Quantcast
Viewing all 378 articles
Browse latest View live

ホンテッドパーティー2(サミー、4号機)

Image may be NSFW.
Clik here to view.


1997年(平成9年)にサミーから登場したAタイプ4号機「ホンテッドパーティー2」


※登場当初は、「ホーンテッドパーティー2」と表記する攻略誌等もあったが、後に修正。
(英語の発音的には、「ホーンテ(ィ)ッド」で正しいが)





★ボーナス確率

Image may be NSFW.
Clik here to view.




★払い出し表

・「7・7・7」「7・AM・7」「AM・7・7」「AM・AM・7」…15枚+BIG BONUS

・「黒・黒・黒」「黒・AM・黒」「AM・黒・黒」「AM・AM・黒」…15枚+REG BONUS

・「スイカ・スイカ・スイカ」「でぶお・でぶお・でぶお」「AM・AM・でぶお」…11枚

・「チェリー」…2枚

・「プラム・プラム・プラム」…リプレイ

(AM=オールマイティ図柄、黒=BAR、でぶお=黄色いおばけ)




★概説

サミーが90年代後半の一時期、ある意味で「試行錯誤」(迷走…といっては失礼に当ろう)を繰り返していた頃に、リリースされた一台。

同年には「「ウルトラセブン」「祭」「テキーラ」「BC20000」もデビュー。ウルトラセブン(⇐町田の「レインボー」で打ったなぁ、懐かしい)はヒットしたが、この時期のサミーの台は、正直好みの分かれるものも多かったと思う(個人的には、いずれも「好物」だったが)。

ただ、翌1998年にリリースされたCT機「ウルトラマン倶楽部3」は、見事に大ヒットを飾った。ここが、ある意味でサミー4号機の「分岐点」であろうか。



本機は、いわゆる「ホラー」(haunted party:幽霊屋敷パーティー)がテーマの台。リール下に墓場のイラストがあるなど、やや仰々しい部分もあった。その一方で、コミカルな「お化け」キャラなど独特のユルユル感も、随所に漂っていた。

これは余談だが、幽霊屋敷モノのホラー映画というと、小学生の夏休み、親戚の家のTVで見た「サスぺリア」(1977年)を真っ先に思い出す…(アレは怖かったな。今でもトラウマ気味)。




この台と最初に出会ったのは、新宿・歌舞伎町(西武新宿駅近く)の「エスパス新宿2」の地下フロアであった(「新宿日拓2」⇒「ジャックポット」⇒「エスパス新宿2」の流れ)。

確か、ここで3回ほど4000枚近く出して大勝ちしたが、大抵は「揉み揉み」した挙句、ノマれてヤメ…という感じだった。好調時は、2ケタで次々にボーナスが押し寄せてきた印象があるが、そのパターンになかなか入らなかった。まさか、ウ〇(以下、自重)?

まぁ、これは考え過ぎだろう。負けた時は、単に低設定台に「もて遊ばれた」だけだと思う。

Image may be NSFW.
Clik here to view.
(C)Google
「エスパス日拓新宿2」⇒現在は「エスパス日拓・西武新宿駅前店」として営業。当時、こちらの裏路地側が「2号店」で、表通り(駅前通り)側が「1号店」と二つに分かれていたが、今では改装して一つに繋がっている。3号機時代、ビッグが当たると5連(+α)のお楽しみ(謎笑)があったアポロンを、ここの地下でよく打った。勝負後は、店の真向い(当時)にある喜多方ラーメン「坂内」に入るのが定番コース。勝ったら「ネギチャーシュー(太麺)大盛&ギョーザ」。負けたら、只のラーメン。



因みに、当時、本機のシマの隣には、同じサミーの「BC20000」(B-Cタイプ)が入っていた。
コチラも、シングル集中の一発逆転を狙って何度も挑戦したが、なかなかロング継続してくれず勝てなかった。でも、面白かったから「良し」としよう。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(サミー4号機「BC20000」 1997年登場)


それと、この時期の「新宿エスパス2号店」地下は、頭上のデータランプが新型(?)だったのが記憶に残る。銀色地に黒文字の液晶タイプで、回転数やBR回数の他、当日の平均確率やボーナスの履歴、スランプグラフ(⇐特に印象深い)、さらに店の「イベント情報」等を表示してくれた。「お、進化したな」と、ちょっと感動した事を思い出す。



最初、本機の筐体(パネル)と対峙した時は、「お、パチスロ版のCRモンスターハウス(竹屋)が出たのか?」という印象を持った。

だが、実際打ってみると、モンスターハウスとは全く趣きが違っていて、狼男もフランケンも、ドラキュラも魔女も見当たらなかった。だが、妙にインパクトの強い図柄が、リールに配されているのに気付く。

Image may be NSFW.
Clik here to view.


それが、この愛嬌タップリな「おばけ」図柄だ。業界初の「オールマイティ」(以下、適宜「AM」と略す)」とされる独特の図柄で、ビッグとオバケの「共通図柄」という役割を果たした。

例えば、このAM図柄が左・中とテンパイして、右のテンパイラインに赤7が止まった場合、それで「ビッグボーナス」扱いとなった訳だ。

その組合せは、ビッグ4通り、バケも4通りの計8種類となっていた(⇒後述)。

因みに、この「おばけ」キャラを一目みて、映画「キャスパー」(1995年)に出てきた幽霊キャラを思い出した事も、付け加えておこう。



Image may be NSFW.
Clik here to view.
 Image may be NSFW.
Clik here to view.

(ビッグ図柄は赤7。バケは「二段GHOST」(BAR)。サミーのバケ二段図柄は、3号機「アラジンII」「ミスターマジック」、4号機「トルナード」の流れを汲む。パチでは、三共「フィーバーフラッシュI」「フィーバーレジェンドI」「フィーバーキングII」等が、このテの「二段BAR」を採用。)


ビッグが揃うと、リール右の「BIG CHANCE」ランプが点灯して、その上にある「覆面オバケ」のランプが、あたかも幽霊屋敷のように「ボヤボヤッ」と点滅。


基本的なゲーム性は、先行機「ウルトラセブン」(1997年)に近い感じがした。エレキングやキングジョーに相当する「0枚役」のリーチ目はなかったが、7、BAR、AM図柄、そしてこれまた個性的な「黄色いおばけ」が構成する、多彩なリーチ目とチャンス目が主体。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

「黄色おばけ」…基本的に「11枚役」扱いだが、リーチ目にも深く絡む重要な図柄。

当時、多くの攻略誌が、このコミカルなキャラを「でぶお」と呼んでいた(公式ネーミング?)。

こちらは、映画「ゴーストバスターズ」の食いしん坊オバケ「スライマー」を彷彿とさせた。




ボーナスの組合せは、件のAM(オールマイティ)がある為、「ビッグ4種類、バケ4種類」の、計8通りと多いのが特徴。

慣れないと、図柄が一直線に並び「リーチ目?」と錯覚した瞬間、いきなりボーナスが始まって焦る事も…。

その組み合わせは、以下の通り。


・ビッグ…「7・7・7」「7・A・7」「A・7・7」「A・A・7」 (計4パターン)

・バケ…「黒・黒・黒」「黒・A・黒」「A・黒・黒」「A・A・黒」 (計4パターン)

(「A」はオールマイティー(AM)図柄、「黒」はBAR)


※オールマイティ図柄は左・中リールに1個づつあるが、右リールには1個もない。AMのお蔭で、ボーナスのテンパイ形が出易いとされた。但し、赤7と黒BARは、中リールに1個づつ。


ビッグを揃える時に面白かったのが、4種類あるビッグボーナスが、全て異なるファンファーレを使っていた事だ。

その時の気分次第で、色々なビッグ入賞時サウンドを楽しめた訳だ。詳細は、次の通り。


「7・7・7」⇒嘉門達夫「チャララー、鼻から牛乳~」でお馴染み、「トッカータとフーガ・ニ短調」。

「7・A・7」⇒「ドドドドド…」と、扉を叩くような重厚バスドラムの後、緊迫感のあるBGMが次第に大きくなっていく。サスペンス映画調の臨場感で、4つのファンファーレの中でも一番好み。

「A・7・7」⇒サミーらしい「ギュイーン」音(「マンクラ」のジャック入賞音を想起すると判り易い)、アップテンポのマイナー調BGMへと繋がる。

「A・A・7」⇒「ジャ―ラーラーラー、ララララ~」と徐々にBGMの音階が上がった後、クラシック調で重厚なファンファーレ(マイナー調)が入る。

(サウンドを言葉で表現するのは、どうも難しい…)

なお、ビッグ中の小役ゲームBGMや、ジャックゲーム中のサウンドは、全て同じである。

一方のバケも、オールマイティ絡みで計4パターンあったが、サウンドは共通。




★リーチ目

先述の通り、リーチ目とチャンス目が主体の本機。

赤7、BAR、AM、そして「でぶお」(黄色おばけ)の組合せが基本で、山佐張りの「一直線、小山型、大山型、小V型、大V型、L字型」と、実に多くのパターンがあった。

但し、揃ったラインや「でぶお」絡みか否か等で、ボーナスの信頼度は大きく変わった。例えば、同じ一直線でも、右上がりはアツいが、上段はガセパターンも増える…といった感じだ。

本機はリーチ目(鉄板)が1500以上、チャンス目(通常、ボーナス成立後の何れも出る)が1200以上と、非常に多彩。その為、一見「入ったか?」と思わせる形が出ても、普通にガセったりした。
(アヤシイ目が連続して「これは?」と思って、あっさりスカされたことも多い)

例えば…

Image may be NSFW.
Clik here to view.
  Image may be NSFW.
Clik here to view.

(左)の中段「AM・赤7・でぶお」並びは鉄板だが、(右)の中段「AM・でぶお・BAR」はガセる。
概して、左リールや中リールが「でぶお」だと、信頼度が下がる事が多かった(右の「でぶお」は強い)。


「チャンス目が多い」という事は、成立ゲームでの「入り」を見逃して、小役やリプレイ揃いでのリーチ目(アト目)でボーナスを察知するケースも、決して少なくなかった。

その中でも、「問答無用の一確目」として知られたのが、この形。

Image may be NSFW.
Clik here to view.
  Image may be NSFW.
Clik here to view.

左リールの「中段チェリー」は、BR共通の一確目だ。角チェリーの場合は、左がボーナス図柄(AM含む)で、右がボーナス図柄(AM)か「でぶお」のハサミテンパイだと鉄板。


(その他の小役揃いリーチ目)

・「AM・AM・でぶお」の(特殊)11枚役揃い。11枚役は3種類あって、通常「スイカ」or「でぶお」でしか揃わないが、成立後のみ「AM・AM・でぶお」の11枚役が揃う事がある。

・左下段AMから「リプレイ」が揃った形。ボーナス未成立時、リプレイが揃う時は必ずAM図柄が枠下に落ちる制御。よって、これを否定したリプ揃いは、上段も右下がりも「鉄板」となる。

・左下段AMから、中段にスイカが揃った形。

・左が角チェリーで、中リールに「プラム・チェリー・スイカ」が止まった形(二確)。




★リプレイハズシ

正直、本機を打っている時、ハズシを積極的に使おうとは、あまり思わなかった。

実は、打ち始めの頃、何度かハズしを試したら、2パン続出で獲得枚数が極端に減ってしまい、それからやる気が失せた…というのが要因である。

まぁ、これは私自身の「ヒキ」の弱さと「ハズシ過ぎ」が原因で、実際はキッチリハズシを行えば、適当打ち比プラス10枚以上の差がつく仕様だった。試行回数を積み重ねれば、馬鹿にならない数値ではある。

ただ、最初の印象があまりにも悪く、パンクに対する怖さが他機種よりも強かったのだ。

まぁ、早め(残り14回程度)から順押しに戻せば、それほど恐れる事もなかったのだが…。


因みに、ビッグ中メインとなる11枚役(スイカ、でぶお)は、順押し時でも取りこぼす事があった。ハズシはせずとも、順押しで中リールのスイカをキッチリ狙う必要があった。目押しミスで「でぶお」の方がテンパイしたら、右にも「でぶお」を狙う。


ハズシ手順は「中押し」(中⇒右⇒左の順で)。リプレイ下段受けテンパイ時のみ、左の枠内に「上にチェリーの付いた黒BAR」を狙ってハズす(ハズシが効くのは「下段受け」のみ。他ラインはハズシ不可)。

成立フラグを見抜き、リプレイを下段受けにし易くする為、以下の手順が効果的とされた。

(1)まず、中リールに「チェリー・プラム・でぶお」をビタ
(2)そのまま停止したら、右枠上に「黒BAR」をビタ⇒リプ時はリプが左下がりにテンパイして、下段受けになり易い。⇒ハズシ実行
(3)中が1コマ滑ったら(「AM・チェリー・プラム」停止)、右を適当押し⇒リプ時は必ず下段テンパイ。⇒ハズシ実行
(4)中3コマ滑り(「スイカ・チェリー・AM」停止)は11枚役。右を適当押し⇒スイカテンパイなら左枠内にAM狙いで11枚ゲット。
(5)中が2コマスベリor4コマスベリ時は、チェリー濃厚。右リール適当⇒左枠内チェリー狙い。
(6)パンクを考慮して、小役ゲーム3回目は、残り14Gから順押し・小役狙いに戻しておく。


ブルーラグーン30(沖スロ4号機・裏〇ノ情報など)

Image may be NSFW.
Clik here to view.


Image may be NSFW.
Clik here to view.


ちょい懐かし沖スロ4号機「ブルーラグーン30」(2001年)の「裏〇ノ」情報などを、今さら感タップリに提供(果たして需要あるのか…?汗)。

※メーカーと裏〇ノは関係ありません
(…よね、多分)



★「ブルーラグーン30」について

自分が知る、当時の設置ホール…新宿・東南口G店、池袋・東口F店、自由が丘C店、向ヶ丘遊園G店、溝の口M店、東名川崎K店、名古屋駅太閤口P店など(都合により、実名は非公開)


・新規参入のリックコーポレーションが、「リックデビュー」に次いでリリースした、4号機第2弾。
(同社初の沖スロ)
・当時、リック社はマックスアライドとOEM関係にあったが、そのマ社が2001年に倒産。
・マ社の「琉王30」とは外観・図柄こそ異なるが、筐体、制御、配列、サウンドは共通(流用)。
・本機に続く、リック社の沖スロ第2弾は「空拳30」(2002年)。同年、25φ「ワイルドパンチ」もリリース。

Image may be NSFW.
Clik here to view.
  Image may be NSFW.
Clik here to view.

マックスアライドの「遺作」…「琉王30」。下パネル(左)と赤7揃い(右) 
※西葛西のレトロパチスロゲームセンター「ミリオンヒット」(閉店)にて撮影(2010.1)


★本機は沖スロらしく「完全告知」モノ

確定演出はリール消灯、赤フラッシュ、バウンド停止、白フラッシュ。
(白フラッシュはビッグ確定)
・消灯>赤フラ>バウンド>白フラの順に出易い。
・基本、レバオンで告知(バウンド除く)。但し、第1~第3停止時や次ベットでの告知も用意。
・バウンドは、リール停止時「ブルッ」と大きくブレる。第1~第3停止いずれのタイミングもアリ。
・光や動きのみならず、「音」のインパクトも大(レバーオン消灯後、「ドドン(ズドン)」と鳴る)
・リールストップ音の変化(ドン)もチャンス。小役ハズレでアツい。
・複数の演出が重なる場合もアリ(特にバウンドストップ時)
・告知Gでボーナスを揃えなかった場合、第3停止後にリールが赤く染まる。
・リール右の小さな「WIN」ランプ(イルカ)も点滅。

Image may be NSFW.
Clik here to view.
  Image may be NSFW.
Clik here to view.

残念ながら、リールの性能は、琉王同様にイマイチ(どころかイマニ、イマサン)。特に、バウンドストップ時など、跳ねたリールが戻らず7が「枠上」に揃ったり(画像左)、枠上深くから右下がりに止まったり(画像右)、7が一直線でなくグチャグチャになったりと、こっ酷くリールがズレる事が多かった(グラグラのボヨボヨ状態)。

※新宿歌舞伎町・パチスロゲームセンター「ミリオン」(現「JOGO」)にて撮影(2009年)



★BGMについて

・ビッグ中(小役ゲーム)の音楽は、伝統的な沖縄民謡「安里屋ユンタ」(あさとや・ゆんた)。
・JAC中もやはり沖縄サウンドだが、オリジナルかアリモノかは不明…。

※安里屋ユンタは、沖スロでの使用機会も多く(特にオリンピア)、以下の4号機でも採用。

・琉王(マックスアライド、2001年)…小役ゲーム
・島唄30(オリンピア、2001年)…JACゲーム
・島娘30(オリンピア、2003年)…ビッグ7連以上時のJACゲーム
・ねぇねぇ島娘(オリンピア、2003年)…ビッグ7連以上した時のJACゲーム
・NEW島唄30(オリンピア、2005年)…ビッグ5連以上した時のJACゲーム

★スベリが何気にアツい…第2、第3停止でリールがズルッとスベって、小役ハズレだとアツい。


★ボーナス確率や機械割は、メーカー未発表(どの資料にも出てこない)



  ~当時、各地で確認された「ブルーラグーン30」(裏〇ノ)各バージョンまとめ~

※厳密には、店やエリア毎にVerが異なる場合もあり、細かく見れば、かなり多くのVerが出回っていた可能性もある。その中でも、比較的有名と思われる「典型例」を紹介。

そうそう、ブルラグといえば、リール右の縦に並んだ「インディケーターランプ」(赤・緑と切り替わる)が「怪しい…」と思った事もあった。様々なタイミングでレバーを叩いたりしたが…まぁ、単なるオカルトだと思う。まぁ、それはともかく、各Verの説明を。



★8枚役前兆Ver
メイン小役の8枚役「パイン、プラム」が3連続するとアツい。3連以上(4連ならなおアツい)で、ほぼボーナス確定。但し、ガセもあるので「100%」ではない。小役3連(4連)の次Gに告知が入る。通常時の小役カットが露骨でない分、自力での小役2連はちょいちょい出る。連チャンはビッグのみ。突入率が高く、単発は少なめ。3~6連が多いが、10連、20連といった「爆連」に繋がるケースもあって、ワンチャンスで5000枚越えも可能。引き戻しは350ゲーム付近。

★チェリー前兆Ver
(1)チェリー「前兆」Ver(関西エリアに多い)
チェリー出現の次ゲームで告知。但し、ガセチェリーもある(チェリーは周期的に出現)。BRいずれの初当りからもチャンス。連チャンもBR混合型。連ゾーンは50G以内で、チェリーが落ちればほぼ確定。引き戻しは150G付近。

(2)チェリー「同時成立」Ver(確定チェリーVer)
バグ(プログラムミス)か「狙い」かは知らないが、ボーナスとチェリーが同時に成立するタイプ。先告知ゲームでチェリーが落ちる、ノーマルではありえない挙動を見せる。REGは完全カット。通常時の小役も大幅カット。チェリーは同時成立のほか、チェリーから数ゲーム後に告知される場合もアリ。チェリー無しの「生入り」もあるが、単発濃厚。コチラも20連クラスの爆連が頻発、「100連超え」の情報もアリ。このVerでは、かの「天神橋五朗」氏が東京出張に出向いた際、都内某店で「ビッグ96回・約24000枚」を達成した。詳細は、コミック「なにわパチスロ伝・天神橋五朗’Sストーリー TENJIN-BASHI」(作画:宮塚タケシ、原作:小椋茂樹、監修:天神橋五朗)第1巻を参照されたい。


★ダイナマイトVer
初当りREGから連チャンに突入する、お馴染みのタイプ。REG後の約30ゲームがチャンスで、連チャンはビッグがメイン。10連クラスの爆裂が多く、時には20連以上する事も。但し、初当りがバケに偏り易い分、投資ペースはキツい。


★32GVer
ハイシオやハナハナの32Ver同様に、ビッグ後の32ゲームが連チャンゾーン。但し、128以内まではチャンスゾーン。連チャンはビッグのみで、バケは自力。あらかじめ連チャン回数がセットされるが、上乗せもアリ。引き戻しは250ゲーム付近と500ゲーム付近。


★状態Ver
小役前兆は無し。100ゲーム以内でのビッグ連チャン(ダラダラ)がメインだが、クレジット内で来る事もある。引き戻しは250ゲームまで。


その他、吸い込みゲーム数Ver(3つの吸い込みテーブルで連チャンとハマリを演出)、分析不能Ver(設定1で爆裂、設定6でも出ない)、大津波Ver(今や、ちょっと不謹慎なネーミング…)など。


※いずれのVerも、店側が仕込めるモーニングが存在。

※※基本的には上記のVerでも、具体的な挙動の異なるタイプが、多数あったと思われる。




(余談)

なお、サミー各機でお馴染みの「フラグコピー打法」が、本機や琉王でも使えたとの事…(滝汗)
(1枚掛けでリプを引き、そのリプを変則押しで外し、次Pでコピー打法(レバーをゆっくりチビチビ下げる)を使うと、成功時にビッグが成立するという。)

バーサス(アルゼ、4号機)

※今回はかなり頑張って作ったので、大変かもしれませんが、じっくりと読んで見て下さい。
それと、既に記事に書いてある情報と同じ事を、ダブってコメントする事(記事を読んでいないとしか感じられない記述)だけは、どうか御遠慮願います(案外に堪えるので…)。
出来ましたら、記事を何度か読み返して頂いた後、こみ上げる思いをコメントで頂けたら有難いです(明らかな誤記、勘違いがあれば、非公開コメにてご指摘頂けると幸いです)。
冒頭、あれこれうるさく言ってしまいましたが、ごゆっくりどうぞ…。




Image may be NSFW.
Clik here to view.


1998年(平成10年)にアルゼ(現・ユニバーサル)から登場した、Aタイプ4号機「バーサス」


★ボーナス確率

Image may be NSFW.
Clik here to view.




★払い出し表


Image may be NSFW.
Clik here to view.





★所感

当時、「メイン機種」の1つとして打ち込んだ、思い入れある一台である。先行機「サンダーV」(1997年)も大好きだったが、その後継機バーサスも、初打ちからすんなり受け入れられた。ビッグ中の音楽もちゃんと2種類あって、赤7も青Vも秀逸なサウンドだった。

サンダー同様、技術介入性の高さもウリだったが、リプレイハズシ手順はサンダーよりも容易。その割には効果も高めで、安定して「400枚超え」連発となり、仕事疲れの身には嬉しかった。


本機は、ユニバ社が’98年4月に「アルゼ」へ社名を変更して最初にリリースした、記念すべき「新生アルゼ・第1号機※」である(2009年、「ユニバーサルエンターテインメントに社名変更)。
※時期的な関係で、アルゼ名義だが、下パネルに「UNIVERSAL」の文字がある。

まさに、同社の「意気込み」がヒシヒシと伝わってくるようで、完成度は非常に高かったと思う。

茶・黒・青を基調とした、非常に落ち着いた雰囲気を持つ美麗な筐体。
(下パネルには「VERSUS」の大きな表記の上に、「now,the Battle is going to Start」(さあ、戦いの始まりだ)の英文字)

リール配列は、同社の代表機「クランキーコンドル」がベース。加えて、サンダーVの特色だった「赤7、青V」二種のビッグ図柄と、インパクト絶大の「3連青V」を発展的に継承。

本機登場後、その後を継ぎデビューを飾った「ハナビ」(1998年)も全国規模の大ヒットとなる。さらにビーマックス、アレックス、アステカ、ワードオブライツ、オオハナビ、グランシエル、デュエルドラゴンRといった機種が台頭するなど、本格的な「アルゼ(系)主導」の時代に突入。


さて、演出面では、サンダーVの基本線である「レバー予告音、リール消灯、リールフラッシュ」を踏襲しつつ、新たな特性も持ち合わせていた本機。

一方で、「アルゼ名義の初号機」という事から、メーカー側も気合を入れ過ぎたのか、あれこれ演出を詰め込んでしまった感もある。特に、通常時に「ハズレフラッシュ」が頻発する仕様で、「演出過多」とか「フラグ判別の邪魔」等、マイナスポイントとするファンも少なからずいた。

しかし、各演出と対応役の関係をしっかり押さえれば、楽しめるポイントも何気に多かった。

まさに、打ち込むほどに、その奥深さに気付かされた「名機」ともいえよう。

首都圏の設置状況も、サンダー同様に良かった為、本機をハッキリと記憶する方は多いハズ。正直、こんな前置きや、この後の解説など不要かもしれないが…辛抱してお付き合いの程を。




    ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★記憶

当時、ご多分に漏れず、スロといえば「ユニバ系」がメインだった自分(同時に沖スロ「シオサイ30」も追っていたが…)。

思い返すと、都内・神奈川の様々なホールで、「ユニ系4号機達」とアツい対戦を繰り広げた。

その頃、職場のあった二重橋前から、仕事帰りに立ち寄った店も多い。資格講座(謎)の受講日を除けば、アフター5は毎日スロ漬けだった。休日も、地元店や「プチ遠征」などでスロ三昧。

新宿、馬場、渋谷、四ッ谷など、退社後タクシーに乗り込み、ン千円かけてスロ屋に直行とか、訳の分からない事ばかりやっていた事は、ご愛嬌(仕事のストレスの反動か)。

本機の収支は、メイン機種でかなり「真面目」に打っていた為、プラスで終わったハズ。但し、「勝率」でいえば、先輩格サンダーVの方が高かったのも事実(個人的に、サンダーは勝ち易かった)。ビタハズシを要する分、平均設定はサンダーの方が高かったのかもしれない(未確認)。ただ、そのビタハズシが案外ストレスにもなったので、ハズシが楽で取っ付き易い本機にシフトしていった感じだ。



  ~参考~
バーサスをメイン機種にし始めた1998年当時、個人的に好きだったアルゼ(ユニバ)系(広い意味⇒ユニバーサル、メーシー、瑞穂、ECJ)4号機と、当時の実戦ホール一覧。
(思いついたまま書き出した為、記載漏れも多いだろう)


(旧ユニバーサル=アルゼ)
・クランキーコンドル…新宿グリンピース(GP)タワー、新宿マイリバー、新宿エルニド1、新百合ヶ丘ジアス、町田モモタロー
・フローズンナイツ…下北沢ミナミ、新宿エルニド1
・クランキーコンテスト…新宿GPタワー、武蔵新城アクセスII
・クランキーコンテスト2…新宿エルニド3
・ミスタードゥ…新宿エルニド3
・ハナビ…東銀座ピーアーク、赤坂エスパスA館・B館、新宿西口マーブル、新宿南口マルハン、下北沢カレイド、新百合ヶ丘ジアス、百合ヶ丘J-ONE、向ヶ丘遊園ギンザホール、向ヶ丘遊園パーラーニューギンザ、相模大野パラッツオ、溝の口ライジングサン
・シルバーブレット…新宿エルニド3
・ウィルスショック…新宿GPタワー
・ビーマックス…有楽町DUO、赤坂エスパスB館、新宿エルニド3、新百合ヶ丘ジアス、下北沢カレイド
・ウルフエムX…新宿GPタワー
・チェリー12X…新宿GPタワー、新宿エルニド3、向ヶ丘遊園バンバン
・レインボークエスト…新百合ヶ丘ジアス、登戸ラック、下北沢カレイド

(瑞穂)
・タコスロ…新宿GP本店、新宿宇宙センター
・ライトアランプ…町田レインボー、新宿エルニド2(エルニド1地下)
・グロリアハーツ…新宿悟空2
・シベリアーナ…新宿エルニド3
・エスプ…四ツ谷エース、新宿エルニド3
・テンタクルス…新宿GPタワー

(メーシー)
・CCエンジェル…小田原サンライト(駅前)
・ベイビーエンジェル2…新宿エルニド1、調布リラ
・レッツ…四ツ谷エース、新宿GP本店
・サンダーV…有楽町みゆき、有楽町ポオル、有楽町DUO、東銀座イーストヴィレッジ、赤坂エスパスB館、新宿GP本店、新宿GPタワー、新宿GP5(等価)、新宿西口マーブル、新宿西口アイランド、新宿南口マルハン、稲田堤DAC、町田スーパースター、登戸玉の家、新百合ヶ丘ジアス、溝の口エスパス日拓(駅前店、本店)、自由が丘三光
・スカルヘッズ…新宿GPタワー、渋谷スロットエスパス3(井の頭ガード、スロ専)

(ECJ)
・スーパーモグモグ…新宿マイリバー、高田馬場コスモ
・ゲッターマウス…有楽町DUO、新百合ヶ丘ダイヤモンド
・ゲッターマウス2…新宿エルニド1
・サクセション…新百合ヶ丘ダイヤモンド、下北沢カレイド、新宿GP5
・ボーナスショップ…新宿グリンピースタワー
・DJ…有楽町DUO、新百合ヶ丘ジアス

※2000年以降開業の店は含まず。また、上記機種を2000年以降に打ったホールは、他にも沢山あるが、キリが無いので書かない。あくまでも「1998年」限定。




本機(バーサス)も、職場のそばにあった「有楽町DUO」(現存)や、仕事帰りによく立ち寄った「エスパス日拓赤坂A館」(現存)、退社後タクシーで「プチ遠征」しまくった「新宿GPタワー」(閉店)、当時の地元近くの「新百合ヶ丘ジアス」(現存)などで対戦を重ねた。


その他のバーサス実戦店は、年中ガラガラで、客よりも店員の方が多い日さえあった、代々木上原「ユニコーン」、有楽町ガード脇の老舗「ポオル」、町田・東急ハンズ向いの「ひまわり」などが思い出される。いずれも、既に閉店となってしまったが…。





★ゲーム性…通常時「左バベス」狙い、ハサミ打ち


配列上、本機はリプレイ以外の全小役、すなわちチェリー、ベル、スイカを取りこぼす可能性があった。その為、通常時の「小役狙い打法」が効果的とされた。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

     リール配列

狙い方は色々あったが、最もポピュラーかつ判り易いとされたのが、左リールに「BAR・ベル・スイカ」(バベス)を狙い、ハサミ打ちで小役を取る方法だ。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

  (左「BAR・ベル・スイカ」=バベス狙い)


ここを狙うと、BARの上にあるチェリーを引き込む為、「チェリーこぼし」は無くなる。


右リールは「適当押し」でOK。本機は、右リールで小役を取りこぼさない。
(右リールのBARは、スイカの代用図柄にもなっていた)

Image may be NSFW.
Clik here to view.

  (右は、適当押しでもコボシ無し)


ハサミでベルorスイカがテンパイしたら、中リールにテンパイした絵柄を目押しする。配列上、ベルとスイカのダブルテンパイになる事が多く(中段ベルは、必ずスイカとのWテンパイ)、その場合は両図柄に対応する必要アリ。右がスイカ代用図柄のBARなら、小役とBARのトリプルテンパイにもなる。


Image may be NSFW.
Clik here to view.
    Image may be NSFW.
Clik here to view.

  (スイカの斜め単独テンパイ)          (ベルとスイカの平行テンパイ)

Image may be NSFW.
Clik here to view.
    Image may be NSFW.
Clik here to view.

(ベル、スイカ、BARのトリプルテンパイ)     (斜めスイカとBARのダブルテンパイ)


具体的には、中リール「スイカ付きの赤7」を目安にすれば、ベル・スイカ双方に対応可能。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(中リール中段にスイカ付き赤7を狙えば、ベルもスイカもこぼさない。但し、スイカの引き込みは2コマの為、赤7を中リール「上段」に押すと、スイカをこぼす(リーチ目もどきの「コボシ目」が出現)。一方、上の出目(ハサミ打ち、ベル・スイカハズレ)が停止すれば、鉄板のリーチ目。)

上記方法で、チェリー、ベル、スイカをキッチリ取り切れば、投資の節約となった訳だ。


さらに、このハサミ手順は、ボーナス成立も察知し易かった為、非常に好都合だった。

左「バベス」停止のハサミ打ちで、ベルとスイカがWテンパイしたら、中リールは小役ハズレで「入り」となる。これは、右リール上段の図柄(チェリー、7、V)に拘らず有効だ。右下段がスイカ代用の「BAR」でも構わない。

Image may be NSFW.
Clik here to view.
  Image may be NSFW.
Clik here to view.


Image may be NSFW.
Clik here to view.

(上記のWテンパイハズレは、全てリーチ目。もちろん、中リールには、ベル、スイカ双方に対応すべく、中段又は下段に「スイカ付き赤7」を狙う事が前提。)


但し、スイカ取りこぼしには注意が必要だった。中リールでスイカが4コマ滑れば問題ないが、引き込みが悪く2コマしかスベらない。その為、中を早めに押してしまうと、「コボシ目」が出る。
Image may be NSFW.
Clik here to view.
   Image may be NSFW.
Clik here to view.

中リールの目押しが正確ならば、ボーナス時は赤7が中段or下段に止まって、綺麗なスイカの大山型、小山型を作るが…

Image may be NSFW.
Clik here to view.

赤7を中リール「上段」に押してしまうと、ベルは取りこぼさないが、スイカを下段テンパイラインに引き込まず、上記のボーナス一直線目(BAR・7・7)で止まる。ボーナス時にも止まる目ではあるが、スイカこぼしを覚悟する必要アリ。



こうした「ハサミ打ち⇒Wテンパイハズレで入り」の法則は、非常にシンプルで判り易く、個人的には好きだった(単調すぎるとの批判もあったが)。

さらに、左「バベス」時のアツい目は、他にも多く存在した。以下は、その典型例である。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

これは、問答無用の二確。後継機「ハナビ」にも継承された形(「左上段BAR⇒右下段チェリー付き7(略してゲチェナ)」は鉄板で二確)。ただ、ゲチェナ停止時は左・中不問で小役以上確定のハナビと違い、バーサスではゲチェナで単なるハズレも普通にある。


Image may be NSFW.
Clik here to view.

