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プリプリショットP-2(西陣、デジパチ)

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はじめに…

「釣られた」事を承知で書きますが、先日、少々悲しい事がありました。

あえてリンクは自重しますが…、レトロ・パチンコ情報を共有する某・掲示板(2ch)があり、私もいつも楽しみに拝見しておりました。

しかし先日、当ブログを「名指しで揶揄する」書き込みがありました。いわく、当ブログが、その掲示板の情報をネタ元にして記事をアップしているとか、長文やコピペばかりで、クソつまらないブログだとかいう内容でした。

この書き込みに対しては、反応も反響も反論もほとんどなかったのですが(同調する書き込みが1件あった)、そんな見方をしている人もいるのか…と、愕然とした気持ちになりました。

当ブログは、2011年8月の開設以来、多くのレトロパチ・スロ情報を発信してきました。
(一方、件の掲示板がスタートしたのは、それから2年半も経った2014年2月)

以来約4年に渡り、ネット情報が極端に少ない機種や、ほぼ情報が皆無なレトロネタについて、重点的に記事を作り続けて、今ではそれなりに充実した内容になったと思います。

確かに、情報の詰め込み過ぎで長文になる嫌いはありますが、ネット情報を単にコピペした安易な記事をアップしたことなど、只の一度もありません(動画リンク先を貼る事はありますが…)。

一つひとつの記事を作る度に、当時の記憶を必死に蘇らせるとともに、手元に1000点以上ある90年代の資料や文献をしらみつぶしにチェックして、出来る限り正確な情報発信を心がけて、必死に頑張ってきました。

そうした当ブログの記載内容は、今やネットでも、事ある毎に「情報元」として、多数引用されている事実があります。

件の某・掲示板でも、私が記事を上げた次の日になって、記事内容と全く被ったネタが書き込まれていたり、詳細不明な機種の質問に対する回答の書き込みに、当ブログの記事内容をそのまま使っていたり、記事のリンクが貼られたりする例が幾つもあって、「掲示板の皆さんも、このブログの情報を有効に利用してくれているんだな…」と、好意的に思っていました。

それが、今回の件で、逆にこちら側が「パクリ」を行っているかのように書き込まれた上、それを否定するような「援護射撃」も一切なく、少々ショックを受けました。

今まで4年、このブログが地道にやってきたことは、一体なんだったのかと…。

しかしまぁ、考えてみれば、「ネット」というものは、元来勝手なものです。情報が無ければ無いで「くれ、くれ」と盛んに要求するが、いざ情報が上がると、提供した人のことなどお構いなしに、あっさり自分たちの「所有物」にしてしまう…これが現実だと思います。また、それを承知の上で、ネット情報の拡充を目指すのが、当ブログの存在意義でもあります。

ただ、これだけの情報を発信し続ける事が、どれほど労力の要ることか、件の書き込みをした人はお判りなのでしょうか。一度、当ブログの過去記事を、「2011年8月分」から全て読み返してみて下さい。それでもまだ、「長文コピペだけの、つまらないブログ」と思われるのでしょうか?

正直、掲示板のクダラナイ書込みなど「黙殺」しようとも思いましたが、これまで当方が必死にやってきた事を「全否定」するような内容に対して、ひとこと、反論の機会を作らせて頂いた次第です。

まぁ、ネットには様々な考えの人がいますし、当ブログの存在を否定的に思う人も少なからずいる事は、重々承知しています。

また、「同族嫌悪」という言葉がある通り、同じようなものを好む相手に対しては、時として攻撃的になるケースもあるでしょう。

しかし、こんな心無い書込みがあったからといって、「ブログを止めよう」などというネガティブな思いは、毛頭ありません。

むしろ、「批判されるぐらい有名なブログになった」と喜ぶべきでしょうし、「つまらない」というヤツがいるならば、「ようし、もっと面白い記事を書いてやろう」と、発奮する気持ちにもなります。

さらに、拙記事にコメントをお寄せ下さる方々の存在も、ブログ継続の大きなモチベーションとなっております。皆様には、いつも貴重なコメントを頂き、感謝申し上げます。引き続き、当ブログとお付き合い頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。



…と、胸につかえたものを全て吐露した所で、平常運航に戻ります。




さて、今回紹介する機種は、こちら。




1992年(平成4年)秋に西陣から登場した現金機デジパチ「プリプリショットP-2」

★賞球…7&15
★大当り確率…1/220
★16ラウンド継続、出玉…約2400個
★図柄…1~9、ゴルフクラブ、カップ、旗、V(ボール)、ゴルフバッグ、$の15種類
★全15図柄中、「7」で当るとプラス5回の確変(小デジ)に突入。
★確変ループはなく、きっちり6回ワンセットで終了(最後の当りが7でも無効)。
★確変時の出玉…約14000個(クギ調整次第で減る事アリ。逆に止打ちで増える事もアリ)
★確変中は、小デジ確率が2/18(1/9)から16/18(8/9)にアップ(メイン確率は不変)
★小デジの開放時間…約3秒
★兄弟機…スーパー麻雀(盤面パーツが共通。確変機能無。保連アリ。大当り確率…1/224)




本機は「ゴルフ」をモチーフにしたデジパチで、メインデジタル上部では、若い女子ゴルファーの人形が、「エーイ」とドライバーを振っていた。確か、リーチ中は、このゴルファーがカタカタ動いた記憶アリ。兄弟機「スーパー麻雀」でも、同じ位置にいたオヤジキャラが、リーチ時に動いた筈だ。


流行り始めの液晶ではなく、オーソドックスな「ドットデジタル」を採用。リーチ時の右デジの動きに特徴があった。大当りすると、ドットには「ナイスイン」といったメッセージも流れたと記憶。

ゲーム性は、全15図柄のうち、数字の「7」で当ったときのみ、プラス5回の確変(小デジタル確率アップ)が付いてくるというモノ。いわゆる「フルパラ2(京楽の「フルーツパラダイス2」)」タイプの大量獲得型。ただ、大当り確率は1/220で、フルパラ2(1/235)よりも甘くなっていた。

当時、京楽のフルパラ2がヒットした事で、追随するメーカーも幾つか現れた。それについては、こちらの過去記事でも紹介した通り。よく言えば「時流に乗った」、悪く言えば「二番煎じ」な機種が、幾つも登場した訳だ。

本機の他には、宝島(京楽)、ペットショップ(まさむら)、エキサイトカップ3(ニューギン)、セーフティセブン(マルホン)、ワイワイファーム(京楽)といった所が挙げられよう。

まぁ、本家の京楽や、OEMのまさむらが出した各機種は、「二番煎じ」というよりも、「後継機」と呼ぶべきかもしれない。


さて、「プリプリ」ショットである。

粗めのドットの左・中デジタルがゾロ目でリーチが掛かると、一回り大きい右デジタルは、図柄が上から下に流れた後、左側にカクっと寄る「逆L字」の動きをしながら、ゆっくりスクロールする。そして、最終停止3~6コマ手前から、さらに速度を落として「逆N字」の動きに変わる。この二段階の右デジの動きが面白く、また、逆N字の動きに切り替わった時点で、最終停止する右出目を大まかだが予想できた。

なお、確変図柄の「7」でリーチが掛かった時は、通常と異なるリーチ音が鳴り、右デジの動きもいつもより大きなアクションになって、よりいっそう期待感を煽った。


さらに、通常時の右デジタルには独特の「移行法則」があった。連続回転中に限って、「前回右出目+2コマ~+4コマ」の範囲で移行する、という特徴があったのだ。

これはリーチ時も変わらない為、移行法則と矛盾する位置で右デジの動きが変わったら、その段階で大当りが確定する。但し、リーチが掛かった次の回転では、この法則がいったん崩れる。

また、確変中は通常時と移行パターンが違っていて、連続回転中の右出目は、「前回出目-6コマ~+1コマ」で移行する。さらに中出目も「前回―1コマ~+1コマ」の移行性が生じた(もちろん、連続回転中に限る)。



本機は、アタッカーが「ウィング式」(ハネモノを彷彿とさせる形)だったのも特徴。寄りクギの状態にもよるが、玉の拾いは総じて良好だった。また、アタッカーセンサーが奥まっていた為、10カウントでも11個拾うケースは多く、2400個を超える出玉が期待できた。アタッカーのVゾーンは、玉が1個入ると閉じるという、当時の西陣お得意の作りになっていた。


なお、本機に意図的な連チャン性はなく、確変中もメインデジタルの内部確率は変わらない。当然、確変中に大きくハマる事もあった。



当時、このプリプリショットを打っていたのが、新宿・東南口の「平和」(閉店)というホールだ。

店内の左半分がパチンコで、右半分がスロットのシマだった。本機の背中のシマには「本家」のフルパラ2も置いてあり(その隣には兄弟機「フルパラ1」があった)、フルパラ2で不調な時、確率が甘い方の本機で、逆転を狙ったりした。


在りし日の「平和」(店舗改装前、1992年当時の入口)

「平和」での実戦では、新装時期に、確変の初当りをたった1回だけ引いた事を覚えている。

ただ、その貴重な確変時が最悪で、新装にしては小デジの回り(スルー)があまりに悪く、玉減りが酷くストレスのたまる展開だった事も思い出す。それに、止め打ちしたら、中年の店員に速攻で注意されたんだった。だったら、新装時のクギ調整くらい、ちゃんとやれってんだ(今さら怒ってもしょうがないが)。6回ワンセット終了時では、大当り1回分くらい玉減りしていた筈だ。まぁ、スルーや電チュー付近の釘をロクにチェックせず、適当に座ると痛い目にあう…という好例(爆)。

その後の実戦では、単発当りこそ何度も引いたものの、遂に確変とは再会できずじまいだった。それでも、「1/220」の当りが数珠っぽく続いて、無難に勝ちを収める事も少なくなかった。
(当時、本機のシマは「奇数のみ継続」のLN制で営業していた)。

因みに、本機が設置されていた92年末~93年初め頃、新宿「平和」のハネモノシマには、「ミスターフォール」や「パチンコ大賞」といった、西陣の旧要件ハネモノが並んでいた。すでに、新宿界隈のハネモノは「新要件一色」だったが(ハネモノ自体、設置が減っていた)、引き続き旧要件ハネモノの「名機」を打てる貴重な店だった。財布に余裕のない時などは、ここのハネモノシマでお世話になったから、「恩義」も多い。

そうそう、ここのコンチIでは、やたらと「お座り一発(千円)ビッグ」を引いたっけ(連チャンなしの即逃げパターンばかり)。ここは、メダルが10円玉風な茶色で、箱はハネモノ用の小箱。正直、あまりドカンと出る雰囲気ではなかった。とりあえず、1000円で引き易いだけ(笑)。単なる偶然だろうが、自分にとっては「自力モーニング」がよく発動する店だった(笑)。

新宿「平和」は、時が進んで2000年辺りにおいても「穴場」的存在で、CR機ばかりの当時にあって、現金機のフィーバークイーンIIや、エキサイトジャック2、野球拳、ビバシティーなどを、長らく置いていた(クギはさすがにキツかったが…)。そうそう、新宿のFクイーンIIといえば、歌舞伎町(さくら通り)にも「トップス」という長期設置店があったな。


一昨年、惜しくも閉店してしまった「平和」。私にとっては、永遠に心に残り続けるホールだ。


シオサイ30(パイオニア4号機)の「予想回数表」(ゲーム数表示)

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前記事では、皆様より温かいコメントを多数いただきまして、心より感謝申し上げます。

色々とご心配をお掛けしましたが、気分は完全にスッキリしております。もちろん、ブログ閉鎖もありませんので、どうかご心配なく(笑)。

仰る通り、いわれなき批判などは、「スルー」が基本ですね。今後は、いちいち過敏に反応する事なく、冷静な対応を取りたいと思います。


さて、そうした激励コメントの中に、沖スロ「シオサイ30」(パイオニア)絡みのお話がありました。

そう、あの「ハイビスカスチカチカ」の「元祖シオサイ」ですな。



レバーオン時の判り易い告知(クセになる「魔性の告知」)に加えて、通常時の小役狙いも有効でした。さらに、効果抜群のリプレイハズシに設定判別…と、勝つ為の条件が多く揃ったマシンだったのです。但し、ノーマルでも波は荒めで、意地になって追いかけると、大きくハマって痛い目にも合いました。裏〇ノにも、リプピカ、状態など様々なバージョンがありましたな。

無論、私も大好きな機種でした。こちらの過去記事でも書いたように、現役当時は、都内・神奈川の各ホールで精力的に追いかけていました(ノーマルが大半)。その後は、町田「さくら屋」の「シオラー30」に、シフトしていった訳ですが。

当時、シオサイ30を打った店を挙げると、こんな感じになります。

・初打ち…新宿・歌舞伎町(西武新宿駅)「日拓ビッグポット」(後に「スロットエスパス3」)(地下)
・JR登戸駅前「ニューハトヤ」(右端シマ)⇒打ち込みの多さは、ここが一番
・東急・溝の口駅「(日拓)エスパス・溝の口駅前店」(地下)
・東急・溝の口駅「(日拓)エスパス・溝の口本店」(地下)
・小田急・向ヶ丘遊園駅「バンバン向ヶ丘店」(2F)⇒常連ヒゲ親父に沖スロの立ち回りを学ぶ
・高田馬場駅「エスパス2」
・渋谷駅(井の頭ガード)「スロットエスパス」
・東急・自由が丘駅「ニューミツボシ」(2F)
・東急・青葉台駅「フラミンゴ」
・JR川崎駅「萬両園」(以前、設置について異論があったが、間違いなく置いてあったと確信)
・地下鉄・四谷三丁目駅前「ザ・リボン」
・名古屋駅・太閤口「ウィングレッド」
・名古屋駅・太閤口「ジャンボ」
・今池駅「キング」⇒リプ〇カVer


嗚呼、懐かしき「戦場」の数々…。


で、件のコメントの中に、「シオサイ30の乱数表」という、懐かしいキーワードがありました。

「判る人には判る」…怪しい「暗号」が並んだあの小さな表が、久々に脳裏に浮かびましたよ。


では、その「乱数表」、一体いかなるものかというと…

当時、シオサイ30を置く一部の店では、台の頭上などに、ズラズラッと数字を何段も書き連ねた、小さな表(シール)を貼っていたんですな。

その数字が意味するところは…ズバリ、「ボーナスを引き易いゲーム数」であります。

例えば、表に「33」と書いてあれば、データランプの回転表示が「33G」の時に、ハイビスカスが「チカチカッ」と光り易い…という訳ですね。

まぁ、どう考えても「オカルト全開」、との批判は免れません(笑)。完全確率を前提とするならば、特定のゲーム数でボーナスが成立し易い事など、到底あり得ないので。

それでも、あそこに書かれたゲーム数が来ると、普段より強めに「ガツン」とレバーを叩いたりして、「ひょっとしたら、光らないかな?」と、無駄に期待したものでした。偶然にも、そのゲームで光ると、妙にうれしかったり…。



で、あの表なんですが、実は、本場・沖縄スロットが連チャン機の「フェニックス」全盛だった時、シマに貼ってあった「ボーナス吸い込み表」の名残なんですな(かつては、高砂のフェニックス(1.5号機)、サミーのアペックス(2号機)の2大勢力が、沖縄を席巻していた)。



アップライトの名機フェニックスは1.5号機で、「完全確率方式」ではなく、「ゲーム数吸い込み方式」(21~22ゲーム間隔の「周期抽選」)を採用していました。なので、表に書かれた回転数に到達すると、実際ボーナスが掛かり易いように設計されていたんですな。当時の沖縄スロッター達は、その表を頼りに、ホールで立ち回っていた訳です。

手持ちの文献にも、1991年の沖縄のホールに貼られていた、吸い込み表が載っています。

1992年の沖縄訪問時、私が那覇市天久の「サンパルコ」(閉店)というホールで打ったフェニックスも、まさにこの表が貼ってありましたな。当時は、全く意味が判りませんでしたが。

※沖スロ「フェニックス」のシマにあった吸い込み表(数字のゲームでボーナスが来やすい)

7…16,17,37,38,59.81,101,102,123,144,165,168,186,208,230…

77...10,11,31,53,74,75,95,96,117,118,139,181,202,203…

★...18,39,40,60,61,82,103,104,124,125,145,146,168,182…

7★...12,33,54,76,97,118,120…

77★...6,27,48,89,90,101,123,153,173…

777...4,25,46,67,88,110,131,152,174,185,215,236,257,278,299…

(7=BIG(セブン)、★=REG(ベイビー)  「77」や「77★」は1G連のパターン)

こんな感じで、かつての沖縄では、ゲーム数の吸い込み表が「有効利用」されていた訳です。


で、その後「完全確率方式」が義務付けられてからも、フェニックスが健在な間は吸い込み表も生き続けました。その後、4号機主流となって、名機フェニックスが姿も消した後も(代わって、マックスアライドの「トリプルクラウンII-30」が主流に)、かつての名残で、沖縄では吸い込みゲーム表(のようなデータ表)が、引き続き使われていたのです。「シオサイ30」のシマに貼ってあった「乱数表」も、まさにその類ですな。

沖縄では、この表を頼りに、ゲーム数の直前で捨てられた台を1回転だけ回したり、ゲーム数に近い台をちょっとハイエナしたりして、まさに「沖縄流」ともいえる不思議(現地の人にとっては当然か)な立ち回りを見せていました。

そして、本土に沖スロのシオサイ30が導入された際、ゲーム数表もセットで付いてきた訳です。


では、その表には、具体的にどんな数字が書いてあったかというと…あんな細かい数字の内容を、全て覚えている訳がありません(爆)。

また、手元の文献を幾らひっくり返しても、あのシオサイ30の乱数表について、詳細に解説したものはありません。

現物さえあれば話は簡単ですが、残念ながら私の手元にありません。また、ネットの情報も、「ほぼ皆無」という状況でした。


ただ、私には文献のほかに「映像資料」という強力な武器もあります。意外にも、こうした動画の類が、答えを導き出してくれる事も多いのです。

で、今回は、当方が所蔵する2本の「旅打ちビデオ」が、見事その役目を果たしてくれました。

とりあえず、こちらの画像をご覧ください。






上の画像は、ビデオ「BOSSとしのけんの旅打ち・沖縄編」(JIC)より。
(「一日橋jumbo」を訪れたしのけんが、「この店には吸い込み表が貼ってあって、『沖縄に来たな』という感じですね」と、率直な感想を述べる場面)

一方、下のカットは、ビデオ「射駒タケシのやんちゃに旅スロ・沖縄編」(JIC)のワンショット。
(「E-SPACE我如古店」のシオサイ30で、ゲーム数「74回転」で初ビッグを当てた射駒プロが、予想回数表の「73」を差して、「(数字が)近いよねw」と皮肉っぽく笑う場面)


いずれも短い一瞬のカットですが、シオサイ30の「予想回数表」の姿をキッチリ捉えていました。


ただ、上の画像は表の左半分だけ、下の画像は右半分だけがハッキリ映っており、両方の画像を併せて、ようやく「完全版」が出来上がる格好でしたね。まさに、「合わせ技の妙」。


今回は、これら二枚の画像を元に、シオサイ30の懐かしき「予想回数表」(ゲーム数表示、乱数表)を、何とか再現する事に成功しました。バンザイ。




(上段…ビッグ、下段…バケ。数字のゲーム数でビスカスが光り易い…という事を示す)
(なお、私の記憶では、ビッグの回数表(上)のみ貼るお店もあった)


「リーチが入りやすい」…若干、意味が判り辛いですが、「ボーナスが成立し易い」の意でしょう。

また、赤く囲った数字は、「特にボーナスが入り易い」という事を意味します。もちろん、解析上の根拠はありませんが(笑)。

それでも、沖縄の人達からすれば、この怪しげな表も、立ち回り上の大きな「根拠」になっていたようです。まぁ、沖縄スロット独特の「文化」だったのかもしれませんね。

もちろん、最大ハマリゲームの「961」を超えても、引き続きハマり続ける事はありました。この表を見ながらハマっているうちは、「961以内にきっと光るさ」という安心感(?)もあったのですが、その「961」を超えてしまうと、途端に「一体どこまでハマり続けるんだ?」と、怖くなりましたね(笑)。私自身、ノーマル(と思しきシオサイ30)で、判別で設定5が落ちたのに、1400Gオーバーの大ハマリを喰らった事があります。

そうそう、この数字通りにビスカスが光ると、その後は必ずハマる…みたいなことを言う常連もいましたな。とかくオカルトに走り易いのが、沖スロ打ちの悪い癖でした(笑)。

しかしまぁ、これだけ細かく数字が書いてあると、「たまたま」数字のゲーム数で当たってしまう事だって、決して少なくありませんでした。結局のところ、気休め程度の「オカルト表」に過ぎなかった訳ですが、なんだか、妙に憎めない存在でしたね…。

マルホン「ワールドカップ」(権利物)情報

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つい先日、コメ欄にてリクエストのあった、マルホンの権利物「ワールドカップ」。


正直、かなりのマイナー機である。私自身、残念ながら現役時の実戦経験はないが…ネタだけは一応押さえてあるので、この機会に情報提供したいと思う。


マルホン「ワールドカップ」

(新要件権利モノ、1992年登場)

※一応、盤面の画像も所持しているが…都合によりアップは差し控える。どうかご了承の程を。代わりに、盤面のイメージを「文字」で表現してみた。

・サッカーがモチーフの台 (90年・W杯(伊)と94年・W杯(米)の、ちょうど狭間に登場)
・盤面上部に「WORLD CUP」のカラフルな二段ロゴ。
・盤面全体にサッカーボールのイラスト。
・盤面下にはサッカー選手(数名)のイラスト。
・天下にアレジンっぽい3ケタの赤い7セグデジタルを配置。
・デジタル下には権利獲得用のセンター役物(中に水平回転盤(V穴は1個))。
・役物下には、「GO」と書かれたスタートチャッカー(賞球アリ)。
・盤面右上にアタッカー開放用の回転体。
・盤面右下にメインアタッカー(電チュータイプではない)。


(基本スペックなど)

★1回権利

★賞球…7&12

★デジタル…左右=「0~9」の数字、中=「0~9」の数字とハズレ図柄(英文字)6つ

★各数字の3つ揃い(計10通り)で大当り

★大当り確率…内部確率は不明(1/200程度か?)。表面上の確率は1/160

★時間限定の確変機能を搭載(大当たり後、2分間の「チャンスタイム」は、内部確率がアップ)

★当時の設置店…愛知県・瀬戸「パーラーミズノ」※(マルホン直営店)、愛知県・尾張一の宮「マルシン」、東京・世田谷区「上野毛会館」など
※現在は「みんなのたまちゃん」というパチ屋が営業。


(ゲーム性について)

天下に3ケタ7セグデジタル(保留ランプ4つ有)。デジタル下にセンターヤクモノ。ヤクモノ内には水平回転盤。ヤクモノ下に「GO」と書かれたスタートチャッカー。

GOチャッカー入賞で、3ケタデジタルが変動を開始。「000」~「999」の数字三つ揃い(10通り)が停止すると、センターヤクモノの入賞口が約6秒開放。ここに入賞した玉が、中の回転盤V穴に入れば、権利発生となる。

なお、デジタルが揃うと、回転盤が一時停止する。ヤクモノに3個入賞すれば、ほぼ確実にV穴に入って権利が発生。6秒開放で3個入賞は容易なので、実質的にはデジタルが揃えばOK。

