
第3停止後にリール右の小さな1ケタ7セグ(緑色、0~7)が変動。同時に、
台枠のランプも時計方向に回って派手なBGMも鳴った。7セグが「7」なら
ビッグ確定で、「3」ならチャンス(ハズレも多いが)、その他の数字は
ローチャンス(ハズレ確定ではない)。この時、7セグの変動する時間が
長くなるほど、ビッグ期待度が高い。7セグ変動に合わせて台枠ランプも
回り続けるから、台枠ランプが長く回るほどアツかった(台枠ランプ6周
以上なら、必ず「7」が出てビッグ確定)。


エルビスチャンス発生の際は、レバオン時に通常音と異なる「予告音」
(SP音)が鳴る。「予告音発生⇒左中段レコード停止」が、エルビス
チャンス発生の条件。但し、左リールにはレコード図柄が2つしかなく
(しかも近い位置に固まっていた)、レコードを引き込めない所で左を
止めると、予告音は鳴るがエルビスチャンスにならない。確実に演出を
見たいなら、左にレコードを目押しする必要があった。


予告音が発生すると、ビッグ、全小役、ハズレとあらゆる可能性があったが、
大半がボーナス非成立時の「チェリー」か「レコード」。出現率を考えれば、
圧倒的にチェリーが多かった。但し、左のチェリーとレコードは配置がやや
離れており、予告発生時、エルビスチャンスを見たいからと左にレコードを
狙うと、高確率でチェリーをこぼす。その結果、「ガセエルビスチャンス」
が頻発した。一応、左リールにチェリー、レコードの双方を引き込める所が
1つだけあって(リプレイ・黒・レコード)、ここを狙えば、2チェ、4チェ、
レコードの何れにも対応できたが、要・ビタ押しで負担も増えた。そこで
編み出されたのが、予告音発生時の「中押し」手順である。



(予告音発生時の中押し)

レバオンで予告音が鳴らなかった場合、左枠内にチェリーを狙う。アバウトに
チェリーを狙うとレコードを取りこぼし易いが、レコード成立時は超高確率で
予告音が鳴るので、さほど問題はない。


一方、レバオンで予告音が鳴ったら、最初に中リールを適当押し。この時、
中リール下段に停止した図柄で、成立役を判断する。

(1)中リール下段「スイカ」停止
ほぼ4枚チェリーかハズレ。左枠内チェリー狙い⇒右適当押し

(2)中リール下段「レコード」停止
ほぼレコードだが、スイカやチェリー、ハズレ、ビッグもアリ。
全役に対応するには、左中段に「黒・レコード・黒」の上側の
黒を狙い、右適当押し。15枚役優先で行くなら、先に右を適当
押し⇒下段15枚テンパイ時は左枠内に黒の塊を狙う(スイカが
単独テンパイしたら、左はチェリー狙い)。下段受けレコード
テンパイでも、スイカ、チェリー、ビッグ、ハズレの可能性が
残っていたのが、割と厄介だった。

(3)中リール下段「チェリー」or「ビッグ(赤7/青7/黒)」停止
ほぼ2枚チェリーかハズレ。左枠内にチェリー狙い⇒右適当押し。

(4)中リール下段「リプレイ」停止
問答無用でビック確定の一確目。なお、中リール下段にリプレイだと、
配列上、中段には必ずレコードが停止する。「中段レコードがアツい」
と覚えている方もいると思うが、どちらでも同じ。


※通常時、予告音が発生してスイカやリプレイである可能性は低い。但し、
稀に揃う。その場合、鉄板ではないが、ビッグ成立後である可能性が高く
なる(ビッグ成立後は、リプ、スイカ成立時に予告音を伴い易くなる為)。



(ビッグ中の打法と設定推測)

ビッグ中は左に黒の塊を狙うだけで、中、右適当でも15枚のレコードが
揃うので、Bタイプにも拘わらず、獲得枚数はAタイプに引けを取らない
(平均約400枚、MAX560枚)。ゆえに、ビッグ中は順押しでも良いと
思われがちだが、ハズレ目が出た際、スイカ、チェリーのこぼしなのか
本当のハズレか見分けづらい。本機は、ビッグ中の2チェ、4チェ、15枚、
ハズレの確率に設定差があり、平均獲得枚数は設定毎に異なる。とりわけ
差が大きいのがハズレ確率で、設定1と6では28.45倍もの顕著な差が存在。
この特性を利用して、ビッグ中のハズレ回数から設定推測することが可能
だった。但し、成立役をキッチリ見極めないと、精度も低下する。そこで
重宝されたのが、通常時の予告音発生時と同じ「中押し」手順であった。