左バベス⇒右バリブ(BAR・リプレイ・V)のハサミテンパイ形は、スイカorボーナス。斜めスイカが外れれば入り。通常時のスイカ確率は、高確時が1/24.273、低確時1/124.121。ハナビと違い、斜めスイカもそれなりに揃うが、低確率濃厚の時にコイツが出たら、大いに期待した。



Image may be NSFW.
Clik here to view.

上段BARテン…ハサミ打ちでも順押しでも、左バベス⇒中リール上段にBAR停止で鉄板。


Image may be NSFW.
Clik here to view.

左バベス⇒中リール下段にスイカ付き7が止まって、右でスイカがハズレれば入り。ハサミでも順押しでも有効。


Image may be NSFW.
Clik here to view.

斜めスイカの単独テンパイ時、中リール上段に「7・リプ・ベル」が止まった形も鉄板だ。





それと、左バベス時には出ないが、「ビッグ図柄の一直線形」は、まさに基本のリーチ目。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

赤7とVの一直線は、組合せ・ライン不問でリーチ目。左バベス狙い時には出ないが…。



Image may be NSFW.
Clik here to view.


コチラは、BR成立後の「アト目」だが、チェリー付ボーナス一直線形も、良く知られたリーチ目。チェリー付きの場合、ビッグ図柄のみならず、BARが絡んでもOK(ライン不問)。


Image may be NSFW.
Clik here to view.

言わずもがな、サンダー譲りの「3連V」。迫力満点の嬉しい一確目だ。ビッグの一直線同様に、左バベス狙い時に拝む事はない。ここを狙うと、必ずチェリーをこぼすのが難点。

★トリプルテンパイ音(SPテンパイ音)
遅ればせながら説明すると、本機はサンダーと同様、3連Vから中リール中段に青Vを狙うと、美麗な「トリプルテンパイ」が完成する。
トリテン作成に成功すれば、打ち手を祝福するSPテンパイ音が鳴り響く仕掛け。やはり、これもサンダーV譲りだが、バーサスではトリテン出現時、「クランキーコンドル」のコンドルビッグのファンファーレが鳴ったのだ。これが実に気持ち良かったので、意図的に狙う事も多かった。
メーカーがこのSP音を採用した理由については、勿論、名機コンドルに対する「オマージュ」の意もあろうが、私としては、「トリプルテンパイ(トリテン)」の「トリ」と、コンドルの「鳥」をかけた、シャレ的な意味合いもあったのでは…と思う次第だ(アクマでも予想)。
なお、青Vの「トリプルテンパイ」がSPテンパイ音の条件であった為、三枚掛けが必須となる。一枚掛けや二枚掛けでこの形が止まっても、SP音は鳴らない訳だ。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(トリテン時のSPテンパイ音は、クランキーコンドルの「コンドルビッグ」ファンファーレ。サンダーのSPテンパイ音※も素敵だったが、それとは違った興奮・感動があった)
※補足(2015.9.20・・・因みに、サンダーVのトリテン時ファンファーレは、同じメーシーの3号機「コンチネンタルIII」のビッグファンファーレになっていた)



Image may be NSFW.
Clik here to view.

コチラも「バベス」狙い派には縁遠い形だが、コンドルの「上段青テン」を彷彿とさせる、左「Vベルスイカ」からの上段青テン。左リールの形も重要で、上段が3連Vの一番下や真ん中だったりすると、普通にガセる。


Image may be NSFW.
Clik here to view.

やはりコンドルでお馴染みだった「中段リリス」(リプ・リプ・スイカ)。本機でもリーチ目だ。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

コチラはサンダー譲り「中段リリチェ」の入り目。狙ってもあまり出ない形。右リールは条件付きだったかな(他の形は、ベルこぼしでも出たかも…ちょっと記憶が曖昧。引き続き調査する。)


それから、左バベス狙い時、枠上に「BAR」が止まる事があるが、ビタで枠上に止まれば、大抵はリプレイが揃う。その他は、ほぼハズレかスイカ。但し、ボーナス成立プレイ限定で、枠上BARからのハズレ目が拝めた。





★香ばしい演出機能(予告音、リール消灯、リールフラッシュ)

このように、出目のみでも十分に面白いバーサスではあったが、さらに先輩格サンダーV同様、三つの「演出」が、ゲーム性を一段と盛り上げてくれた。それが、「予告音」「リール消灯」「リールフラッシュ」である。


・予告音…レバーオン時に、通常と異なる派手でハイテンポな電子音が鳴る。予告無しよりも、予告音アリの方がボーナス期待度アップ。但し、小役時やハズレ時にも頻発。

・リール消灯…第一、第二とリールを止める毎に、バックライトが消灯する。消灯のパターンは、無消灯(どのリールも消灯せず)、一消灯(第一停止リールのみ消灯)、二消灯(第一、第二停止リールが消灯)、三消灯(第一、第二、第三の全リール消灯)の4種類。消灯数が多いほど、ボーナス期待度アップ。予告音同様に、小役時やハズレ時にも出る。

・リールフラッシュ…全リール停止後、リール内がピカピカッとフラッシュ(点滅)する。サンダーVでは8種類だったフラッシュパターンだが、本機は9通りに増えた。ハズレ時にも普通に出るものと、小役以上確定のものに分かれる。

シングルストレート、ダブルストレート、トリプルストレート、メテオ、ブーメラン、オーバードライブ、クロスファイヤー、ビッグバン、ユニバーサル(SP)の9種類。


予告音の有無や消灯パターン、そしてフラッシュの有無及び種類は、「演出決定用テーブル」を用いて、成立役に応じて決定される仕組み。テーブルは、「ボーナス未成立時(通常時)」、「ボーナス成立ゲーム(1G限定)」、「ボーナス成立後」の3つが存在(振り分け率は割愛)。


予告音とリール消灯については、あらためて説明する事もないだろう。但し、リールフラッシュに関しては、細かな説明を加えたサイトが少ない為、ここで解説しておく。

先行機サンダーVでは、リールフラッシュと成立役の関係が顕著だった。一方、本機はハズレ時も頻繁にフラッシュが発生して、いわゆる「ガセフラッシュ」が多発(これがわずらわしいとか、ボーナス察知の妨げになるといって、嫌う者もいた)。

以下、フラッシュの具体的な動きを概説。



Image may be NSFW.
Clik here to view.

(1)シングルストレート…センターラインのバックライトが、サッと左から右に1回流れる。通常時は、主に4枚チェリー(角チェリー)に対応。但し、ハズレやスイカでも出現する事アリ。もちろん、BR成立プレイや成立後にも出る為、「捨てゲーム」とはならない(以下のフラッシュも同様)。


Image may be NSFW.
Clik here to view.

(2)ダブルストレート…センターラインを光が2回素早く流れる。通常時、ハズレ、ベル、スイカ、4枚チェリー(⇒リプレイ以外の全小役)、及びハズレに対応。


Image may be NSFW.
Clik here to view.

(3)トリプルストレート…センターラインで光が「3回」連続で左から右に流れる。ハズレ、2枚チェリー、ベル、スイカ対応。ストレート系は、光の走る回数が多い程、期待度もアップ。


Image may be NSFW.
Clik here to view.

(4)メテオ…バックライトが右上から左下に向って、あたかも「流れ星」の如く流れ落ちる。サッと流れるのではなく、ジワジワ下りてくる感じ。ベル、2枚チェリー、4枚チェリー、ハズレに対応。


Image may be NSFW.
Clik here to view.

(5)オーバードライブ…全リールシンクロで、上⇒下へ光が三本流れ落ちる。リプレイ対応。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(6)ブーメラン…バックライトが、左右互い違いにクルッと回転する。2チェ、4チェ、ベル、スイカに対応。


Image may be NSFW.
Clik here to view.

(7)クロスファイヤー…第三リール停止後、バックライトが1~5の順に「ササッ」と素早く光る。絶妙なタイムラグで光が動く為、かなり複雑な動きを見せる。正直、光を目で追うのは難しい。これもインパクト十分で、対角にリールがフラッシュする様は美麗。通常時のスイカ、4チェ、2チェに対応(但し、通常時の2チェは0.78%しか選択率が無いので、かなりレア)。


Image may be NSFW.
Clik here to view.

(8)ビッグバン…「無消灯」時のみ発生するフラッシュ。第三リール停止後、リールが全消灯してから一瞬「パッ」と明るく光る。短い割に、インパクトがある。スイカ対応。


Image may be NSFW.
Clik here to view.

(9)ユニバーサル…これもビッグバン同様、リール「無消灯」時のみ出現。バックライトが「U」「N」「I」「V」の順で、アルファベットをなぞるように素早くフラッシュ。非常に迫力が感じられて、個人的にもお気に入りの演出だった。ビッグ成立プレイ(限定)の7.81%、及びBR成立後スイカの0.78%で選択される。ほぼボーナス確定のアツいフラッシュだが、BR未成立時のスイカでも、0.78%という薄い選択率があった。これでガセると、ショックはデカイ。



また、こうした各フラッシュと、予告音、リール消灯の組合せ次第では、ボーナス確定となるゲキアツパターンもあった。以下は、「確定」パターンの一例。

・「予告音有り、リプレイ」⇒BR共通(通常時のリプレイは、予告音が鳴らない)
・「リプレイ、フラッシュ無し」⇒BR共通(通常時のリプレイは、必ずオーバードライブを伴う)
・「予告音有り、三消灯、メテオ、4枚チェリー」⇒ビッグ確定
・「予告音有り、三消灯、メテオ、2枚チェリー」⇒バケ確定
・「予告音有り、三消灯、ブーメラン、ハズレ」⇒BR共通
・「予告音有り、三消灯、クロスファイヤー、ハズレ」⇒BR共通
・「予告音有り、三消灯、フラッシュ無し、スイカ」⇒BR共通
・「予告音有り、二消灯、フラッシュ無し、ベル」⇒BR確定
・「予告音無し、無消灯、クロスファイヤー、ハズレ」⇒ビッグ確定



また、「ボーナス確定」とまではいかないが、通常時(ハズレ、小役時)は滅多に出ない「レアパターン」も存在。小役ハサミテンパイで確定となったり、取りこぼし無しで確定となるパターンもある。。例えば…

・「予告音有り、二消灯、フラッシュ無し、ハズレ」⇒BR濃厚(未成立ハズレ時、0.78%で選択。ハサミWテンパイハズレ型なら二確。)
・「予告音有り、三消灯、フラッシュ無し、ハズレ」⇒BR濃厚(未成立ハズレ時、0.78%で選択。ハサミWテンパイハズレ型なら二確。)
・「予告音無し、無消灯、ビッグバン、ハズレ」⇒BR濃厚(未成立スイカ時、0.78%で選択。スイカのこぼしが無ければ確定)
・「予告音無し、無消灯、ユニバーサル、ハズレ」⇒BR濃厚(未成立スイカ時、0.78%で選択。スイカのこぼしが無ければ確定)



さらに、左「バベス」(バー・ベル・スイカ)のハサミWテンパイ形は、小役ハズレでボーナス確定となるが、右リール停止までの演出次第では、中リールを押さずに「二確」となるものもある。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

例えば、普段もアツいこの形(左バベス、右バリブの斜めスイカテンパイ)。この場合、予告音が発生して、左リール消灯⇒右リール非消灯なら、その時点で「一消灯」が確定する。しかし、スイカ成立時に一消灯するパターンはない。よって、右を止めた時点でスイカは否定され、めでたく「二確」となる訳だ。同様のパターンは他にも沢山ある。




★「カラ回し」でビッグを揃える法

当時、一部ファンの間で流行っていたのが、いわゆる「カラ回し」の小ネタである。即ち、ビッグボーナスフラグ確認後、特定の「準備目」で一旦リールを止めておき、そこから一枚掛けでカラ回し⇒台を放置(トイレ・ジュース休憩)すると、約40秒後の自然停止時に777が揃って、誰もいない台でビッグが始まる…というものだ。別に得する訳でもないが、「カラ回しを知っている」アピールと自己満足感、そして両隣りの客を驚かせる(ムカつかせる)効果があった。

本機のビッグ図柄は「赤7」と「青V」の二種類ある為、それぞれ準備目も異なる。

(1)赤7で揃えたい場合

Image may be NSFW.
Clik here to view.
   

ボーナスフラグを確認したら、一枚掛けで「上にチェリーの付いたBAR」を左リール中段に狙う。そのまま止まったら、中リールには1個しかないBARをテンパイさせる。そして、右リールにも、BAR(二つあるうち、青Vから遠い方)を狙う。一枚掛けで1リールフラグ判別する方法が無かった(ハズ)なので、私自身、この方法でのフラグ判別をよく使った。
(1枚掛けでハサミ打ち、左右にビッグ図柄がテンパイすればビッグ確定。ズレたらバケ…という方法もあった。)

バケならBARがそのまま揃うが、ビッグ時はBARが右下段にズレる。実は、これで「赤7カラ回し準備目」の完成である。後は、一枚掛けでレバーを叩いてしばらく放置すれば、40秒後の自然停止時に、赤7が勝手に揃ってくれる。但し、小役・リプレイが成立してしまうと無効。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

(無人の台に777が揃って、隣の客のストレスは一気にアップ。なるべく早く席に戻ろう)



(2)青Vで揃えたい場合
Image may be NSFW.
Clik here to view.


同様に、青Vをカラ回しで揃えたい時は、まず、(1)の手順でビッグフラグ成立を確認。その後、1枚掛けで左リールに「下にチェリーの付いたBAR」を狙う。中リールは「下にチェリーの付いた赤7」を、右は1個しかない赤7をそれぞれ狙う。図のような一直線目が出来たら、カラ回し目の完成。1枚掛けでカラ回しすれば、自然停止時に青Vが揃う訳だ(小役・リプ成立時は無効)。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

(隣りが「その筋の人」だった場合は、自己責任で処理)




★リプレイハズシ

先行機サンダーと同じく、ビッグ時のハズシ効果が高かった本機。しかも、ビタハズシが要求されるサンダーとは異なり、「2コマハズシでOK」という余裕もあった。その為、精神的にほどよくリラックスした状態で、ハズシに臨む事ができた(サンダーは、常にプレッシャーとの戦いだったな…ビーマックス程ではなかったが)。

なお、ビッグ中のスイカ(15枚役)やチェリー(2枚、4枚)は、サンダー同様に「1/512」と低確率。私は効率重視だったので、スイカチェリーは無視して、ベルのみ狙う方法を使っていた。

但し、サンダーと違って、配列上、ベルを中リールで取りこぼす可能性があった(配列がクランキーコンドルをベースとした為、コンドル同様にベルこぼしの危険アリ)。その為、中リールのベルだけは、慎重に狙っていた。

ハズシ手順だが、1,2回目の小役ゲームは、順押しでもハサミ打ちでもOK。順押しなら、「左リール適当押し⇒中リールにベル目押し(どれでもよい)⇒右リール適当押し」で、ベルをこぼさないようにするだけだ。ジャックインならそのまま入る。

3回目の小役ゲームは、中押しor逆押しで消化。変則押し時は、ジャックイン(リプレイ)が「中段受け」にしかならない為、リプ中段テンパイ時のみハズシを実行する。左には「バベス」(BAR・ベル・スイカ)を狙ってリプレイを外す。2コマ余裕があるので、比較的ハズシは楽。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(ハズシはここを狙う。余裕は2コマ)

Image may be NSFW.
Clik here to view.

リプレイ上のスイカを中段に押せば、この形で止まってハズれる。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

一方、ベルを中段に押すと、この形でハズれる。即ち、「リプ上のビタで外した」のか、「2コマの猶予を使ってハズシた」のかが、一目瞭然だった(同じく2コマハズシのコンドルは、常に下の形(コンドル・ベル・スイカ)で停止)。ビタハズシに自信のある上級者は、中段スイカでのハズシが任務だった…というのは嘘だ。


なお、ハズシ時に変則押しをする際も、中リールの「ベル」だけは注意して狙う必要あり。

この時、ベルが上段受け、又は中段受けになったら、左リールは「3連V」を目安にして、その上にあるベルで揃えるようにする(赤7の上のベルを狙ってしまうと、イジワル制御でベルを取りこぼす)。一方、ベルが下段受けの際は、逆に「赤7」の方を目安に、その上に付いたベルを狙う(3連Vを狙うと取りこぼす)。

Image may be NSFW.
Clik here to view.


(ベルのテンパイラインに応じて、左は狙う箇所を変える。上・中段受けは「3連V」狙い。但し、3連Vをあまり早めに狙うと、配列上、ベルを取りこぼす事があるので注意)


Image may be NSFW.
Clik here to view.

(下段受けベルは、赤7狙いで対応。上・中段受けとは逆に、3連Vでは取りこぼしが発生。)


残り9ゲーム(8Gまで引っ張る者もいた…)になったら、順押し(ハサミ)ベル狙いに切り替える。




★ビッグ中の小役確率

・ベル…1/1.855~1/1.835(設定差はあるが微差。設定判別の材料にはならず)
⇒サンダーVは、ベルに「1/2.206~1/1.843」と設定差があり(ハズレ確率にも差があった)、設定判別の材料になった。但し、減算値が全設定共通(98)で、ビッグ後の設定判別は不可。

・スイカ、チェリー(2枚、4枚)…いずれも1/512と低い

・ジャックイン…1/3.938




★設定判別(スロマガ推奨手順)

減算値…設定1=97 設定2=98 設定3=99 設定4、5、6(共通)=100
※サンダーVは全設定共通で98なので、ビッグ後判別は不可。

⇒本機での減算値差を用いた判別は、「3以上(2以下)」と「4以上(3以下)」が可能。
(一応、1判別、2判別も可能だが、低設定と分かってそこまで判別する意味は…)

3以上判別

・ビッグ後にクレジットを落す。
・コイン32枚投入。
・1P消化。
・3枚手持ち。
・13枚手持ち。
・11枚手持ち。
・以後は、13枚手持ち⇒11枚手持ちを繰り返す。
・ビッグ後72P以降、クレジット表示が30の時が判別プレイ
・判別Pでの小役出現率が25%以上なら設定3以上、15%以下なら設定2以下。
(判別小役はベル、スイカ、4枚チェリー。2枚チェリーは含めない。)

※手持ち=指定枚数を手に持った状態から、「2枚手入れ、1枚ベット」を繰り返す。最後に1枚残るので、そこだけ「1枚手入れ、2枚ベット」で対応。手持ちが無くなったら、再び指定枚数を手に持つ。


4以上判別

・ビッグ後にクレジットを落す。
・コイン32枚投入。
・1P消化。
・5枚手持ち。
・11枚手持ち。
・以後は、11枚手持ちを繰り返す。
・ビッグ後76P以降、クレジット表示が30の時が判別プレイ
・判別Pでの小役出現率が25%以上なら設定3以上、15%以下なら設定2以下。
(判別小役はベル、スイカ、4枚チェリー。2枚チェリーは含めない。)

Youtube 90年代動画紹介(14)

Youtube 90年代動画紹介(14)


1990年代前半の東京近郊の様子を個人撮影した動画を、Youtubeに数多く投稿して下さる、ご存知、神動画投稿者の「ライル」さん(Mr.Lyle Hiroshi  Saxon)。


その数々の「レア映像」を、当ブログ読者の方々にも拡散しようという趣旨のコーナー。


で、今回は、コチラの動画を取り上げたい。


https://www.youtube.com/watch?v=roGwJ0Ds1hU


1990年(平成2年)7月、東京は「JR西日暮里駅」界隈を捉えた貴重な動画。賞味、約32分。


こんな「歴史的資料」ともいえる動画が、まだ再生回数112回とは…。
自分だけでも、20回くらいは見ているが…今後のアクセス飛躍に期待したい。


まぁ、前置きは、アレコレと語らないでおこう…。映像さえ見れば、古き良き平成初期の東京に「タイムスリップ」すること請け合いなのだから。


一応、今回も個人的な「ツボ」のポイントを、時間軸的に書き出した(「まにあっくナビゲーション」という感じで…)。ご視聴の際の参考になれば、幸いである。




★冒頭(0:00~3:18)は、日本橋(室町)~JR神田駅界隈の夜景

・0:00・・・日本橋室町1丁目のビル屋上から撮影
       (向いに見える赤い「梅」の屋上ネオンは、山本海苔店・本店)
・1:04~…中央通り(国道4号線)に出て、ギリシャ神殿調の「三井本館」を撮影。
・1:21・・・中央通り、室町3丁目交差点。老舗の酒店「さかい屋」の店頭に付された
      「ジョニーウォーカー」(スコッチウィスキー)の大きなネオン看が映る。
      (ストリートビューで確認した所、現在はサントリー「金麦」(壇れい)の看板がある。)
・1:50・・・神田駅南口のパチンコ店「神田ジャンボ」(今川橋交差点、現存)のネオン
・2:13・・・今はなき、パチンコ店「ニュー東京」(神田駅南口前)の巨大ネオン
・2:40・・・自動改札に変わる前の、神田駅南口改札(駅員が鋏(ハサミ)をカチャカチャ)
・2:52・・・スカイブルーの京浜東北線が入線(この時代の車体カラーには、味わいがあった…)
・3:05・・・山手線(内回り)乗車(車内で漫画誌を読む人多し)。6駅目の西日暮里駅で下車。


★その後(3:18~ラスト)は、JR西日暮里駅周辺の夜景

・4:16・・・公衆電話に、風俗店の広告シールがペタペタ貼ってある(当時、定番の光景)
・4:57~5:12・・・駅前のパチ屋「11号線」(現存)(西陣「ラスベガス」のデジタル音がする)
・5:35・・・回転寿司(玄海寿司)の求人広告に「時給700(円)~」(当時はこれ位で普通)
・6:45・・・洗面器片手に、銭湯へ向かう男性⇒ライルさんも興味津々。解説しつつ後を追う
・7:03・・・銭湯「宮の湯」(91年廃業との事)に到着。昭和チックで情緒タップリな店構え。
・7:36・・・ライル氏、「宮の湯」のアイス自販機で、棒付きアイスの定番「BOB」(カネボウ)購入
・7:50・・・都バス停留所(西日暮里五丁目)の時刻表(池袋駅東口発、浅草寿町行き)を撮影
      (当時、都バスの乗車料金は160円)
・9:09・・激セマな食料品店(個人商店)。昔は、こういうのがパチ屋の換金所だったりもした
・9:46・・・喫茶店のガラス越しに、ライルさんのカメラにピースサインする、若い女性二人組
      (今では、50過ぎのいいオバちゃんだろう…)
・10:55・・・レンタルビデオ&CD「友&愛」が、チラッと映る(これがAVEXに繋がるとは…)
・12:29・・・やっぱり電話ボックスに、風俗の捨て広告シールがベタベタと…
・12:50・・・雑貨屋の有線で、中森明菜の「I MISSED”THE SHOCK”」(1988)が流れる
・18:22・・・「太陽神戸三井銀行」の看板にも、何気に時代を感じる(現・三井住友銀行)
・19:26・・・駅ガード沿いの店舗⇒不二家洋菓子店、居酒屋「喜多八」(赤ちょうちん)など
・19:57・・・西日暮里駅ガード脇のパチ屋「アサヒ」(現・ダイナム西日暮里)
       (奥村ドリームXを打つ客)
・20:17・・・アサヒはす向かいの「スロットランボー・西日暮里店」(現・ダイナム西日暮里
       スロット店)。タイヨーの右レバー1.5号機「ハイアップターボ」が並ぶ。店内の
       有線放送では、郷ひろみの当時の新曲「Wブッキング」(1990)が流れる。 
・20:50・・・アサヒ(?)の換金所で、現金を受け取るオッちゃん
・29:53・・・西日暮里駅ホーム。山手線・内回りに乗り込み移動
       やっぱり、車内で漫画誌を読む人多し。スマホ・携帯イジリの今よりは和む光景。
・30:28・・・池袋駅で下車。JRの有人改札⇒地下通路を通って、西武池袋線に乗り換える。

(動画終了)

ニューナパーム(西陣、ハネモノ)

今回紹介する西陣「ニューナパーム」(1992年)は、90年代に出た新要件ハネモノの中でも、特にお気に入りだった台の1つ。勝敗不問で、台に触れば心地よかった個人的「名機」。
(サウンド面でも、「キューン」という感じの、耳に残り易い電子音を使っていた)


Image may be NSFW.
Clik here to view.

西陣「ニューナパーム」
1992年(平成4年)登場。賞球:7&13。最高15ラウンド継続。平均出玉:約900個
チャッカー開放時間…オトシ0.3秒、ヘソ0.7秒×2




Image may be NSFW.
Clik here to view.

コチラは兄弟機の「ニューナパームP2」
1992年登場。賞球7&13。最高15ラウンド継続。平均出玉600個。
チャッカー開閉時間は、ニューナパームとほぼ同じ。「オトシ0.4秒、ヘソ0.6秒×2」説もアリ

※「ニューナパーム」とニューナパームP2」の違いについて

盤面の違いは、見ての通り。チャッカー開閉時間についても、上で概説した。

賞球数はどちらも「7&13」だが、両者の戻しは微妙に違った。「ニューナパーム」はヤクモノが13個で、始動チャッカーその他の入賞口が7個。一方の「P2」は始動チャッカーが7個で、ヤクモノその他が13個。どちらも「チャッカー7、ヤクモノ13」と同じだが、天下や肩、左右の袖チューリップなど、「その他入賞口」の賞球数が異なる(ニューナパームは7個、P2が13個)。

また、大当り中の貯留システムにも違いアリ。「ニューナパーム」は途中の全ラウンドで貯留が働くが(6カウントorハネ14回開閉で貯留解除)、「P2」は8ラウンド及び9ラウンドで、ヤクモノの発射装置(⇒後述)が初めから作動する為、貯留を行わない。よって、P2は上記の2ラウンドでパンクが起きやすく、継続しても早いカウントでVに入る事があった為、平均出玉も少なめ。



★当時の実戦店…新宿・東南口「平和」(閉店)、高田馬場駅前「コスモ」(現存)、向ヶ丘遊園南口「銀座スター」(「銀座U-Style」として、現在も営業)



Image may be NSFW.
Clik here to view.
(C)フジテレビ
90年代の新宿「パチンコ平和」のネオン(青・赤・黄)が映り込んだ、貴重なシーン
(1993年公開、映画「眠らない街、新宿鮫(主演:真田広之)」より)



Image may be NSFW.
Clik here to view.

当時の高田馬場「コスモ」…当時、ハネモノと権利物は2F。地下がスロ、1Fがデジパチ。


Image may be NSFW.
Clik here to view.

かつての向ヶ丘遊園「銀座スター」…すぐそばの食堂「石川屋」のカレーは美味かった…。



  ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・


1990年(平成2年)10月の「風営法規則改正」を受けて、91年春からいわゆる「新要件機」が登場した事は、皆様ご承知の通りである。

ハネモノにあっても、従前の「賞球オール13(機種によっては異なる)、最大8ラウンドの継続、低投資で遊べるハネモノ」から、賞球7&15(チャッカー7個戻し、ヤクモノ15個戻しが基本)、最大15R継続の「荒いハネモノ」へと変わっていった。

新要件黎明期に出たニューモンロー(西陣)、サンダードラゴンGP(三共)、ニュートキオ(平和)、ニューヨーカー(平和)といった大量獲得タイプのハネモノは、「当たれば大きいが、投資も嵩む」という、まさにインフレ型。一介のバイト学生だった自分にとって、それまでハネモノに抱いていた「財布に優しい」といったイメージは、根底から覆された。むしろ、「ハネモノの皮を被った権利モノ」といった感覚さえ持った。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

三共「サンダードラゴンGP」…ご存知、三共の初期・大量獲得ハネモノ。「ドツキ」攻略の餌食になった事でも知られる。


しかし、その後は「原点回帰」の動きも見せるようになった。初期の「出玉一辺倒」ではなく、ハネモノ本来の「投資抑えめ、玉の動き(アナログさ)を楽しむ」機種も、少なからず登場した。

個人的には、ブンブン丸(平和)、ジェットスピナー(平和)、ドラキュラ城(ニューギン)などが、「遊べる新要件ハネモノ」というイメージを強く持った代表だ(いずれも、ヤクモノは10個戻し)。


Image may be NSFW.
Clik here to view.

平和「ジェットスピナー」(1991年)…当りし易く、継続率も高いが、ラウンド開始後、早い段階でVに入ってしまう事が多かった為、完走しても出玉が少ないのが特徴だった。賞球オール10。



この「ニューナパーム」も、賞球こそ7&13だが、各所に工夫を凝らして作り込まれた役物は、いかにも「ハネモノ」らしい一台といえた。

西陣らしいオリジナリティに溢れつつ、旧要件・先行機の特徴を、随所に感じる事ができた。
⇒これは、その都度機種名を挙げて、例示したいと思う。



ヤクモノ内で上下動する「小羽根」、ヤクモノ左右奥の「発射装置」、そして存在感を見せつける中央の「タテ型回転盤」と、玉の挙動をランダムに「躍動」させる要素は満載だった。

通常時も大当り中も、玉の行方に注目して、ドキドキ感を存分に味わった事はいうまでもない。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(ヤクモノ内画像)


さて、本機で大当りするには、大別して二段階の「関門」を突破する必要があった。


ヤクモノは3層構造で、やや小さめの白いハネに拾われた玉は、中段ステージ左右の穴から、下段に落ちる。

下段には、上下動を繰り返す「小羽根」(ミニウィング)があり、上方から落下してきた玉を、一旦受け止めるクッションの役目を果たす。

この小羽根だが、旧要件ハネモノの名機「ファクトリー」(平和)を彷彿とさせた。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(平和「ファクトリー」(1989年)のヤクモノにも、常に上下動する小羽根があった)


小羽根は、内側を軸に、左右対称で上下動を繰り返している。その為、小羽根が上昇すると「V字」(山型)に、下降すると「ハの字」(谷型)になる(角度はそれ程大きくないが)。

また、小羽根の間には「OUT」と書かれたアウト穴があるが、これはハズレ穴である。


小羽根がV字の時(上昇時)に玉が落下すると、小羽根で一旦バウンドした玉は、そのまま内側(中央OUT穴)に向って落下、ハズれてしまう。

一方、小羽根が「ハの字」の時(下降)に玉がバウンドすれば、外側(両サイド)へと転がる。

この両サイドに流れた時がまさにチャンス。大当りの「第一関門」突破となる。

小羽根の上下動には一定の周期があって、チャンスとなるタイミングと、ノーチャンスのタイミングが存在した(これが「止打ち攻略」に繋がる⇒後述)。

ヘソ(2チャッカー)入賞時は、オトシ(0.3秒)より長い「0.7秒」の開放が2回あるので、ヤクモノ入賞のチャンスも大きい。しかも、1回目のハネ開閉時に小羽根が「Vの字」だったら、2回目は必ず「ハの字」(チャンス)になっている(タイミング上、そうなる)。逆に、1回目がハの字ならば、2回目はVの字(ノーチャンス)になる。つまり、2チャッカーに入った時、ヤクモノに2回とも入れば、どちらか1回は高確率で、小羽根の外側に転がる訳だ。これは、大きなチャンスであった。


因みに、小羽根が「水平」の時はどうかというと、OUT、サイドのどちらに跳ねるかは判らない。上からきた玉の勢い、落下角度により、いずれの方向にも跳ねる。左右ではなく、手前にバウンドする事もあるが、この場合はOUT穴に落ちてしまう。

こうした玉のバウンド方向は、小羽根の「現在位置」もさることながら、ヤクモノの「クセ」や「ネカセ」にも左右された。クセが良い台では、小羽根が水平気味でもサイドに流れる事があったし、ネカセが弱すぎる台は、ややハの字に下がり気味の位置でバウンドした玉が、勢い消えず手前に跳ねて、OUTに落ちたりした。


さて、小羽根で「外」に振り分けられた玉は、そのまま下段両脇(奥)に転がる。両サイドは玉を貯留するスペースになっており、この貯留スペースに一旦収まった玉は、すかさず内部に仕込まれた「発射装置」で、勢いよく「ポーン」と打ち上げられる仕組み。
(ヤクモノ画像の白い矢印を参照)。

本機の名称は「(ニュー)ナパーム」だが、これはベトナム戦争などで使用された、「ナパーム弾」に因んだものと思われる。その為、上述した「打ち上げ」アクションには、「爆弾を発射」という、やや物騒な意味合いも込められた可能性がある。

しかし、そもそもハネモノ自体、「ヒコーキ台」と呼ばれる頃から戦闘機がモチーフのものが多く(ゼロタイガーなど)、「戦闘」とは切っても切れない関係にあった。それでも、「アクティブな玉の動き」という点でみれば、大いに打ち手を満足させた。

(始動チャッカーの「01」(⇒オトシ)、「02」(⇒ヘソ)というロゴも、どこか戦争チックだった)


「貯留玉をポーンと弾き飛ばす」…アナログで豪快な動きは、同じ西陣の旧要件機「ドッカン島」などを思わせた。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

西陣「ドッカン島13」(1990年)…貯留玉をアーチ左右に弾き飛ばす様は圧巻。


そうそう、三共の旧要件「グレートキャノンI」も、玉を豪快に跳ね飛ばす様子が印象に残る。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(三共「グレートキャノンI」(1989年)



かくして、発射装置から跳ね上がった玉は、上段で時計回りを続ける「タテ型回転盤」(垂直回転盤)にアプローチする。

この回転盤は「6穴」あって、大当り穴(V穴)は1つだけ。盤の中心に描かれた「V」マークが、ちょど正面を向いた時、真下(6時)の位置に来るのがV穴。回転盤の周期は、約4秒と早い。