権利発生後は右打ち。盤面右上の回転体と、その下のメインアタッカー連動で、出玉を稼ぐ。

16ラウンド継続だが、アタッカー賞球が「12個」戻しの為、出玉は約1800個と少なめ。

本機は「1回権利」タイプではあるが、珍しい「時間限定・確変機能」(⇐アヤシイw)を搭載。

大当り終了と同時に、ヤクモノ下(保留ランプ右隣)のLEDランプ(サッカーボールを模ったもの)が3個点滅して、独特の効果音(音楽)も一緒に鳴り始める。

この「特異な」状況は、大当り終了から2分間継続する(2分後にランプは消灯、音楽も停止)。

2分間の「チャンスタイム」中は、通常よりもデジタル確率が大幅アップ、連チャンが期待できた。

データ上、連チャンは10回転以内に来ることが多く、内部確率も1/10程度にアップしていた模様。設置店によって連チャン率が違っていた、との情報もアリ。

当然だが、デジタルの回りが良い台ほど、連チャン獲得の機会も増える。保2以上点灯で、デジタルの時短機能が働く為、2分の間で回せるデジタルの回数も、スタートチャッカーのクギ次第で大きく変わる。

なお、本機には、デジタルの「移行法則」が存在。連続回転中の左デジタルは、「前回の左出目マイナス1コマ~3コマ」で移行を続ける(リーチ直後の1回転のみ、「前回出目プラス0~5コマ」で動く)。

連続回転中は、上記の左デジ移行法則が崩れると、必ずリーチが掛かって大当りした。



今の所、当方が供出できるデータは、こんな所。うーん、一度は実機と対面したかったな。詳細な内部スペックも全くもって不明だが、「大当り後の2分のチャンスタイム」など、いったいどういう「カラクリ」になっていたのだろう?実戦経験のある方、何かご存知の方は、補足情報を頂ければ幸いである。

吉祥寺駅(JR中央線、京王井の頭線)のパチンコ店マップ(1993年)

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吉祥寺駅(JR中央線、京王井の頭線)のパチンコ店、パチスロ店マップ(1993年)



★北口



A:つばめ (なし)⇒ハネモノ多数(ドッカン島、ニューモンローP2、VツインII、OL娘IIなど)
B:ニューワールドPART2 (スーパーバニーガール、スペーススペクター、スペースバトル、デートライン銀河II)
C:ベルファン (ワイルドキャッツ)
D:ニューワールド (スーパープラネット、リノ、アラジンII)
E:モナコ(S) (センチュリー21)
F:ペペII (フラッシュ)
G:ロッキー(S) (コンチネンタルI)



★南口(公園口)



A:オデヲン (スーパーバニーガール)
B:日拓ビッグプレイ(S) (アニマル)
C:ニューセンター (スーパーバニーガール、スーパープラネット)
D:ニューワールドPART4(S) (ミスターマジック、スペーススペクター、キューティーフルーツS)


(カッコ内は1993年当時のパチスロ設置機種)
(S)はスロット専門店

業務連絡

荻窪駅(JR中央線、地下鉄丸ノ内線)のパチンコ店マップ(1994年)

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荻窪駅(JR中央線、地下鉄丸ノ内線)のパチンコ店・パチスロ店マップ(1994年3月)




※F「マツヤ」の位置を修正しました。スーさん、ご指摘有難うございます。頂いた情報に基づき、G「パチスロダルマ」とX「中央ホール」を追加しました。なお、中央ホールの閉店時期をご記憶であれば、お教え頂けると幸いです。


(北口)

A:荻窪会館 (ニューペガサス、ジャックポットIIA)※95年の「ウィリーチャンプ」実戦が思い出深い
B:ライオンズ (スーパーバニーガール、ドリームセブンJr.)
C:日拓ビッグプレイ(S) (コンチネンタルIII、チェリーバー、ソレックス、ニューパルサー) 
D:かもめ (グレートハンター、スペースバトル) ※1992年には「リノ」も設置
E:アラジン (開業前につき不明) ※1994年9月に新規オープン

X:中央ホール (’94年当時、営業していたか否かは、現在調査中(情報求む))

(南口)

F:マツヤ (スペーススペクター、セブンボンバー、コンチネンタルII、チェリーバー)
G:ダルマ (S) ※92年当時はビッグパルサーを設置との情報アリ

※(S)はスロット専門店
※カッコ内の機種名は、当時のパチスロ設置機種

※この他、「パチスロダルマ」や「中央ホール」も存在した、との情報アリ。店舗位置や営業時期など、詳細をご存知の方は、情報提供して頂けると幸いである。
⇒スーさんから頂いたコメントに基き、マップに両ホールを追加しました。


(余談)
荻窪といえば、いわずもがな、「荻窪ラーメン」でお馴染みのラーメン激戦区である。
当時も、「春木屋」「丸福」「丸長」「丸信」「二葉」「漢珍亭」「佐久信」といった名店が、駅周辺に軒を連ねていた(これらに対抗する新勢力も、次々と参入)。
北口のすぐ脇には、やはり昭和チックな老舗ラーメン屋「珍来」もあり、「大判拉麺炒麺餃子」と横長に書かれた、オレンジの看板が目立っていた。パチ・スロで勝負を終えた後には、こういった香ばしい店でラーメンを啜って帰るのが、定番であった。
(パチ屋同様、老舗ラーメン屋が閉店したとの情報も多く、寂しい限り…)

CR回転焼(藤商事、CRデジパチ)

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1993年(平成5年)に藤商事から登場したCRデジパチ「CR回転焼」 
(藤商事初のCR機)



生粋の関東人である私は、当初、「回転焼」という言葉に全くピンと来なかった。その後、アンコの入った「今川焼」や「大判焼」のことを、関西エリアでこう呼ぶ事を攻略誌で知って、いささかビックリした記憶がある。

まぁ、藤商事は大阪の会社であるから(当時は東大阪に本社があった。その後、大阪市中央区に移転。)、ごく自然な流れで、このネーミングも採用された筈だ。

盤面に描かれたコミカルなキャラも、よくみれば、まさに「回転焼」そのもの。また、メインデジタル下のステージ奥では、テキ屋のアンチャンが、「まいどおおきに」と鉄板で回転焼を拵えていた。このステージ上には、ピョコピョコ上下する3つの「突起」のヤクモノが付いていて、ちょうど「焼きあがった回転焼きが、上にポコッと出てくる」ような動きをしていた。

また、ステージは「ワープルート」の出口にもなっていて、ワープから来た玉が、突起の妨害をかいくぐり、中央から手前に転がると、ヘソに入り易くなっていた。ただ、ワープ経由のヘソ入賞率には台ごとの差もあって、ステージ左右に逸れ易い「デキ悪」だと回転率もダウンした。



★3桁ドットデジタル(デジタル停止順:左⇒中⇒右)

★賞球…5&15

★大当り確率…3段階の設定付き
 設定1:1/256  設定2:1/288  設定3:1/304 

★大当り図柄…全15種類
000、111、222、333、444、555、666、777、888、999
百百百、円円円、甘甘甘、豆豆豆、回回回

★16ラウンド継続、出玉は約2300個

★確率変動機能を搭載
 上記15図柄中、「333」「555」「777」の3図柄で当ると、次回までの確変突入

★確変中の大当り確率…表向きは、各設定とも通常時の「10倍アップ」。しかし、実戦上は確変中の当りが異様に早く(1ケタで当る事もザラ)、20倍くらいアップしていた…と推測。

★確変ループもアリ…表面上は突入率、継続率ともに1/5(3/15)。だが、実戦では一たび確変に突入すると、次回、次々回…とタテ続けに確変で当るケースが多く、とても「1/5ループ」とは思えぬ挙動を見せた(確変の2ケタ連も、たびたび発生。)。恐らく、CR花満開(西陣)と同じく、一旦確変で当ると、ループし易いスペックだったと思われる(当時の流行り)。

★保留玉連チャン…アリ(確変中や確変終了後の保4以内で、再び当るケースが多発)



…とまぁ、非常に曖昧な内容で申し訳ないが、手元の資料には、公表された大当り確率以外に解析データがなく、当時の実戦からの「推測」で書くほかはない。詳しい解析内容をご存知の方は、適宜補足して頂けると幸いである(当方も、引き続き調査を行う)。




この台に初めて出会ったのは、1994年(平成6年)の春。東京・渋谷駅の井の頭線ガード近くにあった「渋谷日拓」(現「エスパス渋谷」)というパチ屋であった(新台時期から少し経過)。

当時、この界隈には、ウチダ、大番、柳小路、タイガー、ファイン(スロ専)など、多くのホールが集結していた。新宿や高田馬場、向ヶ丘遊園などをメインにしていた私も、しばしば足を運んだ懐かしきエリアである。

当時の「渋谷日拓」には、同じ藤商事の「えびすV」(デジパチ)も置いてあった(えびすパニックに入れば爆連必死。高田馬場の日拓でもよく打った)。また、ソルジャーやキューティーバニーといった連チャン権利物のシマも、足下にドル箱を重ねる「鉄火場」的な雰囲気が漂っていた。本機のシマでも、目の色を変えたオッサンや若者達が、確変連チャンを決めてウハウハだったり、大ハマリを喰らってひたすら投資していたりと、まさに悲喜こもごもだった。


当時の藤商事といえば、いわずもがな、連チャンアレパチ「エキサイト」「アレジン」がお馴染みで、新台で入った「アレンジマン」も、爆裂アレパチとして人気を博した(やがて攻略のターゲットとされるが)。

また、デジパチにおいても、上述した「えびすV」の他、「えびすIII」や「七福神」など、特定図柄で当ると連チャンが期待できる波荒な台を、立て続けに発表していた。

本機も、上記の各機種に負けず劣らずの、「香ばしい」連チャンを見せた。確変図柄の「3・5・7」でいったん当ると、ひたすら確変が続く…という、顕著な特徴を持っていたからだ。

こうした確変の挙動は、ホールを席巻していた人気台「CR花満開」(西陣)などを彷彿とさせた。いや、確変ループの激しさは、花満以上だったかもしれない(一撃でドル箱10杯積みも普通)。それだけに、せっかくの確変が2連、3連程度でショボく終わると、何とも残念に思えた。


リーチアクションについては、花満のような熱いSPリーチもなく、シンプルでやや地味な部類。左・中がゾロ目になると、右デジが淡々とスクロールする(独特のリーチ音と共に)。大抵は、2周程度で右デジが止まるが、3周目に突入すると期待感も増す。ただ、ロングになっても別にサウンドが変わる訳ではなく、また、1コマズレと程遠い位置でハズれることも多かった。それでも、チープな赤いドットがビタ止まりで当った興奮は、古き良き「旧要件機」を思わせた。

※現在、youtubeに本機の動画がアップされている(リンクは自重)。盤面(註:画像とは別のセル)、サウンド、デジタルの細かい動きなどは、是非そちらを参照されたい(golgoさん、thanks)



なお、上の方でも書いた通り、当方の手元には本機の「解析資料」がない(涙)。それでも何とか、あの怪しい連チャンの「カラクリ」に近づけないか…という事で、同時期に出た藤商事の「えびすV」と「七福神」、そして本機と類似する挙動を見せた「CR花満開」(西陣)の解析データを、ちょっと参考にしてみた。但し、以下はあくまで「憶測」の域を出ない為、サラッと読み流して頂けると幸いである。



(1)「えびすV」は、全15図柄中「777」で大当りして、さらに「1/4」の内部抽選に当ると、爆裂天国モードの「えびすパニック」突入。この状態は、再び「777」で当り、さらに「3/4」の転落抽選に引っかかるまで継続する為、継続率は95%と激高。なお、兄弟機の「えびすIII」は、「333」「777」の2図柄で当り、やはり「1/4」の抽選に当れば、えびすパニックに突入する(転落は、3・7当りで1/4に当選)。

本機の場合も、「3・5・7」で当った時、実はもう一つの突入抽選があって、当選した場合のみ、モノホンの「確変・爆裂モード」に入った(それ以外は3/15ループ)という事が考えられよう。

但し、「えびす」シリーズは「電チュー」を搭載しており、この電チューが連チャンやハマリと密接に関わっていた。一方の本機は電チュー非搭載の為、「えびす」シリーズとは異なるシステムだった可能性も、大いにある。


(2)「七福神」では、全15図柄中「777」で当ると、天国モード(数珠連モード)に突入。その後「0,4,9」の3図柄で当るまで、モード転落しない…というものだった(突入率は1/15、継続率は12/15)。通常時の大当り確率は「2/512(=1/256)」だが、天国時は「25/512(=1/20.48)」にアップする。

もし、本機が上記システムを採用したとすれば、確変の「3・5・7」で当った場合、予め設定された数種類の通常図柄で当るまで、内部確率が延々アップし続けた可能性がある。その場合、公表された「10倍アップ」どころではなく、20倍程度はアップしていたのではないか。

但し、これだけでは、確変中に「3・5・7」が連続して出現する根拠にはならない。やはり、花満開で見られたような、「確変ループ」を引き出す強力な「カラクリ」もあった筈である。


(3)本機と同じく確変ループし易い西陣「CR花満開」では、そのカラクリとして、以下のようなシステムを取り入れていた。

「CR花満開」には、確変/通常を決定する専用のカウンターがあった。カウンター値は、「0~44」までの計45コマ。通常は、確変に対応するカウンター値が6個しかないが(確変突入率は6/45=2/15≒13.3%)、確変に入ると3倍の18個に増えた(確変継続率は18/45=2/5=40%)。さらに、「保1連」も誘発し易い設計だった為、爆裂度もアップした。

よって、本機(CR回転焼)においても、確変時のカウンター値が、通常時よりも大幅にアップしていた可能性は高い。また、花満では「40%」だったループ率も、あの挙動からすれば、本機では80%程度はあったと思われる。さらに、保留連も頻発した為、一撃での爆裂は花満に引けをとらなかった。


※「CR花満開」の過去記事はコチラ
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/6036fd4fcc70a2fa6503dc9e3ba2faeb

大相撲(三洋、デジパチ)

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1993年(平成5年)に三洋から登場した、ドットタイプの現金機デジパチ「大相撲」

(当時の相撲ブーム(若貴、曙など)を反映。数珠つなぎ連チャン機)



★賞球…7&15

★大当り確率…1/220(メーカー発表値) 
※但し、実際には内部に3つのモード有り(⇒後述)。1/220は「ノーマルモード」の確率

★デジタル停止順…左⇒右⇒中

★大当り図柄…全15通り
(「一」~「十」は力士を模したデジタルで、「化粧まわし」に漢数字が描かれている)

一一一 二二二 三三三 四四四 五五五 六六六 七七七 八八八 九九九 十十十
小結・小結・小結 関脇・関脇・関脇 大関・大関・大関 横綱・横綱・横綱 大・相・撲

★朝一出目…三四一(サンヨーイチ(番))

★アタッカー開放時間…約29.5秒

★最高16ラウンド継続

★出玉…約2300個

★リーチアクション…ノーマル、ロング、二段階の3種類

 ・ノーマル…中デジが速度を落としてスクロール後、停止図柄の1コマ手前で超スローになる。
 ・ロング…中デジが大当りの1コマ手前or1コマ先で一旦停止。その後、二つの図柄がユラユラと上下往復を繰り返して、大当り図柄か1コマズレで停止。
 ・二段階…ノーマルで一旦外れた後、中デジが再始動して当る。


★当時の流行りだった「数珠つなぎ連チャン機」

本機には、内部確率が異なる3つのモードが存在。同時期に人気のあった「綱取物語」(平和)、「春夏秋冬」(西陣)、「スーパードーム」(三星)といった数珠連チャン機と同じく、モード移行方式を採用。但し、ハマリモード時の確率は、さほど辛くない。

各モードの大当り確率は、以下の通り。

 ・ノーマルモード…1/220
 ・天国モード…1/20
 ・ハマリモード…1/360
 
朝一(電源ON後)は、必ずノーマルモードからスタート(モーニング無し)。

滞在モードは、大当りが終了する度に、均等に1/3で振り分けられる。
⇒各モードを平均した「初当り確率」は、3/(220+20+360)=3/600=1/200となる。
(但し、これは大当り後、必ずモード移行する事を前提とした数値。詳しくは後述。)


但し、本機には、モードが移行する為の「絶対条件」があった。それは、16ラウンドが終了するまでに、「アタッカーへ161個~175個の玉を入賞させる事」である。

つまり、実機で連チャンの実験を行ったとしても、手間を省いて「アタッカー1個入れ」などを行うと、連チャン性能は姿を現さない事になる。「実戦同様」の手法で、検証する必要があった。

上記の条件を満たさない限りは、必ずノーマルモード※になる。1ラウンド平均では、「10.0625個~10.9375個」の入賞が必要。平均「10個」(又はそれ以下)でもダメだし、逆に「11個」(又はそれ以上)でもNG。

※本機は、どのモードにいても、大当りが発生した時点で、一旦ノーマルモードに戻る。よって、大当り終了時にモード移行が起こらない限り、必ずノーマルモードからのスタートとなる。

アタッカー開放時間が約29.5秒だったので、ゲージがノーマル調整なら、アタッカー10個入賞は容易。よって、16ラウンド中、1回でもアタッカーに11個の入賞があれば、モード移行条件を満たし易い。

但し、アタッカー周りの調整がシブすぎると(寄り悪)、毎ラウンド「10個きっかりの入賞(又はそれ以下)」で、モード移行しづらい「ノーマル台」となり易い。逆に、アタッカーの拾いが良すぎても、今度は「1R平均11個未満」の条件を満たさなくなり、やはりモード移行しづらくなる。

モード移行が起こらない台は、「1/220」のノーマルデジパチと同じ。一方、毎回モード移行する場合は、平均確率「1/200」のデジパチと同じ。計算上は、モード移行する台の方が甘くなる。


なお、大当り判定方式は、いずれのモードにおいても「二段階判定」を採用。各モードの一次抽選、二次抽選の確率は、以下の通り。

 ・ノーマル…一次抽選=1/20、二次抽選=1/11、トータル=1/220
 ・天国…一次抽選=1/20、二次抽選=フリーパス、トータル=1/20
 ・ハマリ…一次抽選=1/20、二次抽選=1/18、トータル=1/360



★本機は、設置が少ない超マイナー機。都内・神奈川では、導入店をほとんど見かけなかった。当時の三洋デジパチといえば、首都圏では野球拳、スーパーボーイV、アメリカンドリームなどが定番で、他には、カバ次郎X、スーパーザウルス、やや古めのブルーハワイなどが入っていた。

本機については、愛知の直営店や、北海道、新潟、宮城、茨城などの一部店舗で、設置が確認されている(長岡市の某店など)。



★テレビ神奈川などのローカル局で90年代に放映されたパチンコ番組「パチンコNOW」(司会:渡辺正行&斉藤絵里(初代)、講師:守屋彰二(守ピー))でも、本機を紹介。1993年(平成5年)10月第1週(第103回放送分)、「パチンコ・マル特講座」(新台コーナー)にて取り上げられた。ゲストは、タレントのダンカン。


コンチネンタルI(瑞穂、3号機)の攻略誌投稿ネタ(1991年)

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※コンチネンタルIのコキコキセット過去記事はコチラ
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/dafafea72905b1116b1587f88c93c906

※コンチネンタルIのチェリー抜き攻略過去記事はコチラ
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/e70016f748313190cf793e946b5f8b6c




今回は、1991年(平成3年)暮れ、私が某・攻略誌宛に送った、瑞穂3-1号機「コンチネンタルI」の「投稿ネタ」を紹介したい(翌1992年3月の発売号にて掲載)。




(瑞穂3-1号機「コンチネンタルI」、1990年登場)


言わずと知れたビッグの香ばしい連チャンで、一躍ホールの人気者となった3号機の「代表」といえる機種である。ただ、ネタの投稿時期は、新台から既に1年ほど経った頃で、内容的にはさほど「新鮮」ではなかった。


当時、コンチIはマイホの新宿を中心に長期間打ち込んだ機種だった為、遅まきながら「まとめ」的な意味で、いつも買っている某誌に送ってみた。それが、運良く「採用」となった次第(レポート用紙4枚に手書きした内容が、縮小されてそのまま載った)。編集部コメントでは、「全体的によくまとまっており、かつ実践度も高い」と好評を頂いた。

掲載後は、投稿料(攻略手当)として金「8000円」也も受け取った。まぁ、金額的に大したことはないが(それでも、当時の私にとっては嬉しい額)、自分の書いたスロネタが初めて雑誌に載ったので、8000円以上の価値は十分あったと思う。

実は、この話題には、以前も触れた事がある(ご記憶の方もいるだろう)。ただ、その時は記事を写した小さな写真を添えて、投稿内容を簡単に振り返ったのみ(写真入りで「リーチ目集」も載せた)。

今回は、その「完全版」という形で、当時私が実際に書いた文面を、ほぼそのままアップした(誤字・脱字は修正)。


なお、文中に出てくる「出目」については、ビジュアル的に判り易くする為、文字のみで作成した出目を、全てイラストに差し替えてある。また、あらためて投稿を読み返した所、補足すべき点も幾つかあったので、「★補足★」の表記を付けた上で、適宜内容を追加した。


それにしても、当時は液晶画面、連続演出、派手な台枠フラッシュや告知ランプ等も一切なく、「リーチ目」(機種によってはズレ目)や、リールの「スベリ」といった事象のみで、ボーナスフラグの成立を察知していた。
(1.5号機では、「遅れ」や頭上のパトランプの半回転などで、ボーナスに気付くこともあった)

今思えば、それらはシンプル(悪く言えば「地味」)ではあったが、逆にそれが「刹那の興奮」となって、スロ本来の面白味も、グッと凝縮されていたように思う。やはり、「トッピングが派手なら美味」という訳ではないだろう。

私自身、そうしたリールや出目の「異変」でボーナス成立に気付く事自体が、何より楽しく思えたクチである。「勝ち負けなどどうでもいい。あの香ばしい一瞬を何度でも味わいたい!」といった思いが、パチ屋・スロ屋に足を向かわせる大きなモチベーションになっていた。


まぁ、それはともかく…90年代初頭の学生時分、講義そっちのけでスロにハマり続けた「結晶」ともいえる、拙い投稿ネタをご覧頂きたい。




(投稿時のタイトル)

「コンチネンタルIを無駄なく打つ法」

(本文)

まず、私が何故この”方法”なるものを書いたかと言えば、コンチを打っている人の中に、ただひらすら7かBARを目押ししている人がいるからです。

何の得あって、そんな無駄な労力を使うのか…両ボーナスのフラグが立てば、7やBARを目押しせずとも、コンチ独特の「スベリ」でその判別がつくはずです。

また、コンチのスベリは、チェリーとの絡みで偽物のスベリとなることがある、という人がいますが、これも、ある事をすれば問題解消されます。

とにかく、コンチに左リール以外の目押しは通常は必要ないのですから、以下に説明する方法で、残る命もあと僅かのコンチを、スムーズに打ちつつ楽しめれば、と思う次第です。

★補足★
「残る命もあと僅かのコンチ」…コンチIが違法改造により「検定取り消し」の処分を受けたのが、1991年11月。そうした投稿時の状況を踏まえた上で、上記表現を使ったのだろう。
(補足ここまで)




・コンチの目押しは通常左リールのみ必要。では、左リールは何を狙うか?
⇒チェリー(どのチェリーでも良い)…何故?