(1)1回目小役ゲームから、レバーオンで予告音発生なら、中を適当押し。
予告音は15枚の可能性が高く、順押し黒狙いでOKとも思えるが、スイカや
チェリー、ハズレもある為、成立役を正確に見抜くには中押しがベストだ。
やはり、中リール下段に止まった図柄で成立役を判断する。

(a)下段にレコード停止⇒15枚役濃厚(たまにスイカやチェリー)
⇒左中段に「黒・レコード・黒」の上の方の黒を狙う⇒右適当押し

(b)下段にスイカ停止⇒4チェ濃厚(たまにハズレ)
⇒左枠内チェリー狙い⇒右適当押し

(C)下段にチェリー/ビッグ図柄停止⇒2チェ(たまにハズレ)
⇒左枠内チェリー狙い⇒右適当押し


一方、レバオンで予告音が鳴らなかったら、15枚役以外(ジャックイン、
チェリー、スイカ、ハズレ)の可能性が高いので、順押しで左枠内に
チェリーを狙う。


上記の手順でハズレと思われる回数を数えて行き、試行回数を重ねる。
その値が1/24以上なら設定3以下で、1/44以下なら設定4以上と推測。
1/200以下だと6の可能性も大いにアリ。但し、ハズレは偏る事もあり、
あくまでもビッグ出現率を勘案しながら、総合的に設定を推測する。


ビッグ終了時、「好きにならずにいられない」のメロディが鳴る事は
述べたが、この時、緑の7セグ(エルビスチャンス用)で獲得枚数の
大まかな表示も行われる。200枚台なら「2」、300枚台なら「3」、
400枚台なら「4」、500枚台なら「5」というように、獲得枚数の
100の位が表示される仕組みである。ヒキが弱いと15枚がほとんど
揃わずに速攻ジャックインが続いて、「2」が連発したり…。



(主なリーチ目)

・左「スイカ・青7・スイカ」(スナス)…一確
・黒の中段テンパイ…二確
・左「赤7・スイカ・リプ」⇒上段赤7(青7付)テンパイ…二確
・左「リプ・スイカ・青7」⇒下段青7(赤7付)テンパイ…二確
・左「スイカ・リプ・黒」⇒黒の右上がりテンパイ…二確
・左「スイカ・リプ・スイカ」⇒小役ハズレ目
・左「赤7・スイカ・リプ」⇒中「黒・スイカ・レコード」…スイカハズレ目
・左「青7・スイカ・リプ」⇒中「赤7・スイカ・レコード」…スイカハズレ目
・左「リプ・黒・レコード」⇒中・中段レコード⇒レコードハズレ目
・チェリー付きビッグ図柄の対角形(成立後)
・中段スイカ揃い(成立後)
・中段以外のリプレイ揃い(成立後)

など



(IGT「エルビス」の項、了)


メロディナーレ(サミー、4号機)

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1999年(平成11年)にサミーから登場した
4号機「メロディナーレ」


★ボーナス確率



★払い出し
・赤7/青7…15枚+Big
・黒BAR…15枚+Reg
・スイカ…15枚
・ベル…8枚
・チェリー…2枚
・オカリナ…リプレイ(4+Jacin)


マイナー機扱いではあるが、個人的には思い入れが強い。
前回紹介したIGTのエルビスと同様、有楽町の「DUO」
で頻繁に対峙した。2Fの一角にバラエティ的に2,3台
置いてあるだけで、台選びにもおのずと限界があったが、
勝ち負けにあまり拘らず、演出を楽しみながらのんびり
打って(昼休みの1時間弱しか打てない事も多かったが)、
ボーナスを引ければノマレヤメでも大いに満足…といった
付き合い方をしていたのを思い出す。技術介入性なんかも
あまり無かったのだが、何かと個性が強くて面白い台だと
思わせた。もう登場してから18年になるのか…。機種名が
示す通り、数々の「メロディー」が記憶に刺さる。図柄も
チェリー⇒音符、スイカ⇒太鼓(ティンパニ)、リプレイ⇒
オカリナ、BAR⇒黒旗の付いたヘラルド・トランペットと、
楽器や音楽にまつわる図柄が多かった(ベルは、文字通り
「ベル」である)。そして、何といっても各リールが停止
する度に「ド・レ・ミ」音が鳴り響く、「ドレミチャンス」
と呼ばれる演出が、本機の「肝」であった。