回転盤上部からアプローチした玉は、そのまま穴には入らず、回転盤の前を通って落下。6時(真下)の位置で一旦止まり、接近してきた一穴へ収まる。この時、タイミング良くV穴が来ていれば、「第二段階」突破で大当りとなる。


こうした「回転盤」と、各穴に収まる「玉」の関係は、「水平回転盤」という違いはあるにせよ、同じ西陣の旧要件機「マッハシュート」譲りといえた。

また、「時計回りするタテ型回転盤」という点では、やはり西陣の旧要件ハネモノ「おジョーズランド」を思わせるものもあった。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

西陣「マッハシュート13」(1989)…「エッジ」の利いた水平回転盤とサウンドが特徴。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

西陣「おジョーズランド」(1990)…本機同様、タテ型の回転盤を採用。5穴でVは1つ。ヤクモノ内が左右非対称という、当時としては珍しい構造だった。



さらに、西陣の「タテ型・6穴回転盤」というと、本機の翌年に出た権利物のヒット機「ラプソディ」の回転盤とも、見事に繋がる。ラプソディと初対面した時は、「あ、ナパーム」と直感した。コチラの回転盤周期は、約7秒と遅めであった。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

西陣・新要件権利モノ「ラプソディ」(1993)…天横からクルーン入賞⇒回転体のV穴入賞後、小デジが「77」なら10回権利で、20000発を楽に越えた。その他は2回権利で4000発。10回権利中の抽選時に再度「77」が出れば、さらに出玉が伸びる「爆裂仕様」であった。




こうした関門を突破して大当りになると、左右奥の発射装置にストッパーが働き、玉を複数貯留するようになる。但し、小羽根や回転盤の動きは、通常時と変わらない。

よって、大当り中も、小羽根が「ハの字」の時に跳ねた玉が、外側に転がって貯留される。

ヤクモノの入賞タイミングが悪いと、中央OUT穴にばかり流れて、貯留は減ってしまう。また、空振りが多い、寄りが悪いといった場合も、貯留は少なくなる。

大当り中、発射装置は、左右いずれも最大「3個」貯留が可能。4個目以降は落下する。

但し、ヤクモノ6カウント、又はハネ14回開閉で貯留は解除となり、発射装置は本来の「作動」を開始(貯留玉を上部に跳ね飛ばす)。よって、実際に貯留できるのは、左右合わせて5個まで(どちらかに3個、どちらかに2個)。

発射装置が「作動」すると、左右の貯留玉は、ポーン、ポーンと小気味よく、上の回転盤に向って連発して打ち上げられる。通常時と同じく、打ち上げ後、回転盤の6時(真下)の位置に来た玉は、各穴に1個づつ収まる。タイミング良くV穴が来れば、V継続となり、貯留が多ければ多い程、V穴への入賞率もアップする。但し、打ち上げのタイミング(V穴との位置関係)も重要だ。

貯留解除でVに決まらなかった場合、発射装置は引き続き作動を続ける。しかし、通常と同様、小羽根の「関門」を突破した場合に限り、1個づつ発射される為、Vに決まる確率は貯留後よりも圧倒的に下がる。やはり、貯留解除でビシッとVに決まる事が望ましい。

回転盤は6穴なので、5個の貯留があれば、Vに決めるのも、さほど難しくなかった。ただ、「6/6」ではなく「5/6」にしてある辺り、不確実で先の見えない「ハネモノらしさ」でもあった。跳ね上げタイミングの悪さや玉突きが原因で、全ての貯留がVを外す「不運」もあったのだ。

玉突きについていえば、左右の発射装置に複数貯留がある場合、貯留玉は連続してポンポン打ち上がるが、時折、玉突き現象を起こして、打ち上げのタイミングが遅れる事もあった。この「遅れ」が原因で、V穴に入るべきタイミングで玉が発射されなかったり、逆にハズレ濃厚のタイミングを回避したりという「イレギュラー」が起きた訳だ。





★小羽根と回転体の同調タイミングを狙った、「止打ち攻略」

上記した通り、本機での大当りには、玉がヤクモノに入った直後の「小羽根」の向き(「ハの字」か「V字」か)と、回転盤のV穴の位置関係が、重要なポイントであった。

小羽根はゆっくり上下動を繰り返しており、最初の位置に戻るまでの周期は「約9秒」。

一方、タテ型の6穴回転盤は、約4秒の周期となっている。

これをザックリ計算すると、「4×9=36秒」を両者の「共通周期」と捉える事もできる。

この共通周期を使って、大当りの期待が高い「ベストタイミング」でのみ玉を打ち出す、止め打ち攻略法が編み出された。「シンクロ打法」と呼ぶ攻略誌もあったな…手順は少し違うが。

具体的には、小羽根がハの字(チャンス)に下がり、かつ、回転盤のV穴が「6時」(真下)の位置よりもやや左に来た時を、「チャンスタイミング」とする。小羽根と回転盤のタイミングを目で追い、チャンスタイミングを掴んだら、その前後のみ玉を数発打ち出す。それ以外はストップボタンで打ち出し停止。こうすれば、少ない投資で大当りを狙える…という訳だ。

しかし、これは根気と辛抱を要する(待ち時間が長い…)、正直「疲れる」方法であった。

しかも、「チャンスタイミング」そのものが、台のクセによって微妙に異なったりもした。

さらに、「止め打ちお断り」で監視のキツイ店だと、すぐに店員チェックが飛んできた(馬場駅前の「コスモ」はチェックがキツかった)。それでも、打ち手の心持ちとホールの環境次第で、それなりの結果ももたらす「技」であった。





★故・田山幸憲プロ、かつてのネグラ…池袋「S店」(山楽)の設置機種(1993年4月現在)

「パチンコ必勝ガイド」(白夜書房発行)1993年6/20号掲載の「田山幸憲のパチプロ日記」を見ると、当時の田山さんのホームだった、池袋「S店」(山楽)の設置状況を確認できる。

で、そのラインナップを見ると、S店地下に「ナパーム」(ニューナパーム)があった事がわかる。以下は、その抜粋(1993年4月4日付けの「パチプロ日記」より)。


「一週間ほど前に、S店では一部台の入れ替えがあった。(中略)これを以て、地下の八シマのうち三シマがデジパチに置き換えられたことになる。台の配列は、景品場の方から見ると、左から順に、ブルーハワイ(デジパチ)、モンロー(ハネモノ)、カバ丸くん(ハネモノ)、玉ちゃん倶楽部(ハネモノ)、バイキングキッド(ハネモノ)、ナパーム(ハネモノ)、ミラージュ(デジパチ)、花鳥風月(デジパチ)と相成り、あたかもハネモノが両側からデジパチに侵略されて行く図式だ。S店よ、お前もか!の心境。」


田山さんが本来「拠り所」としていた地下ハネモノが、ジワジワとデジパチに取って代わられる様子が、端的に現れている(元々、S店地下はハネモノのみだった)。ハネモノが徐々に淘汰されるという傾向は、私の活動範囲(新宿、馬場、早稲田etc)でも確実に進んでいた。

因みに、先日、田山さんの追悼記事で取り上げた新要件ハネモノの「サーカスIII」(三洋)も、やはり93年4月の新台入替をもって、S店から撤去されている(撤去後のシマには、同じ三洋の連チャンデジパチ「ブルーハワイ」を1Fより移設)。

以後、田山さんのS店メイン機種は、「(ニュー)モンロー」と「カバ丸くん(P3)」のハネモノ二機種に減る(いずれも西陣)。

因みに、田山さんがニューナパームをS店で打ったとの記述は、日記の何処にも見当たらないが、92年2月24日の日記(パチンコ必勝ガイド1992年5月号掲載)には、以下の記述がある。

「今年の初めごろだったか、新要件ハネモノのピンボール(西陣)が姿を消した。代ってその後に入っているのは、同じ西陣の何とか言う新要件機。まだ一度も打った事ことがないので、名前すら分からない。」

恐らくは、この「名称不明」の新台こそ、ニューナパームではないだろうか(時期的に考えても)。

事実、92年3月分のパチプロ日記にある「ジグマの歩き方」という囲みページ(必勝ガイド1992年6月号掲載)には、当時のS店の「シマ見取り図」が載っている。これを見ると、地下にバイキングキッドや旧要件のMr.フォールと並んで、「ニューナパーム」がしっかり並んでいる。

但し、この3機種は、田山さんが普段チェックする事のあまりない「守備範囲外」のシマ。この時期の守備範囲のシマは、地下がサーカスIII、モンロー、パチンコ大賞、ビッグシューターで、1FがブラボークイーンとパラダイスIとなっていた。


なお、件の新装があった93年4月は、田山さんにとっての「S店末期」でもある。それから間もない93年4月30日には、長年通い続けた池袋S店に別れを告げて、翌5月からは、東急溝の口駅の改札を下り、JR南武線・武蔵溝ノ口駅改札前ロータリーまで出た先の「B店」(P.S.ビッグトップ)に、ネグラを移したのだった。

因みに、田山さんが池袋から用賀に転居した時期は、ネグラ替えよりも早い93年1月5日。
この日からネグラ替えまでの間、「電車通勤するパチプロ」として、用賀から池袋までの道のりを日々出向いていた事は、田山ファンなら誰もが知るところだろう…。

データ採り軍団「ショッカー」に密着(1994年)

データ採り軍団「ショッカー」に密着(1994年)

~当時、地上波にてOAされた、パチンコ特番の一コマを振り返る~



広川太一郎(故人)による、テンポ良いナレ―ション(以下、「ナレ」)
「ところで、攻略法といえば、パチンコ好きなら一度は手に取った事がある、パチンコ攻略本。現在、巷には15種あまりの雑誌が出ています。攻略本が売れるか売れないか、それは優れた攻略法を、どれだけ掲載しているかにあります」。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(当時、出回った雑誌や単行本が映る。銀玉親方(山崎一夫氏)の攻略文庫本の姿も)


ナレ「ここは、「パチンコ必勝ガイド」でお馴染みの、白夜書房。月2回発行される、必勝ガイドのスタッフは約20人。実はこの攻略誌、何と一誌で40万部も売れるという、人気ぶり。どうして、そんなに売れるんですか?」

Image may be NSFW.
Clik here to view.


Image may be NSFW.
Clik here to view.



(スエイさんこと、末井昭・編集局長(当時)にインタビュー)
「(なぜ攻略誌が売れるのか?)やっぱり、負けてる人が多いからって事じゃないかと思いますけどね。何とかして勝ちたいという、その気持ちをみんな持ってますから。攻略誌が出る前は、自分で必勝法なりを発見するしかなかったんですけど、こういう雑誌があって、実際に勝てる「証明」みたいなものが、生まれてきていると思います。」

Image may be NSFW.
Clik here to view.


Image may be NSFW.
Clik here to view.




ナレ「人気台も目まぐるしく変わる今、とにかく雑誌の命は「データ」。このデータ収集をしているのが、通称「ショッカー」と呼ばれる、この面々。平均年齢24歳のショッカー軍団を取り仕切っているのが、この人、大崎さん。彼らは、メーカーや読者からの新台情報をキャッチすると、行動を開始します。一体、その方法とはいかに?」

Image may be NSFW.
Clik here to view.



Image may be NSFW.
Clik here to view.

(ショッカー達と打ち合わせする大崎さん)

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(編集部の机に積まれた、読者投稿の封筒やハガキの山)


ナレ「ショッカー軍団がやって来たのは、上野のパチンコ店。客を装って、店内に潜入しました。ただパチンコ台に向かっている姿は、一見楽しんでいる風にも見えます。しかし、彼らの仕事は正確なデータを要求され、負けてもお金は自分の持ち出し。そして、パチンコのハンドルを握りつつ、死ぬくらいの覚悟で挑めという、厳しいもの。」

Image may be NSFW.
Clik here to view.


Image may be NSFW.
Clik here to view.


Image may be NSFW.
Clik here to view.

(ショッカーの心得 三カ条)
一、常に新台を打ち、正確なデータを採るべし。
一、負けても、編集部からは一円もでないので、必ず勝つべし。
一、パチンコ台のハンドルを握りつつ、真っ白い灰になって死すべし。




ナレ「さて、ただ打っているだけに見えたショッカー達。実は、こんなデータを入手しようとしていたんです。」


大崎「個人のデータと、確率変動で当たった台があれば、それが何連チャンしたかも、全部見ていますね、はい。」

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(大一「CRビッグソロッター2」を打つ大崎さん)

Image may be NSFW.
Clik here to view.


Image may be NSFW.
Clik here to view.




ナレ「ドラム(註:「デジタル」)が回転すると、1回転も見逃さずメモを取るショッカー達。シマのデータも必要なため、他人の大当りにも注意を払い、素早くメモを取ります。彼らにとって、ここは戦場です。」

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(今とは違って、店内でメモを取ったりすると、店員チェックが入る事も多かった当時…)

Image may be NSFW.
Clik here to view.



ナレ「と、そのとき、ショッカーの元に店員が…。一体、何があったのでしょう?店側に不審と気づかれれば、作業は中断します。」

Image may be NSFW.
Clik here to view.



大崎「ちょっと書き物してたんで、(店員に)『何やってるんですか』と言うようなことを、聞かれたんですよ。これは、目立たないようやるのが、一番いいんですけどね、ハイ。」

Image may be NSFW.
Clik here to view.


Image may be NSFW.
Clik here to view.

(確かに、店のチェックが厳しかった当時。しかし、TV撮影と判っている筈なのに、なぜか目を光らせまくりの店員。撮影交渉で、「攻略誌のデータ収集」という話を、通してなかったのか…)



ナレ「ストップウォッチで、慎重にリーチの時間を計るショッカー。この作業は、日夜繰り返されます。デジパチの大当りのデータは、最低でも500件は必要なんです。」

Image may be NSFW.
Clik here to view.


Image may be NSFW.
Clik here to view.




ナレ「まったく当たりの出ない大崎さん、この時点で3万円つぎ込んでいます。大崎さんが向かったのは、ここ(「日本信託銀行、上野支店」ATM)。」

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(確率激カラ※のビッグソロッターは、初当りを取るのさえ大変。資金補給に向かう大崎さん。)

※CRビッグソロッター2の大当り確率
設定1:1/400.5、設定2:1/425.5、設定3:1/450.5


大崎「とりあえずは、まぁ、あと二万も入れりゃ、当たると思うんですけど(苦笑い)。ツイてない日はヤメないと…いちおう自腹なんでね、自分の場合。」

Image may be NSFW.
Clik here to view.






ナレ「次なるデータを採るため、作戦会議に入ったショッカーたち。」

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(「PIA上野」の休憩スペースで、打ち合わせするショッカー軍団)

大崎「パンク。パンクさせてみようってのを…。」

Image may be NSFW.
Clik here to view.




ナレ「パンクとは、大当りしてもVゾーンに玉が入らず、大当りがストップしてしまう状態の事です。わざわざパンクさせるとは、一体どういう事なんでしょうか?」

Image may be NSFW.
Clik here to view.

江口洋介ばりにロンゲのショッカー、ビッグソロッターで大当り。当然、パンクさせる。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

大当り最終ラウンド開始直後、手元のストップボタンで打ち出しを止めれば…

Image may be NSFW.
Clik here to view.

当然「ノーカウントエラー」となり、ピーポーピーポーと、エラー音がシマに響き渡る。



ナレ「みずから大当りの権利を放棄するパンク。これをあえて試みるショッカー。パンクのサインに、店員がやってきました。どうやら、故意にパンクさせたのがバレてしまったようです。」

Image may be NSFW.
Clik here to view.

「偶然エラーになった」と、店員に弁明するショッカー。意図的なのはバレバレだが…



ショッカー(ロン毛)「(店員に)怒られちゃいましたよ…。『エラーは困ります』って。」

Image may be NSFW.
Clik here to view.

「怒られちゃいましたよ…」と、バツ悪げに語る、ロン毛のショッカー



ナレ「彼らがなぜ、これだけパンクに拘るのか。それは、パンク、つまりエラーサインが出る事で、より大当りが期待できる台があるからだといいます。」


(ここで「雀姫物語攻略法」のテロップ⇒但し、内容は、以前に紹介済みなのでコチラを参照

http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/b80694fea37d471c3283e43cace12353




ナレ「さて、銀行からお金を下ろし、再び台へ向かった大崎さん。その後は…」


大崎「(幾ら使いました?)78000円で一回も当らなかったです。(こういう事って、やっぱあるんですか?)いや、初めてですね(苦笑)。」

Image may be NSFW.
Clik here to view.

ヒキの強い大崎さんでも、ここまでハマる低確率機、CRビッグソロッター2。恐るべし…。



ナレ「パチンコ店から戻って来たショッカー達は、休む間もなく、データの整理に入ります。お金も時間もタップリ使ったデータ。だから、売れる本が出来るのです。」

Image may be NSFW.
Clik here to view.


Image may be NSFW.
Clik here to view.





(大崎さん、自室にて)

ナレ「ショッカー達の一日は、まだ終わりません。彼らは自宅へ帰っても、パチンコ台に向かいます。もちろん、データを採る為です。彼らにとって、パチンコとは何なんでしょうか?」


大崎「生活の一部、そうですね、食事とか、眠ったりとか、そういうのと同じような、生活の一部、体に溶け込んでいるものですよね。まぁ、なくてはならないもの。でも、逆に、あまり意識しすぎると、つまんなかったりもする…そういうようなものですね。」

Image may be NSFW.
Clik here to view.

自室でデータ採りをしていたこの台は、盤面とサウンドから、三星のデジパチ「ギャルズ13」と思われる。



ナレ「翌朝、編集部を覗くと、徹夜組がこの姿。パチンコ攻略誌、その作り手と新台の戦いに、終りはない。」

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(撃沈1号)

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(撃沈2号)


(コーナー終了)

Youtube 90年代動画紹介(15)

Youtubeの「神動画」投稿者、ライルさん(Mr.Lyle Hiroshi Saxon)がアップした、貴重な90年代動画を皆さんと共に楽しむコーナー。今回取り上げるのは、コチラの映像。


https://www.youtube.com/watch?v=ZHAbTN4uGtk

(タイトル:1991 新宿の夜道 Shinjuku Night Streets 910312)

⇒1991年(平成3年)3月12日。ライルさんが新宿・西口(ヨドバシカメラ本店エリア)で、当時の人々や建物、風景などを撮影した、貴重な動画である。

「新宿西口・ヨドバシ界隈」といえば、私自身、1990年から2000年代初頭にかけて、パチやスロの実戦で頻繁に出入りした、大変に「馴染み」のエリアである。また、小学生の時分から、ゲームソフトや電化製品、時計などを調達するのにも重宝した。

そういえば、1988年(昭和63年)の2月、大人気のファミコンソフト「ドラゴンクエストIII」を行列して買ったのも、新宿西口・ヨドバシカメラ本店であった。当時は高1。4つ下の弟にせがまれていた事もあり、建国記念日の早朝6時に飛び起きて、急いで電車で新宿に向ったが、ヨドバシ近辺は既に長蛇の列。最後尾についたものの、既に商品は手に入らないとの事。ガックリして戻る途中、偶然にも、信号待ちで行列の途切れた箇所に出くわした。で、ダメモトと思い、途切れた最後尾に何食わぬ顔で横入りしたら、係員や周りの人に気付かれたり注意されたりする事なく、そのまま売り場に辿り着き、無事ソフトを購入できた…という、「ズル嬉しい」思い出もある。


さて、ご存知の通り、動画投稿者ライルさんは、「古き良き、90年代の首都圏の光景」を捉えた希少な動画を、数多く紹介して下さっている。何とも、有難い限り。

しかも、その動画の「中身」というのが、新宿、高田馬場、渋谷、上野、向ヶ丘遊園、町田など、当時大学生だった自分にとって馴染み深く、思い入れもあるエリアが、非常に多い。学生時代の本拠だった、早稲田界隈の90年代動画も存在する(いずれ紹介できればと思う)。

それ故に、ライルさんへの「親近感」(一方的)や、「ライル動画」への思い入れも、よりいっそう深くなるのだ。


そんな「ライルファン」の私だが、これまで常々、思い続けてきた事がある。

それは、「場所的、時期的に、これほど私の活動範囲と『カブる』動画であれば、当の私自身が動画に映り込んだものも、一本くらいはあるんじゃないか?」ということ。

元々が貴重な90年代ライル動画ではあるが、当時の「若き自分」が映像に入り込んでいたら、これほど嬉しい事はない。

だが、今迄の動画チェックでは、残念ながら、映像に私の姿を見出す機会は、全く無かった。


しかし、最近になって、過去のライル動画を洗い直したところ、たったワンシーンだけだが、若き日の私が映っている(と思しき)場面を、偶然にも発見する事ができた。


まぁ、他の方にとっては、別に私が映ろうが映るまいが、正直どうでもいい話だろう。

しかし、ブログとは本来、「自己満足の体現」みたいなものだから、別に問題はない。

興味を示したやもしれぬ「少数派」の為にも、さらに話を続けていきたい。


という訳で、「24年前の私」に会いたいという奇特な方は、この動画の2:12~2:18を、ちょっとご覧頂きたい。「僅か6秒」という、大変に短いシーンではある。

黙っていれば見過ごしそうな一瞬だが、この部分をよく見ると、画面奥からこちらに近づいて来て、そのままカメラの前を早足で通り過ぎる、一人の若者が映り込んでいる。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(コチラの場面。2:17辺り、白い円で囲った人物に注目)

映像は小さめでハッキリしない箇所もあり、「100%」とまでは断言できないが…この人物は、ほぼ間違いなく、当時の私(大学1年生)である。

ホント、「ようやく巡り合ったか…」という感じだ。


当然、「その根拠は?」と、怪訝に思う方もいるだろう。

同じ服を着た当時の写真や、服の現物があれば証明もできようが、そうした類は手元に残っていない。

あくまでも、「自己申告」の形を取るしかないが、数々の「外観的特徴」が、当時の私と見事に一致するのだ。

まずはファッション。茶色のジャケットは、まさに私が当時お気に入りだった、冬用の革製コートそのもの。ゴワゴワ硬くて厚めの生地だが、襟元が白いファーになっており、デザインと色合いが好みだった。映像でも、生地の「ゴワゴワ感」が出ていると思う。これは、前年に町田の「マルカワ」というジーンズショップで買ったもの。

また、インナーに「白のフード付きパーカー」を合わせるのも、この当時の私の定番スタイル。

青いジーンズは、やはり町田のマルカワで揃えた「Edwin」製のもの(型番は失念)。

右手には、債権回収中のラ金業者よろしく、「セカンドバッグ」を提げているのが判る。

動画の撮影時期は、「91年3月」。大学1年の後期試験もとうに終えて、春休みの真っ只中だ。大学1年時は、コゲ茶のリュック(合皮製)を通学用に使っていたが、講義の無い日は、映像のようなセカンドバッグ一つで電車に乗り込み、新宿、町田、向ヶ丘遊園、登戸、下北沢といった沿線のホールに出向いては、財布の中身が許す限り、パチ・スロ三昧であった。

つまり、セカンドバッグは、当時の私にとって、「スロファッションの一部」に他ならないのだ。

こうしたファッションの特徴に加えて、以下の「肉体的特徴」も、私と符合する。

当時、私は「なで肩」の体型で(今はトレーニングのお蔭で、多少改善されたが)、さらに両肩の高さが左右で異なって(ズレて)いた。その為、ジャケットなどを羽織ると、手前の合わせ部分の右側が、左よりも下がってしまうクセがあったのだ(これは、今もある)。動画の若者を注意深く見ると、結構ななで肩体型で、まさに上着の右手前が、左よりも一段下にズレている。

さらに、当時の顔つき(高校の卒業写真をチェック)、体格(174cm、太過ぎず、痩せ過ぎずの標準体型)、やや短めで、ガニマタ気味な脚(笑)、そして、もみあげを真っ直ぐに切り揃えた髪(当時、流行っていた)、アゴを上げて速足で歩く姿など、どれをとっても、昔の自分としか思えない身体的特徴に満ちている。


まぁ、そういう訳で(納得しているのは、多分、私だけかもしれないが…)、この若者こそ、「24年前の管理人M(当時、大学1年生)」という事で、どうかご納得頂きたい。



それでは、1991年3月のこの夜、なぜ私は、新宿・西口に居たのだろうか。

当時の記録が残る訳ではないが、時期的、時間的に見て、ほぼ間違いなく、「スロ」のハシゴをしていたからだと思う。


この時期、ヨドバシ本店エリアでは、「アラジン」(併設店)、「マーブル」(スロ専)、そして「NASA」(スロ専)の計3店舗が、互いに至近距離で営業していた。

Image may be NSFW.
Clik here to view.
(C)Google
(現在の新宿アラジン) 外観はだいぶ変わったが、今も健在。

Image may be NSFW.
Clik here to view.
(C)Google
(NASA跡地) 1Fに「イーカップ」、2Fに「月夜の鷹姫S」がある頃までは営業していたが…

Image may be NSFW.
Clik here to view.
(C)Google
(マーブル跡地) マーブル閉店後、別のスロ屋(ディアーズ)になったが、そちらも閉店…


特に、撮影時期の「91年3月」は、スロ専「NASA」が新規オープンしたての頃で、店にかなりの活気があった事を覚えている。
(動画の1:16や1:22で、営業中のNASAの建物が映っている)

もう一軒のスロ屋「マーブル」も、90年末の新規開店からさほど経っておらず、新宿の中でも、出玉は良い方だった(新宿自体、あまり甘い地域ではなかったが…)。
(この動画では、マーブルの姿は映らない。なお、1:42~の場面では、マーブル手前にあったゲーセン、「ゲームフロンティア」と「ゲームスポット21」が映る)

まさに、老舗の「アラジン」(当時、スロはあまり出していなかった)に対抗すべく、2つの小さなスロ屋が、相次いで産声を上げた時期なのである。
(1:25辺りで、画面右に映るネオンの眩しい店が、アラジン)


この時期のパチは、「新要件機」(デジパチは10Rから16Rになってオマケチャッカーが廃止。ハネモノは8Rから15Rに変わり、初当りがキツくなった。)の話題で持ちきりだったが、実際ホールに出回り始めたのは、もう1,2か月ほど後である。3月だと、新台設置が早い「上野」エリアに入り始めた頃で、新宿界隈では、相変わらず旧要件機が幅を利かせていた。

一方のスロは、話題の新機種が、続々とホールデビューを飾っていた。特に、90年末から翌年春の新装で、オリンピア2-2号機「スーパーバニーガール」と、瑞穂3-1号機「コンチネンタルI」が各所で導入されて、占有率をグイグイ伸ばしていた事を思い出す。

Image may be NSFW.
Clik here to view.
   Image may be NSFW.
Clik here to view.

(スーパーバニーガール、1990年登場)      (コンチネンタルI、1990年登場)


件の「アラジン」でも、それまで高砂2-2号機「スーパーウィンクル」が4シマ入っていたが、91年初めの新装で、半分がスーバニに入れ替えられた。私も、新台のスーバニ狙いで、当時のアラジンには足繁く通った。因みに、91年秋には、スーパーウィンクルに代わって、尚球社の3-1号機「ミラクル」(初の期待値方式。小役ゲーム30回選択なら550枚)が2シマ入った。

また、当時1F~3Fの3フロアで営業していた「マーブル」は、1Fにドリームセブン(高砂3-1)、2Fに初代アラジン(ニイガタ2-2)、3Fには新台の「コンチネンタルI」(瑞穂3-1)を置いていた。地下は、トイレがある静かな休憩スペースだったが、その後、4号機時代に地下が改装され、スロのシマが新たに出来たと記憶する。

一方、アラジンはす向かいの角地にオープンした「NASA」(ガラス張りの特徴的なビル)は、先述の通り、新規開業の直後で、出玉は大変良好だった。朝はモーニングの行列があったし、夕方6時となれば、1Fも2Fもほぼ満席だった。ラインナップは、1FがスーバニとコンチI※で、2FがコンチIII。NASAのコンチIが満席の時は、空き台が残るマーブルに移動したりもした。

※追記(2015.10.1)…動画の1:20~1:25の音声をよく聴くと、「NASA」1FのコンチIのサウンド(ビッグ中の音、コイン投入音など)が鳴っている感じがする。(追記、ここまで)



なお、この当時は新宿エリア全域でも、スーバニとコンチIの設置率が高かった。以下は、1991年夏における、両機種の設置状況をまとめたもの。

(歌舞伎町)
スーバニ… ムサシ、日拓I、日拓II、日拓IV、日拓ビッグプレイⅢ、モナミ、コスモ、ニューメトロ
コンチ1… 日拓III、日拓IV、ラスベガス、モナミ、ニューメトロ

(西口・大ガード)
スーバニ… ジャンボ
コンチ1… 設置なし

(西口・ヨドバシ本店界隈)
スーバニ… アラジン
コンチ1… マーブル、NASA

(東口アルタ裏、及び東南口エリア)
スーバニ… グリンピース本店、メトロ、パチスロセンター(太平洋)
コンチ1… グリンピース本店、平和、メトロ、パチスロセンター(太平洋)、ロッキー、モナコ




ところで、24年前の私(と思しき若者)が映るこの動画で、ライルさんは、一体どの位置から、撮影を行っていたのか。

Image may be NSFW.
Clik here to view.


まぁ、あのエリアに普段から行き慣れた人ならば、場所の特定も、そう難しくはないだろう。

主なヒントは、(1)画面右の明るい建物と、(2)画面奥に見える高層ビルの灯り、の2つ。

(1)に関しては、動画の前後の様子(赤いネオンなど)からして、「ヨドバシカメラ本店」(現・ヨドバシカメラ新宿西口本店・マルチメディア館東館)である事は明らか。

また、(2)についても、この細長い感じは、容易に「東京都庁」※の窓明かり、と推測できる。

※追記(2015.10.1)…西新宿の東京都庁は、旧都庁(有楽町駅前。現在、跡地には「東京国際フォーラム」が建つ)から移転する形で、「1991年4月」から業務をスタート。つまり、動画に映る都庁ビル(91年3月撮影)は、まさに「オープン直前」ということになる。そういう意味でも、貴重な歴史資料であろう。(追記、ここまで)


よって、ライルさんが私をたまたま撮影したコチラの映像は、ストリートビューでいうと、ちょうど以下に示す位置から撮影した…という事になろう。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(C)Google


即ち、現在でいう所の、「ヨドバシカメラ新宿西口本店・マルチメディア館東館」(右)と、「第一清新ビル」(左)を挟む通りから、東京都庁を前方に臨む視点…ということだ。

そうすると、当時の私は、奥の都庁方面から、手前の新宿駅(京王百貨店側)に向かってきた事になる。

ただ、都庁方面にはパチ屋もスロ屋もなく(その後、「遊」という小さなスロ屋がヨドバシエリアに出来たが、91年当時は存在しない。さらに、4号機時代に「アイランド」というスロ専もオープンしたが、この時代にはもちろん無い。ワシントンホテルの「フレスコ」も、開業するずっと前だ)、この時の私の「行動パターン」が一体どんな感じだったのか、若干気になるところではある。

あくまでも推測だが、おそらく「NASA」(現・磯丸水産)に勝つ気満々でコンチIを触りに行って、運悪く負けたか満席で打てず、店を出て横の通りを新宿郵便局方面に歩き、最初の角を右に曲がって、ヨドバシ本店前でライルさんのカメラと遭遇したものと思われる。

(もしNASAで勝っていれば、路地裏の換金所に寄るので、このルートは通らないハズ※)
※追記(2015.10.1)…当時のNASA換金所(アラジン、マーブルと共通)の位置を再確認した所、「第一清新ビル」裏の路地にある「盛栄ビル」(1F)だった事に気付いた。とすれば、NASAで勝って換金所に寄った後、ヨドバシ本店のある通りに出てライルさんと遭遇した可能性も、大いにあろう。まぁ、今更どうでもいい話だが…(追記、ここまで)。


また、この動きから察するに、そのまま家路につくのではなく、さらに大ガード界隈の店(ジャンボ、ニューミヤコ、ランガー(地下のリバティベルIV専門店)へ「ハシゴ」する気タップリ…という感じもする。

(帰宅する場合、NASAを出た後、そのまま広い甲州街道に出て、小田急線の南口改札(ルミネ方向)に向かう為、ライルさんと出会うルートは通らないハズ)




という訳で、今回はいつもにも増して「自己満足度タップリ」で書き進めたが…こんな局地ネタを好む、風変わりな(失礼!)読者の方もいると思うので、別に後悔などしていない。

90年代「ライル動画」には、こんな楽しみ方もある…という一例になれば幸いだ。

それでは、この辺で。


★参考地図★

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(C)Google

A:アラジン B:NASA C:マーブル 
D:当時の換金所(盛栄ビル)
※90年代後半に、換金所はBの右横(A向い)に移設。現在に至る。
X:ライルさんと遭遇した位置
(NASAを出て、赤矢印若しくは青矢印のルートを経て、Xを通ったと予測)

スターファイヤーII(SANKYO、ハネモノ)


Image may be NSFW.
Clik here to view.