チェリーを左リールに狙うのは、(1)チェリーのフラグは持越しが無い (2)チェリー絡みが原因の「似非スベリ」を無くす の2点が理由となります。常にチェリーを狙えば、上記のように合理的なプレイが楽しめるでしょう。また、チェリーはピッタリと狙う必要はなく、”大体こんな感じ”程度でいいと思います。

・どこに狙うか⇒左リール枠上(大体)


次に、出目別の説明をします。大体の要領で目押しをすると、主に以下の出目になると思います(左リールであることは言うまでも無い)。

★補足★
左リールのいわゆる「ノーチャンス目」(「オレンジ・7・オレンジ」と「オレンジ・BAR・リンゴ」)は除外してある。また、チェリーをこぼす位置の左「7・オレンジ・BAR」も含めていない。
(補足ここまで)


    ①                 ②            ③            ④
          

   ⑤           ⑥           ⑦
      

※⑤は100%のリーチ目の為、説明を割愛


①、②の場合、通常は何の特徴もないが、ボーナスフラグが立つと、中リールにおいてベルがスベッてテンパイします。この時、、右リールでベルが外れればボーナス、ベルが揃うとOUTです。(中・右リールに目押しの必要なし)

        ①                      ②     
 
  
           右リールのベルがはずれてリーチ目

★補足★
①の「上段ベルスベリ」には、チェリーこぼし時の「ガセスベリ」もある(中リール中段にチェリーを引き込む制御が、ベルのガセスベリを発生させる)。なお、投稿では「左にチェリーを狙う」としており、必然的にチェリーこぼしのケースは減る。
(補足ここまで)



③の場合、フラグ(以下、ボーナスフラグをこう呼ぶ)が立つと、中リール上段にBARがスベッてテンパイするか、ベルがスベッて来ます。左リールでチェリーを狙った訳ですから、上段BARスベリのテンパイは、チェリー絡みの偽物ではありません。ちゃんとフラグが立っているはずです。
(中・右リールに目押しの必要なし)

 ③

                        ベルハズレでリーチ目

★補足★
右のベルのスベリテンパイは、中リールのベルの下が「BAR」だとノーチャンス(BARのテンパイを蹴って、ベルがテンパイした形だから)。唯一、中リールがスベッてもアツくない瞬間だった。

また、投稿では、何故か「中段リンゴのスベリテンパイ」に触れていない。コンチ打ちなら誰もが知る有名なリーチ目だが、明らかに「ケアレスミス」。


右リールは、リンゴが揃っても外れても、鉄板のリーチ目となる(二確)

(補足ここまで)




④の場合ですが、必ず見かけるのが、中リール中段にもBARを狙う人です。こんなことをいちいちする必要など、ないと思います。フラグが立てば、中リール中段チェリーがくずれ、リーチ目が出るので、一瞬にして判別ができるはずです。(当然、左リール以外の目押し不要)

 ④

  

    etc

★補足★
かなり「はしょって」書いてあるが…制御上、フラグ未成立で左上段にチェリーが止まった時は、必ず中リール「中段」にチェリーが来て、連チェリーとなる。一方、フラグ成立後は、この制御が崩れて、中リールの上段や下段にチェリーが来たり、リンゴとの「複合役」になったり、中リール枠内にチェリーが止まらなかったりする。いずれも100%のリーチ目だ。もちろん、中リール中段にBARを引き込める範囲で押せば、BARがスベッて中段にテンパイ。
(補足ここまで)



⑤は省略

★補足★
⑤の「中段単チェリー」は、問答無用でリーチ目の為、ここでは割愛。投稿の趣旨は、あくまでもリールの「スベリ」で、ボーナスフラグを察知するのが目的だったから。
(補足ここまで)



⑥はチェリー絡みの7ですが、フラグが立つと、中リール上段にオレンジがスベッてくるか、中リール中段に7がスベッてテンパイするはずです。また、どちらも引き込めない場合は下段単チェリーとなりますが、あんまり判別の役には立ちません。(中・右リールに目押し不要)

 ⑥



★補足★
ここでの上段オレンジテンパイは、スベリが伴えば鉄板だが、ビタだとガセもある。ボーナス未成立の場合、ここで右上段もビタでオレンジを狙うと、単チェリーとの複合役(10枚)で揃う。また、左下段チェリーで連チェリーが崩れた形は、複合役こぼし時にも出るので、信頼度は高くない。
(補足ここまで)



⑦は、フラグが立つと、中リールの(1)上段にプラム、(2)中段にオレンジ、(3)中段に7のいずれかがスベッてテンパイします。しかし、(1)のプラムテンパイは結構ガセもあるので、信頼度は低いと思います。

 ⑦

     
右リールプラムハズレでリーチ目      右でオレンジが揃っても外れてもリーチ目


7がスベッてテンパイすればリーチ目

★補足★
上段プラムのスベリテンパイハズレは、しばしば「鉄板リーチ目」と紹介された。また、制御からみても、確かに「入り目」扱いとなっていた。しかし、実戦ではどういう訳か、明らかにスベリテンパイしたプラムが外れたのに、次ゲームであっさりスカされる事があった(単なる錯覚とは思えない頻度で)。詳細は不明だが、ひょっとして、スベリコマ数で信頼度に差があったのだろうか…。

なお、左がこの形で「中段オレンジ」を揃える場合、ボーナスフラグ未成立時だと、中・右リールともに、「ビタ」でオレンジを中段に狙わないと揃わない(引き込み制御無し)。

因みに、3番目の「7テンパイ」の形は、スベリを伴わなくても、左が「つなぎ目の7」ならば、テンパイした時点で2確目となる。

(補足ここまで)



以上のように、ビッグorレギュラーボーナスのフラグが立てば、左リールの目押しをしっかりやるだけで、適当に押している中リールに特徴が出るので、目押しをせずとも判別が出来る訳です。つまり、コンチはチェリーを目押しするだけで、無駄を生じずに安心して打てるということなのです。

                        ―以上―


P.S 余談ですが、ボーナスフラグの立ったのを確認したら、そのゲームではボーナスを揃えずに、次ゲームには2枚掛けで以下のようにしてプレイすると、どちらのボーナスか判別できます。

① 2枚掛けで左リールに「チェリー・BAR・リンゴ」を狙う。
② 右リールの中段に7を目押し。
③ 「BAR・?・7」の形から、中リールにBARを目押し。BARが止まればビッグ、外れたらREG。

 ①                           ②   
     


   
          BIG                       REG

★補足★
要は、2枚掛け・ハサミ打ちで、中段ラインに「BAR・BAR・7」の形を狙って、そのまま揃えばビッグ、中リールでBARが逃げればバケ…ということ。変則打ちした場合、REGフラグ成立後でも、中段にBAR・7がハサミテンパイする特性を利用した。
(補足ここまで)


そして、惜しくもREGの場合には、リンゴ抜きをしましょう。
(連チャン中の時は、止めた方がいいんじゃないかと思う)

① 3枚掛けで、チェリー、BAR、リンゴを毎回狙う。
② 右リールで7・BARを外して、かつ、リンゴを上段or下段に狙う。
③ 中リールに、チェリー・リンゴのかたまりを狙う。
④ リンゴのフラグが立っていれば③、立っていなければ④のようになる。

 ①                        ②
   



   



    


※リンゴ抜きは、うまくいけば大連チャンフラグの抽選に当るかもしれない



★補足★
後半の「リンゴ抜き」は、全くの「自己流手順」(ハサミ打ち)を書いてあるに過ぎない。実際は、ハサミ打ちよりも、順押し手順でリンゴを狙った方が、容易かつ確実だった。

また、リール制御上、REGフラグ成立中、左上段にチェリーを止めるには、左に2個あるチェリーのうち、「つなぎ目から遠い方」のチェリーを狙う必要があった。
逆に、つなぎ目付近にあるチェリーを左上段に狙うと、2コマスベッて「オレンジ・7・チェリー」で停止する。これでは、オレンジと単チェリーの複合役(10枚)しか狙えず(「オレンジ抜き」)、リンゴと連チェリーの複合役(11枚)よりも、1枚分減ってしまう。
つまり、毎ゲーム適当にチェリーを狙っていたのでは、約「2回に1回」の割合でしか、左上段にチェリーが止まらなかった。投稿では、こうした細かいポイントには、触れる事ができなかった。

但し、「(大)連チャンフラグの抽選に当る」までリンゴ抜きを使う手法は、コンチIの「100ゲーム高確Ver」で、実際に使える技だった(連ゾーン中は、通常時、小役ゲーム共に、「2枚掛け」消化が有効)。REGフラグ成立中に「1/4096」の連チャンフラグにヒットすると、バケがビッグに変換される「怪現象」が発生して、連チャンがスタート。

当時(1991年末)は、そうした具体的な仕組みが攻略誌でおおっぴらに紹介される前だった為、採用のポイントになったかもしれない。

但し、私が書いた「リンゴ抜きと連チャンフラグ」の関係は、あくまでも実戦や当時の「噂」から思い付いたに過ぎず、どこぞの攻略会社(キャ〇ツタイ〇スなど)から、具体的なネタを仕入れた訳ではない(笑)。

(寸評では、「レギュラーボーナス時の小役抜きの方法も、、目押しができれば、ある程度価値があるものだろう」と書いてあった)。
(補足ここまで)





さてさて、こんな内容で金8000円也とは…果たして、高かったのか、安かったのか?




★追記(2015.8.3)獣さん

はい、仰るような特徴がありましたね。以下、⑥を例にとって説明します。

コンチIには通常時の小役フラグが4つあり(A~D)、そのうち小役Cが「チェリー、単独オレンジ、単独リンゴ、チェリー+オレンジの複合役」の共通フラグです。
(Aはベル、Bはプラム、Dはチェリー)

小役C成立時、左リールに⑥の「オレンジ・7・チェリー」が止まった場合、中・右のオレンジをビタで狙うと、必ず複合役が揃います。但し、中・右は引き込み制御がなく、ビタは必須です。

よって、右リールのオレンジをビタで狙って外れた時は、「通常時の小役C」が否定されます。

また、小役Dはチェリーの単独フラグですが、通常時は必ず「連チェリー」(中リール中段にチェリー停止)となる為、⑥の形からオレンジがテンパった場合(必然的に単チェリーとなる)、「通常時の小役D」の可能性もなくなります。


一方、ボーナス成立中も小役フラグはA~Dの4種類あって、毎ゲーム、何れかの小役フラグが必ず立ちます。また、A~Dいずれもチェリーを含む為、左枠内にチェリーを狙えば、(制御の問題はありますが)毎ゲームチェリーが揃います。

特に、⑥「オレンジ・7・チェリー」の形は、左リールのテーブル制御により、毎回停止させる事が可能です。

また、ボーナス成立後は、小役A~Dのいずれの場合も、「連チェリー」の制御が働かない為、下段単チェリーも頻繁に出るようになります。

したがって、「オレンジ・7・チェリー」から中リールでオレンジがテンパイしても、必ずしも複合役とは限りませんので、右をビタで狙って外れる(単チェリーとなる)ケースが多発します。

以上の事から、⑥の形からオレンジがテンパイして、右のオレンジをビタ押しして外れた場合、「ボーナスフラグ成立後」という事になります。

(追記、ここまで)

スベリ特集(パチスロ2号機、3号機)

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今回は「スベリ」特集…という訳で、TVでスベリまくりの三流芸人達の顔写真をズラッと並べても良かったのだが、それ自体がスベリそうなので、「スロネタ」でまとめる。


前回記事では、私の過去の攻略誌投稿ネタを通じて、瑞穂3号機「コンチネンタルI」におけるリールのスベリ(ボーナスフラグの成否判別)を取り上げた。


スロ2号機、3号機で、フラグ判別の三大要素ともいえるのが、「リーチ目」「ズレ目」そして「リールのスベリ」であった(ズレ目やスベリをひっくるめて「リーチ目」と称する場合もあった。「パターン目」なんてのもあったな…)。


派手な告知演出とは無縁の時代に、我々打ち手は、プレイ中に何気なく(時には衝撃的に)体感するリールの「異変」で、ビッグやレギュラーの成立を察知していた。


言うまでも無く、テーブル制御に基く多彩で奥深いリーチ目がウリだった機種(ex:「ビッグパルサー」「スーパープラネット」「デートライン銀河II」)や、フラグ成立を機にテンパイ制御が崩れてズレ目が頻出する台(ex:「バニーガール」「スーパーバニーガール」)も存分に香ばしかった。


だが今回は、独特の引き込み制御(コントロール制御)で私のツボをグサッと突いた、「スベリ」を振り返ってみたい。


通常時、淡々とプレイを消化する中、突如「ズルン」と違和感タップリに、リールがスベる。


最大で4コマのスベリ…当時は、たったこれだけの事象で、「おっ、ボーナスが入ったな?」と気付くケースが圧倒的に多かった。


時には、リールがスベった時点で「ボーナスor小役」となる場合もあって、「入ったかな、小役のガセかな」と、ドキドキしながら次プレイに臨む事も出来た。


こういったスベリ中心のゲーム性は、まさに「シンプル・イズ・ベスト」そのもの。人によっては、「地味」に感じたかもしれないが、私自身は、スベリに対して「愛着心」さえ抱いていた。


もちろん、チェリーを蹴ったり、他の小役を強制的に外したりする「消極的」なスベリもあったが、ボーナス成立時(後)は、明らかにそれらと異なる挙動を示す事が多かった。


普段、ビタ止まりで味気なく停止するリールが、あたかも新たな「生命」を宿したが如く、ダイナミックにスベる瞬間が、何とも堪らなかった(逆に、ウィンクルやスーパーウィンクルなんかは、ビタ止まりでアツいポイントがあったが…)。


おっと、前置きはこの程度にして、さっそく当時の人気機種(2号機・3号機)を題材に、個人的にスベリが「アツい」と思うポイントを紹介したい。

なお、コンチIのスベリについては、前回記事をご参考に。





スーパーセブン(パイオニア、2-1号機)1988年
(主な実戦店…新宿歌舞伎町「ムサシ(マイリバー)」「日拓4」、町田「ダイマツ」など)


(A)                          
    
「スベリ」のアツさを最初に教えてくれたのが、何といっても「スーパーセブン」だ。
スーパーセブンは、何のフラグも立っていないと「ビタ止まり」制御が基本。一方、何れかのリールが「ズルリ」と来れば、小役以上が確定する。右リールのスベリも、何気にアツかった。

(A)のように中リールがズルッと大きくスベった場合も、両ボーナス、ベル、レモンの何れかが成立している(左にチェリーが停止した場合を除く)。ベルとレモンはフラグ持越しが無い為、次ゲーム以降スベらなかったら、小役取りこぼしの「ガセスベリ」となる。特に、レモンは中リールに1つしかなく、レモンこぼしの「ガセスベリ」がしばしば発生。レモンの確率は1/257とボーナス並みだったが、その絶妙な出現率がゲーム性に幅を与えていた。

また、「オレンジ(プラム)、レモン」成立時、左リールの引き込みは100%なので、左で大きなスベリは発生しない。即ち、左でズルスベリ(チェリーを枠下に蹴るスベリ以外)が起きた場合は、「両ボーナスorベル」の2択となる。たとえベルでも、「フルーツゲーム」(小役の集中)確定なので、(ベル当選時は、必ずフルーツに突入)、左スベリは非常にアツい瞬間だった。

なお、「左ビタ、中スベリ停止」の場合は、左の停止形にもよるが、レモンの可能性大。

(B)

(B)の形、即ち左リール「7・レモン(ジャック(SVS)が無い方)・プラム」がスベって来た瞬間は、とりわけ脳汁が溢れた(7の下がジャック付きレモンだと、枠下がチェリーなのでアツくない)。
この形は枠上にベルがある為、ベル(フルーツ)の可能性は低い(但し可能性ゼロではない)。
また、枠下にチェリーがないので、チェリーを蹴るスベリも否定する。さらに、BARが枠下に落ちている。すなわち、ビッグフラグが立って、7を左上段に引っ張り込んできた可能性が高いのだ。

これとは逆に、左上段にBARがスベって来て枠下に7があると、バケ濃厚となる。



アラジンII(サミー、3-1号機)1991年
主な実戦店…歌舞伎町「オデヲン」「ムサシ(マイリバー)」「日拓III」、地元L店など多数


ミスターマジック(サミー、3-2号機)1992年
主な実戦店…町田「壱番館」、新宿歌舞伎町「日拓ジャックポット」(旧日拓III)、地元L店など



(A)


このアラジンIIと兄弟機のミスターマジックも、実にスベリが楽しい台だった。
(便宜上、アラIIの図柄で紹介)

普段はビタ止まり制御だが、ビッグ、バケ、又はシングルボーナスが成立すると、誰でも判るほど左リールが大きくスベる。同様に、中リールや右リールの大スベリで、ボーナスを察知する機会も多かった。

レモンやイチゴを引き込む「小スベリ」もあるが、中リールがスベッて小役ノーテンなら、シングル以上が確定。中リールでテンパイしたボーナスが成立しているケースが多いが、必ずしもそうとは限らない。但し、左が大きくスベってから、中リールがビタでテンパイすれば、テンパイした図柄のボーナスが成立している。

「リールが大きくスベれば、(シングル以上の)ボーナス確定」…これがサミー3号機の特徴で、そのシンプルな面白さを、私は断然支持していた。しかし、4号機に入ってサミーが最初に出した「スーパーへヴィーメタル」では、「ガセスベリ」が頻発する仕様に変わっており、少なからずショックを受けた。

ところで、上記(A)の形(左「BAR・レモン・7」がスベって停止、枠上チェリー)は、スベリが1コマだと「ビッグ、バケ、シングル」全ての可能性アリ。もちろんシングルならガッカリだが、時にはSIN集中役のアラチャン(マジチャン=マジックチャンス)に入っている事もあった。一方、(A)が2コマ以上スベっていれば、枠2コマ下のラクダを蹴っているので、シングルの可能性は無い(BR一確)。

(B)

ズルスベリ発生時は、「ビッグ・バケ・シングル」の三択となるケースが多いが、形によってはシングルを否定する場合もある。(B)(左リール「7・BAR・レモン」が大きくスベって停止)のケースは、枠下・枠上の2コマ先にラクダ・月星(シングル)があるから、シングルの可能性はゼロ。即ち、(B)がズルリとスベって停止したら、BR一確。

(C)

同様に、(C)(「イチゴ・7・BAR」)のズルスベリ)も、引き込み範囲内にあるシングルを嫌っており、やはりBR一確の形。ハマリ時、ズルッとこの目が降臨した瞬間は、「やっとハマリを抜けた…」とホッとしたものだが、バケだとガックリだった。

なお、貯金Verのウラモノだと、思いっきりスベッたのに、数プレイ後、何事もなくビタ止まりに戻ってしまう事があった。連チャンの代償どうこうではなく、あの「スベリ無効」は許せなかった。
(スーパーヘヴィメタルのガセスベリにも、同じような感情を持った)。

マジカルベンハー(大東音響、3-2号機)1991年
主な実戦店…高田馬場「国際センター」「ダイナム」、向ヶ丘遊園「ニューギンザ」「銀座スター」、新宿東南口「トーオー」など


ドリームセブンJr.(高砂、3-2号機)1991年
主な実戦店…高田馬場「コスモ」、経堂「ミナミ」など





マジベン、そして兄弟機のドリセブJr(状態モノが有名)は、2種類のボーナス図柄(マジベン=「赤7」と「青3」、ドリセブJr=「赤7」と「青7」)の一直線が、有名なリーチ目。
ただ、私は、この「定番」リーチ目よりも、上図のような形をとりわけ好んだ。
すなわち、左・中でボーナス図柄が並んだ状態から、右リールが大きくスベって一直線目が出なかった瞬間である。
見た目は、何の変哲もないハズレ目だが、右スベリさえ伴えば、※ほぼガセなしの「鉄板」だった。
このスベリは、「ズルリ」というよりも「ニュルッ(ツルッ)」という感じで、スピード感があった(ニュアンスが伝わるかどうか…)。個人的に、この右スベリを察知した時の快感は、2号機・3号機の中でも3本の指に入った。


※(1)ボーナスフラグ未成立時に1/218の「ガセ王冠」を引き、(2)左・中リールでボーナスと王冠がWテンパイして、(3)右リールのバッドポイント(王冠と王冠の間に7コマ空きがある箇所)を押した場合、右の「ガセスベリ」が発生。よって、「ガセなし」⇒「ほぼガセなし」に訂正します。




ムサシ(パイオニア、3-1号機)1990年
主な実戦店…歌舞伎町「ムサシ」「日拓I」、高田馬場「コスモ」、下北沢「下北レジャー」、渋谷「アルファ」など



ムサシII(パイオニア3-1号機)1992年
主な実戦店…新宿西口「ニューミヤコセンター」



(A)

盤面押し、強制ホッパーエラー、ムサシ抜きなど、攻略やゴトには事欠かなかった初代ムサシ。その後継機ムサシIIは対策が取られたが、配列は同一で、リール制御もほぼ同じだった。
払い出し有りのリーチ目は、初代が「MUSASHI」(ビッグ)とチェリー(バケ)(共にガセ有)で、ムサシIIが「MUSASHI」(BR共通)だったが、両機種とも、リールのスベリもアツかった。
特に、(A)の「7・ムサシ・プラム」がズルッとスベって止まった時は、枠下にBARがあれば、その時点でビッグ一確となる(枠下チェリーだと無効)。なお、左上段にBARがスベッて来たらバケ。

(B)

中リールで、ボーナス図柄がスベッて単独テンパイした形も、鉄板のリーチ目。(B)は中段の7テンパイだが、右上がりでもOK。BARのスベリテンパイは、バケの入り目。

(C)

但し、(C)の形は「7とプラムのWテンパイ」の為、ビッグorプラムの小役ハズレ目。
360枚か10枚か…まさに運命の分かれ道だが、大抵はプラムの方が揃ってしまう。

BARが中リールでスベリテンパイした場合は、基本的にバケ確定だが、中リールが「BAR・ベル」のWテンパイなら、ベルハズレ目。


コンチネンタルIII(メーシー、3-1号機)1990年
主な実戦店…新宿歌舞伎町「日拓I」「モナミ」「ラスベガス」、新宿西口「NASA」、新宿東南口「グリンピース」「てんとう虫」「メトロ」、向ヶ丘遊園「銀座ホール」、東銀座「モンタナ」など多数


(A)

コンチIIIといえば、やはり赤7と箱7の一直線形がリーチ目の基本。ただ、スベリが絡めば、右リールを止めずとも、ボーナスorセブンラッシュ(シングル集中)確定のパターンもあった。
(A)は、まさにその典型例。スベリ無しではリーチ目orシングルの二択だが、中リールが1コマでもスベッていれば、シングル否定で嬉しい二確。

(B)

(B)パターンも、スベリ付き限定で二確。コンチIIIなど当時のユニバ系では、左リールがテーブル制御、中リールが引き込み制御の機種が多く、中リールのスベリテンパイでボーナス(ラッシュ)を察知するケースが、決して少なくなかった。

(C)

こちらは、中リールの箱7がスベッていれば、シングルハズレで「入り」。さらに、中の箱7が赤7付きなら、スベリに着目せずとも、シングルが外れればOK(但し、この時の中リールは、必ず4コマスベっている)。




センチュリー21(瑞穂、2-2号機)1989年
主な実戦店…高田馬場「白鳥会館」「東陽会館」、早稲田「三光堂」、新宿歌舞伎町「日拓I」「ラスベガス」、新宿東南口「太平洋」「メトロ」など多数


リバティベルIII(メーシー、2-2号機)1989年
主な実戦店…向ヶ丘遊園「銀座ホール」、登戸「ハトヤ」、新宿東南口「太平洋」「てんとう虫」、新宿西口「ジャンボ」など多数