(ドレミチャンス)

基本的には、第1リール停止時に「ド!」、第2停止時に「レ!」、
第3停止で「ミ!」と、毎プレイ、各リールを停止させるたびに、
ストップ音の音階が徐々に上がっていく。普段から「ド・レ・ミ」
「ド・レ・ミ」と停止音が鳴り続けるのが、大きな特徴だ。この
ドレミ音の響きが、童謡「チューリップ」(咲いた~、咲いた~、
チューリップの花が~)の「咲いた~」の旋律など彷彿とさせた。
しばらく打っていると、自然と脳内に「咲いた~」「咲いた~」
の歌詞が流れてきて、幼少期が蘇ったのは自分だけだろうか…。


だが、その「ドレミ音」に「異変」が生じたらチャンスだ。
第1停止時に「ドレミ」⇒第2停止で「ファ」と、変則的に
停止音が鳴ったりしたら、「おっ?」と少し期待する。で、
第3停止で「ソラシド」と一気に鳴って、1オクターブ高い
「ド」まで届いたらボーナス…という分かり易い演出だった。


ドレミチャンスには、低音の「ド」で始まる基本パターンと、
高音の「ド」から始まる1オクターブ高いパターンがあって、
後者の方がボーナス期待度は上だった。音階の組み合わせは、
低、高音合わせて15種。以下、主なサウンドパターンを紹介。
(第1停止⇒第2停止⇒第3停止の順で、音階を表示)

(低音Ver)
(1)  ド⇒レ⇒ミ (基本パターン。ハズレ多し) 
(2)  ド⇒レミファ⇒ソ
(3)  ド⇒レミファ⇒ソラシド(確定)
(4)  ド⇒レ⇒チャララ~ン(プレミア音、確定)

(高音)期待度アップ
(5)  ド⇒レ⇒ミ
(6)  ド⇒レ⇒ミファソ
(7)  ド⇒レ⇒ミファソラシド(確定)
(8)  ド⇒レミファ⇒ソ
(9)  ド⇒レミファ⇒ソラシド(確定)
(10)ドレミ⇒ファ⇒ソ
(11)ドレミ⇒ファ⇒ソラシド(確定)
(12)ドレミ⇒ファソラ⇒シ
(13)ドレミ⇒ファソラ⇒シド(確定)
(14)ドレミ⇒レド⇒ドレミレドレ(チャルメラ音、確定)
(15)ドレミ⇒レド⇒ポワッポワッポワッ…
(チャルメラ失敗、ハズレ確定)

(14)のチャルメラ音は、本機を打っていて最も嬉しい瞬間だ。
「ドレミ~レド、ドレミレドレ~」という定番の「夜なき音」が
完成すれば、ボーナス確定。但し、(15)のように第3停止時に
残念な音が鳴ると「チャルメラ失敗」パターンで、ハズレ確定の
逆プレミアとなっていた。




(フラッシュ演出)

レバオン時、リール内及びリール窓下のイラスト部に光が走ると、
小役orボーナスのチャンス。主にチェリーとリプレイ対応演出で、
光が左からならほぼチェリー(たまにリプ)、右からだと大半が
リプレイ(たまにチェリー)。フラッシュと対応役が矛盾すれば
ボーナス濃厚。また、ボーナス確定のプレミアフラッシュも存在。



(小役予告音)

レバオンで「ドコドン」と太鼓音が鳴ればスイカ。「ベルラリラ~ン」
と鳴ればベル。予告音と対応役が矛盾すればボーナスとなる。但し、
スイカは全リールで取りこぼす可能性があるので、要・目押し。



(予告音時の変則押し)

太鼓予告音が鳴ったら、中リール上段に青7狙い(青7の下にスイカがある)。
スイカが枠下に逃げて青7下段停止ならボーナス一確。一方、ベル予告時は
逆押しで右下段に青7狙い⇒枠内にベル非停止なら一確となった。もちろん、
変則押しせずとも、例えばスイカ予告で左にスイカを狙って枠内非停止なら、
その時点でボーナス確定である。



(主なリーチ目)