今回は、1992年(平成4年)にSANKYOから登場した新要件ハネモノ「スターファイヤーII」を振り返る。


(基本データ)

★賞球…6&13
★最高10ラウンド継続
★ハネ開閉時間…オトシ0.4秒、ヘソ0.5秒×2
★大当り中の最大貯留数…5個
★貯留解除の契機…ハズレ4カウント後、又はハネ10回開閉後
★平均出玉…約600個
★実戦店…新宿・歌舞伎町(中央通り)「パチンコ747」(閉店)

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(在りし日の「パチンコ747」)…歌舞伎町・中央通り(現・セントラルロード)沿いの狭い階段を下りた、地下ホール(旧「パチンコ金嶋」)。
立地は良く、ネオンも派手だったが、客付きは正直あまり良くなかった。旧要件時代には、西陣のドッカン島13や、三共のドッキリマンSPといった、香ばしいハネモノを設置。
スターファイヤーIIは、同社のハネモノ「OL娘II」との入替で設置(ココのOL娘は、同年9月に設置されたが、僅か3か月で外された…)
なお、私が知るスロのラインナップ変遷は、バニーガール⇒アラジンII/キューティーフルーツS⇒アラジンII/バニーXO。

Image may be NSFW.
Clik here to view.
(C)Google
1993年に閉店した後、同名のカラオケルームに業態変更、現在に至る。


★兄弟機…スターファイヤーI(1992年)
Image may be NSFW.
Clik here to view.

同時発表の兄弟機「スターファイヤーI」。「II」との主な違いは、賞球と継続ラウンド。
コチラは賞球オール10で、最高15ラウンド継続。ヤクモノの動きは共通。
新宿エリアでは、JR大ガード交差点前の「ニューミヤコセンター」(閉店)に入っていた。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(在りし日のニューミヤコ…入口は狭いが店内は広く、設置機種・台数ともに豊富だった。また、景品コーナーの充実度は、都内でも屈指。右隣はゲーセン「ワールドゲーム・ミヤコ」。
ハネモノも豊富で、スターファイヤーIと同時期には、ニュービッグシューター、カバ丸くんP3、火の玉ボーイ、道路工事GP、ビックリハウス2、いらっしゃい、オロチョンパⅡなど設置。
私の知るスロのラインナップ変遷は、リバティーベルIV⇒アポロン⇒ムサシII。
いわゆる「チューリップ台」(平台)も多く残していて、小銭で遊べる貴重な店だった。
1994年に、ビル再開発の為クローズ。小滝橋通りの仮店舗で、「ニューミヤコP2」として営業。
その後、もとのニューミヤコ跡地に「カレイドビル」が完成。1996年7月にはパチンコ「カレイド新宿店」が新規オープン。現在に至る。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(現在は立派なカレイドビルが建つ)



(ゲーム性、通常時)

センターヤクモノ内で構えるメタリックシルバーの戦闘機は、未来型「宇宙戦争」を彷彿とさせる、斬新なフォルムであった。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

     (センターヤクモノの戦闘機)


しかし、その見た目とは裏腹に、ゲーム性は案外オーソドックス。

「ガバッ」と景気よく、水平近くまで開くハネ。ヤクモノ入賞後の玉のルートは、大別して2つ。

即ち、ハネからダイレクトで下段ステージ前方に落ちる「手前ルート」と、(2)ハネから上段奥へと流れ、最奥部の山型ステージに落下後、下段奥から手前へ折り返す「奥ルート」だ。

端的に言えば、ハネの「外側」(先端)で拾われると手前ルートを取り易く、「内側」(根元)だと奥ルートに行き易かった。また、ハネの開閉タイミング(開いた直後に拾うか、閉じる直前で拾うか)も、選択ルートに影響した。

一方、Vゾーンは下段ステージの手前中央にあるが、手前・奥いずれのルートからでも、大当りする可能性があった。

手前ルートの大当りパターンには、(A)下段ステージ上でバウンドしてからVに入るものと、(B)ハネからダイレクトでVにスポッと飛びこむものがあった。いずれもシンプルな入賞パターンだが、その単純明快さが、旧要件時代のヒコーキ台のV入賞シーンを彷彿とさせて、却って楽しく感じられた。また、本機のメインとなる大当り獲得パターンが、この手前ルートであった。


次に、奥ルートだが、ハネの付け根から上段左右奥を通って、ヤクモノ最奥部に設けられた、左右に小さな傾斜の付いた山型ステージ(「滑走路」と呼ばれる。ヤクモノ内で重要な役割)に落下した後、手前に折り返す形で、戦闘機の下をくぐって下段ステージを転がる。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

楕円で囲った部分(ヤクモノ奥)が山型ステージ。戦闘機にちなんで「滑走路」と呼ばれた。


ハネからダイレクトに落ちる「手前ルート」と比べれば、ハズレ易い「奥ルート」。しかし、手前に戻って来た時、中央に向かえばチャンスとなった。特に、折り返し後、ヤクモノ両サイドの壁に当たった玉が角度良く斜めに転がり、手前中央に向かってVを射止めるケースが多かった。


さらに、奥ルートの場合だと、ヤクモノの「戦闘機」も、玉の動きに影響を与えた。

通常時、戦闘機は空中で静止しているが、ヘソ又はオトシに入ると、「上昇⇒下降」の動作を、計二回繰り返す。

滑走路から手前に折り返す際、戦闘機が「下降」していると、その胴体が滑走路に乗った玉をブロックして、滑走路上に「一時貯留」する。その後、機体が上昇すると、胴体のストッパーが外れるので、滑走路から落ちてコロンと手前に転がる。こうなれば、手前に戻って来る玉の動きは普段よりも安定して、スムーズにVを射止めるケースも増えた。その意味で、一旦貯留は大当りのチャンスといえた(必ず当たる訳ではないが)。

但し、一時貯留され易いのは、そのタイミング上、「2チャッカー(ヘソ)入賞時」となっていた。
それは、チャッカー入賞から戦闘機が上昇を開始するまでに、「タイムラグ」があった為である。
このラグのせいで、左右オトシ(1チャッカー)に入っても、滑走路上に玉が来た時、戦闘機は「上昇」している事が多く、一時貯留されるケースは少ない。

一方、ヘソ入賞時は、2回目のハネ開閉で玉を拾えば、奥ルートを通って滑走路に乗った玉が、下降していた戦闘機に動きを止められ、一旦貯留されるパターンが増えたのだ。

但し、一時貯留がなくても、大当りするチャンスは十分あった。滑走路への落下位置や、落下時の玉の方向や勢いによっては、むしろ戦闘機の影響を受けないほうが、ヤクモノの壁に勢いよくクッションして、Vに転がる事もあったからだ。

いずれにしても、2チャッカー入賞の際は、ヤクモノ内の玉の挙動が、1チャッカー入賞と異なるケースが目立った。




(ゲーム性、大当り中)

首尾よく大当りすると、ヤクモノ奥にある「滑走路」の狭いステージが下がって、横一列に玉が入り込む、狭い「隙間」ができる。

大当り中は、この隙間一列に、玉を貯留する事が可能。貯留は最大5個。滑走路は左右が傾斜しているので、左右両端から中心に向かって貯留数が増える。

但し、貯留するには、「奥ルート」でのヤクモノ入賞が必要な為、ハネの根元で拾わせた方がよい(ストローク調節も重要)。

戦闘機は、初当りの瞬間に上下動を行うが、大当り開始後は下降して停止。ハネ4回開閉後に上下動を再開するが、この戦闘機の挙動が、貯留に影響を与える事は、ほとんどない。


ハズレ4カウント又はハネ10回開閉で、沈んでいた滑走路の床がグーンとせり上がり、貯留は全て解除される。満タンの5個貯留があれば、V方向に一気に転がって継続し易い。

但し、貯留同士が「玉突き」したり、後続の玉が解除した貯留玉にぶつかったりして、Vを逃す不運なパターンが結構あった。なお、後続による玉突きを防ぐには、貯留解除時に打ち出しを停止する「止め打ち」が有効とされた。

貯留4個以下の場合でも、滑走路の左右の端に貯留があれば、左の貯留なら右斜めに、右の貯留なら左斜めに転がって、センターのVに向かうケースが意外に多かった。しかし、出玉面や確実性で見れば、やはり、早めに5個貯留を完了出来るかが、ポイントとなる。
(実際は、4個以下となるケースが目立った)

貯留解除時にVを逃すと、当然パンクの危険が高まる。但し、戦闘機は上下動を続けるので、「奥ルート」からのV入賞チャンスは、通常時より若干アップ。もちろん、「手前ルート」からVに直接ねじ込んだりして、「命拾い」するケースもあった。



継続率は概ね良かった印象だが、最高10ラウンド継続だった為、出玉自体は抑えめ(賞球は、ヤクモノ13個、その他が6個)。


なお、通常時、大当り中共に、ハネへの拾わせ方次第で、ゲーム展開が大きく変わった事も、ここで触れておきたい。

ハネの拾いが悪い(寄り悪の)台は、もちろん論外だ。但し、拾いが良くても、ハネ周辺の調整によって、ハネの「先端」で拾い易かったり、逆に「根元」で拾ってばかりというように、ハネの拾い方に変化が生じた。

ハネの先端に引っかかり易いと、通常時はダイレクトで下段に向かう「手前ルート」のヤクモノ入賞が多くなり、初当りを取り易い。だが、大当り中は逆に貯留しづらくなり、ラウンド序盤でのV継続やパンクが多発して、出玉も減ってしまう。まぁ、チマチマ当てて、チマチマ増やす…というタイプだ。

一方、ハネの根元で拾い易い場合は、通常時「奥ルート」がメインとなって、必然的に初当りがキツくなる。しかし、一旦当たれば安定して多数貯留するので、継続率も出玉もアップした。
まさに、「一発逆転型」である。

始動チャッカー入賞率が同じ台でも、ハネへのアプローチ一つで、ガラッと性格が変わる。これも、ハネモノならではの面白さだったといえよう。

この特徴を生かして、通常時と大当り中で、ストロークを微妙に変える方法が、有効だった。

もちろん、普段はなるべくハネの先端で拾わせ、大当り中は逆に根元で拾わせる、という具合である。発想は単純でも、その効果は意外に高かった(ストロークの合わせ方がけっこう難しいが)。

本機を打った新宿「747」は、ハッキリ言って、ハネモノもデジパチも、クギはシブかった。だが、意識してストロークを変えるだけで、勝率も上がったのだ(兄弟機「I」を打った「ニューミヤコ」でも、スターファイヤーは『勝ち易い』ハネモノの1つであった)。


その後、程なくして「747」はクローズと相成ったが、店の末期に香ばしい思い出を作った意味でも、私にとって本機の存在意義は大きい。


なお、1992年11月にリリースされたCD「ザ・パチンコ・ミュージック・フロム・SANKYO III」に、スターファイヤーのBGMが収録されている(サンダードラゴンGPや、FパワフルIIIのアレンジバージョンなどもあって、楽しめる内容に仕上がっている)。

Image may be NSFW.
Clik here to view.



また、現在Youtube上で、本機の実機動画がアップされている。大変貴重な映像を公開して下さった、動画投稿主の方に感謝したい(リンクは自重)。


★追記(2015.10.7、ももんがさん)

コメント、有難うございます。はい、ももんがさんの動画のお蔭で、記事作成が大変スムーズに進みました。やはり、古い記憶と文献のみでは、どうしても曖昧な部分が残りますが、実際の動画と照らし合わせる事で、より確信を持ってお伝えする事が出来ます。ヤクモノ内を接写した箇所などは、特に参考になりますね。貴重な実機動画のアップに、重ねて感謝申し上げます。
(追記、ここまで)


赤光の剣(高砂、4号機)

Image may be NSFW.
Clik here to view.


1999年(平成11年)末に登場した4号機「赤光の剣」(高砂電器)
(発表時期は99年12月、ホール導入開始は翌年1月)


(ボーナス確率)

Image may be NSFW.
Clik here to view.

※ノーマルの数値



(代表的なリーチ目)

 Image may be NSFW.
Clik here to view.
  Image may be NSFW.
Clik here to view.

      左リール・3連青7            中リール・3連BAR

 Image may be NSFW.
Clik here to view.
 Image may be NSFW.
Clik here to view.

      右リール・3連赤7            贅沢なオール3連

Image may be NSFW.
Clik here to view.
  
 赤7右下がり(旗付き)の二確目…リプとWテンパイ

Image may be NSFW.
Clik here to view.
  Image may be NSFW.
Clik here to view.

  青7中段テンパイ=二確          こちらも青7の中段二確目
 
 Image may be NSFW.
Clik here to view.
  Image may be NSFW.
Clik here to view.

 旗の右上がり二確目(赤7付き)      ボーナス一直線(5ライン有効)

※中リール中段のボーナス図柄は強い。ズレ目(左・中で小役ノーテン)や、リールの大スベリもアツい。メーカー発表では、単チェリーも「高確率」とされた(ガセあり)。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・


本機は、「あかみつのけん」ではなく、「シャッコウノツルギ」と読む。何となく、響きがカッコイイ。

妖しげな雰囲気の筐体、各リールともリーチ目の「3連図柄」、腰浮き必死のド派手なボーナス告知、そしてB〇ノ特有の香ばしい挙動…と、個人的に「刺さる」要素は多かった。

当ブログ的には「チョイ懐」の範疇だが、登場から15年以上の年月が経過した。

実戦時を思い返せば、それなりに感慨も深く、私にとっては間違いなく「懐スロ」の1つだ。

今回は、そんな赤光の剣と「初対面」を果たした、2000年当時の記憶を辿る。
(当時の実戦データに基づく)

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

出会いは、15年前の2000年夏、川崎・溝の口某店。ここは今も健在だが、取り上げる機種が「アレ」なだけに、実名は伏せる。至近距離に、某マーケットがあった…とだけ言っておこう。

当時、溝の口は、別店舗(チェーン)の地下にあった沖スロ、とりわけ「シオサイ30」目当てで、ちょくちょく通っていた。

ただ、その日はあいにく不調で、シオサイでやられた後、近辺に点在する幾つかのホールを、未練がましく「ハシゴ」していた。

そんな中、たまに寄る某店に足を延ばすと、1F最奥部の壁付きシマに、本機が8台ほど並んでいた。シマは、かなりの活況で、空き台は皆無。

シマを見ると、箱を積む台と、現金投資中の客が半々。なるほど、設定にメリハリがついているな(←この段階では、まだ「ノーマル」だと思っている)。

さて、出方はどんなものかと、各台頭上のデータランプを見て回る。

この店のデータランプは、当日の両ボーナス回数と総回転数、過去3日のBR回数、そして直近10回のボーナス間隔(インディケーター1粒で100回転)が確認できるタイプ。

過去三日のビッグは、多い台で35、6回。当日のビッグも、10~20回台が多い。バケも結構付いている。ただ、ボーナス間隔を示す「ツブツブ」の挙動が、どうにも怪しい。

出ている台は、500~700ゲーム台のハマリ後に、1粒(100G以内)の連チャンが何発か続くパターン。単発もチョイチョイ挟んでいるが、やはり、ノーマルらしからぬ履歴に見える。

バカみたいな大連チャンではなく、3、4連程度がメイン。それでも、4000枚ほど持っている台は、全て一粒で来ている。10連クラスの大波も、稀にあるようだ。やはり、Bと見た方が自然。

一方のハマリ台は、見るからに「単発地獄」の様相で、ゲーム数は深くないものの、300単発、500単発、400単発、200単発…といった感じ。ノーマル設定1の「ドツボ」パターンにも見えるが、Bでハマる時の典型でもある。

この当時(2000年夏)、合法的連チャンを実現した「ストック機」は、まだ出ていない(同年末、ネット(NET)から初のストック機能(ST=ストックタイム)付き4号機「ブラックジャック777」が登場)。つまり、このテの履歴を見れば、それ即ち「B濃厚」と推測できたのだ(ノーマルヒキ強のケースもあったが)。

他のシマはどうかと思い、あらためて店内を見回る。定番のアルゼ系や山佐などに混じって、「ユニコーンSP」や「ゴシック」といった、「アレ」なシマを確認。で、その履歴を見ると、やっぱり「アレ」なのだ。この時点で、赤光の剣も「アレ」…と思わせるに充分であった。

赤光のシマに戻ると、依然として空き台は無し。サンドに千円札を突っ込む客の様子からは、必死に「何か」を追い求める感じも伝わる。無論、それは、めくるめく「連打」の嵐であろう。

と、ここで、ボーナス間隔のツブツブ履歴から、ある「特徴」に気付く。

どの台も、最大ハマリが「700ゲーム台」となっていて、1000オーバーの大ハマリがない。もちろん、単発も多いが、ひょとして、仮天井付き・ハマリ浅めの「良心的」タイプでは…。

それと、連チャンに繋がる初当りは、レギュラーが多い。これは、「ダイナマイトVer」の期待大。但し、ビッグからショボ連の履歴もある。

そうこうしているうちに、ようやく空き台が出た。連チャン後、単発を2,3個挟んだ状態。ボーナス後200ゲーム程度だが、ハマリがキツくなければ、とりあえず初当りまで追えそう。すかさず抑えることに。

実機の前に座ってみると、随分と個性的なデザインの台だ。下パネルには、デカデカと漢字で「赤光の剣」とある。その左には、RPGの「勇者の剣」チックな剣が…。

これが、本機の「主役」か。人物ではなく、剣を主役にするとは、高砂め、なかなかやるな。

ただ、店の照明が暗めで、下パネルのデザインが、ボンヤリしか見えないのが残念だ。

リール窓の上にも、「赤光の剣」と書かれている。なるほど、機種名を強調しているな。

また、リール窓右には、妙な「石盤」のメッセージがある。「弱き音が鳴りし時 2つ目の音色に変化あらば…3つ目の音色変わりし時 選択された衝撃あらば…心の弱き者は 戦うべからず」。

何やら演出の「ヒント」っぽいが、少々謎めいている。まぁ、打っていれば、そのうち判るハズ。「心の弱き者は、戦うべからず」が、妙に気になるな。

一方、上部パネル中央には、「一閃翔」、「雷激剣」、「赤光烈斬」と記された三色のランプ
(一閃翔=青、雷激剣=黄、赤光烈斬=赤)。ヒーロー物アニメの「必殺技」を思わせる、やけにお堅いネーミングだ。まぁ、ここが動けば、ボーナス確定だろう(←勘違い)。とりあえず、「三色ランプ」と呼ぶ事にする(実際は「三連殺ルーレット」)。

ともかくも、無事に台を確保して、打ち始める。良く見ると、図柄もけっこう特徴的だ。赤7には「剣」、青7には「盾」のデザインが施されている。

「7」と「剣」の組合せは、前に新宿「悟空2」で打った、瑞穂の「グロリアハーツ」(1998年)を思わせるが、アレは「青7と剣」の組合せだったな…。

黒い海苔みたいな図柄は「旗」。「赤光の剣」の機種名入りで、コチラはレギュラー。

小役は、鉄カブト、斧、宝石、チェリー。チープさの中にも、高砂独特の「味わい」がある。

そういえば、左に「青7」、中に「黒BAR」、右に「赤7」の「3連図柄」があるが、サッパリ枠内に止まらない。もしや、これが止まっただけでOKか?あ、台にリーチ目シールが貼ってあった。確かに、各リールの3連図柄は全てリーチ目扱い。他にも、赤7、青7の2リール確定型もある。なんだか面白そうだね。

しばらく回すと、普通のハズレ目から、上部の「三色ランプ」が、ルーレットの如くダダダダ…と、左から右に動き始める。やがて、センターの「雷撃剣」で停止。「オッ、これは」と思ったが、全く入っていなかった。そうか、ここが回るだけではダメなんだ…。

ストップ音は、低音・高音の二種類ある。たまに、スタート音も派手に変化する。これは「予告音」かな。石盤に書かれた「弱き音」や「音色の変化」は、これらの演出の事に違いない。普段と音が変わればチャンス…という感じか。

で、さらに回し続けると、600ゲームチョイで、再びハズレ目から、上部ルーレットがガガガガ…と作動。確か、全リール、ストップ音が高音に変化したような…。さっきと同じ真ん中の「雷撃剣」で停止したが、今度はそれに続いて、凄まじく派手な効果音が鳴り響き、ライトがビカビカと光って、耳をつんざくような高音を伴ってリール窓が「夕焼け色」に染まった。

いやぁ、ビックリした。さすが高砂、告知時のキレは天下一品だ。名古屋・太閤口T店で打った「電撃アラッタロウ」や、地元L店の人気台「007SP」、それに新宿・歌舞伎町のスターダストで遭遇した「ビッグアクション」の告知を体験した時にも驚いたが、なかなか、コイツも「殺人的」である。なるほど、ランプ停止から演出がさらに発展して、初めて「入り」となる訳だ。

石盤の「心の弱き者は、戦うべからず」の意味が、これで判った。心臓の弱い人だと、ちょっと危ないかもしれない。それと、Bなので「少々ハマっても、心が折れたらダメ」という意味もあるのかな…あ、メーカーとB〇ノは無関係か。

そのボーナスは結局ビッグだったが、連チャンはしなかった。まぁ、ダイナマイトVerなら、別に問題ない。

とにかく、「バケ」を引くことだ。そういえば、小役ゲームの落ちも、露骨なカットはなかったが、ちょっと悪かったぞ。配列上はハズせるが、やった分だけ減る感じ。回りを見てもハズしている客はいない。適当打ちで十分だろう。

ビッグのコインがノマれる間際に、待望の「レギュラー」を引く。もしコイツがダイナマイトVerで、しかもバケが「種アリ」なら、台が豹変するハズだ。

すると、運よく種アリで、クレジット内でビッグ4連を決める。バケから始まり、ビッグばかりが連チャンするタイプか…と思っていたら、次の速攻連はバケ、その次もバケ。なるほど、BR混合か。他の台の履歴でも、それほどビッグ偏向ではなかったな。それにしても、実にテンポよくボーナスが掛かってくれる。

告知も、ルーレット経由の夕焼けだけではなく、各リール停止時やボーナステンパイ時など、様々なタイミングで金属的(暴力的)サウンドを発するので、油断するとケツが浮く。

結局、このワンチャンスでBR混合9連、約2500枚を吐き出して連チャンは終了。その後、ビッグ1回分を呑ませてビッグが初当り、の展開が3回続いたが、全て単発で出玉は変わらず。よし、次の初当りが単発なら、潔くヤメよう。シオサイの負債も、回収できたしね。

すると、また200ゲーム前半で、上部ルーレット始動から、「ザザザザ」⇒「ピキーン」⇒「夕焼け」の心停止パターン(笑)。これが待望のレギュラー。

ここから、また3000枚くらい出たらいいな…と思っていたら、あえなく単発。まぁ、他台の履歴でも、単発レギュラーは結構あったので、さほどショックはない。ちょっと出玉は削られたが、100回して2000枚チョイを確保したところで、実戦を終了。

2Fの景品カウンターで特殊景品を貰うと、同フロアの階段付近にある窓口で勝ち金を受け取り(等価)、脱兎の如く店を出た。



まぁ、こんな感じで、赤光の剣との初対決は、ソコソコの勝利を納める事ができた。
(ゲーム展開は、当時の実戦データメモに基く)


この対戦以来、シオサイがダメなら、某店で赤光…という流れが増えたが、その後は重度の「単発病」に罹ってしまい、連チャンしてもショボい2,3連で、なかなか大連チャンに巡り合う事はなかった。おそらく、粘れば「大波」に出会えた筈だが、中ハマリで単発バケなどを立て続けに喰らうと、ハマリがさほど深くないとはいえ、腰が引けてしまったのだ。

やがて、同じ某店に入った「キングオブジャングル」の小役前兆Ver(初当りはキツめだが、連チャンはビッグ偏向、一撃の破壊力アリ。PAT突入は連チャン確定)がやたら面白くなって、赤光に座る機会は次第に減る。

結局、緒戦のソコソコ連による2000枚チョイが、赤光の「最高出玉」という、何とも絞まらない結果に終わった。但し、周りではバケからポンポンと連チャンさせて、引き戻しでまた連チャン、4000枚オーバーとか普通にやっていたので、自分がヒキ弱だった事は明らかだ。



因みに、溝の口某店以外だと、新宿・西口(ヨドバシ本店エリア)の「アイランド」(閉店)というスロ屋で、赤光と遭遇した。地下フロア、階段付近の左一列に並んでいたが、客がほとんどおらず、ガチで勝負するのは流石にためらわれた。

その時は、低投資で初当りこそ引いたが、連チャンせずに即ノマレ。後日、何度か再戦するも、2万でBR単発1回づつ引いて負け、3万弱使って単発4回負け(意外と突っ込んでいる)など、全く勝てなかった(相変わらず、シマはガラガラ…)。

結局、ここの赤光は「ノーマル」と判断したが、Bのヒキ弱だった可能性も、否定できない。




という訳で、今回は解析データや詳細スペックとは無縁の、単なる「体験談(実戦記)」になってしまった。とはいっても、B〇ノが蔓延した本機で、ノーマルの解析値を載せた所で、ほとんど需要はないと思うが…。


でもまぁ、ブログ開設当初は、こんな回顧記事ばかり書いていたから、「原点に戻った」感じもする。駄文、長文にも拘らず、最後まで読んで頂いた方、どうも有難うございます。それでは。

90年代深夜バラエティ「DAISUKI!」パチンコ大会レビュー

90年代深夜バラエティ「DAISUKI!」(ダイスキ!)

(日本テレビ)

出演(レギュラー)…中山秀征、松本明子、飯島直子


「パチンコ大会」(パチンコ対決)レビュー
※DAISUKI!パチンコ対決・全リストはコチラ
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/7568be8e3bff06d5729d257c3e436388



★1997年5月31日(土)深夜O.A.(ゲスト…藤谷美紀)

★ロケ地…東京・品川区西大井「パーラーバーディー(BIRDIE)」(閉店)
※このホールは、94年のパチンコ特番で「午後6時と8時に綱取物語の電源を落してくれる店」として、紹介された事がある。

★対戦機種…第1回戦「マジカルランプ」(奥村、一般電役)

Image may be NSFW.
Clik here to view.

※機種スペックはコチラを参照
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/9b6e739210183099d17c37cc4241cb2b



※当方所持のVTRに、冒頭のテーマ曲(シュガーベイブの「SHOW」)は入っておらず。多分、録画予約の時間が少しズレてしまって、出だしが入らなかったものと思われる…)


(勝負開始前、シマ端で和やかにトーク)


Image may be NSFW.
Clik here to view.

(C)日本テレビ





Image may be NSFW.
Clik here to view.

(C)日本テレビ


中山「きょうは、またですね、可愛らしいゲストが…」

飯島「はい」 松本「えーっ!」

中山「元祖・国民的美少女」

松本「おっ!」 飯島「Woo!」

松本「たまんないですね~!」

中山「アーン、イヤーン(セクシーポーズ。松本に制される)」

松本「ご紹介しましょう、藤谷…美紀さんでーす!」

一同、イェーイと盛り上がって拍手の中、ゲストの藤谷さんが登場。

藤谷「(笑顔で)よろしくお願いします」

松本・飯島「よろしくお願いしまーす!」

中山「どうもー!」

松本「パチンコは、やりますか?」

藤谷「三回ぐらい…今まで、やった事あるんですけど」

松本「三回ぐらい」

中山「あっ、三回。それは何、好きで?」

藤谷「(笑顔だが、少し言いづらそう)…」

中山「(仕事の)合間に?」

松本「合間に、誰かマネージャーさんか誰かに、連れていかれて?」

藤谷「友達とかと」中山・松本「おおー」

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(C)日本テレビ

中山「おーっ、意外と(パチンコを打つ)キャラクターないですね。 なんか、パチンコを打つというより、何か、可愛い従業員さんって感じですよね」

松本「うん」

中山「可愛らしい。ねえ」 飯島「うん」

(藤谷、無言で笑って恐縮)

中山「何か、最近、可愛い女の従業員さん、多いじゃないですか」

松本「多いですよねー」

中山「ね。何か、そんな可愛らしさ。なんか一輪の、男の汚い世界に、一輪の花。ね、花みたいな。一服の清涼剤みたいな」

(藤谷、どう答えてよいか判らず、笑顔で恐縮)

中山「困ってます?」飯島「アハハハ!」

(藤谷、照れ気味に笑顔で頷くが、すぐ首を横に振って否定)



(いよいよ対戦開始。まずは、パチンコ対決恒例、「カメラ目線で機種名コール」)

飯島「第一回戦は!」中山「マジカル!」藤谷「ラン!」松本「(変顔で)プぅ~!」

(一同、笑)

飯島「そんな、(語尾を)伸ばさなくていいですよー」

松本「あ、伸ばさなくて、いいですか?」

飯島「ランプぅ~」

松本「プ、プぅ~じゃない、プ?」

中山「アンタ、何でもディテール付けたがりますね」

松本「あ、違う?」中山「一文字あげると」

松本「アハハハハハ!(大笑い)」

中山「一文字ずきだからな~」

松本「さみしがり屋だから」  中山「なるほどね」

松本「ひと文字でも…」  中山「盛り上げたいと」

松本「ええ」  飯島「はーい」

(「DAISUKI!ルール 持ち金…3000円 制限時間…20分」のテロップ)

※並び順は、左のカド台が松本。以下、藤谷、中山、飯島の順

Image may be NSFW.
Clik here to view.



中山「さあ、そんな訳でございまして」

(一同、台間玉貸機に500円硬貨投入。レールから上皿にダダダ…と玉が落ちる)

松本「それでは、用意、スタート!」

(一同、打ち始める。すぐに、デジタル回転音がシマに響き渡る。結構うるさい)

松本「これは、真ん中(ヘソ)に入れるんですね?」

中山「このですね、「START」のところ(左上の電チュー)に入れて下さい」

松本「あれ、ここ(ヘソ)は?(驚いた様子)」

飯島「(中山に)それ(電チュー)は、フィーバーしてからですね。それは、フィーバーしてから、はい。(意外と詳しい)」

松本「ここ(ヘソ)でしょー!(やっぱり、という感じ)」

中山「あ…あっ、そうなんですか?(焦り気味)。フィーバーして…フィーバーしてからですか。じゃあ、最初は真ん中(ヘソ)で、いいんですね。」

松本「真ん中(ヘソ)の方!」


(一同、盤面を見つめてデジタルを回す)

飯島「リーチ!(画面下に「リーチ!」の赤いテロップ。「1」のクルクルリーチ。信頼度は低い)

松本「早いなー。あ、中山さん。リーチの時は?」

中山「(藤谷に説明)あ、リーチの時はですね。大きな声でカメラに向かって、リーチと」

藤谷「リーチって、どんな…なんですか?」

中山「リーチってのはですね、二つの絵柄が合って、あと一個で全部揃うよって時に」

藤谷「ああ、はい」

中山「ね。それらしい音が鳴ります」

(と、すかさず藤谷に、左「3・ランプ」右「7・ランプ」で、ランプのリーチ)

中山「あ、リーチです。カメラに向かって!」

(藤谷、右後方を向き「リーチ」と叫ぶが、カメラは左側。慌てて左に向き直して「リーチ!」と言うが、すでにデジタルは外れた後。まだ番組に慣れない様子)

松本「あんまり回りませんか~?」 藤谷「はーい…」

(飯島の台も、回りは芳しくない様子。リーチもサッパリ掛からず)

中山「今、リーチは、リーチ関係は?」

飯島「はい、出てないですね。もうすぐ、玉無くなりますけど、はい」

中山「そうですね。(玉貸機に)お金入れましょうね」

松本「あんまり(ヘソに)入りづらいですよ」

飯島「入りづらいですね」松本「ねぇ」

(松本と藤谷、ほぼ同タイミングで玉貸機に500円追加)


(ここでテロップと共に、ロボットっぽいコミカルな声で、機種説明のナレーション)

「マジカルランプ。お願いリーチ、チャンスリーチなど6種類のリーチアクションで大人気!1,000円でおよそ31回まわる台で、頑張ってみよう!!」(情報提供 パチンコ王)


中山「リーチが、来やしませんね」

飯島「ねぇ。(ヘソに入らず)凄く入りづらいのよ、これ、なんか。回らないよ、これ」

中山「オレ、回ってるのは、回ってるんだけど…リーチにならないのよ」

(藤谷、「星」図柄でリーチ)

藤谷「(冷静に)あ、リーチ」 松本「リーチ来ました?リーチ。」

飯島「全然入らない…(まだ愚痴っている)」

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(C)日本テレビ

(藤谷、中デジが一旦ハズレ後、高信頼度の「カウントダウンリーチ」に発展)

松本「お、お…?おっと~?おおっと~?」

(中デジが、星と1コマ下の「月」を行ったり来たりして、最後は「星」で停止。藤谷、大当り!)

松本「あー、来た!来た!来たぁ~!」飯島「うそー?」中山「来た!」

(「大当り!」の赤いテロップ。藤谷は意外と冷静。隣の松本の方が、興奮している)

中山「フィーバーです!」

松本「フィーバー!フィーバー!」

(藤谷、地味にガッツポーズするが、何が起きたのか判らない様子。「フィーバーしたのがわからない藤谷さん」のテロップ」)

飯島「リーチ!(この状況下、自分のリーチをアピール。パチンコクイーンの意地か…)」

中山「フィーバー、フィーバー、ね。フィーバーしましたら、ここにどんどんボールを、玉を入れて下さい(藤谷の台の左上電チューを指して)」

(「マジカルランプ」は大当り中に左上のチューリップに玉を5個以上入れないと、出玉を全部獲得することができないそうです」のテロップ)

松本「ちょっと強いかも、それ…(藤谷にストロークをアドバイス)。そうそう」

飯島「すごい、もうー?早―い」

松本「すごーい!(拍手)」

中山「はやいよなー」 飯島「はやいー」 中山「はやい」

松本「結構、すごいですね」

中山「4回目ですか、パチンコやったのは。まだ、いっても…」

松本「やりますよ!」 飯島「すごいねー」

中山「ねえ。(液晶画面の)凄い絵替わりが見たいですよね、何か、ずい分セクシーっぽい絵がありましたよね」

飯島「そうですねー」

松本「(大当り画面を見て)普通ですねぇ、ええ」

中山「普通ですか。(藤谷に)なんか変わった近況なんか、ありますか?」

(藤谷、大当り消化に集中。あまり答える余裕なし)

中山「特にないですか?」

松本「リーチ!」(2のクルクルリーチ⇒ハズレ)

飯島「(中山に向かって)(最近)変わった事、あったじゃないですか!」

(註:何かは不明。もしや、この翌年に中山さんと入籍される「白城あやか」さん絡み?)