リバティベルIV(ユニバーサル2-2号機)1990年
主な実戦店…新宿東南口「てんとう虫」「メトロ」、新宿西口「ランガー」「ニューミヤコセンター」、向ヶ丘遊園「ニューギンザ」「プラザ」など多数




ユニバ系2-2号機の3兄弟、「センチュリー」「リバIII」「リバIV」。センチュリーはノーマルだが、リバIIIは11G連Ver、リバIVは5G連Verでファンを虜にした。
ご存知の通り、赤7(リバIVは虹7)のテンパイが、リーチ目の基本。左プラム付き上段(or右下がり)テンパイ、中段テンパイ、右上がりテンパイは、3機種共に鉄板。さらに、リバIVのみ「左中段ベルor中段オレンジ付きの7下段テンパイ」も鉄板リーチ目だった(左中段プラム付きだと小役ハズレ目orこぼし目)。

一方、上記「7・リンゴ・ピエロ」の上段7テンパイは、通常時も出る為、リーチ目ではない。しかし、中が1コマ以上スベッてテンパイしたなら、ガセなしの鉄板に昇格する。
なお、左がこの形から、「右下がり」に7がテンパイした場合、中リールが「つなぎ目の7」でなければリーチ目。


コンチネンタルII(ユニバーサル、3-2号機)1992年
主な実戦店…早稲田「三光堂」、新宿歌舞伎町「日拓I」「ニューメトロ」「モナミ」、新宿西口「ジャンボ」、新宿東南口「メトロ」「平和」「てんとう虫」など多数


(A)

初代コンチIの後継機であるコンチIIは、配列も初代と似ており(一部は異なる)、やはり中リールのスベリでボーナスを察知する機会が多かった。
(A)の上段青7スベリテンパイも、コンチI同様(コンチの場合はBARテンパイ)、ボーナスorチェリーこぼしとなる。他にも、中リールで赤7や青7がスベッてテンパイしたらアツい。


(B)

中段単チェリーはもちろん鉄板だが、コンチIIでは、ビッグ、バケ、シングル共通のリーチ目。但し、(B)のように中リールの青7が中段までスベってくれば、「赤7・青7(上段)」よりも「青7・青7(右上がり)」を優先して引き込んだことになる。よって、シングル否定でビッグ又はバケが確定。ちょっと嬉しい瞬間だった。

(C)

逆に、(C)は上段赤7テンパイを嫌って、右上がりの「青7・赤7」を優先したスベリ。すなわち、シングル確定となる「寒い」目だ。コチラは、なるべく出て欲しくなかったな…。

(D)

コンチIは、左「オレンジ・7・チェリー」で、中リール上段にオレンジがスベッて来れば、リーチ目となった。一方、コンチIIでは、通常時もスベリを伴いオレンジが揃う為、ガセが多発。但し、(D)のように、オレンジがスベリテンパイした場合でも、右で外れればリーチ目。



リノ(ニイガタ電子、3-1号機)1990年
主な実戦店…向ヶ丘遊園北口「ニューギンザ」、新宿歌舞伎町「モナミ」、新宿三丁目「富士」、荻窪「かもめ」など


(A)

ポロリンセット、カミカゼセット、コイン抜き、電撃マンボ(連チャン促進)…と「攻略の宝庫」だったリノ。
リーチ目に関しては、7の中・下段テンパイ、右上がりテンパイ、対角テンパイ、コインのハサミテンパイ、ドル袋の右上がりやハサミテンパイなどがあるが、スベリでも十二分にアツくなれた。

特に、(A)「7・コイン・レモン」がスベッて来た時は、枠下に「ドル袋」があれば、チェリーを蹴るスベリが否定されて「ビッグ一確目」となる。一方、上段にドル袋がズルッとスベッた場合は、残念ながらバケ確定。

(B)

中リール上段に7がスベってテンパイした(B)の形も、100%ビッグの入り目。普段はなかなかスベッてくれないので、スルッと降臨するたびにビックリさせられた。
なお、この上段テンパイは、中リールの7がスベリを伴わなくても、下段トマトの2コマ下に「7」が見えれば、高確率で入り目(ボーナス未成立だと、この形を狙っても中段までスベってしまう)。但し、ビタ止まり時はガセることもある。一方、トマトの2コマ下が「ドル袋」の場合、スベってテンパイしなければ意味なし。

あと、小役落ち連チャンとの絡みで言えば、左リールに「トマト・コイン・リンゴ」がスベッて来た時は、小役確定。当然、ビッグ後の連チャンゾーンでこの目が降臨すると、自然と脳汁が溢れた。



ビッグベンハー(大東音響、3-1号機)1990年
主な実戦店…高田馬場「ダイナム」



  

ビッグベンハーの場合、通常はテンパイ制御中心だが、ボーナス成立後はその制御が崩れて「ズレ目」が多発。しかも、その場合、必ず中リールで「4コマスベリ」が起こる為、「ズレ目+中スベリ」という豪華な挙動を見せてくれた。上の2パターンはその典型例。なお、払い出しのあるリーチ目としては、上下ブドウに挟まれたベルやメロンが、中段に揃う形などがあった。



フラッシュ(ニイガタ電子、2-1号機)1989年
主な実戦店…新宿歌舞伎町「ムサシ」



  

通常時やビッグ中の小役抜き、モーニング打ち込み後の小役抜きなどが可能だったフラッシュ。単独チェリー、単独プラム(複合役でない形)といった小役のリーチ目が存在したが、スベリでボーナスを察知するケースも多かった。上のように中リールの7がスベッてテンパイすれば、ビッグのリーチ目(BARがスベってテンパイすればバケのリーチ目)。



ガリバースペシャル(北電子、2-2号機) 1990年
主な実戦店…新宿歌舞伎町「オデヲン」、向ヶ丘遊園「ぱちんこ遊園」


  
マイナーな所では、このガリバースペシャルもスベリがアツかった。設置は少なかったが、私自身は設置環境に恵まれていた為、実戦機会もちょくちょくあった。
基本的に、チェリー先頭のボーナス一直線形、即ち「チェリー・7・7」「チェリー・旗・旗」が順押しで揃うとリーチ目となる(旗はREG図柄)。一方で、こうした成立後のリーチ目が出る前に、中リールの大きなスベリで、両ボーナスを察知する機会も多かった。中スベリ発生時は、小役を狙って外れれば、左リールに停止したボーナスが成立。因みに、先行機ガリバーII(ガリバーの改修機)も、中スベリのボーナステンパイがアツかった。




いやはや…折角だから、全ての2号機、3号機のスベリを網羅しようと思ったのだが、予想外の分量の多さで、エネルギーが尽きてしまった…。とりあえず、図柄入りの説明は、この辺りで終わりにしようと思う(期待していた方、御免なさい)。


他にも、例えば、リスキーダック、ミラクルUFO、ガルーダといったタイヨーの各機種は、ボーナス図柄のスベリテンパイで、フラグ判別ができた。3号機トライアンフも、左上段に7がスベッてくればアツかったな…。
Cタイプ2号機のクレイジーバブルスは、爆弾がスベッてテンパイして右で外れたり、中・右リール共にリールがズルズルスベッて、何も払い出しがなければ、クレイジーボーナスのリーチ目だった。
スターウォーズサウンドとスライドドアが香ばしいスペースバトルにスペーススペクター。左「ロボット・7・ベル」はベルハズレ目だが、時折、中リール中段にロボットが「ズルン」とスベッて単独テンパイ(ベルノーテン)する事があった。あの「二確降臨」の瞬間も好きだった。
ワイルドキャッツやセブンボンバーも、中リールで7がスベってテンパイすればアツかったし、左「BAR・7・BAR」がズルッとスベッて来た時は、ボーナスorチェリーこぼしのアツい瞬間だった。
アメリカーナマグナムも、コンチIの制御と共通する部分が多く、スベリ7テンが香ばしかった。
ペガサス412では、7とBARが下段にスベってWテンパイしたら鉄板。
初代ドリームセブンも、中リールや右リールのズルスベリで、フラグ察知可能。
アニマルはリールの「ブルリ」が有名だが、4コマスベリでアツい瞬間もあった。また、右や中のスベリで、ボーナスやフルーツを判断できるケースもあった。
ファイアーバードEXやアメリカーナX2の7テンも、スベリ付きで信頼度が大幅アップ。
5連でお馴染みアポロンは、チェリー先頭のリーチ目(稀にガセ有)やボーナス一直線(ガセ多)が有名だが、左・中リールが大きくスベって7が右上がりでテンパイすれば、ほぼ入りだった(小役成立時は7がスベッて下段に平行テンパイ)。
同じ北電子のマイナー機スーパーコップは、ボーナス図柄のテンパイ形が基本だが、スベリを伴ってテンパイするケースが多かった。
(うーむ、強引に「スベリ」情報を詰め込んだ感じだな…)


ともかくも、この時代の機種は、「スベリ」なくして語れない。挙動はシンプルながら、「一瞬の興奮」が凝縮されていた。また、自分だけがコッソリとボーナス成立を察するという優越感もあって、こうしたスベリは私にとって「中毒性」が高かった。


4号機時代も、スベリの重要性は引き継がれたが、徐々に「ガセスベリ」の割合も増えていった感が否めない(4号機に入ってから、スベリの信頼度がガクンと落ちたように感じた)。
それでも、ペガサスワープ、ドラゴンエース、スーパードラゴン、ビガー、C51SP、ゴールデンダック、タコスロなど、スベリに震える機種も少なくはなかった。まぁ、機会があれば、「スベリ・4号機編」にも挑戦したいと思う。

Youtube 90年代動画紹介(12)

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少々間が空いてしまったが…お馴染み、ライルさん(Mr. Lyle Hiroshi Saxon)の貴重な90年代Youtube動画を、ちょっと「まにあっく」な視点で楽しむコーナー。今回はこちら


https://www.youtube.com/watch?v=BSiCUfLdogQ


1992年(平成4年)の池袋東口界隈を、ライルさんが撮影した希少な映像。以前に紹介した、「西口編」の続きとして取り上げた。

しかしまぁ、こんな素敵な映像を前にして、あまり多くの前置きを語るのは、無粋であろう。純粋に映像を楽しむのが吉。

一応、確認・補足的な意味で、映像に出てきた建物等を、キーワードとして以下に並べた。興味のある方はご確認を(パチ屋・スロ屋絡みは、赤文字で表記)。



~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


※冒頭~1:20までは、ライルさんの当時の地元、西武線・ひばりヶ丘駅周辺。


※1:21から、池袋駅・東口の映像スタート。

・池袋東口「西武」前の歩道(1:21~)
・池袋「三越」(閉店。現在は「ヤマダ電機」)の建物(1:26) ⇒画面右
・東口と西口を結ぶ地下通路「ウィロード」、東口側の入口(1:31)
・ウィロード、西口(北口)側の出口(1:34)
・「池袋大橋西」の交差点(1:43)
・池袋大橋手前の歩道(線路沿い)と小階段(1:50~) ⇒東武東上線が脇を通る
・池袋大橋から見た様々な風景(2:15~)
 ⇒新宿の高層ビル群、下を通る東武線・山手線・埼京線・特急、トキワボウルの看板など
・東口「文芸坐2」(文芸坐地下)の看板(4:07)
・玉川寿司、中華「三番」、ランブル(ゲームセンター)(4:14)
 ⇒画面左上にチラッと見える「スロ」の文字は、「パチスロデパート151(トーア)」の看板
・パチンコ「やすだ」のネオン(4:17) 
 ⇒手前の「パチンコやすだ」は7号店、奥の「パチンコ」は9号店
・ヌード劇場「ミカド」の看板(4:25) 
 ⇒画面左の人だかりは、パチンコ「やすだ」(8号店)で、朝10時の開店待ちをする客達
・パチンコ「やすだ」(9号店)前で清掃する店員(4:30) 
 ⇒朝入場時の定番BGM「TRUTH」(F-1テーマ)が聞こえる。
・「池袋駅東口北」の大きな交差点(4:32~)
 ⇒「三越」の朝10時開店を告げる、鐘の音が聞こえる(日曜十時は教会の鐘も鳴る時間だが)
・三越の開店・入場時の光景(4:48~)
・池袋パルコ(5:02)
・池袋西武(5:07) ⇒画面右
・三越裏の路地にあった中華料理「揚子江」(5:10) 画面右、縦長の赤い看板
・ステーキ&ハンバーグの店「きんとき」(5:26) ⇒画面右に青文字の看板
・中華料理「新新園」(5:26) ⇒正面奥に看板と店舗
・ビックカメラ店内で自撮りするライルさん(5:30)
・パチンコ「大番」のネオン(5:32) ⇒画面右、ほんの一瞬だけ
・東口の飲み屋街「ひかり町」(5:50~)
 ⇒「赤い風車」「はりまや「さちこ」「ひょうきん族」「中華・龍鳳」などが映る
・スロット「ミラノ2」の看板(6:08~) 
 ⇒画面右。6:15~でリバティベルIIIの遊技音が聞こえる(当時、ミラノ2はベルIII、マジベン、コンチI、ホールインワンを設置)
・ラブホテル「ブルーシャトー」の看板(6:27) ⇒巨大なサンシャインビルと対照的
・東口の飲み屋街、美久仁小路(みくにこうじ)の映像(6:45~)
 ⇒「通り抜けられます」の看板、飲み屋「瀬里奈」「むさし」「あづま」「ベル」の看板など
・ホテル「サンロード」(美久仁小路近くの角地)の看板(6:47)
 ⇒「焼肉ヤンバン」「とんかつももや」「パブ・えむえむ」「居酒屋ひょうたん」など
・パチスロ「ラック」の看板(7:00~) ⇒画面右、見づらいが青い看板有。電柱の後ろが店舗
・東口の飲み屋街「人世横丁」(7:03~)
 ⇒「ひびき」「かね川」「松寿」「元禄」「よし子」など。サンシャインとの対比も香ばしい。
・パチンコ大番のネオン(7:23~) 
 ⇒裏通り側の入口。向かいに「ビヤレストラン・ミュンヘン(ニュートーキョー)」の看板
・サンシャイン60通り沿い「森永ラブ」(バーガーショップ)の看板(7:35) ⇒画面右、一瞬だけ
・再び、飲み屋街「ひかり町」(7:45~)
・サンシャイン60通り、東急ハンズ手前の交差点から駅方向を撮影(7:56~)
 ⇒判りにくいが、「7:56~7:59」を注意深く聞くと、「アラジンII」の遊技音がする。恐らくは、撮影場所の交差点で営業していたスロ屋「キングス」から聞こえる音(店自体は映らず)。
・マクドナルドの隣にあった服飾店「ヨーカ堂」の赤い看板(8:16)
・西武百貨店の屋上遊園地(8:20~)
 ⇒パラソル付休憩テーブル、メリーゴラウンド、幼児用乗物、ミニチュア列車、回転木馬など
・西武向いの歩道(明治通り、東栄会)(9:10~) ⇒惜しくもパチンコ「プリンス」は映らず
・駅前の本屋「新栄堂書店」(池袋東口交番前、既に閉店)の店内(9:42~)
 ⇒高校時代、河合塾・池袋校の夏期講習帰りに(芦川進一先生の「英文解釈)、友人と参考書漁りに何度か寄った事があって、個人的にちょっと懐かしい店。

Youtube 90年代動画紹介(13)

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Youtube 90年代動画紹介(13)


今回は、コチラの動画をピックアップしてみた。

https://www.youtube.com/watch?v=mNZfF7E6LNA


ご存知、神動画投稿者・ライルさん(Mr.Lyle Hiroshi Saxon)が、25年前の1990年(平成2年)7月に、東京・町田駅(小田急線・JR横浜線)周辺を撮影したレア映像。

相変わらずの「局地ネタ」で恐縮だが、幼・小・中・高・大の多感期を小田急沿線で過ごした私にとって、「町田」は非常に郷愁を感じるエリアだ。

幼少時、親と一緒に買物によく出向いたのが、「小田急」「東急」「大丸」といった駅前のデパート。その他、手芸専門の「十字屋」や、大型スーパー「長崎屋」にも、頻繁に足を運んだ。また、正月用の乾物などは、たいてい原町田の「仲見世商店街」にあった小さな乾物店で調達した。「丸井」はあまり使わなかった。

中学・高校の頃は、休みの日に私服を買いたくなると、ほぼ必ずといってよい程、小田急・町田駅そばの「マルカワ」(現存)というジーンズショップへ出向いた。

さらに、1990年の大学入学を機にパチ・スロの味を覚えてからは、駅周辺に散らばるホール(エース、桃太郎、TAC5、ナポリ、原町田センター、ダイマツ、etc)に足を運ぶようになって、活動領域もさらに拡がった(90年当時は「ゴードン」「ピア」といった大型店はまだ存在せず、「大栄」、「マーキュリー」、スロ専「ドリーム」などが営業)。横浜線出口近くの「東急ハンズ」を重宝しはじめたのも、確かこの時期だった。

そして、人生最初で最後の「スロ専業」生活を経験したのも、原町田の大和横丁にあった「さくら屋」(閉店)というスロ屋に、足繁く通った頃である(沖スロ「シオラー」がメイン)。

ここ数年は、あまり足を運ぶこともなくなってしまったが…こうした「古き良き町田」の映像を見るにつけ、かつての青春の思い出が蘇り、懐かしくも切ない気持ちになる。


では、前置きはこれくらいにして、さっそくライルさんの「タイムマシン」に乗せて貰う事にしよう。

※以下は、映像で出てくる建物や施設等のメモ。視聴の参考になれば幸いだ。
(パチ屋・スロ屋関連は、赤文字で表記)


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 (映像メモ)

・駅北口、パチンコ「ダイマツ」(0:00~0:15)

・POPビル、上階からの遠景(0:20~0:22)

・東口、第一踏切(0:23~0:40)
⇒踏切と逆方向に進むと、当時パチ屋「マーキュリー」があった(映像では映らず)。

・踏切を渡り、旧・町田街道(壹番街、原町田中央通り)を中心部に向って直進(0:41~1:23)
⇒「和光証券」「太陽神戸三井銀行」の古い看板。書店「久美堂」(本店)の看板もちょっと古い。
  ・「アメリカ屋靴店」(壹番街)の店先(1:06)
  ・レンガ通りの角、ジーンズショップ「マルカワ別館」(1:11)
  ・マルカワ別館向い、大型手芸専門店「十字屋」の赤い看板(1:11)
  ・喫茶店「壹番館」(1:16)
  ⇒画面左の1Fが茶色い建物。後にパチンコ「壹番館」へ業態を変更。
  ・軍艦マーチの音とデジパチ「ドリームX」の音(1:17) 
  ⇒パチンコ「ナポリ」のものだろう(店は映らず)。 
  ・玩具・文具の店「なかじま」(1:19)

・(原町田)中央通りから「法要山・浄蓮寺」に入り、境内を撮影(1:29~2:50)

・再び中央通りに戻る(2:51~3:36)
  ・婦人服「ベルモード大正堂」(2:55~)
  ・乾物・銘茶「河原」(2:57)
  ・パチンコ「原町田センター」の店先(3:04~3:09)
  ・ラーメン「真砂」(中央通りから路地に入った所)、「らーめん」の黄色い看板(3:22)

・原町田の小さな路地、「大和横丁」を通る(3:37~4:34)
⇒今はなき小料理「さかえ」、そば屋「長徳」の看板が見える。両店舗は4号機時代も健在で、「さかえ」は昼のランチタイムで出る「ビーフシチュー」が絶品だった。そば屋の長徳のオヤジさんは、いつも白い割烹着のまま、向かいのスロ屋「さくら屋」の様子を見に来ていた(自分で打つ事なく、いつも私や他の常連達に話しかけていた)。
  ・横丁沿いのパチ屋「町田さくらセンター」(MSC、後のさくら屋)店内(3:46~4:06)
  ⇒当時はパチ・スロ併設(後にスロ専)。映像では、奥村ドリームX、西陣ラスベガス、
   パチンコ大賞P2、メーシー「リバティベルIII」などを打つ客の様子が確認できる。
  ・焼肉「朝鮮飯店モランボン」(パチ屋2F)の赤い看板(4:06)⇒MSC同様、さくらコマース経営
  ・横丁の出口(角地)にあった「町田楽器」看板(4:08~4:11)⇒奥に「東急ハンズ」が映る
  ・同じく横丁出口、町田楽器向いのゲームセンター「プレイランドいこい」(4:12~4:34)
  ⇒途中で映るカーレースの体感型ゲームは「チェイスH.Q.」(タイトー)

・大和横丁を抜け、ターミナルロード商店街(駆け足通り)を駅方向に進む(4:35~5:35)
  ・東京ラーメン「いくどん」の暖簾(4:36)
  ・仲見世商店街の出口でチキンを売る「ハマケイ」のおばさん(4:40)
  ・牛丼・かつ丼・カレーのチェーン店「どんどん」店内(4:46~4:51) 
   ⇒赤いノレンに描かれた、カバの親子のイラストが懐かしい。当時は牛丼370円。
  ・「どさんこラーメン」の赤い看板(4:55)

・東急百貨店下にあった噴水広場(5:43~5:51) ⇒再開発で既に跡形もない。懐かしい!