・赤7と青7の一直線型
・ベルの菱形(ダイヤモンド)
・左中段ベル⇒中「ベル・リプ・ベル」⇒右枠上&枠下ベル
(ベルの大きな「くの字」完成で入り)
・ベルとリプの平行Wテンパイハズレ
・チェリー付きボーナス図柄の対角停止
・左中段リプ⇒中「リプ・ベル・リプ」⇒
右枠上&枠下リプ(リプの大きな「くの字」完成)
・左上段リプ⇒中「リプ・ベル・リプ」⇒右下段リプ

など



(ボーナスサウンド)

・赤7ファンファーレ⇒「交響曲第九番(歓喜の歌)」(ベートーベン)
・青7ファンファーレ⇒「軍隊行進曲」(シューベルト)
・小役ゲーム中⇒「くるみ割り人形」(チャイコフスキー)
・JACゲーム中⇒「剣の舞」(ハチャトゥリアン)
・ビッグ終了時⇒「四季」(ビバルディ)



(技術介入性)

通常時のチェリー狙いとスイカ狙いに多少の効果はあったが、
ビッグ中は8枚役がメインでJACイン確率も高い為、ハズシの
効果はさほど高くはない。一応、リプレイ上段受けの場合は
左に下チェリー付き赤7、下段受けなら上チェリー付き赤7を
狙えばハズシ可能となっていた。平均獲得枚数は適当打ちで
約360枚(ハズシ使用時は+10枚弱の効果)。




(サミー「メロディナーレ」の項、了)

GPチャンピオン(平和、デジパチ)

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1992年(平成4年)に平和から登場した現金機デジパチ「GPチャンピオン」


★カーレースがモチーフ(当時はF1レースが流行)

★賞球:7&15

★大当り確率:1/245

★FL蛍光管デジタル採用(ランプの左右往復演出が特徴)

★デジタル停止順:左⇒中⇒右

★大当り図柄:0~9、J、F、H、L、Pの各三つ揃い(計15通り)

★最高16ラウンド継続(10カウント)

★出玉:2400個~2500個(アタッカーセンサーが奥にある為、やや多い)

★意図的な連チャン:アリ(保1連チャン率20%)




この当時(1992年の秋頃)流行っていたのが、SANKYO「フィーバー
パワフルIII」、三洋「ブルーハワイ」、豊丸「ピカイチ天国1」)など
「カラー液晶デジタル」を搭載した連チャンデジパチ。だが、その元祖と
いえる「麻雀物語」をリリースした当の平和が送り出したのは、自動車の
運転席のインジケータ(内部パネル)を思わせる、「蛍光管」デジタルを
採用した本機であった。


しかも、そのデジタルは前年に登場した先行機「スーパーライセンス」の
完全な流用で、外観の斬新さにも欠けていた。それでも、当時の連チャン
ブームに合わせた「保1連チャン」のインパクトは大きく、さらにFL管の
青白い色調も個人的には好みだったから、けっこう楽しませてもらった。
当時、新宿「日拓IV」「ニューミヤコセンター」で対戦した記憶が残る。


新宿「日拓IV」(現在は「スロットエスパス新宿歌舞伎町店」
として営業を続ける。当時は1Fがパチンコ、BFがスロット)


「ニューミヤコセンター」(跡地には立派な商業ビルが建ち、
現在は「カレイド」が複数フロアで営業。当時は1Fのみだが、
入口の狭さと裏腹に、店内は広々としていた。コンビニ並みの
品揃えを誇る景品コーナーも、新宿ニューミヤコの名物だった)



先程も触れた通り、本機は蛍光管(FL管)デジタルを採用。車の
運転席のインジケーターを思わせる表示は、流行りのカラー液晶と
一味違う魅力があった。ただ、同社の先行機「スーパーライセンス」
(1991)のデジタル部をそのまま流用しており、デジタル回転音や
リーチ音、大当りファンファーレも一緒。リーチアクションは単純で
ノーマルしかなく、派手なSPアクションなど存在しない。左・中に
同図柄がテンパイ後、右デジがやや速度を落としてしばらく進む。
派手さは無いが、こうしたシンプルで「潔い」デジタルの動きが
大好きだった。90年代前半までのデジパチ全般の特徴でもある。


一方、大当り図柄の数を見ると、本機は15種、スーパーライセンスは
16種と、微妙に違っていた(後者はアルファベット図柄「U」が存在)。
また、大当り中BGMも全く違うもの。無論、パネルデザインも刷新
されていた。