中山「え、あのー、そんなことないですよ、アハハハ(焦っている)」

飯島「リーチ…あったじゃん!」

中山「ないない」

飯島「うそうそ、あったって」

中山「ないないない」

飯島「大変な、重大な事が」

中山「そんなこと、ないです」

飯島「そう?」

中山「(飯島のリーチがハズれて)そんなこと言ってるから、ダメなんだ。ハハハ」

飯島「言わなかったから、ダメなんだ」

中山「言わなかったから?」 飯島「ハイ!」

中山「いやいや、色々ね…(誤魔化す感じ)」

飯島「リーチ!来い、来い、来い!」(音声のみ。ハズレ)

松本「リーチ!」(0のクルクルリーチ⇒ハズレ。「ダメ」と、顔をしかめる)


(藤谷、黙々と大当り消化。ドル箱にジワジワ玉が溜まる。ゲストに先を越されたレギュラー陣)

中山「どうですか、松本さん。塩梅(あんばい)は?」

松本「全然だめですねぇ(といって、隣の藤谷の下皿の玉を抜いてやる。)リーチも来ない」

中山「リーチも来ない?あれ、前回(の対決)はね、オレと直ちゃん、ダメだったんだよね」

飯島「そう」 中山「松本さんは良かったんですよね」 飯島「うん」

中山「リーチ!」(音声のみ、ハズレ)

松本「(藤谷の大当りが、まだ続いている)まだですね。長いみたいですね。長いです。(中山にも)長いよ、長い」

中山「(画面に)セクシーギャルが出てきませんよね」

飯島「出ませんねー」

(藤谷の大当り消化画面。二段アタッカーが交互に開き、出玉が増える。下皿が一杯になると、隣の松本が下皿レバーを引いて、箱へガラガラと玉を落とす)

中山「あれ、この台でやるの、初めてだっけ?前、やった事、あったっけ?あったね」
(註:パチンコの回で、マジカルランプが出たのは、これが最初と思われる。中山の勘違い)

飯島「もう、忘れちゃったよねぇ」

中山「いろんな台、やってるからね」 飯島「そう」

松本「来た、リーチだ~!(5でリーチ)」

飯島「うそー?」(結局ノーマルでハズれる)

藤谷「(心配そうに)まだ来ないですか?」  松本「…全然ダメ~」

松本「松本さん、(今日)何か可愛いですね。何か、いい事あったの?なんか可愛い」

松本「(呆れ気味に)もうね…1回くらいは(ちゃんと)やろうよ」

飯島「リーチ!」(音声のみ、ハズレ)


(ここで藤谷の大当りが終了)

松本「(満タンのドル箱を見て)いや、結構、出ましたよー、美紀ちゃん」

藤谷「ねえ…」

松本「これ、出た、出た」

(ここで、スポンサー紹介テロップ)

「この番組は、ご覧のスポンサーの提供でお送りします」⇒CM入り
※提供…メルシャン、エプソン、AVEX、日清食品、東京テレメッセージ、日本財団

(CM明け)

松本「(スタッフに)あと何分ですか?あと10分」

中山「リーチ!」(「1」のユラユラリーチ⇒ハズレ)

松本「(藤谷に)(玉が減るのが)勿体ないから、(下に)出しときますか。勿体ないから、これ(500円玉)を使ってください」

中山「最近さぁ…(騒音で聞き取れず)」

松本「(自分の台)出ませんねー。全然出ないよ、全然出ない。全っ然出ない(繰り返す)」

中山「シケてるの?」 松本「全然、出てない」 中山「シケてるねぇ」

松本「全然出ない(盛んに繰り返す)」

飯島「全然さ、ここ(ヘソ)にも入んないのよ、大体が。ここに入ってないの、回らない。」

中山「回るはずがないと…」


(しばし硬直状態が続く…誰も大当りする様子なし)

中山「なんかさぁ、最近この時間ばっか(仕事が)入ってるから、眠たいのよ」

松本「ヒデちゃん、ヒデちゃん、もう、これ(藤谷の台の電チューを指して)入れないですよね?」

中山「もういいです、もういいです。もう(大当り)終わりましたから。あれは、揃った時に入れて下さいね。ええ。もう、そこ狙ってても、しょうがないですから」

飯島「アハハハハ!」

松本「リーチだ!来い、来い、来い、来い、来い。(9のノーマル、ハズレ。カメラ目線で)あー。ホント来ないですよ、来ない」

(藤谷に「5」のリーチが掛かる)

松本「(藤谷の代わりに)来たかな、リーチだ!」(ノーマルでハズレ)

飯島「最近パチンコをさ、やる時って、退屈さを覚えたんだけど」

中山「慣れてきたんですね、かなりね。ええ。慌てないもんね、うん」

松本「あと残り3分でーす!」

飯島「はーい(気分よさげに)」

中山「3分。あ、今日は(機嫌よく返事)できてますね」

飯島「できてますねぇ」

松本「あ、いい感じですか?(残り時間を言い直して)4分でーす。中途半端?」

中山「中途半端…」

松本「あーっ!(謎の悲鳴)」 中山「えっ?」

松本「来ないですねぇ」

(ここで松本、「太陽」図柄でリーチ。すると、中デジの魔人が「女神」に変わり、画面下に「願いをかなえてあげましょう。アブラカタブラ チチンプイプイ」の文字が出現。激アツの「お願いリーチ」。中山と飯島は、おしゃべりに興じて気づかず)

松本「願いをかなえてあげましょう!リーチ、リーチ、リーチ、リーチ!アブラカタブラ…チチンプイプイ。アブラ…カタブラ、チチンプイプイ…(以下、繰り返す)」

(見事、太陽が揃って大当り!)

松本「揃ったー!来たー!来ましたよ、ヒデちゃん!キタ、キタ、キタ!」

中山「来てるよね、松本さん、最近ね」

(註:確かに、この時期の松本は、パチンコ対決で大当りをよく出した。前年の主演ドラマ「グッドラック」(「飛鳥球殿」というパチ屋が舞台)の影響で、パチンコに詳しくなった事が奏功?)

松本「アブラカタブラ、チチンプイプイ!あの、願い事をかなえてくれます」

中山「アブラカタブラ、チチンプイプイ?」

松本「そう、ずっと(台に向かって)言ってたから!」

中山「来てるなー、松本さん」

飯島「(自分と中山は)来てないねー。カメラも…(来てない)」

(藤谷、ランプ図柄でリーチ。ノーマルハズレ)

松本「あの、大当りにならないと、絵(自分が映る場面)が、少ないですから」

中山「絵が少ない…もう、わりと直ちゃん、絵がないんですけども」

飯島「はい」

中山「ハッキリ言って、ないね。」

飯島「ないよ!」

中山「ちょっと油断してるとさ、カメラ、みんな向う(藤谷と松本)に行っちゃってるから」

飯島「そう、(カメラ)呼ばないとね」

中山「買い取るか、どこかのカメラ一台」

(ようやく、カメラが来て、アップになった中山と飯島。ここぞとばかり、2人でアピール)

中山「(カメラにピースサイン)お母さん、元気~?」

飯島「(合わせて)お母さん、元気~?お父さん~(と、「0」でリーチが掛かって)リーチ!(ノーマルでハズレ。ヤケクソ気味にピースサイン)」


(一方、大当り消化中の松本)

松本「(カメラに向って)気持ちいいですね、気持ちいい(箱にザーッと玉を落として、カメラにピース。その指を、鼻の穴にツッこむ余裕)嬉しいなぁ…」

飯島「終了~(音声のみ。投資金3000円が尽きた模様)」

松本「(他のメンバーに)出てますかぁ?」

飯島「終わりました~!」

中山「私も、間もなく終りになると思います」

松本「終り?」 中山「間もなく、終わります」

中山「(最後のデジタルがあえなく外れて、カメラに)おしまい!」

松本「(大当りのBGMを聴いて)この曲なんだっけ。昔の曲ですよねぇ?コーヒールンバだ」

中山「松本さんが出しきった所で、終了です」

松本「はい。えー、誰が歌ってました?最近では…最近では、荻野目(洋子)ちゃんが歌ってた、コーヒールンバです。いいですわ」

中山「この歌ですか?」

飯島「えー、ホント?」

中山「これ、コーヒールンバ?」

松本「昔、(ザ)ピーナッツが歌ってた…」(註:これは間違い。正解は「西田佐知子」)

中山「そうだよね。あ、ピーナッツじゃない」

松本「あ、ピーナッツじゃないか…」

中山「違う、違う、ピーナッツじゃない」

松本「違うよね、違うよね…あの、釣りのゲストに来た子の、お母さん?」

中山「あー、あの、喜多嶋舞ちゃん?(註:1993年5月、ニジマス釣りの回でゲスト出演)」

松本「喜多嶋…」

中山「違う、違う、違う。あれは、白馬のルンナ(註:喜多嶋の母、内藤洋子のヒットソング)」

松本「白馬のルンナ?」

中山「あれは、白馬のルンナ。コーヒールンバはね、あー…」

松本「誰だっけ」(註:正解は「西田佐知子」。放映時点での日本人カバー歌手は、森山良子、国実百合、荻野目洋子など。2000年代には、井上陽水や工藤静香などもカバー)

(ここで藤谷に「0」リーチ。「CMのあと、またも藤谷フィーバーなるか?」のテロップ。CM前のBGMはシュガーベイブ「SHOW」(「Ah~Ah~」の部分)。アイキャッチのアイドルは、小田エリカ。カメラに向かって『ダーイスキ』。⇒CM入り)

(CM明け…CM前のやりとり(中山と松本の「コーヒールンバ」のくだり)が、再び流れる。そのやりとりの間、藤谷に「0」リーチが掛かる。一旦ハズレ停止後、最初の大当り同様、高信頼度の「カウントダウンリーチ」に発展。今度は1コマ上のハズレ図柄と行ったり来たりした後、0がスッと揃う。残り時間ギリギリで、2回目の大当り!)

松本「あーっ!大当り!」飯島「うそぉー!」

藤谷「すごーい!」 中山「もう一丁?」

藤谷「はい…」

(「ア然とするレギュラー陣」のテロップ)

中山「やだよ、この子はー!」

松本「箱、箱、ハコ!」

中山「はい、あげるよ、箱ー!あるよ、あるよ!あらよっ(松本に箱を手渡す)」

松本「凄いなぁ!」

藤谷「すごーい」

飯島「(自分は)負けまくってる…」

中山「負けまくり…三千円(の条件)が付いてますからね、でも。負けてもともと、みたいな」

飯島「うん…」

松本「(藤谷に)また出しちゃったぁ!」

中山「この子、おとなしいのにやるね。」

松本「やりますねぇ!」

(藤谷、恐縮した感じで笑顔)

飯島「…絶対引けると思う…(前後の流れは不明)」

中山「オレは…(といった矢先、藤谷が下皿の玉を空のドル箱にガガガ…と落として、大音量で会話が途切れる。)」

松本「パチンコ女王だなぁ~!」

飯島「凄いねー!」 中山「凄いな!」

(藤谷、手を口に当てて笑顔で恐縮)

飯島「ねぇ!パチプロ!」

中山「ねぇ。上手だな。そっとやってた途端、二連チャンだもんな。黙々とやってた。あんまり、あの…喜びを表に出さないねぇ」

松本「静かな…静かなタイプ」

飯島「あんまり、喋られないんですね?あまり…」

藤谷「(ちょっと困った感じで)そんなことないんです。ウフフ…」

飯島「喋った~(ちょっと嬉しそう)」

松本「あんまり、ワーとかキャーとか、酔っ払って記憶無くす…」

藤谷「あー、あります、あります!」

レギュラー陣「えーっ!」

中山「あるの?お酒飲んだりもするの?」

藤谷「飲みます」 松本「本当~?」

中山「気を付けて下さいよ、世の中には、オオカミがね、いっぱいいますから。」

(藤谷、大きく頷き、下皿の玉を箱に落とす)

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(C)日本テレビ


中山「カルルル…(狼のマネ)」

(女性陣、笑い)

中山「ガルルル…」 飯島「やめなさい、ホントに、怖いから」

中山「何で、直ちゃんに止められてるの」

松本「アハハハハ!」

中山「やめなさいって、お母さんじゃないんだから」

松本「はい、じゃあ、美紀ちゃんが終われば、終了という事で」

中山「終了という事ですね」

飯島「はい」

松本「凄いな、結構すごい(出玉)量ですよ、ええ」

中山「(自分は)最近もう、ダメ…」

飯島「(自分も)ダメですよ~」

中山「ツキがないんだもん」

飯島「ヒデちゃんの(出ない)病気、移ってるみたいなの…」

松本「あー、ヤバいですよ、直ちゃん」

中山「ある意味、伝染病ですね」

飯島「移ってるんです」 中山「全然ダメ」

松本「移りますよ、中山さんのは」

飯島「ええ」

松本「(藤谷の台を見て)結構、量、出ますね。」 飯島「ええ、出ますね~」

松本「(下皿の)玉が詰まってる、玉詰まってる(慌てて、下皿レバーを引いてあげる)」

中山「(コーヒールンバの大当りBGMを聴いて)ナナナナ~ナ~(鼻歌をうたう)」

松本、飯島「(歌ってる歌手)ねぇ、誰、誰だっけ?(註⇒西田佐知子)」

(藤谷、ここで大当り終了)

松本「もう、出切ったって事ですね。では、終了でーす。」

中山「はい終了~」 飯島「終了~」

松本「結構、出ましたねぇ」

中山「はいっ、終了~!」

松本「終了でーす。すごい!」(拍手)

(「終了!」のテロップと共に、「カンカンカン」とゴングが鳴る)

中山「素晴らしい」 松本「お見事ですねー!」 飯島「凄い!」

中山「お嬢さん、三箱!(註:松本が1箱で、藤谷が2箱、という意味)」

松本「凄いですねー」 飯島「すごい」

中山「行きましょうかね、じゃあね」

松本「数えますか」

中山「数えますか、じゃあ」 松本「行きましょう」

藤谷「持って行くんですね?(ドル箱を1つ抱えようとして)」

中山「持てますか、ひと箱?(藤谷のドル箱を、1つ持ってあげる)」

藤谷「はい。(箱を持って立ち上がると)重―い」

(松本も、自分の箱を1つ持って移動)



(対戦終了後、出玉計量タイム。ジェットカウンター前)

中山「じゃあ、松本さんから行きましょうか」

松本「じゃあ、私からね」 中山「ひと箱」

松本「はい、じゃあ…ひと箱、はい、出しました」

(松本、ジェットに玉を流す)

飯島「量、多いっすよ」 中山「多いね」 飯島「うん」

松本「タンマリありますよ」 飯島「ありますね」

松本「ありますね、あります。おっ?」

(松本、計数完了)

松本「(発行されたカードを見て)出ました、2294個!」

中山「多い、多い」飯島「イェーイ!」(一同、拍手)

中山「出すねぇ、松本さんも最近。来てるねぇ、ここんとこ」

飯島「来てますねぇ」

松本「いや、出しまくってますね」

飯島「で、美紀ちゃん!」中山「美紀ちゃん!」

松本「美紀ちゃん、二箱出しました!」 中山「はい」

(藤谷も、自分でドル箱をひと箱づつ持ち上げて、玉をジェットに流す。重たそう)

飯島「凄いなぁ…」 中山「イヤイヤイヤイヤ、出すのよ、この子もね」

松本「(ジェットに)続けて、続けて放り込んじゃいますから」

中山「続けて放り込んじゃってくださいね。大丈夫?持てますか?」

藤谷「はい」 松本「重いっしょ?」

藤谷「フフフ…(重たそう)」 中山「重いね」

(ジェットに次々と吸い込まれる玉。それを見た松本、思わず「おーっ」と嘆息)

松本「五千(発)くらい、行くんじゃないの?」

中山「行ってるね」 飯島「うん、凄―い」

(藤谷、計数完了)

中山「(カード発行ボタンを)押して下さい。『全部』(のボタン)。出てきます。さぁ、カードが出て来た!」

松本「出て来た!じゃあ、ちょっと(カードを)振って、軽―く、こう」

中山「そうすると、数字が出てきます(磁気カードが見えやすくなる、という意味)」

(藤谷、言われた通りにカードを振る。ただ、振る方向が若干変。上下に平行移動させる)

飯島「(すかさず)そうじゃないですね。こうですね(カードを水平にして、左右にサササッと振ってみせる。『パチンコクイーンは、私よ」と、アピールしているようにも見えるが…)」

藤谷「あーっ!あー、こうなってるんですか?」

中山「(磁気の)砂を、まんべんなくやらないとね~、うんうん」

松本「出ましたー、数は?」

中山「はい!」

藤谷「…(しばし無言)」

(一同、沈黙が続いて、思わず笑う)

藤谷「(カードの数字が)読めない…あっ、4355(個)!」

中山「はい!」

松本・飯島「イェーイ!」(拍手)

松本「凄―い」 飯島「すごーい」

藤谷「(笑顔で小さく拍手しながら)すごーい」

中山「意外とね、おとなしそうで、やりますよ」 飯島「ねえ~」

松本「初めてですか、出したの?」

藤谷「はい…ハイ、嬉しい」

中山「今までその、お友達と行った三回、その時は、出してないんですか?」

藤谷「はい。500円くらいしか…(打たなかった)」

中山「あー、そう。ただ、あの大体ね、女の子だと、初めて出すと、もう狂喜乱舞で。みんな、ウヮー、ウヮー、ウァーと」(それとは対照的だった、藤谷の大当り中の落ち着いた振る舞いを真似て、真顔で「出てます」と一言つぶやく中山)

(一同、爆笑)

中山「ノーリアクションですからねぇ」

飯島「出てます」

(松本、大笑い。藤谷、笑顔だが終始恐縮しっ放し。和やかな雰囲気のうちに、1回戦終了)


★第1回戦の結果…藤谷4355個、松本2294個、中山0個、飯島0個


(この後、第2回戦、甘味処で休憩、第3回戦と続くが…当方の「エネルギー」が切れてしまった為、今回はここまで)




(註:今回の記事は、「いかに、文章のみで番組の雰囲気が伝わるか」の実験でもあり、掲載画像は極力少なくしてある。悪しからず、ご了承下さい)

CRうちどめくん(西陣、CRデジパチ)

Image may be NSFW.
Clik here to view.


1992年(平成4年)に西陣から登場した初期CRデジパチ「CRうちどめくん」
(西陣初のCR機)


★賞球…5&10&15(始動チャッカー(ヘソ・オトシ)5個、アタッカー15個、その他10個)

★最高16ラウンド継続

★アタッカー開放時間…約29秒(or10カウント)

★出玉…約2400個

★大当り図柄…0~9、N、P、当、$、¥(計15通り)

★全15図柄中、「3、5、7、当」の4図柄で当ると、次回までの確変突入
(ループあり。確変突入率、継続率共に4/15)

★大当り確率(メーカー発表値)
三段階の設定付き
・設定1:1/262.6(通常時)  1/77.2(確変中)
・設定2:1/283.4(通常時)  1/83.4(確変中)
・設定3:1/306.8(通常時)  1/90.2(確変中)

⇒メーカー発表では、「確変中の確率は通常の3.4倍アップ」とされた。但し、実際には、10倍程度アップしていた可能性もある(確変中の大当りが保4以内や1桁で来るなど、異様に早いケースが多かった為)。実際、初期CR機には、確変中10倍アップのタイプも多い。

★連チャン性…アリ。確変中も、確変終了後も、全保留玉で連チャンの可能性アリ


(※以下の記載(A)(B)については、文末の「追記」を参照の事)

(A)
初期CR機は、確変中の乱数移行範囲を、通常の移行範囲よりも狭くする事により、高確率状態を作り出していた。
(例:大当り値⇒常に7。通常時の移行範囲⇒0~300。確変時の移行範囲⇒0~40)。

その為、確変中に拾った乱数が、確変終了後(通常時)も「大当り」と判定されるケースが多くなり、保留連チャンが発生し易かった。

(B)
一方、このシステムが「NG」とされると、「大当り乱数」の母体数を増やす事で、高確率状態にした。
(例:移行範囲⇒常に0~300。大当り値…通常時⇒7。確変中⇒7、37、57、77、97、117。)

よって、確変中なら大当りの値も、確変終了後(通常時)は「ハズレ」と判定される為、保留連チャンは発生しづらくなった。




★当時の設置店…池袋駅東口「やすだ7号店」など
(その他、パッキーカード早期導入店の一部で設置)

★兄弟機種(現金機)…パーラーキング、銀玉人生

Image may be NSFW.
Clik here to view.
   Image may be NSFW.
Clik here to view.

パーラーキング(強力な数珠連チャン機)    銀玉人生(弱性の数珠連チャン機。無制限用)


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

平成4年夏、各メーカーが「カード対応機」として送り出した、初期CRデジパチのひとつ。西陣が最初に登場させたCR機である。

但し、この時期は現金機の連チャン機がまだ全盛で、CR機の設置はパッキーカード(関西ではパニーカード)を導入する一部のホールに限られた為、知名度に比べると、設置率はイマイチであった。

※パッキー導入からCR機登場までの流れは、コチラの過去記事を参照されたい。

http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/5c6ec99c1ffa93ebc3c265e9253f2739
(パッキーカード(1)、導入当初の状況など)


なお、ネットでは「CR機の導入に合わせて、パッキーカードが登場」とする記載を散見するが、誤り。パッキーは1990年(平成2年)4月に出たが、当時は現金機のみで、CR機はまだ無い。

また、CR機登場前のカードでの玉の買い方は、CR機で見られた「台内蔵の玉貸ボタンを押して、上皿に自動補給」ではなく、台間玉貸機にパッキー挿入後、複数ある金額ボタンのどれかを押して、筒をジャラッと押し上げて玉を借りるという、原始的なシステムだった。後に、玉貸機から上皿に直接補給する「レール」も登場。

また、パチスロのメダルをパッキーで借りるシステムも、初期段階から存在。中には、500円のボタンで25枚分だけ借りられる店もあった。因みに、カードはシマ端の券売機で購入。現在のように、座ったまま万券を突っ込む事はない。その為、ハマリ時にカードの追加購入で券売機に向かう間、「やめようかな…」と考え直すタイムラグがあった。

まぁ、パッキー導入当初はそんな感じだったから、「CRうちどめくん」などパッキー(パニー)に対応した「元祖CR機」(京楽「CRフラワーショップ」、SANKYO「CRフィーバーウィンダムI」など数機種のみ)をホールで打った時は(92年後半)、台に玉貸ボタンがあり、押せば上皿奥から玉が出る「新システム」に、少なからず「カルチャーショック」を受けた。

導入当初はイマイチ盛り上がりに欠けたCR機だが、その後、「CR花満開」(西陣、1993年)の大ヒットにより、一気に存在感を増すことになる。

因みに、CR機における玉貸ボタン1回分の玉の数は、ホール側が任意に「100円~500円」までの5種類を選べたが、実際はMAXの「500円」に設定するホールが大半だった。


なお、他メーカーのCR第一弾の多くが「現金機の焼き直し」※に近かったのに対し、本機は、過去の西陣各機種とは異なる、斬新なコンセプトを採用。それを兄弟機「パーラーキング」と「銀玉人生」が引き継いだ格好だ。
※(CRFウィンダムI(三共)⇒フィーバーマキシムシリーズ、CRミラージュナイト(三洋)⇒ミラージュなど)




さて、本機はパチンコの盤面を模した、蛍光表示管によるデジタル画面が特徴である。

これは、同社の数珠連チャン機「パーラーキング」でもお馴染みだが、登場時期は「CRうちどめくん」の方が数ヶ月前になる。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(銀玉を彷彿とさせる丸ドット、チューリップを模した4つの保留ランプ。リーチ中は、レールから玉を発射…「パーラーキング」で知られたデジタル。その本家が「うちどめくん」だ)


デジタルは、「左⇒右⇒中」の順で停止。左右テンパイでリーチとなり、中デジは「コマ送り」の要領で1コマづつ進み、最終停止の1~2コマ手前でスローに切り替わる。

また、確変図柄(3、5、7、当)でリーチが掛かった場合、通常図柄と異なり、中デジのドット図柄全体が崩れて、「銀玉がバラッと散る(銀玉親方いわく「デジタルが溶けるように」)」動きをしながら、次の図柄へ移る独特のSPアクションを見せる(CR花満開の花びらリーチのハシリ)。その為、通常のリーチアクションよりも、リーチ消費時間が長かった。確か、メーカーは、この確変リーチを「ラッキーリーチ」と命名したハズだ。即ち、通常図柄と確変図柄でリーチアクションが異なるのが、本機の大きな特性である。



さらに、パーラーキングとの違いでは、メインアタッカーのヤクモノキャラも、大いに異なった。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(アタッカー内部で構える、メインキャラ…キャラ名は、文字通り「うちどめくん」だろう)

若いようだがオヤジっぽくも見える、「年齢不詳」のコミカルなキャラが、アタッカー内で大きな「ドル箱」をにこやかに抱えていた。帽子を後ろ前にかぶり、スニーカーを履いてくわえタバコ…というスタイル。

一部攻略誌は、この帽子キャラを「カバ園長」と呼んでいた。まぁ、東武動物公園の西山園長(当時)に引っかけた訳だが、カバ園長に似ているどうかは、微妙な気がする。

また、アタッカーが、ガバッと開く「ウィング式」になっており、玉を安定して拾い易いのも特徴。但し、センサーの感知が早く、露骨に玉を拾いまくって2500発出る…という感じではない。それでも、新要件機平均の2300発は楽に超える勢いで、2400個以上稼ぐ力はあった。


Image may be NSFW.
Clik here to view.

因みに、コチラは「パーラーキング」のアタッカー。西陣ハネモノファンならずともお馴染みの、旧要件ハネモノ「パチンコ大賞」。あのヤクモノにいた「チョビヒゲオヤジ」(必勝ガイド誌は、彼を「トニー山田」と命名)が、実にコミカルな表情で、ドル箱に見立てたアタッカーを支えている(「銀玉人生」も同様のヤクモノだった)。

コチラのアタッカーはウィング式ではなく、オーソドックスな扉開閉式。但し、ドル箱をイメージした巨大な作りで、玉を拾い易い構造。コチラもセンサーの感知は早いが、2400個以上出る事も多い。



Image may be NSFW.
Clik here to view.

因みに、「CRうちどめくん」の盤面右下には、こんな「ユルキャラ」が存在(当時、ユルキャラなる言葉はないが…)。パチンコ台(CR機)をイメージした愛嬌タップリなロボキャラが、「CR」と書かれた四角いボードに乗っている。

何だか、キテレ〇大〇科の「コ〇助」にも見えるが、キャラ名は不明である(神保隊長ならば、ご存知かも…)。意味合いとしては、「CR機主導の時流に、うまく乗れ」という感じだろうか。

※※追記※※(2015.10.16)
あらためて調べ直した所、このコミカルなキャラは「CR花満開」の盤面にも描かれている事に気が付いた。つまり、「西陣CR機の象徴的キャラ」という事になる。このキャラの名前って、一体何だろうな…(情報求む)。

Image may be NSFW.
Clik here to view.






★銀玉親方の苦闘…

当時の「パチンコ必勝ガイド」(白夜書房)連載の人気コーナー、「銀玉親方の某月某日」。
パチプロでパチンコライターの「銀玉親方」こと山崎一夫氏が、軽快なフットワークを駆使して、喰える店、喰える台、そして新台を探し回り、行く先々で「カッぱぐ」模様を紹介する、「リアルタイム実戦記」だ。その連載で、都内の「M店」でCRうちどめくんと対戦する様子が、3号連続で紹介された事がある。

「M店」は実名を伏せてあったが、おそらく江古田の「ミナミ」と思われる。銀玉親方は、M店について「豊島区」と書いていたが、「近くに日大芸術学部がある」とも説明。日芸があるのは、練馬区の江古田である。その江古田界隈で、早くからパッキーを置いていたのが、まさに「ミナミ」であった。親方はこの当時、豊島区・東長崎の「まるみや」でもたびたび実戦していたが、コチラは当時、CR機を未設置。その東長崎と隣り合わせの江古田を、「豊島区」と錯覚して紹介したのではないか。

山崎氏は、M店で「1000円あたり38回まわる」という、甘釘のうちどめくんを発見。当時のM店は「3円交換」で、約半数がラッキーナンバー(継続可能)。最低の設定3でも十分勝負になると見て、積極的に追う事にする。実際、前半の6日間では、トータルでプラス12万と上々の滑り出しを見せた親方だが、後半はCR機の怖さ(荒さ)を知る。

前半よりもさらに甘釘で、1000円43回平均の台を見つけた親方は、目標の勝ち額を「15日でプラス15万」と設定して、ひたすら勝負に出る。しかし、立て続けに1000オーバーのハマリを喰らったり、中ハマリ後の単発が続いたり、確率通りに確変を引けなかったりで、打つ日も打つ日もサッパリ調子が出ない。結局、15日間打って「プラス58000円」と勝つには勝ったが、期待値から算出した当初の目標には、遠く及ばなかった。

当時は「常勝」で知られた銀玉親方が「ヒキ弱」に泣かされるという、この連載では珍しい展開となった。何やら、「銀玉親方のパチンコ人生」を物語るようで、当人は大変だったかもしれないが、読む側は大いに楽しめた。そういえば、本機の兄弟機は「銀玉人生」…何だか不思議な一致といえよう。




★CRうち込みくん…??


1998年(平成10年)2月に、「ネクストン」というメーカーから出たプレイステーション用ソフト、「パチンコホール 新装大開店」を、皆さん御記憶だろうか。

Image may be NSFW.
Clik here to view.



父親から譲り受けたパチンコ店や土地、資金を元に、新規店の立ち上げ、釘調整、新台入替、店舗拡張、株式配当、株式上場…と、次第に規模を大きくしていく、いわば「ホール経営シミュレーション」である。90年代末に地元の中古ソフト屋で買って以来、今も大事に保管してある。

まぁ、実際のホール経営とは雲泥の差があろうが、土地探しに始まり、不動産購入、店舗や駐車場の建設、消防・警察への申請(風営法、消防法等に基づき審査)、店長や主任などの選定、新機種選びに資金借り入れなど、パチンコファンなら大いに楽しめる内容となっている。


Image may be NSFW.
Clik here to view.