・「まちだ東急スポーツ館」店内の様子(5:56~6:51)
⇒「さよならスポーツ館ありがとうセール」(閉店前セール)を開催しており、かなり混雑。

・ディスカウントショップ「キムラヤ」の看板(6:03)

・駅前の「マクドナルド」(7:01) ⇒この裏手にパチンコ「モモタロウ」があったが、映らず。

・「ジーンズショップ・マルカワ」本店(7:18)
⇒タイル通りの四つ角、マクドナルド向かい。
因みに、当時、この界隈は、住友、太陽神戸三井、三菱と、銀行が集中していた。現在は、住友と太陽神戸三井(さくら)が合併した為、「旧・住友」の店舗と「旧・太陽神戸三井(さくら)」の二店舗が、同じ「三井住友銀行」として、至近距離で向かい合った状態。

・小田急町田駅(南口)入口~駅構内の様子(7:25~8:34)
⇒7:58~8:13では、真新しい「自動定期券売機」の取扱いに手間取る様子が映っており、時代を感じさせる。

・構内エスカレーターから小田急百貨店・町田店に入り、店内を撮影(8:35~17:08)
⇒ガラス越しにホームが見えるエスカレーターは今も健在だが、映像を通すと懐かしく思える。小学生の頃(80年代初頭)、小田急・町田店の上階エスカレーター近く(フロアの端っこ)に、アップライト型(立って遊戯)のアーケードゲーム「ギャラクシアン」(ナムコ)が、一台ポツンと置いてあった。これを買い物の帰り際、親にねだってやらせて貰うのが嬉しかった。因みに、「まちだ東急」のおもちゃ売場には、家庭ゲーム機「カセットビジョン」が展示してあり、順番待ちの列に加わり、人気ゲーム「きこりの与作」をよくやっていた。一方、大丸デパート(その後「(大丸)ビーミー」(Be Me)に)はそのテの遊びがなく、やや退屈だった記憶アリ(上階の食事処は楽しみだったが…)。そういえば、映像途中で出てくるお中元コーナーや、地下の名店街(食品売り場)も、お出かけ時の「定番」コースだったな。

・再び小田急・町田駅構内(17:08~)
⇒自動改札ではなく、駅員がハサミ片手に、パチパチやっている。

・JR横浜線の連絡通路(17:28)

・「大丸ビーミー」(「Be Me」、旧・大丸百貨店)、店内を撮影(17:36~22:15) 
⇒これも貴重!今は「町田モディ」(丸井)になっている。

・再び駅構内⇒帰りの小田急線・上り(ロマンスカー)に乗る(22:16~ラスト)

ジャーニー(大一、一般電役)の連チャンシステムについて

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1992年(平成4年)に大一商会から登場した、新要件・一般電役の「ジャーニー」


★賞球…6&13
★大当り確率…1/232
★図柄…0~9の数字、A、F、H、J、Lの計15種類
★出玉…2200~2700個(電チュー連動型の為、釘調整や小デジハズレ回数でバラつく)
★大当り中のメロディ…「ハイ・ホー」(「白雪姫」)
★メインデジタル上部に、ラッキーナンバー用デジタル搭載
★連チャン性…あり(⇒後述)


平成4年末に大一が送り出した、3桁ドットデジタル※を使った一般電役。7セグではないが、名機「フルーツパンチ」の後継機として登場。ゲーム性や連チャンなど、フルパンを彷彿とさせる部分も確かにあって、一時期注目を浴びた。同じ一般電役の兄弟機は「ミリオンパンチ」(1993年)。

※この時代の大一は、本機やミリオンパンチの他、ランバダ、ムーンライト2、エスケープ2、グレイスなど、メインデジタルに「大粒のドットマトリクス」を採用するのが「流行り」だった。
特に、ランバダ(1991年)は、「3×3=計9個」の粒ドットが横一列でスクロールする為、見た目は非常に壮観だった(但し、各デジタルは3つ揃いのまま一緒に動くので、実質3ケタデジタルと同じ)。



現役時に本機とよく対峙したのが、小田急線・向ヶ丘遊園駅北口の「ニューギンザ」(名称は変わったが現存)というホールだ。ここは、先行機「フルーツパンチ」のメイン実戦店でもあった。

本機が新台で入った頃、旧台のフルパンも依然として人気があり、しぶとく現役稼働していた。

しかし、いかんせんヘソが激シブで、まともに勝負できる状態ではなかった(ほぼ一発台感覚)。

そんな折、ニューギンザが新規導入した「ジャーニー」は、当然だがフルパンよりも回りが良く、さらに連チャンがくっついて来ることもあり、一時期、かなり重宝した事を思い出す。

但し、この店での寿命はあまり長くなく、半年程度で入れ替えられてしまった(次いでフルパンも撤去されたが、三洋の権利物「マンハッタン」は生き残った)。




デジタル停止順は、「左⇒右⇒中」。リーチアクションはノーマルのみだが、中デジの周回数にバリエーションがあって、短い周回で止まる「ショート」と、周回数の長い「ロング」に分かれる。

ロングの場合、最終停止の2コマ手前で、中デジが超スローに切り替わる(ショートはいきなり止まる)。

ショート、ロングいずれも大当りするが、ロングの方が高信頼度。同一図柄の三つ揃いで大当りとなる。


※なお、本機を撮影した貴重な実機動画が、現在Youtube上で公開されている。
盤面の細かい動きについては、是非そちらを参考にして欲しい。
以前、転載許可を頂いたので、今回は動画リンクを貼らせて頂いた(golgoさん、thanks!)。

https://www.youtube.com/watch?v=LbHp0jw8vno




大当り中の動きについては、動画を見れば一目瞭然だが、一応、説明を加える。

フルパン同様、複数の電チューの連動で出玉を増やす。以下は、その概要。



メインデジタル三つ揃いで、盤面右上の電チューが約3.6秒開放。

右打ちで、この電チューに5個入賞させると、ヘソ下のミニデジタル(3ケタ)が変動を開始。

さらに、ミニデジの保留ランプも4つ点灯する(ここで保留満タンにしないと、出玉が減る)。


ミニデジが当選※すると、下段センターの電チューが約1秒開放(連動1回目が開始)。

続いて、中段にある左右の電チューが約5秒開放。

以後は、下段⇒中段の交互開放を、計4回繰り返す(1回目の連動終了)。

※ミニデジは左・中・右ともに「0~9」の数字のみ(10×10×10)。
「000」以外で止まれば当選。表面上の当選率は999/1000で、解析上もまったく同じ
(⇒ハズレ確率は1/1000)。


1回目の連動が終わると、再びミニデジが変動を開始。やはりミニデジ当選で、下段・中段の電チューが、交互に4回づつ開放。以後、ミニデジの保留(4つ)を消化する毎に、これを繰り返す。

つまり、電チューの連動回数は、最大5回。これが、大当り中の出玉の増やし方だ。

但し、右上の電チュー入賞が「4個以下」だと、小デジの変動回数が減って出玉も減る。キッチリ出玉を取るには、右上の電チューに必ず5個入れる事が肝要。
さらに、本機の場合、「連チャン」を奪取する為にも、5個入賞は必須だった(⇒後述)。

また、ミニデジに「000」が出ると、電チュー空振り(ハズレ)となり、まるまる連動1回分の出玉ロスとなる(ミニデジのハズレ確率は1/1000と低い)。

なお、電チュー周りのクギ次第で、玉の拾いに差が出た為、台や店毎に出玉のバラつきが生じた事は、言うまでもない(平均出玉は、約2400個)。




ここまでは、主に「電チュー」の動きに着目したが、本機でそれ以上の大きな特色だったのが、「大当り中も、メインデジタルが回った」事であろう。これも、「一般電役」ゆえの顕著な特徴だ。

しかも、本機は他の一般電役と異なり、デジタルの始動タイミングが、かなり「遅め」であった。

当時の(新要件)一般電役は、大当りが始まると、早い段階でデジタルが再び回り出すタイプが主流だった。それゆえ、連チャンしても序盤でデジタルが揃ってしまうと、あまり出玉が増えずに、「無駄引き」となるケースがあった。ただ、その分、デジタルを多く回す事ができた。

一方の本機は、大当り開始から約2分30秒の間、デジタルは停止したまま動かない。デジタルが再び動き始めるのは、ミニデジが最後(5回目)の変動を終えて当選後、下段の電チューが「2回目の開放」を始めた時である。タイミングとしては非常に遅い。

この時、既に大当りは「終盤」に差しかかっており、連チャンすれば、ほぼ大当り2回分の出玉(約5000発)が約束された(トリプルなら7500発)。

こうした連チャン時の出玉ボリューム感も、先行機である(旧要件)一般電役「フルーツパンチ」を彷彿とさせた。但し、大当り中にデジタルを回せる回数は、必然的に少なくなる。



ところで、本機の始動チャッカーは、「ヘソ」(賞球有り)と「右肩」(スルー、賞球なし)の2ヶ所。
大当り中に右打ちした場合でも、スルーがよほどシマっていない限り、保留は多く点灯する。

つまり、デジタル始動前に、保留が「満タン」となるケースが大半だった。

既に点灯中の保留4個か、その後に追加点灯した保留で当れば、連チャンゲットとなる訳だ。

但し、内部的に見れば、既に点灯中の保留4つで当る可能性は少なかった(⇒後述)。




さらに言えば、この保留消化時には、「意図的な連チャンシステム」まで組み込まれていた。

ここが、まさに本記事の「核心」部分となるが、その前に、大当り判定方法を簡単に紹介。

大当り判定カウンターは「0~463」の464コマ。そのうち「8」と「24」が大当り値。

よって、大当り確率は2/464=1/232となる。


通常時は、Rレジスタを用いて乱数を生成(詳細な生成方法は割愛)。即ち、始動チャッカー入賞時には、464通りのランダムな値を拾う為、意図的な乱数の偏り(高確/低確)は無い。

ところが、大当り中になると、この状況が「一変」する。

大当り動作が行われる間は、やはりRレジスタを使うにも拘らず、464通りの乱数が極端に偏るようになり、乱数の「グループ化」が起こるのだ。

しかも、乱数グループは、下段センターの電チューと密接にリンクしていた。

具体的には、下段の電チューが「1秒×4回」(ワンセット)の開放を行う「約20秒」を1つの区切りとして、複数の乱数グループに分かれた。つまり、「5回の電チュー連動」に対して、「5つの乱数グループ」があったという事だ。

そして、同じ20秒間以内にチャッカー入賞した場合、必ず同じグループの乱数を拾う。これが、非常に不思議な特性であった。

この時、グループ化の「サイン」となったのが、下段電チューの「飾りランプ」だ。ここがピカピカと光っている時には、乱数が必ず「グループ分け」される。

逆に言えば、大当り中であっても、下段ランプが消えている間は、通常と同じ乱数の拾い方をする。例えば、中段の電チューが4回目の開放を行う間や、ミニデジが回転している間は、下段の飾りランプが消灯しており、乱数のグループ化は起こらない。


以下、「乱数グループ」について説明。16進数が絡む為、少々ややこしいが…お付き合いを。

(電チュー)連動1回目は、全464通りの乱数のうち、(16進数でいうと)下一ケタが「4」の値しか拾わない。これが、連動1回目(ミニデジ全灯時)の乱数グループとなる。

そして、連動2回目は下一ケタが「5」、3回目は「6」、4回目は「7」の値を取得する仕組み。
(ミニデジ保3~保1点灯時のグループ)。4,5,6,7と、下1ケタの値が1づつ増えている。

そして、連動5回目(ミニデジ全消灯)は、(16進数で)下一ケタが「8」の乱数を必ず取得する。

ここで、全464通り中、16進数で下一ケタ「8」の値を10進数に直すと、以下の29通りとなる。

8,24,40,56,72,88,104,120,136,152,168,184,200,216,232,248,
264,280,296,312,328,344,360,376,392,408,424,440,456

先頭の「8」を起点として、「16」づつ綺麗に加算されているのが、お判りだろうか。実際は、「16」が加算される場合と、倍の「32」が加算される場合の2通りある(Rレジスタの偏り)。

最終の連動5回目(「チャンスタイム」)に保留が点いた場合、上記29通りの値のいずれかを、必ず拾う。

一方の大当り乱数は、先述した通り、「8」と「24」の2つ。この当選値は、上の乱数グループの中に、両方ともしっかり含まれている。もう、お察しだろう。

上述した「乱数のグループ化」が起こる事で、チャンスタイム中に点灯した保留の大当り確率は、破格の2/29となり、大幅にチャンスアップする。これが、連チャン発生の「カラクリ」だ。

但し、大当り乱数を含むグループに滞在するのは、連動5回目のみ。つまり、右上の電チューに4個しか入らなかった場合は、5回目の連動がないから、連チャンも「フイ」にとなる。5個入賞の重要性がお判りだろう。

なお、大当り動作が終了すると、乱数のグループ化も同時に解消されて、元のランダムな乱数取得に戻る。



以上が、本機における「乱数のグループ化」による連チャンの仕組みだ。これが、大一お得意の「タイマー管理」、或いは電チューと大当り周期の「同調」による、乱数の偏りだったかどうかは不明。乱数偏りの原因を詳説した資料は所持していないが、大当り中の乱数グループ化そのものは、ICEをを使った実験によって証明されている。

まぁ、本機はフルパンと同じく、電チュー搭載の一般電役。つまり、大当り開始~終了までが、電チューの開放タイミングも含めて、巧みに時間計算された設計。フルパン同様、こうした時間的タイミングの一定性を利用して、乱数グループ化を「意図的」に起こしていた可能性がある。



しかしながら、右肩の釘調整がまともな場合は、連動5回目(チャンスタイム)が始まる前に、「保留満タン」となっている場合が大半だった。ボッタクリ店などで、右スルーを鬼シメしていれば話は別だが。

加えて、1~4回目の連動中は、先述した通り、(16進数で)下1ケタ「8」の乱数を拾うケースがほとんどない(大当り値は16進数で「08」と「18」)。よって、チャンスタイム前に点灯した保留玉では、滅多に連チャンしない。但し、下段電チューの飾りランプ消灯時は、通常時と同じランダムな乱数取得になっている為、大当り値を拾う事はある。

一方、連チャンが大きく期待できるのは、チャンスタイム中にデジタルが回って、保留に空きが出来た状態で、保留を追加点灯させた場合だ。但し、時間の制約上、せいぜい「3回転」程度。

この場合、保留1個につき「2/29」(≒6.9%)の連チャン率だから、保留を2個追加できれば約13.8%、運良く3個点灯なら約20%の確率で、連チャンが期待できる。



しかも、クギの状態によっては、この連チャン率を、さらにアップさせる「技」があった。

例えば、「ヘソはよく回るが、右肩スルーが激シブ」の台は、以下の方法で連チャン率を上げる事が可能だ。

(1)通常時は保留を点けずに「単発打ち」を行い、保留4つを空けた状態で大当りさせる。

(2)連動1~4回目は、普通に右打ちで消化(右肩がシブく、保留が埋まりにくい)。

(3)連動5回目(チャンスタイム)と同時に通常打ちに戻し、ヘソを狙って、できるだけ多く保留を点灯させる。


こうすれば、チャンスタイム中に保留点灯の機会が増え、連チャン率もアップした訳だ。

但し、通常打ちだと電チューの拾いが極端に悪くなって、出玉が大幅に減る場合もあった。


一方、「右肩が甘く、大当り中に保留が点き易い」台は、こうした技を使う余地がほとんどない。普通に右打ちで消化して、チャンスタイム内の保留点灯に期待するのみ。


なお、チャンスタイム前に点灯した保留玉で「ハズレリーチ」が掛かってしまうと、保留の消化が遅れて、保留追加点灯のチャンスが減る為、連チャンにとって不利となる。

つまり、効率的に連チャンさせるには、「いかにハズレリーチを避けるか」という、純粋なヒキの強さも求められた訳だ。

これは、ある意味で、「ブラボーキングダム」(平和)のゲーム性にも通じた、といえよう。


まぁ、これ以上深く突っ込むのもアレなので、今回はこの辺で終わりたい。

この時期、ふと思い出す事

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クソ暑い8月も後半に入ったが、相変わらず、汗だく必死のキツイ日が続いている。

ところで、私には、毎年この時期になると、必ずといってよいほど思い出す「出来事」がある。

まぁ、子供の時分の、他愛もない思い出だが…ちょっと振り返ってみようか。




1981年(昭和56年)8月某日。

40日間の長い夏休みも、あと少しで終り。山積みの宿題にも、やっと手を付け始めた頃だ。


当時、小学4年生(10歳)だった私は、「兄貴分」だった近所の先輩「N」(中1、男)に、「ちょっとアルバイトでもしないか」と、いきなり声をかけられた。

私とNは、ちょっとした「親分・子分」の関係で、私に様々な「悪い遊び」を教えたのもNだった。


「バイト」の内容はというと、近所を歩いて回って、そこらに落ちている「空きビン」を拾い集める、という単純なもの。


そう、私と同世代の方々なら、すぐに「ピン」とくるハズだ。


当時の清涼飲料といえば、今のようにペットボトルがまだ出回っておらず、ガラス製の「ビン」や、硬い「スチール缶」(軟質アルミではない)が主流。

瓶専用の自販機も多く、それこそ、街中にジュースの瓶が溢れていた(当然、ビール瓶も多く出回った)。

で、飲み終えた空き瓶を酒屋に持っていくと、10円とか30円とか幾ばくかのお金を、「ビン代」(保証金)として返金して貰えたのだ。
(制度自体は今も残っているようだが、瓶の流通量は大きく減少)


まぁ、売る時はビン代をちゃんと上乗せしてあって、後からキャッシュバックして貰う格好だ。

これが、子供のちょっとした小遣い稼ぎとしては、まさにうってつけだった。私と同様、この時期に「ビン拾い」を実行した方は多いハズ。



「炎天下でビン拾い」など、ちょっと大変な気もしたが、他ならぬ「兄貴分」の誘いである以上は、一も二もなく引き受けるしかなかった。

Nの父親が建築の仕事をしていた事もあって、Nは一台の古い「リヤカー」を用意していた。

これを2人で引いて回って、少しでも多くのビンを回収しよう…という訳だ。

相変わらず、子供のくせにズル賢い人である。

しかし、「実利」と「冒険」を兼ねたバイトに、私は何やらワクワクするのを覚えた。


さっそく、我々は「近場」から攻めていった。

自宅近くの空き地、アパートの入口、アパート裏の草むら、建設工事の現場、野球場、道路の側溝(ドブ)、ごみ箱、屑かご、町内のゴミ集積場、林…こういったポイントをくまなく「捜索」した。

すると、案の定、至るところに、お目当てのビンが散らばっている。時期的にも、こうした冷たい飲み物がバンバン売れる季節だったから、なおさらである。

コカコーラ、スプライト、ファンタにHI-Cなど、当時の「定番」だった清涼飲料の1リットル瓶や500ミリ瓶。大きい1リットル瓶は「30円」、500ミリなら「10円」が、ビン代として手に入る。
(小さい190ミリ瓶も拾った気もするが、記憶が定かでない)


今ならハシタ金に過ぎないが、小銭で楽しめる駄菓子屋・ゲーセン通いだった我々にとっては、まさに貴重な「資金」であった。

暑さのことなどすっかり忘れて、草むらをかき分けたり、側溝を覗きこんだり、ドブをさらったり、バラ線をくぐって工事現場に入ったり、アパートの敷地に勝手に忍び込んだりして、お目当てのビンが見つかると、喜々としてリアカーに積み込んだ。

ちょっとした「宝探し」の感覚もあって、疲れはしたが大いに楽しかった。1リットルの大瓶を発見した時の嬉しさといったら…。

ただ、そんな様子を見ていた近所の人達は、明らかに不審がっていた。


時には、ビール瓶や一升瓶なんかも落ちていたのだが、「子供が酒屋に持ち込むのはマズイ」という事で、その酒屋で売られている清涼飲料の瓶だけを、徹底して拾い集めた。

(そういう理由で、「プラッシー」や「ミリンダ」も拾わなかった筈だが…若干、記憶が曖昧)


やがて、近場で拾うだけでは飽き足らず、駅近くや学校周辺にまで、「捜索範囲」を拡げた。

重たい瓶が積まれたリアカーを、子供二人で長時間引いて回るのは、流石に大変だった。

それでも、数時間かけて回収を終えると、オンボロリアカーの荷台には、百数十本はあろう大量の空き瓶が、ギッシリと積まれていた。思惑通りの「大収穫」である。

前でリアカーを引き続けるNも、後ろから荷台を押す私も、既にヘトヘトだったが、それは「心地よい」疲労であった。また、「ガチャガチャ」と瓶のぶつかる音も、疲れた我々を後押しする「応援歌」に聞こえた。



我々はその足で、苦労して街中で拾い集めた沢山のビンを、馴染みの酒屋に持ち込んだ。

(酒屋の隣には、回収した大量の空き瓶をうず高く積んだ、集積所があった)

しかし、子供2人がリアカー引いて、山積みのビンを持ち込むなど、どう考えても「怪しい」。

酒屋のオッサンも、当然そう思ったに違いない。

だが、そこは悪知恵の働くN。うまくごまかしてくれたようで、酒屋は一本一本ビンを数えた後、幾ばくかのお金を、すんなりとNに手渡した。話の分かるオヤジである。

正確な金額は覚えてないが、あれだけの量ならば、2000円は超えていたのではないか。

1個10円のマルカワ・オレンジガム(丸、4個入り)が、200個以上買える「大金」である(笑)。



そして、ようやく私が念願の「バイト料」を受け取る段になった。

「これだけ汗かいて頑張ったんだ。いったい幾ら貰えるかな?」と、期待する。

ところが、店の外に出て、Nがヒョイっと無造作に手渡したのは、あろう事か、たったの「200円」であった。

これには流石に面食らったから、この金額は、今でもハッキリ覚えている。

「リアカー代が高い」とか、Nは意味の判らない言い訳をしていた(明らかにタダで用意した筈)。

しかし、学年も立場も下だった私は、「もっと頂戴」とは、とても言えなかった。


おそらく、Nは最初から、稼いだ大半を一人でせしめる計画だったのだろう。

根っからのお人よしだった私は、まんまとその作戦に引っかかった訳だ。

「子分」というポジションの弱さを、真夏のクソ暑いこの日、あらためて痛感させられた。



結局、私は100円玉二枚という「報酬」を握りしめると、酒屋近くにある、古びたコインランドリーに、一人で直行した(Nはホクホク顔で帰っていった)。

そこで50円玉4枚に両替すると、客の待ち時間用に置いてあった1クレジット50円のテーブルゲームを4回やって、どこか釈然としないまま帰路に着いた。


因みに、そのゲームは、当時好きだったシューティングゲーム「銀河帝国の逆襲」(アイレム)。

https://www.youtube.com/watch?v=LImiuqCFLhg
(嬉しい事にYoutubeに動画があった)


その時は、ゲームの正式名称も知らずに、敵が真下からこちら(自機)の尻を突いてくるので、「つっつき虫」と呼んでいた。

いつもはNを兄貴分と慕っていた私も、この時ばかりは、タダ働き同然でこき使った奴の尻を、フォークの先で思いっきり「つっ突き」たくなった。




とまぁ、実に他愛もない話だが、毎年この季節がやってくる度に、30年以上も前の小さな事件が、自然と思い出されるのだ。今でも元気かな、N・・・。



(追記)
この1981年にハマっていた別のゲームを、久々に思い出した。忘れないうちにメモメモ。
(動画もリンク)
・ジャングラー(コナミ、アクションゲーム、1981年)
https://www.youtube.com/watch?v=UHIGXoehr5Q

翌年(1982年)のお気に入りだったのが、これ。少年野球の練習帰りに、駄菓子屋兼八百屋の小さな店で、毎週必ず遊んでいた。帰り際、そこでウェハース菓子の「エリーゼ」を買って、サクサク食べながら家に帰る…という流れだったな。
・バーガータイム(データイースト、アクションゲーム、1982年)
https://www.youtube.com/watch?v=iFg0p6sIaog


ブラボークリスタル(平和、デジパチ)

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1991年(平成3年)に平和から登場した、初期・新要件デジパチ「ブラボークリスタル」

(当時、平和の冠名は「ブラボー」) 
 cf. 西陣:ルーキー、三共:フィーバー、ニューギン:エキサイト、三洋:パニック etc

★賞球…7&15
★大当り確率…1/210
★大当り図柄…14種類 A~K(トランプの13図柄)、「h」(平和のマーク)
★最高16ラウンド継続
★出玉…2300個
★意図的な連チャン性…なし


「トランプ」をモチーフにしたデジパチ。大当り図柄は、スペードのA~K(13種類)に加えて、平和のオリジナルマーク「h」を入れた、計14通り。
但し、中デジのみハズレ図柄の「ジョーカー」(ピエロの顔っぽい)が有る。
(⇒左・右は14図柄、中のみ15図柄)。

表面上の大当り確率は「14/(14×15×14)=1/210」。内部確率も同じ(⇒後述)。

なお、4つの保留ランプも、デジタルと同様、液晶画面内で表示(スペードのマーク)。


  ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

トランプがテーマのデジパチというと、本機以前にも「ニュートランプカード2」(旧)「トランプカード」(旧)「トランプエース」(新)(いずれも京楽)、「グランドエキサイトG」(旧)「エキサイトポーカー」(新)(共にニューギン)など、数多くの先行機が存在した。

ただ、デジタル部分に注目すると、粒の大きなドット・液晶で「J」「Q」「K」などの文字を表したり、ドラムに絵柄が貼り付けてあったりと、さほど手の込んだ表示ではなかった。