先行機のデジタル部分を流用した事で、「焼き直し機」と揶揄される
事の多かった本機だが(スーパーライセンスがあまり売れなかった為、
大量の在庫を抱えたメーカーが流用に走ったのか…)、スペック上は
大きな違いも存在した。


実は、本機が登場した当初、メーカー発表の大当り確率は「1/210」
とされており、「先行機よりも確率の甘いノーマル機」と紹介される
事さえあった。だが、実際は意図的な保1連チャンが仕込まれていて、
「1/210」という甘い数値も、保1連を加味したものだった。本当の
初当り確率は「1/245」と当時としては低く、連チャン無くしては
勝ちづらいスペック。因みに、スーパーライセンスは非連チャン機で、
大当り以外に中当りと小当りが存在。さらに中当りの「確変」機能も
あったから、デジタルは一緒でも本機とは全くの別モノであった。


さて、肝心の保1連チャンの「カラクリ」については、以下に記す本機の
大当り判定方式を見れば、すぐにピンとくるハズ。この台は、一次判定⇒
二次判定の二段階判定方式を採用。一次判定用カウンターは「0~48」の
49コマで、当選値は「37」のみ。一方、二次用カウンターは「0~9」の
10コマで、当選値は「3」と「7」の2つ。即ち、一次当選確率が「1/49」、
二次当選率が「2/10=1/5」であり、トータルでは「1/49×1/5=1/245」
となる。当初のメーカー発表値「1/210」とは、大きな乖離があったのだ。
(メーカーは当初、保1連チャン込みの確率を発表していた事になる)


そして、大当り終了後の保留玉1個目のみ、一次判定がフリーパス状態となり、
二次判定の1/5にさえ当選すれば連チャンが発生。つまり、本機の保1連率は
20%と高かった。但し、電源立ち上げの瞬間、各台で内部処理に「ズレ」が
生じるので、保1連が起り易い台、起こりづらい台、全く連チャンしない台に
分かれる特徴があった。その日、連チャンが頻繁に起きている台を狙うのが、
立派な立ち回りになっていたのだ。


こうした詳細な解析が出るまでは、「ヘソの渋い台の方が連チャンする」とか、
「手を離さずに打ち続け、ハンドルセンサーを感知させたままの方が、保1連
確率が上がる」など、実に怪しげな噂が出たりした。また、本機は朝一出目が
やや不規則で、左デジには必ず「5」が、中デジには必ず「5」か「4」が出る
一方で、右デジだけ台毎に目がバラバラだった。その為、「特定の朝一出目の
台は、モーニングのように朝イチの当りが早い」とか、「朝一の右デジタルに
アルファベットが出ていると連チャンしない」など、妙な話題が出た程である。


しかし、当初は謎とされた連チャンの仕組みも、ふたを開けてみれば、同社の
旧要件の名機「舞羅望極II」を彷彿とさせる、二段階判定の一次フリーパスに
よる保1連システムだった(三共の初期新要件デジパチの多くも、この方式を
採用)。よって、意図的に連チャン率を上げる術は無く、電源を立ち上げる
タイミングと「1/5」のヒキだけが、連チャンか否かのポイントとなっていた
(無差別連チャン機)。


因みに、本機はアタッカーのセンサーが奥にある為、10カウント目の玉を
感知するのが遅い。その為、1ラウンドで11個以上入賞するケースが多く、
アタッカー周りの釘がまともなら、2500発前後の出玉も期待出来た。当時、
「10カウント、15個戻し」の台が大抵2300~2400発だった事を考えれば、
これは何気にオイシイ特性だったといえる。




(平和「GPチャンピオン」の項、了)


ボンバーガール(豊丸、権利物)

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1993年(平成5年)に豊丸から登場した「ボンバーガール」
(新要件・3回権利物)


★赤色ブロック(ドット)デジタル採用

★賞球:7&15

★大当り確率:
・通常時:1/310
・2,3回目権利中:1/31※
(※メーカー発表値。但し、内部確率はさらに高いハズ)

★デジタル停止順:左⇒中⇒右

★図柄:
・左、中デジ⇒0~9の数字(10図柄)
・右デジ⇒0~9の数字と、オールマイティの「H」(11図柄)

★大当り図柄:
000~999のゾロ目。左・中ゾロ目+右デジHでもOK
(計20通り)