ただ、ゲーム展開が少々長いのが難点で、エンディングまでには「20年」の期間がある。途中で資金がショートしたり、借金の返済に失敗したりで、ゲームオーバーとなるケースも。年度末に莫大な税金を納めるなど、資金面の苦労が判ったりもする。最終的な経営規模(一部上場、二部上場、店頭株登録など)に応じて、複数のエンディングが用意されている(私自身、全パターンを見た訳ではないが…)。

で、この「パチンコホール~」は、新規設置用や新台入替用に、多種多様なパチンコ台、パチスロ台が登場。いずれの台もネーミングが面白く、全て実在の機種がベースになっているのだ。

SANKYOのオロチョンパは「SANSHOのケロチョンパ」、平和のダービー物語は「調和のダービー神話」、ブラボーキングダムは「ベラボークイーンダム」、ニューギンのエキサイトジャックが「ショーインのエキサイトジョーク」、「エキサイトインカジノ」が「エキサイティングアジト」、山佐のスーパープラネットが「山傘のスーパーサテライト」、大東音響のマジカルベンハーが「台頭音響のマジカルベンチャー」という具合だ。当然だが、90年代初頭~半ばに出回った台が多い。

これらの台は、初期段階で70機種以上もあり、さらに時間軸が進めば、新台も逐一登場する。新装を行う時は、どの台を入れるかによって、その後の客付きが大きく変わる為、慎重な選定が必要だ(当時の実際の人気動向が、割と参考になったりする)。

ただ、個人的好みで、「レトロ専門店」として古い台ばかり選ぶと、新装明けに閑古鳥が鳴く始末。なお、表立っては、一台ごとに細かいスペックが設定されてる訳ではない(内部的には判らないが)。

で、これらの「架空パチンコ台」の中に、明らかに「CRうちどめくん」をもじったと思われる機種がある。それが、冒頭紹介した「CRうち込みくん」だ。メーカーは西陣ならぬ「一陣」である。

その気になれば、店を「うち込みくん」一色にして、専門店にする事も可能。但し、その後の客付きは保証しないが…。

その他の「架空」CR機には、調和のCR大関(平和のCR横綱)、太一のCRビッグナランダ―X(大一のCRビッグソロッター2)、一陣のCRジョッキ(西陣のCR一気)、ショーインのCRビクトリア(ニューギンのCRビクトリー)、京極のCRフラワーランド(京楽のフラワーショップ)など、多数アリ。

ゲーム内容は案外と充実しているので(個人的感想だが)、「長期拘束」される覚悟のある方は、中古ソフトを探してみては如何だろうか。









※※追記※※(2015.10.16)

枠下蒼7さん

コメント、有難うございます。なるほど、そういう事でしたか。貴重な情報に感謝致します。

実は、私の上記解釈(A)(B)は、以前、(別の方から)当ブログ宛に頂いた情報提供コメントを、私なりに解釈、整理したものです。

当方が所持する初期CR機の解析資料は大変少なく、私自身、あまり「判断材料」がないのが実情でした。そんな折、以前に頂いた情報が詳細で判り易かった為、そのまま信じていました。

今回のご指摘を受け、数少ない初期CR機の解析資料をあらためて見直した所、例えば、平和のCR機第一弾「CRシグマ」(1992年)は、「通常時の乱数範囲が0~339、大当り値は通常時が0で、確変中が0~4」となっており、上記解釈(A)と異なるプログラム(つまりは(B))だと判りました。

また、同じく平和の「CRミリオン」(1993年、平和CR機第二弾)も、「通常時の乱数範囲は0~347、大当り値は通常時が0、確変時が0~4(設定1の値)」で、やはりCRシグマ同様、(B)タイプのプログラムでした。つまり、初期CR機の中にも、(B)のプログラムを採用する機種が、複数存在した事ということになります。

ただ、確変中、乱数の範囲が狭まる(A)タイプもあったようですから、おそらく、初期CR機は(A)(B)いずれのタイプも認められたが、その後に(A)がNGとなって、(B)のみ認められるようになったと解釈します(メモリーに当否を書き込むにせよ、その判定には乱数の移行範囲と大当り値の存在が不可欠ですから)。

さらに、枠下蒼7さんが仰る通り、初期CR機は、メモリーに当否そのものを書き込んでいた。これが「CR連チャン」と呼ばれる保留連を誘発したが、この書込み方法がNGとなり、メモリーには「乱数」を書き込んでから、保留消化時に読み直すように変わった、と解釈します。

なお、「通常」の保留連チャン(自力・高確率)以外にも、機種によっては、ある「条件」が加わる事で保留の書換えが起こったり、内部状態が変化したりする、いわば「カラクリ」を備えた連チャン機も存在しました。CR花満開なら、盤面ランプが電力を過剰に消費した瞬間、保1が強制的に書き換わりますし(1/8で保1連チャン)、CRミリオンだと、Vゾーン通過で乱数の移行範囲が一気に狭まって、大当り中に点灯した保留玉が1/46(設定1)で大当りする(⇒通常時の単発打ちが有効)、といった具合です。無論、これは最初から認められていない「裏技」ですが…。


それと、うちどめくんのリーチですが、SPはあくまで「確変」でリーチが掛かった時だけで(必ず「中デジ崩れ」のコマ送りアクションになる)、通常図柄でSPに発展する事はなかった筈です。なお、リーチ中は、パラキン同様に玉が次々打ち出されるのですが、確変リーチ時に天穴に入ったかどうかまでは、残念ながら覚えていません。もちろん、その可能性はありますが。

※補足…パラキンと銀玉人生のSPリーチは、もちろん当方も把握していますよ。もちろん天穴の件も(笑)。リンクし忘れてましたが、パラキンの過去記事はコチラです。
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/5628a827e5e79ca19e8a5e7483adf8dc

(追記、ここまで)

スーパーショット(京楽、デジパチ)

ゴルフ好きの方ならご存知と思うが、本日は、ゴルフのメジャー大会の1つ、「日本オープンゴルフ選手権」の最終日である(兵庫、六甲国際ゴルフ倶楽部)。

唐突な書き出しで恐縮だが、実は昨日、TVで日本オープンの決勝ラウンドの中継を見ていたら、なかなか面白い展開で画面に見入ってしまった。

スポーツ観戦全般を好む私は、ゴルフにとどまらず、野球、サッカー、ラグビー、相撲…と、様々な競技をTVで観戦するのを常とする。昨日はたまたまNHKを付けたら、ゴルフ中継をやっていた…という次第だ。

昨日のラウンド終了時点では、若手ホープの小平智プロが、-13で首位をキープ。それを2打差で追うのが、ディフェンディングチャンピオンの実力者、池田勇太プロ。また、アマチュア高校生の金谷拓実(若干17歳)が5位と、プロ相手に大健闘。さらに、5位以内につけた二名の韓国人選手も、虎視眈々と首位の座を狙う。当然、最終日も熾烈なトップ争いが予想される。

果たして、最後にはどんなドラマが待ち受けているのか…もっぱらTV観戦専門だが、勝負の行方を見守りたいと思う。


さて、昨日、この大会を観戦中ふと思ったのが、「そういえば1990年代は、ゴルフをモチーフにしたパチンコ台が、ちょくちょく出ていたな」という事である。

別に、腐るほど沢山の「ゴルフ台」がリリースされた訳ではないが、いわば定期的に、まるで思い出したかのように、ゴルフをテーマにしたデジパチ、権利物、ハネモノなどがリリースされた。

まぁ、ゴルフに限らず、メジャーなスポーツを題材にした台は元々多いので、その一環ともいえる。或いは、「玉入れ」繋がりかもしれない。但し、パチに比べると、スロの「ゴルフもの」というのは圧倒的に少ない。

そういった訳で、今回はこの機会を利用して、90年代の「ゴルフ」台にどんなものがあったか、自分の判る範囲でまとめてみた。それが、以下のリストだ。


    1990年代に登場した、「ゴルフ」絡みのパチンコ台、パチスロ台リスト


(デジパチ)
・プリプリショットP-2(西陣)1992年
・遊ぶんジャー(京楽)1993年 ※大当り図柄の「12」がゴルフ
・アルバトロス(高尾)1994年
・バーディー天国(豊丸)1994年
・スーパーショット(京楽)1994年
・フィーバーホリデーGP(SANKYO)1995年 ※大当り図柄の「1」と「2」がゴルフ
・いれてなんぼ(涙のバーディー3、炎のイーグル、アルバトロス2)(大一)1998年
※タヌキが主人公
・CRいれてなんぼ(WIN2、ビクトリー2)(大一)1998年
・CR南極カントリー倶楽部(4,6)(大一)1999年 ※ペンギンが主人公
・織部金次郎(X,K)(サミー)1999年 ※映画タイアップ
・CR織部金次郎(F、S、V)(サミー)1999年

・(現在調査中)ドリームガールズ(奥村)1994年 (権利物は「ガールズDX」)
※図柄が「スポーツ」絡みなのは覚えているが、ゴルフがあったかを失念。調査を続ける。


(ハネモノ)
・スーパーゴルフ2(マルホン)1991年 ※電チュー搭載。マジカペのパ〇リで有名に
・バーディーチャンス(マルホン)1991年 ※こちらも電チュー搭載のゴルフ台
・マスターズ(平和)1993年
・レディースオープン(ED、1,2)(ニューギン)1994年 ※大ヒット(特にED)
・CRレディースオープン(ニューギン)1994年


(権利モノ)
・スーパーゴルフ(2,3,4)(京楽)1992年
・ミラクルショット(マルホン)1992年 ※機種名が、いかにもゴルフっぽい
・ホールインワン(豊丸)1994年
・マスターズ(まさむら)1994年 ※京楽スーパーゴルフのリメイク
・ショット&シュート(SANKYO)1995年 ※ゴルフとバスケットがモチーフ
・CRパットマン(SANKYO)1996年


(一般電役)
・CRビックリパット7(西陣)1995年


(パチスロ)
・ホールインワン(山佐3-2)1991年
※90年代スロを代表する、ゴルフ台(他にないから…)


~90年代以外の機種だが、リストに入れておきたいもの~

(一発台)
・カップイン(ニューギン) 1989年 ※機種名と二段クルーンがゴルフを想起

(ハネモノ)
・ホールインワン(2号、3号)(三洋)1988年 ※昭和末期の名機
・アルバトロス(平和)1988年 ※天下チャッカー、アタッカー、二段チューの変則構造
・スーパーゴルフP-1(豊丸)1989年 ※1チャッカーが役物左右脇(クルーン真下)にある
(単に「ゴルフP-1」と表記する資料も)

(パチスロ)
・アルバトロス(バルテック、1.5号機)1987年
※いかにもゴルフチックな名称だが、上下パネルには「鳥」のイラスト。おそらく、直接的には「アホウドリ」をモチーフにしたものだろう…。
・イーカップ(エレコ、4号機)2001年 ※個人的に、打ちこんだ台。勝つのは大変だった…
・キタチャンカントリー(北電子、4号機)※これも入れておきたい。何気に面白かったし




で、今回は、当ブログの趣旨に鑑み、上記各台の中でも、あえて「マイナー」なものを取り上げる事にした。まぁ、いつもながらの展開である。「へそ曲がり」と言われても、別に気にならない。


という訳で、紹介するのはコチラの台だ。


Image may be NSFW.
Clik here to view.


1994年(平成6年)に京楽から登場した現金機デジパチ「スーパーショット」



★カラー液晶モニタ搭載
★賞球…7&15
★大当り確率…1/205
★大当り図柄…「1~15(数字)」の各三つ揃いと「787」 (計16通り)
★最高16ラウンド継続
★出玉:2400個
★意図的な連チャン無し(ノーマルデジパチ)
★当時の実戦店…新宿中央口「メトロ」(現存)



当時、ガンガン箱を積んだ記憶こそないが、確率が甘めでハマリを恐れずに勝負できた。

また、普段のデジタルの動きやリーチアクションが、ジンワリと私の「ツボ」を突いたのも事実。

同時期に人気機種だった、同社の「アップルライン」と比べると、マイナーな印象が強い本機。

しかし、旧要件の頃から京楽デジパチの武器だった「デジタルの動きの魅力」は、しっかり詰まっていたと思う。今回は、その香ばしいデジタルアクションを中心に、説明してみたい。



左・中・右の各デジタルは、もちろん、白いゴルフボールを模したもの。このデジタルは、通常、緑まぶしいティーグランドの上で静止している。

始動チャッカー入賞で、液晶内の男性ゴルファーが、3つのボールを「左⇒右⇒中」の順に、次々と打ち上げる。すると、3つのボールは手前に近づいて、1~15の何れかで止まる。

左右がゾロ目ならリーチで、中デジは速度を落としてスクロールを継続。

ここで、中デジには、「リーチ図柄の1コマ手前から必ずスタートする」という、明快な法則があった。例えば、「5」でリーチが掛かったら、中デジは「4」から始まる訳だ。

そして、リーチになると、画面下半分がティーグラウンドからグリーン(横視点)に切り替わる。

この画面になって、左端に立つゴルファーが狙いを定めてパットを行うと、ボールは右端のカップをめがけて転がる。玉の軌道は、直進、フック、スライスの3パターン。画面の上半分では、中デジが低速スクロールを続ける。

パットした玉がグリーンの途中で止まってしまえば、中デジもハズれる。一方、玉が転がって、中デジが大当りの6コマ手前まで届くと、カップ付近を拡大した「ズームアップ」の視点に切り替わる(サウンドも派手に変化)。

これを、演出上の「スーパー突入」といえなくもないが、ズームアップになったからといって、特に当り易い訳でもなく、普通にハズれる。但し、ズームアップにならないと、絶対に当らない。

なお、当時の京楽は、大当り期待度の高い「スーパーリーチ」と、外れの多い「ノーマルリーチ」を搭載するのがデフォだったが、本機にはそういった類の「激アツスーパーリーチ」がない。

それでも、ズームアップになると、拡大された玉がカップにどんどん近づいて、期待度もアップする。最終的に、カップインに成功すれば、大当りとなる訳だ(ゴルファーがガッツポーズを決めて、「大当りヤッタネ」のメッセージが出現)。

カップインのパターンには、(1)玉がスムーズにカップの中に落ち、中デジも大当り図柄でビタ止まりするものと、(2)カップ手前で一旦止まり、中デジも1コマ手前で外れた後に、再び転がってカップインする(中デジも1コマ進む)「二段階」とがある。二段階は大当り確定。

一方で、ズームアップに切り替わった後、「カップインした」と思ったら、勢い余ってカップの外にポンと飛び出してしまう、悔しいハズレパターンもあった。この場合、中デジは「プラス1コマ」でのハズレとなる。


ここで、本機のリーチで特筆すべき事がある。それは、「111」「555」など、通常の3つ揃いに加えて、7のリーチに関してのみ、「787」、即ち中デジが「プラス1こズレ」でもOKだった…という点だ。当然、7リーチが掛かれば、期待度も倍増する。

しかも、中デジの移行コマ数は、最大「17コマ」。一方、中デジのスタート地点は、リーチ図柄の1コマ手前なので、リーチ後の中デジは、どんなに長くても「1周プラス1コマ」の地点で止まるのだ。つまりは、最大で「1コマプラスハズレ」となる訳だが、7リーチの場合、「787」でも大当りとなる為、中デジが「6」を超えた瞬間に、大当りが確定する(「8」を過ぎる事はない)。なので、「7リーチの6越え」が、ある意味、本機でもっともアツい瞬間といえた。



…まぁ、こんな感じで、液晶の動きを存分に楽しめたから、たとえ収支がトントン程度でも、打ち終わりには十分満足できたのだ。

件の「メトロ」での勝負終わりには、店近くの裏路地沿いにあった小さなラーメン屋「山田屋」で、ただのラーメンを食べるのが定番となっていた。まぁ、あの頃のパチ屋と場末のラーメン屋というのは、見事なまでに雰囲気がマッチしていたな。


さてさて、本日の「日本オープン」の結果が、今から楽しみである。それでは。

銀河伝説R(テクノコーシン、4号機)

Image may be NSFW.
Clik here to view.


2000年(平成12年)にテクノコーシン(旧・興進産業、その後ラスター⇒破産)から登場した、純Aタイプ4号機「銀河伝説R」。


筐体のデザイン(下パネルの文字や色合い)が、妙にカッコよく見えて好きだった。ただ、当時は「アレ」も多かったが…(⇒後述)。



(ボーナス確率)
Image may be NSFW.
Clik here to view.



(払い出し表)

Image may be NSFW.
Clik here to view.



~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


「銀河」といえば、旧・興進産業時代の「デートライン銀河」※が有名であるが、そんな由緒ある名を冠した本機は、まさに同じ流れを汲む「末裔」。台の雰囲気こそ、だいぶ変わったが…。
※ 2-2号機…デートライン銀河 3-1号機…デートライン銀河II


また、「デートラインシリーズ」※の一連の系譜で見れば、本機は「デートラインテラ3」(テクノコーシン名義による4号機第一弾)の後継機に当たる。

※ 1号機…ニューデートライン 1.5号機…デートライン21 2-1号機…デートラインZ-1

余談だが、この「銀河伝説R」の機種名を付けたメーカー担当者は、歌姫・中森明菜のファンだった可能性もある(未確認)。ピンとこない人はググりましょうね…。


役構成では、ビッグボーナスが「赤7」「青7」の2種類を採用(当時のテクノコーシンは、ツインビッグが定番)。他社の7図柄とは一風変わった、一目みて「テクノコーシン」と思わせるデザイン(フォルム)だった。


また、先行機「スターゲートX」「月夜の鷹姫(S)」「ビッグボーダー」等で注目された、「アイラインナビ」(リール間の小さなLEDで成立役ナビ)機能も健在。本機では「スターダストフラッシュ」と呼ばれ、多彩なフラッシュパターンが特徴だった。


リーチ目については、ハサミ打ちがシンプルで判り易かった。また、ビッグ中の小役狙いとリプレイハズシの効果も高く(適当打ち比でプラス60枚以上)、適度な技術介入性もウリだった。
(先行機種と比べると、目押しの難易度も低くなった)


但し、本機は結構なマイナー機扱いで、設置の少なさが難点であった。幸い、私は東京・町田の「PIA町田」(現存)と、富山市の某店(コチラも現存するが「アレ」を多く置いていた為、実名は伏せておく)で、実戦機会に恵まれた。



(通常時のゲーム性)

(1)スターダストフラッシュ(アイラインナビ)

左・中リールと中・右リールの間に、小さなLEDランプが縦に3個づつ並ぶ。このLEDが多彩なパターン(8種類)で点滅、成立役を示唆してくれた。また、ボーナス成立後は、フラッシュ発生率が約5倍アップする為、連続でフラッシュするとアツかった。

また、先行機ではハズレ時にも出たフラッシュだが、本機では小役以上が確定(小役ハズレでボーナス)。主なフラッシュのパターンは、以下の通り。

・メテオフラッシュ…上⇒中⇒下の順でフラッシュ。リプレイ(orチェリー)対応。
・パラドックスフラッシュ…下⇒中⇒上の順でフラッシュ。8枚役(プラム)対応。
・ドラフトフラッシュ…上⇒下が交互に2回づつ点滅。チェリー対応。
・フリッカーフラッシュ…上下⇒中が交互に3回づつ点滅。12枚役(スイカ)対応。

(註…対応役ハズレで「入り」となる。但し、チェリー(2枚)は左、プラム(8枚)は中で取りこぼす為、要・目押し。一方、払い出しの多い12枚役のスイカは、取りこぼす事がない)


これらの基本4パターンに加えて、光り方が派手な「ロングフラッシュ」も4種類存在。例えば、「下⇒中⇒上」の順でフラッシュした後、中段が3回点滅すれば、ボーナスの可能性が大幅にアップする(確定ではないが)。他のパターンも、基本フラッシュより長く続く為、区別し易い。


(2)ハサミ打ちのシンプルなリーチ目

当時のテクノコーシンお得意ともいえる、多彩なリーチ目が存在した本機。一方、ハサミ打ちをした場合は、非常に単純明快な「法則」が生まれる為、ボーナスの察知も容易となっていた。

その法則とは、「ハサミ打ちで、ボーナス図柄が左右対角(中段でもOK)に止まったら、小役と同時テンパイなら小役ハズレ目に、小役ノーテンなら二確目になる」という事である。まぁ、平たく言えば、ボーナス図柄がハサミテンパイとなり、小役が揃わなければ入り、という事だ。

したがって、通常時はチェリー狙ってハサミ打ちを行い、プラムが左右でテンパイした時だけ、中リールにプラムを狙えば、アツい「ボーナスハサミ目」がガセる事はなかった。

もちろん、順押しでも、オーソドックスなリーチ目が楽しめる仕様だ(ボーナス図柄の一直線型、山型、谷型、L字型などが有効。但し、一部のNGパターン※もアリ)
(※例えば、左・中でボーナスと小役がWテンパイした時、その小役をハズす為に1コマずらした結果、ボーナス図柄が一直線となった場合は不可)


(3)リール下の3桁デジタル(7セグ)でボーナス示唆

全リール停止後に、リール下の7セグデジタル(3ケタ)が変動を開始すると、ボーナス成立のチャンス。変動しただけでアツいが、最終的に「333」「777」が止まればボーナス確定。7セグの確定アクション発生後は、告知ランプが必ず点灯。


(4)小さいが、存在感があった告知ランプ(銀河ランプ)

リール窓右には、独特なデザイン文字で「銀河」と書かれた小さなランプがあり、ここが光ればボーナス確定となる。上記「デジタル演出」でボーナスが確定した時や、「準備目機能」と呼ばれる演出発生時には、必ず告知ランプも光る仕組み。


(5)準備目機能

本機で独特ともいえるのが、この「準備目機能」であろう。全リール停止後に、リール間にあるLEDの「中段ランプ」が青点滅を繰り返すと、その時点でボーナスが確定。しかも、この演出が出たら、次のプレイを1枚掛けでカラ回しすると、ほぼ確実に、成立したボーナスが揃うようになっていた(小役が揃ってしまうこともあるが…)。ビッグでもレギュラーでも、ちゃんと揃うのがミソ。当時、このテの「カラ回し準備目」は各機種に存在したが(それを探し出すマニアもいた)、わざわざ正式な演出付きの機能にしてしまう辺り、メーカー側の「遊び心」を感じる。因みに、実戦においては、連チャン中に準備目演出が出たら、一枚掛けで回しっぱなしにして、下皿のコインをドル箱に移したりもできた。ただ、ノーマル台の場合、BRどちらのボーナスか判らないのに下皿をすっかり空にすると、運悪くバケの方が揃って、すぐ下皿が呑まれる事もあったので、ある程度はコインを下皿に残すのも「コツ」であった。




(ビッグボーナス時の打ち方)

ビッグ中は、メイン役のチェリーが、通常の2枚役から「5枚役に昇格」。しかも、2連チェリーなら10枚、3連チェリーだと15枚がゲットできた。

きっちり目押しすれば、左が中段チェリーなの時は15枚(3連)、角チェリー時は10枚(2連)で取れる仕様で、各リールでチェリーの目押しは必須であった。これが、ビッグ中、最大のポイントともいえる。

同じくメイン役のスイカ(12枚役)は、順押しorハサミ打ちなら、全リール適当押しでも取りこぼしは無い(通常時と同じ)。

一方で、8枚役のプラムは、中リールのみ取りこぼす可能性があった。但し、ビッグ中のプラム確率は1/163.8とやや低く、さほど気にしなくてもよかった(「銭っ子」なら、こぼしてはダメ)。



ビッグボーナス中は、テクノコーシンお馴染みでもあった、リール窓右の「小役ナビランプ」で、成立役を告知。

ナビランプは、「チェリー&プラム」と「スイカ」の2種類がある。もちろん、レバーオンで光った役が成立している。

・「チェリー&プラム」ランプ時は、左リール上段にチェリーを狙う。中段にチェリーが止まったら、中と右にもチェリーを狙い、15枚役の3連チェリーをゲット。目押しが正確なら、必ず15枚で取れる。一方、左リールの上・下段にチェリーが来た場合は、中リールにチェリーを狙って、右適当で2連チェリーの10枚を取る。なお、左にチェリーが出なければ、中リールにプラムを狙って、右は適応押し。

・次に、「スイカ」ランプが光ったら、全リール適当押しで、12枚役のスイカをゲット。スイカ発生率は1/5.46とけっこう高め。

・どちらのランプも光らなかったら、ボーナスインorハズレ。1,2回目の小役ゲームは、順押しジャックイン。3回目は、残り10Gまでハズシを行い、残り9Gから順押しに切り替えて、ナビ通りに小役を狙う。


さて、肝心のリプレイハズシ手順だが、まず、右⇒中の順で適当押し。リプレイが中段か下段受けでテンパイしたら、左リール枠内に「BAR」(二つあるが、どちらでも可)を狙う。BAR同士の位置が近い上、ハズシに10コマ余裕がある為、ここでの目押しは割と楽だった。

右⇒中でリプレイがテンパイしなければ、ハズレ確定なので、左は適当押しでOK。

なお、リプレイが「上段受け」になったらハズシは不可。但し、制御上、リプレイ上段受けとなる確率は、極めて低かった。


また、重要な点として、ビッグ中のチェリー出現率がポイントとなっていた。スイカ(1/5.46)とプラム(1/163.84)は全設定共通だが、最も出現率の高いチェリーには設定差があり、ある程度プレイ数をこなせば、設定判別で大いに役立った。当然、ハズレ出現率からの設定推測も可能。

※ビッグ中のチェリー確率
設定1・・・1/2.73 設定2・・・1/2.64 設定3・・・1/2.56
設定4・・・1/2.48 設定5・・・1/2.30 設定6・・・1/2.13




★実戦当時の記憶

冒頭でも書いた通り、私はこの時期、東京・町田の「PIA」で完全なノーマルを、富山の某大型店(アレを多数設置していた為、実名は伏せる。ヒントを挙げれば、私の大学の後輩に当たる、ラグビー日本代表選手の名字に似たエリア)で、明らかに「ひっくり返った」ヤツを打った。

当時、町田PIAは、地下フロアの一角に、本機を約10台設置。正直いって不人気なシマで、いつもガラガラ。好きな台に座れたが、ボーナス回数のズバ抜けた台もなく、どれを打っても、設定は似たり寄ったりの印象だった(ロボカードで、各台のデータチェックが可能)。

因みに、本機の背中には、山佐の大量獲得機「M771」が入っており、こちらも頻繁に打った。また、本機の傍のエスカレーター前には、平和の人気台「大江戸桜吹雪2」が並ぶ、円型シマもあった。

何を隠そう、私は元々、この「桜吹雪2」目当てで、ピア町田の地下に通っていたのだ。その際、たまたま近くのシマに並んでいた銀河伝説Rに遭遇した…という次第。

そうそう、この時期、ピア町田の地下には、DAIDOの「バッドボーイ」も1シマ入っていて、私は例の「10枚役狙い攻略法」が出回る前に、「ヒラ」でバッドボーイを何度か打っていたのだ。で、攻略誌に手順が載った翌日、意気揚々と朝から出向いたら、既にシマは閉鎖されていて、オイシイ思いは出来なかった。

全く関係ないが、同じ時期、トイレに近い反対側のシマには、岡崎産業の「ニュートラッド」もあったっけ。あれは、割と相性が良かったな…。

それと、ピア町田の最上階には、同じテクノコーシンの「ビッグボーダー」が入っており、地下と上階とをエスカレーターで往復するのが常だった。また、同じ最上階では、サミーの新台「カウントダウンファイヤー」の新規導入初日に、満席のシマでただ一人、大勝ちした記憶も残る(残りの客はほぼ撃沈。間違いなく、シマ一番の高設定台に座ったハズ)。



だが一方、2001年(平成13年)5月に敢行した富山旅打ちの際に、某店で偶然出会った銀河伝説Rのシマは、ピア町田のシマとは全く「趣き」が違っていた。

某店に入って、銀河のシマのデータランプを見ると、確か午後3時辺りだったと記憶するが、ストレート900オーバーとか1000ゲーム越えといったクソハマリ台が、シマにゴロゴロしていた。かといって、それを露骨にハイエナする客は見当たらない。出ていた台のビッグ確率を見ると、総ゲーム数2000回でビッグ25回とか、800ゲームでB15回とか、まぁ、どうみても、「アレ」な雰囲気に満ちていた。

そこで周りのシマをチェックすると、高砂の「ハローウィニング」とか、マツヤの「ピンクブー」に「ダイナマイトキッズ」、それに、新台で入ったと思しきテクノコーシンの「バイパー」など、何とも香ばしい感じのラインナップ。出玉状況や空き台のデータチェックの結果、どのシマも「アレ」の可能性が限りなく高い、と確信した。バイパーなんて、夕方前でビッグ40回とか出ていたし…。

ただ、その日は下見に徹する事にして(駅近くの地下にあったパチ屋で、CRモンスターハウスなんかを遊びで打った)、翌日、私は開店前から某店に並んだ。朝一、既に20人位の先客がいたが、彼らは開店するや否や、右端のバイパーのシマに駆け込んだ。

一方の銀河伝説Rのシマは、リセットモーニング狙い(?)と思しき客がチラホラ。ただ、私は前日の下見で狙いを付けた、「ハローウィニング」の方を選んだ(前日、シマ一番の絶好調台)。すると、100ゲーム手前で初ビッグを引き、これがビッグの4連。さらに、300ゲーム台でビッグを引き戻すと、ビッグオンリーで7連。8発目はバケだったが、「このペースなら、閉店時にはビッグ80回くらい行くかも」と期待したのだが、そこで連チャンが終わってしまい、結局、400Gほど回してヤメた。

その後、裏のピンクブーのシマで、安ゼニビッグ単発⇒即ヤメの後、待望の銀河伝説Rのシマに移る。すでに連チャン中の客が数人いたが、シマはそれほどこみ合っていない。どの台も200Gほど回っていて、リセモも期待できない。そこで、あえて前日のドハマリ台に座ったら、8000円で初ビッグ。これがショボいビッグの2連。さらに、全呑まれ後の追加4000円で、再びビッグ。すると、今度は運よく1ゲーム連を交えての、ビッグオンリー6連。投資分を回収してプラスになったので、連チャン終了ヤメ。

旅打ち初日の下見で、翌日に「アレ」を実戦…という危険な立ち回りだったが、しっかり宿泊費と食費、往復の交通費分を稼いだのだった。


そして、この時に見せた、露骨に「アレ」と思わせた銀河伝説Rの挙動こそ、通常時の「チェリー」である。そう、この店の銀河伝説Rは、言わずと知れた「チェリー前兆」モノであった。

文字通り、ボーナス成立前にチェリーが連続して揃うのだが、いきなりボーナスには繋がらず、数ゲームのハズレを挟んでビッグが入る。非常にシンプルなゲーム性だが、これが大連チャンの扉でもあり、一部の常連が病み付きになるのも、仕方ない事だろう。なお、1G連や速攻連チャン時には、前兆なしで揃う事もあった。

こうして銀河伝説Rを打ち終えた後は、ノーマルと思しきアルゼ「グランシエル」に座り、割とノンビリと閉店までモミモミ粘り、さらに2000枚の上乗せに成功。ビッグ中の複合役やハズレの出現率から設定も良さげに思えた為、最後に1枚コインを呑ませた状態でヤメ。

まぁ、有名プロである「しのけん」の仕込み術を真似ただけだが、「地方の大型店で設置台も馬鹿みたいに多いし、そのまま放置もあるかな…」と期待しての行動だ。だが、翌日の朝一に行ってみると、出目は同じで1枚掛け状態のコインだけが、しっかり消えていた。

で、グランシエルは「設定下げ」と判断して、例の「アレ」なシマをウロついたが、この日はどの台でもビッグは掛からず、結局前日の稼ぎから1万5000円ほど寄付して、某店を後にした。



そうそう、この旅打ちの「証」が何かないかと引き出しをガサゴソ探したら、この時に宿泊した「ホテルの領収証」が出てきた。需要があるか甚だ疑問だが、ここで紹介したい。


Image may be NSFW.
Clik here to view.


Image may be NSFW.
Clik here to view.


ちょっと見づらくて恐縮だが、14年前の2001年8月30日に、富山駅目の前にあった「ニューグランドイン・富山」というビジネスホテルに泊まった時の領収証。これが旅打ちの初日、つまり「某店」で下見をした日に当る。なお、このホテルは現存せず、跡地は「東横インJr.富山駅前」というビジホに変わった模様だ。あと、「有料放送」の欄は、若気の至りって事で…。

Image may be NSFW.
Clik here to view.
(C)Google
「ニューグランドイン富山」跡地…現在は「東横インJr.富山駅前」



Image may be NSFW.
Clik here to view.


Image may be NSFW.
Clik here to view.

で、コチラが大勝ちした日、つまり滞在二日目の2001年(平成13年)8月31日、やはり富山駅近くのビジネスホテル「ホテルルートイン富山」に泊まった際の領収書。シングル一泊6195円(税込)。二日分の宿泊費と交通費は、しっかりと「アレ」を中心に稼ぎ切った。まぁ、懐かしくもあり、有意義で満足のいく旅打ちだったと思う。

なお、地元の方の情報では、富山・某店の銀河伝説Rは、私が旅打ちに訪れた少し後に、撤去されてしまったという。実にいいタイミングで富山を訪れた事に対し、自分で自分に「敢闘賞」を贈りたい。


Image may be NSFW.
Clik here to view.
(C)Google
「ホテルルートイン富山」は、現在も営業



これは余談だが、銀河伝説Rの「アレ」を打った某店には、朝一で富山駅前から路面電車に乗って行った事を思い出す。初日(下見日)は路線バスで行ったのだが、「せっかく富山に来たんだし、路面電車に乗ろう」というノリ。店からけっこう離れた停留所で降りた後、しばらく歩いてお目当ての某店に辿り着いたのだった。

そして、上述の如く、ハローウィニングや銀河伝説Rの「アレ」で儲けた後、さらにグランシエルで勝ち金を増やしたが、勝負に熱中しすぎて、閉店近くまで何も食べていなかった。そこで、空腹を満たそうと、店内に設置してあったハンバーガーの自動販売機で、アツアツのチーズバーガーをムシャムシャやり、入口目の前の換金ブースで特殊景品を勝ち金に替えた後、タクシーを拾ってホテルに戻ろうとした。

で、表の大通りに出てみると、タクシーと思しき天井ネオンを灯した車が、バンバン走っている。これなら余裕と、手を挙げて一台止めようとしたが、どういう訳かサッパリ止まってくれない。

ひょっとして「乗車拒否か?」とも思ったが、しばらくすると、目の前を走り去るのがタクシーではなく、「運転代行」の車の群れと気付いた。

そう、夜11時近いこの時間は、飲み客などを自宅に送る、「運転代行サービス」の書き入れ時だった。それをタクシーと勘違いした私は、「代行」の文字や社名のネオンが付いた随行車に、ひたすら手を上げ続けたのだった。何とも、滑稽な光景である。

結局、30分~40分ほど同じ場所で待ち続けて、やっと「本物」のタクシーが止まってくれた。「たかがタクシー1台捕まえるのに、こうも苦労するのか」と、地方特有ともいえる事情を体感。まぁ、ある意味では、貴重な出来事だったと思う。



他にも、いろいろ書きたい事はあるが、そろそろエネルギーがヤバいので、今回はここまで。

スーパーヤジキタ(奥村、デジパチ)

Image may be NSFW.
Clik here to view.


1996年(平成8年)に奥村遊機(モナコ)から登場した時短デジパチ「スーパーヤジキタ」


ご存知、「弥次さん、喜多さん」の凸凹コンビがコミカルな活躍を見せた、液晶搭載の現金機。スペック違いの兄弟機もあるが、本機は「七」で当ると出玉大幅増のチャンス(その他の図柄も40回時短が付く)。
CR版よりも確率は甘く、それでいて一発逆転のチャンスもあった。個人的には、兄弟機の中でもっとも「勝ち易い」と思えたのが、本機である。


Image may be NSFW.
Clik here to view.