また、同じ平和の「ブラボーセンチュリー」(旧)は、「ハート(♡)とA」や「スペード(♤)とK」を組み合わた、いかにもトランプ的な図柄を採用していたが、やはりドット独特の「粗さ」があった。


これら先行機に比べると、91年夏に出た新要件機「ブラボークリスタル」のデジタルは、当時としては、かなり斬新な部類に属した。

言い換えれば、単なる数字やアルファベットではなく、「一枚のカード」全体を模した感じの、複雑で細かいデザインだった。また、デジタルの動き方にも、従来にない「躍動感」があった。



また、デジタルの「色合い」も一種独特。基本的には「青背景に白図柄」だが、見る角度によっては、背景がピンクっぽく見えたりもした(西陣「アラシキング」を彷彿とさせた)。



こうした斬新な表示は、粒の細かいブロック液晶(角ドット)のなせる技であった。即ち、本機は、初の液晶デジパチ「ブラボーエクシード」(旧)や、後継「ブラボーエクセディア」(新)と同じく、液晶デジタルを搭載。しかも、目の細かい角ドットである分、よりリアルで繊細な表現が可能となっていた。

とはいっても、本機登場後にセンセーショナルなデビューを飾った「麻雀物語」(平和、1991年)の「カラー液晶モニタ」と比べれば、鮮明度は明らかに劣る。




デジタル停止順は「左⇒右⇒中」。各デジタルは、トランプよろしく回転するようにスクロール。

左右ゾロ目でリーチ。このリーチアクションにも、特筆すべき「個性」があった。

リーチが掛かると、中デジがパラパラと1枚づつめくれていくが(左右はカラー反転で明滅)、最終停止直前に、上部からおもむろに「手」が伸びてくる。そして、中デジのカードを掴んで引っ張り上げて、カードを表にめくると、再び下に戻してデジタルを止めるのだ。この一連の動きが、「勝負!」という感じで新鮮だった。

なお、「手」のイメージは、後に西陣から出た連チャン機「春一番」で、花札をクルッとめくる「手リーチ」を思い浮かべるといいだろう。

因みに、リーチが掛かった瞬間、最終停止6コマ手前の図柄が一瞬見えたので、この特性を利用した「大当り判別」が可能(リーチ後、中デジは必ず6コマ進んで停止)。




上記のような特徴的なデジタルアクションは、各社から初期・新要件機が次々とホールデビューした当時においても、「揃えたい!」と思わせるには十分であった。

西早稲田「みよし」(現「MIYOSHI344」)、新宿西口「ジャンボ」(現存)、百合ヶ丘「パーラー百合ヶ丘」(既に閉店、跡地では「ユアーズ」(スロ専)が営業)が、本機実戦の舞台。

保留連や数珠連等の爆発力が無かったにも拘らず、図柄が揃った瞬間の快感が病み付きとなって、足繁くシマに足を運んだ。まぁ、元々の大当り確率が高かったので(1/210)、自力の数珠連チャンは、大いに期待できたが。



さて、本機の内部プログラムに目を移すと、当時の新要件機としては非常にシンプルで、かつ「原始的」な抽選方法を採っていた。

この当時、大半のデジパチが「大当り判定」と「出目決定」を別個に抽選していたが、本機の場合、出目がそのまま「当り/ハズレ」も決めていた。これは、かなり「古い」抽選方式だ。

中出目カウンターは「0~14」の15通りで、右出目カウンターは1つ少ない「0~13」の14通り。いずれも、カウンター値がデジタル図柄に直接対応。カウンターは、右が一周すると中が1進む「ケタ上がり」の関係。カウンター値を拾うタイミングは、中・右共に、始動チャッカー入賞時。


但し、左出目だけは独特で、カウンター値がそのまま出目には対応していない。カウンター値を「加工」した値を前回左出目にプラスして、次回左出目を決定する、いわゆる「係数加算方式」である(左出目のみの特徴)。カウンター値を「加工」する方法は、以下の通り。

左出目カウンターは「0~255」の計256通り。まず、左デジタルがスローに切り替わる直前に、任意の値(256通り)を拾う。次に、その値を「16」で割り、割った「余り」を算出(例:カウンター値「33」の場合、33÷16=2余り1で、「1」を算出)。さらに、その余りに「8」を加えた値を「係数」として、前回左出目に加算する。

(ex)左カウンター値「33」⇒係数は「1」+「8」=「9」。前回左出目が「2」の場合、9を加えた「11」即ちJ(ジャック)が、次回左出目となる。


こうして決まった左・中・右の各出目が「三つ揃い」だった場合、自動的に「大当り」と判定される仕組み。先述の通り、出目作成用のカウンター値がそのまま当否に直結する、旧要件以前に多く見られた、古い判定方式を採っていた。よって、リーチが掛かって外れれば、素直に「惜しい」と口惜しがってよかった訳だ。

上記の方式によれば、左14図柄、中15図柄、右14図柄による組合せのうち、特定の14パターンのみ大当りとなるから、表面上も内部プログラム上も、大当り確率は14/(14×15×14)=1/210となる(⇒この点、下記の「追記」を参照)。

※※追記※※(2015.8.21)
あらためて抽選方法を見直した所、補足すべき重要事項があるのに気づいた。

上述の通り、左デジのみ「係数加算方式」を採るが、「0~255」(256通り)の数値を16で割った余りに、8を加えたものが「係数」となるから、加算係数は「8~23」の「計16通り」となる。

一方、左デジタルには図柄が14個しかないから、
(1)係数が「8」(前回図柄に「プラス8」)と「22」(前回図柄に「1周プラス8」)
(2)係数が「9」(前回図柄に「プラス9」)と「23」(前回図柄に「1周プラス9」)
の2パターンに関しては、結果的に左に同じ図柄が出る。

つまり、左デジタルは、「前回出目プラス8or9」となる図柄が、他の図柄よりも出易い仕様。但し、そのぶん大当りパターンも増えるから、大当り確率自体は変わらない。
以上の事から、本機の大当り確率は、左16通り、中15通り、右14通りの組合せのうち、特定の16通りが大当りで、16/(16×15×14)=1/210が正確な計算方法となる。
但し、左の図柄は一部重複する為、見た目は左が14通りで、大当りパターンも14通り。
(追記、ここまで)


なお、大当り後、特定の保留玉で当り易いとか、50回転以内に来やすいといった仕込まれた連チャン性は、当時の解析でも発見されていない(ノーマルデジパチ)。


マル秘パチンコ攻略ビデオ Vol.3(1989年)

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レトロパチンコ・ビデオアーカイブス


「マル秘パチンコ攻略ビデオ(Vol.3)」



(製作:双葉社 編著:テン・オクロック工房)
(1989年1月リリース、定価2300円、VHS45分)


主力パチンコ攻略誌の1つ「パチンコ攻略マガジン」に登場した名釘師・雪本氏と、同誌専属のパチプロ・田中勝男氏を映像で紹介した、平成初期の貴重なビデオ作品。
他にも、人気台「シャトル21」と「ニュービッグセブンP4」を特集している。

雪本氏は、当時「秘伝・釘師養成講座」を同誌にて執筆。また、現場での奮闘をルポライター・神山典士氏がドキュメント風に描いた「流れに掉さして」も、その後連載された。

一方、田中氏は「常に勝ち続けるパチプロ」として、同誌を通じて有名に(それゆえ「非現実的」との批判も多かった)。「パンチパーマにグラサン」という独特の風貌は、インパクト十分。また、プロとしての自身の歩みを記した連載記事「パチプロ・田中勝男」も好評だった。後に、自身が現在喰っている機種を紹介する、「田中勝男・パチンコを斬る」も連載された。


そういえば、当時の攻略誌では、こういった「オヤジ」達が妙に元気だったな。ライバル誌の「パチンコ必勝ガイド」でも、編集長・末井昭を筆頭に、「パチプロ日記」の田山幸憲、銀玉親方こと山崎一夫、解析師の下田一仁、ボーダー理論の石橋達也、コラム連載の蛭子能収や南伸坊(全て敬称略)といった「アクの強い」オッサン連中が、誌面に活気を与えていた。因みに、ガイドの名物ライター「パチプロ負男」氏は、もともと田中氏の「パロディ」として誌面に登場した。

まぁ、それはともかくとして・・・本作の主な内容は、以下の通り。



(1)雪本氏に密着(最後の釘師、釘師歴28年(当時))


・午前二時。雨の降りしきる中、自身の駆る車で、受け持ちのホールに向かう。

・到着したのは、和歌山「キングホール」。閉店後、無人の店内。

・雪本氏は、数少ない「回り釘師」(一晩で何店舗ものクギを打つ)の一人。

・受け持つホールは、現在6か所(関西一円・・・大阪、和歌山、兵庫)。

・前日の売り上げデータを見て、アケシメする台を決める。

・一台当たりのクギ調整時間は、僅か20~30秒。

・1ホールにつき、仕事は1時間で完了して、次のホールに向かう(終了時は明け方)。

・ホール経営者が指示した割数通りに調整。コンマ何ミリを打ち分ける芸術的なクギ捌き。


(以下、雪本氏にインタビュー)

・釘師になったきっかけ…もともと官庁仕事をしていたが、性に合わず脱サラ。その後、縁あってパチンコ業界へ飛び込む。「アゴ付き・宿付き」(衣食住に困らない)世界なので、次の仕事が決まるまでの「つなぎ」のつもりだったが、本業になってしまった(笑)。

・釘師の妙味(面白み)とは…ガチ締め、ダダ漏れの台なら誰でも調整できる。「打ち手によって、取ったり取れなかったり」という、いわば「限界線」までクギを持っていくことこそ、釘師の妙味だ。
それでも、シマによって「狙い通り」と感じる事もあれば、出過ぎて「しまった」と悔やむ事もある。痛快なのは、一発台で命釘をガバッと大きく開けておき、反対側から抜ける(騙し)クギを作り、お客が喜んで打った後「しまった」と、顔色を七面鳥のように変えた時(笑)。

・思い出に残るパチプロ…20年前、大阪に「ハット」と呼ばれる中折れ帽を被ったプロがいた。大半の釘師がその腕に泣かされたが、彼は非常に「紳士」で、遊技中は他の客に一切迷惑を掛けなかった。その頃から、こういう紳士的なプロは、出ている事を宣伝してくれる「必要悪」と考えるようになった。

・ゴト師について…そうしたプロよりも困るのはゴト師。大別すれば、シャク師(磁石)、ピアノ線、セル、ゴキ(ガラスを釘に押し付けて玉を絡み易くする)。磁石やピアノ線は注意すれば判るが、セル使いには気付きにくい。透明な薄いフィルムを台に差し入れ、受け口にして玉を流す。

※註※
ゴト師には、「電波」や「合鍵」を使うタイプもいたが、ここでは触れず。また、セルの使い方には、台裏にセルを差しこんで一発台のチューリップを開ける方法や、ハネやアタッカーにセルを引っかけて、開けっ放しにする方法などもあった。


(釘師のテクニック)

・(三共「大相撲II」の盤面で解説)スライド式ハネの上にある一本クギを外に振れば、玉はハネに寄り易くなり、内側へ叩けばハネから逃げる。これが基本だが、あえてハネ上をプラスに調整して、代わりに谷釘や山釘を外側に叩き、玉を寄りにくくする調整(ダマシ)もある。

・(平和「ビッグシューター」の盤面で解説)役物脇のヨロイ釘がプラス調整だと、一見玉が寄り易いので良さげに見えるが、実際は盤面中央に流れ過ぎて、左右オトシ(ハカマ)に絡まない。但し、センターに流れる分、2チャッカーには入り易いので、ヘソを調整し損なうと大変。ヘソを殺すには、ヤクモノ左右下の誘導クギを内向きにしたり、センターの三角釘をシメればよい。

・(ホールでのクギ調整について)動かすクギは、一台につき4~6本。総数の二割程度を調整。取られるクギばかり作っては、客が打たない。釘師の必要性も、まさにそこにある。良く言えば「演出家」だが、悪く言えば、いつも人を騙している「大ダヌキ」だ(笑)。

★映像中、雪本氏がクギを叩いたハネモノ…弁慶(西陣)、スパンキー(平和)、ビッグシューター(平和)、大相撲II(三共)など。










(2)無敵のパチプロ・田中勝男氏にインタビュー

・取材店…兵庫県「川西エース」

・パチプロ歴13年。その間、「一度も負けることなく」現在に至る。(←怪しい)

・オーソドックスなハネモノ専門(取材当時)。⇒後に、デジパチや一発台も打つ。


(以下、田中氏インタビュー)

・プロとアマの違い…アマは釘が判らず、打つポイント(ストローク)を知らない。釘師が調整した「終了できる条件を備えた台」を見抜くのがプロで、何も判らずに打つのがアマ。
プロといっても、どんな台でも終了できる訳ではない。山釘、谷釘、寄釘、バラ釘、道釘、命釘…条件は幾つもある。その条件の揃った台を打てば、素人でも勝てる。それを確実に見抜くのがプロ。


(釘読みの技術について…平和「ビッグシューター」の盤面で解説)

(最初の台)この台は、左風車上の一本釘が左向きで、非常に寄りが良い。ヘソも広いが、ヘソ上部の道クギと三角釘が締まっており、打つべきではない。

(二台目)今度は左風車上のクギが右向きで、寄りが悪い。ヘソ上の道釘は良いが、命釘が締まっている。やはり、打ってはいけない部類の台。

(三台目)ヘソ上の道釘は良いが、肝心の命釘が狭い。また、役物左右下の誘導釘が内向きで、センターに玉が向かいづらい。敬遠した方が無難。

(四台目)これは良さそうな台。山釘・谷釘が広く、風車上の一本釘も左向きで、玉が寄り易い。オトシも、ハカマと命釘にズレがない。ヘソも誘導クギがプラス調整で、道釘もよく命釘も広い。打てば、百人中百人が終了可能な調整だろう。

(「では、早速打って貰いましょう」と)打ち始めると、速攻・最初のナキでV入賞。(←デキすぎ)


(再びインタビュー)

好きな機種は?…好き嫌いではなく、今やっているのが、スーパーブラザース(西陣)、大工さん(西陣)、それとファクトリー(平和)。その三台を主にやって稼いでいます。

これからのパチプロはどうなるか?…多分、苦しくなるんやないかね。知り合いのパチプロも、年々減っていくし。新台の出るペースも速くて、クギを覚えるのが追い付かない。8割方が開店プロになったり、(プロを)ヤメたりしている。
普通の人は二日勝って一日負けても納得いくが、プロが2勝1敗では食っていけない。二日で二万円勝っても、三日目に一万負けたら、三日で差引き一万円の収入にしかならない。たとえ少しづつでも、(毎日)勝ち続けていくのがパチプロだろう。

ワンポイントアドバイスを…親切な釘師のいる店、割数の高い店を探す事だ。出す時には出す店ならば、一般客でも楽しめる。欲を言えば、「一流の釘師」がいる店。プロの仕事も、八割がたが「良い店を探す事」に費やしている面がある。

パチプロになるきっかけ…やっぱり不真面目だから(笑)。これまで、何人も若い人が「パチプロになりたい」と私のもとに来て、色々と教えたが、最後は十人が十人とも「普通の仕事がいい」とヤメていった。そういう意味で、ボクは相当の不真面目だと思う(笑)。






※後半では、(A)「シャトル21」(藤商事、アレパチ)の攻略法(というか遊技法)、(B)「ニュービッグセブンP4」(大一、デジパチ)の解析(乱数システム)及び体感器攻略(乱数移行パターンを用いた、大当り直撃)を紹介。

ジロキチ(次郎吉)(アルゼ、4号機)

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※※文末に「追記」あり※※




今回は、1999年(平成11年)にアルゼ(現・ユニバーサル)から登場した4号機の「ジロキチ」(次郎吉)を振り返る。



当時、私が打ったのは当然ノーマルと思料するが、やたらと波の荒かった印象も強い。
ボーナス連打でドル箱ガチガチにしたと思った途端、スコーンと1000ゲームハマって「お返し」する展開も、たびたび喰らった。判別で高設定が落ちた台でもそんな事が起きたのだから、なかなかの「ジャジャ馬」だったと思う。それ以上にゲーム性も大好きだった。導入率もそこそこあったのだが、先輩格のハナビやサンダーを残す一方、後から設置した本機を早々に撤去する所も少なくなかった…。ボーナスを揃えた時に、払い出しが無いのも特徴。ビッグを揃えたまま、コイン切れで買い足しとか(笑)。



Big Bonus
設定1 1/309.1
設定2 1/292.6
設定3 1/277.7
設定4 1/262.6
設定5 1/252.1
設定6 1/240.9

Reg Bonus
設定1 1/496.5
設定2 1/442.8
設定3 1/399.6
設定4 1/364.1
設定5 1/364.1
設定6 1/364.1


払い出し表



貴方は「赤7ビッグ」派?それとも「ジロキチ(青)ビッグ」派?
私の場合、どちらのビッグ音楽も好きだったから、赤・青を交互に揃えたり、その時の気分で選んだりした。青のサウンドもシブかった(この時期のアルゼのツインBGMは良かった…)。


効果音は和風。先行機「ハナビ」と共通する部分も多い。一方、図柄配列はというと、本機の翌年に出た「デュエルドラゴン(R/2)」と共通(ジロキチを白7、スイカをダイヤ、小判をドラゴンに置き換えると、ピッタリ配列が重なる)。ビッグの基本消化手順も、デュエルへ受け継がれた(デュエルは、ビッグ中の小役目押しがより楽に)。



通常時の小役確率

(低確率時)
1枚(設定差アリ)…1/277.70~1/221.41
10枚…1/11.2
2枚チェリー…1/431.2
4枚チェリー…1/442.8
スイカ…1/819.2
リプレイ…7.3

(高確率時)
1枚(設定差アリ)…1/13.7~1/8.2
10枚…1/11.2
2枚チェリー…1/6.1
4枚チェリー…1/32.8
スイカ…1/165.5
リプレイ…1/7.3




 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・


バーサス、レインボークエスト、サンダーV、ハナビ、ビーマックスといったアルゼの技術介入機がヒットを連発していた当時、突如「ネズミ」をモチーフにした新機種が、同社から続けざまにリリースされた(アルゼ系=ECJ「ゲッターマウス」の和風Verを意識した?)。

それが、「エドノネズミ(江戸之鼠)」「ジロキチ(次郎吉)」「ネズミコゾウ(鼠小僧)」の純Aタイプ「3兄弟」である。その中でも、設置率が最も高く、かつ知名度も高かったのが本機であろう(ネズミコゾウはマイナー)。

なお、CT機能の付いた「ネズミケンザン(鼠見参)」も、同じ「鼠」シリーズとして出たが、テスト的に導入されるにとどまり、本格的な設置には至っていない。





この時期、私はご多分に漏れず、当時の主流だったアルゼ系各機種をメインに打っていた為、本機についても記憶にズップシ刺さっている。

シンプルで味のあるリーチ目、遊び心を感じさせる「銭ピカ告知」、通常時の小役狙い(DDT、KKK)、ビッグ中のリプレイハズシに小役狙い、さらにビッグ中・ビッグ後の設定判別。
ライバル機種がズラリと肩を並べる中、幾度となくシマに通わせる独特の「引力」を感じた。

一方、ビッグ獲得枚数が「ヒキ」次第で大きくバラつく、不安定な特性もあった。獲得枚数が極端に低いと、せっかく判別で5が落ちても、終日でマイナス収支の「ガミ」を喰らうパターンも…。
なお、この「バラつき」に関しては、記事後半で詳しく説明する。




当時、本機の設置はそこそこあって、都内・神奈川の様々なホールで対面。中でも、比較的よく通ったのが、東京・有楽町「DUO」(現存)と、新百合ヶ丘「ジアス」(現存)の二店だ。

有楽町DUOは、当時2Fがスロットシマ。中央の小さなカウンターを挟み、左側の大きく薄暗いスペース(エスカレーター付近)をアルゼ系が独占して、右半分の奥まった明るいフロアがバラエティ的なラインナップだった。

この店の設置台(’99年頃)を振り返ると、本機の他、サンダーV、ハナビ、ゲッターマウス、バーサス、ビーマックス、アステカ、ワードオブライツ、クランキーコンテスト、シーマスターX、ダイナマイト、大漁2、レーザー2、フライングモモンガ、レッドメテオ、セブンダラーズといった辺りが思い出される。

当時、職場が二重橋前にあった為、仕事終りに近くの有楽町駅まで直行、時間の許す限り、ここで打つ事も多かった(向いの系列店「UNO」(現存)2Fには、キャロルクラブ、メロディナーレ、ビンビンカミサマ、エルビス、レジェンダといった、香ばしい機種が並んでいた)。

一方の新百合ヶ丘ジアスも、当時は2Fのスロットシマでアルゼ系が幅を利かせており、本機の真後ろには、兄弟機の「エドノネズミ」が入っていた。その他の設置はというと(99年当時)、サンダーV、ハナビ、ビーマックス、アレックス、アステカ、ワードオブライツ、ディージェー、ナイン、レインボークエスト、バーサス、クランキーコンドルと、アルゼ系がメイン。その他には、シーマスターX、イプシロンR、ニューパルサー、ドクターA7、ビッグウェーブ、ジャグラー、ダイナマイト、ローズフラッシュ、スーパージャックポット、ダブルアップ、トラッド、ファニーサンタ、ピンクパンサー3などが入っていた。休日には、朝から晩までここのスロットシマに入り浸っていた。また、スロの調子が悪い時は、階下で現金機(ナナシー、小龍包、ミルキーバー、エキサイトコンバット、カーニバル、ファインプレーなど)に興じる事もあった。



★ボーナス成立を知らせる「銭ピカ告知」機能

レバーオン時、通常とは異なる派手な「予告音」が鳴り、最終リール停止後に全リールが消灯して、枠内で素早くフラッシュが発生。この時、各リールに「小判」の図柄があるとチャンスだ。
配列上、各リールの小判の数は「1つorゼロ」だが、各リールに小判があると、「キーン」という甲高い「銭音」と共に、小判の図柄がピカッと点灯する場合がある。

この「銭ピカ」(小判点灯)が全リールで発生すると、リール窓右の「WINランプ」(〇ッキー〇ウスっぽい)が点滅して、ボーナス確定となる(告知)。



但し、何れかのリールに小判がなかった場合や、小判はあっても点灯しなかった場合は、銭ピカ失敗(一応、演出は発生したので「失敗」は語弊があるが…)となり、WINランプは光らない。まぁ、失敗してもボーナスの可能性はあったが。

この「銭ピカ」、なかなか遊び心を感じさせる奇抜な機能だったが、通常時に小役狙い(KKK、DDT)をしっかり行えば、WINランプが点く前に「リーチ目」でボーナスを察知する事ができた。その意味では、「初心者向けの機能」といえた。リーチ目に気付かず長々と回して、銭ピカ⇒WIN点滅までフラグ成立に気づかないのは、さすがにマズイ※。
(※但し、フラグ成立ゲームでWIN告知が発生する場合もアリ)


因みに、この「銭ピカ告知」だが、「演出を発生させるか否か」、「小判を全て点灯させるか、させないか」、「各リールで上・中・下段いずれをを点灯させるか」などについて、成立役別(さらにボーナス成立前・成立時・成立後に分かれる)の「演出用テーブル」が存在した(計12種類)。
演出の有無やランプの点灯パターンは、この演出テーブルを参照して決定される(ただし、各テーブルの詳細な振り分け率は割愛…)。