★出玉:3回権利消化で約6500~7000個

★意図的な連チャン:無し

★当時の主な設置店
新宿・西口「アラジン」など

★ゲーム性
(1)左肩スルー通過orヘソ入賞でメインデジタル変動
(2)000~999のゾロ目(右デジHでも可)停止で当選
(3)ヘソ下の電チューが5.8秒開放
(4)電チュー2個以上入賞で権利発生
(5)権利発生後は右打ちに切り替える
(6)右上回転体と右下アタッカーの連動で出玉増(16R)
(7)2,3回目権利時はデジタル超高確率、すぐ当たる。




今思えば、ずいぶんと盤面イラストのインパクトが強い台だったな…。


いわゆる「セクシー路線」のデザインだが、当時多く出回ったその系統の
機種の中でも、1、2を争うお色気度ではなかっただろうか。ただ、女性の
顔の造作が私の好みとかけ離れていたのが、個人的に残念な点ではあった。


本機の始動チャッカーは左肩とヘソの2か所。ヘソに入れば7個の賞球が
得られたが、さほど入賞率は良くなかった。メインの始動チャッカーは
左肩の方だ。コチラはスルーで戻しがない為、投資スピードは速かった。
まぁ、当時の権利モノといえば、戻し無しが当たり前とも言えたが…。


左と中の図柄は0~9の10個しかないので、表面上のリーチ確率は1/10。
ただ、内部的にはもう少し低かった印象も残る。また、右デジタルには
オールマイティー図柄の「H」が配されており、000、111などの他に、
33H、55Hなどでも大当りとなる。必然的に、右デジにはチャンスが
2回あって興奮度もアップするが、あくまでも表面上のものにすぎず、
実際は普通にハズれまくった。リーチアクションはシンプル。ロング、
スーパーの類は一切ない。左・中テンパイで右デジが速度を落として
暫く進むだけである。


デジタルが揃ってもすぐ大当りとはならず、ヘソ下の電チューが開放、
ここに2個以上入賞させるのが条件。電チューに入った1個目の玉は、
電チュー下の権利発生ヤクモノの右側(OUT穴)に流れて、2つ目が
左側(LUCKY穴)へと向かう仕組み。したがって、電チュー1個入賞
では権利発生とならないが、その場合も、救済措置としてデジタルの
確率が大幅にアップする為、パンクに泣かされる事はなかった。


2、3回目の権利時、表向きはデジタル確率が10倍アップの1/31と
されていたが、実際は1/5~1/6くらいの超・高確率で抽選されて
いたと思われる(詳細な解析資料が手元にない為、実戦時の挙動で
判断せざるを得ない)。権利中のハマリによる打ち込みの心配など
皆無に近く、3回権利消化時の出玉も6500~7000発と多かった。


攻略に関しては、導入当初は特段の噂も無かったが、設置開始から
数か月すると「永久連チャン打法が可能」との話題が持ち上がった。
3回目の権利中、1~14Rまで普通に右打ちで消化。15Rは回転体に
玉が乗った瞬間に打ち出し停止。アタッカーが開いたら、2、3発
打ち出してノーカウントエラー回避(この時、回転体に玉が乗って
しまうと、15~16Rの間に行う攻略手順が使えなくなるので失敗)。
アタッカー入賞を確認したら通常打ちに戻して、デジタルを回す。
3回目権利中はデジタルが超高確率なので、リーチが掛かった瞬間、
大当りを見越してすかさず右打ち、最終16Rを消化する。消化後に
運よくデジタルが揃ったら通常打ちに戻して、ヘソ下の電チューに
玉を2個入れればダブル成功…となる訳だ。さらに、このネタとは
別に、3回目の権利獲得後、右打ちをせずにデジタルを回し続ける
攻略法も存在。この時、デジタルが再度揃って電チューに2個以上
入れるとパンクとなるが、内部では1回目の権利が終わった状態と
なり、高確率状態が2回分残るので、実質的に連チャン獲得という
ものであった。理論的には、運さえ良ければ永久連チャン可能な
攻略法だが、残念なことに私が上記手順を知った時には設置店が
既に見当らず、一度も試す機会がなかった…。



そうそう、当時「ボンバーガール(BOMBER GIRL)」といえば、
前年の1992年に織田哲郎がリリースしたソウルフルなナンバーが
有名だが(近藤房之助も参加)、本機も大当りになると、あの曲と
しか思えないノリノリのBGMが流れてきて楽しかったな。同じ頃、
豊丸は爆裂連チャンの一般電役「ヤングマン」も登場させていて、
妙に歌謡曲チックな名前の台が続いた格好だ。



(豊丸「ボンバーガール」の項、了)