(「七」(小判)で当れば、嬉しい「SP時短」突入)


CR版よりも設置率は劣る為、本機の実戦店はあまり多くないが、1997年~99年にかけて、新宿・神楽坂の「神楽坂センター」(神楽坂21)という今はなきパチ屋で、打つ機会があった。

この時期、私は、とある国家試験の「答案練習会(論文試験用講座)」を受ける為、週一回のペースで、仕事終りに飯田橋に通った。

講座は午後8時半頃に終わるが、その後は、飯田橋駅近くの「神楽坂下~神楽坂上」(早稲田通り)に点在するパチ屋に、足を運ぶのが恒例だった。まぁ、閉店まで2時間ちょっとの「ちょいの間勝負」だ。国家試験を受ける割には、随分と不真面目なスタイルだが…。

当時、神楽坂下交差点の付近には、2軒のホール(「ニューパリー」と「オアシス」)があった。
交差点から早稲田通りの坂を真っ直ぐ上ると、途中「アイランド(旧スズヤ)」「おおとり(後のゴードン)」「神楽坂センター(神楽坂21)」と、計3軒のパチ屋があった。

(あの界隈は、パチ屋以外だとディスコ「ツインスター」が目に付いた。1Fには、同じ名前のゲームセンターもあって、講座帰りに「鉄拳3」なんかをよくやった…)


本機を置く神楽坂センター(神楽坂21)は、神楽坂駅の近くという立地にしては、随分マッタリとした、「場末」の雰囲気が漂っていた。客はガラガラ、店内の有線やマイクの声もほとんど聞こえない静かな店である。まぁ、私が顔を出した時間が、大抵「夜9時過ぎ」と遅かった事も、関係していたかもしれない。

ともかくも、難解な答練会を終えて、心身ともにヘトヘトな自分にとっては、そんなマッタリ感が却って心地よくさえ思えた。静寂な店内で無心に玉を弾くと、脳に蓄積された疲労感も、自然と取れる感じがした。

ハッキリ言えば、「七」で当ると大連チャンの可能性もあった本機で、残り二時間チョイの勝負というのは、明らかに「ナンセンス」だった。ただ、あの時期は勝敗など二の次で、「好きな台を、やりたいように打つ」という感じだったから、それも納得済みで楽しんでいた。

なお、この店は本機以外にも、プリンセス物語やエキサイトクリスタル3、モンキッキといった、香ばしい現金機を幾つも置いていた。CR主導だった当時、こうしたラインナップは重宝した。


余談だが、学生時代の90年代前半、「神楽坂センター」の隣では、「スロットルおおとり」という小さなスロ屋が営業していた(1992年のドキュメンタリー番組「コインの魔力777」で、コンチIにモーニングを入れていた店)。

学生時分は、講義が終わると東西線に乗り込んで、隣の神楽坂駅で下車、このスロ屋に入る機会も幾度もあった。ただ、その後しばらく疎遠となったが、久々に出向いたらゲームセンターに変わっていて、ちょっと寂しかった…。

そうそう、神楽坂下から早稲田通りではなく、メインの外堀通り沿いに神田川(首都高の高架)方面に向かった先の大きな交差点近くには、やはり90年代前半だが、「アスカ」という地味なパチ屋があった。こちらも、答案練習会に通った1997~99年頃には、閉店していたと記憶。


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

(基本スペック)

★賞球…6&13

★大当り確率…1/247.6

★最高16ラウンド継続

★デジタル停止順…左⇒右⇒中

★大当り図柄…七(小判)、石松(片目)、駕籠(かご)、通行手形、同心(十手男)、芸者、姫、銭(寛永通宝)の計8図柄。ハズレ図柄は、団子とおにぎり(おにぎりは中デジのみ)。

★有効ライン…中段、右下がり、右上がりの計3ライン

★時短機能搭載
⇒特定図柄で当たると爆裂し易い「夢幻伝説」タイプであり、同時に、全図柄で時短に突入する「エキサイトレディ」タイプでもあった。まぁ、スペックとしては、かなり良心的な方であろう。
・「七」以外で初当り…大当り後、必ず40回転の時短が付いてくる。
・「七」で初当り…「石松」「同心」「銭」の3図柄(終了図柄)で当たるまで、時短継続(突入率1/8、継続率5/8の「SP時短」)。終了図柄で当たっても、大当り後は40回の時短が付く為、引き戻しのチャンス。
⇒SP時短の平均連チャン数は約3.7回。ヒキ次第で、さらにドル箱を重ねる事も可。

Image may be NSFW.
Clik here to view.


★小デジ変動時間
・通常時=23~28秒(保留の点灯状況により変化)
・時短中=約3秒に大幅短縮

★小デジタル当選率…3/8(通常時、時短中ともに同じ)

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(ヘソ下にある蟹爪型の電チューは結構大きめで、玉の拾いも良い印象)

★平均出玉…約2200個
⇒アタッカーの賞球数は「13個」と少なめだが、時短突入のタイミングは、大当り後ではなく、「大当りした瞬間」となっていた。つまり、ラウンド開始直後から電チューが頻繁に開いたので、出玉の上乗せが期待できた。その為、15個戻し(2300個)に引けを取らない出玉だった。さらに、大当り後の40回転も時短というサービスぶり。もちろん、「七」を引けばさらに大チャンス。

★兄弟機…CRヤジキタ(CR機)、ヤジキタチンドウチュウ3(現金機)

Image may be NSFW.
Clik here to view.

CRヤジキタ(1996年)…大当り確率1/398.5、1/3確変ループのフルスペック。図柄不問で、有効3ラインのうち「中段」で揃うと、プラス2回の確変に突入。兄弟機でもっとも設置が多く、ホールに出回ったのがコレだ。私自身は、鶴川「ダイヤモンド」、登戸「いろは」、新宿「カレイド」、渋谷「マルハンタワー」などで対峙した。ただ、こういった初当りのキツイCR機は苦手で、本機や「チンドウチュウ3」と比べると、実戦頻度・収支ともにイマイチ。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

ヤジキタチンドウチュウ3(1996年)…本機と同じく、時短付きの現金機だが、大当り確率や賞球数、時短スペック等が異なる。コチラは大当り確率が1/237.5で、賞球は7&15。
時短の内容は、七で「100回」、カゴと通行手形で「60回」、花魁と姫で「40回」、同心、石松、銭で「20回」の時短が付く。新百合ヶ丘「ジアス」で、連日打っていたのがコチラ。収支的にもまずまずだったので、心象は良い方だ。



★多彩なリーチアクション

配列上、「ダブルリーチ」が多いのが特徴。また、シングルリーチとダブルリーチでは、出現するリーチの内容に、やや違いアリ。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(七と銭のダブルリーチ…どちらが揃うかで天地の差。但し、「七」で当ってSP時短に入った後は、どちらで当ってもSP時短は続くので、安心できるダブルリーチ。もう一種類、姫と芸者の「女ダブルリーチ」も、やはりSP時短の終了図柄を含まない、安心ダブルリーチ。)

※ダブルリーチは、以下の4パターン。
「七の右下がりと、銭の右上がり」
「カゴの右下がりと、石松の右上がり」
「同心の右下がりと、通行手形の右上がり」
「姫の右下がりと、芸者の右上がり」

⇒本機は、「七」で初当りが来ると「5/8」で時短ループする仕様だが、SP時短の終了図柄は「石松」「銭」「同心」の三種類。よって、SP時短中に終了図柄を含むWリーチが掛かると、「逆の図柄で当たれ!」と、念を送らずにはいられなかった。


・シングルリーチ時のアクション

1種類のノーマルリーチと、2種類のSPリーチ(ヤジキタ、ひっぱり)が存在。当然、ノーマルのままだとハズレ易いが、いったんハズレで止まった後に、中デジが再始動すれば、必ず大当りする(二段階は鉄板)。

一方、ノーマルの途中でサウンドが変わるとSP発展、ヤジ・キタ両名が窓から身を乗り出す。「ヤジキタリーチ」は、2人がリーチ図柄に手を合わせたり、お金に目がくらんだりする。
「ひっぱりリーチ」は、ヤジキタが中デジの大当り図柄を持ち上げる。計5回引っ張り上げれば大当りする。

シングルリーチで大当りする場合の、リーチ選択率
ヤジキタ⇒7/16 ひっぱり⇒4/16 ノーマル(二段階含む)⇒1/16
左右同時停止(ノーマル、ノーマル二段階、SPのいずれも選択)⇒4/16


・ダブルリーチ時のアクション

左右クロスのダブルリーチが掛かると、中デジ上下の窓には、必ず「おめでたリーチ」と表示される。
(CR版だと、確変の「中段リーチ」時に、必ず「おめでたリーチ」と表示)

ダブルリーチも、ノーマルが1つと、SPリーチが2種類。やはり、ノーマル二段階なら鉄板。

SPはヤジキタリーチと「火消しリーチ」。「火消しリーチ」もノーマルの発展型で、おめでたリーチの途中で、中デジが炎に包まれてから、くすぶり⇒消火と切り替わり、デジタルが停止。

ダブルリーチで大当りする場合の、リーチ選択率
⇒火消し⇒9/16 ひっぱり⇒3/16 ノーマル(二段階アリ)⇒1/16
左右同時停止(ノーマル、二段階、SPいずれも選択する可能性アリ)⇒3/16


なお、シングル、ダブル何れのリーチも、左右のデジタルが同時停止してリーチが掛かれば、必ず大当りとなる(通常は、左が停止してから右デジが止まる※)。

※リーチ時、右デジに大きな「スベリ」が入る事もあるが、リーチ信頼度は変わらない。





(おまけ…「CRヤジキタ」絡みのTVネタ2つ)



Image may be NSFW.
Clik here to view.
(C)テレビ東京

1996年11月21日OAの「パチンコスタジアム・旅情編」(テレビ東京、MC:斉木しげる)では、バカルディー(現・さまぁ~ず)をゲストに迎えて、自腹一万円パチンコ勝負を決行。対戦台は、CRヤジキタと「CRアラビアンハーレムEX1」(京楽)。ロケ地は、横浜市中区長者町「グランドホール」。希望の景品は、斉木名人が卓上クリーナー、大竹がGショック、三村がカシオトーン(キーボード)だったが、果たして結果は…?



Image may be NSFW.
Clik here to view.
(C)TBS

1997年7月11日OAのTBSドラマ「最後の恋」第1話(主演:中居正広、共演:常盤貴子)。オープニングテーマ(小田和正「伝えたいことがあるんだ」)の終了後、いきなりこのカットからスタートした。もちろん、CRヤジキタのデジタル接写画面である。
実は、常盤演ずるヒロインのアキが、「パチンコ屋の店員」という設定で、勤務先のパチ屋のシーンの出だしがこれだった。ロケ地は、新宿西口ガード交差点前の「カレイド」。
詳細は、こちらの過去記事を参照。

中居演ずる医学生・夏目と、アキのこんなやり取りも面白かった。

アキ「OLなんて嘘。本当はパチンコ屋に勤めているの。パチンコなんて、しないでしょ?」
夏目「やるよー。CRヤジキタ。」
アキ「うそー!じゃあ、今度来てよ。出る台、教えるからさ。」

広域放映されたTVドラマの台詞で、「CRヤジキタ」なんてキーワードが入ったのは、おそらく、これが最初で最後ではなかろうか。まぁ、メディアや社会的な風潮が、パチンコに対して概ね「好意的」だったことが、こういう演出を可能にしたのだろう(1996年には、松本明子主演のパチンコドラマ「グッドラック」も放映されたし…)。今では、ちょっと考えられないね。

Youtube 90年代動画紹介(16)

現在、Youtubeで、1990年代初頭の東京(首都圏)を個人撮影した動画を多数アップされている、神動画投稿者の「ライル」さん(Mr. Lyle Hiroshi Saxon)。


その貴重な映像を、当ブログをご覧の方々にも拡散すると共に、私なりのレトロパチンコ的な「考察」を加える、「Youtube 90年代動画紹介」のコーナー。


今回は、コチラの動画にスポットを当てる。


https://www.youtube.com/watch?v=xFWfR2xD6uk
(316)


1992年(平成4年)2月、東京・JR小岩駅(南口)の光景を記録した、大変に興味深い映像。
(賞味、20分強)


前半は、駅南口ロータリーと、メインストリートの「フラワーロード」、そして、その先の住宅街が中心。

そして、後半は住宅街から駅方面に折り返し、南口にあるフラワーロード以外の商店街、即ち「サンロード」、「昭和通り」、「中央通り」、「(中央通り)五番街」、さらに「地蔵通り」といった辺りを撮影。


折しも、撮影日は都内に大雪が降った直後。道路は積雪とぬかるみで歩きづらく、気温も大変低かったと思われる。

そんな状況下でも、カメラを片手に、町行く人々や街並みの様子を、精力的に撮って回るライルさん。その行動力と好奇心には、まさに感服の一言。あらためて、ライルさんに感謝である。



ところで、この動画には、とりわけ私のレトロな「ツボ」を突く、一連のシーンがある。

それが、動画後半の11:00辺りから続く、駅前商店街の各通りを捉えた場面だ。

五番街と昭和通りがクロスする交差点から始まり、昭和通りを駅前ロータリー方向に歩く。ロータリーに戻ると、今度はサンロード商店街に入り、中央通りや五番街とぶつかる角地に出る。その交差点を左に折れ、中央通りをJRガード手前まで歩くと、今度は細い地蔵通りに入る…。

動画を見る限り、ライルさんのとったルートは、大体こんな感じである。

で、映像を注意深く見ると、小岩駅南口で当時営業中だったパチ屋・スロ屋(建物やネオン)が、チラチラッと映り込んでいるのだ(特に、サンロードが映る14:09以降)。

90年代のパチンコシーンを回顧する当ブログとして、これほど貴重な映像資料はない。

一応、今回も何処にどのホールが映っているか、簡単にまとめた。何かのご参考に。
(パチ屋以外の情報も、ほんの少し入れた)。



A(14:09~14:46)
ライルさん、サンロードを歩く

 ・14:11⇒画面左上、「パチンコ」の赤いネオンは「パーラー今津屋」(現「アカデミー小岩」)


B(14:47~17:44)
サンロード、中央通り、五番街が交わる「大忠青果」の角地を起点に、各通りを撮影

 ・15:54⇒風俗店「ヘルス中央」隣にあった、ゲームセンター「フジ」(5年前クローズ)
(「ヘルス中央」のネオン⇒15:32)

 ・17:09⇒画面中央やや右に、「パチスロハッピー」(閉店)のビル看板(!!)。92年当時、小岩駅南口にこんなスロ屋があった事が判明しただけでも、大きな収穫だ。手持ちの資料や文献を見ても、ネットの諸情報でも、小岩「ハッピー」に関するものは皆無である(貴重)。
映像から察するに、「ハッピー」の位置はサンロード沿い、「田中不動産」(南小岩8-11-10)のビル付近。

 ・17:19⇒画面右上、中央通り沿いのパチンコ店「中央会館」(閉店)のネオンと入口。

 ・17:34⇒中央会館はす向いの角地、パチスロ「ジャンジャン」(閉店)が入った雑居ビルを、ライルさんが興味深げに撮影(現在、ラーメン「無尽蔵」などが入るビル)。当時は、1F、2Fがジャンジャン(緑色のネオン)で、3Fがクラブ「ピカソ」、4Fがパブクラブ「レインボー」、5Fが「リーチ麻雀チョンボ」。また、スロ屋の看板をよく見ると、「ジャンジャン」ではなく「ジァンジァン」の表記であることが判る。


C(17:45~18:50)
パチスロ「ジァンジァン」(ジャンジャン)と、向いの回転寿司「すし丸」(閉店)の間を左折して、地蔵通り(裏路地)の場末チックなシーンを撮影。

 ・17:50⇒画面右上、「パチンコ」の赤い看板は、地蔵通り沿いのパチ屋「東京会館」(閉店)
 
 ・17:55⇒画面左、「パーラー今津屋」地蔵通り側の入口。三共のハネモノチックな音。

 (位置的には、地蔵通りを挟んで、東京会館のはす向かいが今津屋)

 ・18:02⇒画面左、「パチンコ」の赤い看板と入口は、やはり「東京会館」。「パーパラッパ、パッパッパー」と、大当りを知らせるミュージックホーン(スタートホーン)の音。

 ・18:20⇒画面奥、「IMAZUYA」(今津屋)の看板ロゴ。もちろん、地蔵通り側の入口。

 ・18:30⇒立ち食いそば「浜家」の青い暖簾

 ・18:45⇒画面左、個室ビデオ「ドリーム」の古いたたずまいと、赤いネオン
(「30分1000円、一人専用、2F」の文言に、哀愁が漂う…)



D(18:51~) ロータリー、駅ビルショッピングセンター「POPO(ポポ)」、南口路地、フラワーロード(再)、小岩駅構内

 ・19:53⇒大坪ガラス店の隣にあった、パチスロ「アトラス」(閉店)の看板

 ・20:05⇒画面奥、パチンコ「008」(おおのや)のビル屋上看板

 ・20:32⇒マック2Fで、子供達の無邪気な笑顔を撮影


個人的には、昭和チックな場末感に溢れ、それでいて活気も感じる「地蔵通り」を映した「17:46~18:50」辺りが、特に「グッと」くる。さてさて、皆さんは如何だろうか…。


★参考地図

Image may be NSFW.
Clik here to view.


A:パーラー今津屋 B:パチスロハッピー
C:パチンコ中央会館 D:パチスロジァンジァン(ジャンジャン)
E:パチンコ東京会館 F:パチスロアトラス G:パチンコ008(おおのや)
X:大忠青果 Y:ゲームセンターフジ(現:ドンキホーテ・ピカソ)



※その他、南口のパチ屋には「シスコ」も存在。一方、北口界隈では、「ビッグスター(スロ)」、「プラザ」、「ウェルカム」、「ぱろま」、「タカラブネ」、「ヒット」などが営業。


トリプルキング(三星、デジパチ)

Image may be NSFW.
Clik here to view.


今回は、1995年(平成7年)1月に三星(現・サンセイR&D)から登場した、小デジ確変機※「トリプルキング」を取り上げる。

※「小デジ確変機」と「時短機」の関係については、本記事でも触れるが、コチラの過去記事の「確変機と時短機」の項を参照されたい。
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/012a34ea438872226d2e0ceb3cdf96e1




(基本スペック)


★三星初となる、カラー液晶モニタ搭載機

★現金機デジパチ
(同時期の三星からは、類似スペックの現金機「コットンクラブ」(ドット)も出ていた)

★賞球…6&13

★大当り確率…1/220

★有効ライン…中段、右下がり、右上がりの3ライン有効

★デジタル停止順…左⇒右⇒中
⇒液晶内で、牛(上下二頭)がデジタルを止める。上の牛は、中デジ上部で「ダッシュ⇒停止」を繰り返して、デジタルを動かす。下の牛は、左右のデジタルを力づくで止める。

★大当り図柄…1~9、オレンジ、スイカ、ブドウ、バナナ、チェリー、パイナップル
(15図柄×3ライン=45通り)

★最高16ラウンド継続

★平均出玉…約2200個
(アタッカーの特殊構造により、13個戻しの割に、出玉が多い⇒後述)

★図柄不問の「中段揃い」で、次回までの小デジ確変に突入(確変ループ有り)

※以前も書いたが、当時は「時短機」のカテゴリーが無く、現金機で「確変」といえば、小デジの確率アップを指した。一応、94年11月登場のニューギン「エキサイトレディ2」が「初の時短機」とされるが、これとて最初は「時短機」と呼ばれる事なく、「新変動システム搭載」や「お助け連チャン機」などと呼ばれた。用語としての「時短機」が定着するのは、もう少し後の話だ。

★確変中は、小デジの当選率が1/10から9/10にアップ、小デジ変動時間も15.7秒から6.5秒に大幅短縮される。

★電チュー開放時間は3.6秒(or2個入賞まで)。
⇒確変中は、止め打ち駆使で玉増やし可能。スルーや電チュー周りの調整にもよるが、手順を守れば、ハマればハマるほど出玉が増えた。
⇒具体的手順…小デジの「6.5秒周期」を活用。「小デジが変動を開始した後、電チュー下の飾りランプが5回点滅したら、6発打ち出す」の繰り返し。(その他、液晶画面上のランプでも、打ち出しタイミングが取れる)。
⇒但し、効果の高さが仇となり、スルー・ヘソ共に、ガッツリ締められるケースも目だった。

★当時の実戦店…小田急線・新百合ヶ丘駅北口「ジアス」(現存)

Image may be NSFW.
Clik here to view.
(C)Google
当時、最寄り駅から2つ隣の駅前にあったので、頻繁に通っていたホール。この時期は、1Fがパチで、2Fがパチ・スロ併設(本機は2Fに設置)。スロは、プレイガールVやブルーマリーンII、サンセットマリーンなど、オリンピア系がメイン。
パチでは「午前中の無制限サービス」というのがあって、午前中はどの図柄で当たっても続行可能。なお、サービスタイムはTRFの「survival dAnce(サバイバル・ダンス)」と、弘妃由美の「怒りの獣神」(獣神サンダーライガーのテーマ)が、交互にエンドレスで流れた(これが「軍艦マーチ」に変わると、タイムサービス終了の合図)。
すぐ近くには、「BELL」(後の「ダイヤモンド」)という別のパチ屋もあったが、出玉が良い割に客付きはイマイチで、立地で勝るジアスに苦戦を強いられていた(逆に言えば「オイシイ」店)。



~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


Image may be NSFW.
Clik here to view.

(液晶内で活躍した、愛嬌タップリな二頭の牛。下側の牛クンの方が、断然「働き者」だった…)



本機が登場した1995年(平成7年)は、1月17日に「阪神・淡路大震災」、3月20日に「地下鉄サリン事件」、5月16日に「オウム真理教・松本智津夫(現・死刑囚)逮捕」など、非常に衝撃的な出来事が多く起こり、不安で気分の晴れない日が多かった。そんな陰鬱な気持ちを晴らそうと、パチ屋に出向く機会も自然と増えた気がする。


盤面及び液晶のコミカルな「牛」が印象深かった本機。その斬新で香ばしいゲーム性も、私の「ツボ」をグサリと突いた。


本機は配列上、リーチが掛かると、必ず「トリプルリーチ」となる。「トリプルキング」のネーミングの由来も、これを表したもの。「当たり易い」と錯覚させる、中毒性のあるリーチだった。

3ライン(中段、右下がり、右上がり)のうち、「中段」で当たると確変(小デジ)というシステムも新鮮で、リーチのたびに確変を期待できるのが面白かった。

リーチは、ノーマルとSPの2種類と少ない。いたってシンプルだが、演出はこれ位が丁度よい。

ノーマルとはいっても、大当り図柄が近づくと、「アメドリリーチ」よろしく、中デジがスロー回転(本機は「スローコマ送り」)に切り替わって、ジリジリさせられた。

しかも、毎回「トリプルリーチ」なので、スローコマ送りの機会が「右下がり⇒中段⇒右上がり」のライン順で3回訪れるケースが多く、リーチの興奮も持続した。

特に、中段のリーチ図柄(当たれば確変)が近づくと、テンパイラインの背景が赤く変わって、打ち手をいっそう煽った。

このノーマルリーチを小分けすると、「1周」と「2周」があった。もちろん、2周目の方が当たり易かったが、1周目にいきなり揃ってビックリする事も。なお、2周目で中段リーチのハズレ図柄を全て通過した時点で、ほぼ大当りが確定したと記憶する。


一方、ノーマルの途中で「牛の背景」が赤く変わると、期待度の高いSPリーチに突入。上下の牛の表情や動きがコミカルさを増して、中デジも超スローとなり、ジリジリ・ハラハラである。

SPで当たる場合は、大当り図柄がそのまま止まるケースと、1コマ通り過ぎそうになった所で、下の牛が「頭突き」で図柄を押し戻してくれる、「逆転パターン」があった(頭突き失敗の場合もあったが、高確率で大当りに結び付いた)。




それから、大当り時の「出玉」について少し…。

本機は、アタッカーが「13個戻し」にも拘らず、2200個以上も出るケースが多かった。
(通常、16Rの13個戻しだと、平均2000個程度)

実は、この出玉の多さの原因は、アタッカー内部の「特殊な形状(構造)」にあった。

アタッカー自体はオーソドックスな開閉型で、開放時は、横長のプレート(扉)が手前に倒れる。

アタッカー左サイドにはVゾーンのセンサーがあり、ここを通過して右側に転がった玉は、右端の10カウントセンサーを通る仕組み。

で、このアタッカーには「仕掛け」があり、複数の玉が乗る、傾斜付き「レール」(ガードレール)が、内部に付いていた。

このレールのお蔭で、10カウントセンサーを10個目が通ってアタッカーが閉じる際、レールに乗っていた玉も、一緒にアタッカーに拾ってくれたのだ。。

いわば、アタッカー内における「遊び」が、毎ラウンド11~12個の入賞を実現した訳だ。タイミング次第では、13個以上入る事もあった。


但し、Vセンサーがある左端からアタッカーに飛び込み易い釘調整だと、レールに乗らず、直接アタッカーに入るパターンが増えて、出玉は減ってしまう。逆に、アタッカー右側からアプローチし易い台だと、レールに乗る玉が増えて出玉もアップ。

つまり、アタッカー周りの調整も重要な訳だが、弱め右打ちで盤面右サイドに玉を流すと、レールに乗り易くなって、出玉が増えたりした。ちょっとした「工夫」である。




だが、上記アタッカーの構造は、当局のチェックを受ける事となり、本機はデビューから数ヶ月で「販売中止」(自粛)の憂き目に遭う。

新規導入から「快進撃」を続けていただけに、この展開は残念であった。

販売が中止された表向きの理由として、「単なる部品不足」と説明されたりもしたが、実際は、先述したアタッカーの「拾いすぎ」が、自粛の主因であった。

なお、自粛の理由に、「隠れた連チャン性」(アタッカーに特定個数の入賞があると連チャン)を疑う向きもあったが、解析による裏付けは取れなかった。



この販売自粛で、「トリプルキング旋風」は終わったかにも思えたが、ホールでは、依然として大きな人気を博していた。さらに、自粛後も、その路線を引き継いだ後続機(姉妹機)が登場。本機とほぼ同一スペックの、「スターライトクイーン」である※。
(※自粛直後は、類似スペックのドットデジパチ「出世街道II」を、本機の代替機としていた)

Image may be NSFW.
Clik here to view.

スターライトクイーン(1995年7月登場) 大当り確率1/221。有効3ラインのうち、中段揃いで次回までの小デジ確変に突入(当然、突入率は1/3)。スペックは本機とほぼ同じだが、モチーフが牛から「ボディコンギャル」に変わった。図柄も、フルーツから「指輪、扇子、ネックレス、口紅、キスマーク」に変更。また、トリプルキングに無かった数字の「0」を、大当り図柄に追加。
コチラは、トリプルキングの対策版の為、出玉増の要因だったアタッカーのレールは取り払われた。よって、平均出玉は約2000個と少なめ。但し、小デジ確変中の止め打ちは、引き続き有効だった。
なお、スターライトクイーンは、デモ画面で「TRIPLE QUEEN」と表示された。つまり、当初は「トリプルクイーン」の名称で販売予定だったが、何らかの理由で、スターライトクイーンに変更されたものと思われる。



さらに、スターライトクイーンの後続機として、1996年初夏に「トリプルキッス」がデビュー。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

トリプルキッス(1996年6月登場)…大当り確率1/241(賞球は6&13)。有効3ラインのうち、中段揃いで「プラス2回」の小デジ確変突入(ループは無し)。つまり、初当り時の1/3が3回ワンセット(6000発)という、非常に甘いスペックが特徴。液晶や大当り図柄はスターライトクイーンと同じ。こちらも、確変中の止打ちが有効。
なお、トリプルキッスは、スターライトクイーンより早く開発されたが、トリプルキングのヒットを受けた三星が、同一スペックのスターライトクイーンの方を先に販売。その1年後、登場を後回しにされた本機が、ようやく日の目を見た…という経緯がある。


さらにさらに、1997年5月には、元祖トリプルキングの新セル版として、「モーモーズ」が登場。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

モーモーズ(1997年5月登場)…大当り確率やゲーム性など基本スペックは、トリプルキングと全く同じ。異なるのは、セル盤デザインとアタッカー(レール撤去)。5回リミッター付きCR機が出回っていた時期に導入された。
なお、この当時は、既に「時短機(時短デジパチ)」の名称も一般化しており、小デジの「確変機能」と「時短機能」の双方を有する本機も、普通に「時短機」と呼ばれていた。



以上が、1995年~1997年の90年代後半、「トリプルキング」⇒「スターライトクイーン」⇒「トリプルキッス」⇒「モーモーズ」と続いた、三星の「トリプルリーチ搭載・液晶確変機」の系譜だ。

今や、トリプルキングの勇名ばかりが目立つ状況だが、こういった「隠れ後継機」の存在にも、ぜひ注目して頂きたい。それでは、また…。

スカイヒーロー(平和、ハネモノ)

Image may be NSFW.
Clik here to view.


1990年(平成2年)に平和から登場した旧要件ハネモノ「スカイヒーロー」


ゼロタイガーやビッグタイガー、ゼロタイガーキングといったオーソドックスな平和の「ヒコーキ台」路線を継承した、シンプルで味のあるハネモノ。盤面上のパイロットの表情も印象的だ。


ヤクモノ自体はそれほど凝った構造でもなく、「戦闘機の翼を模したハネが開き、ハネが拾った玉が手前Vゾーンに飛びこめばOK」という、単純明快さがウリ。

一方、大当り中は戦闘機が下降して、足下の車輪の間のストッパーに、「1個貯留」を行う。


「オール13」で玉持ち良好。また、オトシ、ヘソともに開放時間は長め。水平にガバッと開く、大きめなハネの拾いも良かった。大当り中の貯留効果も高く、高いV継続率も特徴。


反面、初V率はキツめ(波荒)の印象も残る。ナキと寄りはすこぶる良いが、ヤクモノでVに嫌われ続ける展開を、何度も喰らった。オール13で投資ペースこそ遅いが、変に粘り続けると、投資が5000円を超えたり…(当時の自分には、5000円とて凄い「大金」である)。


また、当時のハネモノの常識ともいえる、台の「クセ」も重要だったハズだ。しかし、実戦ホール「ぱちんこ遊園」⇒後述)には本機が「2台」しかなく、クセの良し悪しを明確に比較できる環境ではなかった。

それでも、クギと展開が良ければ、どちらの台でも終了させる事が出来た。300円で食いつき、すんなり8R完走、その後も完走の「ド連チャン」で、短時間で打ち止めの3000発に届く事もあった。

同駅北口の「銀座」チェーンでやられた後、最後の望みを託して、南口の「ぱちんこ遊園」までハシゴする。そして、財布に残ったラスト千円が、本機を打ち止めて6千ン百円に化ける…。

実に些細な出来事だが、あの時の感動は今も忘れられない(当時、ぱちんこ遊園は2.2円交換の3000個終了)。




(基本スペック)


★賞球…オール13

★ハネ開閉時間…オトシ0.6秒、 ヘソ0.6秒×2

★最高8ラウンド継続(9カウント付き)

★大当り中の最大貯留数…1個

★貯留解除の契機…ハズレ7カウントorハネ16回開閉



(ゲーム性について)

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(大当り中は、ヤクモノ奥にあるT字型の「尾翼」が、重要な役割を果たす⇒後述)

(通常時)

Vゾーンは下段ステージ手前中央にあり、その両脇はハズレ穴である。

ヤクモノ内のコースは、大別して2つ。ハネからダイレクトでV穴周辺に落ちる「手前ルート」と、上段ステージ奥に転がって下段奥に落下した後、手前に戻ってくる「奥ルート」だ。

V入賞のメインとなるのは「手前ルート」で、ハネの先端で拾うと手前ルートになり易い。

一方、「奥ルート」は大半がハズレとなる。なぜなら、下段ステージには、センター奥からV手前にかけて、段差の付いた「レール」が一本通っており、このレールがあるせいで、ステージ上の玉が左右にバラけ易かったからだ。初当りを遠くした大きな障壁こそ、このレールである。

但し、奥ルートでも、運良くレールの上に乗った玉がVに直進したり、落下時の勢いに任せて、レールの段差を乗り越えてVに辿り着く事はあった。

とはいっても、V獲得の割合でみれば、圧倒的に「手前ルート」の方が多かった事は確か。


(大当り中)

首尾よく大当りすると、ヤクモノ内の戦闘機の位置が、通常よりも一段下がって停止。

同時に、戦闘機の下に付いた車輪も下降して、空中にあった左右の両輪が、下段ステージに接地する。なお、両輪の間隔は、玉1個分と狭い。

両輪の間には銀色の「ストッパー」が付いており、大当り中はストッパーに「1個貯留」を行う。


また、戦闘機の下降に合わせて、ヤクモノ奥の大きな「尾翼」も下降して停止。

普段は「お飾り」の尾翼だが、大当りを機に降下すると、ハネが拾った玉を一旦受け止める、「上段ステージ」の役割を果たす。

幅広な尾翼が受け止めた玉は、直接下段に落ちず、ヤクモノ奥に流れる(奥ルート)。

さらに、尾翼の中心には、玉1個が通過可能な「ミゾ」も付いており、このミゾを通った玉は、下段センター奥に落ちて、高確率でストッパーに貯留される。貯留は、それほど難しくない。


ハズレ7カウント後、又はハネ16回開閉後に貯留解除。解除玉は、V方面に真っ直ぐ伸びるレール上を手前に転がって、一直線に手前のVゾーンを目指す。玉突きなどはあったが、継続率は高い。通常時は邪魔なレールが、大当り時は一転、継続を強力にアシストした。8ラウンド完走率も高く、完走時には約800個の出玉が望めた。




★当時の実戦店

ぱちんこ遊園(小田急線・向ヶ丘遊園駅南口、中和ビル2F。既に閉店)

⇒当ブログでは、何度も取り上げているパチ屋。駅前の雑居ビル2F(左手)にあった小店で、当時はバラエティーコーナーよろしく、様々な台を1、2台づつ設置。本機も、僅か2台の設置。

一方、スロでは、北電子の名機(ニューキャスターII、ガリバーII、ガリバースペシャル、スーパーコップ、アポロンなど)が並んだ。小店だが、マイナー好きには貴重な存在。

同ビルの地下換金所は、守衛の詰所のような小さなブース。チェーンのかかった半開きの扉に、特殊景品を差し入れる仕組み。


当時の中和ビルでは、「ぱちんこ遊園」の他にも、2F入口付近(左)にあった「レストランジロー」や、フロア中央で鍋音をガチャガチャ響かせたカウンター式のラーメン屋(店名失念)、フロア右サイドのお好み焼き店「こいずみ」などが記憶に残る。1Fには江崎書店や第一家電が入っていて、珍しい室内の「噴水広場」もあった。

必勝ガイド誌の名物ライターである「負男」氏(当時は「パチプロ負男」名義)と初遭遇したのも、この店であった。詳細は、コチラの過去記事を参照。

http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/db0ad8ee631d1281222c7c711e126daa
(パチプロ負男との遭遇@ぱちんこ遊園)

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(中和ビルは今も健在)

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(中和ビル2F、階段上の縦長なネオン看板。昼も夜も、小さな電球群をピカピカさせていた。)

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(ビル屋上、「ぱちんこ遊園」と書かれた赤い看板も、この界隈の象徴的な存在だった)

ゴッド・ギャンブラー 球五郎烈球伝(1994年、ビデオ)

~90年代・懐かしのパチンコビデオ(Vシネマ)レビュー~

(レンタルビデオ全盛時は、普通にパチンコ作品コーナーに並んでいたが、今や、記憶の引き出しの奥に押し込まれた…そんな懐かしのパチンコ映画、Vシネマを振り返る)


※90年代・パチンコ・パチスロ映画、ビデオ作品リストはコチラ
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/c10989fe8d63c8caeef76f0f7926cfc7
「1990年代に公開された、パチンコ・パチスロビデオ(映画、Vシネマ)一覧」





Image may be NSFW.
Clik here to view.