★リーチ目について

上述のように、通常時の小役狙い(私はチェリー付きジロキチ(左に二つある)を交互に狙っていた)がそれなりに有効だった本機。後告知的な「銭ピカ」よりも、「リーチ目」が重視された。

基本的にシンプルな形が多いが、香ばしい「様式美」を感じる目なども、多く存在。

その中でも、私の一番のお気に入りだったのが、ハサミ打ち時に降臨した以下の形である。

(1)

「左下段ジロキチ(スイカ付)⇒右上段チェリー付きスイカ」の二確目だ。
当時、私が愛してやまなかった形。これを拝みたいが為に、ひたすらハサミ打ちに拘った時期もある。もちろん、順押し時でこの形が出ても有効だが…。

私は、このテのアルゼ系二確目が「大好物」で、ビーマックスの「左赤7・リプ・スイカ⇒右ボム・爆弾・ボム」の美麗な二確目も、スイカコボシ覚悟で愛していた。また、本機の後に出た「グランシエル」でも、「左上段ワシ⇒右チェリー・プラム・チェリー」のハサミ二確目に心底惚れた。

  
(ビーマックスのハサミ二確目。右はスイカをこぼす位置だが、この形で止まればスイカの可能性ゼロで、問答無用の二確だった。しかも、中リール中段に赤7が止まればビッグ確定。) 


こちらも、メインで打っていた台で思い出深い「グランシエル」。このハサミ二確目が、個人的に特に「刺さった」。そうそう、左上段に赤7が「ズルン」とスベッて来た時も、アツかったな…。


それはともかく、「ジロキチで一番好きなリーチ目は?」と聞かれたら、迷わず上記のハサミ目を挙げるだろう。もちろん、他にもアツい出目は山ほどあった。

因みに、私は通常時に狙う箇所を決めていた為、普段拝めるリーチ目も、大抵が「左下段ジロキチ」からの形ばかり。ただ、時には適当押しで興じる時もあり、KKK(DDT)時には見られない、アツい出目に痺れたりもした。

以下は、主なリーチ目(抜粋)。


(2)

よく知られたのが、左下段ジロキチからの中段スイカハズレ。本機の場合、中リールのスイカがポイントとなるケースは多く、「左右対角でビッグ図柄、中リール中段スイカ」でもゲキアツ。上の形は、右でスイカが外れてくれれば「入り」。
なお、通常時のスイカ確率は「1/165.5(高)、1/819.2(低)」。小役低確率と思しき時、この目が出ればアツさも倍増した。

(3)a                      (3)b   
  
左右で中段スイカテンパイ⇒、中リール上段にスイカが止まった「中段ハサミスイカ外れ」の形。
中リールのスイカの下は、チェリーでもBARでも可。順押しもハサミ打ちも有効。この形も結構好きだったな。出現率も高かったし。

(4)

アルゼ定番といえる「ビッグ図柄の一直線」。一部NGの形もあったが、左下段ジロキチならば鉄板。ラインも図柄も不問。

(5)

左枠下にジロキチが落ちて、中段リプレイが揃った場合、成立後の「アト目」となる。
この形は配列上、各リールに小判が1つづつある為、銭ピカ告知発動⇒WINランプ点滅となるケースも多かった。
なお、これを内部的に見ると、ボーナス成立後のリプレイ時は、「50/128」で銭ピカ⇒WIN点滅(告知)に繋がる。一方、「74/128」で演出が発生せず、残る「4/128」も銭ピカ演出には行くが、小判が光らず「失敗」となる。すなわち、ボーナス成立後にリプ揃いのリーチ目が出ても、「78/128」でWINランプは点滅しない訳だ。

(6)

左チェリー付き・ビッグ図柄の対角テンパイは、判り易いハサミ二確目。順押し時も中リール不問で入り。但し、成立後の「アト目」確定。この形を拝む前に、ボーナスを察知すべき。


(7)

ここからは、「黒BAR付き・左下段ジロキチ」からのリーチ目。KKK(DDT)時に、チェリー付きのジロキチ(左に二つある)を交互に狙うと、左中段スイカ付きのジロキチか、上記の形からフラグ察知し易い。コチラの形は、一番最初に紹介した「極上ハサミ目」で、やはり鉄板。一見特徴のない形に見えて、「静かなる美しさ」を持ち合わせていた美麗目(あくまで個人的意見)。

(8)
    
ジロキチの対角(右上がり)ハサミテンパイ。左中段BARが条件で、左中段スイカ付のジロキチ(右図)だと、右上段にジロキチを狙えば、未成立時でも普通に止まる(単なるガセ目)。

(9)

順押しの二確目。中リールにツルンとスベリを伴う事多し。もちろん、ビタでもOK。しかも、バケよりビッグを優先したこの形は、ビッグ確定(バケ時は平行テンパイする)。

(10)

リプレイの大V型。様式美的にも好きな形。

(11)

チェリー付きビッグ図柄の中段ハサミテンパイ。鉄板だが「アト目」。あまり嬉しくない。


(12)

左枠下にジロキチが落ちた形(下段BAR)。左2コマ以上スベリ条件で二確。

(13)

やはり左枠下ジロキチ。コチラはハサミ二確。

(14)

左がズルスベリを伴った形。右にBARを狙い、小判、1枚役共に外れれば入り。


(15)

こちらも、左が2コマ以上スベっていれば、ハサミ二確。


(16)

ここからは、見た目も豪快な、左「赤7・小判・赤7」からのリーチ目。
まずは、赤7クロステンパイの二確目。但し、左のこの箇所はチェリーをこぼし易く、小役狙い時はお目にかかれない。なお、左に「7小判7」が止まった場合、ボーナスor小判or1枚役orチェリーこぼしとなる。

(17)

ハサミ打ち、右下段に7停止(二確)。右下段はジロキチでも可。

(18)

この形の中段小判テンパイは、小判or一枚役orボーナスの「小役ハズレ目」。
(チェリーこぼし時は、小判は中段テンパイせず)

(19)

何気ない7のテンパイ形だが、ボーナス非成立時は、狙っても止まってくれないレア形。二確。

(20)

ハサミ打ちでの小役ハズレ目。一枚役さえ外れればOKだ。

(21)

左「赤7・リプ・スイカ」もチェリーをこぼす位置だが、7テン時、中リールが大きくスベるとアツい。コチラは右下がりテンパイの形。

(22)

上段テンパイも、やはりスベリを伴えば入りとなる。


(23)

ハサミ打って、右下段にチェリー付きジロキチが止まった「ビッグ対角形」。二確。

(24)

コチラも、スベリ条件付きでリーチ目となる。

(26)

ビッグの中段一直線。この並びはビッグ確定だ。

(27)

左にビッグ図柄がないが、これもビッ確となる。

(28)

コチラはバケ確

(29)

これもバケ確定目

(30)

やっぱりバケ確定…




(番外編)

中段「7・ジロ・ジロ」と並んだ贅沢な形だが…これは普通にガセるのでNG。ちょっと悔しい。




★ビッグ中の小役狙い・リプレイハズシ

本機のビッグ中メイン小役は10枚(小判)と15枚(小判・小判・BAR)。小判は順押しなら取りこぼさないが、15枚役は右リールで要目押し。適当打ちと小役狙い時では、獲得枚数に雲泥の差が出る。当時のアルゼ十八番の「技術介入性」は、本機でも健在であった。

ただ、これまたアルゼ定番の「リプレイハズシ」に関しては、やや事情が異なる。当時の攻略誌の論調を見ると、当初はハズシの効果を大きく強調していたが、次第にトーンダウン、やがて「ハズシ時はパンクが多発。順押し小役狙いとあまり変化なし」と結論づける雑誌も現れた。
(高設定ほど、ハズシで枚数はアップしたが…)

確かに、ハズシを使わずに順押し小役狙いを行った時と、ハズシ使用時の平均獲得枚数が、たった3枚ほどの差しかない、とするデータもある。

しかし、記事前半でも述べたが、本機にはビッグ獲得枚数を不安定にする要素が幾つもあり、打ち手の「ヒキ」次第で、枚数が大きく左右される面が、特に強かった。
500枚越えでガッツリ抜ける時もあれば、ハズレ多発で0パンまで喰らい、獲得枚数が50枚に満たない事もあった。「平均枚数」は、己の目押し力とビッグ中の展開で、いかようにも変化したのだ。

その「不安定要素」だが、やはり(1)リプレイ(ジャックイン)が「下段受け(変則押し)」しか外せない、(2)そのジャックイン確率も「1/6.554」と低い、の二点に大きく集約されよう。

制御上、ジャックイン時(リプレイ揃い)の1/2は「下段以外の受け」になる為、50%のヒキに負けてしまえば、全くハズす機会もないまま、早々と最終ジャックインしてしまう。
一方、ジャックイン確率の低さは、2パン、1パン(時には0パン)の大きな要因となった。逆にハズす機会が一度もないまま30ゲームに到達し、あえなくパンクするケースも多かったのだ。

因みに、本機はジャックイン時に「10枚」の払い出しがあった。これが結構大きく、無理にハズシをせずとも、小役だけ正確に狙ってキッチリ3回ジャックインさせた方が、出玉的にも安全と考える人が少なからずいた。

さらに、「不安定要素」について補足すれば、1回のジャックゲームが「12G中8回当選で終了」ではなく、「キッチリ8G限定で終了」だった点も見逃せない。つまりは、ジャックハズレを引くと、その時点でジャック1回分が「まるまる損」となってしまうのだ(当時のアルゼ系でしばしば見かけたシステム)。

ちなみに、ジャックハズレの確率は、約「1/101」。単純計算で、ビッグ4~5回に1回ハズれる事になるが、やはり当人のヒキによって差が出るので、1ビッグで2度も3度もジャックハズレを喰らう事はあった。これも、平均獲得枚数に少なからず影響を与えたのだ。


ところで、同じ「リプレイハズシ」といっても、1回目の小役Gからハズすのか、2回目からハズすのか、3回目でハズすかによって、獲得枚数には当然ながら違いが出た(何ゲームまでハズすかも含めて)。

私自身、本機を遊技する際は、より効果の高いハズシ手順について、いつも悩んだ。1回目から積極的にハズしてみたり、1,2回目は順押しで自重して、3回目からハズしたり・・・しかし、どうやってもハズシの効果は安定せず、平均獲得枚数も大きくバラつきがちだった。

「本機のハズシに、劇的な効果はあったか」と問われれば、「そういう日もあったが、素人以下の平均枚数に落ち込む日もあった」というところだろう。

とはいえ、本機のシマに足繁く通った要因の一つが、ビッグ中の小役狙いとハズシの「面白さ」にあった。運よくハズシで500枚を越えた時など、大いなる「充足感」があったのも事実。

また、小役ゲームを引き延ばすと、それだけビッグ中の判別機会も増え、高設定台を見抜き易いプラス面もあった。よって、本機のハズシには、十分な意味があったと思う。


それでは、ハズシの具体的手順を説明しよう。


私の場合、1回目の小役ゲームは、順押し・小役狙い。手順は左⇒中を適当押しで、小判テンパイ時のみ、右のテンパイラインに黒BARを狙う(メイン小役の15枚をフォロー)。
なお、スイカとチェリーをフォローする「完璧手順」もあるが、時間効率が悪い為、敬遠していた。ハズシ不使用の場合、ビッグ終了までこの打ち方を続ける。



一方、ハズシを使う場合、2回目の小役ゲームは、残り20ゲームまで逆押し(それ以降は順押し・小役狙いに戻す)。また、3回目の小役ゲームは、残り11ゲームまで逆押し。
ジャックインが「下段受け」しか外せないので、意に反してジャックインするケースも多々あった為、「保険ハズシ」を使った訳だ。

逆押し時は、まず右リール上段に黒BAR(鼠)を狙い、中を適当押し。やはり、スイカ・チェリーは無視(効率重視)。


(右に狙う箇所(BAR・小判・リプ)。1コマ早くても良いが、遅いと制御でBARが枠下にズルッとスベッて、右を止めた時点で15枚を取りこぼす事があるので注意)


(1)1コマ早く止まった場合 or 4コマスベッた場合 (右上段に小判停止)
 
中リール適当押しで、小判が上段受けになったら左リール適当押し。10枚役(小判)・15枚役(小判・小判・黒BAR)ともに、上段受け時には取りこぼす事がない。

  
但し、下段受け時は取りこぼしが生じる為、左に「7・小判・7」をキッチリ狙う(10枚ゲット)。

  
リプレイ中段受けはハズシ不可。左は適当押しでジャックインさせる。

なお、中リールで小判もリプもテンパイしなかったら、左は適当押し(効率重視)。


(2)そのまま止まった場合(右上段に黒BAR停止)
 
中は適当押し。中段に小判が来たら、左に「7・小判・7」を狙い、10枚or15枚をゲット。
(何も揃わなかったらハズレか取りこぼしだが、左をキッチリ狙えばコボシはない)

  
(10枚)                      (15枚)


   
中リール上段に小判が来たら、15枚確定。左は取りこぼさないので、適当押しでもOK。

   
リプレイが左上がりにテンパイしたら、ジャックイン確定。どうやってもハズシ不可。


(3)1コマスベッた場合(右上段に赤7停止)
   
中は適当押し。下段に小判がテンパイしたら、左に「7・小判・7」を狙って、10枚ゲット。
(左で小判が揃わなかったら、ハズレorチェリーこぼし)


中リール中段に小判が停止した時も、左は赤7に挟まれた小判狙い(10枚or15枚orハズレ)。上段受けの10枚はこぼさないが、中段15枚のこぼしに注意(左は赤7をやや早めに狙う)。

  
(10枚)                      (15枚)


(4)2コマスベッた場合(右上段にスイカ停止)

中は適当押し。下段に小判がテンパイしたら、右は「7・小判・7」狙いで15枚ゲット。
(小判テンパイでも、単なるハズレの場合アリ)


(5)3コマ滑った場合(右上段にリプレイ停止)

中は適当押し。ジャックイン時は、制御で1/2が下段受け、1/2が下段以外の受けとなる。
中をいくら目押ししても、ジャックインのテンパイラインは既に決まっており、ハズシラインを限定させる事は不可。上図のように、左下がりにリプレイが止まる事を祈るのみ。運良くこの形になったら、左に「7・小判・7」を狙う。7コマの余裕があるので、少し遅めに押して良い。何度も言うが、これが唯一ハズシの効く形だった。


一方、運悪くリプレイが上段にテンパイしたら、ハズシは出来ないのでジャックインさせる。


残り10ゲームになったら、順押し・小役狙いに切り替える。やはり、ジャックイン確率が低い為、残り10で戻しても、普通にパンクするケースが多発。

因みに、これは完全に「オカルト」の部類だが、1パンなどで獲得枚数が極端に減ると、そこからハマリに転じる場合が少なくなかった。本機ではつきもののパンクだが、一種独特の「怖さ」を感じていたのも事実だ。




★ビッグボーナス(小役ゲーム)中の設定判別

まずは、ビッグ中の小役確率を見てみよう。

メインは10枚(小判)と15枚(小判・小判・BAR)だ。

10枚(全設定共通)・・・1/3.44
15枚(設定差アリ)
設定1・・・1/4.31
設定2・・・1/3.81
設定3・・・1/3.49
設定4・・・1/3.28
設定5・・・1/3.15
設定6・・・1/3.10
ジャックイン…1/6.55
2枚チェリー(全設定共通)・・・1/99.9
4枚チェリー(全設定共通)・・・1/99.9
スイカ(全設定共通)・・・1/99.9
ハズレ(設定差アリ)
設定1・・・1/3.39
設定2・・・1/3.78
設定3・・・1/4.17
設定4・・・1/4.51
設定5・・・1/4.78
設定6・・・1/4.91


ポイントとなるのは、何といっても、メイン小役の確率とハズレ出現率だろう。
10枚役は全設定共通だが、目押しが必要な15枚役には、設定差が付いていた。設定4以上は10枚役よりも15枚の方が出易く、逆に設定3以下は10枚役の方が出現し易かったのだ。

さらに、ハズレ確率も設定差があった為、小役ゲームの状況から設定を推測する事ができた。判別して高設定と確信できれば粘り、低設定なら捨てる…これだけで大分リスクが減ったのだから、親切な設計といえよう。さらに、後述するビッグ終了後の判別も、大いに重宝した。

それにしても、やはりジャックイン確率の低さ(1/6.55)には、一種辛いものがある。ハズレの方が高い為、特に低設定では「ハズレ連発・ジャックさっぱり来ず」で不安に駆られた事も多い。




★ビッグ終了後の設定判別(スロマガ推奨手順)

・減算値…設定1~4=96、設定5=98、設定6=100

(1)5以上判別手順
・ビッグ後、クレジットを落とす
・コイン32枚投入
・1P消化
・9枚手持ち
・13枚手持ち
・以下は13枚手持ちを繰り返す
・34P以降、CR表示(3枚掛け完了時)が30の時(判別プレイ)、判別小役の出現率が20%以上なら設定5以上、5%以下なら設定4以下と判断。
・判別小役は1枚役、チェリー、スイカ。


(2)6判別手順
・ビッグ後、クレジットを落とす
・コイン32枚投入
・1P消化
・7枚手持ち
・11枚手持ち
・以下は11枚手持ちを繰り返す
・35P以降、CR表示(3枚掛け完了時)が30の時(判別プレイ)、判別小役の出現率が20%以上なら設定6、5%以下なら設定5以下と判断。




★BOSS・しのけんの「旅打ち」(岩手編)

かつて、JICビデオから販売された「ビデオ・旅打ち」の岩手編(有名スロッターBOSSとしのけんの、ガチンコ遠征企画。CS放送「MONDO21」本放送のビデオ化版)で、トッププロのしのけんが、本機を勝負台に選択した。
勝負したホールは北上の「21SEIKI」。朝イチ、前日チェックした狙い台を確保したしのけん。卓越した目押しと持ち前のヒキ、そして設定判別を駆使して、設定5(以上)と思しき台で終日勝負。途中、ストレート1100ゲーム超えの特大ハマリを喰らうが、その後は復活して出玉をさらに伸ばす。最終的に5000枚越えの大勝ちを飾った。素人客と巧い人で収支に差が付き易い台を、意図的に狙ったのだろう。しのけんがジロキチでビッグ消化中、背後で神妙に頷きながら観戦する若者客の姿が、妙に印象深い。
因みに、同行したBOSSが同店で打ったのは、大東音響の「キングガルフ」。コチラは、前半につまづきを見せるも、一旦「スイッチ」が入ると猛烈な勢いで巻き返し、結局は閉店近くまで打って、9000枚オーバーの「爆勝ち」となった。
(敬称略)



参考…当時のジロキチ設置店(一部)

有楽町 DUO
新百合ヶ丘 ジアス
新宿(西口) マーブル
新宿(歌舞伎町、セントラルロード) エルニド1
新宿(歌舞伎町、さくら通り)グリンピース5(等価)
新宿(歌舞伎町)スロットクラブ・エスパス日拓4(旧・日拓4号店)
下北沢 カレイド
神田 ゴールド
神田 スリーセブン(777)
荻窪 スロットクラブエスパス荻窪(旧・日拓ビッグプレイ)
幡ヶ谷 セブン
笹塚 プラハ、ビッグ1、スロットガールズ
下高井戸 将軍
桜上水 クラウン
千歳烏山 トモエ
調布 サイバースパーク、エスパス
府中 ターゲット
聖蹟桜ヶ丘 毎日会館
立川 ニューワールド
相模大野 フレスコ
江東区北砂 ミッキー
東海大学前 ニューオオネ
新小岩 エスパス日拓

などなど


(ジロキチ設置を告知する、「新宿グリンピース5(等価)」の広告(1999年))


(ジロキチ設置を告知する、「新宿エルニド1」の広告)(1999年))



※※追記(2015.8.30)※※
枠下蒼7さん

コメント有難うございます。確かに、設置状況には地域差等もあったと思います。私の活動範囲でも、ハナビ、サンダー、ビーマのように、当たり前に入っている感じではなかったです。

それでも、導入当初は、ほとんど設置を見かけなかった訳ではなく、「そこそこ」の設置はありました(あくまで「活動範囲」の話ですが)。むしろ、設置期間が「短命」だった印象の方が強く、後に出たワードオブライツ、デュエルドラゴンR、グランシエル、マリーンバトル辺りと、早々に入れ替えられたケースが多かったと思います。

まぁ、万人受けしない(?)ゲーム性が原因かもしれませんが、私自身「つまらない」とは全く思っていません。(だから、わざわざ記事にした訳です)。打つ程に味の出る、「スルメ」のようなゲーム性だったと考えます。

なお、パチスロ必勝ガイド・1999年7月号の読者コーナー「人気ランキング」を見ると、ジロキチは、初登場でいきなり「8位」にランクインしています。デビュー当初はファンの支持を受けていた訳ですが、その後のランクは下がる一方で、ファンの「離れ」も早かった事が見て取れます。

(C)白夜書房
(パチスロ必勝ガイド1999年7月号、人気機種ランキング。初ランクインが8位と健闘。だが、翌月以降は、8位⇒9位⇒17位⇒圏外、と失速)

因みに、ビーマックスのジャックイン確率は「1/5.96」で、ジロキチ(1/6.55)よりもやや高めです。しかも、ビーマはジロキチと違い、ビタが決まればどのライン(変則押し時は中段受けor下段受けとなる)でも外せましたからね。一方のジロキチは、ハズシ可能なジャックインの出現率が、実質「1/13.1」と激低でした。やはり、この差は大きいと思います。

ジロキチも、目押しでハズシラインが限定できたら(ポルカノ2のように)、もう少し人気が出たと思いますが…。あ、ポルカノも、そんなに人気なかったですかね(私は好きでしたが)。
(追記、ここまで)

懐かしの給食献立(1983年、再現)

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先日、「子供時代の空き瓶拾い」の記事を書いたのだが、例の如く「記憶の引き出し」を開ける作業をやっているうちに、当時の「小学校給食」の記憶まで一緒に蘇ってきた。


で、思い付いたメニューを逐一書き出したら、何やら、「献立表」のようなものが出来上がった。折角なので、1か月分の献立表(再現版)として、ブログで公開する事にした。

ただ、流石に30年数前の古い話。ハッキリ覚えている部分と、ベールが掛かってボンヤリしている箇所との差が大きい。おそらく、以下に紹介する献立表を当時の自分に見せたら、「うーん、40点」などと言われるに違いない。実際の献立表とは、かなりの「乖離」があるはずだ。
(現物が残っていたら…と悔やんでも仕方ない)

まぁ、そんな感じで、曖昧な部分も少なからずあるが、「古きよき昭和」を振り返る一資料として、目を通して頂ければ幸いである。



     ★★1983年(昭和58年) 小学6年の頃の給食献立表(再現)…「川崎市Ver」★★

★月~金の献立。土曜日は「半ドン」だったので、給食無し。
★食器は、アルマイト製の平皿とお椀。スプーンは「先割れ式」のもの。
★給食時間は12:15~1:00の45分間。12:45からは、「お昼の校内放送」が始まる。


 1(木) パン、牛乳、炒めビーフン、アジフライ、せんキャベツ
 2(金) 食パン、牛乳、チーズ、竜田揚げ、かきたまスープ
 5(月) パン、牛乳、塩もみ、クリームシチュー、ゆで卵
 6(火) ソフトめん、牛乳、ミートソース、みかん
 7(水) パン、牛乳、ちくぜんに、大学いも、冷凍みかん
 8(木) 黒パン、牛乳、やまとに、塩もみ、プリンスメロン
 9(金) ピロシキ、牛乳、フレンチサラダ、りんご
12(月) パン、牛乳、中華スープ、ひじき、冷凍みかん
13(火) きなこパン、牛乳、八宝菜、ヨーグルト
14(水) 食パン、牛乳、ママレード、マカロニグラタン、塩もみ
15(木) 敬老の日
16(金) パン、牛乳、アジフライ、せんキャベツ、フルーツポンチ 
19(月) 食パン、牛乳、マーガリン、竜田揚げ、白菜スープ
20(火) パン、牛乳、ポテトサラダ、マヨネーズ、ゆで卵
21(水) ぶどうパン、牛乳、やまとに、チーズ、塩もみ、ミカン
22(木) パン、牛乳、アジフライ、せんキャベツ、バナナ
23(金) 秋分の日
26(月) ソフトめん、牛乳、カレーあんかけ、バナナ
27(火) 揚げパン、牛乳、白菜スープ、白身魚フライ、りんご
28(水) パン、牛乳、炒めビーフン、大学いも、フルーツゼリー
29(木) 黒パン、牛乳、ボルシチ、チーズ、クラッカー
30(金) 食パン、牛乳、マーガリン、春雨サラダ、ゆで卵
(註)

この時期、私の通った川崎エリアでは、小学校給食の主食といえば、とにかく「パン」であった。米食はまだ導入前で、昼時に校内で白米を食べたのは、弁当持参時(遠足が雨で中止になったり)と、家庭科で調理実習をした時くらいだ。

基本的には、ややパサついた「コッペパン」がメイン。正直、あまり好きではなく(飽きる)、よく残しては机の奥やランドセル(カバン)に突っ込んだ(時間が経つと、カチカチ状態で出てくる)。

コッペパン以外では、食パンの出る機会が多く、その他、黒パン、揚げパン、きな粉パン、ブドウパンなどが、ちょくちょく「ローテ―ションの谷間」に来る感じだった。とりわけ、揚げパンの砂糖の甘さと、ほどよい触感がお気に入りだった(我が地域は、きな粉パンと揚げパンは別モノ)。

また、当時の楽しみとして、パン以外の主食が出ると、非常に嬉しかった。その代表格といえるのが、「ソフト麺」である。「パスタ以上、うどん未満」の柔らかい麺がビニール袋に入っていて、これをミートソースやカレーあんかけ、中華スープなどの具に混ぜて食べる。まぁ、世代によっては、定番の「懐かし給食メニュー」ともいえよう。

それと、たまに出たのが「ピロシキ」だ。コチラは油で揚げた小さな調理パン…といった感じで、中身は肉あん入りとアンコ入りの2つ(セット)。この味もたまらなく好きだったが…もしかすると、川崎エリア独特のもの?