ルクソール(サミー、4号機)

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今回取り上げる台は、2000年(平成12年)にサミーから
登場した懐かしの4号機「ルクソール」(A-400)である。


☆ボーナス確率表



☆払い出し表





赤7(セブン)、青ビッグ(女神)、ダイヤ(15枚)、
アヌビス(8枚)、チェリー(3枚)、リプレイ、
ルクソール(0枚)




パチスロメーカーの老舗サミーと、主力ゲームソフトメーカーの
テクモ(現在はコーエーテクモゲームスに統合)のタイアップに
より生まれた本機。テクモといえば、モグモグ風林火山や賞金首、
スーパーブラックジャック、十字架など、2000年代初頭の4号機
時代から「ネット(NET)」と共同開発をしていた事で有名だが、
その最初のパートナーとなったのは、ネットでなくサミー。即ち、
本機がテクモにとっての「パチスロ業界参入・第一弾」となる。


「ルクソール」はエジプトの地名で、ルクソール神殿や王家の谷など、
数多くの遺跡がある場所。かつて栄えたエジプト文明の中心地として、
その名を広く知られる。本機も、その古代エジプトがモチーフであり、
図柄に「アヌビス」(頭が犬で体が人という、古代エジプトの神)を
採用したり、壁画チックなデザインをパネルや図柄にあしらったりと、
独特な世界観が随所に見られた。演出面も秀逸で、7セグデジタルと
各リールの3連図柄が織りなす「ルクソールチェック」や、リールの
バックライトが様々に光って期待感を煽るピラミッドフラッシュなど、
打ち手を飽きさせない、適度に凝った作りになっていた。



本機との出会いは、2000年初頭の東京・町田。原町田界隈の
メインストリート沿いで営業する、「ガイアEAST」の薄暗い
地下フロアだった(本機をこの店以外で実戦して経験は無い)。
当時、町田駅ではガイアが「WEST」「EAST」と2店舗営業。
先にオープンしたのはWESTの方(「原町田センター」という
老舗のパチ屋が過去にあった場所)。2000年グランドオープン
初日、整理券を持って開店待ちの長い列に並んだのを覚えている
(現在、跡地はグラン・サイバーカフェバグース町田ANNEX店)。
その後暫くして、WESTと同じ通り沿いの角地にEASTがオープン。
2FがスロットフロアのWESTとは違って、EASTは地下がスロット。
階段を降りたすぐ目の前にある大花火のシマが盛況で、出玉状況も
良かった記憶が。ただ、大量獲得よりもA-400をマッタリ打つのを
好んだ私は、本機やアイスストーリー、或いはドンちゃん2辺りに
腰を下ろす機会が多かった。また、本機は演出面でも楽しめたから、
勝ち負け度外視で付き合っていた感じもする。そうそう、EASTで
勝負した後、すぐ傍のラーメン屋「ぎょうてん屋」で中盛ラーメン
(太麺、麺柔らかめ、味濃いめ、油少なめ)を頼むのが定番だった。



現役時に使っていた「ガイア町田」のロボカード。これは
先にオープンしたWESTの方だ(見づらいが、住所表示を
「原町田6-21-26」とすべき所を、「6-21-6」と誤って
書いてある)。残念ながら、本機を実戦していたEASTの
ロボカードは、手元に残っていなかった。


この時代は町田に出向く機会が非常に多く、ガイアEAST以外にも同系列の
ガイアWEST(「リアルボルテージ2」「タイムクロス」「キュロゴス」)、
或いはモモタロウ(「ダイノ2」「玉緒でポン」「クランキーコンドル」)、
エースゾーン(「キャッツアイ」)、ピア(PIA)(「ビッグボーダー」
「カウントダウンファイアー」「大江戸桜吹雪2」「エキゾースト」「キス」)、
ゴードン(「アラベスクR」)、スーパースター(「エイトマン」「タンゴブラザー」
「大漁2」「ビートザドラゴン」「タイムクロス」)、さくら屋(ハイハイシオサイ30)
など、駅周辺に点在する各ホールに入り浸った(カッコ内はその店でよく打った機種)。
ピアの隣のバカラ(旧ナポリ)のガラガラなシマで、高砂「ロッキー」(カカカカ・
カモ~ンの台)をのんびり打ったり、北口のダイマツで香ばしいリズムボーイズと
勝負してみたり、かつて若者ファンに人気だったスロ専・レインボー(旧TAC5)が
見る影もないほどに閑古鳥が鳴いていたりと、あの当時の様々な状況を思い出す。
2002年に大和横丁のスロ専・さくら屋に居を定めて、沖スロ「シオラー30」を
メインに、人生最初で最後の「専業生活」を送ったのは、過去記事でも繰り返し
紹介した通りである。