(C)1994/ヒーロー/白夜書房/ビッグ錠



「ゴッド・ギャンブラー 球五郎烈球伝(きゅうごろう れっきゅうでん)」

(主演:庄司哲郎、1994年9月リリース、ビデオチャンプ(VC)、オリジナルビデオ、VHS)


※球五郎は「たまごろう」ではなく、「きゅうごろう」と読む
※VHSの定価は16274円(税込)…昔は、ビデオ1本の値段が、やたら高かったよなぁ…




(あらすじ)

「深夜、閉店したパチンコ店で、全ての台がフィーバーする「事件」が発生した。事件の影には、パチンコ店のコンピューター・システムへの侵入を目論む、ゴト師組織が動いていた。侵入プログラムは未完成だが、完成すれば何千万という稼ぎになる。その情報を手に入れたヤクザ・鬼沢は、プログラムのキーマン、篠田を追い詰める。必死に逃げる篠田が転がり込んだのは、人気AV女優・由紀の家だった。そこに居候するギャンブラー・球五郎は、システムをネタにヤクザ相手に大バクチを仕掛ける…」
(ビデオパッケージより)




ホールのコンピューターをハッキングして、「特定の台だけ大当りする」裏プログラムを、パチ屋に仕掛けようと目論む、台湾ゴト師グループ。そのゴト師の退治をホール側から依頼された、地回りヤクザの「鬼沢総業」。

そして、両者の抗争に巻き込まれたのが、ゴト師軍団に雇われたプログラマー篠田と、彼がお気に入りのセクシー女優・由紀、そして由紀と同居する自称・パチプロ球五郎の3人だった。

「全台が大当りしたら、意味がない。仲間の台だけが当るプログラムを作れ」と、ゴト師からプログラムの完成を急かされ、プレッシャーに押しつぶされそうになる篠田。一方、デジパチを百発百中で大当りさせる秘技、「乱れカラクリ打ち」を持つパチンカー球五郎は、ヤクザの鬼沢からゴト師退治の協力を依頼されるが、「ゴト師は嫌いだが、ヤクザはもっと気に入らない」と断る。

そんな中、謎の若者・シゲが、ホールで球五郎にアツい視線を送る。球五郎の「秘技」に魅了されたシゲは、彼にパチンコの「弟子入り」を志願。あまりのしつこさに、球五郎は辟易する。

一方、地回りの鬼沢総業とゴト師グループの争いも、熾烈を極めた。一枚うわ手の鬼沢は、「完成したプログラムの入ったフロッピーを持っている」とゴト師軍団のリーダーを騙し、彼らがフロッピーとの引き換えに用意した3000万をせしめた上、組員総出でゴト師グループをボコボコにする。

しかし、肝心のプログラムは、まだ篠田の手にあった。鬼沢達は、篠田の居場所を突き止めるが、すんでの所で逃げられる。そこで、篠田が愛する女優の由紀を拉致して、プログラムを完成させるように篠田を脅す。由紀を救う為、監禁された組事務所で、必死にPCのキーボードを叩き続ける篠田。しかし、どうプログラムを組んでも全台が大当りしてしまい、特定の台だけをフィーバーさせる事ができない。

何とか2人を助けたい球五郎は、鬼沢に一泡吹かせようと一計を案じる。それは、必殺技の「乱れカラクリ打ち」を仲間に伝授して、鬼沢がピンポイントで指示した台に彼らを座らせ、秘技を駆使して大当りさせる、というものだ。そうすれば鬼沢も、「篠田の組んだ遠隔プログラムが成功した」と、錯覚するに違いない。

現実離れした秘技を修得させようと、弟子のシゲと床屋のオヤジ、そして覇気のないメガネ浪人生を、ビシビシ特訓する球五郎。何とか地獄の猛練習に耐えきった3名と球五郎は、鬼沢達に見破られぬよう、変装して対戦ホールに向かう。果たして、球五郎の思惑通りに事は運ぶのだろうか…。






東映「ビー・バップ・ハイスクール(94年版)」の加藤浩志役で注目された、庄司哲郎が主演。
ヒロインは、当時ビデオ(Vシネマ)や映画で引っ張りだこだった、元少女隊の安原麗子。個性派俳優の加藤賢崇も、重要な役どころで共演。その他、大杉漣、ベンガル、安岡力也(故人)、日向明子(故人)、神戸浩なども出演した。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

庄司哲郎(球五郎)

Image may be NSFW.
Clik here to view.

安原麗子(由紀)

Image may be NSFW.
Clik here to view.

加藤賢崇(篠田)

Image may be NSFW.
Clik here to view.

大杉漣(鬼沢)

Image may be NSFW.
Clik here to view.

ベンガル(ゴト師軍団リーダー)




監督は、「銀玉命!銀次郎2(3)※」(故・ジョニー大倉主演のパチンコビデオ)で監督デビューを果たした、当時若手ホープの辻裕之。その後、辻氏は数多くの映画、Vシネマの監督・脚本を務め、Vシネマ界の「主軸」として現在も活躍中。
(※原作は堂上まさ志のパチンコ漫画)



原作は、不朽の名作「釘師サブやん」の作者、ビッグ錠の「球五郎烈球伝」※。本作は、これに「ゴッド・ギャンブラー」のタイトルを冠して、オリジナルビデオ化したものである。
(※1993年12月から、白夜書房「漫画パチンカー」誌に連載)

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(C)ビッグ錠、白夜書房

漫画の球五郎は、「ツンツンヘアーに太い眉、ヨレヨレのコート」という野性味タップリな容姿だったが、本作は「サーファーカットのプレイボーイ」という感じで、原作のイメージとは異なる。

ビデオ作品の本作では、球五郎が百発百中でデジパチを大当りさせる秘技、「乱れカラクリ打ち」が、随所で登場する。天釘の上で複数の玉をぶつけ合い、5、6個の玉が一列に並んで始動チャッカーに流れ込む、という荒業だ。まぁ、実際には不可能だし、仮に成功しても回りが良くなるだけで、「大当り直撃法」とはいえない筈。まぁ、フィクションだから、何でも「アリ」だろう。

なお、原作の漫画でも、「乱れカラクリ打ち」によく似た、「数珠つなぎヒネリ打ち」なる「妙技」が出てくる(単行本1巻、立て続けにチャッカーに玉を流し込み、綱取物語の地獄モードの大当り乱数を捉える、という技。これも、ハッキリ言えば非現実的だが…)。

そういえば、原作者のビッグ錠さんは、名作「釘師サブやん」でも、このテの「秘技」を数多く編み出した。「秘打・正村昇り龍」「忍球・玉ばさみ」「玉ふぶき」など…。手打ち台の漫画なので、技のバリエーションも豊富だった。




(キャスト)

・主な出演者

庄司哲郎 (パチンカー、伴 球五郎(ばん きゅうごろう))

安原麗子 (人気セクシー女優、仁科由紀)

加藤賢崇 (プログラマー、篠田幸雄)

大杉漣 (地回りヤクザ、「鬼沢総業」組長)

ベンガル (台湾ゴト師グループの総帥)

安岡力也 (おでん屋台の大将)※友情出演、2012年逝去

蛍雪二朗 (パチ屋の常連、「加山理容室」のマスター)

森厚太 (パチ屋の常連、黒縁メガネの浪人生)

津久井啓太 (球五郎に弟子入りを志願する若者、シゲ)

日向明子 (スナック「愛子」のママ、パチンコビデオ定番の「お色気」担当)※2011年逝去

神戸浩 (「パーラースエヒロ」店員(宿直))

宮崎光倫 (鬼沢の側近、垣内)⇒「ビーバップ~」繋がりのキャスティング

田辺博之 (「パチンコ林屋」オーナー、青木)

野口寛 (鬼沢総業の中年ヤクザ、赤服の男(コウジ))

伊藤康隆 (由紀が主演するセクシー映画の監督)

二家本辰巳 (スキンヘッド&ヒゲの台湾ゴト師)

外海多加子 (鬼沢総業のPCオペレーター)⇒現「外海多伽子」

サミエル・ポップエミング (マイクロチップの密売人を装った、黒人の日雇い労働者)
⇒「サミエル(サミュエル)・ポップエニング」が、正しい表記と思われる。現「サミ・ポップ」。

ホーン・チェン (ゴト師メンバー)

ジョン・チェン (ゴト師メンバー)


・その他の出演者

鍬永淳二、伊東孝太郎、甲斐純一郎、森田華子、諌元太治、近藤修一、寺岡光盛、高木慎、宅間孝行、蓮本剛、阿南敦子、クロキプロ、東京芸能アカデミー、アーバンアクターズ



(スタッフ)

監督 辻裕之

製作 末吉博彦

企画 御前順一

プロデューサー 松島富士雄 新井英夫

原作 ビッグ錠(白夜書房/漫画パチンカー)

脚本 伊藤康隆 伊藤秀裕

撮影 今泉尚亮

照明 石丸隆一

録音 土屋和之

美術 畠山和久

助監督 渡辺武

編集 島本泰司

スクリプター 岡田真理

キャスティングプロデューサー 田辺博之

製作担当 山中富雄

監督助手 麻生学 清水俊悟

撮影助手 和田泰 岡崎文保

照明助手 魚住俊哉 金子康博 原田洋明

録音助手 井上明 大畑健三郎

編集助手 澤渡基樹 渡会清美

ネガ編集 三陽編集

製作管理 小島透

アシスタントプロデューサー 佃謙介

装飾 須坂文明

小道具 城丸泉

技斗 二家元辰巳

衣装 鈴木いづみ

ヘア・メイク 西村佳苗子

ヘアメイク助手 袖木真由美

コンピューターオペレーター 海藤俊彦

選曲 山本逸美

EED 鈴木勉

MA 岩田広一

効果 脇坂隆之

スチール 石川登栂子

製作主任 中保眞典

製作進行 中三川敏樹

キャスティング助手 高橋敦子



(協力)

スコルピオン

三井企画(株)

白夜書房

マシン商会(中古パチンコ機販売)

パーラースエヒロ(PART1)
⇒「東京都足立区千住町8-5-24」という架空の住所設定だが、実際は「京王線・稲城駅前」。

パーラームネオカ(埼玉、本川越)

オムロン・マイクロシステムズ

青龍門(用賀の台湾料理店)⇒「パチンコ台を設置する台湾居酒屋」で有名だった(閉店)

ガレリア・プロパ 日本コダック 大晃商会 アスカロケサービス日本映機 ユニバーサル照明

東京衣装 東映化学工業


(製作)

ヒーロー


(制作)

エクセレントフィルム


(制作協力)

映広


(発売)

ヒーロー/ビデオチャンプ(VC)


(販売)

タキコーポレーション




★劇中で登場する、主なパチンコ台

綱取物語(平和)、フィーバーガールズI(三共)、フィーバークイーンII(三共)、
フィーバーフェスティバルI(三共)、フィーバーパワフルIII(三共)、
エキサイトジャック2(ニューギン)



★ロケ地となったパチンコ店について

エンディング(スタッフロール)でクレジットされているのは、「パーラースエヒロ」と「パーラームネオカ」の2店舗のみ。だが、実際はもう一店、JR船橋駅前にあった非クレジットのパチ屋も、実戦シーンの重要なロケ地であった。


Image may be NSFW.
Clik here to view.

京王線・稲城駅前の「パーラースエヒロPART1」(閉店)。真夜中にハッキングされて、全台が大当り状態となり、全ての基板を破壊されて閉店に追い込まれた、悲劇のホールとして登場。


Image may be NSFW.
Clik here to view.

JR船橋駅(京成船橋駅)そば、西武百貨店向い、「パチンコ林屋」(NEW HAYASHIYA)。
スタッフロールに名前が出ていない店がコチラ。馴染みだった「スエヒロ」がハッキングの被害で閉店した後、球五郎、床屋、受験生が、新たなネグラにしたパチ屋がここだ。地回りヤクザ「鬼沢総業」が仕切る。球五郎が秘技「乱れカラクリ打ち」を披露して、綱取物語で起死回生の連チャンをさせたのも、この店である。

なお、実際の「パチンコ林屋」は、その後閉店となり、跡地は「金馬車船橋店」⇒「パラッツォ船橋店パート3」と変遷。そのパラッツォも既にクローズ。

因みに、本作では「林屋」周辺のロケも敢行。球五郎が、弟子入りを懇願するシゲに追い回されるシーンは、再開発前の京成船橋駅前の裏路地が舞台。また、京成線が高架化される前の踏切も映っていて、歴史資料的な価値も高い。


Image may be NSFW.
Clik here to view.

西武新宿線・本川越駅前の「パーラームネオカ」(閉店)。球五郎と鬼沢総業が、最後の「戦い」を繰り広げたパチ屋。事務所の鬼沢は、傍の篠田に特定の三台が大当りするよう指示。その台番号を、店内の手下に無線で伝えると、球五郎もそれを傍受する。ブロックサインで仲間に台番を教えると、着席した仲間達が「乱れからくり打ち」を駆使して、見事大当りさせる)。

因みに、この店は1992年に「パチンコ必勝マガジン」誌が、高設定のパチスロで出玉を競う「読者ドル箱大会」を開いた会場でもある(当時の対戦台は、コンチIとコンチIII)。参加された方はいらっしゃるだろうか。

なお、本作では、パチスロのシマにコンチIIIと初期4号機「オリエンタルII」が映っており、設置状況の「変遷」も確認できる。




それから、パチ屋ではないが、「パチンコ台を設置する居酒屋」として当時注目された、世田谷・用賀の「青龍門」(閉店)という台湾料理店が、ゴト師と篠田が落ち合う場所として登場。

この店は、部屋の壁一面にデジパチが並び、定時になると全台が一斉に大当りする、派手な演出でお馴染みだった。デジパチのラインナップは時期によって異なるが、ロケ当時は銀座の「サーカス」(電チューとジャンケン小デジが特徴)をズラッと置いていた。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

ゴト師軍団の催促に怯える篠田の背後に、ロケ地「青龍門」の壁に埋め込まれた、銀座「サーカス」の盤面が僅かに見える。


また、本作には出てこないが、当時の「青龍門」には、「世界最小のパチンコ」「枯山水」「盤面が無数のデジタルで埋め尽くされたデジパチ」など、幾つものオリジナル台がオブジェとして飾られていた。さらに、店の入口がカラクリ扉だったり、トイレに変な顔の人形が飾られたりと、何かと遊び心タップリの居酒屋だった(学生時代、しばしば先輩に連れていかれた店)。

一番星(平和、権利物)

Image may be NSFW.
Clik here to view.


1992年(平成4年)に平和から登場した、一発タイプの権利物「一番星」

★新要件機(16ラウンド)
★賞球…7&15
★2回権利
★平均出玉…4300個
★当時の実戦店…高田馬場「日拓EO」、新宿「ジャンボ」、向ヶ丘遊園「銀座ホール」など



平成2年(1990年)10月の規則改正で、いったん開いた大当りチューリップの閉鎖を釘曲げで防ぎ、右打ちで出玉が増える「一発台」の仕様は、明確に禁止される事となった。
(従前は、「厳密には違法だが、黙認」という状況だった)

この改正を受けて、翌91年から一発台の撤去が進み、ジェットライン、ジャスティ、ベータ、スターライト、ターゲット、フェアリー、キャンプ、メガトロンといった香ばしい一発台は、次第に姿を消していく。そして、92年春の段階では、都内の大半のホールが一発台をが外した。

「一発決まれば大当り」のシンプルなゲーム性と大量出玉を好むフリークにとっては、こうした撤去の流れは納得し難く、かつ辛いものであった。

そんな喪失感を埋めるべく、新要件初期に多く出た、4000発仕様のデジタル2回権利物を打ったりしたが、「デジパチの延長線」ともいえるゲーム性は、生粋の一発台ファンの心を掴むには至らなかった。


そんな一発フリークの声に応えるように、91年中盤から92年前半にかけて、デジタルではなく、ヤクモノのV穴に飛び込んで権利発生となる、アナログな権利物や一般電役が登場。

大一「アニバーサリーI(II)」、三洋「ダウンタウンV」、三共「メドレーI」といった辺りである。

チャッカー入賞→デジタル回転→ゾロ目揃い→権利穴入賞でやっと大当りする複雑な手順と違い、狭い命釘をスルリと抜けた玉が、V穴に飛びこめば権利が発生する。

そんな「ポスト一発台」的なゲーム性は、数多くのファンから支持を集める事となった。

特に、新装や新規など、甘釘が予想される時は、短時間で大量出玉が望めるポスト一発台が重宝した。


今回紹介する平和の「一番星」も、その流れの中で92年初頭に登場した、「一発タイプ」の2回権利物である。




(ゲーム性)

Image may be NSFW.
Clik here to view.


天左横、コンビゲージの命釘Aを抜けた玉は、ゲージ内部を伝って命釘Bにアプローチする。

但し、この部分の調整は様々で、AはユルユルでもBの両脇にこぼれ易かったり、Aは狭いが抜ければ確実にBに入ったりと、店や台によって多くのバリエーションがあった。

なお、右サイドからの入賞ルートもあったが、私の知る限り、右の命釘を潰すホールが大半で、左からの抜けを期待する他はなかった。


Image may be NSFW.
Clik here to view.


通常のストロークは、①ブッコミ狙い、②ブッコミ弱め、③山・谷釘間を狙うコースの、計3種類に大別される。

白円で囲った4本クギ(命釘と誘導釘)の調整は勿論のこと、釘の形に合わせて、命釘を抜け易いストロークを発見するのも「技」といえた。さらに、ストロークの安定性を左右する、「バネ」の状態もポイントだった。



Image may be NSFW.
Clik here to view.


命釘Bを抜けた玉は、真下にある垂直回転体(時計回り、周期は約2秒)に向かう。

回転体の外周にはピン(突起)が6本付いており、中心には3枚のプラスチック板をYの字に合わせた「仕切り板」があった。この独特の構造が、玉の動きをいっそうランダムにした。

回転体内部を通って落下した玉は、真下の振り分け穴「C、D、E」の何れかに入る。

中央のDに入ればOKで、左右のC、Eはハズレだ。構造上、右のハズレ穴に入り易い。

こうした「上部回転体+下段三つ穴」の構造は、三星の一発台「セイヤ」を彷彿とさせた(セイヤはクルーン+風車+三つ穴)。


Image may be NSFW.
Clik here to view.


回転体外周に配された6本のピンをよく見ると、中心からの距離が一律ではなく、一本おきに、中心から遠い位置と、僅かに中心に近い位置の2パターンに分かれた。こういった不規則な配置も、玉の挙動に少なからず影響を与えた。



Image may be NSFW.
Clik here to view.


三つ穴の振り分け率は、見た目1/3だが、実際は台毎にバラついた。1/3に近い確率でセンターに入ってくれる台もあれば、20発連続でハズれるような「鬼台」もあった。平均「1/5」などと言われたりしたが、ハッキリ言ってアテになる数字ではなかった。この辺りも、セイヤのような一発台と見事に共通する。


この振り分け率の違いを生み出したのが、回転体周りの釘調整と、回転体の「クセ」であった。
(さらに、ネカセも影響した)

まず、釘については、回転体上部を囲む、左右ヨロイ釘(逆ハカマ)の右サイド6本。

特に、上画像で示した「X」(上2本)と「Y」(下2本)がポイントとなる。

例えば、Xの2本を内向きにするとハズレ穴に入り易く、外に振るとセンター穴に来やすい。

さらに、Yが極端に内向き調整だと、露骨に左右にハズレまくる「極悪台」と化す。

では、なぜ、これらの釘調整を変えると、振り分け率が大きく変わったのか。

実は、回転体を通る玉が、時計周りの遠心力でいったん右に流れた後、上画像の「Z」で示した小さな白い突起の上に乗ると、その反動でセンター穴に入り易くなっていた。

XやYが外向きやノーマル調整なら問題はないが、内向きに叩いた途端、Zに乗りにくくなって、ハズレが連発したという訳だ。


さらに重要なのが、回転体そのものの「クセ」である。

回転体は、台によって「ガッチリ取り付けられたもの」と、「取り付けのユルいもの」に分かれた。

もちろん、経年劣化も絡むのだが、回転体の取り付けがグラグラして緩いと、センター穴に入る確率もアップした。

命釘の抜けが甘く、さらに回転体のグラツキも大きければ、まさに「お宝台」となったのだ。


Image may be NSFW.
Clik here to view.
  Image may be NSFW.
Clik here to view.


三つ穴のセンターに入ると、下の2回開きチューリップ(左)が開く。

さらに、チューリップに1個入賞させると、そのまま下の権利ヤクモノ(右)に入り、ほぼ確実にセンターV穴に入賞、権利発生となる。
(Vの両脇下2穴はハズレだが、滅多に入らない)

但し、チューリップは「2回開き」の為、立て続けに2個入るとチューリップが閉じて、下のV穴にも連続入賞して「パンク」してしまう。

よって、チューリップ開放後は、慎重に単発で打ち出して、確実に1個入賞させる必要アリ。

なお、V穴への入賞は「ほぼ100%」と書いたが、ごく稀にセンターからこぼれて、左右穴に外れてしまう、まさかの「事故」が起きた。この場合、補償がないと、1回分の権利がフイになる。
(非常にレアなケースだったが)





Image may be NSFW.
Clik here to view.
     Image may be NSFW.
Clik here to view.


権利獲得後は、右打ちで消化。右上の回転体(左画像)と、下部の電チュー式アタッカー(右画像)の連動で、出玉を稼ぐ。16ラウンド継続で、出玉は約2200個。



1回目の権利を消化したら、通常のストロークに戻して、開いたままの2回開きチューリップに玉を入れて、下段V穴への入賞で、2回目の権利がスタート。ここでの権利獲得は容易。

また、この時は1回目と違い、チューリップを単発打ちで狙う必要もない。むしろ、連続入賞なら「ダブル」となるので、連続打ちの方が良い。ただ、私自身は本機でダブった経験は一度も無い
(元々、ダブルになり辛い構造)。

2回権利の消化で、約4300個の出玉が望める。2.5円交換なら10750円、2.2円だと9500円弱。これとて、一介のバイト学生だった私には、かなりの「大金」であった。これを、新装時に4回、5回と当てた時の興奮は、一発タイプならではのものがあった。

まぁ、根っからの貧乏性なので、これだけ勝っても、夕飯のラーメンが「ネギチャーシューメン大盛+餃子」になる程度だったが…(汗)。





(ラッキーナンバー狙い)

Image may be NSFW.
Clik here to view.


本機の権利獲得プロセスに、「デジタル」は直接絡まない。だが、盤面左右下には、小さな1桁ドットデジタルが付いていた。

右下のドットは大当りラウンド表示用。一方、左下は「ラッキーナンバー用デジタル」だ。
(朝イチから初当りまでは、「イチバンボシ」とメッセージが流れた)

自分が本機を打った店は、大半が「2回権利終了後、出玉交換」のルールだったので、ラッキーナンバー(LN)を狙う機会は、ほとんどなかった。

だが、地域やホールによっては、このデジタルを活用して、「3,7で無制限、その他は交換」のような営業を行う事もあったから、LN狙いに触れない訳には行かない。

当時は、まだ等価交換が主流ではなく(最近、都内で等価が禁止されたようだが)、2.5円、2.3円、2.2円などの「換金ギャップ」が当たり前だった。その為、LN制のホールやシマでは、LNで当るかどうかが、収支の上で大きく影響した。

本機の場合、LN用デジタルの停止タイミングを、意図的に狙う事ができた。以下、その手順を概説する。


LNデジタルは、権利発生用V穴(2回開きチューリップ下)に入った瞬間、変動を開始する。
(横スクロール、右→左に平行移動。デジタルは「0~9」の計10通り)

一方、このデジタルが停止するのは、右上回転体の内部センサーが、玉を感知した瞬間だ。

即ち、回転体に乗った玉が中に取り込まれ、センサーを通過してアタッカーが開いた瞬間に、デジタルは停止する。

このデジタルと回転体の周期には、明確な「連動性」があった。

具体的には、回転体が1周すると、デジタルは「3周プラス0.7コマ」進む。

まぁ、「3周」はどうでもよくて、大事なのは、回転体1周毎に、出目が「0.7コマ」進む点だ。

例えば、回転体の入口が真上に来た瞬間の出目が「7」だったら、次に真上に戻ってくる時は、「8」の少し手前を通過する。

この関係に着目して、1R開始直前、右打ちで回転体に玉を乗せるタイミングを計れば、好きな出目を出す事が出来たのだ。

但し、回転体に乗った玉が中に取り込まれてから、センサーに反応する(アタッカーが開く)までには、僅かな「タイムラグ」があった。このラグの間に、デジタルは「2コマ弱」進む。LN狙いでは、こうしたラグも考慮に入れる必要があった。


以上の特性を利用して、権利発生後は打ち出しをいったん停止。右上の回転体と、左下のデジタルを同時に睨みながら、回転体の入口が真上に来た瞬間の出目を把握する。

その時の出目が、LNに指定された数字の「2.5コマ手前」(例:LN「7」→「4と5の間」)だったら、すかさず打ち出しを再開して、回転体の入口が一周する前に玉を乗せておく。

逆に、ノーチャンスのタイミングなら、「2.5コマ手前」の出目が通過する機会を、粘り強く待つ。
(但し、一度チャンスを逃すと、待ち時間は長くなる)

うまく回転体に玉が乗っかれば、入口が真上に戻って来た時の出目は、「4」と「5」の間から0.7コマ先の位置、つまり「5」のチョイ先になる。

さらに、回転体内部に取り込まれた玉がセンサーに触れた瞬間、「5」のチョイ先から「2コマ弱」進んだ出目、即ち、「7」で止まる訳だ。

当然、LNが「3,5,7」など複数あれば、チャンスとなるタイミングも、それだけ増える。


こうしてLNを自在に出せば、LN制は「無制限営業」と同じとなり、実戦でも非常に有利になった訳だ。以上が、本機における「LN狙い」の概要である。

Youtube 90年代動画紹介(17)

Youtube 90年代動画紹介(17)


ご存知、神動画投稿者・ライルさん(Mr.Lyle Hiroshi Saxon)の90年代動画を紹介するコーナー。今回は、コチラの映像をピックアップ。

https://www.youtube.com/watch?v=0g9wEUMzl8c
(211)

1991年(平成3年)3月、京成押上線・京成立石駅(東京・葛飾区)界隈の商店街を記録した、レア動画である。以下の補足情報もご参考に…。



(0:00~0:33)
真っ赤なボディーに白の一本線、通称「赤電」を下車。京成立石駅ホームに降りたライルさん。階段を上って有人改札を抜けた後、階段を下りて南口に出る。

(0:34~1:56)
南口踏切前、「立石駅通り商店街」と呼ばれる駅前アーケード。踏切待ちの人々や、ホームに入線する電車を撮った後、アーケードに入る。すぐ左手に「ロッテリア」のネオン(後に「マクドナルド」→現「キャンドゥー」)。通り沿いを撮影しながら進むと、アーケード内のパチ屋「パーラーフジ」(現・ガイア立石店)のネオン(1:40)。

(1:57~3:16)
駅通り商店街の横道から、隣の「立石仲見世(商店街)」に入る。時刻は午後8時前、多くの店がシャッターを下ろし、翌日の開店に備える。閑散とした中に、独特の「味」がある。

(3:17~4:16)
イトーヨーカドー立石店。ポッカの瓶ジュース「ちびまる子ちゃん」(オレンジ100%、アップル&ピーチ100%)を接写(3:33)。

(4:17~5:32)
ヨーカドーを出て、店脇の「中央通り」や線路沿いを撮影。地下道を通って北口に出るが、すぐ南口に引き返す。そのまま中央通りに入り、通り沿いや脇道を撮影。

(5:33~5:44)
中央通りを抜けて、広い奥戸街道に出る。道路の反対側には、パチンコ店「パルコ2」(後に「ニューパルコ2」→「遊劇場 立石店」→閉店)のネオン(5:34)。パチ屋の向かいには、「東海銀行」(現・三菱東京UFJ銀行)の看板。


(5:45~6:34)
奥戸街道から立石仲見世に入る。仲見世沿いの模型店(プラモデル屋)「ひまわり」(閉店)の入口・店内が映る(6:12~6:20)。

(6:35~6:49)
仲見世から駅通り商店街に出ると、踏切を通過する京成線を撮影。

(6:50~8:05)
駅通り商店街の角(現「ゲオ立石」)を入った、路地沿いのゲームセンター「立石ゲームランド」(閉店、現「中華料理 海華」)店内。当時の人気アーケードゲーム、「ストリートファイターII」のプレイ風景など。

(8:06~8:10)
極めて短い場面だが、以前、京成立石駅の南口にあったアミューズメントビル「ミリオンビル」1Fのパチ屋「ミリオン」(閉店)が映る。ドリームXのデジタル音に、暇そうなカウンター係の姿。ミリオンビルはパチ屋の他に、映画館(立石ミリオンプラザ、立石ミリオン座)や、ボウリング場(ミリオンボウル)なども入っていた。ほんの一瞬、「立石ミリオン」のピンク映画(成人映画)のポスターも見える(8:10、上映は「ふるさと創性論 季実子の玉おこし(松坂季実子)」)。ビルは既に取り壊されており、現在は「ライオンズステーションプラザ立石」。

(8:11~8:39)
南口の線路沿い。傘屋、「質屋、岩井」の看板、「ミリオンボウル」の看板(8:20、「カラオケボックス 1曲百円 ミリオンボウル」)。

(8:40~8:58)
西側の踏切(諏訪神社前)から、ホーム方面を撮影。踏切を渡って、北口の線路沿いを歩く。日商不動産(現存)の物件案内に見入る男性(8:54)。

(8:58~11:10)
日商不動産の脇から、飲み屋街「呑んべ横丁」に入る。「モア、お静、スナックビッグ、さくら、若味、みき、波、赤と黒、宏、しらかわ、みちのく、ぼんち、すみ子、姫、龍」といった飲み屋の脇を通過する。

(11:11~11:27)
呑んべ横丁を出て、北口の線路沿いから踏切前の立石駅通り商店街。今度は北口なので、アーケードは無い(踏切の向こうに、南口側のアーケードが映る)。左手に大林酒店(11:16)が見えた後、画面右上にパチンコ店「セブンスター」(閉店、現「ハイテクランドセガ立石」)の赤いネオン(11:21)。セブンスター入口には、「大開放中」と書かれた回転看板。

(11:28~12:07)
ライルさん、駅通り商店街・北口の「ドトールコーヒー」(現存)でコーヒーブレイク。

(12:08~12:41)
ドトールを出ると、再びパチ屋「セブンスター」のネオンが。ドトール裏の路地を入ったパチ屋「プラザ」(現存)のネオン(12:15)と、プラザの古めかしい小窓式の換金所(12:34)も映る。プラザの路地を出た角には、「無煙焼肉 東京園」(焼肉屋)黄色いネオン(現「サンローズ」)。

(12:42~ラスト)
再び、北口の地下道に出て、駅北口の階段を上って構内に。110円の切符を買い、改札を通ってホームへ。中央通りを撮影後、赤電(三崎口行)が反対ホームに入線。ライルさんのホームには、クリーム色に赤い線の電車が到着。そのまま乗り込んで発車して、映像終了。



~パチンコ店の情報まとめ~
・パーラーフジ(1:40)
・パルコ2(5:34)
・ミリオン(8:06)
・セブンスター(11:21)
・プラザ(12:15)
・プラザ換金所(12:34)



※「セブンスター」跡地(「ハイテクランドセガ立石」)の現状をストリートビューで確認中、裏手のバス通り(居酒屋「江戸っ子」と「ビッククリーニング」の間)から建物を見た画像の中に、面白いものを発見した。

Image may be NSFW.
Clik here to view.
(C)Google
「1Fパチンコ 2Fサウナ」と書かれた、屋上看板。「セブンスター」営業時からあるものだろう。かなり年季が入っている。思わず「パチンコ世界遺産」に認定したくなる、味わい深い看板だ。

Viewing all 378 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>