次に牛乳だが、これは定番の「三角テトラパック」入り(牧場のイラストが描いてある、緑と青のパック)。低学年時は透明な牛乳瓶(ガラス)だったが、途中で三角パックに変わった。よく、瓶を落として割る子がいたので、安全面を考慮して変更したと思われる。

また、チーズは銀紙で包装された四角い「QB」プロセスチーズが基本。但し、食パンの時には、薄いスライスチーズが添えられる事が多かった。食パンとの組み合わせでは、マーガリン(銀紙で包んだ四角のもの)やイチゴジャム、オレンジママレードなんかも付いてきた。


さて、肝心の「おかず」だが、正直、記憶が鮮明なものと漠然としたものが混ざっており、いまだ記憶の奥底に埋もれたままものも多い。

そんな中で、今もハッキリ覚えているのが、何といっても「炒めビーフン」である。白いビーフンを、挽肉や刻み野菜と一緒に炒めたシンプルなもので、食べやすいよう細かく切ってあった。これが、非常に私好みの味で、今も印象深いメニューだ。
しかし、ちょっと困った事もあった。給食当番で、大きなアルマイトのバケツに入ったビーフンを、これまたアルマイトの小さなお椀に掬う時、粘っこいビーフンがベットリお玉にくっつくのが、少々面倒だったのだ。お玉をお椀に「カンカン」と叩くようにしてよそうのが、ビーフン「お決まり」の光景だった。

また、献立表にある「やまとに(煮)」も、お気に入りのメニューだ。「大和煮」という名称が付いているが、実際はジャガイモをトロトロ・クタクタに煮た、「うま煮」的なもの。いわば、「柔らかいジャガイモのみの肉じゃが」といった風情で、甘辛い味付けが食欲をそそった。但しこちらも、よそう時にベタっとお玉にへばりつくのが、玉にキズ。

その他、マカロニグラタンやボルシチ(なぜか、ロシア料理が給食に出た)、白菜スープや春雨サラダなんかが、記憶に刺さる。「塩もみ」は、きゅうりの輪切りを塩で揉んだもの(キャベツの塩もみもあったかな)。せんキャベツは、文字通りキャベツの千切り。後は、定番のゆで卵も。

そういえば、よくメニューで出た「竜田揚げ」は細い肉をカラッと揚げたものだが(ちょっと固い)、肝心の材料が「クジラ」だったか「鶏肉」だったか、すっかり忘れてしまった(鶏肉だったかな)。



なお、上記の献立表は、アレコレ詰め込んでいるので、特に主食が「贅沢」な構成(今と比べると質素だが)になっている。実際には、ただのパン(コッペパン)の比率が、もっと高かった筈だ。デザート付きの日も、これ程多くはなかっただろう。ソフト麺も、確か月イチ程度でしか、お目にかかれなかったような…。



とまぁ、私個人の思い入れで色々書いたが、給食には、地域差・時代差が大いにあったので、「懐かしのメニュー」といっても、人それぞれの筈だ。皆さんの「思い出の給食」は、果たして…。

ルーキーラッシュ(西陣、デジパチ)

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1992年(平成4年)に西陣から登場した新要件デジパチ「ルーキーラッシュ」


左右上部の「リーチ」表示が懐かしい…(リーチ時にピカピカ点滅。ルーキーデルタ(シリーズ)、ニューメビウスV2、ルーキーパステル(シリーズ)、ハッピーシネマ、ニュートランプP5、花らんまん、ルーキーVXP-2、銀玉人生…当時の西陣台は、この表示付きのものが多かった)


★現金機
★赤色ドットデジタル(単色)
★賞球…7&15
★大当り確率…1/216
★大当り図柄…15種類(0~9の数字と、炎(トーチ)、カップ、馬、王冠、LOVEの5絵柄)
★最高16ラウンド継続
★出玉…約2400個
★意図的な保留連チャン・数珠連チャンは無し(ノーマル機)
★ヘソチャッカー(センター)は電チュータイプ(6回開き)


(888揃い)



同時期に出回った西陣の人気機種、「花鳥風月」や「パステルNo1」などと比べると、かなりのマイナー感が漂っていた本機。まぁ、当ブログで取り扱うには、絶好の台といえるが。



当時の西陣らしからぬ、「ツブの細かなドット(ドット数が多い)」を使っていたのが印象深い。
もともと、旧要件(1990年まで)の西陣ドットデジパチは、大粒のドットで数字・アルファベットを表した単純な図柄が多く、細かな図柄のデザインは、ほとんど見当たらなかった。そのテのドットデザインというと、京楽や三洋、大一といったメーカーが得意にしており、奥村の「ビルボード」や平和の「ブラボーセンチュリー」なども、やはり細かめのドットを使用していた。

一方の西陣デジパチといえば、「ファンキーセブン」(旧)のような派手な7セグ、「プレジデント」(旧)の円盤型ルーレット、「スーパールーレット」(旧)のセグ・ルーレット混合型、「アラシキング」(旧)のブロック液晶二段デジタル、「ルーキーデルタ」(新)の丸型セグ、「ニューメビウスV2」(新)のVFD画面など、特徴的なアイディアが多かった。しかし、こと「ドット(マトリクス)」に関しては、「リムジン165」※(旧)、「リムエイト」(旧)、「ラスベガス」(旧)など、オーソドックスなドットタイプ(リムジンはドットにメッセージが流れる特徴アリ)を立て続けに出していた。

※アタッカー開放時間「16.5秒」に因んだ機種名

一方の本機は、細かいドットの利点を生かして、チェスの「ナイト(馬)」を模した図柄や、京楽「ダービー」を思わせるカップ図柄など、5つのデザイン絵柄を採用(盤面イラストはギリシア神話調)。中には、「LOVE」の文字をあしらった風変わりな図柄もあり、西陣としては、かなり斬新なドットの試みだったといえよう。




1992年の夏頃、新宿・西口の「ジャンボ」(現存)というホールの1階隅に、1シマ5、6台だけ、ヒッソリ並んでいたのを覚えている。客付き良好の連チャン機「花鳥風月」とは違って、シマは常にガラガラ状態。いつの間か外されてしまった、「不遇の台」である。露骨な保留連や数珠連もなく、いたってノーマルな出方だった。確率「1/216」ゆえの、自力連チャンは期待できたが。


(新宿大ガード交差点「ジャンボ」…店名通り、設置台数の豊富さがウリだった。当時は1Fがパチ、地下がスロとハネモノ、デジパチ。スロの設置台は、スーバニ、コンチII、コンチIII)。


まぁ、そんな訳で不人気だった本機だが、西陣にとっての新たなドットスタイルが、後にヒットした「ミラクルフォースSP」(1993年)に繋がったのだから、意義深い「原点」の台ともいえよう。


(数珠連チャンの人気機種「ミラクルフォースSP」…兄弟機は小デジ確変付きの「P-2」)



★スタートチャッカー

本機にはスタートチャッカーが3つ存在。ヘソ(センター下段。通常よりも低い位置)と左右オトシの計三か所に、始動チャッカーがある。但し、両オトシの上部は風車とバラ釘でガードされており、メイン入賞口はヘソ(センター)であった。

さらに、そのヘソが「電チュー」である点も特徴的。電チュー閉鎖時も普通に入賞するが、電チュー内蔵の1ケタ小デジタルに「7」が出ると、約30秒間に0.9秒の電チュー開放を6回行い、ヘソ入賞をサポートする仕組みだ。


(ヘソは小デジ内蔵、電チュータイプ。矢印で示したGO(スルー)通過で、小デジが変動開始。)


だが、肝心の小デジ始動チャッカー(GOチャッカー)が、電チュー真下(アウト穴上部)の狭い隙間にあり、配置的にもゲージ的にも、非常に入賞しづらい欠点があった。道釘や命釘がよほど甘くなければ、ただの「お飾り」(たまに、思い出したように小デジが回る程度)になってしまう。一応、小デジにも4つの保留ランプが付いているが、満タンになることなど、ほぼなかった)。



★リーチ

リーチアクションはシンプルな部類。デジタル停止順は左⇒中⇒右で、リーチが掛かると右デジがスローに切り替わる。但し、右デジ移行コマ数が1周以内と短く、早い時はリーチ後たった3コマで止まる事もあった。再始動やSPリーチの類も無く、リーチはノーマルのみ。

ただ、こういった「一発勝負」で当否が決まるノーマルアクションは、「旧要件の名残」という感じで(変に引っ張らず、焦らさない「潔さ」があった)、決して嫌いではなかった。



★アタッカー

本機は、メインアタッカーにも、一風変わった特徴があった。アタッカーの位置が、通常の盤面下センターではなく、メインデジタルの「真下」に付いていたのだ。通常ヘソチャッカーがあるべき所に、メインアタッカーのVゾーンがあるという、変則的な構造をしていた。逆に、メインとなる始動チャッカー(及び左右オトシの始動チャッカー)は、アタッカーの下に付いていた。

しかも、アタッカーの形状が、いかにもハネモノチックな「ウィング型」。ガバッと左右に開くハネが、玉を沢山拾ってくれそうな気分になった。まぁ、実際は「FレジェンドI」ほど多くは拾わなかったが、アタッカーセンサーが奥にあって出玉は多め。1ラウンドで11~12個入る時もあって、2500個近く出る事もしばしば(当時、新要件機の出玉は約2300個程度)。

なお、Vゾーンは1個入賞でカバー(「OK」と書いてある)が閉じるタイプ(西陣らしいギミック)。何かの拍子で、Vゾーンに2個入ると連チャンする…といわれたりしたが(これも西陣デジパチでお決まりのネタだった)、裏付けは取れずじまい。まぁ、ガセ濃厚であろう。



★エビス先生とルーキーラッシュ

余談だが、1992年リリースのVHSビデオ「パチンコ電撃作戦!~激突!デジパチ攻略篇~」に、本機が登場。


(定価10094円…今ではあり得ない高値だが、この時代なら当たり前の価格設定)


この作品中、大のパチンコ好きで知られた漫画家の蛭子能収先生(当時45歳※)が、東上野の西陣ショールームで、新台のルーキーラッシュを試し打ちする香ばしいコーナーがある。

※当時のパチンコ必勝ガイド誌で、「とりあえずパチンコでも」という自伝・体験コラムも連載。


実戦中のエビスさん、西陣のベテラン担当者に「連チャン性はどうですか?」と「禁断」の質問を投げかけると、「まぁ、規則がございますが、ある程度は…偶然来ることも、モゴモゴモゴ…」と、やや歯切れ悪く(ゴマカシ気味に)答えるのが、何となく微笑ましい。本機はノーマルだったが、どうせなら、バリバリ連チャン機の「花鳥風月」(前回乱数がそのまま使われて連チャンする)とか、「パステルNo1」(謎の「5連チャン」が時折発生した)を打って、「どうして連チャンするんですか?」と、エビスさんに質問して欲しかった。

なお、エビス先生は、本機以外にも、東上野にあるメーカー3社のショールームで、当時の新台を実戦(奥村「ドリームランデブー3」、三共「F・マキシムIII」、太陽電子「ファンタジーSS」)。


(「888」が揃った瞬間)


(大当りファンファーレと共に、ドットのラッパが躍動する)


因みに、本作は他にも見所が多く、平成初期の「隠れた名作」との呼び声も高い(私の中で)。

MCは「横浜銀蝿」の翔。アシスタントはAV女優の岡咲ひとみ(時代を感じる…)。特設スタジオでの「デジパチ講座」をはじめ、杉作J太郎(本作を企画)と蛭子が司会進行の「パチンコ勝抜けクイズ」、覆面レスラー・獣神サンダーライガーとクイズの優勝者が対決する「デジパチ王座決定戦」(出玉勝負、機種は三共連チャン機「フィーバーマキシムEXIII」、ロケ地は「浅草ゲームセンターPart1」)、若き日のみうらじゅんがプロデュースする謎の「デジパチ攻略養成マシン」紹介など、B級テイスト満載の面白さとなっている。

また、関西芸人のけーすけ(当時は若手)が、要所で「オバカ発言」をして、司会の翔らにドツキやツッコミを喰らうのも、「お約束の芸人イジリ」という感じで楽しめる。

さらに、かつてパチ・スロ業界に色を添えた名物ホール「浅草ゲームセンター」(当時、Part1~3の3店舗が存在)のボディコン店員達(店長は女優の李星蘭)が、「セブン子クラブ」として黒のボディコン姿で出演している。

コチラは、惜しくも廃盤(絶版)扱いだが、オクやアマゾン等で、手に入れる機会があるかも…。

(敬称略)

ごくらくBAND-DX(平和、ハネモノ)

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1995年(平成7年)に平和から登場した新要件ハネモノ「ごくらくBAND-DX」


★賞球…7&13
★最高8ラウンド継続
★大当り中は、ヤクモノ内に最大4個貯留(6カウント又はハネ18回開閉で解除)
★平均出玉…約600個
★大当り中のサウンド…「パイプライン」(ベンチャーズ)※旧要件機「ビッグウェーブ」を踏襲
★当時の設置店…小田急江ノ島線・東林間駅「大丸」(閉店)など





「お坊さんのロックバンド」をテーマにした、大変ユニークなコンセプトのハネモノ。オトシには、キンピカ仏像のイラストがある。

ヤクモノ真下には、「HEAVY METAL SOUND」の表記。盤面に描かれたお坊さん達も、コミカルな表情でギターを熱演、マイク片手に熱唱、グラサン姿でドラム演奏と、ライブ感は十分。



「僧侶」と「ロックバンド」。一見、違和感タップリの組合せにも思えるが、元ネタ(推定)を知る人からすれば、「ああ、あれね…」と、すぐピンとくるハズだ。


あくまでも「推察」に過ぎないが、恐らく本機の開発者は、かのアマチュアバンド・オーディション番組「イカ天」(「三宅裕司のいかすバンド天国」)のファンだったと思われる。


昭和末~平成初期のバンドブームを反映して、「社会現象」にまでなった名物番組「イカ天」。

かくいう私も、中学・高校・大学と、バンド在籍の過去を持つ…担当はキーボード。最大の見せ場は、大学時代「北沢タウンホール」のイベント出演時かな。

イカ天は、毎週土曜・深夜に放映。全国各地から、個性溢れるバンドが数多く出場した(司会は三宅裕司と相原勇)。

番組出演を機に、メジャーデビューを飾った例も多い。たま、ビギン、人間椅子、フライング・キッズ、カブキ・ロックス、マルコシアス・バンプ、ブランキー・ジェット・シティ、ノーマ・ジーンなど、才能豊かなミュージシャン達を、続々と掘り起こした。

そういえば、ニューギンの新要件デジパチ「スターマイン3」(1991年)の「夏祭り」でお馴染み、ジッタリン・ジンも「6代目イカ天キング」である。

また、石田ひかりがバニーガール姿で新宿「グリンピース」の宣伝をした日テレのドラマ「悪女(わる)」でも、メインテーマを歌った「RABBIT(ラビット)」がイカ天キング出身だった。

個人的には、「LANPA(ランパ)」という大阪のアコスティック・グループが大好きで、女性ボーカル・八千代さんの透明感タップリな歌声に癒された(21代目キング)。



ところで、これら「イカ天」出場者の中に、メンバー全員が「本職の僧侶」という、異色のバンドが存在した事をご存知だろうか。

その名も、「坊さんバックスピン」。かなり、ブッ飛んだ名前のロックバンドだ。

ボーカル、ギター、ベース、ドラムの4ピース構成で、演奏時には、袈裟と衣の「僧服」を着用。

もちろん、全員、剃髪。

ボーカルは、爆風スランプ「サンプラザ中野(当時)」を彷彿とさせる、サングラス姿だった。


1990年(平成2年)の初登場時、画面を通じて彼らを見た時は、「何だ、こりゃ!」と思わず目を疑った。その一方で、「ただの色モノバンドでは?」と、タカをくくっている部分もあった。

だが、彼ら披露した「アイム・ソー・タイヤード(I'm so tired)」という曲は、なかなか聴きごたえのある「名演奏」だった(見事、「完奏」に成功)。

ボーカルは、「さすが僧侶」といった低音の美声で、グラサン・無表情・直立不動で歌い上げる姿は、インパクト十分だった。

特に、サビの「アイム ソー タイヤード~!アー タイヤード!」の部分は、ジャパニーズ・イングリッシュ全開のお経チックな発声法で、独特の世界観にジワジワ惹き込まれた。

他のメンバーも、キレキレのベース、タイトなドラミング、そしてハードかつ軽快なギターリフと、完成度は何気に高かった(間奏でボーカルが見せたトロンボーン演奏は、正直微妙だったが)。




(C)「まにあっく懐パチ・懐スロ」管理人M

伝説のイカ天・僧侶バンド「坊さんバックスピン」
(画像が無いので、ボーカルのイラストを作成)
   


結局、キングには敗れたものの、「坊さんが僧衣でハードロック演奏」というタブーも相俟って、その存在感を「ガツン」と視聴者に見せつけた。

その後、彼らが「メジャーデビューした」との報せは聞かないが(僧侶が本職だから当然か…)、「記憶」に残るという意味では、歴代のイカ天KING達にも劣らぬ、鮮烈なイメージを残した。



…まぁ、ここまで書けば、もうお判りだろう。

本機の「坊さんバンド」という破天荒なモチーフは、どう考えても、イカ天の「坊さんバックスピン」が元ネタとしか思えないのだ。

まぁ、今となっては確認のしようもないが…多分、間違いない(笑)。






では、前置きはこの程度にして(長い)、本機のゲーム性を概説。


センター役物の下段ステージには、エレキギターを弾く、ノリノリのお坊さんキャラ。

オトシ・ヘソ入賞でハネが開くと、ヤクモノの坊さんが、振り子のようにクルクル左右を向く。

ハネに拾われた玉は、上段ステージを経由して、左右に動く坊さんの背後に落ちる。

坊さんの裏側には、玉を一旦貯留する「受け皿」がある。上段ステージから落下した玉が、やはり振り子の要領で左右に動く受け皿にうまく乗るとチャンス。坊さんの両足の間の穴(玉1個分)を通り抜けて、ど真ん中から手前のVゾーンに入賞する仕組みだ。

もちろん、簡単に受け皿には乗らず、多くは下段ステージ両脇へにそれてハズれる。一方、受け皿に乗り易くする「サポート機能」もあった。

ハネ開閉中は、ヤクモノ両壁にある「突起」が、開閉を繰り返す。この突起にタイミング良く当ると、玉の向きが中心方向に変わるので、受け皿に乗り易かったのだ。

但し、勢い余って受け皿でバウンド後、そのまま皿から落ちる事も…。ともかくも、下段の受け皿に乗った時が、V獲得の大きなチャンスとなった。



大当りすると、ヤクモノの「ギター僧侶」が、クルリと裏側に回って姿を隠す。代わって、ボーカル担当の坊さんが、ステージ正面に現れる。

ちょうど、回転する「お立ち台」に乗ったボーカルが、ギターと入れ替わって出てくる感じだ。

ただ、ヤクモノの作りでいうと、ギター僧侶の裏にボーカルのイラストが描いてあるだけだが。

ボーカルがこちら向きで静止すると、ヤクモノ奥にあった受け皿が、キャラ手前側で停止する。大当り中は、この受け皿に最大4個の貯留が可能。

ヤクモノ6カウント又はハネ18回開閉で、ボーカルは再び裏に隠れて、ギターと「バトンタッチ」する。同時に、貯留の受け皿も、裏側(奥)に戻る。そして、通常時と同様、貯留玉がギター僧侶の足の間の穴をくぐって手前に転がり、V再入賞を果たす訳だ。

大当り中も、ヤクモノ両壁のアシスト突起は、一定間隔で開閉を続ける。やはり、タイミング良く突起に当たった玉は、受け皿に貯留され易い。

貯留解除時にV入賞しなかった場合、ギター僧侶は、通常のハネ開閉と同様、振り子の要領で左右に動き続ける。こうなると、残るハネ開閉で、裏側の「動く受け皿」に乗せるしか手はない。
(もちろん、ハネ18回開閉後の貯留解除でVを逃せば、パンク確定)

基本、貯留さえあれば継続し易い構造だが、寄りが悪かったり、突起の開閉とヤクモノ入賞のタイミングがズレっ放しだったりすると、貯留できずにパンクする事もある。



本機は15ラウンド継続ではなく、最大8ラウンドしか継続しない為、完走しても出玉は少なめ。パンク考慮の平均は、約600個。モチーフも出玉も、「ユルユル、マッタリ」なハネモノである。



大当り中は、同社の旧要件名機「ビッグウェーブ」と同じく、ベンチャーズ「パイプライン」の軽快なサウンドが流れた。

「坊さんとベンチャーズ」の関係性は不明だが、ボーカルではなくギターを「主役」に配した点を(盤面、ヤクモノ双方において)、強調したかったのかもしれない。



※「坊さんバックスピン」でギターを担当された方は、既に鬼籍に入られたとの事…。

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