★3連図柄と「ルクソールチェック」



さて、本機の大きな特徴は、金色の派手な「ルクソール」図柄が3つ並んだ、
「3連図柄」が各リールに1か所づつ配されていた点だろう。ルクソールは
0枚役扱いで払い出しはないが、枠内にビシッと3連が止まればボーナスの
期待度はアップした(演出非発生時、左3連はリーチ目)。ルクソール図柄が
とりわけ活躍したのが、先程も触れた「ルクソールチェック」という演出の
発生時である。レバオンでリール右の7セグが変動して、0~9の数字で停止。
全リール停止後、リール上のルクソール図柄の総数と7セグの数字を比べて、
7セグよりも図柄の数が多ければ(同数でも可)、ボーナス確定となる演出。
例えば、デジタルに「5」が出ている時、ルクソール図柄が5個以上止まって
いれば確定となる。したがって、ルクソールチェック発生時は、全リールに
3連図柄を目押しして、なるべく多くルクソールを出しておけば、それだけ
期待が膨らんだ訳だ。また、デジタルの数字は小さいほどアツく、「0」で
停止すればその時点でボーナス。さらに、一旦停止したデジタルが再始動を
見せる「逆転パターン」もあったりと、趣向を凝らしたアクションであった。


因みに、ルクソールチェック時はリール制御が通常時と変化する為、
普段ならばリーチ目扱いになる強い形でも、平気でガセったりした。
例えば、左に3連ルクソールがズドンと降臨したら、演出非発生なら
文句なしの1リール確定目となったが、ルクソールチェック発生時は
普通にガセった訳だ。但し、デジタルに「3」以下の数が出ていれば、
左に3連ルクソールが止まった時点で、文句なしの鉄板。



★ピラミッドフラッシュ

ルクソールチェックと並んで特筆すべき点が、全リール停止後に
しばしば発生する「ピラミッドフラッシュ」と呼ばれるリールの
フラッシュ演出であった。レバオン時にリールの照明が消えると、
全リール停止後、バックライトが様々な形で光る演出へと繋がる。
最終的に、バックライトでピラミッドを完成させればボーナス確定。
フラッシュパターンは全部で6通りもあって(復活パターンを含めて
9通り)、派手なフラッシュのパターンほど期待できた。ライトが
斜めに走る「メテオ」、3本の光が斜めに走る「メテオストリーム」、
上から下に光が動く「フォール」、リール全体を光がグルリと回る
「トルネード」、リール窓をウネウネと動き回るような「ドラゴン
スネーク」。さらに、ボーナス確定のプレミアムフラッシュも用意
されていた。ピラミッドフラッシュが完成すると、リール窓右上の
告知ランプが必ず点灯する仕組み(告知ランプは、通常時いきなり
つくパターンも)。



★主なリーチ目

















(※制御の変わるルクソールチェック演出時は除く)



★リプレイハズシ

(1)1、2回目の小役ゲームは順押し。全リール、取りこぼしのある
15枚役(ダイヤ)を狙う(8枚役のアヌビスは、取りこぼし無し)。

(2)3回目は逆押し。右リール「赤7・アヌビス・リプレイ」をビタ。

・右が3コマスベって「リプ・ダイヤ・赤7」停止⇒Jacin
⇒中適当押し。リプ上段受けは左「ダイヤ・チェリー・女神」狙い。
下段受けなら左枠内に「3連図柄」を狙って、リプレイを外す。
・右が4コマスベって「アヌビス・リプ・ダイヤ」停止⇒Jacin
⇒中を適当押し。必ず中段受けになるので、左は3連ルクソールの
1コマ下のアヌビスをテンパイラインにビタ狙いでリプレイを外す。
・その他の停止パターンは小役orハズレ
⇒右にダイヤが止まらなければ中適当。左に3連図柄狙い
⇒右にダイヤが止まったら中もダイヤ狙い、左はチェリー付きで
ない赤7の下のダイヤをテンパイラインに狙う。

(3)残り9Gから順押し。

※ハズシ効果はプラス約25枚。




(サミー「ルクソール」の項、了)

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